【燭光】Still in Dark

マスター:神宮寺飛鳥

シナリオ形態
イベント
難易度
やや難しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/07/12 12:00
完成日
2015/07/17 07:51

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 反政府組織、ヴルツァライヒ。
 密かに進行したその活動は結実し、シュレーベンラント州にて反乱の時を迎えようとしていた。
 革命前の旧帝国皇帝、ブンドルフ・モンドシャッテの娘、正統なる王の血を継ぐ少女、ヒルデガルド。
 その存在感は二度目の革命の旗印として今、唯一の領土となったブルーネンフーフにて反政府勢力を一つにしようとしていた。
 大小様々な反政府組織全ての思惑が彼女と歩みを共にしているわけではない。
 しかし、その王の血が持つ輝きは、暗がりを往く者達にとって都合の良い影を帝国に落とそうとしていた――。



「敵襲! 敵襲ーーッ!!」
 ブルーネンフーフの側に作られた簡易駐屯地に帝国兵の声が響く。
 帝国軍はシュレーベンラント州に複数の師団兵力を集中させ、事態の短期収拾に乗り出した。
 今はまだ広がってはいない反乱の火を封じ込める為、敵拠点であるブルーネンフーフを包囲する作戦が展開されたのだ。
 ヴルツァライヒは帝国基地であるブルーネンフーフを奪い拠点としたが、頭もそこにいると宣言しているようなもの。
 であればそれを完全包囲し、他の反政府勢力との合流、拡大を防ぐ事を先決とした。
 何よりこれは人間同士の争いだ。第一師団長オズワルドの命で、慎重に状況を観察していたのだが……。
「上空にリンドヴルム型です!」
「複数のコンテナを投下! ゾンビが出現し、混戦に陥っています!」
 テントの中で士官が眉を潜める。
 戦場と化した平原では兵達がゾンビとの戦闘を余儀なくされていた。
「リンドヴルムが次々にゾンビを運んできます! 他の駐屯地でも交戦中との事!」
「我々は暴徒鎮圧に来ているのだぞ? 何故、歪虚との戦いになるのだ……!?」
 テントの外ではあちこちから銃声が響き渡る。
 彼らが想定していた相手は歪虚ではなく、軍事訓練も受けていない一般市民の筈であった。
 勿論歪虚とヴルツァライヒが裏で通じているという話は聞いていた。だがここまで本格的に歪虚による襲撃を受ける事になるとは。

 上空からの爆撃に苦慮する兵士達の中、タングラムと共にハンターの一団が駆けつける。
 逃げ惑う兵士達をゾンビが襲う。これが本当に反政府勢力との戦いだというのか?
「このままではブルーネンフーフへの突入もままなりませんね。少し予定が代わりましたが、ここで敵を迎撃します!」
 ハンター達が戦闘に加わると、ゾンビも次々に撃破され、兵も落ち着きを取り戻していく。
 一区切りつこうかと、そんな時だ。新たなコンテナを搭載したリンドヴルムが接近してきたのは。
 今度のコンテナの上には人影があった。上空から落下し、砂煙を巻き上げた鉄棺。その上で女は手を振る。
「あら~? そこにいるのは……アイリス隊長ですか?」
「……フェノンノ! まさか本当に生きていたのですか!?」
 女は棺から飛び降りると、左腕の鎧に火を灯す。
 鎧の内側から吹き出す青い炎。にじみ出る負のマテリアルにタングラムは舌打ちし。
「ついに人間をやめましたか。全く、何が反政府勢力です」
「そうですよね~。だって私は別に今の政府に不満もないですし……」
 女は唇に人差し指を当て、にんまりと笑う。
「火種は多いに越したことはないもの。沢山人が死ねるようになっている方が、刺激的でしょう~?」
「……下衆が。今直ぐその腐った口を塞いでやる」
 投げつけた短剣をフェノンノの左右から突き出た大剣が弾く。
 二体のデュラハンがその瞳を青く輝かせ。
「兵長、お知り合イでスか?」
「昔の昔の~、その昔のよしみ~」
 新たな短剣を取り出すタングラムへ、頭上からトゲ付き鉄球が飛来する。
 鎖で繋がれた鉄球を操り、ずんぐりむっくりとした全身鎧が棺から降り立った。
「貴様……絶火隊の“死の天使”か!?」
「その呼び方は恥ずかしいからやめろ……。そういうお前は、元第一師団のレガース上等兵ですね?」
「ワシの事を記憶していたか! ならば話は早い! 亡きブンドルフ陛下の仇、ここで討たせてもらう!」
 再び鉄球を放つが、タングラムは着弾したその上にストンと着地する。
「別に私が殺したわけではないでしょう」
「忘れもせぬぞ、あの帝都での決戦……! ワシが……ワシら近衛が不甲斐なかったばかりに、陛下は……! だがしかし、まだ希望は残されている! ヒルデガルド様さえ共にあれば、陛下の汚名を晴らすことも夢ではないのだあっ!!」
 鉄球を手放し、メイスと盾で襲いかかるレガース。そこへ別の甲冑の男が割り込み、刃を交えた。
「そこまでにしておけ、レガース!」
「むう!? 貴殿まさか……盟友グスタフなのか!?」
 互いの盾を挟んでぶつかり合う二人の男。タングラムは首を傾げ。
「グスタフ? 生きていたのですか? そしてなぜいるのですか?」
「こちらも色々と事情があってな……。レガース、貴殿歪虚と手を組むとは恥を知れ!」
「ワシは既に恥知らずよ! 主君を失っておめおめと生き延びたその時からな!」
「馬鹿が……! 貴殿らは利用されているのだ!」
 互いに突き飛ばされ背後に飛ぶ二人の騎士。グスタフはタングラムを一瞥し。
「おい、絶火の死神。貴殿の事は気に入らんが、今は別だ。俺にも共闘させよ」
「良いのですか? 連中、ブンドルフの忘れ形見を持っています」
「だからこそだ。俺も色々と革命戦争に思い残しはある……が、このやり方は間違っている。今を生きる人々の中に、死人を持ち出すようではな」
 剣を構えるグスタフに頷くタングラム。
 話が一段落するのを待っていたかのように、フェノンノはパチンと指を鳴らす。
 すると大きな棺が内側から破壊され、大型の剣機ゾンビが出現した。
「ヴァナルガンド型剣機っていうよ~。最近開発された、コボルドベースの新型よ~」
 巨躯の狼男のような外見の剣機が唸り声を上げ、その口から火炎を吐き出す。
 見ればヴァナルガンド型は三体。目の前の一体以外は既に帝国兵と交戦を開始し、その鋭い鉄の爪を血に濡らしている。
「ああ、イイ~悲鳴が聞こえるわ。懐かしいでしょう、アイリス? あの日のエルフハイムのよう……」
 無言で棒立ちするタングラムに表情の変化はない。
「私はあなたを誤解していたようです。フェノンノ……私はついさっきまで、過去のあなたを信じていました」
「過去の~? 優しくて、面倒見が良くて、あなたに手取り足取り殺しを教えてくれた先輩としての?」
「その幻はもうどこにもない。フェノンノ・エルフハイム……お前だけは“始末”しなければならない」
 機械じかけの仮面を外し、ゆっくりとまぶたを開く。
 その瞳は虹のように淡く輝いていた。
「今だけは執行者として、あなたを殺す」
 目を見開き、フェノンノは笑う。
 少しだけ昔の気分に浸る為、タングラムは息を吐いた。
 殺しの時、相手の事情は考えない。そう教えてくれた彼女のことなど、もう殺してから考えよう。
 そう決意して、刃を握りしめた。

リプレイ本文

 ヴァナルガンド型は耳を劈くような咆哮をあげ、広範囲を火炎で薙ぎ払う。
 ミリア・コーネリウス (ka1287)は大剣で炎を振り払い、大地に刃先を突き立て煤を拭う。
「新しい剣機タイプか。邪魔をしてくれるね」
 敵将とも言うべきフェノンノへの道中はデュラハン二体と剣機により塞がれている。
「とりあえず、こいつらをどうにかしないとね」
 キヅカ・リク (ka0038)は銃撃で剣機を怯ませるが、巨体とは思えぬ軽やかな動きで怪物は飛び回り、反撃の爪を立てる。
 防御障壁を発生させた紫月・海斗 (ka0788)が爪を受けると、Charlotte・V・K (ka0468)の銃撃が襲う。
「おっとぉ! なんだかよくわからねぇ腐った犬っころに俺の嫁はやれねぇな!」
「旧型よりはマシなようだが、所詮は量産型。直ぐに鉄屑にしてやろう」
 二体のデュラハンはその瞳を青く輝かせ、炎の残像を描きながら大地を滑るように迫る。
 その一撃を盾で受けるグスタフ。そして隣に並んだ春日 啓一 (ka1621)が拳で打ち払う。
「あんたも来てたのか」
「貴殿は……グロル・リッターの時の」
「グスタフさんはデュラハンに詳しいそうですね。知恵を貸していただければ心強いです」
 フィルメリア・クリスティア (ka3380)の言葉にグスタフは肩を竦め。
「いつから俺は若造のおもりをする事になったのかね」
「ふむ。そう言う割にはまんざらでもなさそうじゃの?」
 紅薔薇 (ka4766)のニヤニヤ笑いにグスタフは息を吐き、得物を構え直した。
「うふふ~。なんだかお祭りみたい。この子達があなたの今の仲間なのね?」
 コンテナの上から見下ろし、フェノンノはすっと目を細める。
「この子達を八つ裂きにしたら、アイリス隊長はどんな顔をするのかしら?」
 ソフィア =リリィホルム (ka2383)はタングラムの襟首を掴み。
「あれは歪虚で、それを倒すのはハンターのお仕事。“執行者”のそれじゃないんだぜ?」
「フェノンノだっけか? アイリスはモテ期真っ最中で忙しいんだ。俺がいるからな!」
 謎の自信に満ちた様子で親指を立てる海斗。キヅカは頷き。
「この人は昔のアイリスなんかじゃない。昼間から酒飲んだりスカートめくられたりするけど、あんた達みたいに過去に逃げたりしない。APVのリーダー、タングラムだ」
「キヅカ……」
「過去は同じだとしても、歩いてきた道は違う。前に進もうと積み重ねた時間は、過去に負けたりしないよ」
「そうだ。あんなものは過去の亡霊に過ぎない。まともに取り合うだけ時間の無駄だ。君は私達の旗本だ。奴の思い通りにはさせん」
 肩を叩くCharlotteの言葉にタングラムは俯き、それから小さく礼を言う。
「みんな……ありがとうですよ」
 振り上げた亡霊の腕に周囲で流れた血が集い、赤い結晶の鎧がフェノンノを包み込む。
「あれは……剣妃と同じ系統の力じゃな」
「待ってるだけなんて退屈だもの! さあ、殺したり殺されたり、死んだり死なせたりしましょう! もっと災いを! もっと悲劇を……あまねく全ての命に!!」
 負の波動が強まるのを肌で感じつつ、紅薔薇はつい先日の出来事を思い返す。
「ヒトを捨ててこそ得られる力、か……」
 結晶の翼を広げ、吸血鬼はハンターへと襲いかかった。



 多数のゾンビの奇襲を受けた駐屯地は混乱の最中にあった。
 兵士達も反撃してはいるが、体勢を整える余裕はなく、背後や側面に落下したコンテナに翻弄されている。
「まったく……こんなんで何が正義だってんだよ」
「混乱を収めようにも、まずは目先の脅威を排除しない事にはままなりませんね」
 歯噛みするティーア・ズィルバーン (ka0122)。摩耶 (ka0362)は周囲を観察し、冷静に呟く。
「早速彼らの下へ駆けつけよう! 戦域は広く、人数も多い。ここは手を分けるべきだろうね」
 顎に手を当て呼びかけるイルム=ローレ・エーレ (ka5113)。ティーアは得物を担ぎ。
「目の前の敵集団は引き受けるぜ。あのくらいの連中、俺一人で十分だ」
「では、俺は西側へ向かう。兵を立て直しつつ、敵を排除するぞ」
 ヴァイス (ka0364)の言葉を合図にそれぞれハンターが動き出す。
「ったく、ぞろぞろと鬱陶しいんだよ!」
 大地を駆け、跳躍したティーアは眼前のゾンビをアックスブレードで真っ二つにする。
 ゾンビはマテリアルに反応してかティーアに群がるが、その腐った指先が彼に届くことはない。
 ティーアという一迅の風が駆け抜けた後には切り裂かれたゾンビの体が転がるのみだ。
「す、すげえ……」
「お前らもいい加減落ち着け! 今目の前にいるのは歪虚。予定は変わったが、俺達の敵に変わりはない! 今こそ人類の刃たる帝国兵の力を見せる時だろ!」
 尻餅をついていた兵士達が顔を見合わせ立ち上がる。
「そうだ、俺達も武器を取るぞ!」
「でも、武器庫に行かないと……」
「わかったわかった、道中は何とかしてやる。俺に続け」
 一方、コンテナから出現した敵と交戦する兵もいる。
 防具もまともに着込まぬまま剣で切り結ぶが、覚醒者とは異なり数回切りつけた程度でゾンビを倒す事は出来ない。
「くそ、浅かったか……!」
 兵士の剣が肩に食い込むのも気にせずゾンビは襲いかかる。そこへ摩耶が駆け寄り、回転するように素早く連撃を叩き込む。
「ご無事ですか?」
「あ、あんた達は……」
 摩耶は返事の前に立ち上がり、別の兵に襲いかかろうとしていたゾンビにアンカーを打ち込む。
 動きを阻害したところへE (ka5111)の機導砲の光が貫いた。
「あららァ? 微妙な焼け具合……これでは生焼けですネ!」
 唇に人差し指を当て首を傾げるE。摩耶は兵達に向き合い。
「アハトゥンク! 我々は救援に来たハンターです。既に仲間達が敵を撃退し、兵を立て直しつつあります!」
「そういえばハンターの部隊が一緒なんだったな!」
 救援に沸き立つ兵士達。しかし傷ついた者も多い。
「負傷者が沢山いるんだ。まずは彼らを後方に避難させたい」
 そんな話の最中にも次々にゾンビが近づいてくる。
「わかりました。負傷兵を連れ後方へ向かいます。余力のある方は迎撃を支援して下さい」
「フフフ……このハンマーでミンチにしてやりまス!」
「まずこの場を収め、別のコンテナを目指します。気をつけて下さいね、Eさん」
「勿論でス。痛いのは嫌ですからネ! ワタクシは結構、平然と他人を利用しますヨ!」
 その時、ヴァナルガンド型の咆哮が響いた。

 この地に投入されたヴァナルガンド型は三体。その内二体は既に兵達を蹂躙し、テントを焼き払っていた。
 これはゾンビとは違い、一般兵では手のつけようのない相手だ。ハンター達がこの対処に駆けつけた時には、既に無残な死体が転がっていた。
「ひどい……」
「僕は……また間に合わなかったのか」
 口元を両手で押さえるマリア・ベルンシュタイン (ka0482)の隣でアルファス (ka3312)は拳を握り締める。
「一分一秒で人が死んでいく……もう沢山だ。これ以上はやらせない! 行くよ、マリア!」
「はい! ここはなんとしても、私達が!」
 マリアの放つ守護の光が体を包むと、アルファスは魔導バイクのエンジンを唸らせる。
 兵士を腕の一振りで死体に変える怪物へと突撃し、デルタレイの光を放つ。
 剣機とその周囲にいるゾンビを貫き、距離を詰めるとすれ違い様に振動刀を振るう。
 アルファスが注意を引きつける間にマリアは倒れた兵士へ駆け寄るが、流れる血を止められない。
「ひどい怪我……今回復を……!」
「俺の事は……もういいんだ。それより、他の仲間を……」
 血に染まった手を握り返すが、それはするりとマリアの細い指をすり抜けてしまう。
「どうしてこんな……こんな事を!」
 目尻に涙を浮かべ、マリアは杖を掲げる。
 マテリアルの光は悲しみを乗せ、剣機へと放たれた。

「おぉおおおおッ!」
 雄叫びを上げながら剣機へ突撃するナハティガル・ハーレイ (ka0023)。背にその一撃を受け、剣機はたまらず飛び退く。
「やぁ、壮観だね。まるで安いホラー映画みたいだよ」
 残りの片割れが暴れた後にも多数の死体と血が飛び散っている。摩耶 (ka0362)は眼鏡を持ち上げ目を細めた。
「剣機だか何だか知ら無ェが、随分やってくれたじゃねェか……あァ?」
「こいつは俺達が片付ける。仲間が陣形を立て直している筈だ。生き残った者はそちらへ向かって欲しい」
 レイス (ka1541)の言葉に傷を負った兵は俯き。
「また結局、俺達はハンターに助けられるだけなのか……」
「仕方ないよ。人には分相応って物があるからね。それにこんなベタな悪夢、命を賭けて見るほどじゃない」
「――心配するな。お前達の気持ちは良くわかっている」
「俺達が責任を持って、ブチのめしといてやらァ」
 ハンター達の背中を見つめ、兵達が後方へ駆け出す。
「何気にすっかりゾンビに囲まれてるね」
「雑魚が何匹集まろうが無駄なんだよッ!」
「一方的に薙ぎ倒される側の気分……その腐った脳髄で味わってみるか?」
 剣機型と共にハンターを取り巻くゾンビ達。三人は顔を見合わせると、怯むことなく駆け出した。

「おじさん……襲って来ないの?」
 各地で戦いが繰り広げられる中、レガースだけはまだハンターに刃を向けて居なかった。
 首を傾げ問いかけるシェリル・マイヤーズ (ka0509)に男は困ったように。
「見れば貴殿ら、女子供ばかりではないか。いかに敵と言えども躊躇われるのだ……」
「良く言うよ……人を、子供を、ゾンビに変えてるのに……」
 シェリルの言葉にぐうの音も出ないレガース。アウレール・V・ブラオラント (ka2531)は高らかに笑い。
「全くだ! その子供に反論の一つも出来ぬとはな」
 一通り笑った後、アウレールは鋭く男を睨み。
「国滅び主死して尚貫くその忠道、誠に神妙なり。だからこそ、人の戦に歪虚の手を借りるやり口は侮蔑を免れぬ。死人の彷徨く国が卿の望む帝国の姿か?」
「歪虚に与してまで今の帝国を揺るがす……。旧い方共には人としての矜持もないんですかねっ!?」
 腕を組んだメリエ・フリョーシカ (ka1991 )の言葉にも何も言い返せない。だんだんと男は小さくなっていく。
「ヒルデガルド姫殿下が蜂起なさったとの報、聞き及んでおります。しかし……何故、歪虚がそれに乗じているのですか!」
「そ、それは……」
 ジル・ティフォージュ (ka3873)は腕を振るい、そして胸に手を当て目を瞑る。
「ウランゲルに帝冠を渡した口惜しさ、あの革命で追いに追われるばかりだった屈辱……未だに我が胸に燃えております。その気持ちは同じ筈です。されど……歪虚どもに踏み込ませては、あまりにも本末転倒。騎士帝の名が廃るというものでございましょう……!?」
「……その通りだ。貴殿らの言い分は実に、実に正しい」
 ハンター達を兜越しに見渡し、男はふっと穏やかに微笑む。
「立場こそ違えど、諸君らのような若者が国を思うてくれる事、ワシはとても誇らしく思う」
「だったら……どうして? どうして……その誇りを自分で汚そうとするの……?」
「遠き国の少女よ。それはワシにもわからんのだよ」
 男は兜を外しシェリルを見つめる。立派な髭とは対象的につるつるの頭、人の良さが滲み出るような顔だ。
「承知しているのだ。これが間違いなのだと」
「では何故!? このようなやり方、余計にモンドシャッテの血を穢すだけだというのに!」
「それでもこの胸で暴れ狂うのだ。わかってくれぬか友よ。痛みは消えぬのだ。憎しみも後悔も決して消える事はなく、ただ日に日に重く降り積もってゆく」
 男は涙を拭い、そっと兜を被り。
「ワシは臆病な男だ。自らの意志で終わらせる事も出来ぬ恥知らずよ」
「貴方の慕う主は……これを是とするの?」
「望まぬだろう。あの方はきっと望まぬ。ワシはきっと地獄へ堕ちる。そこで永久に罪を償うだろう」
 溢れ出したマテリアルは間違いなく正の物。緑色の波動は大地を揺らし、風となってハンター達の髪を梳く。
「最早子供と侮るは無礼! その力が正義だというのなら……正してみせよ! そしてワシに示してくれ! 貴殿らの作る未来を!」
「……メリエ・フリョーシカ。“今”を生きる帝国民として、貴方を倒させて頂く!」
 身構えるハンター達。その応答を待って、レガースは大地を強く蹴った。



 二体のデュラハンはまるで双子のように息を合わせ連携する。
 重力を感じさせない亡霊の騎士は、重苦しい外見とは裏腹に素早く、そして苛烈な一撃を放つ。
「一つ聞きたいのじゃが、人間をやめるとはどんな気分なのじゃ?」
 騎士の大剣を打ち払いつつ、紅薔薇が問う。
「この力は素晴らシいぞ。恐怖も迷いも消エ、技が研ぎ澄マされるよウだ」
 実際、人間ではこのレベルの連携は不可能だろう。何らかの手段で超常の意思疎通がなければこうはいかない。
「そいつらは個を捨て概念に洗礼されたバケモノだからな」
「成る程、無我というわけですか」
 グスタフの言葉に納得するフィルメリア。と、そこへ突如バイクに乗った啓一が突っ込んでくる。
 啓一はバイク突撃を仕掛けるが、一体の騎士に受け止められ、もう一体が跳躍し高々と剣を振り上げる。
 咄嗟に飛び出したユーリ・ヴァレンティヌス (ka0239)が空中で刃を合わせると、啓一は何とか逃れる事に成功する。
「……大丈夫、啓一?」
「ああ。おかげ様でな……バイクはダメか」
「お前達は力技で解決しようとしすぎている。デュラハンなんぞ倒すのにそんな力はいらん」
 グスタフが目を向けたのはフィルメリアだ。
「小娘、お前の力が鍵だ」
 アドバイスは実に単純であった。一瞬で終わった作戦会議の後、紅薔薇が前に出る。
 亡霊騎士の大剣を打ち払い、その動きを観察する。
「亡霊型とやりあう時は、パーツに目を向けろ」
 敵は人間ではない。霊が鎧を纏っただけだ。
 故に関節に限界はないし、手足を飛ばしてくる事なんてザラ。故に、フリーになっているパーツに注視する。
 打ち払われた騎士が上半身を回転させる一撃を伏せて回避すると、反撃の刃が鎧を斬りつける。
 紅薔薇の攻撃は鎧をまるでバターのように切り裂いた。そこへ一気に踏み込んだフィルメリアが傷にガントレッドを突っ込む。
 雷撃がほとばしると、亡霊の動きが完全に停止する。これは霊体が魔法ダメージを受けた事と雷撃の影響によるものだ。
 止まっている間に体の中を覗くと、核である宝石が光るのが見えた。これを掴んで引き抜くと、紅薔薇が空中で切断し決着がついた。
「すごい……こんなにあっさり」
「ううむ、さすが手練じゃの」
 あっけなく相方を排除された騎士が慌てる間にグスタフは駆け出す。
「行くぞ、小僧!」
 グスタフは大剣を剣で払い、亡霊の背後につくと首に腕を回し背に盾を当てる。
 そこへ啓一が距離を詰め、腹に拳を打ち込んだ。更に密着状態で衝撃派を打ち込むと、鎧が大きく拉げる。
 背後からグスタフが抑えていた事もあり、衝撃は鎧の中で暴れ霊体が乱れる。その間に啓一は歪に盾を突っ込み、強引に鎧を引き剥がした。
「やれ、ユーリ!」
 胸の装甲が剥がれた為、核は大きく露出している。
 グスタフは背後から騎士を蹴り飛ばし体勢を崩すと、ユーリはその間に距離を詰め、鞘から刃を解き放った。
 青い閃光が騎士の体を薙ぎ払うと、両断された核が塵と成って消えていく。
「馬鹿、ナ……」
 ユーリや紅薔薇なら確かに鎧の上からでも大打撃は与えられるが、核を破壊しなければ再生する相手では分が悪い。
「力押しで倒そうとするな。亡霊なんぞ、慣れればゾンビより楽だからな」
 剣を収めるグスタフにユーリと啓一は顔を見合わせた。

 ヴァナルガンド型の火炎放射はレイスの影を捉えられない。真水は一応盾に隠れ、距離を大きく取る。
「危ないなあ。やっと包帯がとれたのに、また……なんて、南條さんはお断りだからな!」
 機杖を振るい、魔法陣から無数の閃光を乱射する。光の矢は群がるゾンビに降り注ぎ、その攻撃にあっさりゾンビは消滅していく。
「ついでに死体に囲まれるのも趣味じゃなくてね」
 剣機は背後へ一度跳び、大跳躍から空中を回転し鉄の爪を放つ。
 大地を吹き飛ばす強烈な一撃。ナハティガルは盾で受け、その衝撃で背後へ後ずさる。
「ハッ! イキがいいじゃねェか」
 吼える人狼は再び火炎を吐き出そうとするが、背中を駆け上がったレイスが頭部から真下へ槍を突き刺し口を塞ぐ。
 空中を舞い、ナハティガルの側に着地すると、もう一本の槍を構えた。
「存外に素早い。俺の方が隙を作る。止めはハーレイに任せよう」
 口に刺さった槍を抜けず藻掻く剣機。そこへ真水はデルタレイを放つ。
 走って無数の閃光を交わそうとするが、全てはよけきれない。攻撃が着弾すると、素早く飛び込んできたレイスが足を貫く。
 ナハティガルは低い姿勢から槍を背後に構え、剣機へ駆け寄る。飛び込むと同時に繰り出した槍で剣機の胸を貫いた。
「ダメ押しね~」
 更にデルタレイをぶっ放す真水。その光に沈むように、剣機は雄叫びを上げ倒れた。
「チッ。余計な時間を食っちまったぜ……」
「ああ。このままゾンビ処理に当たるぞ」
「まだスキルは残ってるし、南條さんも手を貸そう。今日は怪我がないから機嫌がいいんだ」

 剣機の動きは素早く、騎乗状態では回避が困難だ。
 バイクに並走してきた剣機の体当たりで横転したアルファスだが、受け身を取って立ち上がる。
 鋼鉄の爪は人間を容易くズタズタにするだけの力を持つが、プロテクションの効果もあり、アルファスはそれを盾でやり過ごしている。
 マリアも魔法で支援するが、剣機はアルファスの方が危険と判断したか、彼の方に攻撃を続けている。
「そうだ……きみの相手は僕だ! マリアも兵士達も、これ以上は傷つけさせない!」
 不安げにアルファスを見守るマリア。そこへ複数の兵士が銃を持って走ってくる。
「皆さん……避難してくださいとお願いした筈ですよ?」
「女の子にそう言われておめおめ逃げられるかってんだ!」
「武器を取って仲間を連れてきたんだ! あの兄ちゃんを死なせたら帝国軍の恥だぞ!」
 傷だらけの兵士達が隊列を組み銃を構える。命中精度は覚醒者と比べるべくもないが、数が揃えば威力はある。
「小隊員に告ぐ! これより目標に連続射撃を行う! 二列交互に構え、合図と共に発砲せよ!」
 マリアが振り返るとイルムがウィンクしつつその肩を叩く。
「大丈夫、負傷者はもう下がらせたからね! 彼らの心意気を買ってやっておくれ、可憐なお嬢さん」
 自らも銃を構えるイルム。マリアもそれに伴い魔法を構える。
 合図と共に一斉攻撃が放たれた。背を向けていた剣機は次々に攻撃を受け、大きく体勢を崩す。
 アルファスは刃に炎をまとわせ、袈裟に薙ぎ払った。強烈な一撃は剣機をついに沈黙させる。
「アルファスさん!」
「マリア……」
 肩で息をするアルファスへ駆け寄るマリア。二人の視線の先には、守りぬいた人々の笑顔があった。

 
「今、混乱している大勢の兵を助けゾンビにされた人々を解放するには、俺達の力だけじゃ足りない。かなり危険だが、力を貸してくれ」
 キャンプの奥深くまで侵入していたゾンビはヴァイスに一掃された。
 かなりの数がいたが、彼にとっては問題にもならなかった。一度刃を収め周囲を見渡すと、ティーアの姿を捉える。
「ティーア!」
「ヴァイスか。この辺りの敵は粗方片付いたみたいだな」
「ああ。指揮系統も回復した。この調子なら残党の排除には手こずらないだろう」
 本格的な迎撃に動き出した兵士達を横目に語り合う二人。そこへEが手を振り歩いてくる。
「ハ~イ、お疲れ様ですネ」
 摩耶もその背後から続くが、その視線は遠くブルーネンフーフを捉えている。
「この戦いを止める事は、本当に出来なかったのでしょうか」
「どういう意味だ?」
「旧帝国の王女はヒルデガルドだけではなく、もう一人います。クリームヒルト・モンドシャッテ……彼女が争いを好まない事を知れば、反乱から降りる人もいると思うのです」
 摩耶の言葉に頷くヴァイス。
「こんな戦い、余計な犠牲を生むだけだからな」
「間に合うかはわかりませんが、この場を収め次第説得に向かってみましょう。せめてレガートさんだけでも、降りてくれれば良いのですが……」

 メリエの太刀とレガースのメイスが交わり、マテリアルが衝突する。
「これ程の力がありながら……貴方は!」
「泉下の主に見せられたものか、己が忠義に今一度問うてみよッ!」
 アウレールが繰り出す槍を盾で受けるが、その衝撃に蹈鞴を踏む。
 すかさずジルが腕に剣を打ち込むが、男は怯まずに反撃を繰り出した。
 全身鎧という事もあり、頑丈さは侮れない。しかし関節や鎧の継ぎ目等を狙えば傷をつける事はできる。
 そもそもメリエやアウレールの攻撃は少年少女のそれではない。鎧の上からでも普通に人間を卒倒させられるだろう。
「この程度の痛みなど……あのお方に比べれば!」
 レガースは四人相手によく堪えているが、幾らなんでもただの覚醒者ではこの差は覆せない。
 勝敗は最初から決まっていた。攻撃を凌ぐ度に弱り、疲弊していく。それでも男はメイスを振るい続けた。
「もういいよ……おじさんだって、ほんとはわかってるんでしょ……?」
「まだ、だ……ワシは……」
 シェリルは目を細め、手裏剣を投擲する。
 マテリアルで操作された手裏剣にはロープが括ってある。それはレガースの短い足に絡みついた。
 隙と見るやメリエは全力の一撃でレガースを吹き飛ばす。シェリルに足を引っ張られ倒れた所をジルとアウレールが押さえ込んだ。
「もう勝負はついたのです」
「主の名を汚すのは、卿の恥を知らぬ振る舞いと知れ」
 縄で縛り上げられたレガースは身動きも取れず、平原に仰向けに倒れる。
「ワシは負けたのか……いや、十三年前のあの時から、負けていたのかもしれんな……」
「闇で拓いた道には何も作れない。おじさんは……負けて良かったんだよ」
 シェリルの言葉に男は俯き、震えながら涙を流す。
 大の男とは思えない情けない呻き声に目を反らし、メリエは刃を収めた。



「君は何の為に戦っているの?」
 闇を纏う魔剣の一撃をかわし、ルピナス(ka0179)は問う。
「遊ぶだけならもっと別の踊り場もあったはず」
 反撃の刃は血の鎧に防がれる。
「単純な話ですよ。私は戦って死にたいんです。それも沢山巻き添えにして」
 剣機やデュラハンとの決着を待たず、フェノンノは飛び込んできた。
 血の鎧で強化されたその力はこれまでとは比較にならない。だが、中身が変わったわけではない。
「それはいけない事? “精霊”と“歪虚”、契約する物の違いに過ぎないのに?」
 正と負。性質の違いはそれだけ。
「何故拒絶するの? 普通でなければ生きていてはいけないの? “ヒト”ではないの?」
 ルピナスは無表情に吸血鬼の言葉に耳を傾ける。
 彼女は言った。歪虚だってヒトなのだと。
 その言葉の意味が、少しだけわかった気がする。
「そう……思いたかったんだね」
 魔剣が眼前に迫る。それを打ち払ったのはミリアの剣だった。
「ルピナスさん、ぼうっとしすぎだよ!」
 更に側面から銃撃がフェノンノの頭を弾く。
 銃を構えたCharlotteとキヅカの背後には撃破された剣機の残骸が転がっている。
「さて……これで壁はなくなったね」
 跳躍したフェノンノは空中から結晶の槍を降り注がせる。
 海斗はタングラムを抱き抱え、その回避をCharlotteが障壁で支援する。
「俺の! 嫁に! なぁーにしやがる!」
「……フッ、その調子だ。タングラムくんの手を煩わせるまでもない」
 銃撃で空中へ攻撃し、血の翼を砕く。
 ソフィアは跳躍し、巨大化した振動刀に雷を纏わせ振り下ろし、フェノンノを地上へ叩き落とす。
 砕けた兜から覗く白い肌に血が伝う。魔剣に負の波動を纏わせ投擲すると、剣は意志を持つようにハンターへ飛来する。
 それを予測していたのはミリアだ。大剣で打ち払い、仲間を守る。
「それが単独の歪虚なのは知ってるさ!」
「タングラムに手ぇだす奴はぶっ飛ばす!」
 マテリアルを放出し一気に加速した海斗が雷を纏った剣を打ち込み、怯んだ所へキヅカが接近。
 足を踏みつけ突きを繰り出すが、鎧を砕くに留まる。そこへルピナスが背後から斬りつけ、タングラムが短剣を投げ、ソフィアが刃を振るう。
 多数の連続攻撃に鎧は砕けていく。再び血の刃を乱射するが、キヅカとCharlotteが炎で薙ぎ払う。
「いい加減くたばりやがれ!」
 横薙ぎに巨大化させた刀を繰り出すソフィア。その一撃を回避する為に跳躍したフェノンノの首に、更に頭上を舞うルピナスがワイヤーを絡ませる。
 首を締めながら着地したルピナスは、更にワイヤーを手繰り寄せる。
「君は普通じゃなかったかもしれない。だけど俺は……好きだよ、君の事」
 黒く染まった眼球が驚きに歪む。
「だから今度こそ――幕を下ろしに来たんだ!」
 正面、大剣を振りかぶりながら跳躍したミリアが見えた。
 振り下ろされた一撃が鎧を貫通し、深くその体を切り裂いた。
 血飛沫が結晶をなせず塵となる。ふっと笑みを浮かべたその額にCharlotteの銃弾と海斗のカードが突き刺さった。
 大きく仰け反り、がくりと膝を折る。女は背後に立つルピナスに目を向け、まるで呪いのような笑みを作り、静かに目を閉じた。
「魔剣の方がまだ残ってるよ!」
 ミリアの声にハンター達は剣に目を向ける。確かにフェノンノの義手と剣は未だ健在だ。
 しかし魔剣は回転しながら空に舞い上がると、青い光を纏って飛んで行くのであった。



 歪虚になって日が浅かったのか、フェノンノの死体は消えずに残っていた。
「狂人とはいえ、元同僚の弔いだ。手向けに一本どうだい?」
 Charlotteは自らも火をつけつつ煙草の箱を差し出す。
「彼女は……いつから狂っていたのでしょうか」
 安らかな死に顔に手を当て、タングラムは目を瞑る。
「キヅカの言葉は彼女にも言えるのかもしれません。彼女が歩いてきた道を、私は理解してあげられませんでした」
「だとしても、過去に囚われるのはナシだ。今のお前は“咎人”じゃなくて“嘘つき”なんだろ?」
 ソフィアの言葉に立ち上がり、タングラムは頷く。
「多分だけど、どっちも本物だったんじゃないかな?」
 頬を掻き、ルピナスは笑う。
「君に優しくしてくれた事も……闇を望んだ事もね。きっと彼女は、ただ寂しかったんだよ」
 そんな言葉にタングラムは目を瞑る。
 もう何年も流さなかった涙が自然を溢れ出る。Charlotteはタングラムのポーチから仮面を取り出し、その手に握らせた。
「“死の天使”ちゃんに看取られたんだ。どこのどいつか知らねぇが、上出来な結末だろうぜ」
 海斗の言葉に思わず笑ってしまう。
「……さようなら、先輩」

 遠い昔、姉と別れる事になったあの日。
 もしかしたら彼女は、自分の手で終わらせて欲しかったのかもしれない。
 終わる事が出来なかった者達は。終われないまま、ただ繰り返す。
 いつまでも、いつまでも。その繰り返しが人の心を闇に落とし、狂気に走らせるのだとしたら……。



「まるで、世界そのものが、闇を望んでいるみたいね――?」

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MVP一覧

  • その心演ずLupus
    ルピナスka0179
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズka0509

重体一覧

参加者一覧

  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイ(ka0023
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • アックスブレード「ツヴァイシュトースツァーン」マイスター
    ティーア・ズィルバーン(ka0122
    人間(蒼)|22才|男性|疾影士
  • その心演ずLupus
    ルピナス(ka0179
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 龍奏の蒼姫
    ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • 光の水晶
    摩耶(ka0362
    人間(蒼)|15才|女性|疾影士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 金色の影
    Charlotte・V・K(ka0468
    人間(蒼)|26才|女性|機導師
  • 《思いやる》心の聖女
    マリア・ベルンシュタイン(ka0482
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 自爆王
    紫月・海斗(ka0788
    人間(蒼)|30才|男性|機導師
  • 英雄譚を終えし者
    ミリア・ラスティソード(ka1287
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 愛しい女性と共に
    レイス(ka1541
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 破れず破り
    春日 啓一(ka1621
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 強者
    メリエ・フリョーシカ(ka1991
    人間(紅)|17才|女性|闘狩人
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 【Ⅲ】命と愛の重みを知る
    フェリア(ka2870
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 《聡明》なる天空の術師
    アルファス(ka3312
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • 亡郷は茨と成りて
    ジル・ティフォージュ(ka3873
    人間(紅)|28才|男性|闘狩人
  • 不破の剣聖
    紅薔薇(ka4766
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士

  • E(ka5111
    人間(紅)|25才|女性|機導師
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレ(ka5113
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/07/09 21:09:51
アイコン 質問卓
摩耶(ka0362
人間(リアルブルー)|15才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/07/11 05:33:05
アイコン 作戦卓
摩耶(ka0362
人間(リアルブルー)|15才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/07/12 04:35:26