オイマト族の冬支度

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
6日
締切
2015/11/21 22:00
完成日
2015/12/06 11:08

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●辺境の地で
 辺境と呼ばれる地域は、ゾンネンシュトラール帝国の長城の外側北東部に広がり、内海沿いの温暖な東部、寒冷地の北部の二つに分けられる広大な地域である。
 時に過酷な環境となる辺境には、独特の文化を先祖から継承する諸部族が生活している。霊闘士が使う霊呪や呪術師による医療行為も、こうして継承された文化の一つである。
 他の者に邪魔される事なく、昔ながらの生活を送る諸部族。彼らはのんびりと、そして逞しくこの広大な大地の中で生きて来た。
 ――歪虚が大挙として押し寄せるあの時までは。
 辺境北部、および東部から現れた歪虚によって、多くの部族の居住地域が奪われた。
 かつてオイマト族を中心とした部族連合は北狄に対して連合を組み、反撃に転じた。しかし、反攻作戦は失敗。オイマト族の主だった面々を含む多くの戦士が戦場に倒れ――そして、オイマト族は先祖から伝わってきた故郷の一つを捨てる結果となった。
 
 辺境部族最大と言われているオイマト族は金の鬣の馬を祖霊とし、馬や羊、山羊を育て辺境の大地を移住する遊牧民である。
 遊牧民の生活は、家畜達が成長するのに適した土地を、転々と移動することで成り立っている。
 草を食べる馬や羊には広い草地が必要になる。一カ所に留まった場合――ヒトは恐らくその方が快適な生活が送れるが、家畜達は周囲全ての草を食べ尽くし、草が再び生えるスピードが追いつかず、結果としてその土地を死なせることになるのだ。
 それを防ぐために、草地の育成を阻まぬ程度に草を食べさせ、次の草地へと移動する。
 オイマト族もまたそれに則り、金の鬣の馬に導かれて辿り着いたという謂れのある4つの水場を、季節ごとに転々としている。

 春には小さな泉。
 夏には大きな湖。
 秋には辺境を縦断するように流れるケリド河の一部を。
 冬には、暖かな湯が湧き出る泉――。
 
 遥かな昔より、その水場の近くにある広い草地で馬や羊を育て、水場にいる魚や、周辺にある植物などを必要なだけ採取して生きてきた。
 夏の水場である湖は、かつて歪虚との反抗作戦に失敗した結果歪虚に飲まれ、ずっと戻れていないけれど――。

 部族会議大首長であり、オイマト族の族長であるバタルトゥ・オイマト(kz0023)と、その補佐役であるイェルズ・オイマト(kz0143)は、その役目柄開拓地ホープにいることが多いが、オイマト族の者達は、今も昔と変わらない生活を送っている。
 秋ともなれば、冬に家畜達の食料となる干草作りに、保存食作り、そして来る寒さに向けての防寒具作りと、冬の備えに大忙しになり……。


「バタルトゥ、イェルズ。こんにちは……って、一体何事……?!」
 オイマト族族長と、その補佐役がいる部屋に入ったハンター達は、目の前に広がる光景に言葉をなくした。
 色とりどりのフェルトに、羊毛の毛糸、なめした馬の皮革、ウサギや狼の毛皮に埋もれた大の男2人が、黙々と裁縫をしていたので……。
「あっ。皆さんこんにちは! 今お茶入れますからその辺に座……座るとこないですね。すみません」
「いや、それはいいんだが。一体これは何の騒ぎだ?」
「……冬支度だ」
 申し訳なさそうに頭を下げるイェルズ。続いてぼそりと口を開いたバタルトゥに、ハンター達は小首を傾げる。
「今、族長とコートを縫っていたんですよ。もうすぐ冬になるでしょう? 辺境の冬って寒いんで、これないと生活できないんですよ」
「だからって、何でこんなに沢山あるの……?」
「一族の子供達の分を作ろうと思ってるんです。色々なサイズが必要なのでどうしてもこうなってしまって」
「子供達は成長が早いゆえ……拵え直してやらねばな……」
「ふーん。……なぁ。何か妙に細かい皮とか布とかあるけど、これも使うのか?」
「ああ、それは族長がまだ使える服や靴を解体して、洗濯して保存しておいたものなんですよー。小さい布でも飾りに使ったりするんです」
「……辺境は物資が少ないゆえ……使えるものは使わぬとな……」
「バタルトゥ、本当に細かいこと好きなのね……」
「おー! 何だこの皮! あったけー!!」
 突如上がる歓喜の声。近くにあった皮革を纏って喜ぶハンターにイェルズが笑顔を向ける。
「それ馬の皮ですよ。牛の皮より薄いですが、柔らかいんでコートに向いてるんです。族長自身がすごく寒がりなので、そういう素材h……」
「……イェルズ」
「あっ。すみません何でもないです」
 手を止め、補佐役をじっと見つめるバタルトゥ。つるっと余計な情報を漏らして慌てて口を噤むイェルズにハンター達が笑う。
「そうだ。折角だし、私達も手伝ってあげようか」
「そうだな。オイマト族のコートっていうのも興味あるし」
「本当ですかー? 実はハンターオフィスに出荷する分も作らないといけなくて。人手が欲しいなって思ってたところだったんです。ね? 族長?」
「……うむ。今年は思いの他注文があってな……」
「そりゃお前、スメラギに守り袋だ、やれ上着だって作ってやってりゃそうなるよ……」
「あはは。そうよねー。じゃあ早速始めようか。何から手伝えばいい?」
「それじゃあですね……」
 身を乗り出すハンター達に、説明を始めるイェルズ。
 寒い冬を暖かくすごす為の用意が、賑やかに始まった。

リプレイ本文

「さあ、兄様。そろそろ腰を上げてくださいね」
「俺もやらなきゃダメか?」
「当たり前です。ここまで来たんですから、一緒に頑張りましょう!」
 肩を竦めつつも、目をキョロキョロと動かしている瑞華(ka5777)を励ます風華(ka5778)。
 イマイチやる気を見せない双子の兄を引っ張って手伝いにやってきてみたはいいが、鬼である彼女にとってこういう場は初めてで……。
 瑞華も物珍しいものが沢山あるのか、しきりに周囲を眺めているし、風華の目も泳ぎ気味になる。
「お邪魔しまーす……って。あ、あはは……。すごい材料の量ですね……」
 2人に続いて部屋に足を踏み入れた途端、目に飛び込んで来た資材の量に、でっかい冷や汗を流す央崎 遥華(ka5644)。
 その横で、シアーシャ(ka2507)がイェルズ・オイマト(kz0143)の手を両手で握って元気に挨拶する。
「初めまして! あたしはシアーシャ、よろしくね!」
「こちらこそ宜しくお願いします!」
 更に隣のバタルトゥ・オイマト(kz0023)は……頭に白い猫を乗せ、黒の夢(ka0187)に抱きつかれている状態だったのだが、彼女は気にする事なく手を握り、ぶんぶんと振り回す。
「やっほー! バターちゃん!」
「……黒の夢。だから、女子が無闇に男子に抱きつくなと言っているだろう」
「あ、眉間に皺寄ってるのなー。押しちゃうのなー♪」
「あああ! スノウさん! バタルトゥさんに登っちゃダメです!」
 気にする様子もなく、笑顔でバタルトゥの眉間を突く黒の夢。エステル・ソル(ka3983)が慌てて白猫を降ろそうとしているが、残念ながら手が届かないようだ。
「おー。流石は族長殿だな。モテる男ってか」
「……あれはモテているというよりは、動物に懐かれていると言った方がいいかもしれませんよ」
 ニヤリと笑うグリムバルド・グリーンウッド(ka4409)に、さらりと言う天央 観智(ka0896)。それにイェルズがうんうんと頷く。
「族長ってあれでいて小動物に好かれるんですよね」
「バタルトゥは……表情はあの通りじゃが、穏やかであるゆえな。分かる気がするの」
「でしょう? 俺も小さい時、族長によじ登ってたんですよね。肩車とかして貰ってました」
「ほう? おぬしがか」
「「肩車……!?」」
 イェルズの談にくつりと笑う蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)に、目を丸くする黒の夢とエステル。
 言われてみれば2人は10歳ほど年が離れている。
 若いバタルトゥが、幼子のイェルズと遊んでやっていたのかと思うと……なかなかに興味深い。
 そこにひょっこりと顔を出したチョココ(ka2449)がバタルトゥの袖を引っ張る。
「バター様、わたくしも後で肩車してほしいですの!」
「我輩もして欲しいのな!」
「……チョココはともかく……黒の夢は難しい。身体の大きさを考慮しろ……」
「あはー。じゃあ我輩がバターちゃんを肩車してあげるのな」
「えっと。えっと。あの……」
 3人を順番に見てそわそわしているエステル。バタルトゥの肩車はちょっと心惹かれるが、やっぱり顔が怖い……。
 その様子を見て肩を震わせているイェルズ。族長の鋭い目線を感じたのか、アワアワと取り繕う。
「……えーと。それじゃ早速始めましょうか?」
「あ、イェルズさんすみません」
「遥華さん、どうかしました?」
「あの、まずは資材の整理から始めていいですか? 凄い量ですし、仕分けした方が皆さんも作業し易いですよね?」
「勿論いいですよ。むしろ助かります」
「そうだね。こういうのは準備が肝心だからね、私も手伝わせて貰おう」
「わぁ、ありがとうございます」
 イェルズとリフィカ・レーヴェンフルス(ka5290)に笑顔を返す遥華。もう一度周囲を見渡してため息をつく。
「本当にすごい量ですよね。どこから手をつけましょうか……」
「そうだね。毛皮や布、毛糸の種類で分けて……更に色分けしたらどうかな?」
「あ、それなら分かり易そうですね!」
「わたくしもいっぱいいっぱいお手伝いします!」
「ん? エステル君は裁縫をしないのかい?」
「………わたくし、お裁縫さんが上手に出来ません。でも、お手伝いしたいので、資材の配達屋さんになります!」
「そうなんですね。じゃあ、エステルさんも一緒に頑張りましょうか!」
「はいです!! 頑張ります!」
「それじゃ始めようか。あ、皆は先に縫い始めてていいからな」
 ぐっと握り拳を作って頷き合う遥華とエステルが愛らしくて、目を細めるリフィカ。3人はてきぱきと資材の分類を始め、まず一番最初に必要であろう、革の資材を集めて仲間達の前に置いていく。
「これって馬の革だっけ。色々な色があるけど何で染めてるのかな」
「草木や、鉄とかを使うってお師匠様から聞いた事あるけど……」
「……ユリアンの示した通りだ。脂を使ってなめす場合もある……」
 革を手にして首を傾げるアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)に記憶を手繰り寄せるユリアン(ka1664)。白猫を頭に乗せたまま頷くバタルトゥに、シアーシャにぱっと微笑む。
「柔らかくて暖かいね。あたしの里も自然からの恵みを大切に使ってたよ。そういうのはどの種族も同じなのかな」
「そうですね。辺境は元々物資が少ないですから……。エルフの里には、やはり森の恵みが多いのですか?」
「うん! 使う分だけ森から分けてもらって、大事に使うの!」
「私達と一緒ですね。辺境の赤き大地の子は、自然も敬って生きていますから」
「そっかー。エルフの里で育ったから、他の人たちの暮らしって興味があるんだ! 色々教えてもらえる?」
「はい。私で宜しければ」
 頷くセツナ・ウリヤノヴァ(ka5645)に、ありがとー! と笑顔を返すシアーシャ。
 その時、イェルズが皆の前に立ち、咳払いをした後深々と頭を下げた。
「改めまして皆さん、手伝いにお越し戴いてありがとうございます」
「気にするな。先だって手が足りぬなれば貸そうと言うたところじゃてのう」
 くすくすと笑う蜜鈴。フィルメリア・クリスティア(ka3380)も革の感触を確認しながら呟く。
「数が必要なのでしょう? 確かハンターオフィスからの注文もあったんでしたっけ。喜んで協力させてもらいます」
「オイマト族の名が更に売れていい事ですしね。お役に立てたら嬉しいです」
「うむ。名に恥じぬように、尽力しようぞ」
「そうそう。困ったときはお互い様って言うもんね」
「うん。わたしも協力するよ。裁縫はできるけど、オイマト族伝統の縫い方とかあるのかな? 教えてもらえる?」
 続いた花厳 刹那(ka3984)とヴィルマ・ネーベル(ka2549)の声。
 にこにこと笑顔を浮かべるアリス・ブラックキャット(ka2914)とイスフェリア(ka2088)に、イェルズが感動に打ち震える。
「皆さんいい人たちで、俺嬉しいです……! 良かったですね! 族長!」
「……うむ。本当に有難いな。感謝する……」
「早速ですが、皆さんに作って戴きたいのはこちらです。お手本置いておきますね!」
 そう言いながら、縫いかけのコートを手繰り寄せ、針を手にするバタルトゥ。イェルズが出してきたコートと守り袋をまじまじと見て、アイビス・グラス(ka2477)は先日のロッソでの交流祭を思い出す。
「オイマト族の衣装はこの前に見たけど、こういうのもあるのね」
 あの時はまだ秋だった事もあったからか、ここまでしっかりとした装備はなかった。
 ただ、秋に見た衣装にも目の前のものにも、オイマト族独特の文様が見て取れて……。
「いいなぁ。この外套。冬の旅にぴったりだ」
「私も自分で作れたらいいなって思ってたのよね」
「うん。ボクもこういう冬支度は興味があったんだよね。機会を与えて貰って感謝しているよ」
「僕もです! すごく楽しみにして来たんですよ!!」
「あはは。一緒に頑張りましょ」
 コートを撫でるユリアンに頷くアイビス。嬉しそうなイルム=ローレ・エーレ(ka5113)とブレナー ローゼンベック(ka4184)に笑顔を返す。
「俺、さすがにコート縫うのは初めてなんだが、大丈夫かね」
「裁断は俺がやりますから、皆さんは縫い合わせて戴ければ大丈夫なようにしますよ!」
「流石は族長補佐。気が利きますね」
「いやー。それほどでも……!」
 頬をぽりぽりと掻くグリムバルド。観智に持ち上げられてイェルズはえっへんと胸を張る。
 何と言うか、補佐役は色々ちょろそうである。
 早速裁断を始めるイェルズ。馬革を手際良く縫い合わせて行くバタルトゥに、エステルから感嘆のため息が漏れる。
「やっぱりバタルトゥさんは上手です……! イェルズさんもすごいです……!」
「ほぅほぅ、器用なものだ」
「流石、噂には聞いていましたけれど、手馴れたもの……ですよね。……黒の夢さんもお上手ですね」
 オイマト族の男達の手の動きをまじまじと見ていた風華と観智。目線を移したその先には、毛布に包まってバタルトゥの背にくっついてお守り袋を縫っている黒の夢がいて……。
「我輩はこの間、バターちゃんにオイマト族の民芸品の縫い方教えて貰ったばっかりなのな。皆にも教えてあげられるのな」
「先生が多くて安心だ。早速お守り袋の作り方教えて貰ってもいいかな?」
「勿論なのなー! あ、お守り袋で思い出したのな。バターちゃん、お守り袋の中身って何入れるのな?」
 ユリアンに縫い合わせ方を伝授しながら首を傾げる黒の夢。バタルトゥはあぁ……とゆっくりと口を開く。
「……武運や安全を祈るなら髪、幸運を願うなら木の実や押し花……何か特別な願いの場合は、その願いを羊皮紙に書いて入れる事もあるな」
「へー。願いごとによって中身も変わるのな!」
「面白いですね。それってオイマト族の風習なんですか?」
「はい。似たような風習の辺境部族もあるとは思いますけどね」
 イェルズの返答にしきりに頷くフィルメリア。慣れない馬革と格闘しながら、グリムバルドが口を開く。
「そういや、オイマト族って冬はどんな生活してるんだ? あまりこっちに来た事無いから興味あるんだ」
「……冬の間は、ユフィンという暖かな湯が出る泉の近くで、遊牧をしながら冬を越す」
「ユフィンの周りは地熱で暖かいからか、草が生えるんですよ。とはいえ、ちょっとしか生えないんで秋の間に沢山蓄えないといけないんですけどね」
「へー。暖かい湯って、温泉か? 人間も入れたりするのか?」
「……うむ。小さい泉ゆえ、一度に沢山の人間は入れぬがな」
「厳しい寒さを越すのに、俺達も恩恵を受けているんですよ」
「おっ! いいなー!」
「私も入ってみたいです」
「じゃあ、今度ご招待しましょうか」
 バタルトゥとイェルズの談に目を輝かせるグリムバルドとフィルメリア。それにアイビスも大喜びで手を挙げる。
「私も行ってみたーい! あ、そうだ。辺境部族って遊牧民が多いよね。それってどうしてなの?」
「……定住した方が何かと便利なのは事実なのだが、定住すると歪虚に狙われやすくなるゆえな……」
「あー。転々とする事で、歪虚から身を守ってるって事か……」
「あの。ちょっと気になったのですけれど……オイマト族の冬の装束を作るのは……男性の仕事、みたいな所が、あるのでしょうか?」
「そんな事はないですよ。男女問わず皆一緒にやります。まあ、お裁縫とか民芸品を作る腕に関しては、族長に敵う人間はいないんですけどね」
 族長の弁に、納得したように頷くグリムバルド。あははと笑うイェルズに観智がふむ、と頷く。
 オイマト族や辺境の風習というのは本当に興味深い。
「おっと。手が止まっちまった。頑張って縫わないとな!」
「そうですね。頑張って仕上げてしまいましょう」
「僕も手伝いましょう」
「バタルトゥさん、これが終わったら、ジャケットの作り方も教えてもらえる?」
 いそいそと裁縫を再開するグリムバルド。子供達のコートに、動物のモチーフを入れているフィルメリアを、手伝う観智。そしてアイビスの問いに、バタルトゥはこくりと頷き……。
 その様子をじっと見つめていた風華は、ずずいっとオイマト族の男達に近づくと、2人の前髪を順番にぺろりと持ち上げて、おでこをまじまじと見つめた。
「……どうした?」
「俺達のおでこに何かついてました?」
「いやいや、逆だ。聞いた通り、お前達には角が無いな! やぁ、これは何度見ても面白くてなぁ」
「兄様! 失礼ですよ!! あ、あの兄がすみません……」
「バタルトゥ殿が先の戦で活躍したと聞いてな。顔を見てみたかったのだ」
「兄様が見たのは顔じゃなくて額じゃないですか!」
 カラカラと笑う瑞華を慌てて窘める風華。ぺこぺこと頭を下げる彼女に、アルトがくすりと笑う。
「そっか。きみ達は鬼だもんね。角がない方が珍しいよね」
「ああ。ここまで角のない者達ばかりだと、俺達の方が珍種になった気分だ」
「東方から移住して来てるんですから、実際珍種ですよ、兄さん……」
「……角があってもなくても、命あるものの本質は変わらないのな」
 兄にぼそりとツッコミを入れる風華。慈愛の表情で針を進める黒の夢に、蜜鈴も頷く。
「それにしても、バタルトゥは随分と着込んでおるのう。辺境の寒さは妾とて身に沁みて知っておるが……動きにくくは無いのかえ?」
「……動き易いものを選んで着ている。それに、慣れているのでな……」
「慣れるほど普段から着膨れしておるのか、おぬしは……」
 きっぱりと断じた友人を、思わず手を止めて見つめる彼女に、イスフェリアがくすくすと笑う。
「そうだね。寒いのは辛いよね。分かる気がするな」
 ふと、昔を思い出す彼女。
 子供の頃は貧しくて、冬の厳しい寒さの中でも、薄着で耐えるしかなかった。
 その点、オイマト族の子供達は族長が子供たちの事を思って、手ずからコートを縫う――。
 とても素敵だと思うし、その気持ちが、温かく感じる元なのかもしれない。
 それとも、オイマト族の祖霊である金の鬣の馬の加護だろうか……。
「皆が暖かい気持ちで過ごせるように、心をこめて作らなきゃね」
「そうだね。喜んで貰えたら嬉しいよね」
 沢山ある革の中から、比較的軽いものを選び、子供サイズのコートを縫い上げていくアルト。
 ――こうして服を縫っていると、子供の頃を思い出す。
 日々の戦いの訓練で傷み、転んで擦り切れた服。
 親は新しいのを買おうと言ったけれど……愛着のあるものは、どうしても着続けたくて自分で繕っていた。
 この服も、同じように大事にして貰えたら嬉しい。
 そんな願いを込めて、痛みやすい箇所――肘や膝等に可愛らしく当て布をして、頑丈かつ、見た目も愛らしく作り上げていく。
「わぁ。アルト様のコート、可愛らしいですの。色合いがいいですのね!」
「そうかな。ありがと。チョココも上手に縫えてるよ。そのコートについてるのは……クマの耳かな?」
「はいですの! 子供用と言ったら、フードにお耳ですわ!!」
「あぁ、子供達そういうデザイン好きだよね」
「わたくしも好きですの! これを縫ったらパルパル用のポンチョを作りたいですわ。お揃いで自分のも作りたいですの!」
「だったら頑張って進めないとね」
 元気に頷くチョココに微笑み返すアルト。
 そうか。妹が作る方も楽しいって言ってたのはこれかな。
 使う人を考えて作るのは確かに楽しいかも……。
 その近くで守り袋を縫っていたアリスは、ふぅ……とため息をつく。
 いくつかお守り袋を作っていたら、ふと友達の顔が思い浮かんで……こっそり、押し花を入れたお守りも作った。
 あの人の為に作ったはいいものの、喜んでくれるだろうか……?
「……こんなのあげたら、困らせちゃうかな」
 呟き、切なげな笑みを浮かべる彼女。そこに、ひょっこりとヴィルマが顔を覗かせる。
「何を悩んでおるのじゃ?」
「あっ! ヴィルマさん! 声かけようと思ってたんだよ!」
「それは光栄じゃなぁ。この間会ったきりじゃったが、元気にしておったかえ?」
「うん! この間はありがとう! また一緒に格好良い服着たいね!」
「そうじゃな。また計画するとしようかの」
 うふふと笑いあう2人。ヴィルマが縫い上げている守り袋に、愛らしい黒猫のアップリケを見つけてアリスは目を輝かせる。
「あ。黒猫? かわいい!」
「うむ。黒猫は不吉じゃと言われるがのぅ、我にとっては良き相棒じゃし幸運を運んでくる猫じゃよ」
「私も祖先が黒猫の精霊と契約していたから、何だか親近感が湧くな」
「おや。黒猫の良さが分かるとはさすがアリスじゃの」
「わたしの精霊は黒兎だけどね」
「兎も幸運を運ぶ使者じゃぞ?」
「……そうだといいんだけど」
「……何を悩んでおるのか分からぬが、心を込めたものには力が宿るというもの。これからの戦いも熾烈を極めるじゃろうて……その守り袋も渡してやるがよい。気休めかもしれんがな」
「もう。ヴィルマさんには敵わないなぁ」
「さあ、アリス。まだまだ縫おうぞ。自称魔女の我じゃが、心をこめて縫い上げるのじゃ」
「うん。そうだ。毛糸でマフラーでも編もうかな。首元も暖かい方がいいよね」
 ヴィルマの暖かな心遣いに笑顔になるアリス。
 帰ったら、あの人に渡してみようかな……なんて思いながら、毛糸を手にする。
「蜜鈴さん、それ蹄鉄ですか?」
「うむ。オイマト族の祖霊が馬だと聞いたゆえ。蹄鉄を模した護りの文様があると良かろうと思ってな。民が厄災より守られる様に……じゃの」
「オイマト族は祖霊に纏わる文様が『護る』って意味なんだよね。刺繍に一つ一つ意味が込められているって言うのも聞いた事があるよ」
「そっかー! この文様はそういう意味だったんですね!」
 手馴れた様子でコートの内側に刺繍を施してゆく蜜鈴と、続いたユリアンの解説に、何度も頷くセツナ。
 オイマト族の守りの文様と呼ばれるものに馬のモチーフが多いのが気になっていたが、その理由に納得する。
「そう言えばボラ族と縁が深いけど、どんなのか聞いた事がなかったな……」
 遠い目をするユリアン。馴染みのボラ族の文様は覚えているが、意味を聞いた事がなかった。
 今度会った時に聞いてみようか……。
「あ、そうだ。他部族の人に、オイマト族のお守りを送っても、失礼にならないかな?」
「お守りは人を思う気持ちですから。俺も他部族の人に贈ったことありますし、失礼にはならないと思いますよ」
「そっか。良かった。ありがとう」
 イェルズの返答に、安堵のため息を漏らしたユリアンは、ボラ族の人達の為にいくつか作ろうと決意する。
「……それにしても、この文様、細かいですよね。縫い甲斐がある……!」
「セツナはなかなか器用じゃな。よう縫えておる」
「ハンターになる前は孤児のお姉さん役でしたから……。よく元気な弟妹達の服を繕ってたんですよ」
 懐かしさに微笑むセツナ。蜜鈴はふと手を止めて、周囲を見渡す。
「……と。羽毛と獣毛が足りぬな」
「蜜鈴さん、これどうぞです!」
 そこにすっと差し出される資材。必死の形相のエステルと目が合って、蜜鈴は微笑む。
「おや。これは愛らしい配達屋さんじゃな。ありがとうの。エステルは縫わんのかえ?」
「わたくし、裁縫さん苦手なんです……」
「そういわず一緒にやってみません? 練習すれば上手くなりますよ?」
「そうだよ! あたしだって裁縫あんまやった事ないよ! でも何とかなってるよ!」
 セツナの勧めに戸惑うエステル。シアーシャの……その、とても豪快なお守り袋に顔を見合わせる。
「手に針も刺さなくなってきたし、この数時間で大分上達したと思うの……って、はっ!? これってもしかして……裁縫がうまくなっちゃって花嫁修業完了しちゃって、オイマト族のイメケンと恋に落ちちゃうフラグ……?! キャー!! どうしようー!」
「シアーシャさん、大丈夫です……?」
「……うん。多分大丈夫じゃないかな」
 妄想が大暴走して、床に転がっているシアーシャを心配そうに見つめるエステルに、セツナはでっかい冷や汗を流した。


「……そこは革の重なりが多くなって、厚くなるので縫う時気をつけてくださいね」
「こんな感じで大丈夫ですか?」
「そうそう。上手ですよ」
 イェルズに教わりながら、順調にコートを縫い進める刹那。
 お裁縫のできる男の人もいいわよね……なんて思いながら、イェルズを見る。
 実際赤毛の補佐役はなかなか教え方も上手で、刹那は最初の1着をあっと言う間に縫い上げた。
「刹那さん、凄いです。飲み込み早いですね!」
「イェルズ君の教え方が上手だからですよ。えっと、もう少し慣れたら飾りとかつけてみてもいいですか?」
「はい。勿論ですよー。俺達じゃそういう工夫は思いつかないので嬉しいです」
 にこにこしている彼に、笑みを返す刹那。
 そうだ。どうせなら1回自分で着てみよう。縫い目がおかしいところや、着にくい部分があるかもしれないし。
 そんな事を考えて、出来上がったばかりのコートに腕を通す彼女。
 ――うん。腕には余裕がある。動き易いし悪くない。
 前を閉めたらどうなるかな……。
 ……あれ? おかしい。閉まらない。いや、閉まるけど胸が苦しい……。
 もしかして、また胸が成長してしまったのだろうか……。
 飛び出そうとするそれを、ぎゅうぎゅうと押し込もうとする刹那。視線を感じて顔を上げると、イェルズがじっとこちらを見つめていて……。
「……!? い、イェルズ君!? こ、これは違うんですよ! 太ってる訳じゃなくて、その……」
「別に隠さなくてもいいんじゃないですか? 刹那さんスタイルいいし」
「いや、スタイルっていうかこれ以上成長されたら困るっていうか……そうじゃなくて! 女性の一般的な悩みを確認しているだけですから!!」
 耳まで赤くなって、身体を覆い隠す刹那。
 別に俺は気にしないのに、女の子は大変なんだなーと、イェルズはぼんやりと考えていた。


「イルムさん。ここってどうやるんですか?」
「そこはね、表と表を合わせて、裏から縫うんだよ。そうすると表返した時に縫い代が隠れるんだ」
「へー! 知らなかったです。さすがイルムさん、よくご存知ですね!」
「まあね。裁縫は数あるボクの趣味の中の一つなのさ」
 ブレナーに尊敬の眼差しを向けられて、ふふふと笑うイルム。
 彼は裁縫をやった事がないと言っていたけれど、生来器用なのか、教えた事はすぐに出来るようになっていく。
 教え甲斐のある生徒で、イルムもとても楽しく裁縫が出来ていた。
「この革も、この糸も、動物さん達から分けてもらったものなんですよね」
「そうだね。染料も花や木から分けて貰ったものだ」
「そう考えると、ボク達の生活って命の上に成り立ってるんですね。心を込めて、大切に作らないと怒られちゃいますね」
「ブレナー君は筋がいいから大丈夫さ」
 そう言って、針に糸をくるくると巻いて玉止めをするイルム。守り袋の形を整えると、袋の中に小さな翡翠を忍ばせてブレナーに差し出す。
「え? イルムさん、これは……?」
「ブレナー君の分だよ。君に翡翠の守護があらんことを」
「わぁ……! ありがとうございます! じゃあ、ボクからはこれ! ボクの初めての作品、受け取ってください!」
「いいのかい? ありがとう」
 ブレナーに握らされたお守りは、青いリボンを付いていて、何だか白百合を彷彿とさせて……イルムは目を細める。
「何だかボク調子上がってきました! どんどん縫いますね!」
「あまり無理するんじゃないよ?」
 自信がついたのか張り切る弟子に、くすりと笑うイルム。
 この調子で行けば、沢山のお守りが完成しそうだ。


「これは……かなり難しいですね。また針を折ってしまいました……」
 見たとおり、バタルトゥのお手本通りにやっている筈なのに、全然上手くいかない。
 悲壮な顔をする風華に、瑞華はため息をつく。
 妹は何事も一生懸命なのだが、実はかなり不器用だったりする。
 彼女にその自覚が薄い上に、なまじ力が強いので、失敗すると大惨事になる。
 さすがに頑丈な革だけに今回は破いていないが、これが普通の布だったらとうの昔に木っ端微塵だっただろう。
「……やれ、危なっかしくて見ておれんな。貸してみろ」
 風華から布を取り上げた瑞華。テキパキと、気持ちの良いスピードで縫い上げていく。
「兄様、お上手ですね」
「こういうのは力を抜いてやるのがいいんだ。怪我はせぬようにの?」
「力を抜こうと思っても出来ないんですよ……」
「……練習あるのみ、だな」
 兄に悲しげな目を向ける風華。瑞華はもう一度、深い深いため息をついた。


「今日は来て戴いてありがとうございます。ルシールさん」
「う、うむ」
 レオン(ka5108)に名前で呼ばれる事が何となく気恥ずかしくて、そわそわと座り直すルシール・フルフラット(ka4000)。
 ――ついこの間まで、レオンは、小さな男の子だったのに。
 気づけば、己の背を追い越す程になっていて……。
 守っているつもりが今は追いついて、デート、か……。
 ……本当に、男の子の成長は早い。
 肩を並べ隣に居ると……今まで何とも思っていなかった事も、意識してしまう……な。
「あの、どうかしました?」
「ん? いや、何でもないぞ。レオンは裁縫が得意なのだな」
「俺の実家が雪の多い場所なんで、冬支度は慣れてるんですよ」
「ああ。そうか。そうだったな」
 ふわりと微笑むルシールに、ドギマギするレオン。
 彼女は両親の友人にして、剣の師匠だ。幼い頃から憧れて、ずっと彼女だけを見てきた。
 ルシールに見合う男になろうと決意して、自分を磨き続けて……ようやっと念願の日を迎えた。
 普段は剣を持ち凛々しく振舞う彼女が、穏やかに編み物をしているのは何だか新鮮で……とても良いし、美しいと思う。
「……どうした?」
「いえ。こうやって編み物をしているルシールさんも素敵だなって思って」
「……!? あ、あまり大人をからかうものじゃないぞ」
「からかってませんよ。俺は本気です」
 レオンの真っ直ぐな瞳に、戸惑うルシール。
 ……彼は若い。何もこんな年増を選ばなくても……と何度も思ったし、実際彼の目線に気づいてからずっとはぐらかしてきた。
 けれど、彼の真っ直ぐな想いは変わらなくて――だから自分も、レオンの手を取る事に決めた。
 立場は少し変わったけれど、大切な存在である事は昔も、そして今も、変わらない。
「ルシールさんを見ていたら裁縫が終わりませんね」
「そうだぞ。ちゃんと手を動かせ」
「はい。終わってから見つめることにします」
「……!!?」
 相変わらずなレオンに慌てるルシール。顔が、赤くなっていないだろうか……。
 彼に翻弄されて、嬉しいような悔しいような――。
 そんな彼女に、レオンは明るい笑顔を向けた。


「皆さん、少し休憩にしましょう」
「お料理も出来ましたよー!」
「特製のカレースープだよ。冷めないうちにおいで」
 伸びやかな明王院 雫(ka5738)と遥華の声。リフィカが鍋を混ぜる度に、カレーのいい匂いが漂う。
 休む事も忘れる位に作業に熱中している仲間達を心配した雫は、遥華やリフィカ、観智と協力し、一服できるよう準備を整えた。
 ユリアンやアイビス、アルトにエステル、イルムとブレナーもそれぞれ差し入れを持参していた為、机の上はかなり豪華な品揃えとなっていた。
「さあ、紅茶が入りましたよ」
「エステルさんとイルムさんのハーブティーと、ユリアンさんの生姜紅茶ですよ」
「わぁ! 美味しそうですのー!」
「こりゃいいな! 暖まるよ」
 お茶を配る遥華と観智に、仲間達から喜びの声が挙がる。
「そうそう、バタルトゥさん。この様な暖の取り方はご存知ですか?」
 そう言って、小さな革の袋を差し出す雫。
 炎のマークが刺繍されているそれを見て、バタルトゥは首を傾げる。
「ああ、『温石石』か。私の故郷でも良く使われていたよ」
「そうです。懐石と呼ぶ方も居ますが……石を火で焼いて温め、厚手の布や毛皮で包んで暖を取る方法なんですよ」
「懐に入れたり、ベッドの足元に入れたりするんだ。冬には持って来いだよ」
「なるほど……これは暖かいな」
 雫とリフィカの説明に、しきりに頷く彼。
 彼女はもう一つ袋を出して、バタルトゥに握らせる。
「これは湯たんぽです。水密性の高い水筒などにお湯を入れて、同じく布や毛皮の袋に入れて暖を取る方法ですよ。解体した動物の胃袋で作る水筒を流用しても出来ますから簡単ですし、冷え症の人にもお勧めです」
 続く雫の丁寧な話。バタルトゥがそれを食い入るように聞いていて頬を緩ませた蜜鈴は、その隣にいる補佐役に向き直る。
「イェルズ。先日の傷は大事無いかの?」
「はい! もうすっかり治りました!」
「そうかえ。それは何よりじゃ」
「あの位の怪我でへこたれる俺じゃないですよ」
「そうじゃったな。ふふふ。……のう、バタルトゥ。おぬし不在の間、イェルズは立派に勤めを果たしておったぞ」
「……ほう。そうか」
「み、蜜鈴さん……!」
「何を恥ずかしがる事がある。褒めてもらうのじゃろう?」
 慌てるイェルズに悪戯っぽくくすくすと笑う蜜鈴。無言で部下の頭をわしわしと撫でるバタルトゥが、何だか親子のようで微笑ましい。
 族長の服を掴んですやすやと眠っている黒の夢の姿も、一層親子感を増幅させているような気がする。
「……むにゃ。もう二度と……」
「おやおや。寝言ですかね」
「そのようだな……」
 顔を見合わせる観智とバタルトゥ。
 服を掴んで話さない彼女の頭をぽふぽふと撫でると、毛糸のブランケットをかけて――。


 暖かな部屋。その中で静かに作業をして、春を待つ――。
 冬支度を手伝い、大量にコートと守り袋を作成したハンター達。
 思い思いに作った民芸品と、心地よい疲れを土産に、帰路についたのだった。

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参加者一覧

  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラス(ka2477
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 力の限り前向きに!
    シアーシャ(ka2507
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • それでも尚、世界を紡ぐ者
    アリス・ブラックキャット(ka2914
    人間(紅)|25才|女性|霊闘士
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 落花流水の騎士
    ルシール・フルフラット(ka4000
    人間(紅)|27才|女性|闘狩人
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 刃の先に見る理想
    ブレナー ローゼンベック(ka4184
    人間(蒼)|14才|男性|闘狩人
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッド(ka4409
    人間(蒼)|24才|男性|機導師
  • 死者へ捧ぐ楽しき祈り
    レオン(ka5108
    人間(紅)|16才|男性|闘狩人
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレ(ka5113
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士
  • 兄者
    リフィカ・レーヴェンフルス(ka5290
    人間(紅)|38才|男性|猟撃士
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • 洗斬の閃き
    セツナ・ウリヤノヴァ(ka5645
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士
  • 撫子の花
    明王院 雫(ka5738
    人間(蒼)|34才|女性|闘狩人

  • 瑞華(ka5777
    鬼|29才|男性|舞刀士
  • 朱紅の鬼拳
    風華(ka5778
    鬼|26才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/11/21 20:29:16
アイコン オイマト族のお部屋
イルム=ローレ・エーレ(ka5113
人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
最終発言
2015/11/21 22:54:24