夏の終わりの葬送火

マスター:真柄葉

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/08/30 09:00
完成日
2016/09/04 23:24

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オープニング

●集落
「ねぇ、テイフ。やろう!」
「っ!?」
 突然立ち上がって手を取るスォンクに、テイフは息を止め目を見開く。
「お願い、あなたが必要なの!」
「な、ななな、なっ!?」
(俺が必要!? どういうことだ! ま、まさか、やっと俺の……い、いや待てテイフ。こいつの事だ、きっとまた考えなしに突拍子もない事を考えているに違いないそうに違いない……いやだが、もしもだもし俺の思っている事とこいつが言っている内容が同一だとしよう。その仮定が成り立つ場合、俺はスォンクと……いや、だめだ! ここは人目が多すぎる! ちょっと平和になったからと言ってこんな公衆の面前で――――など、集落の連中になんて言われ――違う、そこじゃない! そもそも、なんで俺がこいつの事でこんなにも思考を巡らせないといけないんだ、大体こいつはいつも俺を振り回してばっかりのただの幼馴染で従妹でそれで――――――ちがぁぁう! そうじゃないんだ、そうじゃない。きっと……違うよな?)
 この間、僅か0.5秒。
「ちょっと、テイフ。聞いてるの?」
「はひっ!?」
 ぐっと顔を近づけてくるスォンクに、変な声が出た。
「こ、今度は何をやろうっていうんだよ……」
(よし、今のはいい返しだ。少しどもった所は、きっとこいつの事だ気付いていない。大体、鈍感すぎるにもほどがあるだろう! 俺がいつもどれだけお前の猪突猛進に苦労してると思ってるんだ! この間だって、結局うまくいったからよかったものの一歩間違えばどうなってたかわかったもんじゃないんだぞ! 俺がハンター達にこっそり護衛を依頼したからお前は無事に儀式を終えられたんだ! そりゃ俺だって自分で着いていってやりたかったがな、歪虚とか出たらどうするんだ、死ぬぞ俺! 悲しいだろそんなの! …………悲しいよな?)
 この間、僅か0.3秒。
「テイフ! もう忘れたの!?」
「ひゅぉわっ!?」
 さらに踏み込んでくるスォンクに、さらに変な声が出た。
「昨日も言ったでしょ! 大葬火の儀式よ!」
「大葬火の儀式……? あ、ああ。長老達が話してたあれか……?」
「そうよ、昨日ちゃんと話したでしょ!」
 目と鼻の先で下から睨み付けるスォンクに、ごくりと喉が鳴る。
「ハンターの人達もお誘いするの。この集落の人数だけじゃ、話に聞く儀式には程遠いしね」
「ハ、ハンターを……?」
 そうよ。と言って距離を取るスォンク。残された香りがなんか甘い。
「うん……? ちょっとまで、なんだこいつのこの素直な感じ。こんなの今まで見た事………………おいちょっと待てどういう事だ! ままま、まさかあの儀式でハンターの奴と何か!? そ、そんな馬鹿な、そっち方面にはまるで興味のなかったこいつが、この年になっていきなり覚醒する事なん……この年だからか!? 今まで養ってこなかった紙耐性がこんな所で――いやまて、俺の人選は問題なかったはずだ、軽薄そうなやつはいなかった。女も半数入れた。間違いなんて起こる要素はどこにも――」
 この間、約3秒。
「テイフ、何独り言と言ってるのよ」
「へしぅえよあうぅっ!!!???」
 一瞬言語忘れた。
「あなた、最近何か変よ?」
「へ、変……? お、お前こそ変じゃないか!」
「私が? なんで、どこが?」
「ど、どこがって、その……なんか、すっきりしてったいうか、吹っ切れたっていうか……ま、まさか!」
「まさかって何よ。変なの」
 ぐっと眉間に皺をよせくるりと背を向けるスォンク。
「とにかく、そんなところで固まってないで手伝ってよね! 長老達を説得に行くんだから!」
 そう言い残し、こっちの都合など聞きもしないでさっさと集落へと戻っていった。

 数日後、長老宅の厠に鍵をかけるという強行説得の結果、スォンクは儀式の復活の承諾を得る。
 集落の広場には巨大な焚火が組み上げられ、山海の幸、銘酒の数々が買い集められた。
「うん、こんなものかな!」
 小さな集落には似つかわしくない程の立派な儀式場に、スォンクは満足げに鼻を鳴らす。
「さぁ、テイフ。きっちり働いてよね!」
「はいよ……」
 人の気持ちなどつゆほども知らず、今日もスォンクは元気であった。

リプレイ本文

 黄昏の光が西の稜線に落ち、東から濃紺が空を染め上げる。
 集落の広場に設けられた巨大な組木を前に、巫女装束に身を包んだスォンクが奉納の儀を執り行う。
 部族に伝わる聖なる木の枝に神酒を振りかけると、大きく天へと掲げた。
「――九星の釼を携えし畏人たる我は、聖樹ムジスッヤの葉を天声の主に捧げる」
 伝承に語られた言葉を粛々と紡いでいく。
「紅の大地に縛られる彷魂達よ、警世の徒の手をもって天へと返れ!」
 スォンクが枝を大組木に投げ入れるのを合図とし、住民達の手によって松明が次々と投げ入れられた。


「わぁっわぁ! すっごい神秘的! これが辺境の儀式なんだねっ!」
 目の前で隆盛を極める炎柱に目を紅に染めたジュード・エアハート(ka0410)が、絡ませた腕を支えにピョンピョンと飛び跳ねる。
「ああ、見事だな。よく復活させてくれた」
 灰の瞳に炎を映し、エアルドフリス(ka1856)は隣ではしゃぐジュードの腰をぐっと抱き寄せた。
「さぁ、挨拶に行こう。彼女に君を紹介したい」
「う、うん……」
「どうした、緊張でもしているのか?」
「ち、違うんだっ! ただ、その……」
「その?」
 腕の中で居心地悪そうに身をよじるジュード。
「紹……その、紹介って、なんていうか……」
「ふむ。なるほど、そうだな。それもいずれ正式に行かないといけないな」
「えっ……」
 予想を超える返事に、ジュードは思わず顔を上げた。
「何かおかしなことを言ったか?」
 と、エアルドフリスは緩みかけた腕に再び力を籠める。
「うんん……嬉しい、よ」
 自信に満ちた視線を受け止め、ジュードは今にも涙のあふれだしそうな瞳を閉じて――。
「あー、お二人とも。止めはしませんけど、そう言う事はもう少し人目を気にするといいと思いますよ」
 完全に存在を忘れ去られていた同行者の金目(ka6190)が、コホンと咳払い。
 儀式に目を奪われていた観衆の眼は、いつの間にか二人に集まっていた。

「まったく、師匠はどこに居ても変わらないね」
「ふふ、それがあの人の長所ですから、しょうがないですよ」
 注目を集める二人をユリアン(ka1664)とルナ・レンフィールド(ka1565)が遠巻きに微笑ましく見つめていた。
「聞けば、賑やかであればあるほど儀式としては成功だっていうし、あれも師匠の作戦だったり?」
「只の天然だと思いますけど、どうでしょうね?」
 篝火傍の二人を見やり、二人はくすくすと笑い合う。
「それじゃ、あっちはあっちで楽しくやるだろうし、俺達は少し歩こうか」
「はい、ご一緒させてください」
 二人は篝火を背にすると、人気の薄くなる外へ向かって歩き出した。

「見違えたな」
「よく来てくれたわね、先生」
「先生はよせ。もう正体は話しただろ?」
 肩を竦めるエアルドフリスにスォンクはくすくすと笑う。
「しかし、表情が変わったな。自信に満ちている」
「自信は無いけど、責任感はあるわ」
 厳かな巫女装束に身を包んでいても中身は変わらぬ知己である事に、エアルドフリスは優しく微笑んだ。
「むぅー!」
 そんな、なんだかとてもいい雰囲気の二人の間に、すすっとジュードが割って入る。
「なんか近いからダメっ!」
「こ、こちらは?」
 警戒色を瞳に灯したジュードを前に、スォンクはエアルドフリスに紹介を求める。
「ああ、そうだった。紹介しなければな。此方は俺の……」
 ぷぅっと頬を膨らせるジュードを優しく撫で、エアルドフリスはゆっくりと確かめるように呟いた。
「とても大事な、人だ」


「あ、あいつはあの時の!?」
 遠く篝火近くの日知影に、物陰に身を潜めるテイフが声を震わせる。
「な、なんであいつがここに居る……! 名簿はちゃんと削除した――」
「私は質問する。テイフ。なぜ、スォンクの様子を伺うのか」
「うぼあぁつ!?」
 参加者名簿を今一度チェックしようと懐から取り出したテイフは、突然背後からかけられた声に飛び上がった。
「あああ、あんたはっ、あの時のハンター!? なんでここに!?」
 動悸に震える声でテイフは目の前の少女、雨を告げる鳥(ka6258)に問い詰めるも、内なる知識欲に支配される雨を告げる鳥は、そんな質問など気にも留めない。
「私の知識が確かならば。テイフ。今、貴方の行っている行動や言動はある症状に合致する」
「しょ、症状……?」
 ごくりと音が聞こえそうなほど大きく息を飲むテイフに、雨を告げる鳥は続けた。
「それはこう呼ばれている。恋煩――」
「ああ、居た居た。やっぱりレインさんでしたか。その大きな三角帽子にてるてる坊主。きっとそうだと思ったんですよ」
「私は答える。神代 誠一(ka2086)。3分の遅刻だと」
「えっ!? あ、あれ……おかしいですね。そんなはずは――あ、ほんとだ」
「私は告げる。神代誠一。婦女子を待たせるという事。それは男女の関係において最大の禁忌であると」
「え、えっと、レインさん……? 男女の関係ってわかっていってます?」
「当然である。男女の関係、それは――」
 色々偏った知識を滔々と語りだした少女から一瞬視線を外した誠一は、テイフにごめんねと目線で謝罪する。
「ええ、ええ。その通りですよ。でもですね。男女の関係というのは実は一つではないんです。どうです? 他のものも知りたくないですか?」
「……興味深い。神代誠一。その知識、是非にでも得たい」
「では、不肖ながらこの神代、レイン嬢にご教授いたしましょう。……しかし、ここは場所がまずい」
「私は提案する。即時なる移動を。何をしている神代誠一。また婦女子を待たせるのか」
「はいはい、すぐに」
 テイフに向け手刀を切った誠一は、ずんずんと先を行く雨を告げる鳥を追った。

「ふぅ……一体何だったんだ」
 ようやく見えなくなった通り雨に、テイフは安堵のため息をついた。
「これでようやく、あいつに――」
「何をなさっておいでですの?」
「ぬぉぅぬおゎっ!?」
 再びスォンクの動向を盗み見――見守ろうとしたテイフが再び飛び上がった。
「ぬぉぅぬおゎ?」
 そんなテイフが上げた悲鳴と同音量で問いかけたチョココ(ka2449)はかくりと首をかしげる。
「しーしー!! 声がでかい!」
「それは申し訳ありません。てっきり、そう言う儀式だと思ってしまいましたの」
「違う違う! そう言う儀式…………」
「?」
「そう、これは儀式だ。巫女の背を護る崇高な儀式なんだ。だから、邪魔をしてはいけない」
 チョココの姿に子供だと認識したテイフは、咄嗟に嘘八百を並べた。
「なんだかとっても神秘的な儀式ですわ。ぜひわたくしもご一緒に!」
「い、いやだからね、お嬢ちゃん。これはとっても崇高な――」
「ご一緒に!」
 むふんと鼻息を荒くするチョココはテイフの足元にささっと潜り込むと、勝手にスニークを開始するのだった。


「隼が巣に戻っていくな」
 西へと急ぐ天空の鳥に、空を見上げていたケンジ・ヴィルター(ka4938)が小さく呟いた。
「ん、ああ、ごめんごめん。もうすぐ出来るみてぇだから、もうちょっと待とうな」
 浮気性な主人をいさめる様にたてがみを摺り寄せてくる狛犬の獅子丸にケンジは顔を埋める。
「なぁ、獅子丸。向こうじゃ、俺らってやっぱし、死者扱いになるのかなぁ……」
「死んだと思った人間が、元気に笑顔で帰ってくる。とても、物語的じゃないか」
返ってくるはずのない答えに、思わず顔を上げたケンジ。そこには一人の司祭が立っていた。
「あんたは……?」
「しがない司祭さ。同郷のな」
 司祭服に身を包んだローエン・アイザック(ka5946)は、呆然と見上げるケンジに微笑みかける。
「僕はローエン。君は?」
「ケンジだ、よろしくな司祭様」
「ローエンでいいさ。君も誰かを送りに来たのか?」
「それもないこともないんだけど、主にこっちかな」
 と、ケンジはローエンの問いかけに、手で作ったコップを飲み干す。
「はは、それを許容するこの辺境の神は実に奔放だね」
 この鎮魂の祭りでケンジのその仕草は不敬に当たらない。むしろ、歓迎されるべき行為だという事に、ローエンは深く頷く。
「まぁ、こんな所であったのも何かの縁だし。なぁ、ローエンはいける口か?」
「神は仰られた、来るものを拒んではいけない、とね」
「なんか、意味がすげぇ違うような気もするけど、まぁいいか」
「ああ、まぁいいさ」
 ローエンの返事に、がははと豪快に笑ったケンジは、無言で差し出されたジョッキになみなみと酒をついだ。
「リアルブルーの家族に!」
 ケンジが大きくジョッキを掲げ、相槌を待つ。
「奇跡の邂逅に。そして、今日にいたるまで箱舟に関わり亡くなった者達の魂に、報いがあらんことを――」
 ローエンが手渡されたジョッキをケンジのそれにぶつけた。


「まぁ、やってもらえるだけましなのかもな」
「……何か言った?」
「な、何にも言ってねぇよ」
 大篝火を前に執り行われる儀式に見入るコウ(ka3233)とイルミナ(ka5759)。
 二人は心の内に、それぞれの想いを抱き目の前の大きな炎を見つめていた。
「どこの集落にも同じような風習があるのね……」
 炎に魅入られていたイルミナが小さく呟く。
「故郷の事、覚えてるのか?」
「……いいえ、覚えてないわ。ただ何となく、そう感じただけ……あなたもそうなんでしょ?」
「っ……! そ、そんなこと……」
「……ごめんなさい、余計なことを言ってしまったわね」
 それ以上言葉が続かず、二人の間に長い沈黙が訪れる。
「ねぇ、コウ……私が死んだら。こうやって送り出してくれる?」
 沈黙を破ったのはイルミナだった。それは相手の顔を見る事無く小さく囁かれた。
「…………」
「……ごめん、変なこと聞いたわ」
 いつまでも返事のない事に、イルミナは自嘲し謝った。
「……やんねーよ」
「え……?」
「やんねーって言ってるんだよ!」
 突然掴まれた両手に視線が吸い寄せられる。
「こんな金のかかりそうなもん、する訳ねぇだろ! どこにそんな金があるんだよ! 俺の貧乏舐めんなよ!」
「コウ……貴方」
 射貫くような視線が熱をもってイルミナを見つめていた。
「お前は俺とずっと一緒にいるんだよ! そう約束しただろ! お前は俺が守る。俺より先に死なせてなんかやるもんか。だから……さぁ来いよ!」
 きつく握っていた両手を離し、コウはイルミナの前で両手を大きく広げる。
「……ありがとう。そうね。今は、貴方がいるものね……」
 両手を広げていつまでも待つコウに、イルミナは吸い寄せられるように体を預けた。


「あなたが王国の司祭さん?」
 スォンクの元に訪れた司祭服に身を包むレオン(ka5108)。
「ええ、辺境の鎮魂の祭りだと聞いたもので、興味本位で申し訳ないですが伺いました」
「そんなこと気にしないで! 来てもらえただけでうれしいわ!」
 レオンの神職然とした優雅な礼にもスォンクは気さくに答えた。
「生憎とこちらの作法に精通していないもので、よろしければ祈り方をご教授いただいても?」
「大丈夫、祈り方なんて決まってないから。形式ばった祈りなんて、そちらの神様にだけで十分でしょ?」
「そうですね。正直、毎日同じことの繰り返しで飽きていたところなんですよ」
「あーら、そんなこと言っちゃっていいの? 仮にも神職でしょ?」
「ここは辺境ですからね。きっと、神の眼も届かない」
 信仰する神を軽視するとも取れる発言も、レオンはどこ吹く風で受け流す。
「此方の部族には縁も所縁もない俺ですが、葬送の祈りを捧げてもよろしいですか?」
「あれ、祈りは飽きたんじゃないの?」
「祈りにもいろいろあるんです、と弁明しておきましょう」
「あはは、面白い司祭さん」
 スォンクの笑い声を背に、レオンは大篝火を前に膝を折るった。
「宗派は違えど天へと昇る魂を送る思いは同じ。死者の魂が安らかなる眠りにつくことを切に願う――」


「きょーや! ここの飯うまいぞ! 食え食え!」
「ああ、いただいているよ」
 目の前で焼かれる肉料理に齧り付き、綿狸 律(ka5377)は、共にある皆守 恭也(ka5378)に同じものを勧める。
「あっつ……うっまっ!」
 羊肉のうまみが香ばしい焼き目の苦みと共に口の中に広がった。
「まったく、もう少し行儀よく食べれないのか? 仮にも当主だろう。家の者が見たら卒倒するぞ」
「うっわ、祭りに来てまで家の話出すとか、きょーや、うっわっ!」
「……飛んでるぞ」
 喋る度に飛ばされる肉片を払いのけ、恭也は小さくため息をつく。
「いいか、律。この祭事はあくまで葬儀なんだ。あまり羽目を外し過ぎるな」
「なーに言ってんだよ! この祭りは賑やかであればある程、良いって、じっちゃん言ってたぞ!」
「じっちゃんではない。長老だ。……おい、その右手の物は何だ」
「うん? これか? なんかじっちゃん家にいた綺麗なねぇちゃんがくれた!」
 と、律は何やら芳醇な香りを放つ液体がなみなみと注がれたジョッキを掲げた。
「綺麗なねぇちゃん……ほう」
 ピクリと眉を動かした恭也が、律の右手を覗き込む。
「これは……お前、飲んだのか……!」
「おう! うっまいぞ! これなんて言うんだろうな。なんかミルクっぽい味もするんだけど、ぽわぽわした気分に……うぃっく」
「それは……! くっ、見せろ!」
 と、半ば無理やり体を引き寄せて覗き込んだジョッキの中には、白濁した白い液体が。
「やはり馬乳酒か。しまった。飲ませまいと気を張っていたのにこの様――う、うぐっ!?」
 後悔の言葉は口に注がれた液体でふさがれる。
「んー? 口移しの方がよあったぁ?」
 空いた左手を恭也の右手に絡ませ、上目遣いに見上げてくる律の頬はほんのりと桜色に色付いていた。
「お前……くそっ」
 諫めるべき立場なのはわかる。しかし、こんな無防備に楽しむ主を前に、何を言えるだろうか。
 恭也は嬉しそうに体を寄せてくる律を見下ろし、自戒にも似た溜息をついた。
「俺も焼きが回ったものだな」
「うーん? 何か言ったかぁ?」
「何でもない。律、今夜はとことん付き合ってやる。覚悟しろよ」
「へへぇ……嬉しいなぁ」
 少し緩み過ぎかとも思えるその笑顔を、どうしても守りたいと思ってしまったから。


「テイフ様は残念なお人ですの?」
「な、なんだいきなり!? そんな話誰に聞いたんだ!」
 スニークを続ける事、数分。ちょっぴり飽きてきたチョココがどこかで聞いたテイフの噂をあろうことか本人にぶつける。
「わたくしいい物を持ってきましたの」
 と、テイフの気持ちなど全く気にする様子もなく、チョココはにこにことある物を差し出した。
「こ、これは……」
「ご存じありませんの? これは『猫耳カチューシャ』と『肉球グローブ』ですわ」
「い、いや、それは見ればわかるが……」
 手渡されたあまりにもファンシーな小物をどうしていいのかわからず持て余すテイフに、チョココはさらに続ける。
「今帝国で大流行のモテモテグッズですわ」
「モ、モテモテ……だと!?」
 瞬間、ファンシー小物を見る眼つきが変わった。
「えっと、説明書によれば、『これを付ければ好感度アップ間違いなし! 冴えないあなたもモテモテ一直線!』と書かれていますの」
「な、なん……だと……!」
 あからさまに怪しい説明文も、モテモテワードに魅了されたテイフには天啓の如く聞こえた。


 大篝火が二人の姿を照らし出す。
 二人は肩を寄せ合い、無言で炎の揺らめきに魅入っていた。

 この炎の昇る先は、彼の元へと続いているんだろうか。僕が模範とした、あの聖騎士の元へ。
 彼に言えた、たった一言の言葉が、今もこの胸に深く刻まれている。
『僕も頑張る』
 彼はきっと忘れている。何気ない会話の内にあった、本当に短い一言だったから。
 でも僕は忘れない。その言葉を伝えられたことが、たったそれだけの事が僕の今を形作っているのだから。

 少し逞しくなったかな……。
 出会った頃のとげとげしさは、今はずいぶんと和らいできた。触るだけで壊れてしまいそうな危うさは、少し成りを潜めてくれた。
 貴方は過去を乗り越えて、一歩ずつ確実に歩んでいる。それに引き換え、私は……。
 嫌な子……。
 小さかった心の黒い渦が日を増すごとに――うんん、貴方が輝きを取り戻す度に、大きく膨らんでゆく。
 羨望、そして、嫉妬……。
 本当に嫌な子。『貴方が好き』なんて言う癖に、貴方の内側へ立ち入る勇気もない、臆病な子。
 なぜ貴方は、こんな嫌な子の傍にいてくれるの?
 なぜ貴方は、そんなにも優しいの?
 なぜ貴方は……。

 ありがとう、僕の聖騎士。貴方のおかげで、僕は守るものを見つけられた。
 僕はもう逃げないよ。僕なんかの為に、祈りを捧げてくれる人がいるんだ。
 僕の中の弱さと悲しみを傍で見ていてくれる人がいるんだ。
 だから、今ここで宣誓する。

「共に生きてくれる? うんん、違う。一緒に生きよう。僕は」

 その言葉に驚き、うっすらと瞳を濡らす柏木 千春(ka3061)は、それでも真っ直ぐ眼を射抜くウォルター・ヨー(ka2967)に、静かに一つ頷いたのだった。


「テ、テイフさん……!」
 物陰に知己を見つけたマチルダ・スカルラッティ(ka4172)は、思わず名前を言いよどむ。
「しーしー! 声がでかい!」
「こんな所で……そんな恰好で一体なにをしてるの……?」
「よく聞いてくれたな! これは今帝国で話題のモテ――こ、幸運アイテムだ!」
 相変わらず物陰からスォンクを伺うテイフは、先ほど手に入れた帝国屈指のモテアイテムを装着中だった。
「フィオレッティ、落ち着いて。彼は敵じゃないから」
 なぜか自信に満ち溢れるテイフに、警戒し低く唸る同行者を優しく宥めるマチルダ。
「う、うん、いいんじゃないかな。ちょっとかわいいし」
「そうか?! かわいいか! かわいい……? うん?」
「あのね。この儀式が終わったら、きっとスォンクさんすごく疲れてると思うから、ちゃんと労ってあげるんだよ?」
「そ、そうか、儀式が終わった後……か!」
「そう、終わった――ぷっ――後、ちゃんとケアするのよ!」
 何とか笑いをかみ殺しテイフにアドバイスを授けたマチルダは、脱兎の如くその場から走り去った。


 人気のない集落のはずれ。
「お祈りは終わった?」
 面を上げたアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)の前には、少し心配そうに覗き込む時音 ざくろ(ka1250)の顔があった。
「……ええ、御霊は天へと。お待たせして申し訳ありません」
 ざくろの不安を拭う様に、アデリシアは柔和な笑みを返す。
「うんん、お祈りはアデリシアの大事なお仕事だもん。えっと、その……」
「はい?」
「と、とっても、綺麗だったよ」
 頬を真っ赤に染めながらも勇気を振り絞ったざくろの言葉に、アデリシアは柔らかく微笑み。
「あわわわっ! ア、アデリシアっ!?」
「しっ。静かに。天へと還った御霊が驚いて戻ってきてしまいますよ?」
 溢れる母性でざくろの細い身体を包み込んだ。
「……とても綺麗な星空ですね。いまにも星が降ってきそうです」
「うん……あ、うんん! き、君の方がきれ――んっ!?」
「ん……そう言う事は無理に言わないものですよ?」
 唇に残る微かな温もりを残し、アデリシアの体が離れる。
「ア、 アデリシア……!」
 目の前で変わらぬ微笑みを浮かべる女性があまりにも愛おしくて、ざくろは無意識に再び手を伸ばす。
「私はお邪魔だったかしら?」
 と、そんな何とも言えぬいい雰囲気の二人の元に、買い出しから戻ったアルラウネ(ka4841)が合流した。
「ふぁあっ! アルラ!」
「アルラウネさん、お待ちしていましたよ」
 驚きに飛び上がるざくろとは対照的に、アデリシアは平静に出迎える。
「人に買い出しに行かせて、よろしくやってるなんて、ざくろんも大人になったものねぇ?」
「そ、そんなんじゃないよ! こ、これはたまたまそういう流れで……!」
「へぇ、流れで押し倒そうと? ほんと、ざくろん……欲求不満?」
「よよよ、欲求不満っ!?」
「言ってたじゃない。『送り出す命があれば生まれる命もある。ざくろ、新しい命を守って未来につなげる、そんな人になれたら』って」
「い、いったけど、そういう意味で言ったんじゃなくて!」
「で、子供は何人がいいの? あ、ハーフでも大丈夫?」
「うん、もちろんハーフでも気にしないよ。人数は……そうだね、三人――って、そうじゃないから!?」
「流石ざくろん、ノリからのツッコミまで長かったわ」
 最早混乱の極みに達したざくろを満足げに見つめながら、アルラウネはふともう一人の同行者に視線を向けた。
「ねぇ、アデリシアさん」
「はい?」
「私考えたんだけどさ。そろそろ、ざくろんに大人ってどういうものか、ちゃんと叩き込む時期に来たと思うんだけど、どうかな?」
「これは奇遇ですね。実は私もそう思ってたところなんですよ? このままだといつまでも階段上れそうにありませんし」
「まぁ、それもそれで楽しいんだけど。さすがにずっとこのままって訳にもね?」
「不変もまた美徳でありますけど……若い男子が不健全にため込んでいるのは確かに良くないですしね」
「ふ、二人とも……?」
 どこか決意に満ちた感じでうんうんと頷い合う二人に、ざくろは恐る恐る問いかける。
「さて、ざくろん、覚悟は決まった?」
「大丈夫、痛くしませんから」
 同時にくるりとざくろの方へと振り向いたアデリシアとアルラウネは、ゆっくりと立ち上がり――。
「え、え、えぇっ!?」
 その後の三人の姿を見た者はいなかった……かも?


「こんばんは、ルイトガルトさん」
「……貴様は」
「金目ですよ。この間はどうも」
 と、目礼した金目は広場の賑わいを遠く眺めていたルイトガルト・レーデル(ka6356)に酒瓶を振った。
「ああ、あの時は世話になった。貴様もここに来ていたのだな」
「ええ。あ、隣よろしいですか?」
「ああ。だが、同行の者がいるのではないのか?」
「あちらはあちらでよろしくやってますので」
 と、やや口元を緩めながら金目は酒瓶を傾ける。それに倣う様にルイトガルトも渡された酒瓶を煽った。

 しばらく二人は、酒に舌鼓を打ちながら祭りの喧騒に浸る。
「弔うのは慣れているが……辺境の鎮魂とはかくも華やかだとは」
「人それぞれ、考え方が違えば、それを形にする方法も違うという事です」
「考え方を形に、か」
「あ、そんなに深く考えられても、これ以上の答えは出てきませんよ?」
 おどける様に答えた金目。
「似合わぬところに来てしまったか、と思ってな」
「なんでそう思うんです? 似合っていないとは思いませんけど」
「ふむ、では似合ってるか?」
「……そう聞かれると、素直に首を縦に振れませんね」
「貴様は正直な男だな」
「惚れてもらって構いませんよ?」
「生憎、私は死者しか愛せないのだが、それでもいいか?」
「それは出来れば御免こうむりたいです……」
 金目はがくりと目に見えて肩を落とした。
「しかし、何故死者しか……って、冗談ですよね?」
「ふふ、女には語れぬ過去もあるのだよ」
 酔っているは、酒にかそれとも雰囲気か。
 饒舌に語るルイトガルトは自嘲にも似た笑みを口元に浮かべた。


「暗いから気を付けて」
 小さな浅黄 小夜(ka3062)を先導する藤堂研司(ka0569)が振り返る。
「……ありがとう……ございます。……お兄はん、頼もしい、です」
「はは、これでも一応年上だからね! 小さい子をエスコートするのも年長者の役目さ!」
「……小さい子」
 どことなしか肩を落とす小夜には気付かず、研司は先を指さした。
「ほら、見えてきたよ!」
 二人は篝火がよく見える少し小高くなった丘の頂上を目指していた。

「……炎が昇っていきます」
「ああ、とても綺麗だ」
 頂上に腰を下ろした二人は、買い込んだ食事に舌鼓を打ちながら、広場の篝火から延びる炎を見やる。
「……小夜さん、思っている事、当ててあげようか?」
 突然の言葉に、小夜は隣で腰かける研司を見上げた。
「故郷のこと思ってるんでしょ」
「……」
 この言葉が研司以外から発せられたものであれば、小夜は首を横に振ったかもしれない。
 しかし、小夜はゆっくりと頷いた。
「……転移者が、死亡扱いやゆぅのは……よぉわからんの」
 ポツリポツリと言葉を選ぶように紡がれる小さな声。
「だって私は……ここで生きとるし。お兄はんやって……生きとるし……!」
 語尾をやや強めながら、小夜は研司を強く見つめる。
「そうだね。俺達はここで生きてる。あっちの世界では死んだものと思われてるんだろうけど、確かにこの脚はまだ大地を踏みしめてる」
 小夜が放つ精一杯の想いを受け止め、研司は続けた。
「だから、必ず帰ろう。笑って帰ってやって、あっちの奴らを驚かせてやろう!」
 じっと見つめてくる小夜の大きな瞳に炎を灯す様に、研司は力強く宣誓した。
「おっと、どうやら踊りが始まるみたいだ! 行ってみようか、小夜さん!」
「……」
 こくんと小さく頷いた小夜は、研司の服の裾を小さくつまんだのだった。


 厳かな儀式は終わり、大篝火を囲む者達は思い思いに飲み、食べ、歌い、踊る。
 普段は寂しい程に人気のない集落の夜も、今夜だけはまるで別世界であった。
「踊ってみますか?」
「私は答える。見守る者であると」
「そうですか……いえ、その方が似合っていますね」
 様々な土産を手に、雨を告げる鳥と誠一は賑やかな大篝火の輪へと。
 揺れる炎が二人を照らし、影がゆらゆらと揺らめく。炎は帽子に吊るされた、それにも影を落とし――。
「おや? そのてるてる坊主、今笑ったように見えたんですが……」
「……私は楽しんでいる。故に。この子にもその感情が伝わったのだろう」
「貴女の口からそんな冗談が聞けるなんて、やっぱり誘ってよかったですね」
 少し頬を染めた優秀な生徒に、誠一は嬉しそうに微笑んだ。

 天を衝くの大炎の揺らめきの様な、雄々しくもどこか不思議な歌声が響く。
 少し掠れたファルセットが紡ぐのは、今はこの地上のどこにもない喪われた部族の言葉。
 雨の恵みを愛し、雨の奇跡を讃え、雨の巡りに感謝する、誰からも忘れられた歌。

 喧騒にあってなお響くエアルドフリスの歌声にジュードは舞う。
 夜蝶を模す衣装に身を包み、時に華やかに、時に優雅に、そして、時に妖艶に――。
 回る度に翻るスカートはまるで、炎に吸い寄せられた迷い蝶のよう。
 止まり木を探し求める迷い蝶は、炎の周りをくるくる巡り、迷い流れて掠れた歌声に吸い寄せられる。
 そこが居るべき場所なのか、羽を休めるに足る場所なのか、それを確かめるようにくるくると。
 絶えず夜空に歌声を響かせるエアルドフリスの周りを、住処を見つけた迷い蝶はいつまでも舞い続けた。

「ねぇ、ルナさん」
 楽師と舞手の奏で上げる奉納の舞を前に、どこか羨望の眼差しを送るルナにユリアンが囁いた。
「今なら歌っても……大丈夫じゃないかな」
「え……」
 問いかけに恐怖に肩をすくませる隣人の気配がする。
「まだ歌は嫌い? それとも……怖い?」
 それでも続けられたユリアンの問いに、ルナは消え入りそうな声で答えた。
「怖い、です……」
 自分の歌は悲運を呼ぶ。過去幾度となく訪れた望まぬ結果に、心が歌う事を拒んでいた。
「私が歌うと……よくない事が起こるんです」
 戸惑いを飲み込む様にルナは大きく息を吸う。
「偶然だってわかってるんです……でも、それでも怖くてたまらない、です」
 最後は聞き取れないくらい小さな声で、心の内を告白した。
「……ごめん!」
 ぎゅっと自分を抱きしめるルナに、ユリアンは直角に腰を折った。
「嫌な事を聞いちゃった!」
「そ、そんな、顔を上げてください! 私は大丈夫ですから!」
 ユリアンが顔を上げ、戸惑うルナの瞳を射抜く。
「でも、俺は信じてるよ。ルナさんの歌を」
「ユリアンさん……」
「さぁ、師匠が呼んでるよ! 行こう! 練習の成果を見せないとね」
 そこにあったいつもの笑顔に手を引かれ、ルナは楽師達の輪の中へ飛び込んだ。


 楽師達の華やかな喧騒が過ぎ去り、祭りの終わり独特の倦怠感が辺りに漂い始める。

 天を仰ぎ、送られた者達を想い、祈り涙する者――。
 名残を惜しむ様に残り物に手を付ける者――。
 連れの者とゆったりとした時間を過ごす者――。
 
 もう残り火となってしまった大篝火の前に様々な思いが交錯する中、一人の少女が歩み出る。
 少女は、燻る大篝火に深く一礼すると、火の粉を追うように夜空を見上げた。
「――燃え盛る火炎よ、母なる大地に彷徨える御霊を導け。
 ――慈悲深き闇夜よ、残されし者の心を星彩とし抱け。
 ――始祖たる大空よ、迷いし者へ導きの光道を垂れよ」
 鈴の音を思わせる澄んだ歌声が響き、細く透き通るような白い指に弦が弾かれる。
「口惜しくも道半ばで倒れた英霊達の魂に、正しき眠りを与えたまえ――」
 女神の奏でる聖歌のようなアニス・エリダヌス(ka2491)の歌声が、祭りの終わりを告げる。

 炎は揺らぎ、火は爆ぜる。
 天へと昇る火の粉達の一つ一つが、大地をたゆたう魂の鱗片。
 夏の終わりを告げる秋風が頬を撫で。
 満天の星を湛える夜空は、昇り来る魂達を受け入れ、より一層の輝きを見せた。

 廃れてしまった部族の儀式復活を望んだスォンク。
 新しい巫女の願いに応じ、はせ参じたハンター達。
 巫女の想いを受け、立ち上がった住民達。
 葬送の祭りに参加した者達それぞれの想いを受け、燦然と輝いた大篝火は間もなく燃え尽きる。

 厳しくも命が燃えた夏が終わり、優しく命が肥ゆる秋の始まりは、もうすぐそこに――。

依頼結果

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参加者一覧

  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音(ka0746
    人間(紅)|26才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 勝利の女神
    アニス・エリダヌス(ka2491
    エルフ|14才|女性|聖導士
  • ミストラル
    ウォルター・ヨー(ka2967
    人間(紅)|15才|男性|疾影士
  • 光あれ
    柏木 千春(ka3061
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • きら星ノスタルジア
    浅黄 小夜(ka3062
    人間(蒼)|16才|女性|魔術師
  • 誰が為の祈り
    コウ(ka3233
    人間(紅)|13才|男性|疾影士
  • 黎明の星明かり
    マチルダ・スカルラッティ(ka4172
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士
  • 頼れるアニキ
    ケンジ・ヴィルター(ka4938
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士
  • 死者へ捧ぐ楽しき祈り
    レオン(ka5108
    人間(紅)|16才|男性|闘狩人
  • 仁恭の志
    綿狸 律(ka5377
    人間(紅)|23才|男性|猟撃士
  • 律する心
    皆守 恭也(ka5378
    人間(紅)|27才|男性|舞刀士
  • 無くした過去に背を向けて
    イルミナ(ka5759
    エルフ|17才|女性|猟撃士
  • 戦導師
    ローエン・アイザック(ka5946
    人間(蒼)|30才|男性|聖導士
  • 細工師
    金目(ka6190
    人間(紅)|26才|男性|機導師
  • 雨呼の蒼花
    雨を告げる鳥(ka6258
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • 戦場に疾る銀黒
    ルイトガルト・レーデル(ka6356
    人間(紅)|21才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 大焚火の前(雑談卓)
雨を告げる鳥(ka6258
エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2016/08/30 01:25:34
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/08/29 01:34:02