ゲスト
(ka0000)
夏の終わりの葬送火
マスター:真柄葉

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/30 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/08 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●集落
「ねぇ、テイフ。やろう!」
「っ!?」
突然立ち上がって手を取るスォンクに、テイフは息を止め目を見開く。
「お願い、あなたが必要なの!」
「な、ななな、なっ!?」
(俺が必要!? どういうことだ! ま、まさか、やっと俺の……い、いや待てテイフ。こいつの事だ、きっとまた考えなしに突拍子もない事を考えているに違いないそうに違いない……いやだが、もしもだもし俺の思っている事とこいつが言っている内容が同一だとしよう。その仮定が成り立つ場合、俺はスォンクと……いや、だめだ! ここは人目が多すぎる! ちょっと平和になったからと言ってこんな公衆の面前で――――など、集落の連中になんて言われ――違う、そこじゃない! そもそも、なんで俺がこいつの事でこんなにも思考を巡らせないといけないんだ、大体こいつはいつも俺を振り回してばっかりのただの幼馴染で従妹でそれで――――――ちがぁぁう! そうじゃないんだ、そうじゃない。きっと……違うよな?)
この間、僅か0.5秒。
「ちょっと、テイフ。聞いてるの?」
「はひっ!?」
ぐっと顔を近づけてくるスォンクに、変な声が出た。
「こ、今度は何をやろうっていうんだよ……」
(よし、今のはいい返しだ。少しどもった所は、きっとこいつの事だ気付いていない。大体、鈍感すぎるにもほどがあるだろう! 俺がいつもどれだけお前の猪突猛進に苦労してると思ってるんだ! この間だって、結局うまくいったからよかったものの一歩間違えばどうなってたかわかったもんじゃないんだぞ! 俺がハンター達にこっそり護衛を依頼したからお前は無事に儀式を終えられたんだ! そりゃ俺だって自分で着いていってやりたかったがな、歪虚とか出たらどうするんだ、死ぬぞ俺! 悲しいだろそんなの! …………悲しいよな?)
この間、僅か0.3秒。
「テイフ! もう忘れたの!?」
「ひゅぉわっ!?」
さらに踏み込んでくるスォンクに、さらに変な声が出た。
「昨日も言ったでしょ! 大葬火の儀式よ!」
「大葬火の儀式……? あ、ああ。長老達が話してたあれか……?」
「そうよ、昨日ちゃんと話したでしょ!」
目と鼻の先で下から睨み付けるスォンクに、ごくりと喉が鳴る。
「ハンターの人達もお誘いするの。この集落の人数だけじゃ、話に聞く儀式には程遠いしね」
「ハ、ハンターを……?」
そうよ。と言って距離を取るスォンク。残された香りがなんか甘い。
「うん……? ちょっとまで、なんだこいつのこの素直な感じ。こんなの今まで見た事………………おいちょっと待てどういう事だ! ままま、まさかあの儀式でハンターの奴と何か!? そ、そんな馬鹿な、そっち方面にはまるで興味のなかったこいつが、この年になっていきなり覚醒する事なん……この年だからか!? 今まで養ってこなかった紙耐性がこんな所で――いやまて、俺の人選は問題なかったはずだ、軽薄そうなやつはいなかった。女も半数入れた。間違いなんて起こる要素はどこにも――」
この間、約3秒。
「テイフ、何独り言と言ってるのよ」
「へしぅえよあうぅっ!!!???」
一瞬言語忘れた。
「あなた、最近何か変よ?」
「へ、変……? お、お前こそ変じゃないか!」
「私が? なんで、どこが?」
「ど、どこがって、その……なんか、すっきりしてったいうか、吹っ切れたっていうか……ま、まさか!」
「まさかって何よ。変なの」
ぐっと眉間に皺をよせくるりと背を向けるスォンク。
「とにかく、そんなところで固まってないで手伝ってよね! 長老達を説得に行くんだから!」
そう言い残し、こっちの都合など聞きもしないでさっさと集落へと戻っていった。
数日後、長老宅の厠に鍵をかけるという強行説得の結果、スォンクは儀式の復活の承諾を得る。
集落の広場には巨大な焚火が組み上げられ、山海の幸、銘酒の数々が買い集められた。
「うん、こんなものかな!」
小さな集落には似つかわしくない程の立派な儀式場に、スォンクは満足げに鼻を鳴らす。
「さぁ、テイフ。きっちり働いてよね!」
「はいよ……」
人の気持ちなどつゆほども知らず、今日もスォンクは元気であった。
●集落
「ねぇ、テイフ。やろう!」
「っ!?」
突然立ち上がって手を取るスォンクに、テイフは息を止め目を見開く。
「お願い、あなたが必要なの!」
「な、ななな、なっ!?」
(俺が必要!? どういうことだ! ま、まさか、やっと俺の……い、いや待てテイフ。こいつの事だ、きっとまた考えなしに突拍子もない事を考えているに違いないそうに違いない……いやだが、もしもだもし俺の思っている事とこいつが言っている内容が同一だとしよう。その仮定が成り立つ場合、俺はスォンクと……いや、だめだ! ここは人目が多すぎる! ちょっと平和になったからと言ってこんな公衆の面前で――――など、集落の連中になんて言われ――違う、そこじゃない! そもそも、なんで俺がこいつの事でこんなにも思考を巡らせないといけないんだ、大体こいつはいつも俺を振り回してばっかりのただの幼馴染で従妹でそれで――――――ちがぁぁう! そうじゃないんだ、そうじゃない。きっと……違うよな?)
この間、僅か0.5秒。
「ちょっと、テイフ。聞いてるの?」
「はひっ!?」
ぐっと顔を近づけてくるスォンクに、変な声が出た。
「こ、今度は何をやろうっていうんだよ……」
(よし、今のはいい返しだ。少しどもった所は、きっとこいつの事だ気付いていない。大体、鈍感すぎるにもほどがあるだろう! 俺がいつもどれだけお前の猪突猛進に苦労してると思ってるんだ! この間だって、結局うまくいったからよかったものの一歩間違えばどうなってたかわかったもんじゃないんだぞ! 俺がハンター達にこっそり護衛を依頼したからお前は無事に儀式を終えられたんだ! そりゃ俺だって自分で着いていってやりたかったがな、歪虚とか出たらどうするんだ、死ぬぞ俺! 悲しいだろそんなの! …………悲しいよな?)
この間、僅か0.3秒。
「テイフ! もう忘れたの!?」
「ひゅぉわっ!?」
さらに踏み込んでくるスォンクに、さらに変な声が出た。
「昨日も言ったでしょ! 大葬火の儀式よ!」
「大葬火の儀式……? あ、ああ。長老達が話してたあれか……?」
「そうよ、昨日ちゃんと話したでしょ!」
目と鼻の先で下から睨み付けるスォンクに、ごくりと喉が鳴る。
「ハンターの人達もお誘いするの。この集落の人数だけじゃ、話に聞く儀式には程遠いしね」
「ハ、ハンターを……?」
そうよ。と言って距離を取るスォンク。残された香りがなんか甘い。
「うん……? ちょっとまで、なんだこいつのこの素直な感じ。こんなの今まで見た事………………おいちょっと待てどういう事だ! ままま、まさかあの儀式でハンターの奴と何か!? そ、そんな馬鹿な、そっち方面にはまるで興味のなかったこいつが、この年になっていきなり覚醒する事なん……この年だからか!? 今まで養ってこなかった紙耐性がこんな所で――いやまて、俺の人選は問題なかったはずだ、軽薄そうなやつはいなかった。女も半数入れた。間違いなんて起こる要素はどこにも――」
この間、約3秒。
「テイフ、何独り言と言ってるのよ」
「へしぅえよあうぅっ!!!???」
一瞬言語忘れた。
「あなた、最近何か変よ?」
「へ、変……? お、お前こそ変じゃないか!」
「私が? なんで、どこが?」
「ど、どこがって、その……なんか、すっきりしてったいうか、吹っ切れたっていうか……ま、まさか!」
「まさかって何よ。変なの」
ぐっと眉間に皺をよせくるりと背を向けるスォンク。
「とにかく、そんなところで固まってないで手伝ってよね! 長老達を説得に行くんだから!」
そう言い残し、こっちの都合など聞きもしないでさっさと集落へと戻っていった。
数日後、長老宅の厠に鍵をかけるという強行説得の結果、スォンクは儀式の復活の承諾を得る。
集落の広場には巨大な焚火が組み上げられ、山海の幸、銘酒の数々が買い集められた。
「うん、こんなものかな!」
小さな集落には似つかわしくない程の立派な儀式場に、スォンクは満足げに鼻を鳴らす。
「さぁ、テイフ。きっちり働いてよね!」
「はいよ……」
人の気持ちなどつゆほども知らず、今日もスォンクは元気であった。
解説
●目的
『大葬火の儀式』に参加し、死者を送る大焚火を囲み大いに賑わってください。
●概要
何年にもわたってこの集落を襲っていた不幸は、先日のとある事件により無事解決されました。
村の巫女となったスォンクの提案により、今までこの集落で亡くなった者を天へと送る催しを行う事になります。
とはいっても、暗い催しではありません。
住民総出で皆さんをおもてなし致しますし、もちろん、皆さん自身が、催し物を主導していただいても結構です。
とにかく、大いに騒いで盛り上がって死者を楽しく送ろうという趣旨の催しになります。
大焚火を見ながらまったり食事や酒に舌鼓を打つもよし、焚火をバックに見世物を見せるもよし、賑わいから離れて星空を眺めるもよしです。
●人物
スォンク:26歳。女性。先日、巫女としての務めを果たし、無事巫女となった。
テイフ:26歳。男性。スォンクの従兄。色々残念なにーちゃん。
●補足
・同行される方がいらっしゃる場合は、その方のIDと関係性を書いていただけると助かります。
・ペットやユニットとご参加の方も、プレイングに記載いただければ同行していただけます。
『大葬火の儀式』に参加し、死者を送る大焚火を囲み大いに賑わってください。
●概要
何年にもわたってこの集落を襲っていた不幸は、先日のとある事件により無事解決されました。
村の巫女となったスォンクの提案により、今までこの集落で亡くなった者を天へと送る催しを行う事になります。
とはいっても、暗い催しではありません。
住民総出で皆さんをおもてなし致しますし、もちろん、皆さん自身が、催し物を主導していただいても結構です。
とにかく、大いに騒いで盛り上がって死者を楽しく送ろうという趣旨の催しになります。
大焚火を見ながらまったり食事や酒に舌鼓を打つもよし、焚火をバックに見世物を見せるもよし、賑わいから離れて星空を眺めるもよしです。
●人物
スォンク:26歳。女性。先日、巫女としての務めを果たし、無事巫女となった。
テイフ:26歳。男性。スォンクの従兄。色々残念なにーちゃん。
●補足
・同行される方がいらっしゃる場合は、その方のIDと関係性を書いていただけると助かります。
・ペットやユニットとご参加の方も、プレイングに記載いただければ同行していただけます。
マスターより
お世話になっております。真柄 葉(まがら よう)と申します。
今回は夏忘れのイベントシナリオ!
とある集落で復活した、死者を送る大焚火祭りに参加してあげてください。
キャンプファイアーとかもう何十年前か忘れるほど昔の経験ですが、またやりたいなぁ。
あんな大掛かりなのは、学生でもないとできないでしょうけどね。
一応、OPの二人は『天声降り注ぐ朱の空に』というシナリオに出てます。
勿論全然知らなくても問題ありません。
全く問題ありませんが、いじっていただくのは大いに歓迎です(爽笑
お一人でも楽しめるシナリオになりますが、折角ですので、ぜひ、お友達をお誘いの上、ご参加くださいませ。
今回は夏忘れのイベントシナリオ!
とある集落で復活した、死者を送る大焚火祭りに参加してあげてください。
キャンプファイアーとかもう何十年前か忘れるほど昔の経験ですが、またやりたいなぁ。
あんな大掛かりなのは、学生でもないとできないでしょうけどね。
一応、OPの二人は『天声降り注ぐ朱の空に』というシナリオに出てます。
勿論全然知らなくても問題ありません。
全く問題ありませんが、いじっていただくのは大いに歓迎です(爽笑
お一人でも楽しめるシナリオになりますが、折角ですので、ぜひ、お友達をお誘いの上、ご参加くださいませ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/04 23:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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大焚火の前(雑談卓) 雨を告げる鳥(ka6258) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/08/30 01:25:34 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/29 01:34:02 |