• 東征

【東征】伍悪追撃逆襲

マスター:後醍醐

シナリオ形態
シリーズ(続編)
難易度
難しい
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
4~10人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
2日
締切
2015/08/07 22:00
完成日
2015/08/12 19:45

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 小高砦から無事、鳴月 牡丹一行がハンター達によって救出された。
 しかし、牡丹とはまだ合流出来ていない。
 楠木 香は陣地を小高砦を護るため、牡丹を探すために移動させた。

 ● 楠木家陣地
「ぼたん様は見つからぬか……」
 陣地の奥で腰掛けている香。
 本当であれば、自分が陣頭指揮をとって捜索したいのだが部下に説得されて陣地の奥にいる。
「……ふぅ。焦っているようだな……」
 遅々として見つかったとの報告がない状況に焦りを覚える香。
 時間が過ぎていくばかりだ。
「香姫! 伝令ですぞ!」
「なにっ!」
 馬廻衆の一人の老将が傷ついた兵士を支えながらやってくる。
「牡丹様と共にしていた者です」
「そうか! それでぼたん様は!」
 兵士曰く――牡丹様は無事ハンターにより救出されたこと、アカシラと言う鬼達と合流するべく、小高砦の近くの山にいること、歪虚による追撃のおそれがあること等の情報が寄せられた。
「ぼたん様は投降した鬼と合流しようというのか……」
 鬼に対して疑心はあるものの状況が状況だ――信じるしかないだろう。
「さて、どうしたものか――」
 思案顔をする香。
「距離からして前のように増援の阻止をするのは難しいでしょう」
 老将が香へ話しかける。
「そうだな……だが、敵はぼたん様の方へと向かっている」
 敵は牡丹を倒そうと全力で向かっているようだ。
「であれば――牡丹様の方へ向かいつつ敵を掃討していくのはどうでしょうか?」
 無飽きつつある敵を前で食い止めるのではなく、追撃して撃破すると言う作戦を老将は提案した。
「ふむ、なるほど……今度は前と違って後からの追撃か」
「我々、馬廻衆の騎兵での機動力を考えれば、これが最善策かと」
 徒歩の歩兵を連れて行くにはどうしても機動力が足りない――機動力、能力とも高い馬廻衆であれば問題ないと香るは思った。
「そうだな――後はハンター達にも救援を頼むか」
「かの者達がいれば百人力ですな」
 こうしてハンター達への依頼も決定した。
「すぐに依頼を出してまいれ」
「はっ!」

 幾ばくかの後――。
 ハンター達がやってきた。
「先日は世話になった! また力を借りたいのだ」
 見知った顔に安心感を覚える香。
「今度は敵を後方から――」
 作戦を説明する香――心なしか表情は明るい。
 なぜなら、このハンター達であれば、この作戦を成し遂げられると思っているからだ。

 香にとってハンター達は希望なのかもしれない。
 香の期待を裏切らないためにも――ハンター達は全力を尽くす必要があるだろう。

 一方――???
「おめおめと進軍を諦めて戻ってきたぁ?」
 下級の妖狐を見る上級の妖狐の伍悪。
「っち。ここで手柄を取らねーと当分上には行けそうにないなぁ」
「……」
 下級の妖狐を睨みつける伍悪に周囲は声を潜めて様子をうかがう。
「追撃だぁ! 追撃して俺達が砦の生き残りを倒すんだ! ささっと準備しろ!」
 将のその怒声に、逃げ出した牡丹達を追撃しようと歪虚たちは動き始めた。

リプレイ本文

 ● 事前準備
 敵の追撃に向けて集まるハンター達。
「シンです。よろしくお願いします」
「シン殿、今回も頼む」
 楠木 香に挨拶をしたのはシン(ka4968)だ。
 前回の小高砦への増援阻止の依頼に引き続いての参加だ。
「今回もよろしくね、香さん」
「マコト殿も宜しく頼む」
 シンと同じく前回から参加のマコト・タツナミ(ka1030)。
「牡丹さん、助けようね!」
「ああ、そうだな――助けよう」
 無事に合流できるように気合を入れるマコト。
「乗りかかった船、ってワケじゃねーけど。助け求められりゃ喜んで力貸すさ」
「央崎殿もすまない。今回も宜しく頼む」
 前回からの参加の央崎 枢(ka5153)――央崎曰く『乗りかかった船』だが、快く助力しれくれるようだ。
「前と同じ馬だった、です。助かる、です」
 どうやら前回と同じ戦馬を借りることが出来た八城雪(ka0146)。
「何か、期待されてるみてー、です。西方は期待外れとか言われねー様に、気合入れてく、です」
 八城は気合を入れて依頼へと臨む。
「ここを抜ければ、楠木ちゃんのだいすきな人に会えるのよ。がんばるの」
 6歳と幼いながらに気合を入れているのは佐藤 絢音(ka0552)。
「追撃戦ですから移動力が鍵になりそうですね」
 そう考えているのは白神 霧華(ka0915)だ。
(相手も移動しているので、それを上回る速度で移動してなので、馬の疲弊には注意しなくてはならないでしょう)
 霧華は考える――どうすべきか。
「何か、いい戦術はありませんか?」
「そうだな――」
 香に戦術を問う霧華。
「敵が2手に別れた際の戦力調整は馬廻衆でやるんで、実際の振分はお願いっす」
 其処へ現われたのは神楽(ka2032)だ――香に作戦を説明する。
「了解した」
 作戦を了承する香。
「それと俺達は確かに強いっすけど集団戦が苦手なんでフォローを頼むっす。俺達を上手く使えっす」
「わかった。フォローさせてもらう」
 ハンター2人に馬廻衆2人、香に馬廻衆10人という編成だ。
「行く先にはボロボロの味方がいるんだってね。なら……止めるしかないよね。あのデカブツも、アヤカシたちもさ――さ。救いに行こうか――このDT魔力で、ね」
 年齢の割には童顔の水流崎トミヲ(ka4852)が彼らしい独り言をつぶやく。
 彼の自称『童貞魔力』で紡ぐ魔術はどこまで人を幸せに出来るのか――彼次第だ。
 
 集まったハンター達によって敵の追撃が始まる。
 
 ● 追撃部隊急襲
 馬を駆って先を進むハンター達。
 目指すは牡丹達のいる山とそれに向かう歪虚達だ。
「見つけました……」
「敵を、みつけた。です」
 山へと向かおうとする敵集団を見つけたシルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)と八城。
 雑魔を掃討する役割のハンター達が向かう。
「一番槍はいただきです♪」
 『ウィップ「アレスタシオン」』を『チャージング』を使用して勢いをつけて攻撃する霧華。
 素早く勢いのついた鞭が鋭い音をあげながら敵の胴へと当たり破裂するような音をたてて倒す。
「騎兵の持ち味は移動力なのよ。足を止めた騎兵は役にたたないの、あやねご本で読んだから知ってるのよ」
 そういって『ちはたん』を駆って止まること無く、『デルタレイ』を放ち攻撃している絢音。
 三本の光が其々の敵へと当る。
 1発目は狼へと向かい、後ろ脚へ当たり吹き飛ばして擱座させる。
 2発目は猪の胴体に当たり、バランスを崩して倒してダメージを与えた。
 3発目は人馬の後ろ脚を吹き飛ばし、その勢いで前のめりに倒れて移動不能にした。
「敵を倒す、です」
 『ルーサーンハンマー』を馬上で振り回して『薙ぎ払い』で敵をなぎ払う八城。
 薙ぎ払われた熊はハンマーによって鈍い音と共に胴体に致命的なダメージを受けて倒される。
 狼も薙ぎ払われたことで軽々と吹き飛ばされて絶命する。
「これでどうだ」
 前にいる集団に対して『ファイアスローワー』を放つマコト。
 エネルギーが扇状に広がり、前の集団の敵を焼く。
 火の力による攻撃により、火傷により暴れる敵。
 敵はダメージにより進軍速度を落したり、倒された。
「掃討に集中したいんだけど、ひ弱でね! 護衛を頼めるかな」
 馬廻衆に護衛されているトミヲ。
「漲れDT魔力ゥッ! 来い! 我が身すらも焦がす紅蓮ンンンッ!」
 独特な詠唱で『ファイアーボール』を放つトミヲ――放たれた火球は敵集団へと向かう。
 敵集団に着弾した火球は爆発し、広範囲に衝撃を与える。
 爆心地にいた敵は倒され、衝撃を受けた敵は吹き飛ばされた。
「今回もよろしく」
 馬廻衆と行動するシン。
「漏れた敵を倒そう」
 先行して敵を攻撃している味方から漏れた敵を攻撃するシン。
 『先手必勝』で戦機を取り、『剣心一如』で精神を統一して『日本刀「景幸」』で敵を攻撃していく。
 剣撃を受けた狼は胴体から内臓をぶち撒けて倒される。
「ほらよっ!邪魔だから消えようね!」
 『飛燕』によってノーモーションで『ブレードトンファー』で攻撃する
央崎。
 人馬の側面から攻撃することにより刃が胴体を斬りつけ、内臓をぶち撒けて倒すに至った。
「こちらはお任せ下さい……気を付けて下さいね」
 回りの雑魔を倒すことで敵の大将へ向かうハンターを支援するシルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)。
 『アサルトライフル「ヴォロンテAC47」』で銃撃を行う。
 『制圧射撃』で弾幕を張って行動を阻害して『フォールシュート』を放つ。
 アサルトライフルが火を吹き鉛弾が撃ちだされる。
 脚に銃撃を受けた熊は、崩れ落ちて移動ができなくなった。
 胴体に当たった人馬は致命傷となり倒された。
 雑魔対応のハンター達が露払いを行っている間に敵の大将を目指すハンター達も突入した。
「突っ込んで薙ぎ払うんで巻き込まれないようちょっと遅れて突入するっす! 孤立しないようフォロー頼むっすよ!」
 突入前に『コンバートソウル』を使い戦闘能力を上げた神楽は馬廻衆に指示を出して敵陣に単独突入し『ラウンドスウィング』を放つ。
 『戦槍「ボロフグイ」』の重量を合わせて体を大きく回転させて周囲の敵をなぎ払う。
 神楽の攻撃によって上半身と下半身がなきわかれて薙ぎ払われる敵。
「もう一発っす! 離れるのと打った後のフォロー頼んだっす!」
 指示を出しながら更に敵陣の奥へ進みラウンドスウィングを放つ。
 敵を薙ぎ払いながら敵の大将へと進む。
「ほう、名のある歪虚か。こいつは面白くなりそうだ」
 イブリス・アリア(ka3359)も敵の大将へと向かう。
「死にたくないなら、一緒に戦え。簡単だろう?」
 馬廻衆を引き連れて向かっていく。
 『手裏剣「八握剣」』を使い、道中の敵に対して攻撃を行う。
 手裏剣が敵の脚へと刺さり移動不可能にしていく。
 多岐の大将を攻撃すべく向かったハンター達。
 引き連れている雑魔を倒すハンター達。
 戦いは始まったばかりだ。
 
「背中任せられるヤツが居るのは、いーもん、です」
 馬上でハンマーを振りまして敵を攻撃している八城。
 ハンマーが人馬の胴体に当たりバランスを崩して倒れ込み脚を負傷させて移動不能にさせる。
 ハンマーが狼の頭部へ当たった事によって脳漿をぶち撒けて絶命する。
 熊の脚を狙って振りかざされたハンマーによって脚の骨を砕かれて移動不可となった。
「敵の大将に向かうヤツの為に、道を開ける、です」
 次々とハンマーで攻撃していく八城。
「あやねが相手にするのは軍勢、なのよ。1人だけ強いのが居ても戦局に影響は与えないの、だから数を減らせばどうにでもなるの、周り沢山いる子をやっつけるのよ」
 そう言いながら敵が集まっている所にデルタレイを放つ絢音。
 絢音から放たれた3本の光が伸びて敵を襲う。
 猪の後ろ脚に当たり、脚を吹き飛ばして転げ移動不能になる。
 大鷹の羽を貫き、ダメージを受けて墜落して動けなくなる。
 狼の胴体へ命中し、ダメージを受けた反動で横に吹っ飛んで転ぶ。
「おにゅーのネーベルナハトの出番なの、あやねより大きいやりなの。あやねより小さい武器あんまりないのよ」
 デルタレイでダメージを受けた敵に『魔導槍「ネーベルナハト」』で止めを刺す絢音。
「まだまだ敵はいるようですね。積極的に切り込んで行きましょう」
 馬上でチャージングして攻撃力を上げながら鞭を振るう霧華。
 鋭い音をたてて敵へと向かう鞭、インパクトの瞬間に弾けたような音をひびかせる。
 鞭で打たれた狼は弾けるような音と共に頭部が潰れて絶命する。
「ケンタウロスみたいなのが厄介ね」
 壁役になられるのを危惧した霧華は人馬に対して鞭を振るう。
 振るわれた鞭は人馬の脚へと命中し、脚を負傷させて転倒させる事に成功した。
 転倒した影響で起き上がれなくなった人馬に止めを刺す霧華。
「撃ち切ったから『デルタレイ』で攻撃しよう」
 ファイアスローワーを撃ち切り、敵に多大な被害を与えたマコトはデルタレイで敵集団に対して攻撃を行う。
 デルタレイの三本の光が敵へと向かっていく。
 狼の頭部に当たった光は致命的なダメージによって転倒させて倒した。
 猪の脚に光が当たり、脚を吹き飛ばした事で転倒して移動できなくなった。
 人馬の胴体に当る光、当たった事でバランスを崩して転倒して脚部を負傷して移動不能となった。
「雑魔の殲滅が最優先……」
 銃撃を行っているシルヴィア――効率を優先して攻撃を行っている。
 纏まった的に対して制圧射撃とフォールシュートを使い攻撃をする。
 行動阻害された敵に弾丸が飴のように降り注いでダメージを与える。
「漲れDT魔力ゥッ! 来い! 我が身すらも痺れさす雷電ンンンッ!」
 トミヲから放たれる『ライトニングボルト』は一直線に敵を襲う。
 一直線に伸びる雷撃に撃たれた敵はその身を焦がす。
 雷に撃たれた人馬は一瞬にして身を焦がして絶命した。
 大威力の魔法攻撃によって引き起こされる状況だ。
「周囲の敵を刈り取る様に」
 味方の攻撃と合わせて攻撃を行っているシン。
 刀を振るい、確実に敵を馬廻衆と共に仕留めていく。
 振るわれた刀が狼の首を刎ねて倒す――切り口から盛大に血を噴出させながら。
「残念、こっちでした♪」
 飛燕を使って死角から攻撃をする央崎。
 熊の胴体に内臓が出るほどの深いダメージを与えて倒す。
 死角を利用しながら敵を攻撃し続ける央崎。
 雑魔を掃討し続けるハンター達と大将へ向かうハンター達。
 だが――。
 
 ● 敵部隊反転
「敵襲か?」
 違和感に気がついた伍悪。
「反転して足止めしろ」
 部下の下級妖狐に指示して反転してハンター達へ向かわせる伍悪。
 下級妖狐を筆頭にハンター達へと反転していく。
「姫さん、こっちは任せたっすよ!」
「あいわかった!」
 足止めに反転してくる敵を香に頼む神楽。
 総大将のいる集団へ突撃していく神楽。
「動きあり、だな。警戒しろよ」
 総大将がいると思われる集団に食いつこうとするイブリス。
 妖狐と対峙する事になったハンター達。
「妖狐のヤツが来た、です」
「妖狐を倒せば率いてる敵は壊乱しますね」
 八城とシルヴィアの前に雑魔を引き連れて現われた妖狐。
「とっとと倒してしまう。です」
「妨害は任せて下さい」
 ハンマーを上段から振り下ろす『渾身撃』で攻撃する八城。
 シルヴィアは『レイターコールドショット』を放つ。
 冷気によって行動を阻害された妖狐に八城の渾身の一撃が襲う。
 一撃では倒せなかったが、大分ダメージを与えることが出来た。
「この調子でやる。です」
「行動阻害がうまい具合に利いてますね」
 シルヴィアが行動を阻害し八城が攻撃をするといった連携を妖狐に対して行う。
 一撃で倒されなかった妖狐も二人の連携によって倒された。
 妖狐を倒された雑魔はバラバラになり、2人は雑魔を掃討を行う。
 一方、絢音と霧華の前にも妖狐が現われた。
「妖狐が来たなのよ」
「あらあら、前回逃げ出した弱狐さんじゃないですか」
 憤怒の歪虚を挑発する霧華――敵はどうやら激怒したようだ。
 見境なしに怒りに任せて攻撃をする妖狐――その為に攻撃パターンは単調だ。
 無闇矢鱈な攻撃を回避する2人。
「指揮官を倒せば、敵は瓦解するのよ」
「挑発が効いているようですね」
 デルタレイを放ちつつ槍で攻撃する絢音。
 霧華もチャージングを利かせた鞭で攻撃をする。
 二人の攻撃は妖狐の動きが単調な為、外さずに当る。
 雑魔と違いタフな為、時間がかかったものの妖狐を倒すに至った。
 絢音達が戦っている時、トミヲとマコトも妖狐と戦っていた。
「中ボス登場ってことかな。倒してしまおう」
「妖狐自らやってきた、というのは好機かな」
 トミヲを護るように前に出る馬廻衆、『ウォーハンマー』を握りしめるマコト。
「行け! 雷電ンンン!」
「エレクトリックショック!」
 マコトの『エレクトリックショック』で行動阻害された妖狐にトミヲのライトニングボルトが襲う。
 為す術もなく、雷撃を食らってダメージを受ける妖狐。
 大魔力とはいえども一撃では妖狐は倒れない。
「DT魔力の限り! 雷電ンンン!」
「このまま続けます!」
 トミヲとマコトが連携して妖狐に攻撃をかける。
 何度目かの攻撃の末――妖狐を倒す事ができた。
 シンと央崎の前にも妖狐が現われた。
「妖狐……来たな」
「ここいらで倒せば、後は楽だな」
 刀を握りしめシン、トンファーを構える央崎。
 シンの先手必勝で先手を取り斬りかかるシンと『スラッシュエッジ』を使い攻撃する央崎。
 後手に回った妖狐はシンの斬撃を喰らい、央崎の打撃を受ける。
 ダメージは与えたがまだ妖狐は健在だ。
「戦機を制した者が勝ちだ」
「流石にタフだな」
 シンと央崎の2人と馬廻衆と連携して妖狐に攻撃を続ける。
「其の心に悪在り。其の行いに報いを与え、其の行為に拠りて滅することを赦せ」
 幾度となく連携して妖狐を攻撃――遂には妖狐を倒す。
 ハンター達は連携して妖狐に応ったことによって妖狐を撃破することが出来た。
 一人であったら難しかっただろう。
 ● 対伍悪
 雑魔対応しているハンター達が妖狐と戦闘している頃。
 イブリスと神楽の2人は総大将のいる最前列に着いていた。
「お前達か――俺は伍悪」
 神楽とイブリスを見つけた伍悪が名乗りを上げる――この追撃部隊の総大将だ。
「ここまでありがとっす! 後は俺達でやるんで他の雑魚の掃除を頼むっす。ただしそう長くはもたないんで早めに頼むっす!」
 馬廻衆に周囲の雑魔の掃討を頼む神楽。
「さあ、戦おうぜ。出来るものなら俺の首でも取ってみな」
 伍悪と神楽、イブリスの戦闘が始まる。
 伍悪の狐火に対してイブリスは『広角投射』で手裏剣を投げて相殺する。
 距離をとり、ライフルで銃撃する神楽。
 互いに距離をとっての戦闘を繰り広げるが――らちがあかない。
「その邪魔そうな尻尾、斬り落としてやるよ」
 イブリスが『試作雷撃刀「ダークMASAMUNE」』を抜き、『連撃』で斬りかかる。
「俺もやるっす!」
 槍を手にした神楽が伍悪に攻撃を仕掛ける。
 イブリスの連続した剣撃と神楽の槍の攻撃。
 斬撃が刀傷を、槍が刺し傷を伍悪に与えるが――それだけだ。
「流石、名がある歪虚。これだけじゃ倒れないか」
「これは――キツイっすね」
「ははは、そんなものか? お前達の攻撃は」
 ダメージを与えたものの倒すまでには全く至っていない。
 伍悪の反撃――火を吐いて攻撃する。
 下級妖狐とは桁の違う灼熱の炎が吐き出される。
「ローストされるのは趣味じゃないんでね」
「熱いっす! まともに食らったら丸焼けっす!」
 なんとか回避する2人。
「生憎、奥の手くらい俺も持ってるんだよ」
 伍悪に攻撃直後に忍ばせていた水属性の『ジエロダガー』を抜き連撃して攻撃するイブリス。
「ぬっ……小癪な」
 イブリスの攻撃は深々とダメージを与えるが致命傷とまではいかなかった――だが、確実にダメージは与えた。
 ダガーと刀を切り替えながら攻撃するイブリス、それを槍とライフルで支援する神楽。
 対して伍悪は狐火と炎を吐いて攻撃をする。
「これでどうだ」
「食らえっす!」
「猪口才な――」
 一進一退の攻防を繰り広げている2人と伍悪。
 だが――。
「っち! 時間がかかりすぎた」
 引き連れていた雑魔がハンター達に掃討され、神楽達に合流してきた。
「……いやいや、手勢も居ない、そんな状態で僕らと、更に彼らと戦うってのかい?」
 伍悪にそう言ったのはトミヲだ――僕はソレでもいいけど、と呟く。
「もうすぐ、増援がくるぜ?」
 伍悪に見えるようにトランシーバーを見せるトミヲ。
「クソッ。失敗だ」
 集まってきたハンター達と馬廻衆に包囲されぬようにと全力で逃げる伍悪。
 伍悪の目的を挫いた事で撃退したハンター達。
 こうして牡丹達がいる山への歪虚の進撃は阻止された。
 そして無事に――ハンター達と香は牡丹達と合流することが出来た。
 個々のハンターが自分の役割を果たしたことで依頼は無事、達成された。
 烏合の衆であったなら、無事に依頼は達成されていなかっただろう。
 
 【東征】伍悪追撃逆襲 Fin

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  • スカイブルーゲイル
    マコト・タツナミka1030
  • 大悪党
    神楽ka2032
  • いつか、が来るなら
    イブリス・アリアka3359
  • DTよ永遠に
    水流崎トミヲka4852

重体一覧

参加者一覧

  • バトル・トライブ
    八城雪(ka0146
    人間(蒼)|18才|女性|闘狩人
  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338
    人間(蒼)|14才|女性|猟撃士

  • 佐藤 絢音(ka0552
    人間(蒼)|10才|女性|機導師
  • 不屈の鬼神
    白神 霧華(ka0915
    人間(蒼)|17才|女性|闘狩人
  • スカイブルーゲイル
    マコト・タツナミ(ka1030
    人間(蒼)|21才|女性|機導師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • いつか、が来るなら
    イブリス・アリア(ka3359
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • DTよ永遠に
    水流崎トミヲ(ka4852
    人間(蒼)|27才|男性|魔術師
  • 王女の私室に入った
    シン(ka4968
    人間(蒼)|16才|男性|舞刀士
  • 祓魔執行
    央崎 枢(ka5153
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/08/05 22:35:28
アイコン 相談卓
イブリス・アリア(ka3359
人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/08/07 08:26:33