ゲスト
(ka0000)
【東征】遠い約束の先へ
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/16 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/06/30 19:00
オープニング
●昔話
――それは昔。150年も前のこと。
幼い頃からずっと聞かされていた話。
その頃、東方領域に大規模な歪虚が出現。エトファリカも歪虚に侵攻された。
歪虚に蹂躙される我が国を救いにやってきたのは、とある辺境部族の者……オイマト族の男だった。
自分の祖父である先々代エトファリカの帝は、その男と深い友情で結ばれていたらしい。
戦って戦って、消耗していったある時、その男はひとつの決断を下した。
「このままでは手が足りぬ。必ず増援を連れて助けに戻る」
そう告げて、去っていった彼を……祖父は、その言葉を信じて待ち続けて――。
1年、5年、10年……待っても待っても、その男が再び現れることはなかった。
――果たされなかった約束。遠い遠い、昔の話。
――運命とは皮肉なものだ。
あんなに待ち続けた『オイマト族の男』が祖父の元には現れず、自分の元に現れるなんて……。
辺境部族の大首長であり、オイマト族長だと名乗ったバタルトゥ・オイマト(kz0023)を見た時、スメラギはそんなことを考えていた。
「ようこそ、エトファリカへ。我々はキミたちを歓迎する……と言いたいところなんだけどさ。オイマト、お前何しに来たんだよ」
「……聖地奪還の手助けの恩もある。……義理と、約束を果たす為に先行して助けにきた」
「なーにが義理と約束だよ。人の気も知らねぇで。第一お前、なりたての辺境代表だろ? こんなトコいていいんかい」
「……だからこそ、今度こそ。約束を果たす為に……俺達の祖先は、結果的にお前達との約束を破ってしまったと聞いている。どんな理由があれ、それは許されるべきことではない。エトファリカの者達に謝罪をすべきだと思っている」
きっぱりと断じるバタルトゥ。
遠い昔の話だ。己自身が犯した過ちでもないのに。言い訳もしない、逃げもしない……。
スメラギは髪をくしゃくしゃと掻いて、深くため息をつく。
「あのなぁ、部族の長が軽々しく謝罪とか口にすんなよ。……今のオイマトに罪がないのは俺様だって分かってる。だけど、そうは思わない連中もいるってことは分かるよな」
「勿論だ」
「あーもー。お前、物分り良くてやりにくいなぁ。……まあ、お互い過去の因縁を引きずるのはしんどいし、ここらで一回精算したいよな? さすがにタダでって訳にはいかないんだが……この条件を果たしたら、今までのことはお互いチャラにしようぜ」
「……分かった。その決定に従おう。俺は何をすればいい?」
「話が早いなぁ、オイマトよ。あのな、天ノ都近くにある城を奪還して欲しい。正確に言うと、用があるのはその下の龍脈なんだけどな。大昔に歪虚に制圧されて、今も歪虚がウヨウヨしてるようなとこだが、行ってくれるか? 文字通り命がけになるが」
「……行かぬ道理はない。その為に来たのだから」
「マジかよ。まあ代表が命張るのはキライじゃないけどな。俺もそうだし。まあ、その誠意ってやつを見せてくれ。他の奴らと、俺の爺様が納得せざるを得ないくらいのをな!」
●結界の元へ
ハンターズソサエティに現れたバタルトゥは、黒髪の女性を伴っていた。
「お、バタルトゥじゃないか。どうしたんだ?」
「彼女と共にエトファリカ連邦国の結界強化作戦に参加することになった。協力を頼みたい」
「伊集院 白藍と申します。スメラギ様にお仕えする巫子の一人ですわ。どうぞお見知りおきを」
表情を変えずに言うバタルトゥと、恭しく頭を下げる女性に、ハンター達は顔を見合わせる。
「話が良く見えないんだけどさ。そもそも結界って何だよ」
「エトファリカの結界については、わたくしからご説明差し上げます」
にこやかな白藍に、思わず姿勢を正すハンター。
エトファリカ連邦国では独自の結界術が発展しており、これが国土防衛の要を担っている。
結界は黒龍の力を『龍脈』と呼ばれる大地のマテリアルの流れに乗せて各地を繋げており、かつては東方全域を覆っていたこの結界も、度重なる歪虚の侵攻で現在は首都近辺を残すだけとなってしまっている。
「あー。要するに、その『龍脈』のある場所へ乗り込んで行って、結界の範囲を広げるってこと?」
「はい。そういうことになります」
「龍脈の起動って言うのはそんな簡単に出来るものなんですか?」
「わたくしが龍脈の元へ行って、祈りを捧げれば起動するはずですわ」
「ふーん。それじゃ白藍も一緒に行かなきゃいけないってことなのか。なるほどな。それで、その龍脈がある場所ってのはどこなんだ?」
「……天ノ都近くにある大きな城だそうだ。城と言っても、歪虚に占拠されてから長く、今は廃墟のようになっているそうだが……」
続くバタルトゥの説明。
エトファリカの各地にはかつて四十八家門が守っていた大小様々な城がある。
今回目標となる城もその中のひとつであり、龍脈はその城の地下に存在する。
そこに到達するまでにはその城にいる歪虚を殲滅させないと難しい。
城の周辺と中には、憤怒の歪虚がうようよしていると言う情報もある。さほど強力な個体は見当たらないと言うことだが、数の多さはどうにもならない……。
「……敵の数が分からない以上、こちらもそれなりの人数を用意して進撃する。それでも、危険な任務になると思う」
「なあ。バタルトゥはそれでも行くのか?」
「大首長になったばかりなんだし、控えていた方がいいんじゃないかしら」
「……昔の話になるが、辺境部族とオイマトは、救援を待ち続ける東方の民を結果的に見捨てた。先祖が犯した罪は消えぬし、許して貰えるとも思えないが……せめて、オイマトの者のして、この手で約束を果たしたい。どうか協力してくれ」
真剣な眼差しのバタルトゥに、言葉を失くすハンター達。
辺境部族の信を問われていると言っても過言ではない状況。
東方と、辺境部族の未来は、ハンター達の手に委ねられた。
――それは昔。150年も前のこと。
幼い頃からずっと聞かされていた話。
その頃、東方領域に大規模な歪虚が出現。エトファリカも歪虚に侵攻された。
歪虚に蹂躙される我が国を救いにやってきたのは、とある辺境部族の者……オイマト族の男だった。
自分の祖父である先々代エトファリカの帝は、その男と深い友情で結ばれていたらしい。
戦って戦って、消耗していったある時、その男はひとつの決断を下した。
「このままでは手が足りぬ。必ず増援を連れて助けに戻る」
そう告げて、去っていった彼を……祖父は、その言葉を信じて待ち続けて――。
1年、5年、10年……待っても待っても、その男が再び現れることはなかった。
――果たされなかった約束。遠い遠い、昔の話。
――運命とは皮肉なものだ。
あんなに待ち続けた『オイマト族の男』が祖父の元には現れず、自分の元に現れるなんて……。
辺境部族の大首長であり、オイマト族長だと名乗ったバタルトゥ・オイマト(kz0023)を見た時、スメラギはそんなことを考えていた。
「ようこそ、エトファリカへ。我々はキミたちを歓迎する……と言いたいところなんだけどさ。オイマト、お前何しに来たんだよ」
「……聖地奪還の手助けの恩もある。……義理と、約束を果たす為に先行して助けにきた」
「なーにが義理と約束だよ。人の気も知らねぇで。第一お前、なりたての辺境代表だろ? こんなトコいていいんかい」
「……だからこそ、今度こそ。約束を果たす為に……俺達の祖先は、結果的にお前達との約束を破ってしまったと聞いている。どんな理由があれ、それは許されるべきことではない。エトファリカの者達に謝罪をすべきだと思っている」
きっぱりと断じるバタルトゥ。
遠い昔の話だ。己自身が犯した過ちでもないのに。言い訳もしない、逃げもしない……。
スメラギは髪をくしゃくしゃと掻いて、深くため息をつく。
「あのなぁ、部族の長が軽々しく謝罪とか口にすんなよ。……今のオイマトに罪がないのは俺様だって分かってる。だけど、そうは思わない連中もいるってことは分かるよな」
「勿論だ」
「あーもー。お前、物分り良くてやりにくいなぁ。……まあ、お互い過去の因縁を引きずるのはしんどいし、ここらで一回精算したいよな? さすがにタダでって訳にはいかないんだが……この条件を果たしたら、今までのことはお互いチャラにしようぜ」
「……分かった。その決定に従おう。俺は何をすればいい?」
「話が早いなぁ、オイマトよ。あのな、天ノ都近くにある城を奪還して欲しい。正確に言うと、用があるのはその下の龍脈なんだけどな。大昔に歪虚に制圧されて、今も歪虚がウヨウヨしてるようなとこだが、行ってくれるか? 文字通り命がけになるが」
「……行かぬ道理はない。その為に来たのだから」
「マジかよ。まあ代表が命張るのはキライじゃないけどな。俺もそうだし。まあ、その誠意ってやつを見せてくれ。他の奴らと、俺の爺様が納得せざるを得ないくらいのをな!」
●結界の元へ
ハンターズソサエティに現れたバタルトゥは、黒髪の女性を伴っていた。
「お、バタルトゥじゃないか。どうしたんだ?」
「彼女と共にエトファリカ連邦国の結界強化作戦に参加することになった。協力を頼みたい」
「伊集院 白藍と申します。スメラギ様にお仕えする巫子の一人ですわ。どうぞお見知りおきを」
表情を変えずに言うバタルトゥと、恭しく頭を下げる女性に、ハンター達は顔を見合わせる。
「話が良く見えないんだけどさ。そもそも結界って何だよ」
「エトファリカの結界については、わたくしからご説明差し上げます」
にこやかな白藍に、思わず姿勢を正すハンター。
エトファリカ連邦国では独自の結界術が発展しており、これが国土防衛の要を担っている。
結界は黒龍の力を『龍脈』と呼ばれる大地のマテリアルの流れに乗せて各地を繋げており、かつては東方全域を覆っていたこの結界も、度重なる歪虚の侵攻で現在は首都近辺を残すだけとなってしまっている。
「あー。要するに、その『龍脈』のある場所へ乗り込んで行って、結界の範囲を広げるってこと?」
「はい。そういうことになります」
「龍脈の起動って言うのはそんな簡単に出来るものなんですか?」
「わたくしが龍脈の元へ行って、祈りを捧げれば起動するはずですわ」
「ふーん。それじゃ白藍も一緒に行かなきゃいけないってことなのか。なるほどな。それで、その龍脈がある場所ってのはどこなんだ?」
「……天ノ都近くにある大きな城だそうだ。城と言っても、歪虚に占拠されてから長く、今は廃墟のようになっているそうだが……」
続くバタルトゥの説明。
エトファリカの各地にはかつて四十八家門が守っていた大小様々な城がある。
今回目標となる城もその中のひとつであり、龍脈はその城の地下に存在する。
そこに到達するまでにはその城にいる歪虚を殲滅させないと難しい。
城の周辺と中には、憤怒の歪虚がうようよしていると言う情報もある。さほど強力な個体は見当たらないと言うことだが、数の多さはどうにもならない……。
「……敵の数が分からない以上、こちらもそれなりの人数を用意して進撃する。それでも、危険な任務になると思う」
「なあ。バタルトゥはそれでも行くのか?」
「大首長になったばかりなんだし、控えていた方がいいんじゃないかしら」
「……昔の話になるが、辺境部族とオイマトは、救援を待ち続ける東方の民を結果的に見捨てた。先祖が犯した罪は消えぬし、許して貰えるとも思えないが……せめて、オイマトの者のして、この手で約束を果たしたい。どうか協力してくれ」
真剣な眼差しのバタルトゥに、言葉を失くすハンター達。
辺境部族の信を問われていると言っても過言ではない状況。
東方と、辺境部族の未来は、ハンター達の手に委ねられた。
解説
■依頼内容
天ノ都近くにある、大きな城の地下にある龍脈の再起動、及びそこに巣食う歪虚を殲滅して下さい。
また、龍脈の再起動には巫子である白藍の同行が必要なため、彼女の護衛もお願いします。
バタルトゥが先祖の約束を果たそうとしておりますが、こちらは依頼達成条件には含みません。
ですが、依頼を成功させると、スメラギや東方の民の辺境部族への心象が好転します。
■成功条件:結界の再起動、及び白藍の生還。
■状況
バタルトゥと共に、辺境部族の部隊として東方の結界強化作戦に参加します。
東方では、首都周辺の結界の強化と転移門の安定化の為、近辺の龍脈の活性化を行っています。
龍脈は大地のマテリアルが強く収束した場所で、東方の結界はこの龍脈に黒流の力を流す事で維持しています。
この依頼では歪虚に占拠されたことで、活動を停止した龍脈を再起動する為、廃墟と化している城に潜入します。
城は非常に広く、周辺及び内部には歪虚が、かなりの数いると予想されています。
今のところ強力な固体は確認されていませんが、何が潜んでいるか分かりません。
十分に警戒して任務に当たって下さい。
■敵について
「憤怒の歪虚」と呼ばれる妖怪の姿をした歪虚です。
大きさはほぼ人間大で、まれに大きな個体が存在します。
どれもさして戦闘力はありませんが、数が非常に多く城の外に見えるだけで100体以上。
城内にも多数いるいう情報がありますので、かなりな数を相手する事になるとお考え下さい。
無理に全滅させる必要はありませんが、その場合は再び龍脈を停止させないような手段を講じてください。
■同行タグ
個人単位での同行はフルネームと番号を記載してください。
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いて構いません。
例>【同行者】バタルトゥ・オイマト(kz0023)
例>【チーム名:龍脈を起動させ隊】
■NPCの同行
今回はバタルトゥと白藍が同行しています。
天ノ都近くにある、大きな城の地下にある龍脈の再起動、及びそこに巣食う歪虚を殲滅して下さい。
また、龍脈の再起動には巫子である白藍の同行が必要なため、彼女の護衛もお願いします。
バタルトゥが先祖の約束を果たそうとしておりますが、こちらは依頼達成条件には含みません。
ですが、依頼を成功させると、スメラギや東方の民の辺境部族への心象が好転します。
■成功条件:結界の再起動、及び白藍の生還。
■状況
バタルトゥと共に、辺境部族の部隊として東方の結界強化作戦に参加します。
東方では、首都周辺の結界の強化と転移門の安定化の為、近辺の龍脈の活性化を行っています。
龍脈は大地のマテリアルが強く収束した場所で、東方の結界はこの龍脈に黒流の力を流す事で維持しています。
この依頼では歪虚に占拠されたことで、活動を停止した龍脈を再起動する為、廃墟と化している城に潜入します。
城は非常に広く、周辺及び内部には歪虚が、かなりの数いると予想されています。
今のところ強力な固体は確認されていませんが、何が潜んでいるか分かりません。
十分に警戒して任務に当たって下さい。
■敵について
「憤怒の歪虚」と呼ばれる妖怪の姿をした歪虚です。
大きさはほぼ人間大で、まれに大きな個体が存在します。
どれもさして戦闘力はありませんが、数が非常に多く城の外に見えるだけで100体以上。
城内にも多数いるいう情報がありますので、かなりな数を相手する事になるとお考え下さい。
無理に全滅させる必要はありませんが、その場合は再び龍脈を停止させないような手段を講じてください。
■同行タグ
個人単位での同行はフルネームと番号を記載してください。
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いて構いません。
例>【同行者】バタルトゥ・オイマト(kz0023)
例>【チーム名:龍脈を起動させ隊】
■NPCの同行
今回はバタルトゥと白藍が同行しています。
マスターより
■その他
白紙は描写しません。
質問は依頼出発1日前までにお願いします。
お世話になっております。猫又です。
皆様に、東征の連動シナリオをお届けします。
オイマトとエトファリカの帝の遠い約束。果たすことが出来るかは皆様の手にかかっております。
また、結界の強さは今後の作戦に大きく関わって参りますので、気合を入れて龍脈の再起動をお願いします。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
白紙は描写しません。
質問は依頼出発1日前までにお願いします。
お世話になっております。猫又です。
皆様に、東征の連動シナリオをお届けします。
オイマトとエトファリカの帝の遠い約束。果たすことが出来るかは皆様の手にかかっております。
また、結界の強さは今後の作戦に大きく関わって参りますので、気合を入れて龍脈の再起動をお願いします。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/06 06:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓2! エリー・ローウェル(ka2576) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/06/16 18:19:34 |
|
![]() |
相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/06/16 17:54:16 |
|
![]() |
バタルトゥ様に質問 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/06/16 03:18:49 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/14 16:45:11 |