【MN】革命の敵

マスター:KINUTA

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
8日
締切
2017/08/12 22:00
完成日
2017/08/21 23:17

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●嵐が来る



 『偉大なる指導者』ステーツマンの右腕と目されていたマゴイが党本部で、党員マリー・スラーインによって射殺されたのは、934年12月1日のことだった。
 この暗殺の事情は謎に包まれている。
 ステーツマンは、党内左派分子らの差し金だと言った。
 名指しされた人々はマゴイ殺害の黒幕はステーツマンだと言った。
 他にも、個人的な怨恨によるものではないかとの説もある(マゴイはマリーが密かに思いを寄せていた相手の党員資格を「致命的な勤労意欲の欠如」という理由により剥奪、最終的に地方共同農場送りにしたらしい)。
 兎にも角にも犯人とされるマリーがその日のうちに処刑されたので、どの説が本当なのか確かめる術がない。
 暗殺の一報を聞いた指導者は党本部へ駆けつけた。まだ温もり消えやらぬ死体の上に屈みこみ、直接の暗殺者とその類縁者、党の分裂を狙う政治宣伝によって暗殺を引き起こした人間に対する復讐を誓い、血で濡れた唇に口付けた。
 真相はどうあれ、この暗殺によって引き起こされる結果は明らかだった。
 マゴイ1人の死に復讐するため、大量の人間が死ななければならない。速やかに、徹底的に。


 マゴイ殺害直後、左派の重鎮――タモンとベムブルが逮捕された。同時に彼らの追随者も逮捕された。
 935年1月、タモン、ベムブル両名の裁判が秘密裏に行われ、長期投獄が宣告された。
 936年8月には彼らについての公判が開かれた。
 法廷で次のように自白した後、彼らは死刑になった。

「私たちは932年、国内の反体制派とブロックを作りました。そして外国に亡命している反体制派首魁であるアルキミアから指令を受けておりました。私たちは政府の転覆を図り、ステーツマンの殺害を企てました。マゴイ暗殺を仕組んだのも私たちです……」

 翌937年にはアレックス、ジュアン、スペット、ブルーチャーなど著名な党員17名の裁判が行われた。
 彼らもまた自分たちの罪を自白している。

「私たちはステーツマンその他党要人らの暗殺を準備しました。『並行本部』を作り炭田、工場、鉱山のサボタージュを組織しました……」

 スペット、ブルーチャーら13名は銃殺、アレックスとジュアンは禁固10年、その他2名が禁固10年および8年に処せられた。

 裁判に当たって検察当局が示した証拠というのは、被告の自白その他逮捕されているものの証言から成っていたが、それは実にいい加減なものだった。
 とある国外のホテルで密使がアルキミアと会ったなどというが、そのホテルは問題より数年も前に取り壊されていた。飛行機で国外に飛んでアルキミアに会ったなどというが、その日当の飛行場には一台の飛行機も着陸していなかった、等々。
 そもそも当のアルキミア自体――これは随分後になってから判明したことであるが――逃亡先の国ですでに殺されていたのである。
 事実上国内の反体制組織というものは存在しなかったに等しい。
 ステーツマンが本当に取り除こうとしていたのは反体制派ではなく、体制内の穏健分子だった。一刻も早い国内の安定化を望むが故苛烈さを増していく体制のやり方を嫌い、左派重鎮らの温和な経済建設に共鳴していた人々であった。


 粛清の対象は党内にポストを持っていた党員ばかりではない。軍隊や行政機関、経済機関にポストを持っていた党員にも犠牲者が出た。
 党員でも官吏でもなくただ現体制に敵意を持っていると見なされたグループに属していたというかどで、連行される者もたくさんいた。
 党機関内部では上から下まで数千の犠牲者が出た。政治局では6名が粛清された。政治局員という党の大物ですら闇から闇へ葬られた。その他粛清された党員の圧倒的多数も同じように、記録も残さず消えていった。銃殺されたのか、強制労働へ送られたのか、あるいは赦免にあずかったのか――死んでいるのか生きているのか――それを確かめる術はない。



●市井の一つのエピソード

 夜中に突然響くノックの音。秘密警察の一隊が踏み込んでくる。理由も教えず家族の誰かを引っ張っていく。そういうことはこの時代において、よくあることだった。



 カチャ・タホは起き上がった。向う脛がずきずき痛むのを堪えて、側頭部から血を流している母親の元へ行き、傷口にタオルを当てた。
 弟がおびえて泣いていた。ドアは開いたままだった。先ほどそこから秘密警察の一隊が、父親を連れて行った。それを引きとめようとした彼女と母親を打ち据え、突き放して。
 一体父親は何故連れて行かれたのか、そしていつ帰ってくるのか、何も分からないまま翌日姉弟は学校から退学を命ぜられ、ピオネールから除名された。
 内務人民委員部は母親の居住証明を取り上げ、主要都市から100キロ以内に住むことを禁じるという旨のゴム印を押した。
 一家は即刻、大田舎に住む祖母の家へ引き上げることになった。そこに落ち着くとカチャは、嘆願書を書くことにした。
 ステーツマン宛て、地方の内務人民委員部、ピオネールの全国本部宛てに自分と弟が復学したいという希望を記し送った。幾日も待った挙句、公用封筒が届いた。内務人民委員部の地方本部からであった。出頭せよとの旨だった。弟を連れ地方本部へ向かう道すがら彼女は、自分の履歴、父親の逮捕の事実などを復誦した。
 最後の締めくくりはどういう言葉がいいだろう。ああそうだ、これがいいだろう。

「子供は父親の行為を理由に苦しむべきではない、とステーツマンも言われたそうです……私は忠誠なる市民です……もし父の反逆について何かのきっかけで知りえたなら、私は内務人民委員部に誠実に報告していたはずです……」


リプレイ本文

●地方・共同農場


 収穫の時期が近づいているというのに、共同農場の人手が圧倒的に足りない。老人、女、子供の手も根こそぎ借りなければどうしようもない。
 共同農場事務員であるソラス(ka6581)は村落を戸別訪問し、その旨を説いて回った。

「大丈夫ですよ、私たち労働作業は慣れてますから」

 最近都会から帰ってきた(というか追放されてきた)お隣さんの孫娘、カチャはそう言ってくれたのだが、心苦しくてしょうがない。本当は皆、自分の家の畑の手入れをしたいはずなのだ。配給が足りないから。何で足りないかというと、共同農場の経営がうまくいかないからだ。どうしてうまくいかないかというと人手が足りないからだ。働き手が当局に摘発され連れて行かれているからだ。
 ため息をつきながらソラスは、不満を飲み込む。次の家へ急ぐ。
 地方幹部のソフィアは今、首都へ陳情に行っている。彼女が戻ってくれば事態はよくなるであろうか。



●首都・ステーツマンの私邸


「ステーツマン様を愛しお守りするのが、私の使命。どんな障害も消してみせます」

 地方党幹部アシェ-ル(ka2983)はそう言い残して執務室を辞した。邸を出る際家政婦の天竜寺 舞(ka0377)が頭を下げ見送りしてくれたのだが、背景の一部として黙殺する。
 ステーツマンが自分の携えてきた情報に価値を見出してくれたことに、忠実なる部下として、愛人の1人として、喜びを感じている真っ最中だったので。



●首都・駅


 狙撃兵として最前線で職務に励み続け、この度ようやく首都への帰還を果たしたグリムバルド・グリーンウッド(ka4409)は、強い違和感に襲われていた。

「……これはいったいどういう事だ」

 街のあちこちを埋め尽くすように貼られているのはステーツマンの肖像ポスター。通りは人影もまばら。皆何かを恐れるようにうつむき加減で、速足に歩いていく。


●猟犬たち


 NKVDの現場部隊長、劉 厳靖(ka4574)はルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)だったものを見下ろした。
 ルイトガルト・レーデル(ka6356)が感傷の欠片もない呟きを漏らす。

「いい仕事だな」

 金目(ka6190)はぼんやりそれを聞き流す。川に浮かんで流れているところを通報されたこの死体には発見当初、頚動脈に木の枝が突き刺されていた。今はもう取り除かれたが。
 マゴイの暗殺と不穏分子の粛清について、疑義を呈するような取材をしていたらしい。密告が各方面から複数寄せられていた。
 金目は率直に、この死者がうらやましいと思った。

(なんにせよ最後まで、誇れる仕事をしていたんだ……それに比べて僕ときたら……)

 痛いこと苦しいことを避け長いものに巻かれ続けてきた挙句が、このクソみたいなルーティンワーク。周囲に疑義を差し挟むことさえ許されぬ状況。
 魂さえも肥溜めに落ちてしまいそうだ。だけど、それだけは避けたい。



●首都・『栗の木酒場』



 客はまばらで店内は静か。ボルディア・コンフラムス(ka0796)が安酒を飲んでいるが、少しも酔えていないらしく目が据わっている。
 扉が開く音。店員メアリ・ロイド(ka6633)はちらりとそちらに目を向け、営業用の笑顔を向ける。
 ボルディアは、相席に座ってきたグリムバルトに目を上げた。

「……よう、久しぶりだな。国境付近はどうなってる?」

「……小康状態だ。お前も休暇か? 確か反体制派の掃討作戦に従事しているとか聞いたが」

 ボルディアは飲みかけのグラスを置いた。食いしばった歯の間から声が漏れる。

「……俺は難しいことは正直よくわかんねえから教えて欲しいんだけどな……反逆罪っていうのは、ガキを蜂の巣にするに足る理由か?」

 聞くともなしに会話を聞いていた榊 兵庫(ka0010)は、席を立ち店から出て行く。暗い目でぶつぶつ一人ごちながら。

「……こんなくそったれな世の中なんて壊れてしまえばいいんだ……」

 窓際の席に座るヴィント・アッシェヴェルデン(ka6346)は、曇ったガラス越しに通りを見る。
 NKVDの車が通り過ぎて行く。また誰か捕まったのだろうか。それとも死体が発見されたのだろうか。

(ステーツマン暗殺……か。依頼人の意図と意思について詮索はしない。俺は俺の仕事をするだけだ)




●首都・NKVD本部「ルビャンカ」



「そうそう、あの雲隠れしていた新聞記者、死んだんだってねぇ」

「ええ」

「ルビャンカに連れて来なくてよかったのかい?」

「最初はそうしようかとも思ったんだけど……うちもお客さんが多くて。今そんなに暇はとれないんだ」

「手稿は?」

「持ち逃げした人間は今捜索してる。大した内容じゃないだろうけど。記者一人に出来ることなんて知れてるから」


 幹部の一人である藤堂 小夏(ka5489)は、同じく幹部の一人であるヒース・R・ウォーカー(ka0145)と相対している。
 つい最近登録・統計課の人事に抜擢されたアウレール・V・ブラオラント(ka2531)の手による告発資料を手に。

「しかし妙ね。《赤き大地》は、これまで反政府活動等という大それた考えは持っていなかったはずだけど」

「うん、亡命幇助をしていたに過ぎない。けど、どうも最近、誰かに焚き付けられたみたいでね」

「……目星はついてる?」

「……なんとなくはね。ところで最近ちょいちょい起きてる爆破事件、仕組んだのは藤堂同志?」

「いいえ。あれは私じゃないのよ。どっちみち近々やろうとはしてたけど」

「へえ、そうなんだ」

 ヒースは同僚に向け虚無的な笑いを浮かべた。
 抗い命を燃やそうと、隷属と恭順を選ぼうと結果は変わらない。いずれこの国は滅びる。彼にはそう思えてならないのだ。
 もっとも口に出しはしないが。粛正の対象になるのはごめんだ。

「最大の武器は情報、同時に最大の毒も情報。毒が回った時にはもう、手遅れさぁ」

 そこで音もなく扉が開き、特殊部隊員ルベーノ・バルバライン(ka6752)が入ってくる。氷のような空気をまとって。
 キースは彼にリストを渡した。


「どれを殺してくればいい……」

「全員だよ」



●首都・『真実』新聞社


 星野 ハナ(ka5852)は洗面所で手を洗う。


 ルンルンは永久に職場から消え失せてしまった。
 彼女は言っていた。マゴイの射殺事件における党の見解はおかしいと。大量粛正の正当性を疑ってもいた。
 それが公の知るところとなる前に私は彼女を告発した。そうしなければいずれ彼女が逮捕されたとき、連座させられてしまう。同僚の反政府的な活動を知りながら黙っていたのだろうと。
 ――秘密警察を前に自分が言った言葉が脳裏に蘇ってくる。

『ステーツマンの仰ることに間違いはありません。平等でない者がおかしいのです。美しい者も醜い者も富める者も貧しい者も存在することがおかしいのです――』


 ハナは顔を上げた。
 鏡に映っている表情は、自分でも気分が悪くなるほど陰惨なものだった。



●首都・地下


 エアルドフリス(ka1856)が経営する医院には、秘密の通路が隠されている。そこを辿って行けば、『栗の木酒場』に繋がる地下室、《赤き大地》のアジトに出る。
 そこでは今活発な議論が交わされていた。
 組織の事務をしているソフィア =リリィホルム(ka2383)が激しい口調で述べた。

「穀倉地帯はもうズタズタだよ。農民は自分が育てたものを集団化の名のもとに収奪されてる。従わないものにはわたしみたいに、スパイの汚名を着せ検挙して……凶作が予想されているというのに党は要求量を全く引き下げようとしない!」

 許せない。という声がそこここから上がるのを、ジルボ(ka1732)は冷めた目で見る。
 不審な外国人というだけで当局に拘束され無期限強制労働を科せられ、北の果てへ流刑無報酬労働。反政府組織に襲撃を受け、勧誘という名の拉致。そしてまたしても無報酬労働。
 そんな経歴を持つジルボにとっては体制も反体制も変わらない。個人の自由を奪うという点で両者は一緒だ。どうにも真面目に聞く気になれない。
 そこにマルカ・アニチキン(ka2542)が、小声で話しかけてくる。NKVDによる家捜しから間一髪のところで逃げ出し、現在ここに身を潜めている身の上の彼女を、ジルボは正直とても気に入っていた。

「亡くなられたルンルンさんから預かった手稿をどうしたらいいでしょう。私としては個人が持つより《赤き大地》に預けて、有効活用してもらいたいのですが」

「んー、そうだな。そういう物騒なモンは、個人で持たないほうがいいかもな。タダじゃすまなくなるからよ」

 古参の団体員が発言する。

「エアルドフリス同志、弾圧が活発化している現状、派手な動きは避けるべきだ。ここのところ爆破事件が頻発し、我々への印象が悪くなっているのに」

 ソフィアを筆頭とする若手が反論する。

「だって、それは濡れ衣でしょう! そんなことに怯えてどうするの! これ以上の血が流されるのを、座して待つって言うの!」

 ジュード・エアハート(ka0410)は、今後の方針について苦慮しているエアルドフリスに耳打ちした。人民楽団チェリストにして党幹部の囲われ者である彼は一般人に偽装しては、立場上仕入れられる全ての情報を、この人物に渡している。ひとえに彼を愛するがため。

「エアさん、国外逃亡のルートが幾つか割れたみたいだよ。当局が近々一斉捜査するみたい。組織に当局のスパイが何人か紛れ込んでいるみたいだから、気をつけて」

 フレデリク・リンドバーグ(ka2490)が入ってきた。今や貴重品であるビールを持って。

「皆さん、酒場の厨房から差し入れですよー」

 彼は人民軍に所属するしがない少年兵。レジスタンス組織に潜り込み、得た情報を小出しに密告している。
 とはいえ、体制側に完全な忠誠心があるわけでもない。もし反乱がうまくいきそうなら、寝返る準備は出来ている。



●茶色い独裁国



 独裁国総統リナリス・リーカノア(ka5126)は特殊工作員ソフィアからの調査報告を受け、一人ほくそ笑んだ。
 レジスタンスが動き始めたようだ。
 それでこそ隠密裏に彼らを支援してきた甲斐があったというもの。恐らく彼らがこの時点勝利を得ることはあるまい。必ず強い反動が来る。それこそがこちらの狙い目だ。かの国にはもっともっと疲弊してもらわねばならない。
 リナリスは秘書に命じ、国家秘密警察の長官を呼び付けた。そしてこう命じた。

「赤軍将校、有能な科学者、技術者。それらが我が国と通じ政府転覆を図っている証拠を作るんだ。今すぐ。ステーツマンに自分で自分の首を絞めさせるんだ」



●首都・とあるアパート


 NKVDは真に有能だ、と金目は思った。
 いつかはそうなると思っていたので驚きはないが、やはりそのときに直面すれば、身震いを禁じえない。
 つい先だって殺された新聞記者。その手稿を持っているだろう人間を自分は取り逃がしてしまった。いや、取り逃がしたのじゃない。わざとそうした。これまで市民を逮捕する際、何度もそういうことをしていたのだ。クソな職務へのささやかな抵抗として。
 ……ルイトガルトの冷ややかな声が扉の向こうから聞こえる。

「同志、最後の警告だ。扉を開けろ」

 身内の裏切り者は外部の裏切り者に増して憎まれ、容赦ない扱いを受けることを、金目は知りすぎるほど知っていた。

「痛いのも苦しいのも、僕は勘弁願いたいので」

 壁にかけた制服から短銃を引き出し、口中へ銃口を向ける。引き金を引く。



●首都・NKVD本部「ルビャンカ」


 地下監房。
 激しい殴打によって塞がりかけた目に光を感じて兵庫は顔を上げる。
 刑吏がそこに立っていた。

「立て」

 兵庫は口を歪めた。体制が崩壊して行く様を見られないことだけが心残りだと思いながら。

「……狗以下に散々掻き回された気分はどうだ? 自分の脚を喰ってせいぜい生き延びるんだな。あばよ」

 銃弾が頸部を一撃する。
 房の足元に敷かれたカンバスが速やかに血を吸って行く。



●首都・『栗の木酒場』



 兵庫が殺され金目が自殺した翌日、党本部は緊急声明を発表した。

『我々の的確な階級闘争により、資本帝国主義の豚並びにその犬である二枚舌分子は着実にその居場所を失い、人民に対する攻撃を先鋭化させている。我々は人民の名のもとにそれらの裏切り者共を、これまで以上に仮借なく追求する』

 各新聞に、反体制に関する特集が組まれた。彼らはテロリストである、犯罪者である、爆弾魔である、市民、あなたの敵である。もし疑わしいものを見つけたなら速やかに当局へ通報するように。
 同時にステーツマンからNKVDへ、ひそかに指令が発せられた。至急以下の者たちの逮捕を始めるようにと。
 アウレールは逮捕者リストを見て眉を潜める。これまで党を支えてきた古参将校たちの名が余さず記されていたからだ。

「……予定ではもっと後になるはずだったんだけどな……これは、動きを早めなければいけないか」


●首都・『栗の木酒場』


 朝刊一面記事には軍将校たちの名前と顔写真。そして以下の解説。

『……上記の各容疑者の起訴理由は軍規違反及び宣誓違反、国家反罪、及び労農軍反逆罪である。各容疑者は我が国に敵対行動を取っているある外国の軍指導部と売国的結託をしていたことが立証された』

 
 彼らが消されればステーツマンを止めることが出来る人間は、もうどこにもいなくなる。独裁体制の完成だ。
 エアルドフリスは冷たい汗が背に流れるのを感じた。そこにソフィアが、新情報を携えてくる。

「大変だよ! 軍の一部がNKVDの襲撃を企てているみたい! 将校たちを奪還するんだって! 本体がそれを阻止するために動き出してる!」

 エアルドフリスは急遽アジトに仲間を集めた。考えている暇は無い。自分たちも動くのだ、今すぐ。そうでなければ総力を挙げ叩き潰される。

「俺の柄じゃあないんだがな……やむを得ん、時は至った。同志諸君。真の革命を、始めよう」

 戦闘員が武器を取り鬨の声を上げる。メアリが硬い表情を浮かべ、入ってきた。

「……秘密警察の一隊がこちらに向かっていると……そこの裏から出てください………後は任せて」




●首都・党本部



 定例の党大会開会式が始まった。ステーツマンは党会館の広場において演説を始める。

「同志諸君、我々は着々と信用出来ない疑わしい分子を除名している。一国社会主義を建設する任務は、過ちであるブルジョア感傷主義によって妨げられてはならないものである!」

 予定調和の拍手と歓声が席巻する中、怒号が上がった。

「国家反逆と謳いガキを殺す。そんなのが国として正しいワケがねぇ!」

 会場の警備をしていた一兵士――ボルディアだった。氷水をぶちまけたような沈黙が場を覆う。ステーツマンは壇上から彼女を指さした。

「見たまえ諸君! 嚇嚇たる赤軍の中にさえあのような裏切り者がいるのだ! しかし安心したまえ、党はそれを1人たりとも見逃すようなことはしない!」

 ボルディアは壇上目がけ手榴弾を投げ付ける。
 近くに控えていた警備兵が飛び出し盾で叩き落とした。爆発に一般市民が多少巻き込まれたが彼らにしてみれば知ったことではない。

「テメェ等、いい加減現実から目ェ逸らしてンじゃねエェ!」

 警護兵の射撃に応戦し自動小銃をぶっ放すボルディアは、背後から来るルベーノの気配を感じた。
 次の瞬間スペツナズナイフが、腎臓を刺し貫く。倒れこみながらボルディアは銃声を聞く。ステーツマンが肩を押さえるのを見る。

「役目を放り出して椅子取り遊びか? ならば失せろ! この国に役立たずは必要ない!」

 あの声はグリムバルド。
 奴も同じ考えを持っていたのか。そう思うと、腹の底から愉快さが込み上げてきた。

「ステェェェツマン! テメェが残り短い夜を震えながら過ごすのを――」

 台詞の途中でボルディアの後頭部が撃ち抜かれた。
 もう一人の暗殺者であるグリムバルドは、弾が尽きるまで警備兵を殺した後、彼女と同じように殺された。



●大気圏外



 青い星が近づいてきた。
 宇宙生物エルバッハ・リオン(ka2434)は、繁殖に適した地を見つけたことを喜んだ。
 巨大な宇宙昆虫の群れに寄生した植物型知性体集合意識体である彼女は、とりあえずどこに降りたらいいのかと惑星の表面を物色する。
 そこで活動している原始的生命体のことなど塵ほども念頭に置かず選んだのは、極東にある島国。
 宇宙船代わりにしている隕石型の巣を大気圏に突入させる。そこで、何者からか攻撃を受けた。力技で何とか地上に降り立ってみれば、目の前にいたのは口から火を噴く巨大な亀型の怪獣。

「……やられたからには倍返しです」


 島国はこうして地獄を見ることになった。
 偶然だがその島国は、ステーツマンが支配する国の近隣に存在していた。



●首都・NKVD本部「ルビャンカ」



 将校たちの逮捕に続きレジスタンスの拠点一斉捜索を始めようとした矢先、ステーツマンの暗殺未遂。

「やることが多い……」

 ぼやく小夏のもとにルイトガルデが、捕獲したレジスタンス関係者を連れてきた。
 捕まえられたのは数人。そのうちにマリアがいる。引きずり出されてきた彼女に、小夏が問うた。

「仲間はどこに?」

「ここは私に任せて先に行け……とか言ってみたかったんですよね。私も組織の一員として、お役に立てたでしょうか」

 この場で尋問しても時間の無駄と悟った小夏は、ひとまずマリアたちを地下監房に収容するよう指示を出す。取調べは後でいくらでも出来る。
 



●地方・共同農場



 ソフィアが戻ってきた途端、また秘密警察の一隊が来て、村人を連れて行った。彼の知る限り彼らは何もしていない。ただ一生懸命働いていただけだ。ほかの皆と同じように。

「我々は日々の労働にいそしんでいるだけなのに粛清? なんの?」

 呆然としているところに、地区党委員会から書記が来た。

「この収穫作業の大幅なる遅れはどういうことかね。誠に遺憾だ。サボタージュの意図があるのではないかという疑いを払拭するために、貴村は速やかに目標割高を供出する必要が――」

 ここに至ってソラスはとうとう堪忍袋の緒が切れた。表面上丁重に書記を送り返した後、村人のうち信用出来そうなものを密かに集めこう言った。

「とりあえず、わが村の秘密警察を一掃する。これ以上人が連れて行かれないようにしなきゃならない。順番に夜間の見張りも立てて――奴らが動いたら、その時は――とっちめてやるんだ」

 それを聞いて賛同する者もいたが、後込みした者も多かった。

「ソラスさん、そんなことをしたら駄目だ。村ごと根こそぎやられちまうよ」

「このまま大人しくしていたって似たようなものですよ。とにかく秘密警察なんて、こんな辺鄙な村に必要ありません! 謹んで中央に引き取り願おうじゃありませんか!」

 集会所の外からこっそり話を聞いていたカチャは、物音を立てないようその場から離れ、駆けて行く。
 NKVDの地方駐在所が見えてきたところで急に迷いが生じてきた。 果たして自分は今のことを通報していいのだろうか。
 ソラスの言っていることのほうが正しいのではないだろうか。
 思わず知らず立ち止まり胸ポケットに手をやる。田舎に行く前マルカから貰った時計が入っていた。古道具屋なんかに持って行けば少しは何かの足しに出来るだろうと言ってくれたのだった……。
 カチャは、足を止めた。引き返そうとした。
 そこで建物の窓が開きアシェールが顔を出す。

「あら、カチャ。どうしたの?」

 嘆願を受け速やかに復学を承認してくれた彼女に、カチャは信頼を寄せていた。同時に彼女が、自分と家族に対する生殺与奪の件を握っていることも知っていた。
 思わず知らず声が裏返る。

「……あ、あの……いえ……お忙しそうですからまた後で……」

 アシェールがその不自然さを見逃すということは、断じてなかった。

「いいのよ、何か話があったから来たんでしょう? 入りなさい」

「……」

「来なさい」

 カチャがぎこちなくアシェールの方へ一歩踏み出す。
 その時である。南の夜空がパッと赤く燃え上がった。キーンと耳を打つ叫び声のような音。
 続いて凄まじい地響き。



●首都・空港



 厳靖は喜びを隠し切れない。レジスタンスたちが自分の流した偽情報――ステーツマンは首都を脱出しようとしている――に乗ってくれたことが。
 おかげで空港は血で血を洗う大激戦。市民は脱出経路の一つを失っているわけだがそこはどうでもいい。市民に偽装し貨物車両の陰に隠れながら反逆者どもの首をかき切る。
 目標は1人、レジスタンスどもの頭エアルドフリス。
 今頃ルビャンカでは捕まえたレジスタンスのシンパどもが首尾よく締め上げられているだろうと思いつつ、飛び交う銃弾の間を駆け抜け標的を見つける。
 余計な無駄口は一切叩かず素早く間合いを詰め、後方から脾臓を一突き。
 刃先が、きわどいところでそれた。至近距離からの銃撃で頭を吹き飛ばされたので。

「愛と音楽の為に革命の革命を!」

 それをしたのは、ジュードだった。
 脇腹から溢れる血を押さえながら、エアルドフリスが言う。苦しげな息の下で。

「すまん。俺の事は……忘れて、くれ」

「何言ってんのさ、これからじゃん! 弱気になるなんてエアさんらしくないよ!」

 ジュードは愛する人に肩を貸し、安全な場へ退避する。



●首都・ステーツマンの私邸


 ステーツマンの屋敷は重苦しく静まり返っている。銃弾は幸い肩を貫通しただけで、彼の命に別条はなかった。だからこそ周囲にとっては悪夢だった。
 彼はまず首都に非常事態宣言を出し、反乱軍を鎮圧し終わるまで一般市民は一歩も家から出ぬこと、もし出た場合は不穏分子と見なすとの旨を通達した。それからNKVDに将校たちの即時処刑を命じる。赤軍にNKVD本部を守ること、並びに反乱軍の徹底鎮圧を命じる。
 指令を受けた幹部連中が次々退室して行った後、家政婦の舞が目薬を持って現れた。

「今日もお疲れでしたね」

 ステーツマンは低い声でああ、と言ったきり。
 舞はいつものように目薬を指してやった。だが手が震え、いつもより大量に水滴を落としてしまう。

「何をしているんだ!」

 語気を荒げるステーツマンの目元を拭き、平謝りする。

「申し訳ございません」

 文句を言わずすぐさま引っこみ、あたふた水を持ってくる。

「どうぞ」

 ステーツマンはコップを受け取りぐっと一口飲みこんだ。舞にとってはじりじりするほど長く感じられる時間の後彼は、急に胸を抑える。椅子から立ち上がろうとしたが足がよろついた。倒れぬようにとカーテンを掴む。憎悪に息を弾ませる。
 異変に気づいた警護が部屋に入ってきた。

「そ、その女を、殺せ!」

 素早く腕をねじり上げられた舞は、叫んだ。相手がくたばるその瞬間を見られなかったのが残念だと思いながら。

「ざまあ見ろ! マリー同志の復讐だ!」

 弾は舞の頭蓋を砕き、血と脳漿を飛び散らせる。
 緊急に呼び寄せられた医師が黒鞄を開き、応急処置に当たろうとした。
 そのときステーツマンが崩れるように倒れた。ほんの少し開いたカーテンの隙間から飛び込んできた銃弾が、後頭部から額まで真っ直ぐ突き抜けたのだ。



●首都・ステーツマンの私邸



 ヴィントは素早く場を離れる。先手を打って暗殺を仕掛けた奴が出たときには、今後警備が強化されるだろうから仕切り直そうかとも思ったが、軍の離反だの暴動だのも続けざまに起きたことで考えが変わった。そちらへ人員を割かざるを得なくなったからには、かえって隙が生まれるだろうと。
 読みが大当たりで何よりだ。さあ後は、この国を脱出するだけ。俺はあくまでも殺し屋。生きて帰るのも仕事のうちだ。
 ひゅううん、と長く引っ張る音が聞こえた。見上げれば降るような流星。
 それは遠い島国で戦う人外たちが放ったエネルギー弾の、流れ弾であった。


●首都から地方へ・鉄道


 息切れしそうな勢いで走る急行列車。
 首都を抜け出し穀倉地帯に向かっていたアウレールは、今、ルベーノと相対しあっていた。

「貴様には分からないのか。これは血の日曜日の再来だぞ。赤い皇帝を倒し理想を取り戻すチャンスなんだ。労農主義に立ち戻るための八月革命……豚と狗が死に絶え、革命家が生き残る真の粛清だ」

 あっと言う間に首を叩き折られてしまった警護が足元に転がっている。それに動じないアウレールにルベーノは、興味を持った。こいつを殺せとの指令は指令として、二三言葉を交わしてもいいかと思う程度には。

「強くなければ正義ではない。つまり我々に武器を支給し鍛練の機会を与えるステーツマンが正しいということだ」

「……なるほど。ではそれと同じものを別の者が与えるとしたら? それでも貴様はステーツマンにつくのか?」

 長い沈黙の後ルベーノは、猛獣の笑みを浮かべた。

「お前がそれを与えるならお前についてもいい」

「もちろん与えるとも。赫々と裏切られた夢を赤い炎で清めよう。そして本当の革命が廃墟から蘇るんだ」



●首都・地下


 マルカは、手稿の入ったバッグを抱えジルボの後につき、地下道を進んでいく。混乱の中逃げ惑っていたところ彼がやってきて、助けてくれた。
 前を進む小さな明かりに安心感を覚えながらマルカは、言う。

「ジルボさん、捕まった人たちは今どうなっているんでしょう」

 帰ってきた答えはそっけなかった。

「さあー。わかんねえな」

「わかんないって……心配じゃないんですか? ジルボさんもレジスタンスでしょう、仲間でしょう?」

「まあ一応はそうだけどなー、それ以前に自由主義者だから俺は。ぶっちゃけ、体制側も反体制側も好きになれねぇんだよ」

 傍若無人な言葉を述べるジルボにマルカは、非難の視線を向ける。

「あなた、それでも――」

 そのとき行く手に小さな明かりが見えた。ジルボはマルカの前に立ち塞がり、手にした短銃を構える。近づいてくる人影が声を発した。

「あ、ちょっと待って待って撃たないで! 私ですよ私!」

 誰かと思えばフレデリクだった。
 どうやらジルボと似たような魂胆でここに隠れているらしい。えへへと愛想笑いしてこう言ったからには。

「ここまでごちゃつくとどこが勝つんだかちょっと分からなくて……様子見です。正義や信条より、明日のパンですからね」

 突然、強烈な揺れが来た。それこそミサイルでも打ち込まれたかのような。フレデリクは頭を抑え、しゃがむ。

「全く、勘弁して欲しいですよ!」

 


●首都・党本部地下。


 ステーツマンは死んだ。
 NKVD、政治部、軍部の幹部級が集まり緊急会議が開かれている。

「同志藤堂、逮捕した将校たちは……まだ生きているのかね?」

「はい。立て込んでいたこともあり、尋問もまだしておりません」

「よかった。それならそのことを叛徒たちに伝えてくれ。将校の命は保障するので、即刻本隊に戻れと」

「お咎め無しでいいのと言うのですか。NKVDにもかなりの被害が出たのですが」

「今はそんなことを言っている場合ではないのだよ、同志レーデル。わが国の首都と穀倉地帯に新型ミサイル攻撃がなされたのだぞ。またぞろ極東の軍国主義者どもが策動しているに違いない。国家の存立危機だ。仮にでも何でも一致団結しなくては」

「地方幹部のアシェ-ルはその新型ミサイル攻撃で死んだそうだ……混乱に乗じ住民が蜂起し、自治を申し立てているとか。どうやらアウレールが焚きつけているらしい」

「東部では第三帝国の国境警備隊が、国境線を超えてきているそうだ」

「…………四面楚歌だな。現在の時点でステーツマンが亡くなったことを公にすべきだろうか、同志藤堂?」

「……すべきだと私は思う。いつまでも隠し通せることではないから。ただ、公表のし方に注意しなければいけないね……反政府の連中についてもいったん釈放したほうがいいかも知れない。外敵の進入とあっては、彼らも暴れることを控えるはずだ。一般市民からの信望が得られなくなるから」

「この非常時に亡命した国賊連中はどうするかね」

「……そのことはまた、体勢を立て直してから考えましょう」


 6時間後、全国土の住民に向けて党から公式声明が発表された。


『聡明な教師、党と民衆の指導者の心臓は鼓動を止めた。凶悪な資本主義国の手先の凶弾によって倒れたのだ。彼らは卑怯にも我が国に攻撃を仕掛けてきた。この局面を乗り越えるには鋼鉄のごとき団結と一枚岩の結束を……』





●地方・X年後

 ステーツマンが死んでから数年間の動乱をへて、政治的な雪解けが訪れた。穀倉地帯は大幅な自治を認められ、共和国となった。かつて軍やNKVDに名を連ねていた人間が多数亡命し、社会の中枢を担っている。
 ソラスは現在も村に住み、公務員として日を送っている。
 本日は休日。花を持って墓参りに行く。丘の上にはたくさんの十字架。動乱で亡くなった村人たちが眠っている。その中に以下の名前がある。


 カチャ・タホ
 



●首都・X年後


 私は星野 ハナ。相変わらず新聞記者をしている。

 現在私は机に向かい書評を書いている。『ジャーナリスト・ルンルンの遺稿~~大粛正の真相~~』というノンフィクションの。著者は元活動家M・Aだ。
 四苦八苦の末何とか外国勢力を押し返した国は、穀倉地帯における自治独立を認めた。現在そこは共和国となっている。
 当時レジスタンスをしていた人間も多く生き残り、恩赦を受け、名誉回復と社会復帰を果たした。 
 だけど古い小さな通りには、ステーツマンのポスターがまだ貼ってある。それは、いつまでも古びない。誰かが張り替えているのだ。今でもずっと。
 ……独立共和国となった地域ではNKVDと元NKVDの暗闘が続いている。


 全てが平等な地獄を抜け出し私たちは今、悪夢の欠片を抱えた平穏を生きている。



依頼結果

依頼成功度成功
面白かった! 51
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫ka0010
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリスka1856
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルムka2383
  • 礼節のふんわりエルフ
    フレデリク・リンドバーグka2490
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラントka2531
  • 東方帝の正室
    アシェ-ルka2983
  • また、あなたと
    リナリス・リーカノアka5126
  • 戦場に疾る銀黒
    ルイトガルト・レーデルka6356

重体一覧

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 真水の蝙蝠
    ヒース・R・ウォーカー(ka0145
    人間(蒼)|23才|男性|疾影士
  • 行政営業官
    天竜寺 舞(ka0377
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボ(ka1732
    人間(紅)|16才|男性|猟撃士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 礼節のふんわりエルフ
    フレデリク・リンドバーグ(ka2490
    エルフ|16才|男性|機導師
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • ジルボ伝道師
    マルカ・アニチキン(ka2542
    人間(紅)|20才|女性|魔術師
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッド(ka4409
    人間(蒼)|24才|男性|機導師
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • また、あなたと
    リナリス・リーカノア(ka5126
    人間(紅)|14才|女性|魔術師
  • スライムの御遣い
    藤堂 小夏(ka5489
    人間(蒼)|23才|女性|闘狩人
  • 忍軍創設者
    ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784
    人間(蒼)|17才|女性|符術師
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 細工師
    金目(ka6190
    人間(紅)|26才|男性|機導師
  • 白腕の13
    ヴィント・アッシェヴェルデン(ka6346
    人間(蒼)|18才|男性|猟撃士
  • 戦場に疾る銀黒
    ルイトガルト・レーデル(ka6356
    人間(紅)|21才|女性|舞刀士
  • 知るは楽しみなり
    ソラス(ka6581
    エルフ|20才|男性|魔術師
  • 天使にはなれなくて
    メアリ・ロイド(ka6633
    人間(蒼)|24才|女性|機導師
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバライン(ka6752
    人間(紅)|26才|男性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 大粛清時代の人々
ボルディア・コンフラムス(ka0796
人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2017/08/12 18:55:54
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/08/11 08:14:50