ゲスト
(ka0000)
賢者は己が過去と相対す
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/12 09:00
- 完成日
- 2017/02/25 13:49
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
先日逃げ去ったフリッツ・バウアーと剣機リンドヴルム。その飛行方向から敵拠点を割り出した帝国軍はこれを攻略することにした。錬金術教導団と歪虚の間に繋がりがあるという点は明白であり、まず後ろ盾をなくすことでその勢力を減じようということだ。
大型の魔導機械を手にしたクロウが、バイクに乗って街を離れたのは、こうして準備が進められ作戦が決行される、少し前のことだった。
●
拠点の攻略作戦に参加すべく集まったハンターたち。尤も、作戦自体は軍が主導で行うため、ハンターたちは万が一の際に働く予備兵力として扱われている。
「先遣隊が壊滅させられていますからね。軍が中心となって戦い、勝つことで……」
「汚名を返上したい、か……逃がした相手だし、こっちも戦いたいとこだけどな」
そういうわけで、ハンターたちは街の宿で待機することになっている。
「扇動家、ね……」
待つ間、彼女はクロウが言っていた言葉を思い出していた。ズィルバーのことを聞いた時、クロウが返したのがこの扇動家という言葉だ。
人を鼓舞し、巧みに誘導し、思うままに操る。
『革命の前後、俺以外の家族がみんなズィルバーに従っているのを見た時、そう感じた』
とはクロウの談だ。
「教導団の連中も、うまく乗せられて動いてるってことなのかね」
「その可能性はありますね」
「それに、印象的には他人を犠牲にしてもなんとも思わないタイプ……厄介ね」
ズィルバーに関して意見を交わす女性たち。その言葉を少し離れて伏し目がちに聞いていた一人も考える。
(それなら恨まれている理由……ズィルバーはクロウくんの兄だし、弟に反抗されたからそれを恨んで?)
「でも、恨みの理由なんて、人それぞれか……」
それにしてもやり方が陰湿だと、そう考える。出奔したとはいえ、クロウの後輩を歪虚に売り渡すなんて……
「あるいは……逆?」
売り渡す相手を探した時、その候補にクロウの後輩がいたからそれを使った。つまり、恨みを晴らすのは目的のついでだったという考え方……
「ねぇちょっと、クロウ見なかった?」
思考は、不意に開けられた扉と、女性の言葉で中断された。
「いないの?」
「えぇ……武器一式も無いみたいで……」
ざわめきだす室内。そこに、もう一人の来訪者が現れた。
「知ってるぜ、俺がよ」
視線がそう告げた男……鉄仮面を付けた男に集められた。仲間の中には、その男のことを知っているものもいた。
「エルウィン? あんた、なんでこんなところに?」
「いやなに、何か面倒なことになってるって聞いて野次馬に来ただけよ……それよりもクロウは、ちょっと前にバイクに乗って出てったぜ?」
「バイク? まさか、一人で拠点へ向かったんじゃ……」
「待ちな、追いかけるなら足がいるだろ?」
すぐに追いかけようと動き出すハンター達。その様子を見ながら、エルウィンは手招きした。
エルウィンが案内した先には、一台の魔導トラックがあった。8人ぐらいは余裕で乗れるように改造が施されている。
「これを使ってくれ。足回りも改造してあるからな、結構速いぜ? ただしな……」
道中にはこちらに向かっているゾンビ集団が散発的に発見されるだろう、とエルウィンは続けた。
「拠点からゾンビが出てきてるってことかしら?」
「察しがいいな。ま、向こうが先手を打ってきたってことだろうよ。さて、報告書でしか見てねぇが、軍が先行した結果、そこそこ被害が出たらしいな。今回も同じになったら話にならねぇ。そこで……」
「道中の敵を撃破しながらいけばいいってことか?」
出された回答が正しいことを示すように、エルウィンは頷いた。
「敵が減れば街への危険性も少なくなるが、それ以上に目的地に軍が到着するのが早くなる。良いことづくめだろ?」
選択の余地は無いように思われる。ハンターたちはエルウィンに言われるままトラックに乗り込んだ。
「地図も用意しといたぜ、それじゃ気を付けて……でも急いでな」
先日逃げ去ったフリッツ・バウアーと剣機リンドヴルム。その飛行方向から敵拠点を割り出した帝国軍はこれを攻略することにした。錬金術教導団と歪虚の間に繋がりがあるという点は明白であり、まず後ろ盾をなくすことでその勢力を減じようということだ。
大型の魔導機械を手にしたクロウが、バイクに乗って街を離れたのは、こうして準備が進められ作戦が決行される、少し前のことだった。
●
拠点の攻略作戦に参加すべく集まったハンターたち。尤も、作戦自体は軍が主導で行うため、ハンターたちは万が一の際に働く予備兵力として扱われている。
「先遣隊が壊滅させられていますからね。軍が中心となって戦い、勝つことで……」
「汚名を返上したい、か……逃がした相手だし、こっちも戦いたいとこだけどな」
そういうわけで、ハンターたちは街の宿で待機することになっている。
「扇動家、ね……」
待つ間、彼女はクロウが言っていた言葉を思い出していた。ズィルバーのことを聞いた時、クロウが返したのがこの扇動家という言葉だ。
人を鼓舞し、巧みに誘導し、思うままに操る。
『革命の前後、俺以外の家族がみんなズィルバーに従っているのを見た時、そう感じた』
とはクロウの談だ。
「教導団の連中も、うまく乗せられて動いてるってことなのかね」
「その可能性はありますね」
「それに、印象的には他人を犠牲にしてもなんとも思わないタイプ……厄介ね」
ズィルバーに関して意見を交わす女性たち。その言葉を少し離れて伏し目がちに聞いていた一人も考える。
(それなら恨まれている理由……ズィルバーはクロウくんの兄だし、弟に反抗されたからそれを恨んで?)
「でも、恨みの理由なんて、人それぞれか……」
それにしてもやり方が陰湿だと、そう考える。出奔したとはいえ、クロウの後輩を歪虚に売り渡すなんて……
「あるいは……逆?」
売り渡す相手を探した時、その候補にクロウの後輩がいたからそれを使った。つまり、恨みを晴らすのは目的のついでだったという考え方……
「ねぇちょっと、クロウ見なかった?」
思考は、不意に開けられた扉と、女性の言葉で中断された。
「いないの?」
「えぇ……武器一式も無いみたいで……」
ざわめきだす室内。そこに、もう一人の来訪者が現れた。
「知ってるぜ、俺がよ」
視線がそう告げた男……鉄仮面を付けた男に集められた。仲間の中には、その男のことを知っているものもいた。
「エルウィン? あんた、なんでこんなところに?」
「いやなに、何か面倒なことになってるって聞いて野次馬に来ただけよ……それよりもクロウは、ちょっと前にバイクに乗って出てったぜ?」
「バイク? まさか、一人で拠点へ向かったんじゃ……」
「待ちな、追いかけるなら足がいるだろ?」
すぐに追いかけようと動き出すハンター達。その様子を見ながら、エルウィンは手招きした。
エルウィンが案内した先には、一台の魔導トラックがあった。8人ぐらいは余裕で乗れるように改造が施されている。
「これを使ってくれ。足回りも改造してあるからな、結構速いぜ? ただしな……」
道中にはこちらに向かっているゾンビ集団が散発的に発見されるだろう、とエルウィンは続けた。
「拠点からゾンビが出てきてるってことかしら?」
「察しがいいな。ま、向こうが先手を打ってきたってことだろうよ。さて、報告書でしか見てねぇが、軍が先行した結果、そこそこ被害が出たらしいな。今回も同じになったら話にならねぇ。そこで……」
「道中の敵を撃破しながらいけばいいってことか?」
出された回答が正しいことを示すように、エルウィンは頷いた。
「敵が減れば街への危険性も少なくなるが、それ以上に目的地に軍が到着するのが早くなる。良いことづくめだろ?」
選択の余地は無いように思われる。ハンターたちはエルウィンに言われるままトラックに乗り込んだ。
「地図も用意しといたぜ、それじゃ気を付けて……でも急いでな」
リプレイ本文
●
「クロウってば一人で出ていくとか馬鹿じゃないの?」
「自分勝手にもほどがあるでしょ……付き合いも長くなったってのに、まったく……」
「どうして帝国の男ってこうなのかしらね!」
「ホント……文句の一つでもぶつけてやらないと気が済まないわ」
助手席でナビ役に回ったドロテア・フレーベ(ka4126)と、運転役のロベリア・李(ka4206)はクロウの勝手な行動に怒りをあらわにしていた。
トラックは今街を出て一路目的地……すなわち敵の本拠地目指して走っているところだ。
運転席側には先に挙げたドロテア、ロベリアの二人。残りの六人は荷台側にいた。
「久々だな、トラック乗って移動するのも……」
荷台から双眼鏡で周囲を見回し、リカルド=フェアバーン(ka0356)はつぶやいた。
「……俺、銃は苦手だかんなぁ……あんまり離れたところを狙っても当たらねぇだろうな」
とはいえ、降りて戦うというわけにもいかない。ボルディア・コンフラムス(ka0796)も射撃が苦手と言いつつも撃てないというわけではない。
「ったく……見事に面倒を増やしてくれちゃってまぁ」
ぼやきつつ周辺の監視に余念がない鵤(ka3319)。
「これはもう火酒1樽おごってもらってもばちはあたらないんじゃね?」
「それは交渉次第ですかね。それにしても……いやはや全く、効率的なのか非効率なのか、わかったものではありません」
直接乗り込んでいったクロウの行動に対し、どこかあきれたような表情を浮かべるマッシュ・アクラシス(ka0771)。
「ふっ……解るよ。『これはオレの因縁だ』……そういうアレだよね。イケメンのはやり病ってやつ」
「……そういうものなのですか」
それに対し、水流崎トミヲ(ka4852)はそう答えた。
「ところがどっこい! こちとら脇役極めて三十余年! あ、危ないところに駆けつけることくらい十八番なのさぁ!」
これで足が震えていなければきまっていたのだが……
「なんにせよ、助けてあげないと……」
落下防止用にロープで自分とトラックを結んでいたブラウ(ka4809)。その言葉にはどこか私怨めいたものが含まれているような印象を受けた。強化のたびに武器をくず鉄にされたりしたらそりゃ多少なり恨まれてても仕方ないだろうが。
双眼鏡を手にしたリカルドが敵影を捉えたのはそんな時だった。
●
「発見。左前方にゾンビだ」
小集団、5体程度のゾンビだ。無線を通じ、それは運転席にも伝わる。
「……予定ルートの導線上。やっぱり敵の本拠地から、まっすぐ出てきてるみたいね」
すぐさま地図を確認するドロテア。ルート自体はあっていると見える。迂回などして敵を倒しに行く必要などは無さそうだ。
「ただ、そうなると常に正面に敵を見据えなければいけない……撃ち合いになるわね」
「大丈夫?」
「ええ。自前ので運転は慣れてるから任せてちょうだい。その代り運転に専念するから、攻撃は頼むわよ」
言いながらも、ハンドルを握る手に力を入れる。
「分かったわ。そっちは任せて」
窓から身を乗り出して弓を構えるドロテア。ただ、射角がとりづらくなかなかに難儀しそうだ。
「銃の方がまだましだったかもしれないわね」
苦笑しつつ、第一矢を放つ。
一方荷台側では、リカルドが早速、身を乗り出しつつ機関銃を乱射。トラックの揺れや敵と味方の動きも考慮しつつ、偏差射撃を行い、ある程度のダメージは与える。
「……ただ、やっぱり専門職と比べると狙いが甘いか」
狙いどころは頭部と銃器だったが、さすがにそこをピンポイントで狙うほどの精度は出せなかった。尤も、リカルドだけが攻撃しているわけではないのだから、ダメージを与えられれば十分とも考えられた。
「しからば、オーダー通りと参りましょうか」
マッシュは弓を引き絞り……放つ。光を伴った一矢は見事にゾンビの脳天を捉える。
「やるね。ま、こっちはこっちで当てられる奴を狙うか」
ボルディアの方はマシンガンの特性を生かし、まずは足を狙って弾をばらまいていく。銃架が必要なため移動には困難が生じるが、今回の場合それはデメリットにはならない。そして、敵の動きが止まったところで照準を上にずらし、頭や胴体を狙うつもりだ。
「腐臭に包まれた戦場に行くのは……いつになってもドキドキするわね」
これからの激しい戦闘を予感しつつ、ブラウも銃撃。本命は抜刀術だが、まだそれを披露するようなタイミングではない。
こうして、最初の敵集団はあっさり殲滅された。
「いやはや、皆さん頑張るねぇ。おっさんこっちのかるぅい方で精一杯だわぁ。あー、マジくっそだる」
鵤の方は万が一取り逃した場合を見据え荷台の後方に位置。軽い方といいつつも、ある意味最後の砦のようなものだから、責任はどちらかといえば重い部類に入るはずだ。尤も、今はまだ敵の数自体少なく、鵤が本当に仕事をしなければいけないタイミングは来ない。
大凡、敵の集団は5体前後の小集団を1単位として行動しているようで、すぐに新たな集団を発見。しかし、すぐに撃破される。
「散発的なのが気になるところですね」
「あるいは、こちらをおびき出そうとしているのかもしれないね」
魔法を使うまでもない。かつ、攻撃する前に殲滅されてしまった。そのため、撃つ機会が思いのほか少なくなってしまった銃を手で弄りながら、トミヲが答える。つまり、ゾンビの小集団をガイドにより深くまで誘い出し、どこかで摘み取ろうという策。そういう策であれば、例のフリッツ・バウアー辺りならやるかもしれない。だが、同時にそれは杞憂ではないかとも思う。
「指揮官が近くにいないのにそこまで複雑な命令ができるかというとそれも疑問だしさ。単純に準備ができ次第行って来いって感じなのかもしれない」
「理由はどうあれ、敵が来たら叩くしかないだろ。次、来たぜ」
索敵していたリカルドの声。無論それに気づいていないものはおらず、すぐさま各自が攻撃をしかける。
こうして、散発的な遭遇戦が数度……しかし、徐々に頻度を増しながら続いていった。
●
道のりは平地から木々の中へと続いていった。起伏は無くほぼ平地と言っていいが、木がある分、運転手にもある程度の技術が求められてくる。その点に関して、ロベリアは優秀だった。ただ運転に慣れているというだけではない。機械知識と機導の徒を合わせトラックの性能を活かし、かつ鋭敏視覚と立体感覚により障害物等をものともしない。ただ、敵からの攻撃に関しては地形的にすべて回避するというわけにはいかない。車体への多少のダメージは必要経費だ。
「ちょっと荒っぽくいくわ! 落とされないで頂戴! ……今の見えた?」
「ええ、確認したわ」
無線を通じ荷台に連絡を取り、ロベリアはハンドルを切る。その最中、乗り捨てられた魔導バイクを視界の隅に捉えていた。恐らくは、クロウが乗っていたバイクだ。
「敵が増えてきたし、多分無駄な戦闘を避ける方向に切り替えたんでしょうね」
「無策に突っ込むほど熱くなってなくてよかったわ。もう近そうね」
運転席の横からすれ違いざま銃口を向けてきたゾンビ。それにタイミングを合わせ、矢を放つ。
「地図通りなら、1分かからないはずよ」
矢を新たに番えながら、ドロテアは言った。敵の数は増えてきており、接近前に倒すということができないパターンも出てきていた。
「ゾンビの群れをなぎ倒しながら安全地帯まで脱出……ホラー映画のクライマックスによくあるシチュエーションだな」
敵の銃撃を躱すため頭を低くしながらもリロードをし、すぐさま銃撃を行うリカルド。接近してくれば敵は無論銃撃してくるため、回避するための行動も序盤と比べ必要になる。その点は、トラック自体が遮蔽としての役割もはたしてくれるため良かった。
「確かに……まぁ私たちの場合は逆ですけどね」
マッシュが車体の揺れで不安定になる体勢をなんとか整えつつ弓を放つ。向かう先は安全地帯どころか本拠地なのだ。そして、そのゴールが近いことが急に増えた敵の数によってわかる。
「悪いなぁゾンビ共。今はゆっくりテメェ等の相手をしてられる状況じゃねぇんだ……雑な歓迎だが、鉛弾で勘弁願うぜ!」
接近し、すれ違い、遠ざかっていく。その間に可能な限りボルディアは弾を打ち込む。薬莢が飛び散るとともに、敵の肉も貫き削がれる。
「ヒューウ、激しいじゃないのぉ」
揺れる車体を掴み、落ちないようにしながらも軽口をたたく鵤。
「もうちょい力抜いてもいいと思わなぁい?」
だが、視線は敵をきっちり捉えている。それらの目標に対し光針を使用。3本の光の針からはなられたレーザーが敵を着実に仕留めていく。さらに、運転に集中するロベリアに代わり防御障壁でのトラック防護なども行う。序盤とは打って変わった忙しさだ。
「邪魔ね……数を減らすわ」
言うが早いか、ブラウが上へ向け跳ぶ。俯瞰した位置から視ることで敵の位置を把握する策か。スカートの裾から伸びた腕が、ブラウの戦意に呼応するように激しく蠢く。
そこから、ブラウは抜刀。刀を振りぬくとともに空間に刃の軌跡が刻まれる。次元斬だ。軌跡上にいたゾンビたちは一刀の下両断された。
「他愛ないわね」
「お見事」
ふわりと浮き上がったブラウの体は、ロープのお陰でトラックから投げ出されることもない。近くにいたマッシュがそのロープを引き、ブラウをトラックに引き戻した。
「射程外から失礼します! 昂ぶり! 弾けろ! DT魔力ゥ……ッ!」
逆サイドではトミヲがきっかり六度目の火焔紋を使用。顕現したアートグラフが爆ぜ、ゾンビたちを燃やす。後には何も残らない。
「君たちのスペックは、前回の戦闘でまるっとお見通しなのさ!」
そう言って、トミヲは胸を張った。さらに、トミヲにはグラビティフォールも残されている。こうなると有象無象のゾンビが相手ではこちらの優位は覆りそうにない。
「魔術職連中の攻撃ってホント、グレネードみたいだよな……こういうのを見ていると、近接戦闘の限界を見ているようでなんともやるせないが……」
そこまで言ってリカルドは考えを改める。ブラウは近接職でありながらあぁも華麗に広範囲を攻撃していたことに思い至ったのだ。
「ま、コッチは自分でできる範囲でやるしかないか」
「その必要もないんじゃないか? 粗方片付いたみたいだぜ」
ボルディアに言われ、ハンターたちはゾンビが向かってこなくなったことに気づいた。こちらを無視するようになったというわけではない。単純のゾンビが居なくなったのだ。
「おや~? もう打ち止めってやつ?」
「数だけで、大した敵ではなかったわね」
鵤に続き呟くブラウ。だが、仮に倒さずにいたとしたら、相当数のゾンビと帝国軍が相打つこととなり、それなりの被害が出ていた可能性がある。
「結局、エルウィン君の思惑通りに運んじゃった感じかね……」
妙にタイミングが良いところで現れるエルウィン。彼については、鵤だけでなくドロテアも疑問を抱いていた。だが、今はそれよりも目の前のことに集中する必要があった。
「あれが本拠地か?」
ボルディアが指さした先には、廃工場のようなものが見える。
普通にしていれば木々が生い茂ったその先にある建物を見つけるのは難しかっただろう。今回のようなことが無ければそのまま本拠地として機能していたかもしれない。
「クロウ、ここまで見つからなかったということは……もう中に入っているわね」
「ええ……みんな聞いて!」
ドロテアの言葉にロベリアは頷き……無線で荷台に向かって言い放つ。
「このまま突っ込むわ!!」
荷台組がトラックに掴まるのと扉をトラックがぶち破るのはほぼ同時だった。
●
「っ……! みんな大丈夫よね!?」
声を上げるロベリア。トラックごと突っ込んだハンター達は皆無事だった。
廃工場の中はというと……思いのほか何もない。
(多分……こっちに存在が露見した前後には引き払ってしまったんだろうね)
周囲を見渡しそう結論づけたトミヲ。そのままさらによく観察すると……
「お前ら……!」
闇の中、ぶち破った扉から入る光に照らされた先に、ポツンと立っていたのは武器を構えたクロウだ。戦闘は避ける方針だったようで、無傷だ。
「到着……というわけですね」
「いたなクロウ! 全く、勝手なことしやがって!」
マッシュ、ボルディアに続きハンターたちがトラックを降りる。
「生きてたわね。心配させないでちょうだ……い……」
「さっきまでよりも……ずっと強い死臭……何かいる?」
ドロテアに続いてブラウが言った。確かに、ここに何かがいることが肌で感じられる。
「来てもらって悪いが、逃げた方がいいかもしんねぇぞ?」
闇に眼が慣れてくると分かる。クロウの目の前に巨大な何かがいる。
「いいじゃないですか。皆さんもついでに相手しますよ」
その声には覚えがある……ハルト・ウェーバーのものだ。だが、そのシルエットは明らかに人の姿ではない。
「こりゃ……火酒3樽でもわりに合わないんじゃね?」
それが、剣機リンドヴルムだと気づくのにそう時間はかからなかった。
●
ハンターたちが突っ込んでいく様子を、隠れて見ていたものがいた。
「予想外だな」
フリッツ・バウアーだ。本来はゾンビをけしかけたのち、それの討伐の為に進軍し、疲弊した帝国兵をここで狩る。さらに守る者のいなくなった街をゆっくりとつぶす算段だった。だが、当てが外れてしまった。ハンターが先行してくるのも、その進行速度も予想外だった。
「前回の汚名を返上するために帝国兵の方が先行すると見ていたのだがな……こうなると道中のゾンビどもは粗方片付けられたとみた方がいいか……」
ひとしきり考えてから、フリッツは決断する。
「こうなれば、俺がハルトの方に加勢してハンターたちを……」
「いや? そりゃさせらんねぇよ」
不意に、声が聞こえた。すかさずフリッツは振り向く……ことすらせず、鞭を振るい声の主を攻撃する。が、その鞭は容易く弾かれる。
「改造トラックがあれば、改造バイクもありますよってな。加えて連中がゾンビを倒してくれたおかげで、こっちはスピード重視でこれたぜ」
そう言って歩みだしてきたのは……鉄仮面の男、エルウィンだった。
「若いもんの邪魔はさせられねぇな。俺が相手をしてやるよ」
「……何者だ?」
「おいおい、声で分かんない? ショックだねぇ……」
鉄仮面ゆえに表情はうかがえないが……その時、確かにエルウィンは笑っていた。
「クロウってば一人で出ていくとか馬鹿じゃないの?」
「自分勝手にもほどがあるでしょ……付き合いも長くなったってのに、まったく……」
「どうして帝国の男ってこうなのかしらね!」
「ホント……文句の一つでもぶつけてやらないと気が済まないわ」
助手席でナビ役に回ったドロテア・フレーベ(ka4126)と、運転役のロベリア・李(ka4206)はクロウの勝手な行動に怒りをあらわにしていた。
トラックは今街を出て一路目的地……すなわち敵の本拠地目指して走っているところだ。
運転席側には先に挙げたドロテア、ロベリアの二人。残りの六人は荷台側にいた。
「久々だな、トラック乗って移動するのも……」
荷台から双眼鏡で周囲を見回し、リカルド=フェアバーン(ka0356)はつぶやいた。
「……俺、銃は苦手だかんなぁ……あんまり離れたところを狙っても当たらねぇだろうな」
とはいえ、降りて戦うというわけにもいかない。ボルディア・コンフラムス(ka0796)も射撃が苦手と言いつつも撃てないというわけではない。
「ったく……見事に面倒を増やしてくれちゃってまぁ」
ぼやきつつ周辺の監視に余念がない鵤(ka3319)。
「これはもう火酒1樽おごってもらってもばちはあたらないんじゃね?」
「それは交渉次第ですかね。それにしても……いやはや全く、効率的なのか非効率なのか、わかったものではありません」
直接乗り込んでいったクロウの行動に対し、どこかあきれたような表情を浮かべるマッシュ・アクラシス(ka0771)。
「ふっ……解るよ。『これはオレの因縁だ』……そういうアレだよね。イケメンのはやり病ってやつ」
「……そういうものなのですか」
それに対し、水流崎トミヲ(ka4852)はそう答えた。
「ところがどっこい! こちとら脇役極めて三十余年! あ、危ないところに駆けつけることくらい十八番なのさぁ!」
これで足が震えていなければきまっていたのだが……
「なんにせよ、助けてあげないと……」
落下防止用にロープで自分とトラックを結んでいたブラウ(ka4809)。その言葉にはどこか私怨めいたものが含まれているような印象を受けた。強化のたびに武器をくず鉄にされたりしたらそりゃ多少なり恨まれてても仕方ないだろうが。
双眼鏡を手にしたリカルドが敵影を捉えたのはそんな時だった。
●
「発見。左前方にゾンビだ」
小集団、5体程度のゾンビだ。無線を通じ、それは運転席にも伝わる。
「……予定ルートの導線上。やっぱり敵の本拠地から、まっすぐ出てきてるみたいね」
すぐさま地図を確認するドロテア。ルート自体はあっていると見える。迂回などして敵を倒しに行く必要などは無さそうだ。
「ただ、そうなると常に正面に敵を見据えなければいけない……撃ち合いになるわね」
「大丈夫?」
「ええ。自前ので運転は慣れてるから任せてちょうだい。その代り運転に専念するから、攻撃は頼むわよ」
言いながらも、ハンドルを握る手に力を入れる。
「分かったわ。そっちは任せて」
窓から身を乗り出して弓を構えるドロテア。ただ、射角がとりづらくなかなかに難儀しそうだ。
「銃の方がまだましだったかもしれないわね」
苦笑しつつ、第一矢を放つ。
一方荷台側では、リカルドが早速、身を乗り出しつつ機関銃を乱射。トラックの揺れや敵と味方の動きも考慮しつつ、偏差射撃を行い、ある程度のダメージは与える。
「……ただ、やっぱり専門職と比べると狙いが甘いか」
狙いどころは頭部と銃器だったが、さすがにそこをピンポイントで狙うほどの精度は出せなかった。尤も、リカルドだけが攻撃しているわけではないのだから、ダメージを与えられれば十分とも考えられた。
「しからば、オーダー通りと参りましょうか」
マッシュは弓を引き絞り……放つ。光を伴った一矢は見事にゾンビの脳天を捉える。
「やるね。ま、こっちはこっちで当てられる奴を狙うか」
ボルディアの方はマシンガンの特性を生かし、まずは足を狙って弾をばらまいていく。銃架が必要なため移動には困難が生じるが、今回の場合それはデメリットにはならない。そして、敵の動きが止まったところで照準を上にずらし、頭や胴体を狙うつもりだ。
「腐臭に包まれた戦場に行くのは……いつになってもドキドキするわね」
これからの激しい戦闘を予感しつつ、ブラウも銃撃。本命は抜刀術だが、まだそれを披露するようなタイミングではない。
こうして、最初の敵集団はあっさり殲滅された。
「いやはや、皆さん頑張るねぇ。おっさんこっちのかるぅい方で精一杯だわぁ。あー、マジくっそだる」
鵤の方は万が一取り逃した場合を見据え荷台の後方に位置。軽い方といいつつも、ある意味最後の砦のようなものだから、責任はどちらかといえば重い部類に入るはずだ。尤も、今はまだ敵の数自体少なく、鵤が本当に仕事をしなければいけないタイミングは来ない。
大凡、敵の集団は5体前後の小集団を1単位として行動しているようで、すぐに新たな集団を発見。しかし、すぐに撃破される。
「散発的なのが気になるところですね」
「あるいは、こちらをおびき出そうとしているのかもしれないね」
魔法を使うまでもない。かつ、攻撃する前に殲滅されてしまった。そのため、撃つ機会が思いのほか少なくなってしまった銃を手で弄りながら、トミヲが答える。つまり、ゾンビの小集団をガイドにより深くまで誘い出し、どこかで摘み取ろうという策。そういう策であれば、例のフリッツ・バウアー辺りならやるかもしれない。だが、同時にそれは杞憂ではないかとも思う。
「指揮官が近くにいないのにそこまで複雑な命令ができるかというとそれも疑問だしさ。単純に準備ができ次第行って来いって感じなのかもしれない」
「理由はどうあれ、敵が来たら叩くしかないだろ。次、来たぜ」
索敵していたリカルドの声。無論それに気づいていないものはおらず、すぐさま各自が攻撃をしかける。
こうして、散発的な遭遇戦が数度……しかし、徐々に頻度を増しながら続いていった。
●
道のりは平地から木々の中へと続いていった。起伏は無くほぼ平地と言っていいが、木がある分、運転手にもある程度の技術が求められてくる。その点に関して、ロベリアは優秀だった。ただ運転に慣れているというだけではない。機械知識と機導の徒を合わせトラックの性能を活かし、かつ鋭敏視覚と立体感覚により障害物等をものともしない。ただ、敵からの攻撃に関しては地形的にすべて回避するというわけにはいかない。車体への多少のダメージは必要経費だ。
「ちょっと荒っぽくいくわ! 落とされないで頂戴! ……今の見えた?」
「ええ、確認したわ」
無線を通じ荷台に連絡を取り、ロベリアはハンドルを切る。その最中、乗り捨てられた魔導バイクを視界の隅に捉えていた。恐らくは、クロウが乗っていたバイクだ。
「敵が増えてきたし、多分無駄な戦闘を避ける方向に切り替えたんでしょうね」
「無策に突っ込むほど熱くなってなくてよかったわ。もう近そうね」
運転席の横からすれ違いざま銃口を向けてきたゾンビ。それにタイミングを合わせ、矢を放つ。
「地図通りなら、1分かからないはずよ」
矢を新たに番えながら、ドロテアは言った。敵の数は増えてきており、接近前に倒すということができないパターンも出てきていた。
「ゾンビの群れをなぎ倒しながら安全地帯まで脱出……ホラー映画のクライマックスによくあるシチュエーションだな」
敵の銃撃を躱すため頭を低くしながらもリロードをし、すぐさま銃撃を行うリカルド。接近してくれば敵は無論銃撃してくるため、回避するための行動も序盤と比べ必要になる。その点は、トラック自体が遮蔽としての役割もはたしてくれるため良かった。
「確かに……まぁ私たちの場合は逆ですけどね」
マッシュが車体の揺れで不安定になる体勢をなんとか整えつつ弓を放つ。向かう先は安全地帯どころか本拠地なのだ。そして、そのゴールが近いことが急に増えた敵の数によってわかる。
「悪いなぁゾンビ共。今はゆっくりテメェ等の相手をしてられる状況じゃねぇんだ……雑な歓迎だが、鉛弾で勘弁願うぜ!」
接近し、すれ違い、遠ざかっていく。その間に可能な限りボルディアは弾を打ち込む。薬莢が飛び散るとともに、敵の肉も貫き削がれる。
「ヒューウ、激しいじゃないのぉ」
揺れる車体を掴み、落ちないようにしながらも軽口をたたく鵤。
「もうちょい力抜いてもいいと思わなぁい?」
だが、視線は敵をきっちり捉えている。それらの目標に対し光針を使用。3本の光の針からはなられたレーザーが敵を着実に仕留めていく。さらに、運転に集中するロベリアに代わり防御障壁でのトラック防護なども行う。序盤とは打って変わった忙しさだ。
「邪魔ね……数を減らすわ」
言うが早いか、ブラウが上へ向け跳ぶ。俯瞰した位置から視ることで敵の位置を把握する策か。スカートの裾から伸びた腕が、ブラウの戦意に呼応するように激しく蠢く。
そこから、ブラウは抜刀。刀を振りぬくとともに空間に刃の軌跡が刻まれる。次元斬だ。軌跡上にいたゾンビたちは一刀の下両断された。
「他愛ないわね」
「お見事」
ふわりと浮き上がったブラウの体は、ロープのお陰でトラックから投げ出されることもない。近くにいたマッシュがそのロープを引き、ブラウをトラックに引き戻した。
「射程外から失礼します! 昂ぶり! 弾けろ! DT魔力ゥ……ッ!」
逆サイドではトミヲがきっかり六度目の火焔紋を使用。顕現したアートグラフが爆ぜ、ゾンビたちを燃やす。後には何も残らない。
「君たちのスペックは、前回の戦闘でまるっとお見通しなのさ!」
そう言って、トミヲは胸を張った。さらに、トミヲにはグラビティフォールも残されている。こうなると有象無象のゾンビが相手ではこちらの優位は覆りそうにない。
「魔術職連中の攻撃ってホント、グレネードみたいだよな……こういうのを見ていると、近接戦闘の限界を見ているようでなんともやるせないが……」
そこまで言ってリカルドは考えを改める。ブラウは近接職でありながらあぁも華麗に広範囲を攻撃していたことに思い至ったのだ。
「ま、コッチは自分でできる範囲でやるしかないか」
「その必要もないんじゃないか? 粗方片付いたみたいだぜ」
ボルディアに言われ、ハンターたちはゾンビが向かってこなくなったことに気づいた。こちらを無視するようになったというわけではない。単純のゾンビが居なくなったのだ。
「おや~? もう打ち止めってやつ?」
「数だけで、大した敵ではなかったわね」
鵤に続き呟くブラウ。だが、仮に倒さずにいたとしたら、相当数のゾンビと帝国軍が相打つこととなり、それなりの被害が出ていた可能性がある。
「結局、エルウィン君の思惑通りに運んじゃった感じかね……」
妙にタイミングが良いところで現れるエルウィン。彼については、鵤だけでなくドロテアも疑問を抱いていた。だが、今はそれよりも目の前のことに集中する必要があった。
「あれが本拠地か?」
ボルディアが指さした先には、廃工場のようなものが見える。
普通にしていれば木々が生い茂ったその先にある建物を見つけるのは難しかっただろう。今回のようなことが無ければそのまま本拠地として機能していたかもしれない。
「クロウ、ここまで見つからなかったということは……もう中に入っているわね」
「ええ……みんな聞いて!」
ドロテアの言葉にロベリアは頷き……無線で荷台に向かって言い放つ。
「このまま突っ込むわ!!」
荷台組がトラックに掴まるのと扉をトラックがぶち破るのはほぼ同時だった。
●
「っ……! みんな大丈夫よね!?」
声を上げるロベリア。トラックごと突っ込んだハンター達は皆無事だった。
廃工場の中はというと……思いのほか何もない。
(多分……こっちに存在が露見した前後には引き払ってしまったんだろうね)
周囲を見渡しそう結論づけたトミヲ。そのままさらによく観察すると……
「お前ら……!」
闇の中、ぶち破った扉から入る光に照らされた先に、ポツンと立っていたのは武器を構えたクロウだ。戦闘は避ける方針だったようで、無傷だ。
「到着……というわけですね」
「いたなクロウ! 全く、勝手なことしやがって!」
マッシュ、ボルディアに続きハンターたちがトラックを降りる。
「生きてたわね。心配させないでちょうだ……い……」
「さっきまでよりも……ずっと強い死臭……何かいる?」
ドロテアに続いてブラウが言った。確かに、ここに何かがいることが肌で感じられる。
「来てもらって悪いが、逃げた方がいいかもしんねぇぞ?」
闇に眼が慣れてくると分かる。クロウの目の前に巨大な何かがいる。
「いいじゃないですか。皆さんもついでに相手しますよ」
その声には覚えがある……ハルト・ウェーバーのものだ。だが、そのシルエットは明らかに人の姿ではない。
「こりゃ……火酒3樽でもわりに合わないんじゃね?」
それが、剣機リンドヴルムだと気づくのにそう時間はかからなかった。
●
ハンターたちが突っ込んでいく様子を、隠れて見ていたものがいた。
「予想外だな」
フリッツ・バウアーだ。本来はゾンビをけしかけたのち、それの討伐の為に進軍し、疲弊した帝国兵をここで狩る。さらに守る者のいなくなった街をゆっくりとつぶす算段だった。だが、当てが外れてしまった。ハンターが先行してくるのも、その進行速度も予想外だった。
「前回の汚名を返上するために帝国兵の方が先行すると見ていたのだがな……こうなると道中のゾンビどもは粗方片付けられたとみた方がいいか……」
ひとしきり考えてから、フリッツは決断する。
「こうなれば、俺がハルトの方に加勢してハンターたちを……」
「いや? そりゃさせらんねぇよ」
不意に、声が聞こえた。すかさずフリッツは振り向く……ことすらせず、鞭を振るい声の主を攻撃する。が、その鞭は容易く弾かれる。
「改造トラックがあれば、改造バイクもありますよってな。加えて連中がゾンビを倒してくれたおかげで、こっちはスピード重視でこれたぜ」
そう言って歩みだしてきたのは……鉄仮面の男、エルウィンだった。
「若いもんの邪魔はさせられねぇな。俺が相手をしてやるよ」
「……何者だ?」
「おいおい、声で分かんない? ショックだねぇ……」
鉄仮面ゆえに表情はうかがえないが……その時、確かにエルウィンは笑っていた。
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相談卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2017/02/12 02:15:24 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/07 21:38:14 |