• RH

【RH】バレンタイン大作戦!

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
やや易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/02/20 19:00
完成日
2018/03/06 18:22

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 強化人間研究施設「アスガルド」での歓迎会から数日後。
 ムーンリーフ財団が管理するこの施設では、日々強化人間研究が進められている。
 リアルブルーでも真面目な研究機関なのだが、時折おかしな企画が立ち上がる。

 その原因は、すべて――総帥の一言から始まる。

「ユーキ、巷ではバレンタインの準備で色めき立っているらしいな」
 ムーンリーフ財団総帥トモネ・ムーンリーフは、自分の背丈よりも少し高い椅子に腰掛けながら呟いた。
 この一言にユーキは思わず身を奮わせる。
 大抵の場合、このような話の始まり方はトモネが何かを考えている証拠だからだ。
 だが、ユーキはトモネの世話役兼補佐役。冷静にトモネからの問いを返す。
「左様にございます」
「私は思うのだが、強化人間もかようなイベントを大事にしてやるべきではないのか?」
「お言葉ですが、彼らは普通の人間とは異なります。彼らはあくまでも対歪虚の戦力……」
「そうかもしれぬが、彼らも年齢は未だ幼い。息抜きも必要ではないか?」
 ユーキの言葉を遮るトモネ。
 既にトモネの中ではユーキの反論を聞く気はないようだ。
「……そうかもしれませんが、既に訓練メニューが決められております。訓練を行いその結果を研究に生かさなければなりません」
「ほほぅ」
 ニヤリと笑みを浮かべるトモネ。
 その笑みがロクでも無い結果を生む。
 ユーキは、それを経験で学んでいた。
「ならば、訓練とすれば良いのだろう? 良かろう。私がバレンタインをモチーフにした訓練メニューを考えてやろう。それならば問題なあるまい」

●女の子達の噂話
「ねえねえ、ユニス。聞いた? 今度訓練でバレンタインのチョコレート作るんだって!」
「………?」
 エディンバラにある強化人間研究施設『アスガルド』。
 ワクワクした様子を隠しきれない杏に、ユニスが小首を傾げる。
「バレンタインよ。知らない? お世話になった人や好きな人にお菓子をあげる日なのよ」
「あ……聞いたこと、ある……」
「でしょ。女の子には必須の日だもんね! またハンターさん達が来てくれるんですって。ユニスも一緒にお菓子作りましょうよ」
 弾んだ声で続けた杏。ハンター、という単語を聞いてユニスはぱっと顔を上げる。
 ――先日行われたハンター達との交流会。
 ハンター達はあまり喋ろうとしないユニスにも積極的に声をかけてくれた。
 アスガルドに来て、きちんとお話してくれるお友達と言えば杏だけ。
 あんなに沢山の人と話したのも初めてで……。
「……こんな楽しい訓練ならいつでも歓迎なのにね」
 ぽつりと呟く杏。
 ――強化人間の訓練、というのは楽しいものばかりではない。
 戦術や、VOIDに対抗する為に特性を学ぶ勉強は『役に立つ』と実感できるからいい。
 ただ……調整と呼ばれる、身体検査をする時だけは、何だか自分が実験動物にでもなったような気がしてあまり好きにはなれなかった。
「……杏。大丈夫……? 身体、つらい……?」
「ん? ううん。大丈夫よ。ユニス。折角だしお菓子沢山作りましょ。トモネ様やハンターさんにもプレゼントしたいし!」
「……うん。……杏、マルコスにはあげないの……?」
「はあ!? 何で私があんなやつにお菓子あげないといけないのよ!!」
「……そうなの? 仲良しだなって、思ってたんだけど……」
「仲良くなんてないわよ!!」
 叫ぶ杏にくすりと笑うユニス。
 ――ユニスは元気な杏にいつも心救われて来た。
 お菓子を作るなら、杏と、お世話になったハンターさんにあげたいな……。
 女の子達はきゃっきゃと騒ぎながら、次の訓練に向かった。

●バレンタイン大作戦!
「……という訳ですね。皆さん、アスガルドにチョコレートを作りにいらっしゃいませんか」
「は?」
 そう切り出したレギ(kz0229)に素っ頓狂な声をあげたハンター。
 無理もない。彼の言うアスガルドとは、リアルブルーにある強化人間研究施設で、軍事施設でもあるそこと、チョコレートが繋がらなかったのだ。
「何でまたチョコレートなんだ?」
「トモネ様が、『バレンタインを子供達の訓練に組み込もう!』と仰ったとかで、急遽チョコレート作りの訓練メニューが組まれたんですよ。で、そこに今回もハンターさん達をお招きしたいと仰っていて」
「あー。そういうことね……。私達も訓練に参加する、という名目になるのかしら」
「そうですね。一緒にチョコレートを作って戴いてもいいですし、料理が得意な方でしたら講師役に回って戴いてもいいですし。味見役も歓迎するとのことでした」
「えっ。マジで? 味見役でいいなら行こうかな俺!」
「全くもう……。作るお菓子はチョコレートじゃないとダメなのかしら?」
「いえ。そこも問わないそうです。調理場所も材料も、必要だと思われるものは全てムーンリーフ財団が用意します」
「そうなの? ムーンリーフ財団が持ってくれるなら、何か高級食材とかもしれっと混ざってそうよね……」
 ごくりと唾を飲み込むハンター達。
 何しろムーンリーフといえばヨーロッパでも屈指の、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している財団だ。
 そう。有体に言えばお金持ちなのである。
「お菓子を作った後はお相手に渡したり、ゆっくりされたい方もいらっしゃると思いますので、トモネ様の別荘の1つを滞在場所として開放して下さるそうですよ」
「何だろう……この至せり尽くせり感……」
「有り難いっちゃ有り難いが……本当にいいのか?」
「はい。強化人間の訓練協力の報酬だと思って欲しい、とのことでした。是非のんびりして行ってください」
 そういう事なら……と、顔を見合わせて笑うハンター達。
 ここのところ忙しかったし、のんびり羽を伸ばすのもいいかもしれない。
「あ、僕、バレンタインの贈り物でしたらいつでも大歓迎です! お返しも保証しますよ!」
「レギも相変わらずねえ」
 相変わらず軽い調子のレギ。ハンター達はひとしきり笑った後に頷き、出立の準備を始めた。

リプレイ本文

 再び訪れた白亜の要塞。
 アスガルドを訪れたアンネマリー・リースロッド(ka0519)は、向こうから子供達が走って来るのに気が付いた。
「アンネマリー先生!」
「あらあら。そんなに慌ててどうしたんです?」
「先生が来るっていうから、迎えにきたの……」
「まあ、わざわざありがとうございます」
 杏とユニスに笑顔を返すアンネマリー。央崎 遥華(ka5644)とシアーシャ(ka2507)が2人の顔を覗き込む。
「あなた達が杏ちゃんとユニスちゃんですか?」
「はじめまして! あたしはシアーシャだよ!」
「お姉さん達はじめまして! 皆、食堂でハンターさん達を待ち詫びてるのよ! ね、ユニス」
「……うん。こっち」
「案内して貰えるんですか? ありがとう」
 明るく応える杏に頷くシアーシャ。ユニスは遥華を先導するようにして歩き出す。


 食堂にやってきたハンター達は、ムーンリーフ財団が用意した様々な食材に目を輝かせつつお菓子作りの準備を開始した。
「これはこれは……。なかなかいい食材が揃っていますね。流石はムーンリーフ財団、というところでしょうか……」
「観智ー。我輩お腹空いたのでありますー。このまま食べたいのであります」
 並べられた食材を眺めて感心している天央 観智(ka0896)。宝石のような色とりどりのフルーツに伸びたチューダの手をピシャリと叩く。
「痛いであります! 何するでありますか!?」
「ダメですよ。私達は味見役で来たのですから」
「えええええ。我輩ここでフルーツ食べたいのでありますーーー!!」
「さ、お邪魔にならない場所で待っていましょう」
 観智にズルズルと引きずって行かれるチューダの横でレム・フィバート(ka6552)はえっへんと胸を張った。
「バレンタイン! 知ってますぞ! お世話になった人にお菓子を贈るんだよね!」
「まあ、間違ってはいないけど……それよりレムは大丈夫なの?」
「何が?」
「料理だよ。レム、ちょっと抜けてるから……」
 心底心配そうな顔をしているアーク・フォーサイス(ka6568)。
 幼馴染に全く信用されていない事実に彼女はガビーンと衝撃を受ける。
「なんでアーくんそんなに心配してるのっ?! レムさんやれますからねっ!? みてろよーっ」
 腕を捲るレム。絶対、アーくんを唸らせるものを作ってみせる――!
 そんな騒ぎを余所に、愛らしいエプロンを纏ったジュード・エアハート(ka0410)はホイッパーをふりふりしながら声を張り上げた。
「はいはーい! 今日は皆にお菓子作りを教えるよー! 一通り何でも作れるから、分からないことがあったら聞いてね!」
「え。先生、何でも作れるの?」
「うん。俺お菓子屋さんだからね」
「わあ。すごい!」
 ジュードに憧れの目を向ける子供達。そんな彼らに鞍馬 真(ka5819)は優しい目線を送る。
「普段の訓練も大事だけど、こういうことも大事だよ。さあ、やってみよう」
「まずはチョコレートを刻んでみよっか」
 ジュード先生の言葉に従い、包丁を手にする女の子達。
 小さな子達がおずおずと手を挙げた。
「……先生、わたし包丁使ったことないの」
「包丁が怖かったら、袋に入れて綿棒で叩いても大丈夫ですよ」
「この機会に包丁を使ってみてもいいよ。俺が手伝うから」
「私も手伝っちゃう! 一緒にやってみよ!」
 荘厳なメイド服姿綺麗なお姉さん、クリス・クロフォード(ka3628)に目を輝かせる子供達。
 鳳凰院ひりょ(ka3744)とリューリ・ハルマ(ka0502)の励ましにこくりと頷く。
 ――ちなみにクリスもジュードもれっきとした男子なのだが、それに気付いている子供達はいなかった。
 無理もない。ジュードは一人称こそ『俺』だが女子力全開だし、クリスなどはそもそも女子と騙すつもりで来ている。
 元々造形が繊細で綺麗な上に、胸を盛られた日には見抜ける訳がなかった。
「ざくろ、作って貰ってばっかりで料理あんまりしたことないんだよね。皆に交じって習ってもいいかな」
「勿論! 生徒に大人も子供もないよー!」
「ありがと」
 ジュードの言葉に安堵のため息を漏らす時音 ざくろ(ka1250)。
 一緒に来る筈だった人が急用で来られなくなってしまい、どうしようかと思っていたのだが……折角だし、お嫁さん達にお菓子を作って行こうと思い立ったのだ。
「お姉ちゃんはお菓子作るの初めて?」
「お、お姉ちゃん? ざくろはお兄ちゃんだよ?」
「えっ。お姉ちゃんかと思った」
 子供達の無邪気な声に衝撃を受けるざくろ。
 確かにリアルブルーにいた頃はよく女子に間違われていたけれど。こちらに来て大分身体も鍛えたはずなのに……!
「ざくろさん、身体はしっかりしてますけど顔は本当女の子ですもんね」
「ウッ……」

 クリスはにっこりと笑った! ざくろは心に500のダメージを負った!!
 
 ――というかクリスさん。あなたがそれを言います?
 事情を知っている者であればそうツッコむのだろうが、唯一それを知っているシェリル・マイヤーズ(ka0509)は絶賛取り込み中で……。
「……と言うことがあって……」
「ふーん。それは初耳だねぇ」
 ボウルの中身をかき混ぜつつ口を開くシェリル。
 その話に、ヒース・R・ウォーカー(ka0145)は型を用意しながら耳を傾ける。
 ――シェリルが語るのは家族の話。
 幼い頃、行方不明になった従兄がいること。
 赤い髪の少年。両親が手を尽くしたけれど、見つからなかったこと……。
「その従兄がボクだったら、とか思ってる?」
「……そうだったらいいなって」
「可能性はゼロじゃない、かもねぇ。その辺の記憶は曖昧だし」
「うん。でも、全然確証なんてなくて……」
「まぁ、いずれにせよ……ボクは変わらないけどねぇ」
「え。何が……?」
「お前の兄であることだよ。血やマテリアルとは異なる繋がり……絆は確かに繋がっていると思うからさ、シェリー」
 事もなげに言いながら、ケーキだねを型に入れるヒース。
 キョトンとしていたシェリルの目に、みるみる涙が溢れて来る。
「……そっか。じゃあずっとお兄ちゃんで……いてくれるんだ……」
 かつて失ったもの。『家族』は、やはり特別で――またそう呼べる人が傍にいるというのがこんなに嬉しいなんて。
 慌てて目を拭う彼女。子供達はシェリルを覗き込んで、ヒースを見上げる。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん泣かしちゃった!!」
「いけないんだー!」
「えっ!? ち、違うぞこれは……!!」
「あ、あの大丈夫だから…… ヒー兄悪くないから……!」
 その言葉に慌てるヒース。シェリルも心配そうな子供達の頭を順番に撫でる。
「はーい! 皆ー! この筋肉凄いお兄ちゃんが、美味しい生地を作ってくれるよ~」
「やったーー!!」
 アシェ-ル(ka2983)の呼びかけに大喜びで駆け寄って来る子供達。
 突然無茶振りされたスメラギ(kz0158)はアワアワと慌てる。
「はぁ!? 俺様そんなのやったことねえっつの!」
「ほらほら。そういうこと言わないでください。私もスメラギ様も、小さい子からは、きっと、立派な大人に見えてますよ!」
「……大人? 俺様大人か?」
「はい。そう見えてるっていうだけで中身はまた別ですけど」
「あー。そうだよなーってオイ!!」
「ほらほら! 粉振ってください!!」
 納得しかけてすかさずツッコむスメラギ。アシェールはアハハと笑いながら彼を作業に追い立てる。
「子供達は賑やかだね。……と、ルナさん、ボウルが傾いてるよ。気を付けて」
「えっ。えっ」
 ユリアン(ka1664)の指摘にアワアワと慌てるルナ・レンフィールド(ka1565)。
 混ぜるのに夢中になっていたらしい。湯煎に使っているお湯が零れそうになり、ユリアンが後ろから手を伸ばして支える。
「大丈夫かい?」
「あ。ありがとう……! あ、あの。ユリアンさん熱くない?」
「平気だよ。湯煎のお湯はそんなに熱くないしね」
 そのままボウルを押さえているユリアン。
 彼はいつもこうだ。さり気なくフォローしてくれる。
 そういうところが素敵だと思うのだけど……こう、今はユリアンにお菓子作りが上手なところをアピールするべきところで、手伝って貰ってしまってはそれも台無しなのでは……?
 揺れる乙女心を抱えつつ、懸命にお菓子作りを続けるルナ。
「皆、チョコは刻めたかな? 次は湯煎にかけてみよう! チョコレートは温度管理が大事! 熱いお湯で溶かすと、チョコレートがボロボロになっちゃうの。お手々でお湯を触ってアチッ! と思うくらいの温度で溶かすよー」
 順番に回りながら解説をするジュード。
 ひりょはチョコが入ったボウルを抱える子供に目線を合わせる。
「どうした? 分からないことでもあるかい?」
「先生、あんまり上手に砕けなかったよ。大丈夫かな」
「そうかしら。とっても上手に出来ていると思うわよ」
「先生が言うなら大丈夫だ。きっと美味しいチョコになるよ」
「湯煎を手伝ってあげましょうね。こちらへいらっしゃいな」
 アンネマリーとひりょの励ましに元気に頷く子供。お菓子作りに飽きたのか、イェルズ・オイマト(kz0143)に登ろうとする子供達を真が抱き上げる。
「ほらほら君達。遊んでたらお菓子は出来上がらないぞ。今頑張ったら私が作ったチョコを味見出来るが、どうする?」
「えっ? ホント!? じゃあ頑張る!」
「真さん、すみません」
「いいんだよ。集中力が続かないのも子供らしい。良いことだ」
 子供達の口に少しづつお菓子を運んでやりながら笑う真。
 そこにシアーシャがやって来る。
「あ、良かった。イェルズさん顔色いいみたい! 流石子供達のお世話が板についてるね!」
「あはは。この間も一緒に遊んだばかりですしね」
 笑うイェルズ。シアーシャに張り付いていた子供達が彼女を見上げる。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんとお友達?」
「ん? どっちかって言うと弟子かなー。イェルズさんは女子力の先生なんだよ!」
「……女子力の先生って何だい?」
「さあ……?」
「イェルズさん料理も裁縫も上手だから! 女子力高いの!」
 ラミア・マクトゥーム(ka1720)のツッコミに首を傾げるイェルズ。
 続いたシアーシャの言葉に、ラミアの目が光る。
「料理と裁縫ならあたしだって……!」
「ラミアさん何を張り合ってるんです!?」
 ラミアが気合を入れる一方、イスフェリア(ka2088)はせっせとチョコレートで簡単な巻き薔薇を作っていた。
 それを覗き込んだ子供達から歓声があがる。
「うわあ。お花綺麗! お姉ちゃん、いっぱいチョコ作ってるんだね」
「うん。さっき皆に配ったチョコレートあるでしょう? あれは皆と同じくらいの歳の子が作ってるのよ」
 先日、オイマト族の族長であるバタルトゥ・オイマト(kz0023)にお願いしてオイマト族の子供達と一緒にお菓子を作る機会を設けた。
 沢山出来たので、アスガルドの子供達にもプレゼントしたと言う訳で……。
 イスフェリアは先日の様子を思い出して、自然と顔が綻ぶ。
「……それでね、チョコレートを作ってくれた子達にお土産として持って帰ろうかと思ってるの」
「そっか。じゃああたし達も手伝う!」
「そう? いいの?」
「うん。あたし達が作ったチョコも、その子達にあげてくれる?」
「いいわよ。きっと喜ぶと思うわ」
 うふふと笑い合う子供達とイスフェリア。
 アスガルドの子供達も、皆素直で可愛らしいいい子達だ。
 お礼をしたり、助け合ったりというのはある程度充足していないと思い立たない。
 大事に育てられていることが伺えるし、子供達の為にとこんな企画を考えたムーンリーフ財団の総帥という人も、きっと素敵な人に違いない。
 今日は別な場所に行っているとかで会えないのは残念だったけれど。
 今度きちんとお話してみたいな……。
「ふむ。チョコは刻んだ後に湯せんにかける、と。湯せん……湯洗? 成程。湯へ投入すればいいのですね」
「わあ! 待って! そんなことしたらチョコが分離しちゃう!」
「そうなのですか? 料理の知識は残念ながらインプットされていないようでして」
 申し訳なさそうなトラウィス(ka7073)。
 色々なことを知っている彼だが、その知識は戦闘や護衛に関することに特化していて生活面に関しては欠如しているらしい。
 深守・H・大樹(ka7084)は以前を思い出したのかうんうん、と頷く
「そうだよね。僕もそうだったよ。目覚めてから教わったんだ。じゃあ僕が教えてあげるね」
「宜しくお願いします。大ちゃん様先生」
「先生は大袈裟だよ」
「この物体を刻めばよいのですね……」
「トラちゃんくん、生まれたての小鹿みたいになってるよ。しっかり持って、軽くで大丈夫。あっ。トラちゃんくんの全力でやると……」
 包丁の持ち方を教える大樹。トラウィスはアドバイス通り、迷わず包丁を振り下ろし……ズドン、と大きな音を立てた。
「わあああ! ダイチャンサマ先生! トラチャンクン先生がまな板まで切っちゃった!!」
「……注意するのが遅かったかな」
「どうにも力加減が……。申し訳ありません……」
「大丈夫だよ。私達も良く失敗するよ。トモネ様甘いの好きだからお菓子あげたら許してくれるよ」
「あはは。そっか。じゃあ頑張って完成させないとね」
 子供達のフォローに恐縮するトラウィス。大樹は手際よくチョコレートを刻む。
「ハルお姉ちゃん。はい、あーん」
「あーーん……って、つまみ食いばかりしていたら完成する前になくなっちゃいますよ?」
 勧められるままにチョコレートを口に入れる遥華。子供達もくすくすと笑いながらチョコレートを口に運ぶ。
「だって、チョコレート甘くておいしいんだもん」
「本当ですねー。クッキーとかカステラに絡めても美味しいけどそのままでも美味しいです」
「お姉ちゃん、あそぼ?」
「わあ! ニーナちゃん待ってください! 今抱きついたらチョコ塗れになっちゃいますよ!!」
 言いつつ笑う遙華。その声に、真とひりょが素早く反応して走って来て――甘えん坊のニーナは、それから作業が終わるまで真とひりょに交代で抱っこされることとなった。


 ……という訳でお菓子を作りたいと思います」
「何がどういう訳なのか全然わかんねーよ!」
 断言した十 音子(ka0537)に吼えるスメラギ。彼女はため息をついて帝を見る。
「さっきも説明したでしょう。皆さんへ配るお菓子ですよ。紫草さんとかに持って行きなさい?」
「俺様そんなことしたことねーし! 急にそんなことしたら頭の病気疑われんぞ!?」
「あら。だったら尚のことですよ。この機会に感謝を伝えるべきです」
 きっぱりと言う音子。
 どんな形であれ、今のスメラギを作り、支えて来た人達がいるはずだ。
 相手も自分もいつどうなるか分からない。
 だからこそ、今出来ることをすべきだ……と続けた彼女にスメラギも真顔で考え込む。
「感謝といえば、黒龍にもでしょうか。黒龍が戻って来たとして伝えたいことはありますか?」
「……もう自分を犠牲にして国を守るのは止めてくれ、かな。黒龍も守るべきだったのに、ずっと甘え続けてたからな」
「そうですか。ではその上で、何をどう残すのか、どう変えていくのか……しっかり考えないと絵空事で終わりますよ」
「そうだな、そうなんだよなー」
「スメラギさん、手止まってますよ」
「ちったあ考え事させろよ!!」
「止まってたら終わりません。手動かしながら考えなさい!」
 ギャーギャー言い合うスメラギと音子。
 厳しい姉に叱られる弟のようで、何だかとても賑やかだ。


「よし! 皆揃って出来た! すごい! 天才! 流石俺の生徒達!!」
「本当! 初めて作ったとは思えないですよ! 素晴らしいです!」
 所狭しと並べられたお菓子に拍手喝采するジュードとアンネマリー。
 先生に褒められて、はにかんだ笑いを浮かべる子供達の頭を、真は順番に撫でる。
「皆頑張ったから思ったより沢山出来たね。これなら配ったとしても残りそうだ」
「トモネが別荘を開放してくれてるって言うし、そこで皆でお茶にしない?」
「そんなこともあろうかと! 有能なメイドであるこの私がビシっとテーブルセッティングをしておきました!」
「やったあ! じゃあお天気もいいし、ガーデンティーパーティーしよう!!」
 ざくろの提案にフフンと胸を張るクリス。
 万歳するリューリに釣られて、子供達も笑う。
 やってきた別荘は、クラシカルで上品で……まるでおとぎ話に出て来るお城のような風情で、ぐるっと見渡した遥華はうっとりとため息をつく。
「綺麗な建物……! お庭も素敵……!」
「あはは。広ーい!」
「皆さーん! 紅茶が入りましたよー!」
「トモネに褒めて貰った紅茶だぞ。一緒に飲もう」
「飲む飲むー!」
 広い庭を子供達と一緒に駆け回るリューリ。クリスとひりょの声に、皆が集まってくる。
「さあ、チューダさん。きちんとお勤めを果たしましょう」
「ようやっと我輩の出番なのです! 食べて食べて食べまくるのです!!」
 観智に促され、意気揚々と立ち上がったチューダ。
 珍しい生物に子供達にあっという間に取り囲まれる。
「すごいおっきなハムスター!」
「このハムスター喋るの!?」
「ねえねえ触っていい?」
「この子アスガルドで飼いたい!!」
「我輩はハムスターではないのです! 幻獣王なのです! 毛皮を引っ張ったらダメなのです!! やさしく! やさしくするのですううううう!!」
「ああああ! 皆! 小動物……小動物? 小さくない気がしますけどとにかく動物には優しくしましょう!」
「我輩動物じゃないのですーー!! 幻獣なのですううう!!」
 揉みくちゃにされているチューダを遥華が救出している一方、観智は気にせずお菓子に舌鼓を打っていた。
「ふむ。ヒースさんとシェリーさんのチョコケーキはほろ苦さがいいですね……。ジュードさんのブラウニーはナッツが入っていて上品な味です。リューリさんのチョコブーケは見た目も華やかですし……ルナさんのチョコはとても滑らかです。イスフェリアさんの花のチョコレートは繊細ですね。シアーシャさんのチョコも個性的で楽しいですし……ラミアさんのマーブルケーキも綺麗な模様が出てます。アシェールさんのクッキーはサクサクでいい歯ごたえがします。大樹さんのトリュフもくちどけがいいですね。クリスさんのチョコシフォンはふわふわで生クリームが良く合うと思います。遥華さんのカステラチョコは簡単ながらいいお味です」
「観智すごいね。食レポーターになれるんじゃない?」
 一口づつ食べては的確な感想を述べる観智に感心するざくろ。
 リューリは紅茶を飲んで一息ついて、子供達を見る。
「ねえねえ、皆。誰にチョコあげるの?」
「あ、それ私も聞こうと思ってたの」
「俺も! 皆は好きな人とかいるー?」
 続いたイスフェリアとジュードに、顔を見合わせる子供達。
 恥ずかしいのかもじもじして……。
「えっと、秘密! 先生達は?」
「私は……好きな人というか……普段お世話になってる人にあげたよ」
「俺の恋人はすっごくかっこいいんだよー♪ 勝つためなら割と何でもするけど強いし、男前だし。ちょーっと女性に優しすぎるのが玉に瑕だけど……」
「それって割とヒトデナシって言わないですかね」
 考えながら言うイスフェリア。ジュードは金髪の愛しい女泣かせの顔を思い浮かべていてクリスのツッコミには気づいていない。
「ざくろも奥さん達にあげるんだよ」
「随分数多いですね……?」
「えっ。だって皆好きなんだもん……」
「ああ、英雄色を好むってやつかな……」
 クリスとひりょから漏れた呟きにわたわたと慌てるざくろ。リューリはくすりと笑うとレギ(kz0229)に包みを差し出す。
「私は大切な人にあげるの。あと……はい、レギくん。どうぞこれ」
「えっ。いいんですか?」
「うん。これからもお友達としてよろしくね!」
「ああ、そうですよね……分かってました」
 レギの反応に笑いを漏らす子供達。
 賑やかな様子を見て、真が目を細める。
「……強化人間って言うけど、普通の子供と変わらないんだな」
「そうなんです。訓練、とは言いますけど……大人の愛情を求めている、遊びたい盛りの子供なんですよね。こんな子達が戦いに赴くのかと思うと、ちょっと心が痛みますね」
「リアルブルーには精霊と契約するシステムがないからね。VOIDに対抗する力を得る為に必死なんだろうが……」
「……トモネも総帥として立派に勤めてはいるが、随分子供らしい子だったよ。ああいう子達が前に出て頑張らなきゃいけないっていう状況は……正直どうなんだろうね」
 呟く真とひりょに目を伏せるアンネマリー。そこにひょこっと杏が顔を覗かせた。
「先生達、何のお話をしているの?」
「ううん。君達が良く頑張ってるって話だよ、杏」
「そりゃそうよ! 強くなって故郷を守らなきゃいけないもの。ね、ユニス」
「うん……」
「そーなんだ! 杏ちゃんもユニスちゃんも偉いねー!」
 シアーシャに褒められて頬を染めるユニス。アンネマリーの服の袖を引っ張る。
「ユニスちゃん、どうしました?」
「あの……先生。この間のお歌、もう一度聞かせて……?」
「ええ。いいですよ。一緒に歌いましょうか」
「あら。素敵! 私も一緒に歌いたいです!」
「私も演奏していいですか?」
「勿論。人数が多い方が楽しいですもの!」
 遥華とルナの申し出に笑顔で頷くアンネマリー。
 広い別荘の庭に、ハンターと子供達の歌声と軽やかなリュートの音が響き渡った。


「やっぱりルナさんの演奏は素敵だね」
「あ、そうかな。……ありがとう」
「はい、これ演奏のお礼。口、開けてくれる?」
 ルナが子供達と演奏を続けている間もお菓子を作り続けていたユリアン。
 それを彼女の口にそっと運ぶ。
 シンプルな型抜きチョコはとても甘くて……口の中で溶けて消えてゆく。
「おいしい」
「そう? 良かった。ルナさんの演奏みたいに滑らかになってるといいんだけど」
「あ、あの。ユリアンさん」
「ん?」
「バレンタインのお菓子あげたの、男の人はユリアンさんだけだよ」
「……そうなの?」
 こくりと頷くルナ。
 ――ここまで言っても、どうせ彼は真意に気付かないだろう。
 そんな風に思っていた彼女。ユリアンは少し考えて……。
「そっかあ。じゃあ、お返し……楽しみにしてて」
 頭上から聞こえた彼の低い声。目に入るのはプレゼントしたマント留めと優しい笑み。
 ユリアンさん、マント留め使ってくれてるんだ……。もう、分かってないくせに本当ずるい……!!
 乱れる思考。何と返事をしていいか分からずに。ルナはもう一度こくりと頷いた。


 ……さて。どうしよう。
 ここに来て考え込むラミア。
 ――渡すお菓子は、実はここに来る以前から用意していた。
 改まって渡すのも気恥ずかしいけど、渡さないのもどうかと思うし……。
 というか、何でこんなことで悩んでるんだろう――。
 胸元のペンダントを弄りながら悶々とするラミア。そんな彼女をイェルズが覗き込む。
「ラミアさん、どうかしました?」
「ん? ううん。あのさ、甘いモノって好き?」
「はい。好きですよ」
「じゃあこれあげるよ。い、一応バレンタインのプレゼントだけど、お世話になってるからであって深い意味は……」
 何故か言い訳しつつ可愛らしい包みを差し出すラミア。それにイェルズが満面の笑みを浮かべる。
「やったー! 毎年族長と妹からしか貰えなくて」
「……え? 女の子から貰ったことないの?」
「あ。今年はシアーシャさんとイスフェリアさんからも戴きました。気にかけて貰って有り難いですよね」
 あっけらかんと言うイェルズ。義理チョコだと分かっているのに妙に苛立ってしまうのは何故なのだろう。
「……ありがとうございます。来月お返ししますね」
「あ、うん」
 目が泳ぐラミア。来月の約束。その言葉に、心臓が踊っている事実もどうにも解せなかった。


「じゃーん! アーくんほら見て! ちゃんとできたよ!!」
「うん。レムは案外料理できるんだね」
「案外は余計だよ!?」
 青い包みを自信満々で見せるレム。
 アークの反応にガビーンとしつつも、それを彼の掌に乗せる。
「はい、これ。アーくんにあげる」
「えっ。……え?」
「すごく美味しく出来たから、食べてビックリするといいよ!」
 にぱっと笑うレム。アークは包みと彼女を交互に見る。
 ――バレンタインの贈り物。
 改めると少し恥ずかしいというか。
 いや、感謝の印というのは間違いないんだけど。
 深い意味なんてないはずなんだけど。
 何故こんなに俺は動揺してるんだ……?
「……ええと。じゃあ、俺のチョコもレムにあげるよ」
「やったー! チョコ交換! じゃあ来月はお返しだー!」
「えっ? あ、そうだね」
「アー君、どしたの? 具合でも悪い?」
「いや、大丈夫だよ」
 覗き込んでくるレムから慌てて目を逸らすアーク。
 様子のおかしい幼馴染に、彼女は不思議そうに首をかしげた。


「真美ちゃん、そんなに力任せに混ぜなくても大丈夫です」
「そ、そうなのですか……?」
 エステル・ソル(ka3983)のアドバイス通りに溶かしたチョコに生クリームを混ぜ込んで行く三条 真美(kz0198)。
 雲雀(ka6084)はその隣で一生懸命お菓子作りに勤しんでいた。
「……殿方ってどんなチョコがお好きなんでしょかね?」
「さあ……私もチョコレートは初体験なので……」
「ビターな方が好きな人が多いってお兄様から聞きました」
「うーん。そうなんですかね。女の子にしかあげてないからわからないのですよねー」
 真美とエステルの言葉に考え込む雲雀。
 好みは人それぞれだし難しい。あの人は何が好きなのだろう……。
 そんなことを考えていた彼女を、エステルが覗き込む。
「ひばりちゃん、それ誰にあげるチョコなのですか?」
「えっ? ひ、秘密です」
「怪しいです! わたくしビビっと来たですよ!!」
「違いますよ! 義理ですよ、ぎーりー!」
 アワアワと慌てまくる雲雀。ずずいっと迫るエステル。
 わーわーと騒ぐ女の子達を眺めて、蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)がくつりと笑う。
「ほんに賑やかよのう」
「……お前がこのような所に来るとは珍しいな」
「ん? 想いを届ける為の催しであろ? そういう催しであれば喜んで参じるというものじゃ」
「……俺が呼ばれた理由が分からんのだが」
「おんしは呼び出さねばロクに息抜きもせんじゃろうが」
 相変わらずの族長に煙管を燻らせつつジト目を向ける蜜鈴。
 ほれ、と友人にお菓子を手渡す。
「おんし甘いものが好きであろ。仕事の合間にでも食すがよい」
「……気遣い痛み入る」
 そんな2人のやり取りをじっと見つめていたエステルは、バタルトゥと蜜鈴の親密そうな雰囲気に気付いた。
 ――バタルトゥさん、蜜鈴さんと仲良しさんなんでしょうか。
 ハッ!? 大人の女性さんだし、とってもお似合いです……!!
 その事実に衝撃を受けるエステル。動揺しつつも2人の間に割って入る。
「……エステル? どうしt……」
「蜜鈴さんの特別な好きはバタルトゥさんですか!?」
「む? 特別かや……? そうじゃな、エステルと『同じ』であるか否かはわからぬが、特別である事に相違無いのう?」
 扇の陰で悪戯っぽく笑う蜜鈴。そういえばさっき、バタルトゥはイスフェリアからもお菓子を受け取っていたような気がする。
 どうしよう。バタルトゥさんモテモテです……!!
 涙目になるエステル。そのまま蜜鈴を見上げる。
「う。ううううう……! わたくし、負けません! 受けて立ちます!!」
「……だからな、エステル……」
「女の子同士の真剣勝負です! バタルトゥさんは黙っててください!!」
「そうかえ。ほんにエステルは愛いのう」
「蜜鈴、あまりからかうな……」
「おんしこそ女子の本気を侮っておるじゃろ」
「エステル! 頑張ってですよ!」
「よくわからないですけど頑張ってください……!!」
 くつくつと笑う蜜鈴に深々とため息をつくバタルトゥ。
 強力なライバル(一方的認識)にぷるぷるしているエステルを、雲雀と真美が応援していた。


「今日、来れて良かったです」
「皆の菓子うめえもんなー」
「ええ! ってそうじゃなくて!! 本当はこういう施設は苦手で……まるで、進むべき道を強いているようで」
「……そうだな。遅かれ早かれ武器を手にして戦うんだろうしな」
「はい。だけど、子供達は悪くないですもんね!」
 スメラギの言葉に頷くアシェール。
 そう。子供達は悪くない。勿論レギのように自ら志願して強化人間になった者達もいる。
 ただ、アスガルドの子供達の大半は――行き場を失い、生きる術を持たぬ彼らに選択肢などなかっただろうと思う。
 顔を上げた彼女。
 今日会った子供達が、皆健やかで幸せであるようにと……心から願った。

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参加者一覧

  • 真水の蝙蝠
    ヒース・R・ウォーカー(ka0145
    人間(蒼)|23才|男性|疾影士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマ(ka0502
    エルフ|20才|女性|霊闘士
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 探究せし雪の姫
    アンネマリー・リースロッド(ka0519
    エルフ|13才|女性|聖導士

  • 十 音子(ka0537
    人間(蒼)|23才|女性|猟撃士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • ずっとあなたの隣で
    ラミア・マクトゥーム(ka1720
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 力の限り前向きに!
    シアーシャ(ka2507
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 魂の灯火
    クリス・クロフォード(ka3628
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 笑顔を守る小鳥
    雲雀(ka6084
    エルフ|10才|女性|霊闘士
  • キャスケット姐さん
    レム・フィバート(ka6552
    人間(紅)|17才|女性|格闘士
  • 決意は刃と共に
    アーク・フォーサイス(ka6568
    人間(紅)|17才|男性|舞刀士
  • 平和な日々の思い出を
    トラウィス(ka7073
    オートマトン|24才|男性|機導師
  • 輝く星の記憶
    深守・H・大樹(ka7084
    オートマトン|30才|男性|疾影士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/02/16 22:38:19