ゲスト
(ka0000)
【東幕】ハンターと紫草の計略
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/06 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/20 19:00
オープニング
●幕府軍の攻勢
恵土城と十鳥城を飛び越えて構築された憤怒歪虚の拠点の北側を幕府軍が半円に囲んでいた。
南側には両城が控えてある事もあるからだ。その配置を見て、憤怒歪虚を率いる拷陀は紫草の意図を見抜いた。
「……なるほど。如何にも紫草らしい事だな」
腹の奥底から吹きあがる怒りを抑え込みながら、拷陀は冷静に幕府軍を見つめる。
――ここは紫草の思惑に対して真っ向から勝負を挑むか。
――あるいは、敢えて、紫草の罠に嵌ったと見せかけて逆襲するか。
「しかし、油断はならない。あの紫草の事だ。逆襲した所を待っている可能性もある」
あの男はそういう男なのだ。
それは拷陀が人間であった時から知っている。
微笑をいつも浮かべているのは、手の内を見せない為。
味方も敵も紫草には“駒”にしか過ぎない。憤怒歪虚を退け、東方を――いや、帝を救う事を目的として。
愚かなハンター達はそれが分かっていない。紫草に良いように利用されているだけだ。
「……ならばこそ、我輩が全てを燃やし尽くすのみだ」
紫草もハンターも、東方のあらゆるもの全てを、憤怒の地獄の炎で燃やし包んでしまえばいいのだ。
「そろそろ勝負時だろう。紫草、何事も思い描いた通りに進むとは思うな」
突撃将軍拷陀から噴き出た猛烈な炎の先が、幕府軍の陣へと向いた。
●幕府軍本陣
憤怒歪虚を囲む幕府軍の士気は旺盛であった。
包囲戦は順調だ。勿論、損害が無い訳ではない。しかし、立花院 紫草(kz0126)が率いる幕府軍は優勢であった。
事前の準備もあるし、何より、敵陣の状況が把握出来ているのは大きい。もっとも、それはハンターの調査の結果によるものだが。
「いよいよ“仕上げ”でしょうか」
甲冑姿の紫草が側近にそう告げた。
これまで、憤怒歪虚の拠点には、攻撃を仕掛け続け、ダメージを与えている。
拠点を囲むような深い堀はすっかりと埋まっており、城壁を越える梯子も用意できた。
「攻城兵器も制空隊も準備が完了しております。後は紫草様のご命令一つです」
「十鳥城と恵土城にも“連絡済み”ですね」
確認するように尋ねた紫草の言葉に側近は静かに頷いた。
「はい。恵土城の方からは城下町の状況故、多くの戦力は望めませんが、十鳥城からは代官である仁々木 正秋(kz0241)以下、精鋭隊が出陣するとの事です」
それは想定通りの動きだ。
その為に、両城を生かす行動をしてきたとも言える。
「紫草様……ハンター達ですが……いかが致しますか?」
「今回もハンター達には遊撃的な役割をお願いしています。彼らをこちらの都合で縛るよりも、彼ら自身が、望む事を行って貰った方が、大きい戦力となるでしょう」
「……“よろしいのですね?”」
確認する側近の台詞に、紫草は微笑を浮かべて答える。
わざわざ返事をする事ではない。
少なくとも、ハンターが居なくても作戦は成功するだろう。その自信は、紫草にあった。
課題としてあるのは拷陀の反撃と、想定外――獄炎の影のような化け物の発生――が無ければ問題は無い。
そういう意味でいうと、ハンター達の存在が必要である。彼らの動きによっては幕府軍の損害に関わってくるからだ。
「必要であれば、私も戦場に出るとしましょう。きっと、拷陀は私でなければ止められないでしょうから」
「病み上がりですので、ご無理をなさらずに」
「大切な友人達に、縁談話を持ち掛けられる方が、私には都合が悪いですからね」
その言葉に側近は苦笑を浮かべるのであった。
●十鳥城
城では出撃準備に侍達が追われていた。
幕府軍が憤怒拠点に攻勢を仕掛けているのは分かっていた。そして、ついに、総攻撃の連絡が来たのだ。
「それで、正秋! どうするんだよ! どこに出撃するんだ?」
代官である正秋の右腕ともいうべき、瞬が慌てていた。
総攻撃の連絡が来たが、十鳥城も出撃せよという命令だけで、詳細は何も無かったからだ。
「分からないけど、一先ず、準備は万全に」
「もし、攻城戦に参加するなら、兵器の用意も居るだろう? 追撃戦なら、機動力のある馬が居るだろう?」
両手を広げて確認を取る瞬に正秋も困った顔になった。
「とりあえず、なんでも対応できるように全部準備するしか……」
「マジかよ……そりゃ、とんでもねぇ事だぜ」
「どうすればいいか……紫草様は、一体、何を望んでいるのだろうか……」
頭を抱える正秋。
十鳥城の戦力は大きい訳ではない。精鋭部隊といっても、その数は十数騎。歩兵や後方支援を合わせても100人にも達しないのだ。
しかも、戦に必要なものを全部準備するのは、大変な事である。
瞬がポンと手を叩いた。
「よし、じゃ、俺がバシって決めて――」
「ハンター達にも意見を求めようと思います」
右腕の言葉を遮って正秋が宣言した。
やはり、ここはハンターの意見も聞いておきたい。いや、彼らなら、紫草の思惑が何か、分かるかもしれないからだ。
==========解説==========
●目的
憤怒歪虚勢力の減退あるいは消滅
●内容
憤怒拠点を攻め落とし、憤怒歪虚を撃退あるいは殲滅する
●憤怒拠点
空堀で囲まれ、掘った土で土塁を作り、その上に、城壁のようなものが四方に立っている。
城壁の内側はかなりの空間が広がっており、所々に天幕や建物のようなものも見える。
なお、空堀は幕府軍のこれまでの戦闘で埋められている。
土塁と城壁の高さは4スクエア、幅は3スクエアとする(場所によっては増減する)。
●味方勢力
立花院 紫草(kz0126)
幕府軍を率いる征夷大将軍。攻城戦及び追撃戦に必要な準備は整っている。
非覚醒者も多数であり、練度も様々だが、士気は高い。
仁々木 正秋(kz0241)
十鳥城の精鋭部隊を率いる代官。戦闘準備は整っていない。
数名の覚醒者がいるが、大部分は非覚醒者であり、数も多くはない。
何していいのか、良く分かっていない様子。
●敵勢力
突撃将軍“拷陀”
元武家の堕落者。燃え盛る炎に包まれた全身甲冑の姿をしている歪虚。
高位の憤怒歪虚の力を扱える。
※強力な歪虚の為、挑む際には危険フラグ相当となる※
憤怒甲冑 サイズ1 多数
怒りの顔が浮かんでいる和装鎧の歪虚。
刀や槍、魔導筒などで武装している。主に拷陀の周辺に取り巻いている。
恵土城と十鳥城を飛び越えて構築された憤怒歪虚の拠点の北側を幕府軍が半円に囲んでいた。
南側には両城が控えてある事もあるからだ。その配置を見て、憤怒歪虚を率いる拷陀は紫草の意図を見抜いた。
「……なるほど。如何にも紫草らしい事だな」
腹の奥底から吹きあがる怒りを抑え込みながら、拷陀は冷静に幕府軍を見つめる。
――ここは紫草の思惑に対して真っ向から勝負を挑むか。
――あるいは、敢えて、紫草の罠に嵌ったと見せかけて逆襲するか。
「しかし、油断はならない。あの紫草の事だ。逆襲した所を待っている可能性もある」
あの男はそういう男なのだ。
それは拷陀が人間であった時から知っている。
微笑をいつも浮かべているのは、手の内を見せない為。
味方も敵も紫草には“駒”にしか過ぎない。憤怒歪虚を退け、東方を――いや、帝を救う事を目的として。
愚かなハンター達はそれが分かっていない。紫草に良いように利用されているだけだ。
「……ならばこそ、我輩が全てを燃やし尽くすのみだ」
紫草もハンターも、東方のあらゆるもの全てを、憤怒の地獄の炎で燃やし包んでしまえばいいのだ。
「そろそろ勝負時だろう。紫草、何事も思い描いた通りに進むとは思うな」
突撃将軍拷陀から噴き出た猛烈な炎の先が、幕府軍の陣へと向いた。
●幕府軍本陣
憤怒歪虚を囲む幕府軍の士気は旺盛であった。
包囲戦は順調だ。勿論、損害が無い訳ではない。しかし、立花院 紫草(kz0126)が率いる幕府軍は優勢であった。
事前の準備もあるし、何より、敵陣の状況が把握出来ているのは大きい。もっとも、それはハンターの調査の結果によるものだが。
「いよいよ“仕上げ”でしょうか」
甲冑姿の紫草が側近にそう告げた。
これまで、憤怒歪虚の拠点には、攻撃を仕掛け続け、ダメージを与えている。
拠点を囲むような深い堀はすっかりと埋まっており、城壁を越える梯子も用意できた。
「攻城兵器も制空隊も準備が完了しております。後は紫草様のご命令一つです」
「十鳥城と恵土城にも“連絡済み”ですね」
確認するように尋ねた紫草の言葉に側近は静かに頷いた。
「はい。恵土城の方からは城下町の状況故、多くの戦力は望めませんが、十鳥城からは代官である仁々木 正秋(kz0241)以下、精鋭隊が出陣するとの事です」
それは想定通りの動きだ。
その為に、両城を生かす行動をしてきたとも言える。
「紫草様……ハンター達ですが……いかが致しますか?」
「今回もハンター達には遊撃的な役割をお願いしています。彼らをこちらの都合で縛るよりも、彼ら自身が、望む事を行って貰った方が、大きい戦力となるでしょう」
「……“よろしいのですね?”」
確認する側近の台詞に、紫草は微笑を浮かべて答える。
わざわざ返事をする事ではない。
少なくとも、ハンターが居なくても作戦は成功するだろう。その自信は、紫草にあった。
課題としてあるのは拷陀の反撃と、想定外――獄炎の影のような化け物の発生――が無ければ問題は無い。
そういう意味でいうと、ハンター達の存在が必要である。彼らの動きによっては幕府軍の損害に関わってくるからだ。
「必要であれば、私も戦場に出るとしましょう。きっと、拷陀は私でなければ止められないでしょうから」
「病み上がりですので、ご無理をなさらずに」
「大切な友人達に、縁談話を持ち掛けられる方が、私には都合が悪いですからね」
その言葉に側近は苦笑を浮かべるのであった。
●十鳥城
城では出撃準備に侍達が追われていた。
幕府軍が憤怒拠点に攻勢を仕掛けているのは分かっていた。そして、ついに、総攻撃の連絡が来たのだ。
「それで、正秋! どうするんだよ! どこに出撃するんだ?」
代官である正秋の右腕ともいうべき、瞬が慌てていた。
総攻撃の連絡が来たが、十鳥城も出撃せよという命令だけで、詳細は何も無かったからだ。
「分からないけど、一先ず、準備は万全に」
「もし、攻城戦に参加するなら、兵器の用意も居るだろう? 追撃戦なら、機動力のある馬が居るだろう?」
両手を広げて確認を取る瞬に正秋も困った顔になった。
「とりあえず、なんでも対応できるように全部準備するしか……」
「マジかよ……そりゃ、とんでもねぇ事だぜ」
「どうすればいいか……紫草様は、一体、何を望んでいるのだろうか……」
頭を抱える正秋。
十鳥城の戦力は大きい訳ではない。精鋭部隊といっても、その数は十数騎。歩兵や後方支援を合わせても100人にも達しないのだ。
しかも、戦に必要なものを全部準備するのは、大変な事である。
瞬がポンと手を叩いた。
「よし、じゃ、俺がバシって決めて――」
「ハンター達にも意見を求めようと思います」
右腕の言葉を遮って正秋が宣言した。
やはり、ここはハンターの意見も聞いておきたい。いや、彼らなら、紫草の思惑が何か、分かるかもしれないからだ。
==========解説==========
●目的
憤怒歪虚勢力の減退あるいは消滅
●内容
憤怒拠点を攻め落とし、憤怒歪虚を撃退あるいは殲滅する
●憤怒拠点
空堀で囲まれ、掘った土で土塁を作り、その上に、城壁のようなものが四方に立っている。
城壁の内側はかなりの空間が広がっており、所々に天幕や建物のようなものも見える。
なお、空堀は幕府軍のこれまでの戦闘で埋められている。
土塁と城壁の高さは4スクエア、幅は3スクエアとする(場所によっては増減する)。
●味方勢力
立花院 紫草(kz0126)
幕府軍を率いる征夷大将軍。攻城戦及び追撃戦に必要な準備は整っている。
非覚醒者も多数であり、練度も様々だが、士気は高い。
仁々木 正秋(kz0241)
十鳥城の精鋭部隊を率いる代官。戦闘準備は整っていない。
数名の覚醒者がいるが、大部分は非覚醒者であり、数も多くはない。
何していいのか、良く分かっていない様子。
●敵勢力
突撃将軍“拷陀”
元武家の堕落者。燃え盛る炎に包まれた全身甲冑の姿をしている歪虚。
高位の憤怒歪虚の力を扱える。
※強力な歪虚の為、挑む際には危険フラグ相当となる※
憤怒甲冑 サイズ1 多数
怒りの顔が浮かんでいる和装鎧の歪虚。
刀や槍、魔導筒などで武装している。主に拷陀の周辺に取り巻いている。
解説
●ハンター達の初期配置
1.幕府軍
2.十鳥城
上記のどちらかを選択可能とします。
●戦況の流れ(ハンター未介入の場合)
1.幕府軍の総攻撃
2.拷陀の抗戦
3.憤怒歪虚が南側に向かって撤退を開始
4.幕府軍が拠点を制圧
5.幕府軍が追撃戦を開始
6.拷陀の反撃
7.両軍撤退し戦闘終了
★ハンター達は『どのように戦闘に参加するか』を、各々決めて頂きます。
(判定内容によっては決めた通りに出来ない場合があります。その場合はアドリブとなります)
介入方法やその戦力、意図する事などにより、幕府軍や憤怒勢力の増減に繋がります。
その結果によって、依頼の達成度が変わります(目安:幕府軍の損害=憤怒勢力の損害であれば『普通』相当)
描写上の都合により、全ての行動が描写できる保証はありません。
アドリブが多めに入ってしまう事もあり得ますので、ご承知の上、参加いただければと思います。
1.幕府軍
2.十鳥城
上記のどちらかを選択可能とします。
●戦況の流れ(ハンター未介入の場合)
1.幕府軍の総攻撃
2.拷陀の抗戦
3.憤怒歪虚が南側に向かって撤退を開始
4.幕府軍が拠点を制圧
5.幕府軍が追撃戦を開始
6.拷陀の反撃
7.両軍撤退し戦闘終了
★ハンター達は『どのように戦闘に参加するか』を、各々決めて頂きます。
(判定内容によっては決めた通りに出来ない場合があります。その場合はアドリブとなります)
介入方法やその戦力、意図する事などにより、幕府軍や憤怒勢力の増減に繋がります。
その結果によって、依頼の達成度が変わります(目安:幕府軍の損害=憤怒勢力の損害であれば『普通』相当)
描写上の都合により、全ての行動が描写できる保証はありません。
アドリブが多めに入ってしまう事もあり得ますので、ご承知の上、参加いただければと思います。
マスターより
●挨拶
こんばんわ! 【東幕】連動となります! AdivMSの赤山です。
憤怒残党はまだ生き残っておりますので、殲滅するまで続きます(私の想いとしては)。
今回は、いよいよ憤怒拠点攻略という事ですが、少しやり方を変えて、フリーアタックな戦闘イベシナとなります。
紫草の意図を見抜き、ハンター達で補完していただければと思います。
あれもこれもしようと思うと描写も判定も浅いものになる場合がありますのでご注意下さい!
こんばんわ! 【東幕】連動となります! AdivMSの赤山です。
憤怒残党はまだ生き残っておりますので、殲滅するまで続きます(私の想いとしては)。
今回は、いよいよ憤怒拠点攻略という事ですが、少しやり方を変えて、フリーアタックな戦闘イベシナとなります。
紫草の意図を見抜き、ハンター達で補完していただければと思います。
あれもこれもしようと思うと描写も判定も浅いものになる場合がありますのでご注意下さい!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/17 21:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/07/06 01:27:37 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/03 21:04:58 |