合コンをしてみよう?

マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/09/03 19:00
完成日
2014/09/10 05:00

みんなの思い出

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オープニング

●故郷からの手紙

『拝啓 シャイネ・エルフハイム殿

 突然の手紙で申し訳ない。
 貴殿の噂を聞き及び、どうしても協力をお願いしたいことがありこうして手紙をしたためている。
 歪虚について。我らが故郷エルフハイムについて。そしてその土地を支配する帝国について。
 我々エルフの思うところは多岐にわたり、多数の意見があるのはご存知の通りだ。
 だが我々は、その意思をあまり外に出していない。その事実を私は憂えている。
 我々はもっと広く意思を周知すべきだ。
 近頃、多くのハンター達がリゼリオに集っていると聞き、それは好機だと私は考えている。
 だが、私は帝国の外に、いやエルフハイムの外に人脈がない。
 どうか、力を貸してもらえないだろうか。
 合コンというものを、リゼリオで開くために。

         ナデルハイム役人が一 ユレイテル』

●APVにて

「誰か『合コン』がどんなものか、知っていたら教えてくれないかな?」
 いつも通りのAPVの日常に舞い込んだ、突然の言葉。シャイネ・エルフハイム(kz0010)は手元で自分の髪をひらひらさせながらその場にいたハンター達に尋ねた。
「シャイネさん、合コンなんて興味あったんですか」
「お前もちゃんと男だったんだな!」
「そういうイメージなかったです……ショック……」
 リアルブルー出身者と、過去にリアルブルー出身者から『合コン』の意味を教わったことのあるクリムゾンウエスト出身者が、シャイネに対して驚きをあらわにする。
「合コンって何だ?」
「男? まさか下世話な話なのですか?」
 そしてまだ意味を知らない者達は、その様子を見て様々に想像を膨らませていた。
「参加して、他にも人数を集めてくれという話が来ているんだよね。なんでも、皆で話し合いをする会だって聞いたのだけれど……どうやら、違うのかな?」
 シャイネの言葉に、どっと笑い声が上がった。
「話し合いって、まあ確かにそうだけど!」
「その幹事、頭は大丈夫なのか?」
「頭? 仕事はできる子だって聞いているんだけどね」
 顎に手を当て、ハンター達の様子をじっと見つめるシャイネ。状況を正確に把握しようと努めているが、どうにも要領を得なかった。
 はじめにシャイネの疑問に答えていたハンターに声をかける。
「結局、『合コン』って何なんだい?」
「婚活……結婚を前提にしたお付き合いをする相手を見つけるための集まりだったはずですよ?」
 それを聞いて合点がいったらしい。
「なるほどね♪ ……ふふ、それなら盛大にやったら面白そうだ♪」
 君達も、予定が空いていたら是非来てほしいなとハンター達に伝え、シャイネは受付の方へと歩いて行った。
「……本気なんでしょうか、シャイネさん」
「まあ、そのうちわかるだろ」

●返信

『ユレイテル君

 君からの手紙、確認したよ。
 合コンの件、是非協力したいと思っているよ。
 ただ、条件がある。
 僕の親友エクゼントも、その日一緒に連れてきてほしいんだ。
 君は維新派なのだろう? でも、目的は僕達エルフの意思を伝えることだよね?
 なら恭順派の代名詞、長老達の意思をよく知る存在を、同じ土俵に立たせるべきだと思うんだ。
 片方の意思ばかり押し出すのは、君の考えにも反するのではないかな?
 それと僕はあくまでも第三者として、君が新たな縁を繋ぐ手伝いをするハンターとして参加するよ。
 君の判断が聡明なものであることを祈っているよ。
 次に会うのはリゼリオの街だと信じて待っているね。

                吟遊詩人 シャイネ』

『エクゼント君

 前に君から聞いたユレイテル君が、リゼリオに来るらしいよ。
 君も連れてくるように言っておいたから、長老達を強引に説得するんじゃないかな?
 『合コン』は恋人を探すための集まりらしいんだけど、彼は勘違いしているみたいだ。
 面白くなりそうだから、彼にはぎりぎりまで秘密にしておいて欲しいな。
 それじゃ、リゼリオで待っているよ♪

                君の親友 シャイネ』

リプレイ本文



「何でも大根の仲間だとか~」
 蒼界の友人から勘違い情報を得たアズロ・シーブルー(ka0781)は、庭で育てた根菜類を収穫。
「根菜を愛でる集いなんだね、どんな大根に出会えるかな~」
 君達も素敵な仲間に会えるといいよね、と自慢の大根に話しかけ、まだ見ぬ大根に思いを馳せる。
(楽しみだな~、他の植物達も、この子達への愛を語れそうな人達も!)
 行動から表情からわくわく感がはみ出している。育てること、姿かたちを愛でること、そして美味しくいただくこと。アズロは植物への深い愛を持っていた。

(すごくイイ文化だよねー♪)
 鼻歌を歌いながらラウリィ・ディバイン(ka0425)はキッチンに向かう。女の子の手料理が楽しみで仕方ない。
「味見なら俺に任せてー♪」
 ひょいと覗き込めば、食材と向き合うアリソン・メープルウッド(ka2772)の姿。集中していてラウリィの声は聞こえていない。
「何かに真剣な顔って綺麗だよねー」
「そうでやんすね」
 ウォルター・ヨー(ka2967)も味見希望者。
「勝手に食べちゃうの?」
 声量を落としたラウリィ。ウォルターが頭を低くして作業台に近づく。狙うは切り分けられたばかりのまだ温かいキッシュ。
 もう少し、あと指一本分!
 台所の気配には敏いのが料理人。アリソンが笑顔で振り向く。
「つまみ食いは禁止ですよ」
 ちょうどナイフを使っていたタイミング。
「いいですか、完成したものを食べてもらってこそ料理人冥利に尽きるんです」
 そのままお説教に突入。二人は正座だ。

「ふむ、ゴウコンとは快談に興じる場であったか」
 状況がわからないままに会場に来ていた者は少なくない。エディオラ・ローシュタイン(ka0351)もその一人だ。
「ん?」
 キッチンの方から美味しそうな香りが漂う。
 覗きこめば、何やら神妙な空気。
「すいやせん」
 怒られても笑顔なウォルター。構ってもらえることそのものが嬉しい様子。
「俺何もしてないのに、どうして?」
 巻き添えのラウリィは肩を落としている。
 三人を横目に見ながら、エディオラは空いたスペースに移動。
「ここはワシが腕を振るってみせようぞ!」
 デカンタを前に、用意されていたジュースやビール、果汁などを混ぜる。
 更に目に付いたソースを混ぜ、砂糖を加え、カレースパイスを振りかけ混ぜる。
「美味足す美味は、超絶美味なのじゃ!」
 健康も意識して薬草も混ぜた。
 ブクブク……ブクブクブク……
「泡立ってきたのぅ」
 皆の分が減ってしまうから、味見はしない。
 何通りかつくった後、満足げに会場へと戻っていった。

「あれ~?」
 首をかしげて考えて、どうやら違う集まりらしいとぼんやり理解するアズロ。
「じゃあ、皆さんに君達を美味しく召し上がっていただこうね」
(一から育てた愛しいお野菜、魅力を最大限に引き出すのも僕の役目だからね)
 キッチンで、アリソンと料理談議をしながら調理していく。
「僕はもう同盟に住んで長いねえ……」
 可愛い子達を美味しくいただけるのが僕の性に合ってたみたいだよと、食材達、特に自然のものを示してアズロは笑った。

 サーモンやアボカド、卵やトマトなどを小さく切った大量のピンチョスを大皿に。何より食べやすさを重視。
 チキンをホールトマトとブイヨン、少量のワインで煮込んだ大鍋料理。チキンはあえてまるごと。会場に運んでから切り崩す方が、目でも楽しめる。
 チーズフォンデュ用の具材はパンの他にも海老や貝などの海鮮や芋をグリルしたもの、アズロの根菜も一緒に並ぶ。
 温かい根菜スープはマグに注いで飲みやすいように供する。
 キッシュには、ピンチョスでは使えなかった葉物野菜や茸を使用。鮮やかで発色のいい野菜が食欲もそそる。
 同じ生地を使った、フルーツタルトは本命のデザートだ。

「豪棍なる新型武器のお披露目会ときき馳せ参じた、我はグン=マーニョ、オンサ! 以後見知りおくがよいぞ!」
 盛大に宣言したオンサ・ラ・マーニョ(ka2329)は早速剣舞を披露し始める。
「はぁー……っ!」
 蒼界の民謡に近いリズムで、抜身の刀を手に舞うオンサ。マーニョ族の正装、腰蓑が揺れる。
 一通り舞い終わり、軽く乱れた息を整えながらオンサは周囲を見渡した。
「して、件の武器はどこにある? なに、違う? ふむ……折角だ、皆と会食していくか」
 まずは飲み物をと数歩。
 プツン……バサリ
「ん?」
 自分の下半身を見下ろす。身に着けていた腰蓑が外れており、紙おむつ姿のお尻がドーン!
「あにゃあああ! しまった! 今朝は珍しく粗相しなかったので褌に穿き替えてくるのを忘れたのだっ!」
 混乱したのか、盛大に墓穴を掘るオンサ。
「なっから恥ずかしいがねー!」
 真っ赤な顔で腰蓑を掴み戦略的撤退。

「琴があれば一番なのですが」
 運はこなゆき(ka0960)に味方し、様々なガラクタの中から使われた様子のない古琴がみつかる。埃をかぶっていたが拭き取れば十分に使えるだろう。
 出会いを求めているわけではないため、なるべく目立たない場所を選んだこなゆき。丁寧に拭きあげた琴を置き、調律を施す。弦の状態も確認し、どのように弾くか想像を巡らせる。
(放っておかれていたものですし、無茶をさせるのはいけませんね)
 演奏はメインではなく、あくまでも雰囲気づくり。誰かに聞いてもらえるのが一番ではあるけれど。ゆったりと、音量を少し控えめにすれば……弦を大きく震わせなければ大丈夫そうだ。

「合コンって違うだろうこれ」
 騙したな、と都筑 新(ka0582)に恨み言を呟くのは葵 涼介(ka0581)。
「騙した? 何言ってんだアンタ。ソコに知らねえ音があんなら行く、そんだけだろ」
 新は募集に『合コン』と書いてあったからそう伝えただけだ。
「俺の知らねえ音、ねえか?」
 曲調や楽器、エルフハイム特有のものがないかをシャイネに熱心に尋ね、吸収しようと近づいた。
 演奏の合間、自身の休憩もかねてエルフハイムの者達の集まりにと近づくこなゆきも、エルフの技芸、特に音楽について興味がある。
 先に尋ねていた新とのやり取りに参加し教えを乞う。
「イイな、新しいフレーズが浮かんだ」
 しばらく後、新は早速弾いてみようと涼介を探し始めた。

 肩を落としていた涼介は気を取り直す。これが合コンには変わりない、知り合う縁は動かなければ始まらない。
 見回して、真っ赤な顔のオンサを見つける。
「やぁ、剣舞、すごかったね」
 名乗り、宜しくと握手を求めた。
「少し嗜んでいてね、良ければ君の為に一曲披露させて貰っても?」
 涼介はおむつの件は気付いていないため、オンサの態度の理由はわからない。ただ照れているだけだろうと思いヴァイオリンと弓を構え……弓を持った方の手が掴まれた。
「演るなら俺を呼べって言ってるだろ、リョウ」
 むっとした顔は嫉妬しているようにも見える。新は涼介の音に惚れ込んでいる。それが誰のための音だろうと聞き逃すなどもってのほかだ。
 サックスを取り出しすぐに吹き始める新。音合わせも何もない。
(リョウなら合わせてくれる)
(へぇ……イイメロディだ)
 小さな口笛で賞賛を伝える。やりとりはそれだけで、新の音を追う。癖もわかりきっているから、新しい音であっても追えるし、合わせられる。
 クライマックスはぴたりと息の合った音。

「さて、当たりを引いた人はツキが回ってきますよ!」
 アリソン特製人数分のアップルパイ。何でも一つは特別なソースが入っているとのことで、興味を示した者達が次々に手を伸ばした。
「いただきまさぁ……っ~~~!!!」
 激辛ソースが味覚を総攻撃。火も吐けないレベルの辛さと痛みがウォルターを襲った。
「飲み物、飲み物!」
 慌てて掴んだグラスの中身はエディオラの特製ドリンク。
「~~~!?」
 踏んだり蹴ったりのウォルター。BGMに流れる笛の音は丁度エディオラによるもの。
 場に馴染むようにと落ち着いた音色は彼女の意図したとおりに場を和ませている。ウォルター以外。
 誰も、このドリンクを作ったのがエディオラだとは思うまい。



 愛する騎士達を伴うシャロン・S・グリーヴ(ka1260)は笑顔で会場を見渡した。
 テーブルには料理、場を賑やかそうと楽器や道具を持つ者達、集まって談笑する者達が居て……楽しい空気で溢れている。シャロンはこれが合コンではなくパーティだと思い込んでいるわけだが、確かに広義では社交パーティと呼んでいいのかもしれない。
 少なくとも、彼女の騎士達はシャロンの認識を壊さないよう守る構えだ。特にジャック・J・グリーヴ(ka1305)は気合を入れていた。
(合コンに出るだなんてお兄ちゃん許しませんからね! って言えてりゃこの場に来てねぇよなぁ)
 楽しみにしている顔を見て、言葉が出てこなかったのだ。
(シャロンに近付く男にはぶっ殺すぞ的な視線を送っとくわ……)
 いつでも相手を睨みつけられるよう、眼光鋭く妹の周囲を見張る。

 自分の手を引きエスコートするアルバート・P・グリーヴ(ka1310)を見上げて小首を傾げるシャロン。
「アルにーさま、わたくしへんじゃないですの?」
「シャロン、お辞儀の作法は稽古の通りに……あまり、相手を見つめすぎては駄目よ?」
 作法を理由に、悪い虫対策を織り交ぜる。
「大丈夫、この上なく可愛らしいわ白薔薇姫」
 髪型まで含めてアルバートの見立てたコーディネイトだ。髪を留める白薔薇の刺繍入りリボンが揺れた。褒められたシャロンの笑顔が深くなったから。
(お祖父様のように泰然自若とはいかないわね)
 会場の男女比は男性側に傾いている。エルフハイムの事が気になるアルバートだけれど、どうしても妹の事が気になってしまうのだ。

(初合コンがこの世界でになるなんて……)
 頬を染めながら参加者を見回す時音 ざくろ(ka1250)。胸はないけど夢いっぱい。行動も顔だちも可愛らしくて男性陣の注目の的。
 綺麗なエルフのお姉さんや可愛い女の子を探していたはずが、気づくと隣にウォルターの顔。
「嬢ちゃん、あたしとワンナイトいかがすかね?」
「はわわわ……ざくろ、男、男だからっ」
「あたしは男でもかまいやせんよ?」
「ざくろは構うからっ?」
 真っ赤な顔で両手でバツを作った。

 ロイ・I・グリーヴ(ka1819)はジョージ・J・グリーヴ(ka1594)の隣でシャロンの装いを分析していた。
「アル兄さんは流石ですね、似合うものを良く見分けている」
 白を基調にした落ち着いたラインの一着はシャロンの可愛らしさを引き立てつつも目立たせすぎることはない。空色が差し色に使われているからだろうか、爽やかさが足され周囲に涼しげな雰囲気も漂わせていた。
「わたくしもレディですのよ、ちゃんとできますわ」
 まだまだ子供だという風に聞こえてしまったのだろうか。
「でも、みていてくださる? ロイにーさま」
 杞憂だったようだ。より美しく咲こうと開きかけている白薔薇を前に僅かに微笑みを浮かべて、ロイは跪いて妹の手を取った。
「勿論だ、可愛い姫君。その成長を見せて貰おう」

 ユレイテルとエクゼントの手を自身のそれぞれの手に取ったチョココ(ka2449)は、そうしてから二人に満面の笑顔を向ける。
「わたくし、チョココと申します。以後お見知りおき頂けたら嬉しいですわ」
 ぽかんとする二人を見てシャイネがくすくすと笑う。
「ぼうっとしていては彼女に失礼じゃないかい?」
「シャイネ様も、よろしくお願いいたしますの。あの、皆様お兄様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「可愛いお嬢さんになら、喜んで?」
 チョココとシャイネ、ぽんぽんと跳ねるようなリズムの会話につられ、三人ともが『お兄様』を承諾するのだった。

 おしとやかにしていた限界が来て、シャロンはジャックの袖を引いた。
「ジャックにーさま! あれはなんですの? わあ、あれも!」
 料理を一つ一つ指さし尋ねる。家で食べる時とは違う盛り付け方、飾り方が目新しくてなんでも気になってしまうのだ。場の雰囲気も相まって、知っている料理も違うものに見えている。
 肩をすくめながらも答えていくジャックだが口元は笑みを象っているから妹の相手をするのが内心では嬉しいらしい。
「食べやすくするために小さくしてるんだろ。俺は纏めてでかい奴を食う方が好みだけどなぁ」
 商人でもあるジャック、彼も幼少時からマナーは仕込まれている。粗野に見せていても、身につけたものは簡単に変わるものではないはずだ。
「おぎょうぎわるく、みえないかしら?」
 ジャックの言葉に頷きながらも、手を伸ばす勇気が今一つでないシャロン。そこに別の手が伸びてきて、ピンチョスを一つ取り皿に乗せた。
「あまり気負わず楽しめばいいと思うよ」
 楽しむことも大事でしょうと微笑んで皿を差し出すシメオン・E・グリーヴ(ka1285)。シャロンも、年の近い兄に普段通りの笑顔を見せた。

 孫娘と孫息子達を一歩引いた場所から見守るジョージは、そのやり取りに目を細める。
 エルフ達の話を聞きつつも、孫達を思いやるのは忘れない。時折彼らそれぞれの傍に寄って、カツンとつく杖の様に、言葉をかける。時には厳しく、時には優しく。
(よい嫁を、探してきてもいい頃だと思うがね)
 アルバートはあれでいて目敏いところがあるから心配はいらないだろう。良い縁に出会えれば逃さないはずだ。
 シメオンは今だって蒼界に興味を持っているくらいだから、自分のように蒼界の者をいつか連れてくる気がしている。
 シャロンにはまだ早い。しかし後々の為、後で今日の振る舞いを窘めなければ。
 ジャックとロイは……視線を向ければ、丁度二人が女性の話をしているところだった。

「よぉよぉ、向こうのネーチャンに声掛けて来いよ? 偶には弾けんのも大事だぜぇ?」
「そうですねジャック兄さん、まず見本を見せていただきましょうか」
 ロイを小突くジャックに、笑顔を崩さないロイの反撃。隙を見せた兄の背を押し出して、佐々加瀬 穹(ka2929)の前に。
「ぐっ」
「……君、は?」
 真っ赤な顔で動きを止めたジャックの様子に、不思議そうな穹。不意打ちのせいで穹の顔をまともに見てしまったジャックはそれ以上、動く事が出来ない。
「大丈、夫?」
 身長差もあるせいで、穹が自然と上目遣いになる。首まで赤くなったジャックは何もいう事が出来ない。
「失礼、愚兄がご迷惑をおかけしました」
 兄の様子を堪能し勝利を得たロイが丁寧に場を仕切るまで、ジャックも穹も動かなかった。

 気分を変えようと、アイドルとして歌っている曲を選び場を盛り上げようとスタンバイ。
 フェアリーワンドをマイクのようにして、くるくると踊りながら歌う様子は、やっぱり女の子にしか見えない。まだざくろの性別を知らない者にも『あの子可愛い』と思わせてしまうほど。
「ざくろは、冒険家の時音ざくろ。歌や踊りだけじゃなくて、冒険も大好きだよ♪」
 聞いてくれてありがとうのお礼と一緒に、冒険仲間が増えたらいいなと願いを込めて参加者達に笑顔を向ける。
「ざくろと、一緒に冒険してみない?」

 シャロンと共に、シメオンは蒼界の事、特に東方の出身と思われるハンターに話を聞いて回っていた。
 涼介と新の音楽を聞き、こなゆきの楽の音も元をたどれば東方のものだと知る。オンサの舞もざくろの歌も蒼界に伝わるもの、蒼界に由来するところが大きい。
「音楽や芸術、出来れば文化も。こちらでリアルブルーの、特に東方のことが知れる書物が手に入ったりしないかな」
 響きやテンポの違う曲に酔ってくれる上に、知的探求心がいっぱいのきらきらした目で尋ねていった。
 ロッソ内部ならあるだろうとの答えは多い、それでも確証に近づくなら決して悪いことではないのだ。解放される可能性があるならばシメオンは待てる。
 兄について回る形になっていたシャロン。ダンスをと思っていたはずが次第にシメオンと同じ話に興味が出てきたようで。
「ね、おもしろくてすてきですのね、シメオンにーさま!」
 そっくりのきらきらした目で笑った。

 給仕の手伝いをしながら、南條 真水(ka2377)はさまざまの話題に触れ未知と遭遇していた。
(エルフハイムへの興味もあるけど、知らないことは聞いているだけで楽しいものさ)
 どんなジャンルであっても聴きごたえがある。聞き役として重宝されたのか、ちょっとした疑問にも答えが得られる環境となり、真水は情報収集の手ごたえを感じていた。

「シャロンはシメオンと踊りたかったのではないの?」
 いっそ皆を巻き込んで輪になって踊るのはどうかしらとアルバートの提案で、楽器を持つ者達が一堂に会した。
 簡単な動きを皆に伝えれば、それを繰り返すだけでもダンスになる。
「相互理解の方法は言葉だけではないものよ」

(交友を広めるのも、この世界を知る上には必要だ)
 森から出てきたばかり、都会にも慣れていないヴィオレ・フロレスク(ka2245)は誰に話しかけようか、そして初めに何を言おうかと考えながら参加者たちの合間を縫うように歩く。
「ん、君は何を探しているのかな、南条さんに言ってごらん?」
 エルフだから面白い話が聞けるかもしれない、と近寄ってくる真水。
「ふん、私か? 尋ねる前に貴様がまず名乗ればどうだ」
 まさか『南条さん』が真水の一人称だと思わないヴィオレである。
「南条さんは南条さんだよ」
「他の者の事は後でいい、だから貴様の名前を」
 不毛なやり取りを数回。貴様の事が知りたいと言っているだろうが、と真顔で、まっすぐ眼鏡ごしの目を見つめながら言い続けるヴィオレの様子に、真水が先に真実に気付いた。
「ボクは南条真水って言うんだよ。……だから、『南条さん』」
 射すくめられるような視線の強さに少しだけ素がでそうになる。呼吸を挟んでペースを戻した。
 わかった? と自分を指さし言う真水の様子に、ヴィオレも理解が追い付く。
「自分をさん付けで呼ぶものも居るのか」
 言葉でさえ新しい発見がある。この発見をくれた真水にヴィオレは再び視線を向けた。
「この街の事に詳しいなら教えろ、南条さん殿」
 世俗に明るくないからと、掴んだきっかけは逃さずにいたいヴィオレ。
「代価は君の話だよ?」
 くすくすと、真水は答えることにしたようだ。

 子供だからこその行動力で、チョココは積極的に話しかけて回っていた。
「届かないので、とっていただけますか?」
「君は……将来が楽しみだよね」
 チョココの頭を撫でてから、料理を取り分けるのを手伝うラウリィ。年の差が怪しいが、ラウリィは可愛い女の子と楽しそうだし、チョココはお兄様ができて嬉しそうだし問題はない。エルフなので数年たてば問題はなくなるし、今なら兄妹ということでいける。
「ありがとうございますですわ、ラウリィお兄様♪」

「ところでエルフハイムの兄さんがた美人さんでやすねえ。姉妹いやせん?」
 エルフは総じて線が細い者が多く確かに美形と呼べるものは多い。
「エクゼント君、妹が居るって言ってなかったかい?」
 あいにく僕は兄しかいないからねと親友をつつくシャイネ。流石に不機嫌そうなエクゼント。
「ああ、なんなら兄さんがあたしを可愛がってくれんのでもようござんすよ!」
 にかりと笑うウォルターに、毒気は抜かれたようである。



「よう! シャイネ。お前も合コンに参加するのか? 儀式だか会議だか知ら無ぇが、兎に角成功させりゃ良いんだろ?」
「シャイネさん久しぶり。合コンは噂位は知っているよ。でも俺 まだ彼女いらないしなぁ」
 顔馴染みになっているナハティガル・ハーレイ(ka0023)とユリアン(ka1664)が顔を出す。
「ご機嫌いかがかな。二人とも、いつも付き合ってありがとう」
 あくまでもハンターとしてここに来ているとのたまうシャイネ。仕掛人の素振りを見せないのは、後方にユレイテルとエクゼントが居るからかもしれない。ギリギリまで種明かしをしないつもりだ。
「彼女よりは、可愛くて大きな幻獣の雌の相棒がほしいかな。色んな所へ一緒に行けて、気性も穏やかな……あ、多少気が強くても 自分にだけ優しいとかそれも嬉しいよな」
 例えばグリフォンとか。ユリアンの言葉にピクリと反応したのはエクゼントだ。
「警備隊が撃ち落としたいと、いつもうるさく言っているアレですか」
「居るの!?」
「撃ち落としたいってまた尋常じゃねぇな」
 目撃情報に飛びつくユリアンと、内容に苦笑いを浮かべるナハティガル。他のハンター達も含めて改めて挨拶を交わしてから、エクゼントは話を続けた。
「帝国兵の乗ったグリフォンですよ。我々エルフ側から何か連絡があれば合図をしろと、定期的に上空を飛んできます」
 エルフハイムと帝国の間にある不可侵条約によって成立したことだが、棲家の上方を飛び回られるのは目障りと思うエルフがいるとのこと。
「故郷を出て長く今はどんな状況かと思うて来てみれば、そういうところは変わっておらんのじゃのう」
 維新派としてエルフハイムを出ているイーリス・クルクベウ(ka0481)はため息交じり。ずっと長い期間同じ暮らしを守ってきたエルフが簡単に志を曲げるとは思えない、それはわかっていたのだけれど。

「ちょっと、いいかな?」
 エルフハイムの者達ばかりが通じ合う中、シェリル・マイヤーズ(ka0509)が尋ねる。
「どんな所? どんな生活? きっと綺麗……だよね……」
 小説に出てくるような森の妖精のイメージを持つシェリルにとって、エルフハイムの生活はまさにファンタジーの象徴なのだろう。
「まず……」
 ユレイテル達の説明では長くなるため纏める。
 古き神霊樹の分樹を中心にしたエルフハイムは、大きく4つの区画に分かれている。
 神霊樹のある最奥地オプストハイム、古来からの生態を維持しており恭順派が多い。
 帝都に近いナデルハイム、維新派が多い。
 第三師団の駐留都市に近いブラットハイムと、第五師団の駐留都市に近いツヴァイクハイム、恭順派と維新派が混在。
 小さな区画もあるが区画には数えない。
 エルフハイムはこれらの集落、区画を纏めて示す言葉であり、森を含めた全ての意味にも使われる。
 ツリーハウスなどの古き木々を生かす設計の住居を主体とし、生活空間は縦に展開。道は地面に限られず、吊り橋や、木々が絡み合って出来た空中通路も利用。
 住居等の材木はエルフハイム産が基本であり、この木々は普通の材木と比べてマテリアル純度が高い。

 真水がエルフ達の輪に混ざった時は、丁度役人二人が長々と説明していた。
「喋りっぱなしもなんじゃ、コレで口を潤すが良いぞ?」
「折角の機会なんだ、たのしくやろうよ」
 イーリスと協力し度を強くしたカクテルを注ぐ。それまでとは見た目も変わらないせいか、話すのに集中していたからか、役人二人も気付かない。
(エルフはお酒に弱いというわけでもないのか)
 空気が少し柔らかくなったことを確認し、新たな未知の答えを真水は得る。

「古いエルフの民なら……知ってる? 歪虚は、どこから来て、なんで襲うの?」
「私達に伝わる伝承にも、歪虚の根源は伝わっていません。禁書と呼ばれる、長老達しか知らない書物であれば可能性はありますが」
 申し訳なさそうなエクゼント。
「歪虚は全てを歪虚とすることがその目的であると言われているそうです」

「エルフハイムにも歪虚とかってでないのかい?」
「出る。警備隊の守備範囲内であれば、その者達が退治しする。外縁に近い場所になると帝国兵が退治することもある」
「その境界って、どうやって決めてるの?」
 更に増えた疑問も、そのままユリアンは口にした。
「結界林の外か否か。そして自然への影響の程度も関係している」
 これについてはシャイネ殿を経由して、ハンターに依頼する機会は増やしていきたいとも思っているとの答え。ユレイテル自身、外への働きかけの試行錯誤は行っているようだった。

 それまで聞き役に徹していた者達からも順に疑問がもたらされた。
「工業……機導術? とか…それに対する、捉え方とか」
 帝国といえばマテリアル公害や汚染をよく聞くし、エルフはマテリアル汚染を不快に感じる種族だから切っては切れないだろうと思う穹。
「覚醒者も居るが、機導師として活動する者はあまり多くない。居てもナデルに多い。だが製紙技術に詳しいものはオプストで暮らす者もいる。我らは書物を好むからな」
 エルフ達は本を読み、集め、記し、手書きで複製することにも楽しみを見出す。本以外でも同様の事が当てはまりやすく、それ以外は殆どが古来のままに近い。
「旅人の受け入れとか、観光って……できる?」
「気軽に入れると嬉しいけど」
 穹に続き、ユリアンも言葉を添えた。
「今は不可能だな、仕事等の正当な理由があれば別だが。私の暮らしているナデルだけでも対応したいと思っている」
「今はそんな状態か。ナデルがもっと開かれてくれればわしも帰りやすいんじゃがの」
 出奔しているイーリスとしても重要な話だ。

「エルフハイムは……私達や、帝国とかと……どうしていきたいの?」
 シェリルの言葉は誰を思ってのものだろう。
「総意という意味であれば結論は出ていない、平行線だ」
「長老陣も相変わらずじゃのう」
 それならわしでも教えられるぞとイーリスが引き継ぐ。
「組織とどうこうより、世界とどう向き合うかがエルフハイムの意思の根本じゃ」
 自然が破滅に向かうならしかたない、このまま森で暮らし、少しずつ衰退することも厭わず受け入れる恭順派と、少しでも別の道を模索しようと手を尽くすのが維新派。どちらもエルフの将来を案じてのものだからこそ、交わる場所が見つからない。
 自然を壊す帝国に対して特に反発が強いのは恭順派寄り、その技術力を前向きに受け止め協力を考えるのが維新派寄りの捉え方。
 ハンターに対してはこれまで数の観点であまり歯牙にかけてはいなかった。しかし今は違う。まだ、どうしていいのかわからないと言ったところ。

「なぜ今、エルフハイムを人に知ってもらおうと思ったのですか?」
 疑問もはけたころ、天央 観智(ka0896)が口を開いた。
 それまでじっくりと、真面目な表情を崩さずに聞いていた観智にユレイテルが正面から答える。
「帝国が革命を起こしてから十年ほど、その間は帝国を見極めんと様子をうかがっていた。そして現皇帝に変わり、見極めるか迷う内に……君達、リアルブルーの者達が急激に増えた、帝国もそれに対して動きを見せている。我々が動くのは今だと私は考えた。状況の急激な変化は、我々エルフにも少なからず影響を与えているからだ」
 エルフの時間は人間と違うからか、見極める年数もその単位が違うのだと少し別の事を考えながら観智は頷く。
「――要するに。ユレイテルはリゼリオに人脈を作りに来たって訳か?」
「肯定するが、それだけではない。人脈と知名度を欲している。……皇帝選挙に立候補することも、私の目的に近づく一歩だと考えている」
 その下準備も兼ねているらしい。
「そんでもって。閉鎖的で過疎化が進む故郷を何とかしたい……っと」
「シャイネ殿のように定期的に戻ってくる者は変わらず同胞と呼ぶ。だがイーリス殿のように、外に出たまま戻らぬ者を追うこともない。エルフは同胞に対してもあるがままを受け入れる。例外として……」
「エルフハイムの不利益になるような行動が認められれば、処罰される、じゃな」

「故郷の為に何かしたい、か。立派な志だと思うぜ」
「その言葉、有り難く受け取ろう」
 ユレイテルの言葉を聞きながら、ナハティガルは葉巻を燻らせつつ、ふっと遠くを見つめた。かつて暮らしていた故郷、今は誰も残っていない、かつての姿を残していない――
「俺に出来る事があるなら気兼ねなく言ってくれ。力になるぜ」

「ところで。合コンについてですが」
 声を潜める観智。
「確かに、飲み食いをしながら話し合うのですが……リアルブルーでは、伴侶を求める独身の男女が気の合う相手を探すために集まる、そういった意味にとられることが多いです」
「!?」
 ユレイテルが絶句する。
「ですが、貴方の目的は達せられていると思いますので」
 次から気をつけられればいいと思いますよとのフォローで、平常心を取り戻したようである。

「所で変なこと聞くけど、エルフも普通に恋愛して普通に結婚するのかい?」
 シェリルの思う妖精のようなイメージがユリアンの中にもあるようで。
「大半は集落の中で縁続きになります。外に話が出ないのは仕方がないかもしれません」
「外の者と結婚し集落で暮らすことを望む場合は、長老会の審議が必要だったりするからな」
 審議を待たずに外に出て暮らす者もいる。エクゼントの後を引き継いだのはユレイテル。
(恋……分からない……)
 酔い止めの香草茶をエルフ達に渡しながら尋ねるユリアンに乗じ、シェリルも尋ねる。
「恋、どんな気持ち? シャイネは……恋してる?」
「僕はいつもこの子に運命を感じているからね♪」
 常に傍に在る弓を示すシャイネの答えは、シェリルの満足する答えになっただろうか。

「リョウ、やっぱアンタはイイな」
 全てが終わった後、達成感と共にほうと息をこぼす新。
「いつまでだって魅了してやるよ、任せな」
 相性のいいバッテリーだということだろう。
 こなゆきの申し出た合奏を終えた後、シャイネはハンター達に尋ねた。
「皆は彼らをどう思うかい?」
「これからどのような選択をするにせよ、お互いに理解しあう事は大切と思います」
 カツン、と音がして、孫達を見ていたジョージが視線を役人二人に向ける。
「このような会合を気軽に開ける、そんなエルフで居て欲しいものだ」
 ジョージの言葉に、こなゆきも頷いた。

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MVP一覧

  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイka0023
  • 穏やかなる旋律
    エディオラ・ローシュタインka0351
  • ラフな守備範囲
    ラウリィ・ディバインka0425
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイムka0481
  • 植物conductor
    アズロ・シーブルーka0781
  • 白薔薇姫
    シャロン・S・グリーヴka1260
  • affectueux紳士
    ジョージ・J・グリーヴka1594
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエka1664
  • “技”の料理人
    アリソン・メープルウッドka2772

重体一覧

参加者一覧

  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイ(ka0023
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 穏やかなる旋律
    エディオラ・ローシュタイン(ka0351
    エルフ|21才|女性|魔術師
  • ラフな守備範囲
    ラウリィ・ディバイン(ka0425
    エルフ|17才|男性|猟撃士
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイム(ka0481
    エルフ|24才|女性|機導師
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 天駆ける旋律
    葵 涼介(ka0581
    人間(蒼)|22才|男性|疾影士
  • 天駆ける旋律
    都筑 新(ka0582
    人間(蒼)|19才|男性|闘狩人
  • 植物conductor
    アズロ・シーブルー(ka0781
    エルフ|25才|男性|疾影士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • アイドルの優しき導き手
    こなゆき(ka0960
    人間(紅)|24才|女性|霊闘士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 白薔薇姫
    シャロン・S・グリーヴ(ka1260
    人間(紅)|10才|女性|猟撃士
  • 護るべきを識る者
    シメオン・E・グリーヴ(ka1285
    人間(紅)|15才|男性|聖導士
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 全てを見渡す翠眼
    アルバート・P・グリーヴ(ka1310
    人間(紅)|25才|男性|魔術師
  • affectueux紳士
    ジョージ・J・グリーヴ(ka1594
    人間(蒼)|70才|男性|霊闘士
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 名誉騎士
    ロイ・I・グリーヴ(ka1819
    人間(紅)|18才|男性|疾影士

  • ヴィオレ・フロレスク(ka2245
    エルフ|21才|男性|魔術師
  • Avenger
    オンサ・ラ・マーニョ(ka2329
    人間(紅)|11才|女性|霊闘士
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • “技”の料理人
    アリソン・メープルウッド(ka2772
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 虹色に輝く拳
    佐々加瀬 穹(ka2929
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • ミストラル
    ウォルター・ヨー(ka2967
    人間(紅)|15才|男性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/09/03 10:21:26
アイコン 相談?卓
ウォルター・ヨー(ka2967
人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2014/09/03 14:30:47