• 猫譚

【猫譚】初陣!フライングシスティーナ号

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/11/13 22:00
完成日
2016/11/23 09:44

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●初陣
 グラズヘイム王国の騎士であり、アルテミス艦隊の司令でもあるソルラ・クート(kz0096)が、険しい表情で西の海をみつめていた。

 ――黒大公ベリアル動く――

 いつ王国へ再上陸していたのか。その狙いはどこにあるのか。
 ゲートを巡る各地での戦いに便乗したのだろうか。それとも、もっと別の……碌でもない考えがあったというのだろうか。

「この度の戦いは、陸上での合戦が主体となりますが、アルテミス艦隊の出撃命令――ノセヤ君の提案だとか?」
 ソルラは甲板に並んで立つ『軍師騎士』ノセヤに問うた。
 刻令術式外輪船フライングシスティーナ号の技術責任者として乗船している騎士は、その痩せた身体で潮風に耐えていた。
「戦域の南側は海岸線が続いていますからね。これを利用する手はありません」
 簡単に上陸できる訳ではない。
 喫水線が浅い傾向の多い外輪船でも、大型のフライングシスティーナ号では海岸に近付く事自体が危険な行為だ。
 その為、中小型の刻令術式外輪船を護衛を兼ねて同行させている。目的地付近の海域に到着したら、中小型の刻令術式外輪船で海岸線に近付き、ハンター達を降ろす。
「漁村の避難民の受け入れも兼ねるようだけど」
「その為の、フライングシスティーナ号です。ソルラ司令には、上陸して拠点を維持していただければと」
 沖合に停泊しているフライングシスティーナ号に往復する役目はアルテミス艦隊の僚艦という訳だ。
「……本当にノセヤ君はタイミングが良いよね」
 就航して間もなく、実戦投入である。
 多数の住民の避難先としてだけではない。上陸したハンター達が敵右翼を撃破する事で、中央での戦いを有利に進めるのだ。
 フライングシスティーナ号の有効性が証明されれば、批判的だった一部の貴族勢力も認めざる得ない。
「ヘクス様の為に戦う訳ではありませんけど」
 憮然とした表情でソルラが呟いた。
 港街ガンナ・エントラータの領主であるヘクス・シャルシェレット(kz0015)を思い出したようだった。
「あれを降ろす事ができれば……拠点活動に少しは役に立てそうなのに」
 複雑そうなソルラの視線の先には、『第六商会』が開発した支援活動用ゴーレム『Gnome』が甲板上で何やら作業を行っていた。
 船内での重作業等を行う予定で、テスト兼ねて、フライングシスティーナ号に搭載されている。
「降ろしますよ」
 今更、何を言っているのですかという様な雰囲気のノセヤの一言。
「だって、海の上であれを降ろすのは?」
「あらかじめ、あのゴーレムを曳航用の船に乗せておきます。特殊馬車からの技術を応用したもので、そのまま、上陸できます」
「あぁ!」
 ソルラはポンと手を叩いた。
 ノセヤが言っている特殊馬車とは、ノセヤ自身が考案した水陸両用の馬車だ。
 元々は、馬車から船への詰め替えを簡略化する為のものだ。おまけに、簡単な細工をした上で、並べる事により簡易的な陣地の構築も可能という。
 【闇光】での撤退作戦でソルラ自身が、この特殊馬車を使うように指示を出した事があったがすっかりと忘れていた。
「水陸両用だから、多少無茶すれば海も行けるわね」
「特殊馬車の方はフライングシスティーナ号への搭載も可能ですので、強引な方法になりますが、上陸艇として使えなくもないです」
「……相変わらず、脱帽するわ」
 まるで最初から仕組まれていたのではないかと思う程の手際の良さだ。
「それで、ハンター達には、敵右翼の撃破と、拠点の作成と防衛、避難民の受け入れをそれぞれ行ってもらうという事で大丈夫?」
「その通りです。それでは、準備してきます」
 気合の入っていない敬礼をしつつ、よろよろと立ち去るノセヤ。
 その後ろ姿を眺めながら、後輩が頼もしく育った事を嬉しく思うソルラであった。

●上陸
 多少の手間は掛かったものの、沖合に停泊したフライングシスティーナ号から、中型の刻令術式外輪船、そして、上陸用のボートや特殊馬車に分乗し、ハンター達とアルテミス小隊は上陸を果たした。
 すぐさま、小隊長でもあるソルラの指揮で拠点の作成が始まる。築陣が得意な青の隊なだけあって、その動きは慣れている。
「北西方向に馬車を並べて、防壁を作りましょう」
 手早く指示を出すソルラ。
 敵は近いのだ。悠長にはしていられない。
 その時、視界の隅に動く気配を感じた。
「エロディラ! なんで?」
 それは、アルテミス艦隊に居候しているユグディラだった。
 もちろん、戦場には連れて来られないのでフライングシスティーナ号に置いてきたつもりだったのだが……。
 エロディラは頭に黒い布のような何かを被ったまま、傲慢の歪虚の軍勢がいる方向に向かって駆け出していってしまった。
「どういう事なの……」
 ソルラはそれを呆然と見送る事しかできなかった。
 ユグディラの行動には謎が多い。
 だが、思い返すと――あのユグディラが海上で視線を向けている先が、ユグディラ達が住む島の方角だったりとしていた。
 臆病なユグディラが戦場の方へ駆け出していくとは考え難い。
「まさか、他にもユグディラが居る可能性が?」
 歪虚の軍勢によって追われているには人だけではない……かもしれない。
 そんな予感めいたものをソルラは感じた。
 ならば、ユグディラ達も守らなければならない。
「……というか、私の下着ぃ!」
 ソルラの絶叫が戦場に響いたのだった。

リプレイ本文

●敵右翼本隊
 海岸線から上陸したハンター達は、それぞれの役割に沿って素早く行動を起こしていた。
 その一人、美しく長い金髪が風に流れ、手で抑えながら、Uisca Amhran(ka0754)が来た道を振り返る。
「ソルラさん、右翼の敵は任せてください。アルテミス小隊の撲殺☆天使、降臨なのです」
 決意強くUiscaは呟くと、短杖を力一杯握る。今頃、ソルラとアルテミス小隊員らは拠点作成に追われている事だろう。
 視線を陸地へと向けた。
 羊型歪虚の群れが見える。数はハンター達の数倍はあるだろうか。ここからでも、メェメェ聞こえる。
 敵もハンター達の姿を確認して、こちらへと向かって移動を始めていた。やっぱり、メェメェ煩い。
「こいよ、傲慢ども。たかが、人間が相手をしてやるっていってんだ」
 迫ってくる羊歪虚の群れを真剣な眼差しで見つめているのは、龍崎・カズマ(ka0178)だ。
 海岸線には避難民が追われているのだ。
 ここで、歪虚の群れを足止めしておかなければならない。
「まさか、『逃げる』だの、『迂回して民間人を追う』だのとは、言わねえよな?」
 カズマは両手を広げた。
 傲慢の歪虚は、その傲慢さ故に挑発が有効だと彼は知っていた。
 狙い通りヘイトを稼げれば、それで、この作戦は成功だ。挑発が効いたのか、羊歪虚の群れは、独特の鳴き声を叫んでいる。
「メエメエうるせえっ。寝る時以外はお呼びじゃねーんだから、すっこんでろ!」
 ジャック・エルギン(ka1522)が不敵な表情を浮かべながら、番えた矢を大空に向かって放つ。
 緩やかな放物線を描き、矢が羊歪虚の群れへと落下する。
 まだまだ距離はあるのだが、不幸な歪虚の1体に突き刺さった。
「そんじゃま、おっ始めるとするか!」
 素早く次の矢を番える。
 そんなジャックの横をシガレット=ウナギパイ(ka2884)が駆け抜けていく。
「撃退に行くぜェ。にしても、見渡す限りの、もこもこだなァ……」
 一見、羊が直立しているだけのようにも見えるので、シガレットの感想通り、確かに、もこもこの集団だ。
 もっとも、ユグディラと違って、間違っても、もこもこの羊歪虚に顔を埋めたいとは誰もきっと思わないだろうが……。
「可愛げがない羊なのが残念だなァ!」
 シガレットは宝剣を振りかぶった。
 同様に最前線へと躍り出たバリトン(ka5112)が幅広な巨大刀を上段へと構えた。
「わしの仕事は、ここで、羊どもの数を減らすのと足止めじゃな」
 作戦上、特に細かい事を考える必要はない。
 拠点作成も避難民の対応も、仲間達がしっかりと行うだろうし、右翼に集まったハンター達は実力者揃いだ。
 つまり、もう好き放題に刀を振り回せる訳で。
「さて、羊ども爺の遊びに付き合ってもらうぞ? 楽しませろぉ!」
 咆哮のような叫びを上げた爺。
 その威勢の良さに思わず微笑みながら、ヴァルナ=エリゴス(ka2651)も聖剣を突き出すように構えた。
 出発前の同志の叫び声とか、避難民の事とか色々と気になる事はあるが……。
「……今は、目の前の事に集中しましょう」
 黒大公ベリアルとその軍勢。
 敵右翼を完全に撃破すれば、中央での戦いも有利に進むはず。
「行きますよ!」
 全身を包む黄金色の燐光が一際輝き、聖剣へと流れ――敵の出鼻を挫くように薙ぎ払った。
 マテリアルが爆ぜて、その散っていく光が大輪の花のように煌く。

 戦闘が開始された。
 時音 ざくろ(ka1250)が気合を入れ直す為に、頬を手でパンパンと叩く。
 エロディラの件を頭の隅へと追いやって、可愛げのない羊歪虚の群れを睨むと背後に居るはずの愛しき人へ声を掛けた。
「行こう菊理、ざくろの背中は任せたよ!」
「ああ、援護は任せてくれ」
 ライフルを構え、白山 菊理(ka4305)が短く応えた。
 敵は主力ではないとはいえ、油断はできない。
 前に立つざくろへと向けて、自身のマテリアルを流す。ざくろ自身も、マテリアルの防御膜を展開していた。
「数だけ言えば、敵が多い。抜けられないようにしないと」
「ざくろも極力、気をつけるけど」
 何体かと戦線を突破してしまうかもしれない。
 だが、大勢が決してしまえば、恐れる事もないものだ。

「うわぁ……外の世界じゃ、羊が人間を襲うのか……」
 フレイ=アルマータ(ka6615)が戦闘の様子を観察しながら、そんな言葉を口にした。
 森の中に居たら、羊がこれほど危険な存在とは絶対に分からなかった。
 今度から羊を見たら気を付けようと心に誓う。ウール製品も怖いものかもしれない。
「やっぱり、森の外に出ないとダメなんだよ!」
 杖の先から攻撃魔法を放ち、フレイは後方から援護に意識を集中させた。
 同じように、皐月=A=カヤマ(ka3534)もハンター達の後方に位置していた。
(こないだ見せて貰った船の初陣っつーから……)
 刻令術式外輪船フライングシスティーナ号の初陣だ。
 転移門と船としての利点を活かした上陸作戦は、ここまでは想定通りの動きだろう。
「まー、まだ俺じゃ、大した戦力にはなんねーけど、居ねーよりはマシだろ」
 ライフルを構えて覚醒状態に入ると、マテリアルを弾へと込める。
 戦闘は乱戦となりかけていた。

●拠点
「……ああ、くそ。まだ地面が揺れてやがる」
 煙草に火をつけ、トライフ・A・アルヴァイン(ka0657)が周囲を見渡す。
 ここは、ソルラ・クート(kz0096)率いるアルテミス小隊が拠点とする場所だ。
「見栄張って、船になんて乗るんじゃなかった」
 刻令術式外輪船フライングシスティーナ号に転移門で移動したまでは良かった。だが、そこから先、別船と上陸艇に乗り換えてからは揺れが大きかったようだ。
 煙草を咥えながら通信機器の具合を確認しつつ、不要なノイズに眉をひそめ、マテリアルを調整する。
 機導師としての能力を活かして、今回の作戦に貢献しているのだが……視界の中に、刻令ゴーレムの姿が見えた。
 フワ ハヤテ(ka0004)がゴーレムに乗って指示を出している。
 なんでも、アルテミス艦隊に配備されている刻令ゴーレム「Gnome」との事だ。その名も『頑張れ☆へくす君』。
「『コンストラクションモード:ウォール』……一先ずこんなものかな?」
 ゴゴゴと忠実に命令通りに動き出す『頑張れ☆へくす君』。
 ゴーレムに命令するとは、なかなか魔術師らしいではないかなと思いながら、気持ちを切り替えて遠くの戦場を眺める。
 敵右翼本隊とハンター達との戦闘が開始されたようだ。風に乗って戦闘の音が微かに聞こえる。
「いやはや、こんな処まででばるとは、敵も元気なものだねえ」
 戦線を抜けて来た歪虚なのか、あるいは、はぐれで居た歪虚なのか、何体かこちらに向かって来るようだった。
 その様子は、双眼鏡で避難民達の動きを追っていたジルボ(ka1732)にも見えていた。
「避難ルートには被らなさそうか」
 幸いというべきだろう。避難民達の対応に向かった仲間達のおかげかもしれない。
 となれば、する事といえば、向かってくる羊歪虚共の迎撃という事だ。
 今回、敵の中に指揮官らしき存在は確認できないという。
「で、ジャックは大丈夫か?」
「王国は、俺様の庭だぜ?」
 拠点の前に立つ戦士が一人。ジャック・J・グリーヴ(ka1305)だった。
 いつから“庭”になってしまったのか、ツッコミを入れるべきかどうか悩んだいる間にも、ジャックの言葉は続く。
「俺様への挨拶もなしに、乗り込んで来るたぁ……良い度胸じゃねぇか」
 彼は羊歪虚が拠点に迫った場合に備えて待ち構えているのだ。
 マテリアルを燃やし、敵の意識を俺様に集中させ、俺様が耐える。全ての攻撃から仲間も拠点も庇うつもりなのだ。
 以上が、ジャック・J・グリーヴが考えた、パーフェクトなプランの全貌だ。
「……ソルラさん」
 メトロノーム・ソングライト(ka1267)が並べられた馬車の上で、拠点の中をみつめていた。
 下着の件で励ましたが、やっぱり、大丈夫なのだろうかと心配になる。とりあえず、指揮の様子を見ると今の所はきっと、大丈夫だろう。
 とにかく、作戦を成功させないと下着どころではない……のかもしれない。
「ジャックさん、よろしくお願いしますね」
「お、おう! 俺様に気にする事なく、ぶっぱなせ!」
 顔を赤くしながら早口に応えたジャックの言葉に、微かに微笑を浮かべ、メトロノームは魔法を行使する為に意識を集中し始めたのだった。

●ユグディラ
 キヅカ・リク(ka0038)が大空に舞う。
 飛んでいる訳ではない、マテリアルの光を踵から放出し、ジャンプしているのだ。
「とりあえず、民間人の確保……は、大丈夫そうかな?」
 遠く、避難民達の保護に回っているハンター達の同行が辛うじて見えた。
 あちらは特に問題はないだろう。
 視線を変えた瞬間、茂みの中に猫のようなのが見えた。
 直立しているような猫――もちろん、普通の猫ではない。ユグディラだ。
「ユグディラ……え、なに、それも追われてんの!?」
 追いかけている羊歪虚を確認した所で、着地すると近くに居たハンター達にユグディラを見つけたと伝える。
 その言葉に、黒の夢(ka0187) が、ほんわかとした表情で人差し指を立てた。
「夢では、見た事あるのな。ユグディラちゃん」
「やっと見つけたわ、あのエロ猫。もう一度、お灸を据えないとダメみたいね」
 一方、残忍な目つきで言い放ったのはアイビス・グラス(ka2477)だった。
 アルテミス艦隊に居候しているユグディラが戦場に向かって走り去ったという。
 しかも、懲りずに再び下着を奪ってというではないか。
「ソルラちゃん……!」
 静かに瞳を閉じた黒の夢が、エロディラの被害者の名を呟いた。
 大丈夫、私も履いてないから――というカミングアウトの言葉だけは喧騒に紛れ、誰の耳にも聞こえなかったが。
「色は黒……ソルラさん、結構、大胆なモノを持ってるとは……」
 目印替わりになんとか色だけは教えて貰ったのだが、アイビスは妙なリアルを感じた。
 ユグディラが見つかったという方向に北谷王子 朝騎(ka5818)は飼い犬を向かわせる。
「戦場に赴く際、大切な人の大切な毛をお守りにしたという話があるでちゅ。ユグディラもそれにならって、ソルラさんのパンツを被ったのかもしれまちぇん」
 死と隣り合わせの戦場へと向かったエロディラの覚悟の程が伝わるようだ。
 そういう事であれば、早々に助けなければ。
 朝騎は、素早く艶かしい動きで符を取り出した。ユグディラを追いかける羊歪虚を追い払う為だ。

●避難民
 逃げてくる避難民らを一人一人確認し、日紫喜 嘉雅都(ka4222)は集団の最後尾へと回った。
 パッと見、負のマテリアルは感じられなかったし、明らかな不審者も居なかった。傲慢の歪虚には【変容】の能力持ちもいるが、今、この戦場には居ないだろう。
「……エロディラの黒い布は、カバンか布で包み、女性がソルラさんに返還を……と思いましたが、言いそびれたかもしれませんね」
 と、そんな事を今更ながら呟いた。
 そして、意識を切り替え、迫ってくる羊歪虚に意識を集中させる。
「いやはや……着いて早々にこの有様とは、仕事に欠きませんな」
 マッシュ・アクラシス(ka0771)が自身のマテリアルを燃やしながら避難民らとすれ違う。
 誰もが我先にと走るが、老人や子供、怪我人はどうしても遅れ気味だ。
 躓いて派手に転がった少女の後ろに、特徴的な全身甲冑に身を包んだマッシュは庇うように立った。
「……私、この様な身なりですが、人間ですのでご心配なく」
 少女は短くお礼を言うと立ち上がって走っていく。
 他にも逃げ遅れそうな人は居ないかと周囲を観察する彼の横を、柏木 千春(ka3061)が通り抜け、殿へと就く。
「大丈夫です。必ず護りますから……もう少しだけ、頑張りましょう」
 逃げられない程の重傷者は居ないようだ。
 それなら、追撃をかけてくる羊歪虚を迎え撃てば、安全に避難できるだろう。
「ここは、わたし達に任せて、先に行って……大丈夫、慣れてるから」
 アルテミス小隊の制服ワンピースを着込んだ十色 エニア(ka0370)が避難民らに告げる。
 避難民らに、王国騎士団の一小隊の制服が分からなかったようだが、助けに来てくれたハンターか女騎士には見えたようだ。
 口々に感謝の言葉や、その気高き美しさを称えながら避難民らは去っていく。
「……大丈夫、(それも)慣れているから」
 遠くの方へと視線を向けながらエニアがぼそりと呟いた。
 ちょっとスースーするワンピースの裾が風でめくれ上がりそうになって、思わず手で抑えるが、その姿が逆に色気を出していた。
 杖先で魔法陣を描きながら、ヴィルマ・ネーベル(ka2549)が避難民らを見送って視線を羊歪虚へと向けていた。
「【変容】で隠れておるものはいなそうじゃし、我は羊どもの相手でもしようかのぅ」
 ここからでも、メェメェと聞こえてくる羊歪虚の群れ。
 あれが歪虚ではなく、ちゃんとした羊だったら――ウールとして刈り取ったら――暖かいだろうか。
「急に冷え込んできたしのぅ……」
 霧の魔女としては寒さ如きに弱音を吐きたくはない所であるかもしれないが、思わず、そんな言葉を口にした。
 最近、急に冷えてきたと思う。こういう時は、人肌が恋しく――いやはや、今はそんな事を考えている場合ではない。
「集中じゃ、集中」
 その言葉は真横に並んだ央崎 遥華(ka5644)には聞こえなかったようだ。
 彼女は避難民らを見守りながら、周囲に聞こえるように声を出していた。
「最終ラインには向かわせませんよ……」
 逃げる避難民と追いかける歪虚が同じようなタイミングで拠点へとたどり着いたら、状況が悪くなると容易に想像できた。
 迫ってくる数はハンターよりは多いが、面子は頼もしい仲間ばかりなので問題ないだろう。
「豚羊の毛が、ウールか体毛か、私達がハッキリさせますので、皆さんは慌てずに避難してください」
 この戦場には豚羊――ベリアル――は居ないが、今にも挫けそうだった避難民の気持ちを鼓舞するには良い言葉だったかもしれない。
 そんなウール使いたくないとか臭そうとか、避難民らの笑い声が聞こえてきた。

●敵右翼本隊
 Uiscaは羊歪虚を女子力()で粉砕すると、眼前に突然現われたユグディラに驚く。
 周囲は戦闘やらならで誰も気がついていないようだが、そのユグディラは女性物の黒い下着を被っていた。
「この布切れをあげるから協力してくれる?」
 どういう事か、どこからかサッと白い布を取り出すと、ユグディラへと渡した。
 警戒していたユグディラだったが、一瞬の事に白い布を掻っ攫う。
「あ……」
 黒い下着は回収しようとしたのだが、あっという間に逃げられてしまった。黒い下着の上に白い下着を装着するエロディラ。これで、防御力アップだ!
 唐突に、Uiscaの頭の中に思念のようなイメージが流れてきた。
 羊歪虚から逃げるユグディラ達。その数が突然、倍に増える。慌てた歪虚が捕まえようとするが簡単には捕まらない――そんな思念が映像化された。
「……カズマさん! ユグディラ達が!」
 たまたま近くを通りがかったカズマを呼び止めると、ユグディラの事を伝える。
 その思念の話しを聞いて、彼は顎に手を当て、しばし、考える。
「幻覚を使っている……という事か」
「恐らく」
 ユグディラもまた、無力では無かったようだ。
 幻覚を使って追手を撹乱していたみたいではある。
 空気を読まず話の途中で突撃してきた羊歪虚を切り捨ててカズマは周囲を注意深く観察すると、白い布と黒い布を被ったユグディラを見つける事ができた。
「……話によると黒い下着とは聞いていたが?」
「気のせいです」
 淡々と答えるUiscaにカズマは特に疑問を抱かず、頷いた。
 今は下着の事など、些細な事に過ぎない。ユグディラが稼いだ時間を無駄にしないように、可能な限り、羊歪虚を倒さなくてならない。
「ユグディラらは別動のハンターらに任せる」
 トランシーバーに連絡を入れながら、カズマは再び戦場を駆け出した。

「おらぁ! 前ばっか見てんと、脇がお留守やでぇ!」
 皐月が威勢良く叫ぶと射撃を繰り返し、素早くリロード。
 ユグディラを追いかける事に専念していた羊歪虚の頭を銃撃が貫通した。追いかける事に夢中になっていたようだ。
「魔法が尽きたら……逃げるしかないけど、これは……逃げる先が無いかも」
 退路の事を考えながら魔法を唱えるフレイ。
 数は敵の方が多いのだ。戦線を突破されている以上、一人で拠点に向かうのは危険だと思った。
 事実、射撃を繰り返したいた彼らに向かって、別方向から羊歪虚がメェメェ叫びながら突進してくる。
「向かってきましたよ!」
 羊が直立して向かってくるのだ。不気味としか言いようがない。
 慌てて魔法を唱えるフレイの声に反応して、皐月がクルッと銃口を羊歪虚へと向けた。
「ちょこまかせんと、大人しく当っとき!」
 マテリアルを込めた弾丸がメェメェ言ってる口の中に直撃した。
 続けて、詠唱が終わった魔法が当たると、塵となって消えていった。

 黄金色に輝く長剣を振るって、ジャックは、一体ずつ、確実に羊歪虚を始末していた。
 敵の数は多い。
「無駄に数だけはあるな」
 ただ、それ以上というものはない。格段に強い個体が居るとか、【強制】を使ってくるようなものも居ないみたいだ。
 そろそろ羊斬りにも飽きてきた所だが、次から次に向かって来るので、止まらずに剣を振り続ける。
 そこへ、ジャックを囲んでいた一角が派手に崩れた。
「よォ。楽しくやってるようじゃねぇかァ」
 現れたのはシガレットだった。
 彼もジャック同様、返り血なのか泥なのか、激しい戦闘を全身で物語っていた。
 申し合わせた訳でもなく、背中合わせになって、お互いをフォローする。向かってきた羊歪虚の脳天に武器を叩き込む二人。
「生憎だが、回復は打ち止めだぜェ」
「だろうな。まぁ、こっちも、マテリアルは枯渇しかけてるな」
 人間二人が弱っているように見えたのだろう。
 見る目が足りない羊歪虚が無謀にも彼らを囲んだ。
「それじゃ、もうひと暴れだな」
「乱戦上等だぜェ」
 ジャックとシガレットが不敵に笑い、武器を掲げた。

●ユグディラ
 十数体はいるだろうか、ユグディラらを保護した所で、問題のエロディラが現われた。
「パンツ好きなユグディラに、悪いユグディラはいまちぇん!」
 朝騎が大きく宣言した。
 頭に白い布と黒い布を被っているユグディラとお友達になろうとした所で、エロディラが素早く動いた。
「友達になりたいでちゅ!!」
 その叫びが逆に警戒心を生んでしまったようだ。
 怖いものでも見るようなユグディラの視線。
 すぐに追いかけようと思ったが、羊歪虚も迫ってくる状況でもある。慌てて符を構えた朝騎を庇うようにアイビスが拳を構えて割って入った。
「エロ猫を捕まえなきゃならないから、一気に落とさせて貰うわよ!!」
 ゆっくりとしている暇はない。
 なんでユグディラを歪虚が追いかけているのか気にもなるが、詮索は後回しだ。
 意識を集中し、マテリアルのオーラに包まれたアイビスが一気に駆ける。
 その速さ、まるで緑色の刃風。
 彼女が走り抜けた先、残っているのは塵と消える羊歪虚らだった。
「あれ? エロディラが……居ない!」
 捕まえてお仕置きしようと思ったのに――命拾いしたエロディラだった。

「よしよし、みんな怖かったのなー無事で良かったのであるー」
 ユグディラに包まれて、いや、多数のユグディラを保護した黒の夢。
 ふわふわもふもふの中で、懐いて来ないユグディラ……いや、エロディラを発見した。
「嫁入り前の年頃の女の子の下着を盗って防具にしないの!」
 手を伸ばしたが、幻だったようで捕らえる事はできなかった。
 黒の夢も追いかけようとしたが、既に幾体ものユグディラを抱えている状況では、さすがに難しい。
 その時、スーと逃げるエロディラへと迫ったのはキヅカだった。
 猫餌でおびき出した所をジェットブーツで奇襲したのが良かった。思った以上の効果だ。猫餌。単なる偶然の可能性もあるが。
 手を伸ばしてキヅカは何かを掴んだ。
「取った! ……けど……これは?」
 捕れたのはエロディラではなく、下着だった。
 しかも、言われていた黒い下着ではなく、白い下着だった。
「……ソルラさん、まさか、二重履きだったの!?」
 驚くキヅカが、拠点へと合流し、女子力()を味わうのは、この後の事である。

●避難民
 殿に立つマッシュ、千春、嘉雅都の3人は連携して羊歪虚の追撃を抑えていた。
 避難民らは十分に退避できているから問題はないだろう。あとはこの追撃してくる羊共を殲滅すればいいだけだ。
「拠点前にも羊歪虚が現れたみたいですが、問題はないようですね」
 嘉雅都が通信機器から入ってくる情報を仲間に伝える。
「それは、良かったです」
「もう大丈夫ですね」
 羊歪虚を切り捨てたマッシュと、光の波動を放った千春が応える。
 戦況は圧倒的にハンター達に有利に進んでいる事を、さすがの羊歪虚も気がついたようだ。
 右翼本隊からの増援も来る気配はない――つまり、見捨てられたのか、増援できない程の戦況になっているのだろうと羊歪虚らは思い至ったようだ。
 一斉に、メ゛ェ~と情けない鳴き声を発しながら、生き残った羊歪虚が逃げていく。
 それは一見、牧羊犬に追い立てられる羊の群れを連想させるほど、無様な姿であった。追い立て役として、幻獣イェジドが居れば、様になったかもしれない。
「残りは任せて、私達は避難民の護衛に専念しますか?」
 そんな歪虚の様子に、千春は提案した。
 マッシュと嘉雅都は頷く。
 大部分は逃げ出しているが、はぐれの羊歪虚も居るようだからだ。
 護衛に専念しておいて損はないだろう。
「それにしても逃げても無駄……とはな」
「では、残りは魔術師さんに」
 3人は頷き合うと、避難民らを追いかけた。

「必要なら前に出る事も考えたのじゃが……」
 結局、出る事は無かったようじゃと言葉を続け、ヴィルマが魔法を唱える。
 目標付近にマテリアルの氷霧が発生した。
 慌てる羊歪虚が無様にぶつかり合って地面に転がる。もはや、逃げ場はない。
「――霧の魔女ヴィルマ・ネーベルの名の下に、凍てつかせ噴舞せよ、霧裂け氷乱の嵐!」
 マテリアルの冷気の嵐が刃となって羊歪虚を切り裂いた。
 厚いウールに包まれているから氷の魔法は通じないとかそういう事はなさそうだ。羊歪虚の毛が切り落とされると、風に乗って、塵となり消えていく。
 狼狽える歪虚らに、追い打ちを掛けるように、遥華が放った魔法が宙を駆けた。
「ヴィルマさんが氷なら、私は、やっぱりこれだなっ!」
 稲光のような捻れた魔杖の先端。
 宝玉から雷鳴と轟音を響かせて、遥華が紡ぎ出した魔法陣から青白色の光を輝く矢が錬精された。
「我が意を示し穿て」
 再び飛翔する魔法の矢が逃げ出そうとする羊歪虚を直撃した。
 魔術師は強力な攻撃魔法を持つ。それが、ここに3人も集まっているのだ。殲滅力という点で言えば、敵からしてみれば恐ろしいものだろう。
 もはや、恐慌状態に陥っている歪虚の群れ。我先に逃げ出している。所詮は烏合の衆か。
「妖精の力、見せてあげる」
 真っ白い美脚を魅せながらエニアがマテリアルを極限まで高め、集中させる。
 煌きが翅を形作りながら、それが大きな妖精へと変わりゆく中、彼の意識は頂点へと達した。
 集中の為に閉じていた瞼がカッと開き、ハイライトのない瞳が氷のような冷たさを放つ。
「……氷よ、凍てつく氷嵐となり、全てを切り刻め!」
 高めたマテリアルと共に放たれた氷の魔法が残った歪虚らを包み込んだ。
 氷嵐が消え去った後、羊歪虚らは塵となって消えていた。

●拠点
「わぁーお。意外といるかもねぇ」
 壊れた防壁を埋めるようにゴーレムに次の命令をだすフワ。
 戦線を突破して抜けてきた分が、はぐれていた羊歪虚や雑魔を引き連れて、拠点へと迫ってきたのだ。
「だけど、悪いけど、ここから先には行かせないよ」
 重力を操る魔法を放って、その一角を足止めする。
 敵に組織的な動きはない。だからこそ、今はがむしゃらに突撃してくるだけで、この勢いさえ挫けば驚異はない。
「……上等だぜクソ畜生共。きっちり、あの世へ出荷してやらぁ!」
 仲間も拠点も、全てを庇うように、ジャックがただ一人で拠点前から動かない。
 多勢に無勢だが、仲間からの援護もあり、彼は一歩も下がろうとしなかった。
「……あのクソ王女に王国を変えてやる言っちまったからな。そん位はしてやんねぇとよ」
 あどけない王女の姿を思い出し、慌てて首を振る。
 逃れるように一瞬、拠点を振り返り――『頑張れ☆へクス君』と名付けられたゴーレムが視界に入った。どうして、そんな名前なのか……。
 クソが――と心の中で呟き、ジャックは羊歪虚の攻撃を盾で受け止め、弾き返す。
 隙を突いて背後に回った羊歪虚が唐突に塵となった。
 ジルボの援護射撃だ。彼は冷静に戦場を見渡して巧みに敵を誘導していた。
「下手に散開されると困るんだよ」
 薬莢を音を立てて排出させ、リロードすると再び銃口を羊歪虚の群れへと向ける。
 狙いは……ジャックの支援と、もう一つ、重要な役目があった。
 視界の片隅に映る少女の姿を確認しながら、高められるマテリアルを感じる。
「そろそろだ、ジャック!」
 声を大にして叫ぶ。
 黄金色のハンターは腕を掲げ合図をすると共に、盾を構えながら羊歪虚と距離を取った。
 弦を奏でるような音が戦場を流れると共に淡青な色の線が翼模様の魔法陣を描いていく。
「……大地よ、不動なる偉大な幻獣よ。我が声、我が奏を、捧げます……」
 メトロノームが唄うように詠唱を続けていた。
 マテリアルを練り上げて意識を高めているのだ。四肢と首元に身に付けた魔術刻印が、幾重にも魔法陣を展開していく。
 気が付けば、羊歪虚の群れが居る大地にも同じ模様の魔法陣が広がっていた。
「……グラビティフォール!」
 刹那、紫色の光と共に猛烈な重力波が発生――中心に収束し、あらゆる存在を圧壊させていった。

●敵右翼本隊
 何体目か数えるの途中で止めた菊理は、羊歪虚の1体を銃撃で倒した。
 幾体か戦線を突破されたが、数の差を見れば致し方ない事であり、むしろ、ハンター達の活躍は特筆すべき内容であった。
「ざくろ、こっちは大丈夫」
 後ろから援護していた菊理は、前に立つざくろに告げた。
 敵は浮き足立っているので、守って貰う必要はないからだ。今は少しでも多くの敵を倒すチャンスである。
「フリージングレイ!」
 青白く輝く怪光線が一直線に伸びて、羊歪虚らを貫いていく。
 凍てつくマテリアルが逃げようとする歪虚を蝕んでいった。
「次、行くよ! 真・烈風聖槌突き!」
 ざくろは力強い掛け声と共にメイスを振るう。
 ふと、菊理の視線に気がついた。
「どうしたのかな? 菊理」
「……いや、格好良いと思った」
 率直な菊理の感想に、耳まで真っ赤になったざくろが照れながら、照れを隠すように機導術の炎を作って羊を焼き払った。

 マテリアルの淡い光を残しながら、ヴァルナの剣が宙を切り裂いた。
 薙ぎ払うと手首から上体を返して姿勢を入れ替えると荷重移動した勢いで再び大剣を振る。
(戦えている……“あの人”には、まだ及ばないかもしれませんが)
 派手な立ち回りは隙も多い。だが、それを承知でヴァルナは戦っていた。
 狙いが、敵の士気を落とすような戦いだからだ。彼女の戦い振りは、その目的は十分に果たしていた。

 その時、ユグディラの姿が見えた。もふもふの猫が直立している。
 ソルラの例の物を盗んだユグディラとは別のようだ。
 逃げる歪虚の邪魔をするように――数体が並んでいる。なにをするという雰囲気ではないが、危険な事だという認識はあるのだろうか……。

「あれは……」
 ヴァルナは口を開きかけ閉じた。
 幻覚だという事が分かったからだ。ハンター達の呼びかけに応じて、歪虚を倒すのに協力してくれているのだ。
 退路を失い、別の方向へと逃げようとする歪虚の群れの足並みが崩れる。
「バリトンさん、今です!」
 逃げ場を失い戸惑う羊歪虚の群れ。
 絶好の追撃のチャンスに、ヴァルナは先程から、彼女同様、嵐のような強さで歪虚を粉砕していた爺に声をかけた。
「そのようじゃな!」
 どんっ! と強く踏み込み、一気に敵陣の中へと踏み込むバリトン。
 そのまま幾体も切りつけながら、マテリアルを高め、次の一撃を放つ。
「逃がさんぞぉぉ!!」
 空間を飛び越し、マテリアルの刃が逃げ出す羊歪虚の群れを容赦なく襲う。
「「「メ゛メ゛メ゛ェ!」」」
 羊歪虚の悲鳴が戦場に響き渡った。


 こうして、ハンター達の活躍により、敵右翼本隊を壊滅させ、刻令術式外輪船フライングシスティーナ号の初陣を勝利で飾った。
 また、避難民とユグディラの保護も無事に達成できたのだった。


 おしまい。



 拠点では避難民の受け入れでごった返していた。
 毛布や暖かい飲み物などを提供するように提案したトライフは、偶然にも入手した黒い布を丁寧に畳んだ上で、こっそりとソルラに手渡す。
「しかし、随分とセクシーな下着だね、ソルラ嬢」
「え……あっ! あー!」
 無事に見つかった喜びよりも、様々な事情により驚きの声を発するソルラ。
 塗ったのかという程、顔を赤らめている女騎士にトライフは流し目を向けながら言った。
「僕の為であれば嬉しいんだけど……少し妬けるな」
「や、妬けなくていいですからぁぁぁ!!」
 ソルラの叫び声も、戦場に響いていったのだった。

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参加者一覧

  • THE "MAGE"
    フワ ハヤテ(ka0004
    エルフ|26才|男性|魔術師
  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 大口叩きの《役立たず》
    トライフ・A・アルヴァイン(ka0657
    人間(紅)|23才|男性|機導師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 無明に咲きし熾火
    マッシュ・アクラシス(ka0771
    人間(紅)|26才|男性|闘狩人
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライト(ka1267
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボ(ka1732
    人間(紅)|16才|男性|猟撃士
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラス(ka2477
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 誓槍の騎士
    ヴァルナ=エリゴス(ka2651
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • 紫煙の守護翼
    シガレット=ウナギパイ(ka2884
    人間(紅)|32才|男性|聖導士
  • 光あれ
    柏木 千春(ka3061
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 這い寄る毒
    皐月=A=カヤマ(ka3534
    人間(蒼)|15才|男性|猟撃士

  • 日紫喜 嘉雅都(ka4222
    人間(蒼)|17才|男性|機導師
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • (強い)爺
    バリトン(ka5112
    人間(紅)|81才|男性|舞刀士
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師

  • フレイ=アルマータ(ka6615
    エルフ|25才|男性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
鬼塚 陸(ka0038
人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2016/11/13 21:59:48
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/11/12 15:54:24
アイコン 質問卓
北谷王子 朝騎(ka5818
人間(リアルブルー)|16才|女性|符術師(カードマスター)
最終発言
2016/11/11 18:33:30