• 東幕

【東幕】突撃将軍の攻勢

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
やや難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2018/03/28 19:00
完成日
2018/04/07 21:41

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●???
「……なるほど。それで、天ノ都の攻略に、こだわりになると」
 燃え盛る炎を纏った全身甲冑の歪虚――拷陀(ゴウダ)――が、大きく頷きながら、言葉を発する。
 仮玉座に腰を掛ける狐卯猾(こうかつ)は、長い髪を指でクルクルと退屈そうにいじっていた。
「残念だけど、戦力が足りないのが現状」
 先の天ノ都での戦いで、幕府軍には大きな損害を与えたはずだ。
 だとしても、憤怒歪虚勢力が有利という訳ではない。
「私は戦術を考えるのは苦手だから、全軍の動きは貴方に任せるわ」
「幕府軍の壊滅を目指せばよろしいでしょうか?」
「それで構わないわよ……そうね、突撃将軍とでも名乗りなさい」
 ニヤリと口元を歪ませて狐卯猾は指を差した。
 憤怒――ツォーン――は“怒り”を内包するが、下位の憤怒は“怒り”をコントロールできず、終始、怒りを露わにしている。
 その結果、怒りで我を忘れ、致命的なミスを犯す場合もあるのだ。
 高位のツォーンも、その特性は基本的には変わらないが、然るべき時に怒りを爆発できるかできないかは下位との差だろう。
「では、行って参ります!」
 ガチャガチャと音を立てながら、拷陀は踵を返した。
 憤怒歪虚の怒りはまだまだ収まっていない事を人間共に知らしめる為に。

●龍尾城
 憤怒歪虚との戦いは、はぐれ歪虚、雑魔との局地戦や恵土城攻防戦のような集団戦が繰り広げられていた。
 国防を担うはずの立花院 紫草(kz0126)が率いる幕府軍は、後手に回る事が多くなってきた。
 結果的にみれば、憤怒王を倒したという油断が招いた結果ともいえよう。挙国一致体制に揺らぎが生じているのだ。
「……ここに来て飛び石作戦とは、憤怒も厄介な手を使ってきますね」
 東方地図を睨みながら紫草はそんな言葉を口にした。
 飛び石作戦とは、強力な防衛拠点を攻めず、奥の拠点を落として進撃する作戦だ。孤立した防衛拠点は補給を絶たれ、弱体化していく。
 人は水や食べ物がなければ生きてはいけないのに対し、歪虚は負のマテリアルがあれば活動は可能であり、更に言うと、正のマテリアルを転化させる事だってできる。
 だが、人は負のマテリアルを浄化しなければならない。
「恵土城と十鳥城は攻めず、北上してくる気配です」
 大轟寺蒼人が報告しつつ地図の駒を動かした。両城とも防御力が高い城なので、簡単には陥落しないだろう。
 だが、街道が歪虚によって封鎖されてしまうと恵土城は飢餓に陥る可能性が高い。最近、貧困から脱した十鳥城も以前の状態に逆戻りだ。
「敵軍の狙いが分からない以上、むやみやたらに幕府軍を動かせませんから、ここはハンター達に任せます」
「まずは前哨戦といった所でしょうか」
 眼鏡の位置をしきりに直しながら蒼人が尋ねた。
 敵もこちらの動きを見定めている所だろう。よほどの馬鹿者でない限り、全ての手の内を見せてこないはずだ。
「それでは、手配の程、よろしくお願いしますね」
 微笑を浮かべながら紫草は告げたのであった。

●突撃将軍
 多数の憤怒歪虚を引き連れた拷陀は、憤怒本陣を出発すると、長江を経由し、恵土城を迂回して北上する構えを見せていた。
 天ノ都までの距離はまだまだあるので、一時、全軍を止める。
「この辺りだな」
 部下に命じて大地を掘らせ、掘って出来た土を別の場所に盛る。
 西方世界のゴーレムを真似て作られた憤怒雑魔が、命令を忠実通り実行した。
 数日もすれば、ちょっとした砦は作れるだろう。
「こんな障害があるかないかだけで、人間共は城攻めに多大な労力を掛けるからな」
「拷陀将軍! ご報告です!」
 和甲冑で武装している憤怒歪虚が慌てた様子でやってきた。
「ハンター達がこちらに向かっていると」
「……紫草、さすがに早いな」
 常に微笑を浮かべている優男を拷陀は思い出す。
 刀の腕も頭のキレも素晴らしいが、拷陀にとって一番感心する所は、独自の情報網だろう。
「立花院家は昔から優秀な忍びを抱えていたからな。こちらの動きはある程度、把握してのことだろう」
「いかがなさいますか?」
「我輩が直に出る。例の戦力も見ておきたいからな」
 全身甲冑から炎が吹きあがった。
 久々に全力で戦える。拷陀はそう思うと楽しくて仕方のないのだ。

リプレイ本文

●左翼―序盤―
 強風が吹き荒れる中、鶏蛙の姿をした憤怒が群れとなって迫って来ている。
 レイオス・アクアウォーカー(ka1990)が目を細めて頭数を数えるのを途中で止めた。
「まったく憤怒王もいないってのに次から次へとよく出てくるな」
 これだけの戦いの規模は明らかに統率者が居るはず。
 憤怒王に代わるだけの力量を持った高位歪虚が存在するという事なのだろう。
 符を用意しながらシェルミア・クリスティア(ka5955)が頷く。
「拠点を迂回しての進軍……こっちの戦力分断と下調べかな」
 飛び石作戦を仕掛けてくる以上、敵に侵攻の意図があるのは確実だろう。
 エトファリカ連邦国は現在、公家と幕府の仲が一枚岩ではない。これ以上、隙を突かれる訳にはいかないのだ。符を持つ手に自然と力が入る。
 ローブのフードが風で飛ばないように片手で抑えながらミューリ・アズヴォルフ(ka0909)はもう片方の手で魔杖を掲げた。
 魔法を行使する為に意識を高めているのだ。
「これ以上は好きに進めない事を教えてあげるのですよ」
 遠距離攻撃の手段を持つハンター達が一斉に武器を構えた。
 神楽(ka2032)もその一人だ。錬金杖を突き出して魔法を唱える。
「さぁ! ぶつかる前に数を減らすっす!」
 迸る電撃が鶏蛙共を貫いた。
 その状況を観察しながらヘルヴェル(ka4784)も蒼機剣を操って、鶏蛙を攻撃する。
 範囲攻撃や遠距離攻撃で無駄撃ちや同士討ちになっては意味はない。味方の攻撃と敵の動きをよく見ているのだ。
「連携を意識するのです。敵の方が数が多いですから」
 まだ遠距離かと思った鶏蛙が一気に飛翔すると猛烈な風なのに距離を詰めてきた。
 あまりの迫り具合に目をパチクリして驚く穂積 智里(ka6819)。
「か、数が多いだけじゃなくて……速いです!?」
 慌てず、魔法を切り替える。
 強襲する形となったその鶏蛙は智里の機導術により弾け飛んだ。

 その後方、急いで走ってくるのは、カイ(ka3770)とロジャー=ウィステリアランド(ka2900)の二人だ。
 会敵してから敵味方の距離は離れていた。当然、詰めるように動くと足の速さに差が出る。
「出遅れたが、それなりには動くか」
「急がねーとシャレにならねーぜ」
 これが自転車にでも乗っていれば、まだ、馬に乗ったハンターに辛うじて追いついたかもしれないが……。
 二人が戦闘に加わる時には、鶏蛙との接近戦が繰り広げられていた。
 もっとも、遅れて戦場に入ってきたおかげで、包囲を形成しよとしていた鶏蛙の動きを牽制する事にもなっていた。

●右翼―戦闘開始―
 遠くに見えるのは、苦悶の表情を浮かべる様々な人間の顔で構成された燃え盛る人面の塔の憤怒歪虚。
 数は右翼を担当するハンター達より少しばかり多い程度で、頭数自体は少ないだろう。それでも、塔底の幾個もの顔が車輪替わりとなり、もうスピードで向かってきていた。
「こりゃまた、個性的なのが出てきたなあ」
 劉 厳靖(ka4574)がそんな感想の言葉を発する。
 確かに、見た目はかなり奇妙なものだ。
「何か意味があるのかねぇ…んま、オシゴトしますかね」
「この塔も集団で居座られたら立派な砦になってしまうだろうし、止めないと」
 厳靖の台詞に頷きながらユリアン(ka1664)は馬の手綱を操った。
 大きいサイズなので、並べられると壁のようだ。あんなものが大量に増殖したりしたら、それだけで十分脅威なはず。
「先回りが出来ないのがもどかしいけど……車軸を両側から挟んで攻撃して壊せないかな?」
「そりゃいいな。やってみるか」
 初見の相手なので、倒し方のセオリーはない。
 となると、やはり、相手の機動力を奪う所からが基本だろう。
 特に今回、右翼のメンバーは移動力に若干のバラつきがあるものの、馬や魔導バイク、あるいはスキルで統一感があった。
 相互が協力体制を敷きつつ敵と対する事が出来るのは大きな意味があるはずだ。更に言うと、右翼のメンバーは力量的にも歴戦のハンターが揃っている。
 その筆頭とも言えるのは、先の獄炎の影で見事な戦いを魅せたアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)だった。
「獄炎から始まり、蓬生、仙秋、そして、獄炎の影……憤怒の残党の残党の残党か?」
 一連の戦いに身を投じてきた彼女が言うのももっともだろう。
「まったく、どこまでしつこいんだか」
「確実に勢力は削いでいるはずだろうが……敵を叩く以上に大事なことは、敵の目的を叩くことだ」
 神妙な表情で大地を疾走しながら龍崎・カズマ(ka0178)がアルトの台詞に応える。
 普通に考えれば憤怒歪虚は人類を、東方を滅ぼす事が目的だろう。
「……今回の敵の目的はそうとは限らないと?」
「敵の目的を見つけることが、重要な意味を持つはず」
「では、その目的とやらを見出す為に、今、目の前の敵を粉砕するさ」
 カズマの意味深い言葉に、微笑を浮かべてアルトは愛刀を構えた。
 どんな目的があろうと、その歩みを潰していけばいいだけの事だ。
「醜くさで言えば、私の方が一枚上手でしょうか……」
 いつもの超ネガティブシンキングな様相でニャンゴ・ニャンゴ(ka1590)が人面塔を見つめていた。
 無数の顔の塔だが、中にはイケメンや美女の顔もきっとあるだろうなどと思う。
「一先ずは、中央組の方に、人面塔の攻撃が向かわないようにするのが第一ですね」
 その考えは適切だろう。
 問題があるとすれば、それを達成できるだけの実力と作戦を持っているかどうかだ。
「相対する敵の移動力にばらつきをもたせ、各個撃破を容易に」
 提案したのはエラ・“dJehuty”・ベル(ka3142)だった。
 敵の機動力は恐らくほぼ同一と見ていいだろう。
 ならば、その足をバラバラにし、相手の連携を崩せば、後は、各個に撃破していけばいいだけ。
「また、敵に包囲されないようにも気をつけましょう」
「分かりました。なるべく援護しながら、敵の足止めも試みますね」
 ハンター達に援護の魔法を行使しながら鳳城 錬介(ka6053)が言った。
 さすがに全員に魔法を掛けるには時間的に難しいが、それでも、こうした援護があるかないかは戦場では大きな差を持つ場合もある。
「それに、俺も積極的に前には出ますから」
「あなたの硬さは頼もしいですからね」
 エラ自身も防御力には自信はある方だが、錬介もそれに劣らないだけの硬さを持っている。
 和装の全身甲冑を鳴らしながら彼は頷いた。
「敵の数は少ないですが、油断は禁物ですね」
 戦う以上は何が起こるか分からない。それを彼はよく知っている。
 聖書を掴む手に力を入れた。
 ハンス・ラインフェルト(ka6750)も聖罰刃の柄を強く握る。
「数の少ない強敵……」
 中央や左翼と違って数が少ないという事は、それに見合うだけの戦力を持っているという事だろう。
 つまり、それらは必然的に強敵ともいえるはずだ。
「……実に良い戦場ですね、ここは」
 表情は堅いままだが、その瞳は狂気にも似た輝きを放つ。
 大地を疾走する馬の上で、ハンスは聖罰刃を最上段に構えた――。

●中央―前半戦―
 移動力に秀でたハンター達が自然と先行するのは中央でも同様であった。
 ただし、敵軍の指揮官である突撃将軍 拷陀は過度に反応した。
「なるほど。あくまでも我輩の討伐に拘るか……紫草が考えそうな事だ」
 部下である憤怒甲冑を前面に押し出しながらハンター達を迎え撃つ拷陀。
 対して、不動 シオン(ka5395)はゴースロンを駆りつつ、妖刀を掲げて迫る。
「獄炎の影が死んで間もないというのに、随分と景気がいいんだな」
 憤怒の王である獄炎の形を成した影は討伐された。
 その前段階の五芒星術式でもかなりの数の憤怒歪虚は討伐されているはずなので、憤怒残党の数は減少しているのだ。
 それなのに、この状況である。シオンの言葉通り、景気がいいのだろうか。
「面白い……まとめて屈服させてやろう」
 駆け抜け様に一太刀。
 強烈な一撃を叩き込んだ。相手は敵将の取り巻きである。当然、精鋭だろう。簡単には倒せない。
 不敵な笑みを浮かべ、シオンは再び刀を上段に構える。
 その動きを援護するように、マリィア・バルデス(ka5848)がマテリアルが宿った射撃を放つ。
 幾体の憤怒甲冑の動きを抑えるべく、マテリアルの弾丸雨が降り注いだ。
「敵の連携を崩せれば、それだけでも違うはずだろう」
 重魔導バイクを銃架代わりにしている大型魔導銃を操作。すぐさまリロードを開始する。
 高威力高射程を誇るこの魔導銃の扱いは難しいが、その分、極めて強力なのは言うまでもない。
「一角の動きを止めた」
 マリィアの放った攻撃で幾体が行動不能に陥る。
 その隙を突いて、アルマ・A・エインズワース(ka4901)と狭霧 雷(ka5296)が拷陀へと近づく。
「絶好の機会ですね。護衛は任して下さい」
「雷さん、お願いしますー」
 おともだちにそう答えてアルマは錬金杖を敵に向けた。
 蒼い霧のマテリアルが猛烈な勢いで噴きかかる。ただでは済まないだけの高威力のアルマの魔法だ。
「なるほど。その水の力、我輩は初めて見たぞ!」
 喜んでいるのか、拷陀がアルマの魔法に包まれながら叫ぶと、自らを纏う炎を解き放った。
 猛烈な炎は、まだ多少の距離が離れていたアルマと雷にも届く。
「燃えてるヒト、なんだか親近感です!」
「これは、なかなかの強敵の予感ですね」
 焼かれた事でダメージを受けた二人だが、すぐさま、天竜寺 詩(ka0396)の回復魔法が飛んだ。
(あれが司令官かな?)
 憤怒歪虚は東征から続く戦いで有名どころは倒し続けているはずだ。
 それなのに、まだ指揮官級が居る。どれだけ憤怒勢力は強大だったというのだろうか。
(憤怒歪虚の侵攻はまだ止みそうにないね……でも、スメラギ君やタチバナさんの力になると、私は私自身に誓ったから……)
 意識を集中しマテリアルを高める詩。
 杖をドスンと大地に突き刺した。
「どんな相手だろうと全力で戦うよ!」
 直後、突出したハンター達を包囲しようと動く憤怒甲冑を何体か巻き込む形で無数の闇の刃が現れた。
 それらは敵を貫くと、移動を封じる力があるのだ。
 包囲が形成されなくなった所で、遅れる形で到着したレイア・アローネ(ka4082)とリュー・グランフェスト(ka2419)が攻撃に加わる。
 開幕、メテオスウオームを狙った七夜・真夕(ka3977)も一緒だ。狙っていたメテオスウオームは連携不足と移動力の統率が欠けてしまい、使う事ができなかったが、先ほど、拷陀が見せた炎の力を見るに、もし、メテオスウオームを使ったとしてもあまり効果は望めなかった可能性は高い。
 逆にエクステンドキャストを温存できたので結果的には良かったかもしれないが。
「敵将には通じにくいようですが、取り巻きには有効みたいよ」
 多くのマテリアルを練り上げ、真夕の放ったブリザードが憤怒甲冑に襲い掛かる。
 敵に表情の変化は見られないが、その動きが緩慢になる所を見るに、水属性攻撃は有効だろう。
「ここは通さん!」
 術師が脅威と感じたのか、強引に迫ってくる別の憤怒甲冑の前にレイアが立ち塞がった。
 同時に背後に回ろうとする憤怒甲冑を巻き込む形で、マテリアルが籠った衝撃波を武器を振って生み出す。
「リュー! 行けるか?」
「あぁ、任せろ!」
 剛刀を構えてリューが憤怒甲冑に体ごとぶつかって道を作る。
 彼の狙いは敵将だ。憤怒歪虚は度重なる戦いで指揮官級を次々に失っているはず。ここで敵将を倒せれば、憤怒残党の勢力に大きなダメージを与えられるのだから。

●左翼―中盤―
 数が多いというのは厄介なものだ。
 ミューリは周囲の状況を確認しつつ、やや後方から魔法での援護に徹していたが、敵が飛ぶようになると勝手が変わってきた。
「背後に回り込まれますね」
 払うように魔法を唱えるが焼石に水だ。
 迫る鶏蛙だが、神楽が庇いにはいる。
「俺の後ろに下がれっす!」
 鶏蛙が空を飛んで背後に回る以上、ハンター達は術師らを真ん中に入れて円陣を組むようになってきた。
 その中でも、神楽は特に仲間を狙ってくる敵を目標へとしていた。
 長期戦の様相になってきているが、こういう時、霊闘士としての力は極めて有効だった。
 ひゅん! とワイヤーが鳴り、鶏蛙を打ち絡める。
 ワイヤーをカイが巧みに操っているのだ。ワイヤーで絡めた鶏蛙を別の標的に向かってぶつける――が強い風が邪魔になってか、僅差で外した。間合いから外れるように飛び上がる鶏蛙。
「好き勝手飛びやがって」
 風が強いので飛行状態になるとかなりのペナルティーが発生するだろう。
 だが、それは“飛行”すればの話だ。
「空渡は使えるが、俺だけ上がってもな」
 苦笑を浮かべたその時、突如、眼前まで迫ってくる鶏蛙。
 咄嗟に身構えたが、攻撃を受ける事はなかった。突撃してきたヘルヴェルの一撃が入ったからだ。
 突き刺したままグッと刀を引き、別の敵の攻撃をそれを受け止めた。
「敵に別の動きが出てきたようです」
 刀を振り、突き刺したままの鶏蛙を払うと、空を見上げるヘルヴェル。
 敵の数が多く、すっかりと囲まれているのだが、一部が別方向に向かって飛んでいくようにも見えたからだ。
「あっちの方角は“中央”……けど、今できることは殲滅です」
 追い掛ける訳にもいかない。
「そういう事だぜ」
 ロジャーが魔矢を番える。この矢には水と風の属性が宿している特別な矢だ。
 憤怒は火を内包する存在が多い為、役に立つのかと思い、彼は持ってきたのだ。
 そして、それは意味があった。水属性の攻撃が有効だったからだ。
「序盤出遅れた分は取り返す!」
 マテリアルを込めた矢が宙を駆け抜けた。
 合わすように、智里が機導術を放つ。
「これだけ数が多いと、連携できるところで、きちんと連携しないと抜かれるかもしれません」
 自分達がここで踏ん張らないと左翼の敵が全てほかの戦線になだれ込んでしまう。
 それだけは防がないといけない。
「痛いのは嫌ですけど、東方の人達が歪虚に蹂躙されるのはもっと嫌です」
 強い決意と共に再び魔法を行使する。
 一進一退の戦闘の中、シェルミアはサーベルを片手に符術との組み合わせで遠近戦に挑んでいた。
「術師だからって、近接戦闘の心得が無いって訳じゃないんだよ?」
 地上の敵には斬りかかり、空を飛ぶ敵には符術を、密集している場所には敵を焼く結界を、状況に応じて使い分ける。
「無理し過ぎなくていいからな」
 そう言ったのはレイオスだった。
 彼は独特の闘旋剣を手にしている。全身が傷だらけだが、その太刀筋の勢いに陰りは見えない。
「多少の無理は、ね。それに、レイオスさんほど前に出ていないから」
「どれぐらいか分からないが、中央に向かって飛んでいった個体がいる。ここを早く片付けて中央の援護にいかないといけない」
 ギリっと歯を食いしばる。
 他戦線に敵が向かった以上、ハンター達に出来る事は彼の言う通り、速やかに敵を倒す事だけだ。
 気合の掛け声と共にレイオスは体内のマテリアルを燃やしたのだった。

●右翼―快勝―
 負のマテリアルの光線が放たれる。
 それは、1本だけではない。顔という顔から発せられ、回避を困難にしていた。
「痛みすら楽しめる……今日は、随分良い戦場に恵まれたッ」
 被弾しながらも強引に切り込むハンス。
 舞刀士としての力を発揮しつつ、人面塔を斬りつけていく。
 ハンスはチラっと戦場を見渡した。中央に向かって移動しようとする人面塔は居なかった。
 正確に言うならば、いなかった訳ではなく、出来なかったというべきだが。
「ここまで楽しい戦場は久しぶりですッ……もっと、もっと楽しませていただきたいのですよ、私はッ」
 移動できない状況に追い込んだというのは裏を返せば、敵はここで全力を出してくるという事だ。
 彼は再び敵に駆け出した。
 ユリアンが跳躍し光線を避けると素早く姿勢を入れ替えた。
「光線は顔の口から放たれているようです」
 確認する為に詰めていた間合いを取ると同時に、光線攻撃を駆け抜けていく厳靖の魔導バイクに咄嗟に掴まって逃れる。
「車輪部分を壊した、後は塔本体を攻撃という事か」
 厳靖の言う通り、右翼のハンター達は敵の機動力を奪う事に戦術を集中させていた。
 魔導バイクで仲間をフォローしつつ遊撃的な動きをしていたが、ここから先は攻撃あるのみだろう。
「あの標的に突撃するか」
 槍を構えて魔導バイクを走らせる厳靖。
 すれ違いざまに龍槍を人面塔に突き刺した。
「借ります!」
 精霊刀を手にしながらユリアンが羽根の残像を残して飛んだ。
 突き刺さった龍槍を足場に高く舞い上がり、彼の刀は塔を斬り伏せる。
 崩れていくその人面塔を光線の盾代わりにしつつ、ニャンゴが別の人面塔に向かって魔剣を振るう。
「私のような矮小な存在にはピッタリな戦い方です……」
 彼女の魔剣から放たれた衝撃波が塔の側面を砕いた。
 それに追い打ちを掛けるように氷矢が飛ぶ。カズマが放った魔法だった。
 彼の魔法は威力を重視するというよりかは、敵の行動を鈍らせる方に意味があった。そして、その狙いは正解だった。
「厄介な相手だったが……何故、敵は隊を分けてきたか」
 冷静に分析を続ける所も彼らしい。
「そう言われると確かにその通りですね……」
「タフなのなら中央に含めたほうが突破力はあっただろうに」
 推測の域を出ない事ではあるが、拷陀の作戦だろう。
 戦力を分散した上で高機動力のある個体を中央に援軍として出すという戦術上の動きだ。
「倒した塔から負のマテリアルが回収される訳でもないとすれば……目的は別だったか」
 ベアトリクス人形を手にしながらカズマは次の標的へと向かって氷矢の魔法を唱えた。
 エラは自身のマテリアルエネルギーを錬介へと流しつつ、戦場を注意深く観察する。
 もはや自力での移動が出来る敵は居ないようだ。
「足を狙うのは有効でした。他の戦線への援護に向かわれるのも防げましたし」
「エラさんが敵の足を止めた所に魔法を重ねる事も出来ましたから」
 聖盾剣を構え、光線を防ぎながら錬介が言った。
 初動における二人の連携により、敵の足並みが崩れたのだ。
「他の戦線との連絡が通じないのは気がかりな事ですけど」
「魔導短伝話が届かないのは、距離ではなくこの地の汚染かもしれない。けど、トランシーバーだとスキルの力が無いと届かないですね。きっと」
 心配する錬介に台詞に律儀に応えるエラ。
 各戦線での戦況は不明だが、今回の戦いに参加したハンター達はいずれも十分な強さを持つ者達ばかりだ。
 彼らを信じ、後は自分達に課せられた役目を確りと果たすだけ。
 二人は相対していた人面塔を錬介が聖盾剣で、エラが機導術で協力して打倒すと次の塔へと向かって駆け出した。
 人面塔はサイズが大きいだけではなく、耐久力も高い。また、その攻撃手段も多数の光線を放つが故に回避も難しく、なかなかの難敵なはずだった。
 それでもアルトにとっては特段に強い敵という訳では無かった。
「バランスを崩せなかったのは少し残念だけど……」
 そんな事を呟きながら、言葉とは裏腹に残念そうな表情を見せず、放電現象のようなものを表出させながら残像を残してアルトが駆けた。
 それだけで、馬に乗っているのかと思う程の距離を駆け抜ける。戦闘が始まってから彼女は馬から降りて戦っているので、馬には乗っていない。
「早く終わらせて次の戦場に向かわないとな」
 アルトが駆け抜けた後、そこには崩れていく人面塔だけ。
 疾影士が持つアサルトディスタンスは驚異的な力を見せつける。特にランアウトとの組み合わせは、一撃一撃が極めて強力な彼女の剣と合わされば、恐ろしいダメージを叩き出すからだ。
 結局、右翼の敵はアルトを筆頭にハンター達の見事な連携により、敵が中央に援軍を向かわせる前に殲滅させる事ができたのであった。

●左翼―終盤―
「どうせ叩き切られるんだ。面倒が無いようにまとまって並んでやがれ!」
 レイオスが吠える。寄り集まってきた鶏蛙を薙ぎ払って一掃した。
 しかし、敵の数が多く、開いた空間にすぐに敵が雪崩れ込んでくるのだ。それでも、戦線が維持できているのは彼の活躍が大きい。
 極限近くまで鍛え抜かれた闘旋剣が敵を確実に倒し続ける。
 そんなレイオスを援護するように、後ろからミューリの援護射撃が届く。
「鶏蛙は眠らないようで残念ですが、射撃での援護は続けます」
「歪虚にも色々だからな」
 残念そうなミューリの言葉にレイオスが律儀に応えた。
 魔法は打ち止めだが、持ってきた銃がある。ミューリは魔導拳銃を確りと構え、空へと銃口を向けた。
(スキルの回数にも気を付けないと)
 それはミューリだけの事に限った事ではなかった。
 スキル依存で攻撃力を維持している分が落ちてくると殲滅力も自然と落ちる。
 すると、空を飛んでいた幾体かが“中央”に向かって飛んでいくのだ。殲滅力がもう少し高ければ、あるは初動での動きにもっと連携があれば、違ったかもしれない。
「敵が合流を狙ってるっす。出来る限り止めるけど注意っす!」
 神楽が敵群れの中に身を入れるような勢いで体を張った。
 かなりの回数、敵から攻撃を受けるが、弱気の表情は見せない。
 強気というよりかは、美人なハンターの仲間が多いから、つい、張り切ってしまっているのかもしれないが……。
「俺はまだ保つっすけど、味方はどうっすかね」
「ここからが勝負所って感じねぇ」
 素早く矢を番えてロジャーが答えた。
 確かに、状況は苦しいが、それは敵にだって同じはずだ。“中央”に向かっていった分もそうだが、ハンター達だって遊んでいる訳ではない。
 敵の数は着実に減っているはずなのだ。
「地上じゃ敵わないからって飛び回りやがって! 猟撃士なめんなよ!」
 ロジャーが意地でも矢を放ち続ける中、閃いたカイが空の上を駆ける。
 飛んでいる訳ではない。疾影士としての能力だ。
「今だ! 掴まれ、ヘル!」
 タイミングを見計らって手を伸ばすとヘルヴェルを引き上げる。
 それに合わせて彼女は大地を蹴った。
「ぐぉぉぉ!」
 カイが力の限り引っ張り上げた。ヘルヴェルが宙高く飛び上がる。
「ありがとう!」
「頭を足場にするのは勘弁しろ」
「背中で我慢する」
 カイの背中を足場に彼女はマテリアルを操って衝撃波を生み出す。
 それは油断していた鶏蛙共にとって意表を突いた形となった。
 ボロボロと地面に落下していく。もちろん、その隙を見逃すはずがない。
「チャンスですね! アイシクルコフィンを使います!」
「敵を焼く結界を張るわ!」
 智里とシェルミアが同時に発する。
 範囲魔法には味方を巻き込むものもあり使いどころが難しいものもある。そういう時は術の組み合わせは効果的だ。
 つまり、シェルミアが放つ五色光符陣でダメージを与えつつ、行動を阻害させれば、智里のアイシクルコフィンはより当たりやすくなるからだ。
 二人の術が複数の鶏蛙を襲う。
「今です! 一気に畳みかけましょう」
「さっさと倒して、中央の援護にいくわ」
 二人の台詞にハンター達は頷き、武器を構え直した。
 多数の鶏蛙共を殲滅するまでもう少し時間が掛かる事になるのだが、中央への合流を最低限に抑え込んだのだった。

●中央―後半戦―
 アルマの魔法を幾度か受けながら、その度に炎を全身から発する拷陀。アルマもアルマで青い炎を絶やさない。
「貴方の火も綺麗ですー! 僕、アルマですっ。お名前聞いていいです?」
「我輩は、突撃将軍 拷陀。もっとも、この名は憤怒になってからだがな」
「ほえ? そうなんですか?」
 首を傾げるアルマを守るように雷が並び立つ。
 拷陀が持つ刀先が降ろされているのもあるからだ。相手も何か情報を伝えようとしているのかもしれない。
「憤怒になってから……という事は、かつて、人間だったのですか?」
「その通り。最強と名高い紫草に挑み……惜しくも敗れた武家の成れの果てよ」
 雷の質問に拷陀は淡々と答えた。
「わぅ? 紫草さんを知ってるです?」
「当然だ。東方最強の侍。まさか、征夷大将軍になっているとは思いもしなかったがな。紫草が征夷大将軍。そして、我輩が歪虚。運命とは数奇なものよ」
 話は終わりといわんばかりに刀先を再び上げる拷陀。
 どうやら、アルマの友達にはなれそうには無いようだ。
 一気に距離を詰めて袈裟懸けに斬りつけてきた。それをアルマは籠手と盾で受け止めきった。
「わふ? 僕、前衛ですよ? お芝居ですー」
 反撃とばかりに機導術でマテリアルの剣を形成する。
 それを避けようとした拷陀を、雷が幻影の腕で強引に止めて引き寄せた。
「私は魔王の右手といったところでしょうか」
「わふ! 拷陀さん、僕達と遊んでくださいですよ!」
 強力な一撃が拷陀に叩き込まれた。
 だが……拷陀は慌てた様子は見られない。炎を周囲に噴出させていく。
「確かに強力な魔法だ。だが、憤怒である我輩には何度も通じんぞ!」
 時として、高位の憤怒歪虚は強烈な怒りを発する時がある。その怒りは周囲を震わせる事で、自身の負のマテリアルと同調させ、あらゆる攻撃魔法の威力を漸減できるのだ。
 そして、それは、獄炎の影と戦ったアルマはよく知っていた。
「ぶー! ずるいですー!」
「アルマさん、一度、下がりましょう!」
 追い打ちを掛けるように迫る拷陀に対し、詩が魔法を放って割って入る。
 拷陀に攻撃魔法は漸減される。だが、それが取り巻きの憤怒甲冑に出来る事ではないし、出来たとしても魔法が持っている効果まで漸減できる訳ではない。
「好き勝手はさせないよ!」
 覚醒状態時に片翼だけ出現していた詩の背に、マテリアルのオーラが白龍にも似た虹色の翼を形作った。
 直後、放たれたのは、白龍のドラゴンブレスを再現した光線魔法。幾体かの憤怒甲冑を巻き込んで、拷陀を貫いた。
「突撃将軍って。要は鉄砲玉って事かな?」
「なんだ……この魔法は」
 拷陀にとっては初めて受ける魔法だったのだろう。驚きを隠せない様子だった。
 その効果によって、一部の憤怒甲冑が同士討ちを始めたからだ。
「厄介な魔法を!」
 生き残っている憤怒甲冑を詩に向かわせる拷陀。
 その前にシオンが銃と刀を振り回しつつ、飛び込んできた。
「将軍直属の精鋭なのだろう? 私如きの攻撃で簡単に倒れるなよ?」
 時に強打を、あるいは素早い動きを、または敵を貫く刃を繰り出し、文字通り、暴れ回るシオン。
 当然のように、その反撃も熾烈なものになるが、攻撃を受ける度に彼女は不敵な笑みを浮かべた。
「どうした! こんなものか!」
 叫ぶと同時に殺気を感じ取ったのか、立ち位置を変えた瞬間だった。
 空から鶏蛙の姿をした憤怒が突撃してきたのだ。
 それを打ち払って吹き飛ばす。
「新手か!」
「左翼方面から飛んできているみたいね」
 急降下してきた鶏蛙を銃撃で撃ち落としながらマリィアが言った。
 数は多くないが、地上での戦いに気を取られていると思わぬ攻撃を受ける事になる。
「遠路はるばる飛んできたようだけど、これで止めるわ」
 放ったのはマテリアルの弾幕。
 行動を不能にさせるこの力は、空を飛ぶ存在には脅威的だ。
 飛行状態が解除になり、次々に落下する増援の鶏蛙。
「敵の増援が増える前に決着をつける必要があるか」
「なら、私が援護しますね」
 レイアの言葉に真夕が意を決してマテリアルを高めつつ、混戦とする中へ踏み込んだ。
 当然のように狙われる真夕だが、それを守るレイア。
「こっちに来い!」
 体内のマテリアルを燃やしてレイアが囮になる。
 同時に、真夕の歌舞が効果を発揮した。迫力のある歌舞で敵のマテリアルを威圧する、魔法の一種だ。
「私も拷陀とやり合ってみたかったが……リュー、任せたぞ……!」
「リュー、行って!」
 二人の仲間の台詞に、彼は力強く頷き、剛刀を突き出した。
 マテリアルが直線上を貫き、幾体もの憤怒甲冑をぶち抜いた。拷陀は全力で受け止めたが、かなりの衝撃を与えたようだった。
「俺はリュー。リュー・グランフェストだ。勝負!」
「この剣圧……我輩を楽しませてくれるのだろうな!」
 一直線に開いた空間でリューと拷陀が、それぞれ武器を振りかぶりながら相手に向かって駆け出す。
 二人の刀がぶつかり合うと炎と衝撃波が生まれた。
「これならどうだ!」
 リューの刀身に紋章が描かれ、陽炎の如く立ち昇る。
 それは絶大なる威力を持つ一撃を生み出す。
「フハハハハハ! 素晴らしいぞ、その一撃!」
 拷陀はそれを真っ向から炎を噴出しながら受け止める。
 同時にその行動は彼が狙っていた瞬間でもあった。
 不可思議なマテリアルの流れ、呪いのように拷陀の刀を包み込んだのだ。それが成功したのは、真夕の歌舞の影響と拷陀の意表を突けたからだろう。
「刀が……ふむ。なるほど、我輩の知らない力を多く持つのだな、ハンターとは」
「まだまだ、これからだ!」
「いや、今回はここで終わりだ。我輩の目的も達成できたからな」
 周囲に向かって猛烈な炎を放ち、ハンター達を払う拷陀。
「さらばだ、ハンター共よ!」
 そう言い残して、拷陀は炎の渦と共に唐突に消え去ったのであった。


 右翼では快勝を掴むものの、左翼での連携不足と中央での戦闘経過により、全体的には圧倒的な勝利とは言えなかった。とはいえ、拷陀を撃退し、多くの憤怒歪虚を倒す事はできた。また、拷陀の正体について手掛かりを得られたのも意味はあった。
 一方、憤怒側は、この戦いで大きな損害を出したものの、陣地構築の時間は稼げた事により、当初の目的を達成していた。この戦いの結果を踏まえ、幕府は次の作戦へと進む事になるのであった。


 おしまい

依頼結果

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MVP一覧

  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩ka0396
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴka1590
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカーka1990
  • 大悪党
    神楽ka2032
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェストka2419
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニka3109
  • 世界は子供そのもの
    エラ・“dJehuty”・ベルka3142
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデスka5848
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティアka5955

重体一覧

参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルト(ka0301
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士

  • ミューリ・アズヴォルフ(ka0909
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • Xカウンターショット
    ロジャー=ウィステリアランド(ka2900
    人間(紅)|19才|男性|猟撃士
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 世界は子供そのもの
    エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142
    人間(蒼)|30才|女性|機導師
  • 情報屋兼便利屋
    カイ(ka3770
    人間(紅)|20才|男性|疾影士
  • 轟雷の巫女
    七夜・真夕(ka3977
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 正秋隊(紫龍)
    劉 厳靖(ka4574
    人間(紅)|36才|男性|闘狩人
  • 絆を繋ぐ
    ヘルヴェル(ka4784
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 能力者
    狭霧 雷(ka5296
    人間(蒼)|27才|男性|霊闘士
  • 飢力
    不動 シオン(ka5395
    人間(蒼)|27才|女性|闘狩人
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 符術剣士
    シェルミア・クリスティア(ka5955
    人間(蒼)|18才|女性|符術師
  • 流浪の聖人
    鳳城 錬介(ka6053
    鬼|19才|男性|聖導士
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士
  • 私は彼が好きらしい
    穂積 智里(ka6819
    人間(蒼)|18才|女性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
オウカ・レンヴォルト(ka0301
人間(リアルブルー)|26才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/03/26 22:34:13
アイコン 【中央】相談卓
アルマ・A・エインズワース(ka4901
エルフ|26才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/03/29 00:47:13
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/03/26 01:58:37
アイコン 【左翼】相談
カイ(ka3770
人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2018/03/28 18:36:33
アイコン 【右翼】相談用
龍崎・カズマ(ka0178
人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2018/03/28 18:59:47