ゲスト
(ka0000)
【猫譚】初陣!フライングシスティーナ号
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/11/27 22:00
オープニング
●初陣
グラズヘイム王国の騎士であり、アルテミス艦隊の司令でもあるソルラ・クート(kz0096)が、険しい表情で西の海をみつめていた。
――黒大公ベリアル動く――
いつ王国へ再上陸していたのか。その狙いはどこにあるのか。
ゲートを巡る各地での戦いに便乗したのだろうか。それとも、もっと別の……碌でもない考えがあったというのだろうか。
「この度の戦いは、陸上での合戦が主体となりますが、アルテミス艦隊の出撃命令――ノセヤ君の提案だとか?」
ソルラは甲板に並んで立つ『軍師騎士』ノセヤに問うた。
刻令術式外輪船フライングシスティーナ号の技術責任者として乗船している騎士は、その痩せた身体で潮風に耐えていた。
「戦域の南側は海岸線が続いていますからね。これを利用する手はありません」
簡単に上陸できる訳ではない。
喫水線が浅い傾向の多い外輪船でも、大型のフライングシスティーナ号では海岸に近付く事自体が危険な行為だ。
その為、中小型の刻令術式外輪船を護衛を兼ねて同行させている。目的地付近の海域に到着したら、中小型の刻令術式外輪船で海岸線に近付き、ハンター達を降ろす。
「漁村の避難民の受け入れも兼ねるようだけど」
「その為の、フライングシスティーナ号です。ソルラ司令には、上陸して拠点を維持していただければと」
沖合に停泊しているフライングシスティーナ号に往復する役目はアルテミス艦隊の僚艦という訳だ。
「……本当にノセヤ君はタイミングが良いよね」
就航して間もなく、実戦投入である。
多数の住民の避難先としてだけではない。上陸したハンター達が敵右翼を撃破する事で、中央での戦いを有利に進めるのだ。
フライングシスティーナ号の有効性が証明されれば、批判的だった一部の貴族勢力も認めざる得ない。
「ヘクス様の為に戦う訳ではありませんけど」
憮然とした表情でソルラが呟いた。
港街ガンナ・エントラータの領主であるヘクス・シャルシェレット(kz0015)を思い出したようだった。
「あれを降ろす事ができれば……拠点活動に少しは役に立てそうなのに」
複雑そうなソルラの視線の先には、『第六商会』が開発した支援活動用ゴーレム『Gnome』が甲板上で何やら作業を行っていた。
船内での重作業等を行う予定で、テスト兼ねて、フライングシスティーナ号に搭載されている。
「降ろしますよ」
今更、何を言っているのですかという様な雰囲気のノセヤの一言。
「だって、海の上であれを降ろすのは?」
「あらかじめ、あのゴーレムを曳航用の船に乗せておきます。特殊馬車からの技術を応用したもので、そのまま、上陸できます」
「あぁ!」
ソルラはポンと手を叩いた。
ノセヤが言っている特殊馬車とは、ノセヤ自身が考案した水陸両用の馬車だ。
元々は、馬車から船への詰め替えを簡略化する為のものだ。おまけに、簡単な細工をした上で、並べる事により簡易的な陣地の構築も可能という。
【闇光】での撤退作戦でソルラ自身が、この特殊馬車を使うように指示を出した事があったがすっかりと忘れていた。
「水陸両用だから、多少無茶すれば海も行けるわね」
「特殊馬車の方はフライングシスティーナ号への搭載も可能ですので、強引な方法になりますが、上陸艇として使えなくもないです」
「……相変わらず、脱帽するわ」
まるで最初から仕組まれていたのではないかと思う程の手際の良さだ。
「それで、ハンター達には、敵右翼の撃破と、拠点の作成と防衛、避難民の受け入れをそれぞれ行ってもらうという事で大丈夫?」
「その通りです。それでは、準備してきます」
気合の入っていない敬礼をしつつ、よろよろと立ち去るノセヤ。
その後ろ姿を眺めながら、後輩が頼もしく育った事を嬉しく思うソルラであった。
●上陸
多少の手間は掛かったものの、沖合に停泊したフライングシスティーナ号から、中型の刻令術式外輪船、そして、上陸用のボートや特殊馬車に分乗し、ハンター達とアルテミス小隊は上陸を果たした。
すぐさま、小隊長でもあるソルラの指揮で拠点の作成が始まる。築陣が得意な青の隊なだけあって、その動きは慣れている。
「北西方向に馬車を並べて、防壁を作りましょう」
手早く指示を出すソルラ。
敵は近いのだ。悠長にはしていられない。
その時、視界の隅に動く気配を感じた。
「エロディラ! なんで?」
それは、アルテミス艦隊に居候しているユグディラだった。
もちろん、戦場には連れて来られないのでフライングシスティーナ号に置いてきたつもりだったのだが……。
エロディラは頭に黒い布のような何かを被ったまま、傲慢の歪虚の軍勢がいる方向に向かって駆け出していってしまった。
「どういう事なの……」
ソルラはそれを呆然と見送る事しかできなかった。
ユグディラの行動には謎が多い。
だが、思い返すと――あのユグディラが海上で視線を向けている先が、ユグディラ達が住む島の方角だったりとしていた。
臆病なユグディラが戦場の方へ駆け出していくとは考え難い。
「まさか、他にもユグディラが居る可能性が?」
歪虚の軍勢によって追われているには人だけではない……かもしれない。
そんな予感めいたものをソルラは感じた。
ならば、ユグディラ達も守らなければならない。
「……というか、私の下着ぃ!」
ソルラの絶叫が戦場に響いたのだった。
グラズヘイム王国の騎士であり、アルテミス艦隊の司令でもあるソルラ・クート(kz0096)が、険しい表情で西の海をみつめていた。
――黒大公ベリアル動く――
いつ王国へ再上陸していたのか。その狙いはどこにあるのか。
ゲートを巡る各地での戦いに便乗したのだろうか。それとも、もっと別の……碌でもない考えがあったというのだろうか。
「この度の戦いは、陸上での合戦が主体となりますが、アルテミス艦隊の出撃命令――ノセヤ君の提案だとか?」
ソルラは甲板に並んで立つ『軍師騎士』ノセヤに問うた。
刻令術式外輪船フライングシスティーナ号の技術責任者として乗船している騎士は、その痩せた身体で潮風に耐えていた。
「戦域の南側は海岸線が続いていますからね。これを利用する手はありません」
簡単に上陸できる訳ではない。
喫水線が浅い傾向の多い外輪船でも、大型のフライングシスティーナ号では海岸に近付く事自体が危険な行為だ。
その為、中小型の刻令術式外輪船を護衛を兼ねて同行させている。目的地付近の海域に到着したら、中小型の刻令術式外輪船で海岸線に近付き、ハンター達を降ろす。
「漁村の避難民の受け入れも兼ねるようだけど」
「その為の、フライングシスティーナ号です。ソルラ司令には、上陸して拠点を維持していただければと」
沖合に停泊しているフライングシスティーナ号に往復する役目はアルテミス艦隊の僚艦という訳だ。
「……本当にノセヤ君はタイミングが良いよね」
就航して間もなく、実戦投入である。
多数の住民の避難先としてだけではない。上陸したハンター達が敵右翼を撃破する事で、中央での戦いを有利に進めるのだ。
フライングシスティーナ号の有効性が証明されれば、批判的だった一部の貴族勢力も認めざる得ない。
「ヘクス様の為に戦う訳ではありませんけど」
憮然とした表情でソルラが呟いた。
港街ガンナ・エントラータの領主であるヘクス・シャルシェレット(kz0015)を思い出したようだった。
「あれを降ろす事ができれば……拠点活動に少しは役に立てそうなのに」
複雑そうなソルラの視線の先には、『第六商会』が開発した支援活動用ゴーレム『Gnome』が甲板上で何やら作業を行っていた。
船内での重作業等を行う予定で、テスト兼ねて、フライングシスティーナ号に搭載されている。
「降ろしますよ」
今更、何を言っているのですかという様な雰囲気のノセヤの一言。
「だって、海の上であれを降ろすのは?」
「あらかじめ、あのゴーレムを曳航用の船に乗せておきます。特殊馬車からの技術を応用したもので、そのまま、上陸できます」
「あぁ!」
ソルラはポンと手を叩いた。
ノセヤが言っている特殊馬車とは、ノセヤ自身が考案した水陸両用の馬車だ。
元々は、馬車から船への詰め替えを簡略化する為のものだ。おまけに、簡単な細工をした上で、並べる事により簡易的な陣地の構築も可能という。
【闇光】での撤退作戦でソルラ自身が、この特殊馬車を使うように指示を出した事があったがすっかりと忘れていた。
「水陸両用だから、多少無茶すれば海も行けるわね」
「特殊馬車の方はフライングシスティーナ号への搭載も可能ですので、強引な方法になりますが、上陸艇として使えなくもないです」
「……相変わらず、脱帽するわ」
まるで最初から仕組まれていたのではないかと思う程の手際の良さだ。
「それで、ハンター達には、敵右翼の撃破と、拠点の作成と防衛、避難民の受け入れをそれぞれ行ってもらうという事で大丈夫?」
「その通りです。それでは、準備してきます」
気合の入っていない敬礼をしつつ、よろよろと立ち去るノセヤ。
その後ろ姿を眺めながら、後輩が頼もしく育った事を嬉しく思うソルラであった。
●上陸
多少の手間は掛かったものの、沖合に停泊したフライングシスティーナ号から、中型の刻令術式外輪船、そして、上陸用のボートや特殊馬車に分乗し、ハンター達とアルテミス小隊は上陸を果たした。
すぐさま、小隊長でもあるソルラの指揮で拠点の作成が始まる。築陣が得意な青の隊なだけあって、その動きは慣れている。
「北西方向に馬車を並べて、防壁を作りましょう」
手早く指示を出すソルラ。
敵は近いのだ。悠長にはしていられない。
その時、視界の隅に動く気配を感じた。
「エロディラ! なんで?」
それは、アルテミス艦隊に居候しているユグディラだった。
もちろん、戦場には連れて来られないのでフライングシスティーナ号に置いてきたつもりだったのだが……。
エロディラは頭に黒い布のような何かを被ったまま、傲慢の歪虚の軍勢がいる方向に向かって駆け出していってしまった。
「どういう事なの……」
ソルラはそれを呆然と見送る事しかできなかった。
ユグディラの行動には謎が多い。
だが、思い返すと――あのユグディラが海上で視線を向けている先が、ユグディラ達が住む島の方角だったりとしていた。
臆病なユグディラが戦場の方へ駆け出していくとは考え難い。
「まさか、他にもユグディラが居る可能性が?」
歪虚の軍勢によって追われているには人だけではない……かもしれない。
そんな予感めいたものをソルラは感じた。
ならば、ユグディラ達も守らなければならない。
「……というか、私の下着ぃ!」
ソルラの絶叫が戦場に響いたのだった。
解説
●目的
避難民の保護
●内容
海岸線に拠点を構築
逃げてくる避難民を保護、対応
傲慢の歪虚の右翼勢力を撃退
●地形
以下はイメージ
(正確な距離はプレイングの複雑さを回避する為、明記しません)
(1マスに拠点が収まる程度の広さという認識程度)
傲□□□□□
□□□□□□
□□□□□□
□□□□□□
傲□□□□/
□□☆□/拠
砂砂砂砂砂砂
海海海海海海
拠:拠点
砂:砂浜
海:海
/:馬車を並べただけの簡易防壁
☆:避難民
傲:傲慢の歪虚に属する、直立した羊の雑魔(指揮官は存在しない)。
●状況
拠点の北西報告に、馬車を並べた防壁が出来ただけ
傲慢の歪虚は2部隊を確認
・避難民を追いかけている部隊(数は10数体程度)
・敵右翼本体と思われる部隊(数は数十体以上)
・ソルラとアルテミス小隊の隊員は避難民の受け入れが主で戦闘には極力、参加しない
・拠点には陣地構築用に、『Gnome』が1台ある(能力はソルラのユニット参照)。ハンターへの貸出可
・エロディラ(ユグディラ)が十数匹のユグディラと共に、傲慢の歪虚から逃亡中(詳細不明、PL情報)
・バイクや馬など騎乗不可(ペットは可)
●NPC
ソルラ・クート(kz0096)
詳細はNPC欄を参照の事
拠点での指揮を行っており、戦闘には極力、参加しない
エロディラ(ユグディラ)
アルテミス艦隊に居候しているユグディラ
頭に黒い布のような何かを被っているが、それが何かはシナリオの達成度と影響しない
●描写について
戦闘判定は戦闘判定でしっかり行いますが、描写に関しては『戦闘』のみを描写するとは限りません
どこかの一幕として描写する場合もありますのでNPCや仲間との会話等での描写もあり得ます
●その他
同連動のショートシナリオとは、若干の時間のズレがあるものとし、参加を制限するものではない事とします
避難民の保護
●内容
海岸線に拠点を構築
逃げてくる避難民を保護、対応
傲慢の歪虚の右翼勢力を撃退
●地形
以下はイメージ
(正確な距離はプレイングの複雑さを回避する為、明記しません)
(1マスに拠点が収まる程度の広さという認識程度)
傲□□□□□
□□□□□□
□□□□□□
□□□□□□
傲□□□□/
□□☆□/拠
砂砂砂砂砂砂
海海海海海海
拠:拠点
砂:砂浜
海:海
/:馬車を並べただけの簡易防壁
☆:避難民
傲:傲慢の歪虚に属する、直立した羊の雑魔(指揮官は存在しない)。
●状況
拠点の北西報告に、馬車を並べた防壁が出来ただけ
傲慢の歪虚は2部隊を確認
・避難民を追いかけている部隊(数は10数体程度)
・敵右翼本体と思われる部隊(数は数十体以上)
・ソルラとアルテミス小隊の隊員は避難民の受け入れが主で戦闘には極力、参加しない
・拠点には陣地構築用に、『Gnome』が1台ある(能力はソルラのユニット参照)。ハンターへの貸出可
・エロディラ(ユグディラ)が十数匹のユグディラと共に、傲慢の歪虚から逃亡中(詳細不明、PL情報)
・バイクや馬など騎乗不可(ペットは可)
●NPC
ソルラ・クート(kz0096)
詳細はNPC欄を参照の事
拠点での指揮を行っており、戦闘には極力、参加しない
エロディラ(ユグディラ)
アルテミス艦隊に居候しているユグディラ
頭に黒い布のような何かを被っているが、それが何かはシナリオの達成度と影響しない
●描写について
戦闘判定は戦闘判定でしっかり行いますが、描写に関しては『戦闘』のみを描写するとは限りません
どこかの一幕として描写する場合もありますのでNPCや仲間との会話等での描写もあり得ます
●その他
同連動のショートシナリオとは、若干の時間のズレがあるものとし、参加を制限するものではない事とします
マスターより
●挨拶
皆様、いかがお過ごしですか? AdivMSの赤山です。フライングシスティーナ号の初陣です。
と言っても、シナリオ中での絡みは全くありませんがっ!
●攻略のヒント
しっかりと役割分担がされているかどうかが大事だと思います。
あれもこれもとプレイングで書くよりも、絞って書いて頂いた方が良いでしょう。
皆様、いかがお過ごしですか? AdivMSの赤山です。フライングシスティーナ号の初陣です。
と言っても、シナリオ中での絡みは全くありませんがっ!
●攻略のヒント
しっかりと役割分担がされているかどうかが大事だと思います。
あれもこれもとプレイングで書くよりも、絞って書いて頂いた方が良いでしょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/11/23 09:44
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/11/13 21:59:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/12 15:54:24 |
|
![]() |
質問卓 北谷王子 朝騎(ka5818) 人間(リアルブルー)|16才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/11/11 18:33:30 |