クリスとマリー 囚われし者と追われる者と

マスター:柏木雄馬

シナリオ形態
シリーズ(続編)
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,800
参加制限
-
参加人数
6~9人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/02/21 22:00
完成日
2018/02/28 22:02

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「貴女は逃げなくてよかったのですか……?」
 侯爵家の館の四階── 廊下の突き当たりの展望窓から、館を脱出していくハンターたちの姿を見送っていたクリスティーヌ・オードランは、背後からそう声を掛けられて静かにそちらを振り向いた。
「……ええ。私が一緒に逃げてしまえば、侯爵家は絶対に追跡の手を緩めはしないでしょう?」
「……」
「だって、貴方たちが本当に捕らえておきたいのは、オードラン伯爵家の一人娘、唯一の継承権者なのですから」
 賞賛の沈黙で以ってクリスに応え、離れた場所に控えていた質問の主が粛然と前へ進み出る。
 闇の中に沈んでいた上半身が窓から差し込む月光に照らし出された。露になったその人物は、『館の執事』──侯爵家次男の、シモンだった。
「……驚かないのですね。私が今、このタイミングでここに現れたことに」
「はい。どこかで誰かが見聞きしているとは思っていましたから」
 微笑すら浮かべて答えるクリス。月光を背負って立つその姿はシモンの目にも美しい。だが、何より賞賛するべきは……
「……呼べばすぐに現れる。いつの間にか背後に控えている── なるほど、貴方がそうだったのですね、シモン様」
「この館は侯爵家の歴史そのものですからね。増改築を繰り返したこの古い館には、誰もその存在を知らない謎の通路や伝声管などがそこかしこに隠れているのです。……ご慧眼、恐れ入ります。秘密警察の長を務めさせていただいております。シモン・E・ダフィールドと申します」
 シモンは改めてクリスに向き直ると、使用人ではなく紳士の礼を取った。クリスの柔和な表情は変わらない。それは覚悟か、或いは諦念か──
「もっとも、この正体を知るのは父と兄と一部の部下だけだったのですが……弟たちですら知らなかったのですよ?」
「なにせ秘密警察ですものね」
 クリスが冗談めかして言うと、シモンは一瞬、きょとんとした後、噴き出して笑い声を上げた。
「ハハハッ、本当に貴女は…… 愚弟の嫁などに収まるには惜しい才知と胆気をお持ちだ。いっそ私の妻になりませんか?」
「まあ、お戯れを。機密情報を一手に担う貴方の立場では、おいそれと他家の婿になど下れはしないと存じますが」
「私は伯爵家の一人娘、唯一の継承権者としての貴女ではなく、貴女自身に興味と敬意を抱いているのです」
 その瞬間、シモンの目に映るクリスの姿から色が消えた。それまでの華やかな笑みが消え、ただ驚愕だけがその瞳に浮かんでいる。
「あ……」
 クリスが小さく口を開いた。そして……
「貴方はいったい、どこまで……」
 絞り出すように呟いた。



「すぐにオーサンバラに帰らなきゃ…… オードランに戻っている暇はない。私たちでクリスを助けないと……!」
 フォルティーユ村の封鎖が解けるや否や、マリーはそれまで最優先にしていた帰還の方針を翻し、侯爵領へ取って返すとハンターたちに宣った。
 その原因は、封鎖が解けて村内に回って来た手配書だった。そこには館に残っていたはずのハンターたちの名前と顔が、『ルーサーの誘拐犯』として記されていた。
「これはいったい……」
 驚き、騒めくハンターたち。だが、マリーが着目したのはその内容ではなく、そこにクリスの名と顔が記されていないことだった。
 ハンターたちがクリスを残したままの脱出を良しとするとは思えない。つまり、クリスが自身で館に残ることを決断したのだ。ハンターたちを逃がす為に。私を無事に帰らせる為に!
(何かあった時に使って、と残してきたユグディラを使ったんだ……! 孤立無援のあの館の中で、たった一つの切り札を…… 自分を犠牲にするつもりで……!)
 冗談じゃない、とマリーは呻いた。そんな風に助けられたって、私はちっとも嬉しくない。それとも、何か。クリスは私がたった一人の『親友』を失ってこの先、負い目も感じずに生きていけるとでも思っているのか。私にとってクリスがその程度の存在だとでも──
「それはひどい侮辱よ、クリス」
 マリーは目の端に滲んだ涙を拭って立ち上がった。あなたが私を大事に思ってくれているように、私だってあなたを大切な存在だと思っている。どちらかを切り捨てて他方の無事を拾うような、そんな結末など認められない。……決して。
「改めて皆さんに依頼します。私はこれからオーサンバラへ戻り、侯爵家からクリスを助け出します。引き続きその手助けをお願いしたいのです」
 そう言ってマリーはハンターたちに深々と頭を下げた。
 ハンターたちは顔を見合わせた。……どうやらマリーは自身もオーサンバラへ向かうことは頑として譲らないつもりらしい。それが依頼人の意向であるなら、雇われの身としてはそれに従う他はない。
 それに、この村に残していくより、自分たちと一緒の方が却って安全かもしれないとの向きもある。……最初の『犬』の夜襲の時に見かけた人数は8人。前々夜の襲撃してきた人数は6人。1人は最初の夜襲時に返り討ちにし、前々夜は全滅させたから……残る1人の所在が分かっていない。
 誰かに報告に戻ったか、或いはこちらの監視を続けているか……ともあれ、軍が封鎖した村の中にまで入り込んでくるような連中だ。もしその狙いがマリーだとしたら、残していくのは却って危険かもしれない。
「了解しました。引き受けます」
 ハンターたちが答えると、マリーは満面に笑みを浮かべて「ありがとう!」と深々と頭を下げた。そして、ゴシゴシ涙を拭いてから勢い良く頭を上げて、両の拳をギュッと握る。
「よーしっ! そうと決まったらまずは足の速い馬を用意しないと……! この村にあるのは農耕馬ばかりだろうし、どこか乗用馬を買える場所を聞いて…… でも、急ぎで買うとなったら吹っ掛けられるかな……? だったら、早馬を借りて駅ごとに乗り換えて……って、それだと毎回町に寄ることになっちゃうか…… 私たち自身は手配されてないけど、追っ手にオーサンバラの……例えば広域騎馬警官とかがいたら私たちの顔も知っているかもしれないし、人目につく場所や目立つ行動は避けるべき……? となると、表街道を行くか、裏街道を行くかという問題も出て来るよね……? 大きな道を通らなければ人目にはつかないけど、足はひどく遅くなるし…… 乗合馬車なら外から見えないし、歩くより足は速いか……途中で検問があるだろうけど、上り路線はそこまで厳しくないだろうし……でも、町での乗り換えはネックかなぁ……途中で襲撃があった場合、他の乗客を巻き込むことにも…… ……そうだ、食糧。道中の食糧の手配も考えないと。載せる量と、補給の頻度。一度も町村に寄らないつもりなら、それだけたくさんの量を積んでいかないと……」

リプレイ本文

 オーサンバラに残った仲間たちが『ルーサー誘拐犯』として領内に指名手配されている──!
 封鎖の解けたフォルティーユ村。慌ただしく出発の準備を整えている最中、村長の館に届けられた手配書にふと気付いたマリーが叫び…… ルーエル・ゼクシディア(ka2473)とレイン・レーネリル(ka2887)の二人は慌ててそちらへ駆け寄った。
「本当だ……! あぁ、もうっ、リーアさん、前に僕たちを巻き込みたくないって言ってたよね?! 思いっきり巻き込まれてるんだけど!?」
「わわ、あっちも何だかヤバいことになってるね。最初と状況が変わりすぎだよー!」
 マリーの左右から手配書を覗き込みながら、頭を抱えるルーエルとレイン。穴が空くほど手配書を見返していたマリーが血の気の無い顔で呟く。
「クリスだけ、手配されてない……!」
 マリーはそれだけでクリスがしようとしていることをほぼ正確に看破した。──クリスは私を助ける為に、自分を犠牲にするつもりだ。
「……オーサンバラに戻る! オードランに戻っていたら、多分、間に合わない……!」
 突然の変更に戸惑いながらも、ハンターたちはマリーの意向に従った。普段は色々と考え無しに行動するまだまだ子供みたいなマリーであるが、ユグディラ遭難時や里山キャンプの遭遇時等、非常時の勘の良さと判断の早さは中々に侮れない。
「マリーの心変わりももっともです。しかし、誘拐犯とは…… 向こうも大変な騒ぎになっているに違いない」
「状況から鑑みるに強硬手段になりそうですね。『囚われのご令嬢の救出』──無事に大団円と出来れば良いのですけど」
 ユナイテル・キングスコート(ka3458)とヴァルナ=エリゴス(ka2651)はすぐにテーブルの上に地図を広げ、オーサンバラへ至る帰路と手段を検討する準備に入った。
 ヴァイス(ka0364)は緊迫した面持ちのマリーの頭をわしゃっと撫でると、村長に声を掛けてこの辺りの交通事情について訊ねた。
「普通の人は徒歩で移動します。目的地が遠かったり、路銀に余裕があれば駅馬車に乗るのが普通ですね。急ぎの旅であれば、早馬を借りて乗り継いで行く方法もあります。もっとも、この手段は馬に乗れる人に限られますが」
 村長の説明に、ヴァイスとルーエルは無言で視線を交わした。
「……往来の多い表街道は避けるべきだろうな。可能ならば裏街道も」
「賛成です。まだあの『謎の襲撃者』の件がある。関係ない人たちを巻き込みたくはないし、悪目立ちすると噂になって居場所が絞られる恐れもある」
 ルーエルの言葉に頷き、ヴァイスは表通りを行く駅馬車や早馬を選択肢から消した。
「あの襲撃者だけではありません。誘拐騒動の時に現れた『謎の騎兵』たちもいます。あれ以来、見かけてはいませんが、そちらの正体もまだ掴めていません」
 可能な限り町や村に寄る数を──補給の回数を減らすべきだとヴァルナは言った。だが、その分、荷を多くすれば当然、移動速度は鈍くなる。となれば……
「馬が欲しいですね」
 ヴァルナの言葉に皆が頷いた。元々、巡礼者であったマリーは徒歩だった。この村に馬出来ていたヴァイスと騎士ユナイテル以外、その護衛もまた然り。馬があれば長距離の移動速度は徒歩の2~3倍にはなるし、何より持てる荷物の量が違う。
「馬かー、馬なんて久しぶり! おねーさん普段は鉄製の馬転がしてるから。車輪2つ付いてるヤツ」
 頭の後ろに両手を組みつつ、レインがマリーにニシシと笑う。
 ヴァイスは村長にどこか乗用馬が手に入れられる場所がないかを訊ね、近場の村の牧場主への紹介状を書いてもらった。
「そうと決まれば、自分が先行して馬を買い付けておきましょう。物資も調達しておきますよ。途中の補給は一度か、多くても二度が限度でしょうか…… それを目安に集めておきます」
 ユナイテルがそう言って席を立ち、村長に挨拶をしてから退室しようとした。村長はそんな彼女を呼び止め、馬数頭が買える程の路銀を渡してくれた。
「村を救ってもらったお礼です。なに、気にせんでください。革命派が集めておいた兵糧までそっくりそのまま村の財産になったことですし!」

 一行は村長や村人たちに見送られてフォルティーユ村を出ると、件の牧場にてユナイテルと合流した。
 入手しておいた物資を分配し、自分の馬の背に載せる。マリーの分は、ヴァルナがマリーの技量で馬の脚が鈍らない程度に絞りつつ、載せきれなかった分をハンターたちで手分けした。
「これから長丁場になる。逸る気持ちは分かるが、体の不調を感じたら、躊躇わずに俺たちに報せてくれ」
「急く気持ちは分かります。が、私たちの目的は到着して終わりではないでしょう?」
 出発前── 愛馬に跨ったヴァイスとヴァルナが、馬上のマリーを振り返って諭すようにそう告げた。
「分かってる。ありがとう」
 マリーは笑ってそう答えたが、ヴァイスは皆に目配せをした。──このような状況下、無自覚に無茶をすることもある。マリーの体調には自分たちで気を付けておかないと──

 一行は予定通り幹線道路たる表街道や裏街道を避け、村と村とを繋ぐような小さな道を選んで進んだ。
 人目を避ける為、町や村を迂回して道なき野を駆けることもあった。
「もう少し先に進めないかな……?」
 キャンプの準備──当然、夜は野宿である──を始めるハンターたちに、マリーがそう零す。
「夜は素直に休みましょう。街道以外を進むとなれば整備されていない所が殆どです。日が落ちてからそんな場所を駆けるのは危険ですから」
「十分に休息したら迅速に移動──結局、この繰り返しが一番、効率よく先に進めるからね」
 自身の旅の経験からそのヴァルナとルーエルの助言を素直に受け入れるマリー。
(もっとも、どれだけ休めるか……)
 深夜── テントの中で寝返りを繰り返すマリーを見やりながら…… ヴァイスは同じ見張り役のユナイテルに小さく呟いた。
「……いるな。どこかに」
「ええ。視線を感じます。どこからか監視されていますね」
 焚火で温めた紅茶を飲みつつ、闇を見据える2人。現状、その謎の気配(十中八九、あの襲撃者の残党だろう)はこちらを監視するのみで、とりあえず襲ってくる気配はないが……
「……いい加減、悔い改めて欲しいよね」
 テントから出て来たルーエルがユナイテルと見張りを交代する。欠伸混じりに告げるルーエルに、ヴァイスは苦笑交じりに紅茶を注いだ。
「俺としては、奴が行動に移さない限りこちらから手は出さない方がいいと思うんだが……」
「そうだね…… 何かしらの情報を得たいところだけど……うん。マリーの身の安全が優先だ」

 オーサンバラへの旅は続く。道なき道を。時には平原や森の中を。
 馬とは言え、やはり道に比べれば一日に進める距離は限られた。
 気が張り詰めて夜も碌に寝られていないのだろう。マリーが時折、歩く馬の上で舟を漕ぐ姿が見受けられた。

「今日はここでキャンプをしよう!」
 とある森の畔で見つけた小川と小さな湖── まだ日が高いのにも構わず、レインがマリーを振り返って言った。
「なんで……? まだ夕方にもなってないよ」
「食糧を補充しておきたいんだ。ここなら魚も獣も取れるし」
 ルーエルの説明に尚も反駁しようとするマリーの両のほっぺたを、レインが両手でぷにっと摘む。
「マリーちゃ~ん、表情が固いよ~? 焦っちゃって落ち着かないのも分かるけどね」
 そして、レインはほっぺをふにふに弄びながら、顔を上げて周りを見てごらん、と囁いた。
「……ね? 皆もピリついている。不安なのはマリーちゃんだけじゃない。皆にも休息が必要なんだ」
 そう言われてはマリーも文句を言うわけにはいかなかった。レインが優しい笑顔で頷く。
「うん! そうと決まれば今日の料理は私がするよ! 魚でも野ウサギでも調理して見せるよ!」
 レインがそう力こぶを作って見せると、ルーエルがやって来て「じゃあお願い。食べられる食材だから」とバケツを差し出した。
 その底に、タガメのような虫がいた。ザリガニに交って、いっぱい、たくさん──
 レインの瞳から光が消えた。そして、彼女はショートし、メカと化した(
「……ムシ? ムシってナニ? ソンナノ食ベラレナイヨー。ソンナノ嘘ダヨー」
「ああっ!? レインお姉さん、冗談! 冗談だから、帰って来てー!」

 その日、ハンターたちは休ませるはずのマリーを食糧調達に連れ回した。
 ヴァルナと一緒に森でウサギを狩り、ヴァイスと共に小川の魚を追い掛け回した。
 夜は久しぶりに保存食以外の食べ物をお腹いっぱい食べて……寝床に入った瞬間にマリーは寝息を立て始め、朝まで泥の様に眠った。
 翌日、大分寝坊して目を覚ましたマリーは慌てて跳び起き、朝食の準備と旅支度をすっかり終えてのんびりしていたハンターたちに頭を下げた。
「気にしない、気にしない。どう頑張ったって1日で進める距離ってのは物理的に限界があるからね。1日の限界まで移動したら食事と休息に全力を尽くす! 体調崩したり怪我した方が時間のロスだからね!」
「マリーが参ってしまってはそれこそ意味がない。しっかり食べてしっかり睡眠を取ってください」
 まるで気にした様子もなく、むしろ笑顔で、レインとユナイテル。その時になってマリーは初めて気づいた。……おそらく、自分でも気づかぬ内に体力の限界を迎えていたのだろう。そんな自分を無理にでも休ませる為に、彼らはこの半日を使ったのだ。
「……気を使わせちゃったみたいね」
 感謝するマリーに、ルーエルとレインは微笑で答えた。
「……良いんだよ。クリスさんを救出するにはキミがいないとダメなんだからさ」
「気持ちの切り替えが難しいと思うけど、一つ一つ確実に行こうね!」

 オーサンバラへの旅路は続く。
 数日を掛けて半ば以上を踏破したところで、一行は一度町へ寄って補給を行った。
 買い出しは何事もなく平穏無事に終了した。が、食糧などを持てる限り買い込んで野山に戻る途中の裏街道── 両脇の山林が黒き影と化した夕闇迫る道の先に、完全武装を施した4騎の騎馬が現れた。

 四騎はこちらに気付くと道を塞ぐように立ち止まり、広域騎馬警官の紋章を掲げながら一行に停止を命じた。
(フルプレート……? 騎士じゃあるまいし。こんな重武装の騎馬警官なんて、オーサンバラにはいなかったけど……)
「指名手配犯を探している。検閲にご協力いただきたい」
 リーダーと思しき中年の……いや、既に初老らしき男がこちらを見据えながら告げた。
 松明の火をかざしてこちらを照らしながら、手配書と見比べて別人と確認し…… と、何かに気付いた自称騎馬警官の一人がボソボソと彼らのリーダーに耳打ちする。
「待て」
 検問を終えて立ち去ろうとするハンターたちを初老の男が呼び止めた。そして、「ルーサーはどこにいる?」と問いかけて来た。
「ルーサー? さぁ、知らないけど……」
「確かに私たちも侯爵家にご厄介になったことはありますが、屋敷を発ってそれなりに経っていますし…… 連絡も取り合ってないので知る由もありませんもの」
 相手がルーサーを呼び捨てにしたことに不穏なものを感じながら、ルーエルとヴァルナは素直に答えた。それは完全な事実だったが、連中は取り合わず、追及の手を緩めない。
「あー、もう! 私たち急いでるんだけど? 空気読めない悪党は嫌いだなー」
「貴様らこそ何者だ? なぜルーサーを狙う?」
 レインとユナイテルの言葉に、これ以上取り繕う必要なないと判断したのだろう。中年3人が槍を引き抜き、初老の指示も待たずにいきなり攻撃を仕掛けて来た。
「迎撃を!」
 叫ぶユナイテル。おっとー、やっぱり裏街道は危険がいっぱいだー! と叫びながら、レインがルーエルと共にマリーを守るべく直掩につく。
 放たれるレインの『デルタレイ』とルーエルの『プルガトリオ』── 地面の下から現れた無数の闇の刃が1騎をその場に足止めし、だが、残る2騎はそれぞれ光条を盾で防ぎながら、ものともせずに突っ込んできた。
 それを迎え撃つべくユナイテルとヴァイスが前に出る。
「情報が欲しい。可能な限り捕縛を!」
「急所は外すように善処するさ」
 ヴァイスは七支槍にマテリアルを纏わせ灯火を灯すと、突き出された敵の槍の穂先を軽く払いながらカウンターで穂先を突き込んだ。ユナイテルの方は突っ込んでくる敵に対して逆に速度を上げていき……突き出された槍を火花と共に宝剣で受け逸らしつつ、直後、敵と交差しながら目にも止まらぬ速さで刃を返して、落馬狙いで敵の防具の胸に突きを入れる。
 だが、敵はまるで怯むことも動じることもなく、2人に反撃の一撃を繰り出してきた。突撃の速度を乗せたまま、すれ違いざまに盾で、槍の石突きで殴打する。
 ハンターたちは驚愕した。反撃を受けたことよりも、何よりヴァイスの一撃を受けてなお敵が健在であることに。
 そして、ヴァイスとユナイテルは確かに見た。微かにではあるが、騎兵たちの身体から、あの襲撃者と同じ闇色の陽炎が立ち上っていることを──
「こいつらも……ッ!?」
「守りが厚いのなら!」
 攻撃重視の構えを取ったヴァルナが体内で練り上げたマテリアルをオーラとして刃と身体に開放しつつ、闇の刃によって遅れていた騎兵が味方の援護に駆けつけるのを妨害しながら、ヴァルナが円を描く様な斬撃のフェイントから突きの体勢へと移行。盾をかざされるのも構わずに聖剣を両手で押し徹し──
「収束──『徹閃』!」
 刺突と同時にその切っ先から放たれたマテリアルの光条が、槍の如く敵本体を刺し貫いた。
 普通の人間相手なら、この時点で勝負はついている。この敵もまたヴァイスやユナイテルが打ち合う相手と同様、倒れずに反撃を加えて来た。
「ハンターどもめ…… 流石にやる!」
「もうよい。止めよ!」
 強敵との戦いに血をたぎらせる中年たちを、初老の男が大声を上げて制止した。
「こいつらはルーサーを連れておらん。退け! 『それ以上』はまかりならん!」
「……ッ!」
 馬首を返す初老の男。中年たちも肩を竦めつつハンターたちから距離を取り、その後に続いて去る。
 ハンターたちは追い掛けることをしなかった。マリーの護衛を優先させたのだが、そも現地調達の馬では追い付けない速さであった。或いは馬も何らかの手段で強化がなされているのかもしれない。
(マリーを狙わなかった……?)
 遠ざかる騎兵たちの背を見送りながら、ルーエルは思った。
(あの『謎の襲撃者』も戦いに介入して来なかった…… 両者はどういった関係なんだ……?)
 戦いの間に日は完全に沈んでいた。空が藍から黒へと移り行き……林間の道にようようと闇の帳が下り始めていた。


 館を脱出したハンターたちは、オーサンバラを抜けた所で馬を捨て、山へと入った。
 馬の尻を叩いてそのまま先へと走らせ、遠くへ逃げたと思わせつつ。その実、近場に潜伏して、クリス奪還の機を伺う為だ。
 彼女を置いたまま自分たちだけで逃げ出すわけにはいかない。とは言え、混迷する事態を打開する方策も既に無く…… 合流予定だったリーアも約束の期限までに帰って来ない。

 そんな夜がまんじりともせずに明けかけた時の事だった。
 巡礼者の服を身に纏ったルーサーを連れて、ソードがハンターたちの元を訪れたのは。

「なぜ、こちらの居場所が分かりやがりました!?」
 手負いの如く警戒感を露わにするハンターたちに、ソードは「普通に後を尾けただけだが……?」と返した。
 聞けば、昨夜の脱走騒ぎ──ハンターたちが2度目にルーサーの部屋を訪れた時、ソードは既にルーサーを連れ出して『家出』の準備を整えていたのだとういう。そして、館から出て来るハンターたちを庭で待ち受け、後を尾けた。
(つまり、あの時、私は誰もいない部屋に向かって語り掛けていたと……?)
 話を聞いていたサクラ・エルフリード(ka2598)がプルプル震え、恥ずかしさに頬が赤くなる。
「あのゴタゴタの中なら、シモンの野郎もルーサーにまで気が回らないだろうと判断した。ここで暫く様子を見て、どうやらシモンの手が回らぬようなのでこうして姿を現したというわけだ」
 待ってください、とアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)指で眉間を揉みつつ、ソードを制した。
「今、『家出』と言いましたか? なら、あなたがここに来た目的は……」
「ああ。侯爵領を出るなら、ついでにこいつも連れて行ってやってくれないか? 名目は、王立学園入学の為、王都に向かうルーサーの護衛、だ。入学関係の書類は用意してある」
 ハンターたちは言葉を失った。坂道を転がり続ける石にでもなったような気分だった。
「親父の所為で館はもうルーサーに取って安全な場所とは言えなくなっちまった。……勿論、嫌なら断ってくれて構わない。なんせ、下手をしたら『誘拐犯』にされかねない案件だ」
 見損なわないでください、と間髪入れずにサクラが答えた。
「その程度の事で友人を死地に残して逃げたりしません」
 その返事を聞いて、自分が受け入れてもらえるか馬上で恐々としていたルーサーに笑顔の花が咲き、鐙を踏むのももどかしく馬から飛び降り、ハンターたちの元へと駆け寄った。
「……ルーサー!」
 飛び込んできたルーサーをサクラが受け止める。
「……わかりました。ルーサーの身元はこっちで引き受けやがります」
 その光景を苦笑交じりに見やった後、シレークス(ka0752)が真剣な表情でソードに告げた。
 弟が迎え入れられたのを確認したソードはどこか安堵したように頷くと、報酬と路銀代わりの宝石を傍らのアデリシアに渡して馬首を返した。
「ソードさん、ブラコンですね……」
 呟くサクラの視線の先で、何か急いだ様子でヤングが駆けて来て…… 再び馬首を返して来たソードがハンターたちにこう告げた。
「リーアが秘密警察に捕まった。今日の昼、川原で処刑が行われる」

「これは好機でやがります」
 ソードたちが立ち去った後、完全に調子を取り戻したシレークスが勢い込んで皆に行った。
 リーアの処刑を利用して、このままクリスを強奪する。処刑場の警備にも人手は割かれ、館の中は更に手薄になっているはずだ。連中もまさか昨日の今日で私たちが戻って来るとは思うまい。
「確かに、状況を一本化するには、クリスを連れ出して早々にこの地から引き上げるのが妥当でしょうが……」
 一理ある、とアデリシアが悩む素振りを見せると、ルーサーがハッとした顔で彼女たちを見返した。
「リーアさんは? 助けなくていいの……?」
 純朴な問いに言葉を失くすサクラ。そんなリーアを安心させるように、時音 ざくろ(ka1250)が元気のない笑顔で「僕が助けに行くよ」と告げた。
「殺されそうになっているのにこのまま見捨てるなんてこと、できないからね。それに、僕は秘密警察に面が割れてないし」
 ルーサーに説明している内に、ざくろは見る見る気力が戻っていった。……そうだ。彼はそうする必要もないのに、危険を冒してまでざくろたちを助けてくれた。ならば今度はこっちの番だ。なに、処刑の予定は慌ただしい。付け入る隙はきっとある……!
「んでは、いきやがりますですか。忘れ物を獲りに」
 最後に、待ち合わせ場所と合言葉の確認を澄ませ、ハンターたちはそれぞれ目的の為に出立する。
 出がけに、アデリシアはふと思い出した。
(そう言えば、あの『熊』の中にあった『種』──アレは結局何だったのやら…… 確か、ヤングに渡したのでしたか。調べておくと言ってましたが……)

 見送りを済ませると、サクラはルーサーにすぐに準備をするよう指示を出した。より見つかり難い場所、潜伏する条件の整った所に移る必要があるからだ。
「どこか良い場所がないですかね? 館の人たちも誰も知らなさそうな小屋でもあれば一番なのですが」
「うーん……」
 そのような心当たりはなかった。仕方がないので、二人してまた山中にキャンプを拓くことにした。
 作業中の周辺警戒をユグディラに任せ、場所を探してテントを立て。探し当てた水場では猪と遭遇し、襲い掛かって来たので返り討ちにした。
 その一件以外はまるで平穏無事で── 皆が帰って来るまでぼーっとしているのもなんなので、サクラはルーサーに鍛錬を施すことにした。
 訓練メニューは体力作りと、以前の訓練で筋が良かった『細剣によるカウンター』を中心に。すぐ物になるわけでもないが、初見の相手の不意を打てれば、というくらいまでは形にしておきたかった。
「今後、確実に必要になりそうですしね、ルーサーには」
 その日の夕食は牡丹鍋だった。寝袋の中で星を見上げながら皆の無事を祈った。
「今回の父親の宣言、ルーサーはどう思っていますか……? ある意味、目標としていたものが転がり込んで来たとも言えますが……」
 サクラが訊ねると、ルーサーは少し考えこんだ。……正直、実際に家督を継げるなんて思ってはいなかった。兄たちは優秀だし、何より自分はまだまだ子供で、経験も知識も何もかもが足りていない。
「それが自覚できるようになっただけでも大したものです」
 サクラが微笑むとルーサーは赤面した。昔の自分の態度と言動はあまり思い出したくはない。
「あなたがこれまで見てきた事、これから体験することを忘れずに…… 他人の選択ではなく自分の意志でやっていけばきっと大丈夫です。……大丈夫。もしそれが間違っていた時は、私たちがすぐ正しに来ますから」

 川の畔に木の柵で囲まれた20m四方の空間── それがリーアが処刑されるという刑場の形だった。
 既に集まり始めていた農民や旅人たち──この時代、罪人の処刑は人々の娯楽であった──に紛れてそこに近づいたざくろは、物珍しそうに辺りを見回しながら周囲の様子を観察する。
 ──柵で区切られた刑場の中には、淡々と準備を進める秘密警察官と思しき数人の男たち。柵の警護にも何人かついているのが見える。
(見物人の中にも何人か紛れているね…… 農民の恰好なのに周りに馴染んでいない人がいる。僕と同じような旅人もちらほらと……)
 考えを詰める時間は、しかし、ざくろには与えられなかった。
「罪人だ! スパイが運ばれて来たぞ!」
 檻状の荷車をガタゴトと曳いた馬車が現れ、気づいた農民が声を上げた。
(もうっ!?)
 ざくろは驚いた。予定より半刻以上も早い。
 馬車が刑場に横付けされ、護送官2人にリーアが檻から引き出された。逮捕の際に負った怪我か、或いはその後の拷問の所為か……リーアはまともに歩くこともできず、後ろ手に縛られたまま引きずられるように処刑台へと上げられた。刑吏がリーアの罪状を読み上げ、よって斬首刑に処す、と宣言すると、見物人たちから大きな歓声が湧き起った。
(迷っている暇はない。やるしか……!)
 ざくろは周囲の野次馬の目が刑場に向いているのを確認すると、糸で連結しておいた複数の発煙手榴弾のピンを抜き、そのありったけを投網を広げる様に投擲し、刑場にばら撒いた。そして、『ワンダーフラッシュ』の『花火』で爆発を演出し、混乱する野次馬たちの中で『ジェットブーツ』を起動する。
「貴様……!」
 柵の警護についていた係官がこちらに向かおうとして、旅人に足を引っかけられて倒れた。そのフォローに目を丸くしたざくろは、しかし、その意図を問う間もなく、靴底からマテリアルを噴射して木の柵を飛び越えた。
 恐らく襲撃を予測(或いは待ち構えて)いたのだろう。彼らは混乱することなくリーアの元へと駆け出していたが、煙と足元にごろつく大きな石の所為で、ジェットブーツの連続使用で宙を跳ぶざくろの方が早かった。彼はリーアの傍にいた護送官2人を攻勢防壁で吹き飛ばすと、リーアを肩の上に担ぎ上げた。
「なんで、お前……!?」
「話は後。舌噛むよっ!」
 すぐにそれを包囲に掛かる警官隊。しかし、ざくろは彼らの想定外の方向へ──川面に向かって跳躍した。ジェットブーツの三段跳びで川向うへ逃げるべく──
 だが、偶然か、意図的か。そのざくろたちの目の前でざんぶと水面が盛り上がり、水の中から巨大な亀が姿を現れる。
「んなあっ!?」
 驚愕するも今更止められない。ざくろは構わず加速した。亀の口から放たれる高圧水鉄砲──頬に痛みを感じながら首を傾げてそれを躱し、その甲羅を踏み台にして更に先へと跳躍する。が──
 悲鳴と共に、向こう岸より手前の川の中程にリーア共々落っこちていくざくろ(うん、人ひとりって重いなぁ……)
 急流を大分下流に流されて、対岸に辿り着いたざくろはリーアを岸へと引っ張り上げ、遅ればせながらこう言った。
「助けに来たよ。だって、この前、王都に届ける手紙を断っちゃったし…… それに、一度協力し合った仲間を放っておくことは出来ないもん」
 その言葉に呆れた様に、でも、どこか嬉しそうに、リーア。急ごう、とざくろはリーアに肩を貸し、再び前へと歩き出し。だが、直後、その前方の草むらがガサガサッという音と共に揺れた。
 身構えるざくららの前に現れた複数の人影は、秘密警察ではなかった。その正体は、ざくろに負われたリーアが教えてくれた。
「俺の…… 同僚たちだ」
 彼らは疲労し切ったざくろとリーアを馬に乗せると、獣道にしか見えない山林の道を駆け抜けて急ぎその場を立ち去った。
「ありがとう。君が行動してくれていなかったら、リーアを助けられないところだった」

「……傍から見たら、私たち、丸っきり誘拐犯ですよね」
 侯爵館の壁を乗り越え、敷地に侵入を果たしながら、アデリシアがそう言うとシレークスもまた苦笑した。
 処刑で人気の少なくなった村の中を馬もなく(逃げる時に放ってしまった)駆け抜けて、2人は半日前に逃げ出した館へと戻って来た。予想通り人気は無く、これまで見咎められることもなかった。
 速攻で裏口へと回り込み、扉をぶち破って雪崩れ込む…… そういう手筈であったのだが、運の良いことに、攻城槌でも無ければ壊せないような鉄板入りの正面扉がその日は開け放たれていた。
「予定変更! こっちの方が近いでやがります!」
 勢い込んで突入したシレークスとアデリシアは、だが、すぐにその異様さに足を止めた。館はシンと静まり返り、人の気配もまるで無かった。あれだけいた使用人も、秘密警察の人間も── 人っ子ひとり、誰もいない。
 広いエントランスのホールに、コツ、コツ、と足音が響いた。身構えるハンターたちの視線の先、大階段の先の2階に、『執事』──侯爵家次男・シモンが現れた。
「おや、アデリシア様にシレークス様。既にご出立なされたと聞いておりましたが…… 今回はどのようなご用向きで?」
 今気づいたという態で、シモンが恭しく頭を下げる。あまりに普段通りな口調に、2人は一瞬、この館での日常に引き戻された気分になった。しかし、すぐに思い直した。人っ子一人いないなんて、異常事態だ。何も無いなんてありえない。
「……なに、忘れ物を獲りに来やがっただけですよ」
「邪魔をするようなら、速やかに来世への順番待ちに加えてやろう。そうでないならさっさと道を開けることだ」
 『執事』はなるほど、と顎に手をやり……事情を知らぬ者には言えぬ台詞を2人に対して投げ掛けた。
「……クリス様が我が身を犠牲に皆さまに賜ったお気遣いを、無碍になさるおつもりですか?」
 その瞬間、2人は床を蹴って大階段を駆け跳び上がった。知っているなら話は早い。とっ捕まえてクリスの元へと案内させる。人質にして身柄を交換してもいい。
「当人がゴネようが何をしようが拒否権は一切認めない。最悪、シーツでもワイヤーでも使って簀巻きにしてでも連れていく」
「クリスからの文句はその後で聞いてやがります!」
 シモンは涼しい顔のまま動かない。アデリシアとシレークスの足が最上段に届く寸前、横合いから飛び出してきた完全武装の軽装戦士2人が突撃を阻み、代わりに攻撃を受け止めた。
「退きやがれ! 聖職者の道を阻むんじゃねぇです!」
(クッ、高所を……!)
 ハンターたちはすぐに蹴散らすつもりであったが、軽装戦士たちは彼女らと互角に打ち合った。彼女らが手にするワイヤーや鉄鎖はこの様な場所は不得手な得物であったし、何より相手は精鋭──それも戦闘を専門職とする人間たちだった。しかも、『何か』の力で身体能力を強化している気配がある。
「アデリシア!」
 シレークスの叫び。背後に更に2人の軽装戦士が現れ、階段を駆け上がる。その無駄のない動きから、今相手にしている連中と同等の力量と判断できた。
「バカな。伏兵なんて、どこに……!」
 ──増改築を繰り返したこの古い館には、誰もその存在を知らない謎の通路などがそこかしこに──シモンがクリスに言った台詞を彼女たちは知らない。
「もはや捕らえる必要はありません。確実に仕留めてください」
 一切の感情もなく、冷酷に告げるシモン。
 瞬間、アデリシアは手持ちの発煙手榴弾を惜しげもなくバラまいた。そして、傍らのシレークスの襟首を掴んで「退くぞ!」と告げた。
「ッ! しかし、今度こそクリスを連れ出さなけりゃあ……!」
「ここにクリスはもういない。こうして待ち伏せされていたのがその証!」
 アデリシアはシレークスを掴んだまま大階段から飛び降りた。そして、入り口で振り返って再度、発煙弾をばら撒くと、全力でその場を離脱した。

 踊り場からそれを見送り、シモンは無言で追撃を問う戦士たちを下がらせた。
「これで懲りたりは……しないでしょうねえ。仕方ありません。侯爵家の『執事』としておもてなしの準備はしておかないと」

依頼結果

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MVP一覧

  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろka1250

重体一覧

参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音(ka0746
    人間(紅)|26才|女性|聖導士
  • 流浪の剛力修道女
    シレークス(ka0752
    ドワーフ|20才|女性|闘狩人
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 掲げた穂先に尊厳を
    ルーエル・ゼクシディア(ka2473
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 誓槍の騎士
    ヴァルナ=エリゴス(ka2651
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • それでも私はマイペース
    レイン・ゼクシディア(ka2887
    エルフ|16才|女性|機導師
  • いつも心に盾を
    ユナイテル・キングスコート(ka3458
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/02/19 21:38:11
アイコン 相談です…
サクラ・エルフリード(ka2598
人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2018/02/21 10:13:44