ゲスト
(ka0000)
【港騒】疑心暗鬼のコンチェルト
マスター:樹シロカ

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/21 22:00
オープニング
●へこむメリンダ
ポルトワールは同盟第一とも呼ばれる港湾都市だ。
漁港としても、同盟海軍の軍港としても発展している上に、極彩色の街と呼ばれる同盟の首都ヴァリオスと人気を二分するほどの観光都市でもある。
そのポルトワールにある同盟海軍の駐屯地で、ハンターたちの顔を見たメリンダ・ドナーティ(kz0041)は、拝むように手を合わせ頭を下げた。
「ほんっとに!! 申し訳ありませんでした!!」
結局『金色のカモメ亭』での事件の後、後始末のための大量の書類に埋もれることになり、まだヴァリオスに戻れないでいたのだ。
ハンターたちはメリンダの状況に苦笑しつつ、先日捕まえたならず者たちについて尋ねる。
「そうですね、なんだか妙な具合です」
メリンダの言うには、赤毛の男の動きがあまりに素人じみていて、到底ハンター、あるいは覚醒者には思えなかったらしい。
ジャンもいたので問題ない、ほかのお客のためにも出て行ってもらおうと思って反撃したが、結果的にハンターたちの手を煩わせてしまった。
仮にあの場にハンターがいなければ、自分はともかく、民間人にも迷惑をかけるところだったろう――。
メリンダはまた頭を下げた後で、ようやく本題に入った。
「あれだけ騒いでいた割に、連行されるときはずいぶん大人しくなっていましたよね」
メリンダを睨んでいた赤毛の男も、留置所に放り込まれてからは、別人のようにしょぼくれていたそうだ。
ほかの男たちも、派手な見かけが実に残念な有様らしい。
「いくらリーダーに見捨てられたとはいえ、あまりにも従順で。しかもひどく酔っていたようで、事件のことはほとんど覚えていないというんです」
ハンターたちは話を聞くと、また何か良い依頼があったら知らせてくれるように頼んで、駐屯地を後にした。
その足で、次の約束の場所へと向かう。
●ダウンタウンの密談
風光明媚で明るい観光都市ポルトワールには、様々な人が訪れる。
すなわち、良からぬ者も紛れ込みやすいということだ。
ダウンタウンと呼ばれる地域は、中心街区とは全く異なる雰囲気が漂っていた。
ここには、お決まりの「悪」が存在する。
社会に大きな影響を及ぼす犯罪には同盟陸軍が出動するが、発生する犯罪件数があまりに多いためどうしても後手に回りがちだ。
そんなダウンタウンがどうにか最低限の秩序を維持できるようになったのは、ここ数年のことである。
ハンターたちを待っていたのは、その立役者と噂される人物だった。
先日『金色のカモメ亭』で声をかけてきた、フードをかぶった女である。
「こんなところまで来てもらって悪いね」
ヴァネッサ(kz0030)はおそらく内心では全く悪いとは思っていない笑顔を見せた。
30代前半と思しきなかなかの美人だが、動きには無駄がなく、むやみに触れるとこちらの手が切れそうな鋭さが垣間見える。
彼女が無法者の中でも特に面倒な者をうまく潰していったことで、今のダウンタウンから「巨悪」は消えた。
だが逆に雑魚を仕切る存在も消え、比較的軽い犯罪が頻発するようになったのは皮肉なことである。
ハンターたちは、ダウンタウンの入り口あたりにある店の奥、ほとんど隠し部屋のようになったスペースに収まっていた。
食べ物や飲み物を前に、ヴァネッサが語る。
「この前はお疲れ様だったね。あの場で話をできればよかったんだけど、ちょっといろいろあってね」
意味ありげに目を細めるヴァネッサ。
「で、どうだった? あのお嬢さんは」
ハンターたちがメリンダから聞いた話を語ると、ヴァネッサは皮肉な笑みを口元に浮かべた。
「やっぱりか」
●ヴァネッサの頼み事
ヴァネッサは『金色のカモメ亭』での事件の後、ハンターたちを自分の息のかかった店に集めた。
そこで語ったことには、最近のポルトワールでは同様の事件が時々見られるのだという。
「ああいう連中は、普通は引き立てられるときに暴れたり、『覚えてろよ~』なんて芸のない台詞を叫んで笑わせてくれたりするんだがね」
だが一部の連中は、あっさり捕まり、その後も無抵抗で引き立てられていく。どうにも妙な具合だ。
そこで伝手を頼って調べた結果、そいつらの共通点が見つかった。
全員が酔っ払いだった。いやそれだけなら何も珍しいことではないが、全員、酒を飲み始めてからの記憶が抜け落ちていた。
つまりどこで飲んだのかも、何を飲んだのかも、誰と飲んだのかもすべて忘れていたのである。
「で、ここからが本題ってワケだが」
ヴァネッサは声をひそめる。
「その酒を売る店がどこかは分かった。逆に言うと、ちょいと調べれば分かるんだ。なのにどうして調査もされないんだと思う?」
ハンターたちは互いに顔を見合わせる。
「私はこの件に関して、軍を信用していないんだ」
だから本当の目的については黙って、メリンダに事件の探りを入れてきてほしい。
それを受けて、ハンターたちは駐屯地まで足を運んだのだ。
そして今日、また集まったハンターたちは、ヴァネッサの次の依頼を引き受けることになる。
ポルトワールは同盟第一とも呼ばれる港湾都市だ。
漁港としても、同盟海軍の軍港としても発展している上に、極彩色の街と呼ばれる同盟の首都ヴァリオスと人気を二分するほどの観光都市でもある。
そのポルトワールにある同盟海軍の駐屯地で、ハンターたちの顔を見たメリンダ・ドナーティ(kz0041)は、拝むように手を合わせ頭を下げた。
「ほんっとに!! 申し訳ありませんでした!!」
結局『金色のカモメ亭』での事件の後、後始末のための大量の書類に埋もれることになり、まだヴァリオスに戻れないでいたのだ。
ハンターたちはメリンダの状況に苦笑しつつ、先日捕まえたならず者たちについて尋ねる。
「そうですね、なんだか妙な具合です」
メリンダの言うには、赤毛の男の動きがあまりに素人じみていて、到底ハンター、あるいは覚醒者には思えなかったらしい。
ジャンもいたので問題ない、ほかのお客のためにも出て行ってもらおうと思って反撃したが、結果的にハンターたちの手を煩わせてしまった。
仮にあの場にハンターがいなければ、自分はともかく、民間人にも迷惑をかけるところだったろう――。
メリンダはまた頭を下げた後で、ようやく本題に入った。
「あれだけ騒いでいた割に、連行されるときはずいぶん大人しくなっていましたよね」
メリンダを睨んでいた赤毛の男も、留置所に放り込まれてからは、別人のようにしょぼくれていたそうだ。
ほかの男たちも、派手な見かけが実に残念な有様らしい。
「いくらリーダーに見捨てられたとはいえ、あまりにも従順で。しかもひどく酔っていたようで、事件のことはほとんど覚えていないというんです」
ハンターたちは話を聞くと、また何か良い依頼があったら知らせてくれるように頼んで、駐屯地を後にした。
その足で、次の約束の場所へと向かう。
●ダウンタウンの密談
風光明媚で明るい観光都市ポルトワールには、様々な人が訪れる。
すなわち、良からぬ者も紛れ込みやすいということだ。
ダウンタウンと呼ばれる地域は、中心街区とは全く異なる雰囲気が漂っていた。
ここには、お決まりの「悪」が存在する。
社会に大きな影響を及ぼす犯罪には同盟陸軍が出動するが、発生する犯罪件数があまりに多いためどうしても後手に回りがちだ。
そんなダウンタウンがどうにか最低限の秩序を維持できるようになったのは、ここ数年のことである。
ハンターたちを待っていたのは、その立役者と噂される人物だった。
先日『金色のカモメ亭』で声をかけてきた、フードをかぶった女である。
「こんなところまで来てもらって悪いね」
ヴァネッサ(kz0030)はおそらく内心では全く悪いとは思っていない笑顔を見せた。
30代前半と思しきなかなかの美人だが、動きには無駄がなく、むやみに触れるとこちらの手が切れそうな鋭さが垣間見える。
彼女が無法者の中でも特に面倒な者をうまく潰していったことで、今のダウンタウンから「巨悪」は消えた。
だが逆に雑魚を仕切る存在も消え、比較的軽い犯罪が頻発するようになったのは皮肉なことである。
ハンターたちは、ダウンタウンの入り口あたりにある店の奥、ほとんど隠し部屋のようになったスペースに収まっていた。
食べ物や飲み物を前に、ヴァネッサが語る。
「この前はお疲れ様だったね。あの場で話をできればよかったんだけど、ちょっといろいろあってね」
意味ありげに目を細めるヴァネッサ。
「で、どうだった? あのお嬢さんは」
ハンターたちがメリンダから聞いた話を語ると、ヴァネッサは皮肉な笑みを口元に浮かべた。
「やっぱりか」
●ヴァネッサの頼み事
ヴァネッサは『金色のカモメ亭』での事件の後、ハンターたちを自分の息のかかった店に集めた。
そこで語ったことには、最近のポルトワールでは同様の事件が時々見られるのだという。
「ああいう連中は、普通は引き立てられるときに暴れたり、『覚えてろよ~』なんて芸のない台詞を叫んで笑わせてくれたりするんだがね」
だが一部の連中は、あっさり捕まり、その後も無抵抗で引き立てられていく。どうにも妙な具合だ。
そこで伝手を頼って調べた結果、そいつらの共通点が見つかった。
全員が酔っ払いだった。いやそれだけなら何も珍しいことではないが、全員、酒を飲み始めてからの記憶が抜け落ちていた。
つまりどこで飲んだのかも、何を飲んだのかも、誰と飲んだのかもすべて忘れていたのである。
「で、ここからが本題ってワケだが」
ヴァネッサは声をひそめる。
「その酒を売る店がどこかは分かった。逆に言うと、ちょいと調べれば分かるんだ。なのにどうして調査もされないんだと思う?」
ハンターたちは互いに顔を見合わせる。
「私はこの件に関して、軍を信用していないんだ」
だから本当の目的については黙って、メリンダに事件の探りを入れてきてほしい。
それを受けて、ハンターたちは駐屯地まで足を運んだのだ。
そして今日、また集まったハンターたちは、ヴァネッサの次の依頼を引き受けることになる。
解説
●このシナリオについて
前回の内容の続きになります。
初参加の方は、妙な事件の噂を聞いた、NPCや参加PCと知り合いなどの理由があれば、問題ありません。
●依頼内容
怪しい酒を売っているらしい店の捜索。酒の現物を確保、隠し倉庫や隠し通路の有無を確認、その他を期待。
ヴァネッサが調べた限りでは、店の出入り口から何かを出し入れする様子は見られない。
店に誰かがいた場合は身柄を確保する。逃げた場合は別行動のヴァネッサに連絡し、挟み撃ちを狙う。
●現場状況
・作戦時間は夜半過ぎ。晴れの新月。
・ヴァネッサは魔導短伝話とトランシーバーを所持。通信には問題なし。
・周囲は似たような建物が並んだ一角。深夜で人気はない。そもそも人が住んでいるのかどうかもわからない。
建物は全て三階建のレンガ造りで急な切妻屋根。内部には階段等があると思われる。
幅2mの南北に伸びた道の両側に家が建っており、建物5軒で1ブロック。ブロックごとに路地があるが直角に交わっているとは限らない。
・目的の建物の外観は道の東側にある。5軒ブロックの中央。普通の古い酒場。1階のドアは木製。
通りに面して窓がある。ベランダはない。カーテンで中の様子は見えない。明かりもついていない。
●他
・空間指定のスキルは壁などで完全に隔離された場所には効果を及ぼしません。
また「魔法スキル」と明記されていないスキルは、魔法スキルを対象とする効果は得られません。
・ヴァネッサと手下は不測の事態が発生した場合の遊撃隊として動きます。皆様と同行はしませんが、必要があれば駆け付けます。
彼女たちはダウンタウンのことを熟知しているので、路地に入っても迷いません。捕獲用のロープなども持っています。
ヴァネッサと会話したい場合は、作戦進行時以外では事前と事後に可能です。作戦中の会話は敵に情報が洩れる恐れがありますのでご注意ください。
前回の内容の続きになります。
初参加の方は、妙な事件の噂を聞いた、NPCや参加PCと知り合いなどの理由があれば、問題ありません。
●依頼内容
怪しい酒を売っているらしい店の捜索。酒の現物を確保、隠し倉庫や隠し通路の有無を確認、その他を期待。
ヴァネッサが調べた限りでは、店の出入り口から何かを出し入れする様子は見られない。
店に誰かがいた場合は身柄を確保する。逃げた場合は別行動のヴァネッサに連絡し、挟み撃ちを狙う。
●現場状況
・作戦時間は夜半過ぎ。晴れの新月。
・ヴァネッサは魔導短伝話とトランシーバーを所持。通信には問題なし。
・周囲は似たような建物が並んだ一角。深夜で人気はない。そもそも人が住んでいるのかどうかもわからない。
建物は全て三階建のレンガ造りで急な切妻屋根。内部には階段等があると思われる。
幅2mの南北に伸びた道の両側に家が建っており、建物5軒で1ブロック。ブロックごとに路地があるが直角に交わっているとは限らない。
・目的の建物の外観は道の東側にある。5軒ブロックの中央。普通の古い酒場。1階のドアは木製。
通りに面して窓がある。ベランダはない。カーテンで中の様子は見えない。明かりもついていない。
●他
・空間指定のスキルは壁などで完全に隔離された場所には効果を及ぼしません。
また「魔法スキル」と明記されていないスキルは、魔法スキルを対象とする効果は得られません。
・ヴァネッサと手下は不測の事態が発生した場合の遊撃隊として動きます。皆様と同行はしませんが、必要があれば駆け付けます。
彼女たちはダウンタウンのことを熟知しているので、路地に入っても迷いません。捕獲用のロープなども持っています。
ヴァネッサと会話したい場合は、作戦進行時以外では事前と事後に可能です。作戦中の会話は敵に情報が洩れる恐れがありますのでご注意ください。
マスターより
いつもお世話になっております、樹シロカです。
前回の内容を受けて、ダウンタウンの影の実力者、ヴァネッサからの依頼になりました。
今回は内容的に、店の大きさは明記されていません。が、常識的に捜索できる広さですのでご安心ください。
また、今回の結果で得られる情報を基に、次回は戦闘なしの頭脳戦的な内容になる予定です。
ですので今回のプレイングでは、身体を使っていただくことをお勧めします。
難易度に応じて、色々と面倒な条件が課せられていますが、どうぞよろしくお願いいたします!
前回の内容を受けて、ダウンタウンの影の実力者、ヴァネッサからの依頼になりました。
今回は内容的に、店の大きさは明記されていません。が、常識的に捜索できる広さですのでご安心ください。
また、今回の結果で得られる情報を基に、次回は戦闘なしの頭脳戦的な内容になる予定です。
ですので今回のプレイングでは、身体を使っていただくことをお勧めします。
難易度に応じて、色々と面倒な条件が課せられていますが、どうぞよろしくお願いいたします!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/22 03:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/09 16:51:00 |
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ガサ入れ相談所 トルステン=L=ユピテル(ka3946) 人間(リアルブルー)|18才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/06/09 20:25:59 |
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MSより ヴァネッサ(kz0030) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 |