昼夜分かたず夢見の帳

マスター:墨上古流人

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
4日
締切
2015/07/25 19:00
完成日
2015/08/04 23:30

このシナリオは2日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 実力主義の軍事国家、皇帝独裁政権、そんなクリムゾンウェストの一国、ゾンネンシュトラール帝国に、
 欲望渦巻く色の街があるのをご存じだろうか。

 ひとたび紫煙を燻らせれば、赤黄色紫、種々の煌びやかな光に染まり、
 統率などまるでとれていない、下品な夜の花畑―――
 
 ここは帝国第九師団が詰める街、ラオネン。
 帝都バルトアンデルスから南東、海岸部との中間辺りに位置するこの街は、
 人々が己の欲に忠実に生きている賑やかな街で、
 喧騒が怪しく豪奢な光―――リアルブルー出身の者にはネオンのよう、というとわかりやすいらしい―――に照らされて、
 夜の方が明るいとまで言われる歓楽街だ。

 東の門から西の門まで一本太く通っているこの大通りは、街中で一番賑やかなエリアである。
 どこの店も客を惹くために目立つ事へ対抗心を燃やし、
 機導術を取り入れて大きな看板を動かしていたり、
 グロテスクな色のアドバルーンが店を持ち上げんばかりの勢いであげられていたり、
 甘美な妄想を誘う目に痛い程の光がそこかしこに立ち並んでいる。
 通りを3歩あるけば何かしらの店に勧誘される程で、
 甘ったるい女性の声が聞こえたかと思えば、路地裏で男の怒号が聞こえてきたりと、
 一晩中忙しない様子が窺える。
 
 街で一番目に付くのは夜の店だが、
 24時間気軽に入れるものから高級な接待用等、飲食業も盛んである。
 関連すると、街の煌びやかな男女が身に着ける為の服飾や金属、宝石細工等の商店も盛んで、
 金持ちそうな中年層が顔立ちの整った男や女を連れ、買い物をしているケースもそこかしこで見られる。
 また、あくまで物騒事からの護身用という名目で、武具の販売及びそれらの手入れを行う店の需要も少なくない。
 飲食は接待、装飾は貢物、武器は己が身を守るため、として栄えてきた歴史があるのだ。
 もちろん、賭場に関しても一攫千金を夢見る人々が、毎夜札束か涙に溺れているようである。

 風評的には欲に溺れ、弱みを見せた者を喰らう、そんな治安の悪い街のイメージがあるが、
 ――実際治安も他の街と比べると良いとは言い切れないが――帝国の強きを重んじる精神は良い意味でも例外ではなく、
 その街柄、金は飛び交う、余所では気が引けるような事でもここなら出来る風潮、等といった特色があるため、
「望めば手に入る」「野望は勝ち取れ」といった構え方の街に、
 大きな商売を狙う挑戦者が街にやってくる事も多い。

 闇夜の中、光に向かって羽を毟られないように、夢を見る者たちが集うのがこの~叶える街、ラオネン~である。

 街自体は自由を尊重する側面が強いが、
 強盗、殺人、詐欺等、帝国としてのグランドルールと最低限の決まりを取り締まっているのは
 帝国第九師団~フリデンルーエン~である。

 第九師団は救援及び災害、歪虚被害等の復興支援を目的とする師団だ。
 なぜ歓楽街に救援師団がという所だが、
 街の特性上貧富の差は激しく、街の隅にはスラム地区も出来上がってしまっている。
 それは街の南部、数年前に大通りから外れた場所で客を集めようとした者達が、
 経営に失敗し寂れたエリアで、古びたエクラの教会がひっそりとあり、
 現在は夢に破れた浮浪者や力ある者に様々なものを奪われた者達が、明日を生きる為に、もしくはただ命を繋ぐために、必死に生きている。
 そちらへの炊き出しを含めた現状の改善も師団が手を伸ばしている、という所もある。
 そして、街の2/3程の広さで水道に沿うように地下都市も存在しているが、
 上の街程賑やかではなく、落ち着いた面がある一方、開発の手が足りておらず、
 スラムの者が流れる、地下で人目がつかない等といった理由から、荒んだエリアも少なくはない。
 その再開発と治安維持を行っているのも、第九師団がいる理由である。

 が、一番の利点は、『物の融通が利きやすい』という所が最大の点である。
 これは、港湾都市やピース・ホライゾンのようなターミナル都市に関連する『物流』ではなく、
 既に物流に乗っているものの『確保』がしやすいという意味合いが強い。
 薬品、配給等何かと他師団よりも高頻度で消耗品を必要としており、
 それらを師団に流してくれているのは、いわゆる歓楽街等で巨額の富を蓄え、
 構えた店や物の取引で夜な夜な利潤を得ている組織的な者達の事である。
 彼らは決して自分たちの事をヤクザやマフィアという言葉では呼ばない。
 あくまで彼らは経営者、彼らがいるのは『事務所』である。

 師団は事務所の経営を容認する代わりに(もちろん行きすぎないよう監視はするが)
 事務所は師団へ手に入りにくい物資の工面や街の興隆の支援をしているのだ。



 さて、あなたはそんな夜の街に迷い込んだ一匹の羊。
 いや、もしくは皮を被った狼だろうか。はたまた蝶か狐か渡り鳥か。
 理由は聞かないでおきましょう。この街に来る人は、理由も生い立ちも様々ですし、
 知りたがりはヤケドをするのがこの街です。
 大事なのは、過去より今、そしてこの先。


 あなたは、この夜の街でどう過ごしていますか?

リプレイ本文



 地下通路の先、開けた円状の空間の物足りない光量に照らされたのは、エヴァ・A・カルブンクルスの姿だった。
 座り込んでいた老人へ、音もなく微笑んでから、がこっ、と手に提げていたペンキ等を地面に置く。

(夜も何も、ここには関係ないわね。いつだって灰色……)
 空は無く緑も無く、田舎育ちには息がつまりそうだと溜息をつくエヴァ。
『お邪魔しますね』と、声の出せないエヴァは口と手の動きで老人に言葉を投げる。
 そして、脚立を組んで広間の天辺、ど真ん中に徐に刷毛を突きつけた。
 
 どれぐらい時間が経っただろうか。
 壁に蝶を描いていた頃、エヴァのつれていた犬がぴく、と耳を動かす。
 無防備な荷物に野盗が手をかけようとしたその時、犬が唸るよりも早く、欠伸交じりで老人の銃口が男の顎へ突きつけられる。
「赤が欲しいというならぶっ放すがね……見たいかい?」
 舌打ちと共に去る男を見送り振り返ると、そこに地下水路はなかった。

「芸術家よ、作れ、喋るな――とは、皮肉なもんだね……」

 リアルブルーでは治安の悪い場所に美しい絵を描くと、地域の治安が良くなったと聞く……とは彼女の談。
 ペンキで汚れて汗を拭う腕は、空も緑も無かった場所に、見事に空と大地を生み出していた。


 トライフ・A・アルヴァインが飲み屋小路のような場所を歩いていると、
 たまたま店の外で飲んでいる第九師団副師団長のリベルトに声をかけられた。

「麻薬の時以来じゃねーか……どした?」
 ふむ、と思案顔で口元の煙草に手を当てるトライフ。

(偶には連れ立っての共同戦線も悪くない。それに仕事する上で影響力のある男と歩けば……)

「ちょいとリベルト! あんた金払わずに何杯飲んでんだい!」
(……あるのか? 影響力)
「酷いぜママさんまだ5杯目だぜ?!」
「奢ってやろうかと思ったが、気が失せたな」
「ちょちょちょ待とうぜトライフちゃーん。何かの縁だぜ、いい店教えてやるからよー」
「へぇ。足を引っ張らないなら、是非連れ立ってもらいたいね」
 抜かすぜ、と皮肉に笑いながら男二人は同タイミングで煙草に火をつける。

「ブロンドで小柄な子は俺」
「ブルネットで豊満な女性は俺だ」
「OK相棒、共に俺達の花畑を楽しもうじゃないか!」
「手折るまでだがな――行くぜ」
――
「私、ずっとくっついちゃってますけど……暑くないですか? 大丈夫?」
「あぁ、夏でも一人寝はごめんこうむりたいんだ――『寒い』からな」
 温もりを、求めるではなく、貪るようにして、トライフはブルネットの女性と弾む白波へと沈んでいった。


 表通りをきょろきょろと、あっちこっちに興味の視線を向けて歩く花厳 刹那。
「夜の歓楽街って……ちょっと危険な香りがして憧れるますね!!」
「ツナちゃん意外とみーはー、なのかな?」
「べ、別にミーハーじゃ……ツナちゃん?」
 普段の自分とは関わらない世界に、少し好奇心が逸る刹那。
 隣にユウがひょっこりついてきているが、ユウ曰く、慣れてなさそうな子を見かけたのでエスコート、らしい。

「御嬢さん、今夜のお店は決まってる?」
「え、えと……その、」
 三歩歩けば誘われる、そんな表通りに若い娘がいればそれはもう目を惹くものだ。
 整った顔立ちの男に、優しく声をかけられてつい胸が高鳴る刹那。

「あーもうびっくりしました……さすが、聞いていた通りに街ですね」
 まだ動悸のする胸を抑えて、通りを歩く刹那。
 店の前に立つホステスの綺麗なドレスに見惚れたり、ショーウィンドウから輝く装飾品等の前で同じぐらい目を輝かせてみたり、
 刹那は、実に年頃の女性らしく街の良い所を見ては楽しんでいた。

「ここなら生活指導で捕まることもないし、つい満喫しちゃいますね」
 あくまで、年頃の女性らしい好奇心で、街をあっちこっちに堪能していく刹那だった。

 
「あの、神父さまか、司祭さまは……」
「神父どころか、ここには神様だっていないよ」
 スラム街の古びた教会、数人いた少年らにボロを纏ったイスフェリアが声をかければ、吐き捨てるように少年が言う。

「この教会は、あなたたちのもの?」
「誰のもんでもねーよ。この地区にあるものは、家も、金も、人も、力のある奴のもんになる」
 どこもそんなものだ……わかっていたかのように、驚きはせず小部屋にあった古い黒板を引っ張り出してくる。
「神様の御高説でも垂れる気か?」
「いえ、文字を教えたりできれば、いいなと思って」
 文字が読めれば、知識が得られる。文字が書ければ、仕事が出来る。
 将来、ここを抜け出す足掛かりを掴むことが出来るかもしれない―――可能性を消してしまわないように。

「施しなら受けねぇぞ。一度や二度の気まぐれで、期待して、絶望したガキが何人いると思ってやがる」
 ボロボロの床に唾を吐き、2,3人の少年と同じぐらいの年の子たちと共に教会を出ていってしまった。
 だが、より幼い児童らは、イスフェリアに期待のまなざしを向けていた。
 簡単ではない――覚悟はしていたが、伸ばすのも覚束ない希望を探る手を、少しでも取ることが出来るのなら。
 彼女は、置いてあった石灰を指につけ、黒板に文字を書き続けていった。


 街の制度か金銭の独占か……いや、問題は人にある。
 エリー・ローウェルは教会の流れを、破れたガラスから垣間見ていた。
 根本から救いたいが……
 
「離せこの野郎!!」
 薄汚れた通りの方から声がする。
 見れば、教会から出て行った少年らが、ガラの悪い中年達に絡まれていた。

「さっさと離さねぇと……!」
「こうなる――で、ござる」
 どごっ、と細身の刀とは思い難い音と共に、少女を押さえていた男が地面に沈んでいく。
 どうせスラムの住人『だから』――弱さや諦めのような負なら、幾らでも見れた。
 少年らはイスフェリアと児童らを売りとばす事も出来たはずだ。だが、しなかった。
 スラムの住人『だけども』という芽も、まだあるようだ。

 ボロボロの鉈がエリーの頭上から降りかかる。 
 地面を滑るように鞘を引き抜き、剣先は地面に突き立てて刀身に手を添え、自身を鎬の裏に隠すように鉈を防ぐ。
 剣先を支点にふわっと体を持ち上げ、男の頭部を蹴り払った。

 いきなり大剣三本を所持して暴漢を畳む女に、少年らは呆気にとられ、気を持ち直した時には足が逆方向へと駆け出していた。
 ――今の自分では、言葉すら半端で答えを得てないから。
 エリーは少年らの背中を追うことはなく、そのまま見ていた。

 スラムという名の蜂の巣は、少しずつ、確実に突かれていた。


「ちっ……フォールドだガキ……?!」
「あら、残念」
 ぱたぱた、とテーブルの上で翻るカードは――

「勝者こそ正義、敗者の戯言など捩じ伏せろ。そうよね?」
 まったく役の揃っていない手札、ポーカーテーブルで煙管を燻らせながら、
 遠火楓はチップの山でほくそえんでいた。

「さすれば、与えられん……それでは『器用なお嬢様』次のゲームへ参りましょう」
 カジノのディーラーが優しそうな笑顔で楓に微笑みかける。
 だが、先ほどは相手が降りた為使わなかったが、くすねてきた袖のカードの扱いには気を付けなければならない。
 やはり、ディーラーに警戒されている――

 カン、と灰皿の縁を煙管で叩き灰を落とすと、そのまま席を立とうとする楓。
「どちらへ?」
「レディに所用を聞くのかしら?」
 これは失礼、とディーラーが一礼、楓の席は残したまま一時中断となった。

「呆気に取られちまったが……あいつ負け代払ってねーぞ!!」


「何処にでもあるものね、こういう場所は」
 華彩 理子は、なんとなく街に迷い込んでいた。
 あまり煌びやかなのは性に合わず、決して好きではないが、一時は文化こそ違えど近しい雰囲気で暮らしていたという。

『地獄耳ならぬ地獄鼻だな』
 郷愁に浸りかけた時に、不意を突く言葉。
 思わず声の方角を勢いよく振り向いてしまうが、そこにはなにもない。

(こんな地で……私のことなど、知るはずもない)
 落ち着け。心こそ保とうとするが、体はまるで過去から逃げるように、足を進めていった。


「飲み屋代ぐらいにはなったかしらね」
 チップを硬貨へと変えて、カウンターでパスタを絡めたフォークを揺らす楓。
 その横の空いた席へ、理子が心ここにあらずというようなまま座る。
 
「まぁ、そのおさけ、わたくしにも、いただけます?」
 残りの空いた席、理子の隣、薄紅色のドレスに身を包んだマレーネ・シェーンベルグが、楓飲んでいた酒を見てバーテンに声をかける。
「紅茶のカクテルです。若さや繁栄のミントと、深みはあるけど落ちてて皺だらけ、なドライフルーツがよく馴染むお酒、街の名前を取って『ラオネン』です」
「随分と皮肉ね……」
 からん、と氷の音と共に出てきたグラスをゆっくり傾ければ、ベルガモットの清涼さとベリーの甘酸っぱさに思わず足元で小躍りしたくなる程だ。

「ごうかな、おしょくじですのね」
「この街のルールに則った結果よ」
「るーる?」
「勝者こそ正義、それだけ」
 一見すると取っつきにくそうな楓だったが、マレーネは巧みに言葉を組み合わせていく。
 ただ単に受け答えしているようにも見えるが、言動、様子から相対する相手の人格や性格、過去まで組み立ててみる。
 言葉のキャッチボールだけではない。そこから、更に想像と論理を組み合わせて、背景を見る一人遊びも好きなのだ。

「明るい未来を夢見て、どれだけ負けても、痛い目にあった事を忘れる敗者が、またカモにされるのね」
「ふふ、ですが、かことむきあうことも、わすれることもできないかたは、みらいをえらんだりは、できませんもの」
 ハンターの二人の会話に耳を通しながらはっとしてしまう。そして、理子はまた心の声を聞く。
 今の自分は、ハンター。確かに過去は付きまとう事があるだろう。
 だが、過去があるから今の自分がいる。だから―――

「マスター、次のおすすめはあります? お二人にも、是非」
「羽振りがいいじゃないの」
「せっかくですから、話をさせて欲しいの」
 今の自分を肯定するように。肯定する為に。
 今の仕事の話等を中心に、理子は楓、マレーネとの時間を過ごしていった。


「なあ、酒楽さん、ここ何する所……?」
「あぁ? ナニするテの店は高ェだけだからダメだ」
「どのテ……え、なんで女性がこんなに沢山……?」
 色街の大通り、暗く黒が基調の大きなハコで、ウィアドと陽向居 酒楽が大勢のコンパニオンに囲まれていた。
 酒楽には女性の肩や腰に手を回し酒を口に運んでもらい等、めいいっぱい堪能しているが、
 ウィアドに至っては慣れてないのか、えらく挙動不審で落ち着かない様子だ。

「あ、酒楽さんお酌しようか」
「あら、私達のお仕事とっちゃだーめv」
 瓶を傾けようとしたウィアドの腕に、つつ、と滑るように手を添えて抑える女性。
 絶妙な触れる強弱と、寄せられた体の温もり、鼻孔を擽る甘い香りに更にウィアドは落ち着かなくなる。

「おう、じゃんじゃん飲んじまうからどんどん注いでくれよな!」
「あぁもう、酒楽さん鼻の下伸ばして……レディに失礼だろ?」
「そりゃこんだけ綺麗なねーちゃんがいんだからよ、もっと下だって伸びるってもんだろ!」
 オヤジ魂全開で夜のやりとりを楽しむ酒楽。
 ウィアドのお節介もいつもはなんだかんだ重宝しているのだが、
 初心な可愛さと持ち前の男前ぶりは、その手に手練れの女性とはいえ、惹かれる者もいるようだ。さっきまで膝で距離取ってたのに、いつのまにか腰がくっつくほど近寄られてるウィアド。
 そんな彼に大人げなく嫉妬した反動なのか、より女性とお酒を楽しんでいく酒楽だった。

「ウィアド、おめェびびってんなら無理しねぇでいんだぜえ?」
「そういう訳にもいかないよ。落ち着かないけど、酒楽さんが何しでかすかわからないから今日は付き合うよ」
「よーしよく言った! 今夜は朝まで飲み明かすぜえ☆」
「ほ、程ほどにね……ってどっちいくの、そっちなんかあやしそあっ、あっ」
 店の外、ずるずると酒楽に引っ張られていくウィアド。闇に呑まれるものが2人、この街では、珍しい光景ではないのだった。


 恰幅の良いよく笑う男と、たおやかな女性―――いや、東方の着物に身を包んだジュード・エアハートが和室に座っていた。

「はっはっは、いやぁ素晴らしい布織物だ。着る人が綺麗だとまた違ってみえますなぁ!」
 なぜか向かい合ってではなく、ジュードの隣に寄り座る男。大口を開く口からは唾が飛び、脂ぎった顔が至近距離まで近づいてくる。
 ジュードは、所属している同盟の中規模商会の、今回は腰痛で寝込んでいる上司の代わりに、料亭での取引先との商談という名の接待でラオネンを訪れていた。
(いい加減にしろよスケベおやじ)
 正座した、腰から足にかけてのラインは着物の上からでも妖艶な張りを見せ、男が手を添えようものなら裾を直すフリで払い、
 うなじから頬、顎に手を伸ばせば酒を手にして酌をする。
 全て笑顔でそつなくこなすが、下心と優美の切った張ったの攻防に、既にジュードは辟易としていた。


「今日はうさぎさんじゃないんだね」
 大きなショーホールの2階席で、ふふ、とユウに笑いかけるのはアルヴィン=オールドリッチ。

「結構慣れた雰囲気じゃねーか? アルヴィン」
 顔が少し艶々したリベルトが合流し、アルヴィンに言う。
「実家の事でナンドか、接待トカ、イロイロしたヨ」
 プチトマトとローストラムのピンチョスを口に運び、ワイングラスを口へ運ぶアルヴィン。
 少し仰々しくも見えるが、どこか優雅さと茶目っ気を感じさせる仕草は貴族らしい。
「貴族狙いの強盗なんてのも減らしたし、前よりブラブラしやすいと思うぜ」
「そうダネ、御陰様で、とイウノカナ?」
 深く椅子に座り背を預け、楽しそうにワイングラスを振りながら笑うアルヴィン。
 口元は笑っていた。目も優しかった。だが、しっかりとした目線でリベルト、そしてユウを見据える。
「つくづく喰えねぇ男だな」
「何の事カナ?」
「アルちゃんおいしくないの?」
「みずみずシイとは思うケドナー」
 会話の途中で管楽器の重なった音がホールをつんざく。
 賑やかな旋律と共に、見下ろした先にあるステージにて煌びやかな女性と男性のショーが始まったようだ。
 アルヴィンが給仕の女性からオペラグラスを受け取ると、楽しそうに遠くまで見えるそれを覗き込んでいた。


「キャーーー!!!!」
 カダル・アル=カーファハは、女連れの男を探し、強者に寝返りそうな、後腐れのない時間を『壊す』事で過ごそうとしたのだ。
(こういう街には多いだろう。旗色を見て寝返るタイプ――生きていくためには、そうならざるを得ない)
 起き上がらない男を躊躇なく蹴り上げ、浮いた男の背中へ両拳を叩き付ける。
 最初こそ威勢の良かった男は、次第にうめき声すらあげなくなった。
 女を見る。が、それはカダルに対する(偽りだとしても)憧れの目では決してなかった。
 
 恐怖。
 単純に、カダルについた方が良いと思わせられればよかった。
 が、実際に暴力を目の前にした女性は、恐怖の感情で頭を全て満たしてしまうものだ。
 ここはなびいた方が良い。打算的に、したたかに、頭を回せるのは、本当に一部の肝が据わった者だけだ。

 面倒だ――まぁ、いい。
 ぐい、と背中から手を回し、女性の豊かな胸部を、肋骨毎抉り潰すような勢いで掴む。
「いや……っ!」
 部屋へ連れ込もうとしたその時、カダルが女性に回していた方の肩にどすっ、とナイフが刺さる。

「師団管理下の街で、ハンターが婦女暴行とは……命知らずというか、なんつーか」
 数人の男が影から不意に現れ、カダルを連れ去っていく。その後、カダルが目を覚ましたのは数刻後の街の外だったとか。


 中央通りの賑やかな人ごみ、暖かい光の灯るバルで、アクアレギアと飴餅 真朱也が卓を挟んで座っていた。
「……なぁ、どうして誘ったんだ?」
「不満か?」
「いや……真朱也が行く店なら味は確かだろうしな」
 問題はない、と角切りの芋を口へ放るアクアレギア。

「自分で作った飯ばかり食っていてもしょうがないからな……」
 小エビのアヒージョを口へ運べば、ぷちん、と小気味よく断たれる肉とガーリックの旨みが広がり、
 ルビーのように赤く輝く子羊の生ハムは、程よい塩気と薫香がドリンクの進みを良くする。
 自分に無いアイディアの料理、もしくは家で作るのが面倒なものを中心に食べられればと意気込んだ真朱也は、
 狙い通りの食事を堪能していった。

「特に油ものは家だと面倒だからな……どうした?」
「飯は付き合ったろ」
 店から出て一息、前歩いていた真朱也の襟に指をかけ、くいっと道を促すアクアレギア。
 進む先は、裏路地に入り、更に裏路地、そのまた裏路地……

 ふと、年季が入って黄色く濁った小さいショーウィンドウの前で足を止める。
「あー、オルゴールだったか? あれ俺も一回作ってみてぇんだ」
 軋む木のドアを開けると、柔和な面持ちの老婆が一人、椅子に座り新聞を読んでいた。
「贈り物かい?」
「いや、部品を」
 自分にしか聞こえない歌を再現する為に――アクアレギアはディスク、コーム、バルブと慎重に部品を見定めていった。


 ぽと、ぽと、と滴る音が静寂に響く。
 冷たい石畳に足を崩して、ぬるい血だまりを腿に感じて、ブラウは恍惚の笑みを浮かべていた。
「てめぇ……よくもアニキを……!」
「刀を寄こせだなんて言うのだもの。お望み通り、くれてやったわ」
 ブラウの横で震えていた男が、啖呵と共に銃を抜く。
 が、銃身は明後日へ、肘から手首の間で『く』の字に折れる男の腕。
 峰打ちで骨を砕いた後に、上弦の月を描くように抜刀―――
「あぁ……いい香りだわ……」
 声にならない声をあげる男。
 ブラウは、まるで表通りの夜の蝶がそうするかのように、ぐしゃぐしゃに血が滲み吹き出している腕を自身の体へ、顔へぐいと引き寄せる。
 まるで、こうなることでやっとこの男に興味を持ち始めたように―――

「あら……?」
 ぴく、と、動いたのは耳ではなく鼻。血と脂で重くなったスカートを持ち上げ、ぱたた、と鼻の赴くがままに彼女はその場を去って行った。


 欠けた石階段に尾形 剛道が腰を降ろしている。
 額からは血を流し、肩で息をし、腕には痣が数痕。
 そして、口元で笑いながら近づいた男へ殴りかかる。
 頬骨の砕ける音が、少し離れてもはっきりと聞こえてきた。

「ゴングだ……かかってこいよ、殺すつもりでなァ!」
 獣のように飛び掛かっていく剛道、背中から地面に叩き付け、自身の頭を男の顔面へと叩き込む。
 脇腹へ固いつま先がめり込みせき込みそうになるが、ぐい、と男の足首を掴むと、
 そのまま勢いよく振り回しほかの男へとぶん投げる。
 決して綺麗な喧嘩ではない、隙だらけの野蛮さが、まるでそれを誘っているかのような、
 暴力に溺れた情景が、そこにはあった。

「ぶっ殺すぞこの野郎!」
「いえ……それはご遠慮願いたいです」
 南部エリア裏路地、佐久間 恋路が男二人に絡まれていた。
 ナイフを抜いて迫る男へ、引き金を2回。
 炎を模る弾道は男の胸部へ喰らい付き、地面へと吹き飛ばす。
 もう一人の男が銃を構えたるが、
 すっ、と、まるで暖簾でもくぐるかのように、手の甲で男の手を持ち上げ、喉へとまだ熱い銃口をつきつける。

「あ」
「殺されるなら、せめてもう少し美しい人が嬉しいです」
 にこ、と微笑んだ顔を男が最後に見れたかは、定かではなかった。

「……なんだ、次はテメェが相手してくれんのか、恋路」
「やだなぁ、俺はあまり喧嘩は好きじゃないんですよ」
 聞き覚えのある声がする――ふらりと恋路がむかった先には、先ほどよりも倍の傷と、
 先ほどよりも倍の人の中に倒れる剛道はいた。

「……それとも俺が殺そうとしたら。貴方、俺を殺してくれます?」
 どこにそんな余裕があるのか、明らかに殺されるとしたら自分な状況だが、笑みを浮かべる剛道。
 銃に手を添える恋路、だが、剛道が拳を振るったのは前ではなく後ろ。

「……あら、気づいちゃったの? つまらないわね」
 ブラウが鞘から刀を少し出して剛道の拳を受け止める。
 舌打ち混じりで血と唾を吐き、覚束ない足で恋路の横をふらりと行く剛道。
 慌てて煙草の火を消した恋路が声をかける。

「興が覚めた。……帰る」
「拗ねないで頂戴。あ、二人ともクッキー食べる?」
「あぁ、相変わらずお前のは美味いな」
 クッキーをさくさく食べていたのは恋路でも剛道でもなく、いつのまにかいた真朱也だった。

「店の前で何騒いでんだ……なぁ、どうやってアレ運べばいいんだ?」
 アクアレギアが小袋を持った手で指させば、剛道が道中で突っ伏していた。
 
「帰るぞ、駄犬。恋路、肩貸してやれ」
「ええ、ええ、それじゃあいきましょうか」
 真朱也が剛道を見下して微笑み肩を蹴飛ばせば、
 何か譫言のように口にする剛道を流して持ち上げる恋路。
 5人は、そのまま裏路地から闇の中へと紛れていった。


「……そいつは、俺の連れだ。勝手に話しかけないで貰おうか」
 中央通りのバーにて、ツヴァイ=XXIが女性の隣に座った男の肩に手を置くと、
 男は何も言わずにそそくさとその場を立ち去っていった。

「無防備なのか計算なのか……」
「ツヴァイが来るまでなら話し相手にって思って……怒ってる?」
 ツヴァイの連れはクレア=I。少し困ったように眉根を落とし、
 首をかくりと少し傾げてツヴァイの様子を窺う。
 仕方なさそうにため息を吐いてから、先程の男に握られそうだった卓上の手を掬い上げる。
 先を行く彼の後ろで、不機嫌そうな顔を前に向けた彼には申し訳ないが、繋いだ手を見て少し笑みが零れたりもした。
 
 とん、と足を止めたツヴァイの背中に軽くぶつかり、小さな悲鳴を思わずあげてしまうクレア。
「……見て行くか」
 それは、表通りの装飾品店。フォーマルな場で使うものから、カジュアルな贈り物まで幅広く揃えられた人気店だ。

「……覚えててくれたの?」
「似合うものを買ってやると言っただろう?」
 そこは照明よりも宝石や金銀細工の光の方が目立つ、
 だが決して下品ではない、煌びやかな空間が広がっていた。

「折角だから、私に合うの選んで?」
 覗き込むように彼の方を向いて、少し悪戯気に笑うクレア。
 だが、困る事はなかった。それに、そのアクセサリーを目にした時、一番に彼女の事が思い浮かんでいたから。
 
 ツヴァイは、青い桔梗を象った髪飾りを手に取り、
 クレアの瑠璃紺色の髪を優しく、少しだけ梳く。
 動くな、と耳元を擽る声にクレアが心地よさと気恥ずかしさを感じた隙に、髪飾りは綺麗に彼女の髪に彩られていた。
――
「お疲れさま。お茶、淹れるね?」
 場所は変わり今夜の宿。パタン、と閉じたドアの方へクレアが声をかけると、
 ツヴァイはやっと強張っていた表情を和らげていた。
 怒っていた訳ではない。妬いていたかはわからない。
 ただ、心配ではあった。そして、何より彼は、クレアに対して彼なりに必死で、懸命なのだ。
 訪れた安堵、二人の時間、口元に微笑を隠すようにツヴァイはお茶のカップを口へ運んだ。


「ぐ……っ」
 どさ、と倒れる男達。
 まるで素知らぬ顔で暴漢をあしらったエルシス・ファルツは、夜の路地を進んでいく。
 偶に夜の街を当て所無く彷徨うというエルシス。
 裏路地の店の客引きも意に介さず、そんな人々を眺め溜息、無表情に直り街の負の感情をそのまま心に刻んでいく。

(……綺羅びやかな表と私利私欲に満ちた裏。貧困の差が明確な此の街はあの男とよく似てる)
 右を見れば下品な明かりの表通り、左を見下ろせばスラム街へと続く階段の対比。
 吐き気のするような二律背反。

「身勝手な理由であたしの家族を奪い、今も尚平然と善人を気取る……」
 ――あの男によく似た此の街は、あたしの中で燻る復讐心を掻き立てる
 だからあたしは好きでもない歓楽街に足を運ぶんだ。

 ――此の憎悪を、殺意を、忘れない為に。

「……また、ゲームが始まるね」
 意味深な言葉を、つい口から漏らすエルシス。
 此の勝負に勝つ日まで、こうして復讐心を掻き立て続ける
 唯、此の高まる熱であの男を灼き尽くす為だけに……
 そうして、漏れる光から隠れるように、夜闇の道へと消えていった。


 ――こういう町は初めてかな。
 知っては、いるよ。でも夜遊びって普段は祭りや打ち上げだし……

「俺の助手だ。この通り慣れとらんのでね、お手柔らかに」
 ――ここ、本当に初心者向けかなぁっ。

 泣きそうな困った笑い顔を浮かべ、肩肘膝までぎゅっと内側に縮こめて座るのはユリアン。
「財布足りるかな……」
「お金どころか財布単位でカウントするとはいい度胸だ」
「ち、ちが……って師匠、薬局の一日の売り上げだよその金額……!」
 そんな彼と自分の間に女性を座らせ、自身もソファに深く腰をかける師匠ことエアルドフリス。
 彼はヒルデガルド戦の息抜きに、ユリアンを連れて以前訪れたキャバレー【ドランクベアー】に訪れていた。
 鼻の下を伸ばしセクハラ絡みをする楽しみ方ではなく、
 ゆったりと女性の言葉に受け答えし、美女と美脚、時々ユリアン(の慣れない様)を見て楽しんでいた。

「苦手ですか? こういう所は」
 ユリアンの隣についた女性がしなだれかかるように彼の腕を取り話しかける。

「いえっ、皆さん綺麗だなと思うし、姉妹がいるので苦手って程じゃないんだけど……」
「ふふ、緊張するようなら、お酒のお供として捉えて頂ければ……」
「ちゃんと隣に居てくれてるの人にそれも、何か失礼じゃないですか」
「あら、お兄さん……意外と、ジゴロさんですか?」
「そっ、それは師匠の役目です!」
「聞こえてるぞ」
 エアルドフリスの視線から目を逸らすように、あまり飲めないので果汁か冷茶で……とお願いするユリアンだった。


 表通りをご機嫌な足取りで歩いていくのはソフィア=リリィホルム。
 10年ぐらい前に数年暮らした事があったと言う事で、
 当時の店や、変わった街並みを冷やかしては飲み歩きと、ラオネンの様子を満喫していた。
「どうですか? ラオネンは」
「さすが夜の街……! クリムゾンウェストのそういう店はあまり行かないし、楽しいです!」
 くるっ、と後ろ腰で手を組み、覗きこむように首と腰を軽く曲げて、藤堂研司に声をかける。
 研司は酒との相性抜群の美味い料理、味の探究、そして関連してソフィアの知る『老舗の店』というもの目当てでいた。

 ソフィアは仕事柄『事務所』との顔見知りもあったようで、
 鍛冶師、職人として機材の手入れや受注を行っていたようだ。
 ――もう無茶な改造はしてないだろうね。
 偶々すれ違い様、口の動きで語っていったソフィアの背中へ、余計なお世話だ、と見送る黒服の男の姿があったりもした。

「よう、マスター生きてるかい?」
「死んだかもしれねぇ、目の前に幽霊が見えらぁ」
 年季が入って黒壇のようになった木造の店、カウンターで樽ジョッキの補修をしていた老ドワーフの店にソフィアが、
 続いて研司が入ってくる。
 老ドワーフはスモークされたナッツと、ソフィアへ先にゴブレットを出す。恐らくいつも頼んでいたものなのだろう。

「人生も味もまだ途上なもので、マスターとソフィアさんから、人生の含蓄のあるお話をいっぱい聞いて、自分の深みを増そうと思いまして!」
 研司の台詞に、鼻で笑うドワーフ。

 ドンっ、と勢いよく樽ジョッキを研司の前に置いて、ギロリと見据えてくる老ドワーフ。
「おめぇさんの言う深みってもんが俺にゃさっぱりわかんねぇが……ここで偉そうな口を聞けるのは、酒が飲める奴だけだ」
 ジョッキと威勢にごくりと唾を飲み構える研司。だが、自分も男。普通よりも大きなサイズのジョッキに勢いよく口を付けて、何とか飲み干していく。
「そういうのは、やろうと思って出来るもんじゃなくて、後から気づいたらついてきてるもんじゃねぇか? それによ……」
「?」
「どうでもいいが、女に深みがどうとか言うのは、ちょいとヨロシクないんじゃねーか?」
 意地悪く笑うドワーフをゴブレット越しに睨むソフィアと、敵わないな……とふらついてきた頭で考える研司だった。


「何をしてるのかな?」
 顔色ががさーっと青くなるエアルドフリスとユリアン。
 店を出たその前で、まさかのジュードに遭遇したのだ。

「ジュードさんっ。これは、俺の後学の為n「弟子まで巻きこんで悪いお師匠さんだこと」
 帯に差していた鉄扇でユリアンを遮る。袖のあの膨らみは恐らく銃だろう。
 早まらないようジュードの肩を掴むエアルドフリス。

「ええと、少し疲れててね。ジュードには愚痴を聞かせたくなかったんだ……すまん」
「言い訳ならまだゆっくり聞くよ?」
 エアルドフリスの足を踏み、不自然な笑顔を見せつけるようにずいっと近づくジュード。
 だがそこは引かず、肩から腕に手を滑らせ、ジュードの手を握るエアルドフリス。
「本当にすまない。だが、もし俺を赦してくれるのなら、この後は一緒に居たい」
 真っ直ぐと見つめる目。そこに偽りはない。
 もう一度、脛を蹴るように足を踏むジュード。だが、力はあまり入らない。
 過程はどうあれ、一緒に居たいと言われて―――断れるだろうか。
 複雑な顔をして視線を逸らすジュードの手を引くエアルドフリス。最後にもう一回、軽く蹴りを入れてからジュードはその手に誘われていった。

「えーと……」
「ふふっ、ワルい人ですねー。じゃあ、お邪魔しないようにわたし達はもう1件っ!」
「メデタシ、ってコトデ♪ 祝杯カナ?」
 ぽつん、と立ちぼうけのユリアン、ソフィアとアルヴィンがだいぶ飲んだ良い笑顔でジュード達を見送ると、
 ユリアンの手を引いてまた夜の街へと消えていった。

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参加者一覧

  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • オキュロフィリア
    アクアレギア(ka0459
    ドワーフ|18才|男性|機導師
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 大口叩きの《役立たず》
    トライフ・A・アルヴァイン(ka0657
    人間(紅)|23才|男性|機導師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 血の渇望
    カダル・アル=カーファハ(ka2166
    エルフ|35才|男性|霊闘士
  • 嗤ウ観察者
    アルヴィン = オールドリッチ(ka2378
    エルフ|26才|男性|聖導士
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 調和せよ世界
    ツヴァイ=XXI(ka2418
    エルフ|18才|男性|機導師
  • 『未来』を背負う者
    エリー・ローウェル(ka2576
    人間(紅)|19才|女性|闘狩人
  • 微笑みの魔術師
    クレア=I(ka3020
    エルフ|20才|女性|猟撃士

  • ウィアド(ka3220
    エルフ|22才|男性|霊闘士

  • 飴餅 真朱也(ka3863
    人間(蒼)|23才|男性|聖導士
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 澄みし燐光、繊月の影
    マレーネ・シェーンベルグ(ka4094
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • 不撓不屈の黒き駒
    エルシス・ヴィーノ(ka4163
    人間(紅)|24才|女性|疾影士
  • 血色に請う永遠
    佐久間 恋路(ka4607
    人間(蒼)|24才|男性|猟撃士
  • DESIRE
    尾形 剛道(ka4612
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 背徳の馨香
    ブラウ(ka4809
    ドワーフ|11才|女性|舞刀士
  • 狐火の剣刃
    遠火 楓(ka4929
    人間(蒼)|22才|女性|舞刀士

  • 華彩 理子(ka5123
    人間(紅)|25才|女性|聖導士
  • オヤジ魂全開
    陽向居 酒楽(ka5161
    人間(紅)|38才|男性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 健全な酒場の一角(相談・雑談)
ソフィア =リリィホルム(ka2383
ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/07/25 00:57:06
アイコン 師団長殿に質問
エアルドフリス(ka1856
人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/07/24 22:09:51
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/07/25 00:20:04