秋の味覚と幻獣王

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2015/10/06 19:00
完成日
2015/10/20 15:34

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●遠い記憶

 ――チューダよ。……白龍が護りの要だ。あれに危機が及ぶならば知らせてくれまいか……。
「了解であります! 我輩にすべてを委ねておけば大丈夫なのです!」
 ――頼んだぞ。

 どこかで聞いた声。あれは誰だったです……?
 護りの要……。そう。白龍が消えたら、何かしないといけなかったような気がするのです……。

 まあいいのです。きっとそのうち思い出すのです。
 それより、何だかお腹が空いたのです……。

●ある日の自称『幻獣王』
「……ダ。チューダ……!」
「むぐ……?」
「むぐ? じゃないよ! いい加減起きな!」
 聖地『リタティト』――大霊堂。
 大巫女に叱り飛ばされて、自称『幻獣王』は黒い円らな目をこすりながらよっこいしょと起き上がる。
「う~ん……良く寝たのです。何だか夢を見ていたような……」
「ったく、こんな往来で寝るんじゃないよ。ボールかと思ったじゃないか」
「我輩がどこで寝ようが我輩の自由なのです!」
「あーそーかい。じゃあ蹴り飛ばされても文句言うんじゃないよ」
「幻獣王を蹴り飛ばすなんて失礼にも程があるのです!」
「うるさいよ! 巫女達が寝床を用意してやったのに移動するのが面倒だとか言ってその辺に転がるお前が悪い!」
 額に青筋を浮かべる大巫女。
 彼女の足元で大あくびをしている丸いでっぷりとした物体は、名をチューダと言う。
 赤いマントに金色の錫、立派な王冠をつけた彼(?)は、ある日突然ハンター達の前に姿を現し、自らを『幻獣王』と名乗った。
 ……とはいえ、外見は巨大化した上に羽がくっついただけのジャンガリアンハムスターで、どう見てもこう、神々しいとかそういった立派なものには見えなかったし、更にはその無駄に偉そうな態度も相まって、どうにも胡散臭い印象しか与えられないのが現状であった。
 まあ、どんなに胡散臭くても、邪魔臭くても、腐っても大幻獣。
 聖地の巫女達は彼を無碍に扱う訳にもいかず。
 白龍亡き今、聖地に住まう大幻獣として、それなりに丁重に扱われていた。
「ところで大巫女。この目の前の物体は何なのです?」
「ああ、巫女達がね。お前への供物だって言って持ってきたんだよ」
 首を傾げるチューダに、肩を竦める大巫女。
 彼らの目の前には、栗やきのこ、さつまいもなど……秋の恵みが山のように置かれていて……残念ながら未加工の状態で、すぐには食べられそうになかったが。
「どうせなら料理してから持ってきて欲しかったのです」
「贅沢言うんじゃないよ」
「でも我輩料理できないのであります」
「お前ネズミなんだからそのまま食えばいいだろ?」
「ええっ!? そのままでも食べられなくはないですが……! もっとこう美味しく食べたいのです! というか我輩ネズミじゃないのです!!!」
 ジタバタしながら叫ぶチューダ。その時、ふと、ハンターの声を思い出した。
 
 ――チューダ様。真の王たるもの、自分の持ち得るものは広く民に分け与えるものですよ……。
 
「そうです。この秋の味覚を我輩の民……ハンター達に分ければいいのです!」
「はぁ? 急にどうしたんだい?」
「大巫女、ハンター達を呼んで欲しいのです。この秋の味覚を一緒に食べるのです。ついでにハンター達に料理してもらうのです!!」
「ああ、そういうことかい。……あんたもちゃっかりしてるねぇ」
 錫をふりふり胸を張るチューダ。
 大巫女は苦笑すると、近くにいた巫女達に声をかける。
「すまないが、ハンター達を呼んでおくれ。腕っ節は強くなくていい。料理が出来るやつと……小動物や子供の相手が上手いやつがいいね」
「かしこまりました」

 こうして、ハンターオフィスに、こんな募集要項が張り出されることとなった。
 
 ■(自称)幻獣王と秋の味覚をたのしもう!■
 
 場所:聖地『リタティト』大霊堂にて。
 条件:不問。料理が出来る方、小動物や子供の相手が得意な方歓迎。
 その他:持ち込みの食材も歓迎します。

リプレイ本文

 ――ああ、もう秋になったんだな。……食い物が美味しい季節だ。
 料理してある方が好きとは王様っぽいな。
 幻獣要素全く関係ない気がするけど、可愛いからいいや……。
 そんな事を考えていたグリムバルド・グリーンウッド(ka4409)。
 彼の目線の先には、やたら偉そうにしている巨大なハムスターがいて……。
「これ……いやいや。この方が幻獣王? 可愛いなぁ。初めまして、ユリアンです」
「これでも大幻獣らしいねえ……。あ、アルファスです」
「うむ! 我輩を崇めると良いのです!」
「わぁっ。危ないよ」
 屈んで挨拶をするユリアン(ka1664)とアルファス(ka3312)に、えへん! と胸を張ったチューダ。
 ひっくり返りそうになったところを時音 ざくろ(ka1250)に支えられて持ちこたえる。
 そこに、アリア(ka2394)とソフィ・アナセン(ka0556)が駆け込んで来た。
「いやっほー、遊びにきたよ!」
「またお会いできまして光栄です!」
「あ。アリアさんもソフィさんもいらしてたんですね!」
「あ、紅々乃! やっほ~!」
「こんにちは……!」
 ペットの狛犬に、幻獣王に粗相をしないよう言い聞かせていた鷹藤 紅々乃(ka4862)。先日勉強会で一緒になった2人を見つけて声をかける。
 アリアが元気に手を上げている一方で、ソフィの目はチューダに釘付けで……相変わらずだなぁ、と紅々乃は笑う。
「チューダさん、お久しぶりです」
「あ。確か、えーと……」
「Uiscaですよ」
「そうです! 今言おうと思ったのです!」
 その反応に苦笑するUisca Amhran(ka0754)。
 おともだちの顔は覚えていたが、名前はうろ覚えだったらしい。
 必死で誤魔化そうとする幻獣王の頭を、Uiscaはよしよしと撫でる。
「美味しいものあげますから、後でもふもふさせて下さいね」
「お安い御用なのです!」
「こんにちは、チューダ王。これはお近づきの印だよ」
「……お菓子じゃないのです?」
「生憎ボクは料理が出来ないから、お礼の仕方はこれしかないんだ」
「チューダ殿を模してあるって、あるじ様言ってたのである。お菓子なら我輩が持ってきているので、後で差し上げるのである!」
 チェシャ・シュレーディンガー(ka2139)の後ろからひょっこり顔を出した黒蜜(ka5411)の言葉に目を丸くする幻獣王。
 手の上のそれは、良く見ると自分に似ていて……嬉しそうに目を細める。
「幻獣王さまに、お目通りが適うなんて、きょうえつしごくで……えっと、さわっても、いいですか?」
「うむ。優しくするですよ!」
 ぺこりと頭を下げるミオレスカ(ka3496)に、よいしょとお腹を出したチューダ。
 次の瞬間、へぶっという声と共に横に吹っ飛ぶ。
 何事かと見ると、Capella(ka2390)がチューダを押し倒していて……。
「チューダちゃんっ!! くぁわいいねええ! 僕をそのお尻でモヒモヒしてー!」
「ちょっ。引っ張ったら伸びるのですうう!!」
「わ、私ももちもちしたいです……!」
「あたしもー!」
「私も失礼します……!」
 そこに乱入するソフィとアリア、ミオレスカ。
 秋の味覚を楽しむ会は、チューダの毛並みを堪能する事から始まった。


「向こう騒がしいけど、何かあったのかな」
「皆さん、幻獣王様をもふもふなさっているみたいですよ」
「あー。チューダの毛並み、気持ち良さそうだもんね」
「私も後でもふもふさせて戴こうかしら」
 手を動かしたまま言うティア・ユスティース(ka5635)にくすくすと笑うシャーリーン・クリオール(ka0184)。
 ティアはお米を研いで笊に上げて栗の皮を剥き始め、シャーリーンもまた卵白と砂糖を手際良く泡立てている。
 栗は渋皮まで取らないと美味しいご飯にならないし、卵白はしっかり固く泡立てないとふわふわなケーキは出来ないのだ!
 そんな感じで、台所では、和気藹々と料理の準備が進んでいた。
「理子は何を作るの?」
「ええと、薩摩芋と椎茸の甘辛煮と、南瓜と野蒜のぬた……あとは、いちじくの揚げびたしに芋のつる煮を作ると致します」
「へー。随分沢山作るのね」
「はい。喜んで戴けると良いのですが」
「理子の料理なら大丈夫よ! じゃあ私はモンブランを作ろうかな!」
「頑張りましょうね」
 微笑み合う高瀬 未悠(ka3199)と華彩 理子(ka5123)。
 さて、取り掛かるか……と思った刹那、イガ栗をまな板に乗せ大剣をすらりと抜き放った未悠を見て、理子が青ざめる。
「……未悠ちゃん、待って!」
「どうしたの?」
「あ、あの、えーと。……良ければ私の料理を手伝って戴けないかしら。ほら品数も多いし!」
「アシスタントになればいいの? 分かったわ。私で力になれるのなら」
 すんなり引き下がった未悠に、ほっと安堵のため息を漏らす理子。
 大剣で栗を切ろうものなら、栗どころかまな板や作業台まで真っ二つだったはずだ。
 これで大惨事は防げたはず……!
 ――だが、理子は自分の目論見が甘かった事を痛感する。
「未悠ちゃん、芋を洗って戴いても良いかしら?」
「分かったわ。……ねえ理子。おかしいわ。芋が粉々に砕けたわよ」
「ああああ! えっと、じゃあ……あのお鍋に、ここに書いてある通りの調味料を入れて戴けます?」
「了解よー。砂糖としょうゆ……。そうだ、隠し味って大事よね。少し入れてみよっかな」
「出来ました?」
「もうバッチリ!! 料理のサポートって楽しいわ!!」
 やり遂げた笑顔の未悠に、笑顔を返す理子。ふと鍋を覗いて、料理の色がおかしい事に気付く。
「これ、書いてある通りに味付けしたんですわよ……ね?」
「勿論! あとね、隠し味を入れたの!」
 その言葉に嫌な予感がして味見をする理子。
 その、隠し切れていない味に眩暈を覚える。
「……私、もしかしてやらかしちゃった?」
「いえ。量を増やせば何とかなるかと思いますわ」
 不安気な顔をする妹分を、優しく宥める理子。
 美味しい料理を作るというのは、ある意味戦いなのだ……!


 穏やかな秋晴れの空。大聖堂の庭にもくもくと煙が立ち上る。
 シュクトゥ(ka5118)は、部族の仲間達と共に焚き火をしながら秋の味覚を楽しもうと思ったのだが、集められた枯れ枝や枯葉はほんのわずかで……。
 聖地リタ・ティトは高い位置にあるためか周辺に木はあまり生えていなかったのだ。
 しかし、そこはタダでは転ばぬ彼女。巫女達に焚き火をしたいと相談したところ、薪を分けて貰う事ができた。
「薪、運んできたぜ」
「姉さんが行きたいっていうから来たのに。何でこんな事しなきゃならないのかしらね」
「うんうん。薪を運ぶポーは偉いよ!」
 薪を抱えてきたムウ(ka5077)とポー(ka5412)。萩乃 白鴉(ka4861)はポーの頭だけをわしわしと撫でる。
「全く。白鴉は相変わらずポー達に甘いな。ポーだって焼芋食うんだろ? 文句言わずに働けよ」
「ちゃんとやってるわよ!」
「どーだかな」
「何よ! でっかいくせにいちいちうるさいのよ!」
「あぁ? うるせぇって言う方がうるせぇよ」
 バチバチと火花を散らすポーとムウ。そこに、アマメ(ka5316)が笑顔で割って入る。
「二人共お疲れ様。ポー君はシュクトゥ君の手伝いを、ムウ君は僕を手伝って貰えるかな」
 それに素直に頷く二人。シュクトゥは苦笑しながら、火に薪をくべる。
「すまんな。あの二人はすぐ喧嘩するから……」
「いえいえ。喧嘩するほど仲が良いと言うでしょう」
「仲良くないし!」
「勘弁しろって」
「あの二人の場合、それは適用されないんじゃないかなぁ……」
 アマメの声に速攻で抗議するポーとムウ。白鴉の呟きに、シュクトゥは笑いをかみ殺す。
 その横にちょこんと座って、エィナ(ka4205)は燃え盛る火を見つめていた。
 ――もえる、たきび。きれい。おねえちゃん、おいも、いれるの。
「えな。お芋はこうして焼くとホクホクになるんだぞ」
 紙に包まれた芋を火に入れるシュクトゥに頷くエィナ。小首を傾げて近くにあった栗を見つめる。
 ――えなも、おてつだい、する。
「わー! 栗はそのまま入れたらダメだよ!」
「う……?」
 慌てて止める白鴉に目を丸くする彼女。少女にじっと見つめられて、彼はアワアワと慌てる。
「えっと。に、煮た栗が……たべたいかな……」
 白鴉にこくりと頷き返したエィナは手で大きな丸を作って……どうやら鍋がいると言いたいらしい。
「鍋ならここにあるよ。皮を割った栗なら入れて大丈夫だから。これを火にくべてもらえるかな?」
 アマメに鍋を渡されてにっこりする彼女。白鴉と共に栗を火に入れて……。
 じわじわと燃える焚き火。あとは焼きあがるのを待つばかりだ。


「……おや。幻獣王様は偵察かな?」
「そうなのです!」
 南瓜を軽く潰しながら小さな幻獣王に声をかけるグリムバルド。
 何だか偉そうに台所に入ってきた彼に、ユリアンはベーコンを炒めながら笑う。
「いい匂いがするのです!」
「ベーコンを炒めて出汁に……あ、チューダ様は肉大丈夫ですか?」
「大好物なのです!」
「それは良かった。……チューダ様も料理、やってみますか? 結構楽しいですよ?」
「我輩、錫より重いものを持った事がないから無理なのです!」
 ユリアンの進言をズバッと断るチューダ。
 ――錫って結構重いような気がするんだけど。
 ――だよね……。
 そんな会話を目だけで行ったグリムバルドとユリアン。
 二人共、あえて突っ込まないでおくあたり優しい人達だ。
 そこにバターを泡立てた大きなボウルを持ってやってきた紅々乃。
 美味しいケーキを焼くには、バターの泡立ても大事な工程だ。
「紅々乃さん。栗の皮剥き終わりましたよ」
「ありがとうございます! じゃあ二等分しましょうか」
 ボウルを手にしたまま言う紅々乃に、頷くミオレスカ。
 彼女は、ついでだからと言って紅々乃の料理の分の栗も剥いてくれていた。
 栗の皮剥きは大変なのに引き受けてくれて、本当にいいひとです……!
「あっ。危ない……!」
 ミオレスカの声に振り返った紅々乃。べほっ! というイイ音がして何かが床を転がって行く。
「あら? 何でこんなところにボールが……チューダ様!? ご、ごめんなさいいいい!!」
 青ざめる紅々乃。いつの間にやらそこにいたチューダを、間違って蹴飛ばしてしまったらしい。
 愛犬に『粗相をするな』といい含めておいて、自分がやらかしてしまうなんて……!
 ぺこぺこと頭を下げる彼女を、Uiscaが宥めてチューダを助け起こす。
「チューダさん、もう少しで出来ますからいい子で待ってて下さい。ね?」
「味見させてくれたら許してあげるです!」
「……元々それが目的で来たんでしょう」
 悪戯っぽく笑うUiscaに、ギクリとするチューダ。
 この幻獣、色々とちょろい上に分かりやすい。
 紅々乃はチューダのズレた頭の王冠を整える。
「本当にすみません。味見は……アーモンドでもいいですか?」
「じゃあ、私からも少しだけ……」
「私もあげますね!」
 微笑むミオレスカとUisca。3人からお裾分けを貰って、幻獣王は大層幸せそうだった。


「ねえ。何か火強くない? これで大丈夫なの?」
「うん。このくらいの方が美味しく焼けるよ。……ていうか、火怖い? 俺がやろうか」
「だ、大丈夫よ!」
 炭火に置かれた網。その上でいい音を立てているきのこをひっくり返しては飛びずさっているポーに苦笑する白鴉。
 ムウが棒を使って、器用に灰を掻き分けて、芋や栗を掘り出していく。
「どうだ? もう食えそうか?」
「うん。頃合だね。皆、お芋と栗が焼けたよ」
 アマメの声に目を輝かせるエィナ。
 手際よく皿に芋や栗を乗せていくアマメを手伝いながら、そわそわし始める。
 ――えな、おいも。たべたい。
「ん? どうした? えな」
 くいくい、と袖を引っ張られて振り返るシュクトゥ。エィナがそっと彼女の耳元に口を寄せる。
「……おねえちゃん、えな、おいも」
「ああ、芋か。ほら、どうぞ」
 シュクトゥにサツマイモを渡され、幸せそうに微笑む彼女。
 割ったサツマイモが綺麗な黄金色で、甘くていい匂いがして、あつあつで……幸せな味だ。
「エィナちゃん、おいしい?」
「……うん……!」
「良かったね。ん~。栗も、甘くてほっくほく……! シュクトゥちゃんも食べる?」
「ああ、戴こうかな」
「俺が皮剥いてあげようか」
「そのくらい自分でできるぞ?」
「遠慮しなくていいのに」
 世話を焼こうとする白鴉にでっかい冷や汗を流すシュクトゥ。
 その横で、ポーが秋の味覚に舌鼓を打っていた。
「きのこ美味しい。お芋も……あっつ!」
「大丈夫かい? あまり急いで食べると火傷してしまうよ」
「あうう。ありがと……」
 アマメから差し出されるお茶を受け取って、慌てて飲むポー。その様子を見て、ムウが肩を竦める。
「何がっついてんだよ。ガキじゃあるまいし」
「ガキとは何よ失礼ね!!」
 一瞬の沈黙。二人揃って芋を口に運んで……ほぅ、とため息を漏らす。
 美味しい幸せの瞬間には、喧嘩も引っ込むというもので。
「……美味いな」
「……そうね。まぁまぁね」
「おかわりあるよ。食べるかい?」
「「食べる!!」」
「何だよ。真似すんな」
「そっちが真似したんでしょー!」
「まあまあ。ほらほら。栗もあるからね」
 再び言い合いを始めるムウとポーを宥めるアマメ。
 シュクトゥはそんな同胞達を見て、何とも言えない幸せな気持ちになる。
 ――そうだ。食後は皆で『秋』探しをしよう。留守番する同胞へのお土産にできるような……。
 微笑む彼女。頬張った栗から、深まる秋を感じた。


「ユリアンさん、こんな感じでどうですか?」
「うん。いいんじゃないかな。折角だから木の実も飾ろうか」
 テーブルに真っ白なテーブルクロスを敷き、木の実を飾りつけるUiscaとユリアン。
「皆さーん。お料理できましたよー」
 大聖堂に響くティアの伸びやかな声と、漂う美味しそうな香り。
 机の上には、溢れんばかりの秋の料理が並んでいた。
 シャーリーンが用意したのは、定番のシフォンケーキ。それに、無花果をじっくり煮込んでジャムにしたものが添えてある。
 そしてサツマイモをパイで包んで……栗をじっくりと火を通してからマッシュして蜂蜜で甘さを調整した栗きんとん。
 ミオレスカがせっせと作ったのは秋の三色マッシュ。さつまいも、南瓜、栗……それぞれが丁寧に裏ごしして丸めてあり、お団子のように見える。
 グリムバルドもまた得意なお菓子に腕を振るい、ふんわりとした栗のマフィンと南瓜のパウンドケーキをテーブルに並べる。
 紅々乃もあれから一生懸命手を動かして、無花果のアーモンドケーキに栗の渋皮煮、ミニ南瓜のオーブン焼きにバニラアイス添えたものを用意。
 甘いものだけではどうかと考えた者達もいて……Uiscaは豆と切干から水で戻した南瓜を炊き、塩と油で味を整えシケレペの実をふりかけた辺境の料理、南瓜のラタシケプを作って見せた。
 そして理子と未悠は薩摩芋と椎茸の甘辛煮に南瓜と野蒜のぬた、いちじくの揚げびたしに芋のつる煮を添えた、酒が進む三品。
 ――ちなみに、未悠が投入した隠し味は、理子の涙ぐましい努力で隠せるくらいまでになっている。
 ティアは秋の味覚であるきのこに栗、山菜を沢山入れて炊き込みご飯を作り、ユリアンは炒めたベーコンと玉ねぎ、キノコ、人参、サツマイモをたっぷり入れた秋野菜のミルクスープを用意した。
 ご飯とスープ、デザートと揃ってバッチリである。
「こいつは良いところにお邪魔しちまったねぇ」
「本当! お腹空かして来た甲斐があったわー!」
「藤堂さんだってお料理上手なのに」
 いつの間にやらやってきて酒をなみなみと盃に注ぐ鵤(ka3319)と、すごい勢いで料理を食べている藤堂 小夏(ka5489)にミオレスカが苦笑しながらお皿を渡す。
「いーのいーの! 今日は羽目はずしに来たんだから!」
「へー。おたく料理できるんだぁ。ほらぁ、おっさん食べるの専門なもんでぇ? 作るとかマジ無理ゲーみたいなぁ?」
「いーじゃないの! 得意は人それぞれってね!」
「やー! 美味いつまみがこれだけあると、酒が進んで進んで困っちまうなぁ? お嬢ちゃんも飲むかい?」
「えっ!? いいの!? やったー!!」
 鵤に盃を渡されて喜ぶ小夏。そこに、チューダがプンスカしながら走ってくる。
「こらー! 我輩より先に食べちゃダメなのですよ!」
「んお? おたくなんだっけ?」
「我輩は幻獣王チューダ様なのです!!」
「あー。はいはい。そんなのいたっけね。お先に戴いてますよーっと」
 鵤におざなりに扱われて地団駄を踏むチューダ。そんな彼に、小夏はちちちと指を降って見せる。
「ほらチューダ。可愛らしさを強調するコツをさっき教えたじゃない」
 先程小夏は挨拶がてら可愛らしく見えるコツというのを幻獣王に伝授した。
 それを思い出して、チューダは身を屈めて小首を傾げる。
「そうそう。姿勢を少し低くして……首は斜めで上目遣いね。うん、良い感じだよ! で、さっきの台詞言ってごらん」
「もー! チューダ! おこなのです!」
「ああっ! チューダちゃあん!! サイコー!」
「かわいい! かわいいです!」
 その姿に悶絶するCapellaとソフィ。
 Capellaはそのテンションそのままにずずいっとチューダに迫る。
「チューダちゃん! 僕を供物に捧げるよ! さぁ、食前の運動に僕の体をアスレチックに駆け回り遊んでくれたまえ! さあ!」
 言うなりばーん! と床に大の字になった彼女。
 チューダは言われるがままによいしょ、とその上に乗る。
「チューダちゃん! もっと歩いて! 踏んでくれていいんだよ!!」
 さり気なく飛び出す変態発言。周囲の温度が下がっていくのも気付かずCapellaは思い出したように手のひらからネズミを取り出す。
「この子リゲルって言うんだ! 同じネズミ同士仲良くしてよ!」
「我輩ネズミじゃないのです! 幻獣王なのです!」
「リゲルちゃん、チューダちゃんの毛繕いしてあげて!!」
 チューダの抗議をまるっと無視する彼女。チューダの身体をよじ登り、もふもふと毛づくろいを始めたリゲルの光景は……何と言うか、Capellaには刺激が強すぎた。
「……!? ちょ、ちょっと、大丈夫ですか!?」
「我が人生に一片の悔いなし……!」
「しっかりして下さいーー!!」
 大量の鼻血を噴出し始めたCapellaに慌てて駆け寄る紅々乃。
 お茶会は、嵐の模様です。


「さあ、菓子テロリストの挑戦を受けてみろ、幻獣王」
 お手製シフォンを手にやって来たシャーリーンに頷き返したチューダは、思い出したようにアリアを呼び寄せる。
「なーにー?」
「アリア、我輩の椅子になるのですよ!」
「抱っこしろってっ事? いいけど、何で?」
「柔らかそうだからです!!」
 きっぱりと言い切る幻獣王に静まりかえる場。
 ガビーンとショックを受けたソフィは、がっくりと膝をつく。
 チューダ様に気持ち良く乗って戴くためには柔らかくならなければ……!
 もっと太る必要が? あああ。
「……ソフィ、真に受けちゃダメだよ」
「でも……! そういえばざくろさんも薄いというかがっちりしてますね」
「そりゃあざくろ、男だし」
「男だったのです!? 騙されたのですー!」
 ソフィを励ますざくろを見てショックを受けるチューダ。
 そんな彼らに、シャーリーンは苦笑する。
「うわ。すっごいセクハラ……。チューダ、それは感心しないぞ?」
「我輩、事実を言っただけなのです」
「本当の事だからって、何言ってもいい訳じゃないだろ」
「あたしは気にしないよ! チューダのお腹の方が柔らかそうだし」
「我輩、マテリアルを沢山吸収してるですし!」
 アリアの膝の上で、ぼよん、とお腹を揺らすチューダ。
 いや、それはただ単に太り過ぎなのではなかろうか……。
「では、早速料理を戴くのです」
「あ、じゃあ、ざくろが口に運んであげるよ」
「私もチューダ様に餌付k……いえ! お手伝いさせて戴きます……!」
「チューダで両手いっぱいだからあたしの口にも運んでー!」
「んんー。シャーリーンのシフォンはきめ細かくていい味なのです! 無花果のジャムがいいコントラストなのです!」
「そうだろ! ほら、栗きんとんもあるから食べてみな」
 わいわいと盛り上がるチューダとハンター達。
 その様子をのんびりと眺めていたヒース・R・ウォーカー(ka0145)は、ココアを啜りながらため息をつく。
「チューダの奴は相変わらずみたいだねぇ」
 彼が声をかけたのは相棒の黒猫。猫は、主人の呼びかけに応えずにいつもの不機嫌そうな顔で幻獣王を見つめている。
 どう見ても大きくて丸いネズミゆえ、獲物だと思っているのかもしれない。
 さすがに襲ったら大問題だけれど……この子なら大丈夫、かな。
 それにしても丸い身体にふわふわの毛並み。円らな黒い目にふっくらとした頬袋……。
「自分の特性を理解した上で活用しているとしたらチューダはそれなりに強か、なのかなぁ?」
「どうでしょうね。そういった事は特に考えてないような気もしますけれど」
 いつの間にかやってきていたティアに、ヒースは首を傾げる。
「天然でやってるって事? それはそれで恐いねぇ。……ティアもココア飲む?」
「ありがとうございます。私が作った炊き込みご飯はいかがですか? 先程、チューダ様に凄く美味しいって褒めて戴いたんですよ」
「折角だから戴こうかなぁ」
「どうぞ! ……あの、猫ちゃんずっとチューダ様見てますけど……」
「ああ、襲ったりはしないよ。ただあの見た目だから、気になるみたいでねぇ」
「そうですか……」
 飄々とした様子で炊き込みご飯を口に運ぶヒースに、でっかい冷や汗を流すティア。
 先日、飼っている狛犬がチューダを齧ってしまって大変だったと紅々乃が話していたような気がする。
 チューダの大元である幻獣キューソは、もっと小さなネズミの姿をしていると聞いた。
 そういった他の生物の気を引きやすい外見をしていたが為に数を減らしたのかもしれない――。
「このスープは誰が作ったのです?」
「俺ですよ」
「とっても美味しいのです。野菜とミルクが調和して優しい味で……ベーコンの香ばしい香りが食欲をそそるのです!」
「それは良かった。沢山食べて下さいね」
 満足そうなチューダに笑みを返すユリアン。
 先程から見ていると、チューダは食べ物の批評がとても上手なように思う。
 色々な人から気持ちよくご飯を分けて貰う為に、自然と身についた技術なのかも……。
 そんな事を考えながらその場で林檎のキャラメリを作っていた彼を、アリアがチューダを抱えたままじっと見つめる。
「……アリアさん、どうかした?」
「ユリアン、さっきからずっと料理してる。一緒にご飯食べよ! 皆で食べるご飯が一番美味しいんだから!」
「ああ、そっか……そうだね。じゃあ、俺も料理を戴こうかな。どれも美味しそうだもんね」
「美味しそう、じゃなくて美味しいんだよ!」
「あー! ユリアン! それを完成させてからにするのです!」
 涎を垂らしつつ言うチューダに、アリアとユリアンは顔を見合わせて笑う。
「大幻獣かぁ……。ふむ」
 差し出した南瓜プリンを食べるチューダに、熱い視線を送るアルファス。
 この珍妙な物体が大幻獣……。
 見た目はともかく、それが事実なら知識の面にしろ、存在的な意味にしろこの世界の深淵に繋がっている可能性がある。
 この丸い身体にどんな力が眠っているのか……。
 ――知りたい。科学者として、術師として、探求したい!
 あわよくば解剖したい……!!
「……毛並みが汚れてるよ」
 アルファスは、チューダの身体を綺麗にするフリをして、あちこち触り回す。
 体温、質感、鼓動の速さ、筋肉の付き方。肌で感じるマテリアルの濃度……。
「アルファスって動物好きなんだな」
「チューダ様可愛いですものね。分かりますよ」
「えっ? ええ、まあ」
 グリムバルドとミオレスカに笑顔で見守られて、ギクリとするアルファス。
 いかん。今この企みを察知される訳には……!
「このマッシュも美味しいのです。素材本来の味がするのです!」
「良かった。歯ごたえがなさすぎじゃないですか?」
「問題ないのです! ああ、この栗のマフィンも上品なお味です」
「そうか。あまり砂糖を使わなかったからな。甘い方が好きっていう感じだと物足りないかと思っていたんだが」
「そんな事ないです。すごく美味しいですよ」
 チューダとミオレスカのコメントに、安堵のため息を漏らすグリムバルド。
 皆が喜んで食べている姿は、何とも言えず心が和む。
 その間も、アルファスはひたすらチューダの身体を撫で回していた。
「ふむ、どんな術が使えるんだろう。解剖して臓器も調べ……」
「……アルファス? 今解b……」
 幻獣王の世話を焼いていた為、うっかり聞いてしまったらしい。青ざめるざくろの口を、アルファスは慌てて塞ぐ。
「君は何も聞かなかった……いいね?」
 凄みのある笑顔を見せられて震え上がるざくろ。彼はただ、首を縦に振るしかなかった。
「Uisca、これは何です?」
「南瓜のラタシケプですよ。煮物の一種で、辺境ではハレの日のお供え物なんです。チューダさんにぴったりでしょ?」
「うん。塩加減が絶妙なのです。いくらでも入るのですー!」
「あはは。おかわりありますよ。そうだ。チューダさんは昔、どんな感じで、どうやって幻獣王って呼ばれるまでになったんでしょう?」
「あっ。それざくろも知りたい! 何かすごい冒険があったりしないの?!」
「ふむ。では、料理のお礼に聞かせてあげるのです。あれは遠い昔の事だったのです。その頃、我輩は普通のキューソだったのです……」
 Uiscaの膝の上で遠い目をして語りだすチューダにわくわくするざくろ。
 彼女にもふもふされながら語る昔の話に、ハンター達も集まってくる。


「あの、大巫女様。これ宜しかったら召し上がって下さい」
 無花果のケーキや栗の渋川煮を差し出す紅々乃に目を丸くする嫗。
 不思議そうな顔をしている大巫女に、アワアワしながら彼女は続ける。
「えっと、あの……私、祖母に育ててもらって……大巫女様見てると祖母を思い出して……その」
「……そうかい。それじゃ戴こうかねえ」
「あの! ご迷惑でなければ肩叩きさせて下さい!」
「おやおや。チューダの企みで、私もとんだ得をしちまったもんだねえ」
 くつくつと笑う大巫女。その笑いは、自分の祖母にも似ていて……紅々乃は何とも言えない暖かな気持ちになる。


「チューダ殿は見れば見るほど丸々としておいしs……いやいや、偉大なお姿である」
 妙な事を言いかけて慌てて誤魔化す黒蜜に、チェシャはくすくすと笑う。
「皆の料理、どれも見た目もいいし美味しいよね」
「うん。とっても美味しいである!」
「クロとこうして遊びに出るのも久しぶりだよね」
「そうなのである。我輩嬉しいのである♪」
「ああ。君の作ったお菓子も美味しいし、来て良かったよ」
 にっこり笑って南瓜のプティングを口に運ぶチェシャに、喉を鳴らして目を細める黒蜜。
 先程チューダに、ハロウィン風の挨拶をしながら作ってきた南瓜のプディングとスイートポテト、モンブランを差し入れたら、大絶賛された上にもっと寄越せと言われて若干困った。
 褒められたのは嬉しかったけれど、これはあるじ様に食べて欲しくて、一生懸命作ったのだ。
 あんなに喜んで貰えるなら、もっと沢山作ってくれば良かったである……。
 そんな事を考えていた黒蜜。チェシャがお菓子が乗った皿を差し出して来て、首を傾げる。
「はい、クロ」
「あるじ様、もう食べないのであるか?」
「いいや。折角だし、半分こにしようと思って。これはキミにも食べて欲しいしね」
「我輩にも分けて下さる……!? なんと慈悲深くお優しいあるじ様!」
「ちょっとクロ、大袈裟だよ」
「あるじ様と一緒なら、何だかもっともっと美味しく感じるのである♪」
「ああ、それは大袈裟じゃないかもねえ。ボクもそうだ」
 にこにこと笑いあう二人、主人と、仔猫のお茶会はまだまだ続く。


「料理って奥が深いのね……これを機に料理覚えようかなー」
「そう……ですわね」
 お皿に沢山の料理を乗せて黙々と食べている未悠に、どこか遠い目をする理子。
 未悠はどれに気付く様子もなく、ほう……と幸せなため息をつく。
「ん……。美味しい。心が温かくなる味だわ……」
「お口に合ってよかったですわ。約まるところ、ひとりの方がはやくて楽でございましたけれど、それでも二人で作るのは楽しかっ……未悠ちゃん、どこへ行かれるのです?」
「うん。デザート取ってくるー」
「気をつけて下さい。ほら、足元に……」
「えっ?」
 次の瞬間聞こえてくる、ぽくっという軽い音。
 未悠に蹴り飛ばされ、転がって行く特大綿菓子……いやいや幻獣王を、理子は慌てて追いかけた。


「さあ、チューダ様! 蹴飛ばしてしまったお詫びに毛繕いさせて戴きますよ!」
「紅々乃……。我輩、二度も蹴られたのです……」
「……私以外にも蹴られたんですか?」
「うむ。ところでこの黒猫は何故我輩をガン見してるでありますか!?」
「あはは。ナナクロ、良かったなぁ。良い玩具……もとい遊び相手が見つかって」
「にゃぁ」
「ふふふ。そっか。ヒース君の猫も狙ってるんだね。……今回は見逃してあげるけど、次はもっと色々と教えて貰うからね。味も気になるし……」
「アルファス!? 食べちゃダメだよ!?」
「ざくろ君。君は何も聞かなかった。いいね?」
「ひいっ!?」


 様々な思惑を乗せて、楽しい時間が過ぎていく。
 料理の味に、深まる秋を感じるハンター達だった。

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MVP一覧

  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオールka0184
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhranka0754
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエka1664
  • シグルドと共に
    未悠ka3199
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカka3496
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッドka4409
  • 琴瑟調和―響―
    久我 紅々乃ka4862

  • 華彩 理子ka5123
  • 過去の教訓
    ティア・ユスティースka5635

重体一覧

参加者一覧

  • 真水の蝙蝠
    ヒース・R・ウォーカー(ka0145
    人間(蒼)|23才|男性|疾影士
  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオール(ka0184
    人間(蒼)|22才|女性|猟撃士
  • ふわもふマニア
    ソフィ・アナセン(ka0556
    人間(蒼)|26才|女性|魔術師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士

  • チェシャ・シュレーディンガー(ka2139
    人間(紅)|20才|女性|疾影士
  • マウス、激ラブ!
    Capella(ka2390
    人間(紅)|15才|女性|機導師
  • 愛おしき『母』
    アリア(ka2394
    人間(紅)|14才|女性|疾影士
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 《聡明》なる天空の術師
    アルファス(ka3312
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • は た ら け
    鵤(ka3319
    人間(蒼)|44才|男性|機導師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士

  • エィナ(ka4205
    人間(紅)|11才|女性|霊闘士
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッド(ka4409
    人間(蒼)|24才|男性|機導師

  • 萩乃  白鴉(ka4861
    人間(紅)|23才|男性|霊闘士
  • 琴瑟調和―響―
    久我 紅々乃(ka4862
    人間(蒼)|15才|女性|舞刀士

  • ムウ(ka5077
    人間(紅)|20才|男性|霊闘士

  • シュクトゥ(ka5118
    人間(紅)|19才|女性|霊闘士

  • 華彩 理子(ka5123
    人間(紅)|25才|女性|聖導士

  • アマメ(ka5316
    人間(紅)|46才|男性|霊闘士
  • 今を歌う
    黒蜜(ka5411
    人間(紅)|14才|男性|疾影士

  • ポー(ka5412
    人間(紅)|13才|女性|霊闘士
  • スライムの御遣い
    藤堂 小夏(ka5489
    人間(蒼)|23才|女性|闘狩人
  • 過去の教訓
    ティア・ユスティース(ka5635
    人間(紅)|30才|女性|聖導士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/10/06 19:36:43