• 春郷祭1016

【春郷祭】同盟美食追求会、始動!

マスター:瑞木雫

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/05/17 12:00
完成日
2016/06/07 00:42

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●自由都市同盟のごはん
 同盟のご飯は美味しい! ――という評判は、よく聞くところであるだろう。
 農業・畜産は「クリムゾンウェストの食卓を支える」という壮大な目標を掲げる農耕推進地域「ジェオルジ」が盛んであるし、漁業なら観光客にも人気の魚河岸がある同盟最大の港湾都市「ポルトワール」が盛んだ。
 そしてその素材の豊富さと良さを活かした美味しい料理を作りたい・店を出したいと、各地の料理人が同盟に集結している。それはつまり、同盟のご飯は必然と美味で溢れているという事だ。よって美味しいものを食べ慣れている国民も、美食への関心は非常に高いのである――多分!

「……と言う訳で、これより『同盟美食追求会』を発足する! 目指せ、同盟の美食を世界へ!」
「世界……!?」

 同盟美食追求会は例え今はまだ無名の組織団体だとしても――
 成果を上げていけば自然とその名は同盟中へと広がって、知名度を上げていくだろう。
 そして行く行くは同盟の評議会や商工会や軍……魔術師協会や学校――更には各都市の企業や団体と提携していきたいと構想しているギアン・アナスタージ(kz0165)。
 果たして同盟美食追求会は同盟を賑わせ、世界へ羽ばたいていけるのか……!?
 同盟美食追求会の挑戦は今、始まろうとしていた――!!

●同盟美食追求会、始動!
 料理界の彗星――という異名を持つギアン・アナスタージは、元は極彩色の街「ヴァリオス」でも有数の大金持ちの商家・アナスタージ家の次期当主だった。しかし、その座は実姉に譲り、今は料理人として夢を追い掛けている男である。
「『同盟美食追求会』略して『美食会』というのは、その名の通り、食の美味を追求する会である!
 美食を追求する料理人、あるいは美食を愛するグルメの者、はたまた興味を持ってくれた者に是非参加してもらいたい。
 時に料理人のグループとしてイベントや大会を賑わせ、時に新たな美食の素材を求め採取に出掛け、時に同盟の組織や団体とも提携し、美食業界を盛り上げていくのだ。
 実際の参加は自分のペースで構わないので、まずは会員になってみないか?
 そして第一回目の活動内容はコレだ――『缶詰開発』である!」
 ギアンが凛々しくあるものを手に掲げた。それは缶詰と呼ばれるもの――リアルブルーのすばらしい技術を応用して、近年、話題となっているものである。
「魔術師協会の知人から依頼を貰ってきてな。彼らはあちこちに調査へと行く際、荷物の多さに悩んでいるようだ。そこで、持ち運びやすくて長持ちする保存食を作って欲しいという訳である。
 そしてもう一つ――。
 軍からも、前線への物資供給を目的とした保存食を作って欲しいと要請されているのだ」
 ギアンがこの依頼を引き受けたのには一つ思い入れがあって、『携帯食の開発がしたい』と望んでいた料理人仲間が居たからだったが、これは胸に秘めておく。
「へぇ、魔術師協会と軍から………」
 しかしそれにしても……流石、石橋を叩かぬ行動派――アナスタージ家の血を引く野郎だ、もうそんな大きい組織から仕事貰ってくるとは。と、アナスタージ家に何かと巻き込まれやすいヴァレーリオ(kz0139)は、ギアンに感心していた。
 ギアンはアナスタージ家の家出後、同盟で開催された食の大会には規模を問わず片っ端から出場し続け、入賞した賞金で食い繋いできていた。
 その結果知る人ぞ知る噂の料理人として名を広め、既にコネも幾つか持っているようである。
 ヴァレーリオからすれば仏頂面な料理人にしか見えないのだが、意外と商談の才は長けているのかもしれない。
「しかし、だ――。我輩はただ缶詰を作りたいという訳ではない!
 戦場、遠征先の食糧は非常に重要である。だからこそ美食を! 美味い缶詰を作りたいのである!!」
 通りやすくハッキリした声質であるギアンの宣言は迫力があり、ヴァレーリオをびくっと驚かせた。
「最高級の美食缶詰――やはり肝心なのは、その中身だ。そこで皆からアイディアを募りたい。
 全てを採用するのは難しいが、頼まれてくれると嬉しいのである。
 君達が考え、そして我輩が缶詰の中身を作るのだ。
 ちょうど完成する頃は春郷祭が賑やかな頃合いである――フェリチタ村で完成試食会でも開くかな? 同盟美食追求会で作った缶詰だと披露し、世間にも美食会の名を広めたいところだ」
「お、おい、何勝手に開こうとしてんだよ。フェリチタは俺ンとこの村だぞっ!」
「勝手ではない。フェリチタ村の春郷祭のテーマは<食>と<音楽>――……。その<食>の監修は全て我輩が務めていい――好きにしていいと、村長のアレッサンドロ殿から既に許可を頂いている。
 つまり我輩がいいのならいいのだ。よって、君に了承を得る必要もない。これは揺るぎないのである」
「ぐ、ぐぬぬ……」
 ヴァレーリオはちっとも言い返せなくて、しょぼんとしていた。

リプレイ本文

●始
 ――×月××日、ヴァリオスのとある会議室にて。

「美味しい缶詰作るよー!!!!!」
 ジュード・エアハート(ka0410)が瞳をキラキラッとさせながら発すると、『おぉーッッ!』と皆がノリに乗った。
 彼らは缶詰業界に美食革命を起こす意気で集った戦士達。すべては美食缶詰で世界を変える為、魂を燃やして議論を尽くす! ――そんな壮大な会議が今、幕を開けたのだった!

「一番手! 夏帆殿!!」
「はいはーい!」
 熱心な会長のギアンに指名され、島野 夏帆(ka2414)は起立した。
「“三献の儀式缶”を推薦するわ!」
「ふむ。三献の儀式とな?」
「そう! 日本に昔から伝わる、戦の前にやる儀式よ。『打ち鮑』『勝栗』『昆布』を、それぞれ『打つ』『勝つ』『喜ぶ』に掛けて、自軍の勝利を願うやつ!」
「「おおー……!」」
 ――無茶苦茶素敵な案じゃないですか!
 ただ、ひとつ壁にぶち当たる。
「作る為には醤油と日本酒が必要とは……ッ」
 ギアンは悔しかった。
 醤油と日本酒は酵母などが自生して存在していない関係で、手に入りにくいものなのである。
「東方と繋がったんだからそこで手に入るんじゃないかって思ったけど、まさか東方でも難しいとはね……美味しいのに」
 夏帆も腕を組んで頷きながら、残念そうに言った。しかし。
「でも本当に美味しいから作ってきちゃった!」
「なんと!!」
「ぷりぷり新鮮な打ち鮑の醤油漬け! ほくほくな勝栗の栗きんとん! そんでもって、きんぴょうで結んだ昆布ちゃんは辛口の佃煮!! 3つあわせて縁起も担げる必勝セット―! なんちゃって!」
 果たしてそのお味は、
「<もぐ……もぐ……>(――これは美味しい!)」
 キヅカ・リク(ka0038)のたまらんという無言のリアクションが全てを語る――絶品なのだ!
「はっはっは、日本酒と合わせると益々美味いな!」
「でしょ? 夏帆ちゃんお酒は飲めないんだけどね、肴にも良いと思ってたのよ! 佃煮も食べてみなさいって! ほれほれ!」
 夏帆に薦められるままに、劉 厳靖 (ka4574)も日本酒と共に頂きつつ男らしく笑っていた。そして自分の番では、
「帝国名産の羊を赤ワインでじっくり煮込んだものや、牛の肉をじっくり煮込んだもの、イカや貝を肝とともに塩漬けしたもんなんかも酒に合いそうだよな!」
 と、提案する。酒によく合うツマミ缶である。
「お。来たか!」
 そんな時ギアンが雇っている料理人達が入室すると、笑顔の厳靖は持参した酒を取り出した。
 今回の会議は事前にどのような提案をするか皆に伺っており、試食付きなのだ。
「飲むぞー!」
「何っ!?」
「ホラ、遠慮せずに飲め飲め!」
「お、おいちょっと……!」
 厳靖に酒を注がれたヴァレーリオは戸惑った。
 会議中に飲んでもいいのか、と。
「大丈夫大丈夫、細けぇ事は気にすんな! それにウチの会長だってもうワイン飲んでるしな!」
「えぇ!?」
 ギアンに視線を遣るとグラスに注がれた少量のワインを優雅に飲んでいた――曰く、ツマミ缶であるならば酒と共に味わうべしらしい。
「んーっ、美味しーっ♪ 戦場ならやっぱりお肉は大事だからね!」
「幸せでござる~!」
 牛肉のとろとろ赤ワイン煮缶を厳靖と共に提案していたソフィア =リリィホルム(ka2383)、ミィリア(ka2689)も、美味しそうに食べ、美味しそうに飲酒している。
「待てそこの二人、駄目だろ! 未成年が飲酒しちゃ!!」
 ヴァレーリオが思わずツッコミを入れると、ソフィアとミィリアは彼を見つめた。
「私、63歳ですよ」
「察して、でござる(※年齢はトップシークレット)」
 ――な、なんだって。
 どう見ても14歳と12歳にしか見えなかったヴァレーリオは、白目をむく。
 そしてソフィアは何事も無かったかのように、にこーっと笑った。
「あとやっぱり主食のご飯は外せないですよね!」
「そうだな。あらゆるオカズに合う主食。艶やかな白い粒、これぞ東方の神秘だ」
 塩漬け缶を肴にぐいっと酒を飲み干し、美味いと一言零したエリオ・アルファーノ(ka4129)が賛同した。
 その時、白米が彼らの前に並ぶ。あつあつほかほか。
「この温かさも再現したいよな。缶ごと温められるように固形燃料もセットにして、蒸気穴から蒸気を出し、全て放出すれば食べられる――そんな缶は可能だろうか?」
「おー! 俺もそういう類の奴はこう、缶詰を二段にして、下の段に水を入れりゃあ熱が出る物質詰めて、火が無くても温められるような仕組みできねぇかねぇ、と思ってた所だ!」
 エリオと厳靖が意見交換するのを、「ふむ」と思案しながら聞くギアン。そして美食追求という言葉に心躍り、沸き立つ様子のリステル=胤・エウゼン(ka3785)が語り掛ける。
「彼らの仰る通り、缶詰の中身を温める工夫が出来れば、更なる美食化へと繋がりますよね」
「そうだな。熱する方法については、少し研究してみるとしよう。では次は、君の提案を聞かせて貰おうか」
「はい。私も主食系で――揚げおにぎり缶を提案したいと思います。拳骨サイズのおにぎりが2個、缶の中に入っている感じです。具は肉類、魚介類、野菜類。そのまま食べてもいいし、お湯を注げばスープリゾットになります」
「なるほど、二つの食べ方が出来るというのは魅力的ですね。素敵だと思います!」
 リステルの提案に、ソフィアが頷いた。
「あと私も主食系で考えてみたんですけど――具沢山五目御飯缶なんてどうですか? お野菜とか栄養も取れる炊き込み系で、量はちょっと多目がいいかもしれません」
 ソフィアの五目御飯の提案を聴いた天央 観智(ka0896)は、目を細めた。
「いいですね。主食の満足感も得られながら同時にお野菜も取れるので、とてもいい提案だと思います」
 そして次の番に指名された観智は、続ける。
「僕は『太陽の恵み溢れる野菜おじや』缶を提案したいと思います。御粥の様なトロトロとしたおじやに、たっぷりの野菜類を入れて、柔らかく消化に良いものを作る事が出来ればいいなと思いました。更に胃に優しく、吸収も良く、疲れた体に栄養補給が出来る『優しさを詰めた重湯』缶もいかがでしょう?」
 あと、もう一つ。
「それから、 『大地の恵みを湛えた野菜煮込みカレー』と『ふっくらとしたご飯』の缶セットも提案します。香辛料が問題だけれど……カレーと御飯は定番かな? と」
 リアルブルーでは特別珍しいものではなかった『カレー』――紅世界では香辛料が入手し辛い関係で、滅多に食べる事が出来ないのが惜しい。けれど、缶詰に香辛料を活用したいと胸に抱いていたリステルは提案した。
「出来れば、同盟で入手可能な香辛料を缶詰に活用できないでしょうか? 人は視覚と同時に嗅覚も重要ですから」
 そんな観智とリステルの言葉を受け、ギアンは答える。
「香辛料を使用する食品を、大量生産に繋げるのは難しい。――が、貴重な缶としてなら出来ない事も無い筈なので、提案は勿論受け取るぞ。先程の夏帆殿の三献の儀式缶もな」
「本当? やったー!」
「ありがとうございます」
 夏帆、観智、リステルは顔を合わせ微笑んだ。
「……♪」
 マルカ・アニチキン(ka2542)は黙々と、温かいごはん、おにぎり、五目御飯、おじや、重湯、カレーを一口ずつ貰いながら美味しそうに試食していた。
「美味そうに食ってんなマルカ」
「…! えっと…はい…、どれも本当に美味しくてついつい食べてしまいますね」
「はは」
 目元をほんのり紅く染めるマルカを見て、ジルボ(ka1732)も一緒に試食しながら笑った。
「――ヴァレーリオさん、始まる前から元気無いみたいやけど……何かあったのん?」
 ミィナ・アレグトーリア(ka0317)が隣のヴァレーリオを見つめ、かく、と首を傾げる。
「何でもねぇ…、ギアンと居る時は大体こんな感じだ」
 そんなふうに彼が溜息を漏らした時、のほほんとしながら思わずぽつり。
「でもうちはこうやってヴァレーリオさんと一緒に過ごせる機会が出来て嬉しいんよ」
「え…」
 えへーと微笑むミィナが可愛すぎて、ヴァレーリオの頬が赤くなった。
 そしてミィナも――。
(な、何か恥ずかしい事言った気がする?!)
「君達、イチャイチャするのは構わないが、次はミィナ殿の番だぞ」
「はわっ!」
「い、イチャイチャって……!」
 ギアンに見つめられ、慌てるミィナとヴァレーリオ。
「う、うちは『ぴりっと辛い皮山椒のボロネーゼ缶』と『ハチミツ入りの円やかボロネーゼ缶』を提案するのん……!」
 ――両方ともお肉は粗挽きと挽肉手前のざく切り。体を動かす事を考えて味付けは濃いめに、少量でも泣くほど辛い山椒の木の皮を使ってスパイスの使用量を抑えたピリ辛と、ハチミツで一息つける優しい味の2種類。
 そのままでも、パンに乗せても美味しい逸品だ。
 しかし発表後恥ずかしそうに着席したミィナと、ヴァレーリオは、顔を真っ赤にしながら俯いていたのだった。
 次に運ばれてきたのは、鶏とにんにくのオリーブオイル煮。
 ――静玖(ka5980)が考え、雹(ka5978)が作った美食である。
「美味しそう!」
 澪(ka6002)の綺麗な眸が心なしかきらきらした。
 鶏肉を、にんにくやフェンネルやローズマリーが入っているオイルで煮て、一口大に切ってからマスタードソースに絡めたもの。
「雹兄ぃは料理上手やからねぇ」
 静玖がはんなりと微笑めば、妹に甘い雹は声を柔らかくして首を振った。
「僕は確かに、料理は得意な方ではあるけどあんまり独創的なものは作らないし、知識は静玖に及ばないよ。思い浮かんだ静玖こそ、すごいよな」
 褒め合い、仲睦まじい兄妹愛。
 一方、澪はというと既にもくもくとリスの様に頬張っていた。とても満足そうな幸せオーラだ。
「あ。うちも食べるぇぇぇ!」
 静玖が慌てて傍に寄ると、
「美味しいよ。あーん」
 澪が一口分を運んで、静玖に食べさせた。
「ん、美味しぃおすなぁ~♪」
 絶賛して、ほわり。
「兄様も食べる?」
 そして澪が次に雹へあーんしようとするのを見たギアンは思わず呟いた。
「いいな。我輩も妹が欲しかった」
「「分かる…」」
 ――更にギアンに同調する男達。
 まさかそんな羨望の眼差しを向けられているとは、雹は露知らず。
 その時、ヴァレーリオは自分の試食用を見て度胆を抜いていた。
「なんだこの、暗黒物質は……」
「あ、それ、うちが作った缶詰やぇ。兄ぃのよぅには出来んかって……」
「――!(作業全部奪ったつもりだったのに……!)」
 雹は、しまったと思っていた。妹の静玖はきちんとした知識がありながら、作るものはとんでもない凶器になる曰くつきがある――だからこそ、その点は不憫だよなぁ、と思いつつ、全部自分が調理したつもりだったのだが。そして、慌てて食べない方がいいと忠告しようとした時だった。
「……ん?」
 ヴァレーリオと同じ暗黒物質を、平気な顔で食べているエリオが目に入る。
「あれ、平気なのか……?」
「?? ああ、美味しいな」
 雹と澪は目を丸くし、ヴァレーリオはほっとした。
「な、なんだ……味はちゃんとしてんのか。それなら良いんだ、それなら……――ぐはぁぁ!」
「ヴァレーリオさーん!?」
 倒れたヴァレーリオに、駆け寄るミィナ。
 暗黒物質…。
 それは最早、攻撃用缶詰と化した美食(?)だった。
「いやぁ、すまない。俺はいつか店を再開する為に修行をしている身なんだが――どうも味覚が『なんでも美味しい』と思ってしまうタチでな」
 と、零すエリオ。尚その味覚音痴は、料理人を目指す上で障害となっている模様。
「ごめんやぇ」
 そして倒れているヴァレーリオに、静玖はぽつり。
「……仕方ない、放っとけばその内復帰するだろう。次、研司殿」
「え、いいのか……? 本当に放っといて」
「構わない」
「そ、そうか?」
 ――とギアンに進められるまま、藤堂研司(ka0569)は今迄の事を振り返っていた。
「俺の目指す『美食』は……ケの日の中にあるかもしれない」
 ――缶詰。それは研司にとって、日常の食事での宝箱だった。
「だから卵焼き缶を提案したいな。それも、出汁巻き卵!」
 真心を尽くす料理人のまっすぐで澄んだ瞳は、情熱で燃えていた。
 そんな研司の提案を聴いたギアンは、目を細めて微笑みを浮かべる。
「……君らしい提案だな」
 浅黄 小夜(ka3062)もギアンの言葉に、こくりと頷いた。
 そして予め研司が作っていた出汁巻き卵が運ばれてくると、紫の眸がきらきら輝く。
「卵焼きって、俺の故郷では子供の好きなものの代表格に挙げられてたくらいなんだ。弁当のおかずの定番だしね。つまり、冷めても美味しい実績アリってわけさ」
 箸で摘めば黄身が持ち上がるジェオルジの最高の卵と、ポルトワールが誇る海産物で取った出汁を使用した――見事なハーモニーが奏でる出汁巻き卵を口に入れた瞬間、小夜は蕩けるような幸せを味わう。
「美味し……」
「んむ、見事だ」
 ギアンも賞賛を送る。
 そして研司の友人のパトリシア=K=ポラリス(ka5996)もふわふわっと夢心地を覚える。
「トードーの出汁巻き卵は絶品デスネ♪ こんなに美味しいものが食べられるなんて、パティは感激なンダヨー♪」
「よせよ皆、照れるじゃないか!」
 なんて気恥しそうな研司を視つつ、パトリシアはふふーと微笑んだ。
 次の発表の番はJ (ka3142)で、一旦ペンを置く。嘗て総合商社の秘書課勤務――という経歴がある事を知ったギアンから頼まれ、各自メンバーの提案と要点、意見等を整理して纏めるようにお願いされていたのだ。
 するとお手伝いもしていたパトリシアが「ししょー!」と隣で呼びかける。
 懐っこい天真爛漫な笑顔に癒されながら、Jは再会を喜ぶように目を細めていた。
 二人は、某遺跡防衛戦で偶然出会った仲。
 パトリシアは、Jに的確な管制で助けて貰った記憶があり、尊敬の念を抱いていた。
 そしてお友達の為、飛龍の為、同盟の為――何が出来るか悩んだ結果、手紙を送り、教えを請い、それから今に至るのである。
「私からは、長距離行軍で摂取しにくい果実や野菜を中心に、疲労回復効果のある肉類や魚を――例えば、野菜と肉の煮物の缶や、魚の生姜煮等の缶などを提案します。また、一度戦場に出ると故郷の味はなかなか堪能できませんし、各国の煮物や焼物類の郷土料理の採用も推奨したいです」
「ふむ、なるほど面白い。特に郷土料理を詰めるというのは人気を博しそうだ」
 Jの提案に頷いたギアン。パトリシアもこくこくと頷きながら「ハイっ!」と手を挙げた。
「パティも郷土料理の缶詰に賛成デス! 故郷の味、想い出の味は、特別おいしいネ♪」
 確かに、懐かしい味というのは特別である。――が。
「――パトリシア、因みに俺のコレは朱鍋を再現したとかじゃないからな?」
「え、違うのデスカ!?」
 ジルボが一応念の為に告げると、パトリシアは吃驚な反応をした。
 試食用としてテーブルに運ばれてきたジルボの提案品――それは辛味がありそうな牛肉缶だったのだ。
「食ってみたら分かると思う……」
 ――という訳で、先ずは一口。
「ピリッと辛くて美味しい、ですね……」
 マルカは牛肉と絶妙にマッチする唐辛子の味を感じつつ、辛さが美味しいと思っていた。
 が。
「優しい!!」
「優しい味デス!!」
 研司とパトリシアが真顔で衝撃を受けながら述べた感想に、マルカは目を丸くする。
 小夜も『辛い……っ』と思っていたので、瞬きをぱちくり。
 そしてジルボはそうだろうそうだろう、と深く頷いていた。
「程良い辛味と胡麻の香りが楽しめる一品だろ? リアルブルーの担々麺からヒントを得て、労働者の為の小菜をイメージしたんだ。それに美味しいだけじゃない。
 調味料は体力補充や脳と体の回復を助けるものだ……唐辛子の作用は北の大地でも助けになるだろう。
 料理人も兵も体力が資本だからな。回復と強壮作用のあるコイツはまさにうってつけ――食うだけで力が漲り、エネルギーが渦巻く……つまりこれは魔法の缶詰なんだよ!!」
 ――朱鍋とは違うのだよ、朱鍋とは!!
 あくまでダウンタウンの朱鍋じゃなくて魔術師協会と掛けた魔法の缶詰である事を、ジルボは主張した。
 そして壮絶な思い出を思い出す……。
 なりゆきでダウンタウンの狂犬と呼ばれているジャンルカととんでもなく激辛な朱鍋の早食いを競った事を。しかし、それだけではない。便利屋としての顔を売れたはいいものの、どうも気に入られてしまったようなので、もし次に会う機会があればどう絡まれてしまうやら。
 パトリシアはそんなジルボを見守りながら、あははと微笑んでいた。彼女はというとジャンルカに可愛がられているので、ダウンタウンで恐れられているような怖いという印象は無い。むしろ、また皆で遊びたいなぁと思っていた。研司とも、ジルボとも。今迄の機会は飛龍を守る事で精一杯だったけれど、小夜とも一緒に。
「やっぱりパティも依頼人である同盟の人達の故郷の味や懐かしい味を缶詰にしたいのデスヨ! 缶詰に詰めるのは、マンマの愛情ネ♪」
 にっこり笑顔を咲かせたパトリシアがギアンに相談した。すると。
「同盟は広いからな…郷土料理は地域によって大きく異なるが――フェリチタ村では確か、甘いミルク味のスープ系だったな?」
 倒れていたが復帰したヴァレーリオに問い掛ける。
「あぁ。え? あれって他の地域でもよく食われてる家庭料理じゃねぇの?」
「いや、そうでもない」
「まじで!?」
「ソレ、パティも食べたいヨ!」
 しかし残念ながら試食は用意していない。――だが。
「フェリチタ村に来る機会がありゃご馳走してやるぜ」
 その村の村長の息子であるヴァレーリオと約束を交わし、同盟の食の楽しみが増えるパトリシア。
 続くジュードも、同盟らしさを推した提案を発表した。同盟の家庭の味を簡単に――元気のでるスープというコンセプトのトマトスープだ。
「同盟の野菜の代表格のトマトをたくさんの野菜と一緒に煮込んだミネストローネ缶と、トマトと俺の故郷ポルトワール産の魚介類の旨味がぎっしり詰まったブイヤベース缶を二つセットで! …なんて、どうかな?」
「確かにトマトは比較的、同盟に馴染み深い食材であるからな。美味しいのは勿論の事だが、同盟らしいとも思う」
 どうやらギアンは気に入ったらしい。
 それからミネストローネ缶については、ミィリアの案も合同して採用した。
「具だくさんにすれば満足度も、栄養価もバッチシで良さそう!
 ほくほくジャガイモ、透き通る玉ねぎにベーコン、人参とかいろいろをぎゅーっと詰め込んで……
 すこーし濃い味にすればパンをつけたり、ご飯を混ぜてのリゾット風なんかもいけちゃいそうかなーって思ったのでござる! あと、この野菜の材料で作るポトフ缶も提案するでござるよ!」
 そうして完成した具沢山で主食によく合う缶詰達は、皆の好評を得ていた。
 更に次は、アウレール・V・ブラオラント(ka2531)の番だ。
「私が提案する缶はテーマを掲げてみた。題して、『戦地に彩りを』。一面雪の北方戦線や遠洋航海等、単調な景色・食事で精神的負荷が大きい者を対象として考案したものだ。
 料理は味と同等に見た目も大事だからな――茶や白の主食に添える、緑黄色野菜を用いている」
 そして運ばれてきたのは、南国の陽光を思わせる鮮やかな具材の色が映える美食達――。
 トマト、オレンジ、人参、パプリカ、ホウレン草、オリーブ、唐辛子。バジルはアクセントで。
 挽肉を加えたミートソース風、牛乳とバターを効かせとろみをつけたポタージュ、角切りにしてグリーンピースと一緒に加えたミックスベジタブル風、鶏や牛肉の煮込みを加えたり、アクアパッツァ風など。
 ギアンは試食しながら、感心していた。
「んむ、君の言う様に、美しい彩りは、食品をより美味しくする力を秘めているもの。…素晴らしい」
 そしてエリオも「美味い!」と味わいつつ、自身が提案したシチュー缶が運ばれてくると紹介する。
「絞りたて新鮮なミルクと、厳選素材の柔らか肉、肥沃な土と天の恵みで育まれた野菜、これ1つに世界の美味しさが詰まった贅沢な一品だ」
 肉野菜たっぷりのホワイトシチューはパンに付けて良し、ごはんにかけて良し。
「甘くてまろやかで…美味しいですっ」
 ソフィアはシチューを試食すると、思わずほっぺが落ちそうになった。
 更にキヅカも、味噌汁缶を提案した。
「汗を流した後に、スープが欲しい時に、お酒を飲んだ後ほっと落ち着きたい時に――肝臓にも優しくて、誰でもどこでも飲める至高の逸品――それがお味噌汁なんだよ……!」
「……!」
 キヅカがばばーんと発表すると、のん兵衛達が飲み明かした空き瓶をせっせと片付けるキヅカの姿が何故か脳内再生されたギアン。
 ――この映像は一体……!
 その時、小夜とハッと目が合った。
 ――面倒見がいい、優しいお兄はんなんです。
 ワカメやシジミは同盟内の市場から取り寄せた新鮮なものを使用した味噌汁は、心温まる味。
 ただ一つ、完全な温度管理で酵母を活性させつづけ作り上げた合せ味噌――紅世界では酵母が自生していない関係で商品化が難しい所なのだが、やはり美味いものは美味い。
「あとはおでん缶も良いよね!
 選び抜かれた昆布、
 東方から取り寄せた極上の鰹節の一番だしに追いかつお、
 醤油やみりんによる究極の出汁――
 同盟で手に入る極上の鰯をおとし身に、鯵と味噌を加えうまみを引き出して、職人の手で練り上げたつみれ…
 その年に取れる大根、卵は味が滲みる様にひと手間をかけた――
 そんな妥協なき手間と食材が織りなす至高の組み合わせのおでん缶! どうかな?」
 キヅカが首を傾げつつ、試食するギアンを見た。
「……美味い! 美味過ぎる」
 拘りぬかれた出汁と具材に舌鼓を打ち、絶賛した。
「まじでどれが商品化してもおかしくねぇな……」
「うむ。我輩も皆がこんなに一生懸命考えてくれた事、とても嬉しく思う」
 ヴァレーリオとギアンが言葉を交わしていると、今度は新たなジャンルの美食達が運ばれてくる。それは――。
「おーっ! 待ってました、でござる~!」
「これらは……デザート系だろうか?」
 ミィリアが万歳と喜び、アウレールがじっと見つめながら首を傾げた。
 漂う甘い香りに心癒されながら、ルシオ・セレステ(ka0673)が穏やかに微笑みを浮かべる。
「ああ。甘いものは心に元気をくれるからね。だからこそ提案したんだ」
 その言葉にジュードが頷いた。
「うんうん! だから俺も、遠征先で疲れ切った人達の身も心も癒すようなあまーい缶詰を考えてきたんだよ! そしてこれが、その名もケーキ缶! と言ってもクリームのケーキの方じゃないよ!」
 じゃーん、と発表したのは、甘いシロップ漬けにした果物と、洋酒をふんだんに使った焼き菓子の方。果物は味は良いのに形が悪かったりで市場で出しにくいものを積極的に使用していく提案付の農家の人達にも喜ばれる一品だ。
「すっごく美味しいから、食べてみて。みんな召し上がれー!」
 リゼリオの菓子専門店を営むジュードが監修したケーキは、甘いもの好きにはたまらない。
「では頂きます」
 ケーキを一口食べたリステルは、うん、と頷いて周囲に花を咲かせる。
「本当に美味しいです。幸せになれる味ですね」
 そして甘いものが好きなメンバーが多く、みんな、美味しい美味しいとケーキを食べた。
「ふふー」
 微笑んでいるジュードは、嬉しくて頬がほんのり紅くなる。
 ――続けて観智は、『蜂蜜の利いたレモン』の缶詰を紹介した。
「一見は砂糖漬けのように見えますけど……砂糖ではなく、濃縮した蜂蜜で漬けているんです」
「なるほど! レモンの酸っぱさもあって、蜂蜜の甘さもあって――美味しいっ」
 ひとつ試食したジュードは、片頬に手を当てて甘酸っぱいレモンの味に蕩けていた。
 そして、次はマルカの番だ。
「コンセプトは『戦場に愛を込めて。無頼のパウンドケーキ』――です……。沢山のドライフルーツやナッツ類をミックスしたパウンドケーキで、少ない食料や環境の変化から食欲が低下する事のないように、ふわふわの中にあるカリカリとした食感や自然の甘味やナッツのしょっぱさという味の変化に工夫を加えました…。高い保存性と、戦いの中で不足する栄養源を補う効果も期待できると良いなと思っております…。い、いかがでしょうか?」
 おそるおそる、ジルボに感想を聞いてみると――
「うん。食感も良いし、美味いな!」
「本当ですか…っ? 良かった…そう仰って頂いて安心しました…」
 マルカが安堵するように、ほっと吐息を零す。
「それにマルカの缶詰だけパッケージが違うな? この絵は――パウンドケーキを掲げてる兵士か?」
「はい…。デザインも少し拘りたいなと思って…頑張って描いてみました」
「えっ。そうなのか、すごいじゃんマルカ。てっきりプロが描いたもんだと思ってたから、驚いたな」
「あ、ありがとうございます…っ」
 ジルボが目を見開きながら感心し、マルカは少し照れたように視線を落とす。
「ふふ。ケーキ缶も、はちみつレモン缶も、パウンドケーキ缶も、それぞれとても美味しい。――おっと、次は果物缶の紹介の番だったね。こちらの桃のタルト缶は、私が提案したものだ」
 ルシオの桃のタルト缶は、桃の芳醇な香りが漂っていた。甘い匂いで満たされて――ルシオと同じく桃の缶詰を提案していた小夜も、幸せに浸る。
 そして楽しめるのは香りだけではなく、見た目も素晴らしい。
 シロップを十分に染み込ませたタルトと焼いたアーモンドクリーム生地の上に、桃のシロップ煮を花の様に並べ、涼やかで透明なゼリーで満たしている。
「香りも良いです、けど…見た目も可愛い…ですね…。味も…甘くて、美味しい……」
「ありがとう。気に入ってくれたなら嬉しいよ」
 ルシオが優しい眼差しで小夜を眺める。
 小夜が、美味しそうに頬張る姿は微笑ましい。
 そんな彼女に、ヴァレーリオも視線を遣る。
「小夜ってグルメだなぁ」
「そう…ですか…?」
「なんかこう、美味しいもんが好きなんだなぁって思って」
「はい…美味しいものは、好き、です。もしかしたら…やけど、藤堂のおにいはんが美味しいもの…いっぱい…食べさせてくれるから…かも…しれませんね…」
「なるほどなぁ。でも確かに、身近な奴が料理が上手ぇと自然とそうなっちまうってのは何となく分かるかもしれねぇ。俺もミィナのおかげで昔よりグルメになってるような気がするし……ふふ」
「…?(えっと…もしかして…惚気てはる…んかな…?)」
 なんて思いながら、首を傾げる小夜。
「あ、私の缶詰は…シンプルな桃や蜜柑の果物缶と…シナモンをきかせた林檎のコンポート缶…です…」
 実はこのラインナップ、自分が欲しいもの・食べたいものの提案だ。
「懐かしいなぁこの味!」
 研司が試食すると故郷で食べた果物缶を思い出して、笑顔になった。
 ――そんな彼を見て、小夜は目を細める。

 斯くしてアイディアは沢山募り、出し尽くされたかと思われたその刹那……

「ちょっと待ったぁ!」

 この男――デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013)の一声で、流れが変わった。

「遠征先や戦場で美味いモンが食いたい、その気持ちは痛いほど分かるぜ。
 ただな、その目的のあまり“食材を詰める”っていう発想に捕らわれすぎていると俺様は想う訳だ!!」

「……ほう。と言うと?」

 ギアンが大真面目に視線を向けた。
 一方、キヅカは心の中で想っていた――何だか嫌な予感がする。

「まず美味いモンを食いてえって言うのなら、食材も重要だがそれ以上に必要なもんがある。
 そう、調理する人間だ。優れた料理人がいて初めて美食ってのは成り立つもんだぜ。つまり――」

 そして彼は大声で、壮大に、言い放つ。

「スーパーシェフであるこのデスドクロ様を巨大缶詰の中に入れ、戦地へと誘う事で最前線でも美味いもんにありつけるって寸法よ!! これぞ真の究極缶だ!!!」

「な、なんだって……!?」
 キヅカはデスドクロの猛者ぶりに思わず驚いた。けれどこういう時、どういう表情をしていいのか分からない。厳靖の様に、笑えばいいのだろうか。

 ――その折。
 勢いよくガタッとギアンが起立した。そして。

「そこに気付くとは……もしや天才か!?」
「ギアンさーん!?」

 なんだか息が合ったデスドクロとギアンが巨大缶詰の中に入り込もうとするのを、キヅカが止めようとしたがツッコミが追いつかないというそんな最中――地ビールが運ばれてくる。
 各地の地ビールを缶ビール化するというデスドクロの名案作である。

「――これで完了、ですね」
「お疲れさまデスししょー!」
 Jが本日の会議の諸々を纏め終えて、一息ついた。

「どの缶詰も全部気になり過ぎて、販売されるのが楽しみでござる! ちゃんと貯金しなきゃかな……!」
 今からそわそわっとするミィリア。
 缶詰が公式に世間に発表されるのはもう少し後になるのだろうが、その日が待ち遠しくて。
 でも今は、地ビール美味しい! と、皆で仲良く打ち上げを楽しんでいるのだった。



 ――そして迎えた、春郷祭。
 同盟美食追求会の缶詰は爆発的な注目を集めていた。それは驚く程美味いと評判を呼んでの事である。
 村人や観光客だけではない、その中には、商人、組織の幹部の姿迄。そんな彼らと商談に繋がれば会の有益となる――、ギアンは密かに笑みが止まらないのだった。

(いいぞ。この調子でどんどん同盟美食追求会の名を広め、進出していく……! このままで満足する我輩では無いのだっ!)

 同盟美食追求会の挑戦はまだまだ続く! 

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 17
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 完璧魔黒暗黒皇帝
    デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013
    人間(蒼)|34才|男性|機導師
  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 幸せの魔法
    ミィナ・アレグトーリア(ka0317
    エルフ|17才|女性|魔術師
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 杏とユニスの先生
    ルシオ・セレステ(ka0673
    エルフ|21才|女性|聖導士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボ(ka1732
    人間(紅)|16才|男性|猟撃士
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師

  • 島野 夏帆(ka2414
    人間(蒼)|17才|女性|霊闘士
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • ジルボ伝道師
    マルカ・アニチキン(ka2542
    人間(紅)|20才|女性|魔術師
  • 春霞桜花
    ミィリア(ka2689
    ドワーフ|12才|女性|闘狩人
  • きら星ノスタルジア
    浅黄 小夜(ka3062
    人間(蒼)|16才|女性|魔術師
  • 世界は子供そのもの
    エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142
    人間(蒼)|30才|女性|機導師
  • Fantastic
    リステル=胤・エウゼン(ka3785
    エルフ|21才|男性|聖導士
  • 威風の能弁者
    エリオ・アルファーノ(ka4129
    人間(紅)|40才|男性|疾影士
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • 陽と月の舞
    雹(ka5978
    鬼|16才|男性|格闘士
  • 機知の藍花
    静玖(ka5980
    鬼|11才|女性|符術師
  • 金色のもふもふ
    パトリシア=K=ポラリス(ka5996
    人間(蒼)|19才|女性|符術師
  • 比翼連理―瞳―
    澪(ka6002
    鬼|12才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 美食会の集い~缶詰会議篇~
ジュード・エアハート(ka0410
人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/05/17 09:38:36
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/05/17 06:37:45
アイコン 美食会の集い~質問卓~
リステル=胤・エウゼン(ka3785
エルフ|21才|男性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2016/05/17 10:24:27