ゲスト
(ka0000)
【港騒】空の彼方のスケルツォ
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/08/04 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/08/18 22:00
オープニング
●虜囚の告白
ハンターたちは改めて互いの顔を見合わせる。
ヴァネッサ(kz0030)は『少し考える』と言って、部屋を出て行った。
別室では4人の男達が憔悴しきっているだろう。
事の始まりはおよそ4年前、南方から狂気の眷属が現れたときのこと。
男たちは元同盟陸軍の軍人で、輸送部隊に所属していた。
戦線を支えるため、あらゆる物資を前線に届けていたのだ。
だがある日、運悪く、火事場泥棒を狙った海賊に捕らえられる。
その場で殺されはしなかったが、下働きとして使われることになった。
そんなある日、海賊の陸上アジトを同盟軍が襲撃し、彼らも救い出される……はずだった。
誰が真の黒幕なのか、今でもわからない。
彼らはその日から別の場所に監禁され、今度は薬品の調合を命じられるようになった。
隊長はジェオルジの農村出身で、植物に詳しい。
彼の見立てでは、クリムゾンウェスト産の香りの強い植物に、何かを混ぜているのだろうということだった。
それが『何か』は次第に明らかになった。
彼らを捕らえた誰かは、薬を飲んだ者が『どうなるか』を実験しているようだった。
そして、彼ら全員が一堂に揃うことはなくなった。
逃亡を防ぐため、ひとりずつ隔離しているのだ。
この辺りが海賊との違いを思わせたが、それを認めるのは恐ろしかった。
誰を信じればいいのかすらわからない日々。
ただ、彼らの隊長はいつも言っていたという。
『生き残るんだ。何があっても』
にわかには信じがたい話だった。だが嘘をつく理由もないだろう。
ヴァネッサはそれでも――否、だからこそ、軍との接触は黒幕当人に情報を流す恐れがあると主張した。
だが彼らの証言を裏付けできるのは軍の関係者だけだ。
暫くして戻ってきたヴァネッサは、例の薬をハンターたちに託したのだった。
●二転三転
ハンターたちはメリンダ・ドナーティ(kz0041)のもとを尋ねた。
なるべく内密にと頼んで、捕えた4人と隊長の名前を照会してもらったのだ。
「名前と所属を確認しました。分隊長含め、全員が4年前に戦死扱いとなっています」
息を呑むハンターたちの様子に、メリンダが静かに話しかける。
「4人は、先日の写真の方々ですね?」
軍には記録が残っているだろう。ここは頷くしかない。
「残る分隊長のマネッティ軍曹、ええ、戦死後は曹長ですが。この方が今どこにいらっしゃるか、ご存知ですか?」
問われて、ハンターたちは互いに顔を見合わせる。
「崑崙基地にいらっしゃる可能性が高いのです」
メリンダの表情は、いつになく険しかった。
メリンダはその日の夜遅く、『金色のカモメ亭』へハンターを呼んだ。
「すみません、こんな時間に。なるべく早く行動する必要があるものですから」
黒幕は既に何か行動を起こしているかもしれない。
様々な情報を握るマネッティの命が危ないのだ。
メリンダはある依頼を受けてほしいと、ハンターに切り出した。
それはある同盟商人の護衛として、崑崙基地へ向かうという内容だった。
「商人は我々の関係者です。マネッティ曹長の確保にご協力いたします。それともうひとつ」
メリンダが、覚えのある香りの薬を入れた包みを差し出した。
「崑崙基地でこの薬の分析を依頼していただきたいのです。……あの人がまだあの基地にいればですが……」
メリンダは珍しく、歯切れの悪い口調で語るのだった。
●空の彼方へ
崑崙基地へ降り立ったハンターを出迎えたのは、ネイビーブルーの制服を着こんだ強化人間のアスタリスク(kz0234)だった。
「お待ちしておりました。これは、お久しぶりですフィンツィさん」
人懐こい笑顔に、おかしなところはない。
同行していた商人――正確には会頭秘書であるフィンツィが、アスタリスクの言葉に穏やかに頷く。
「今回は私共の積み荷の件で、ご迷惑をおかけします」
「いえ。こちらこそご足労頂き申し訳ありません。さっそく参りましょう」
ハンターたちは何気ない様子で、彼の後についていった。
ハンターたちは改めて互いの顔を見合わせる。
ヴァネッサ(kz0030)は『少し考える』と言って、部屋を出て行った。
別室では4人の男達が憔悴しきっているだろう。
事の始まりはおよそ4年前、南方から狂気の眷属が現れたときのこと。
男たちは元同盟陸軍の軍人で、輸送部隊に所属していた。
戦線を支えるため、あらゆる物資を前線に届けていたのだ。
だがある日、運悪く、火事場泥棒を狙った海賊に捕らえられる。
その場で殺されはしなかったが、下働きとして使われることになった。
そんなある日、海賊の陸上アジトを同盟軍が襲撃し、彼らも救い出される……はずだった。
誰が真の黒幕なのか、今でもわからない。
彼らはその日から別の場所に監禁され、今度は薬品の調合を命じられるようになった。
隊長はジェオルジの農村出身で、植物に詳しい。
彼の見立てでは、クリムゾンウェスト産の香りの強い植物に、何かを混ぜているのだろうということだった。
それが『何か』は次第に明らかになった。
彼らを捕らえた誰かは、薬を飲んだ者が『どうなるか』を実験しているようだった。
そして、彼ら全員が一堂に揃うことはなくなった。
逃亡を防ぐため、ひとりずつ隔離しているのだ。
この辺りが海賊との違いを思わせたが、それを認めるのは恐ろしかった。
誰を信じればいいのかすらわからない日々。
ただ、彼らの隊長はいつも言っていたという。
『生き残るんだ。何があっても』
にわかには信じがたい話だった。だが嘘をつく理由もないだろう。
ヴァネッサはそれでも――否、だからこそ、軍との接触は黒幕当人に情報を流す恐れがあると主張した。
だが彼らの証言を裏付けできるのは軍の関係者だけだ。
暫くして戻ってきたヴァネッサは、例の薬をハンターたちに託したのだった。
●二転三転
ハンターたちはメリンダ・ドナーティ(kz0041)のもとを尋ねた。
なるべく内密にと頼んで、捕えた4人と隊長の名前を照会してもらったのだ。
「名前と所属を確認しました。分隊長含め、全員が4年前に戦死扱いとなっています」
息を呑むハンターたちの様子に、メリンダが静かに話しかける。
「4人は、先日の写真の方々ですね?」
軍には記録が残っているだろう。ここは頷くしかない。
「残る分隊長のマネッティ軍曹、ええ、戦死後は曹長ですが。この方が今どこにいらっしゃるか、ご存知ですか?」
問われて、ハンターたちは互いに顔を見合わせる。
「崑崙基地にいらっしゃる可能性が高いのです」
メリンダの表情は、いつになく険しかった。
メリンダはその日の夜遅く、『金色のカモメ亭』へハンターを呼んだ。
「すみません、こんな時間に。なるべく早く行動する必要があるものですから」
黒幕は既に何か行動を起こしているかもしれない。
様々な情報を握るマネッティの命が危ないのだ。
メリンダはある依頼を受けてほしいと、ハンターに切り出した。
それはある同盟商人の護衛として、崑崙基地へ向かうという内容だった。
「商人は我々の関係者です。マネッティ曹長の確保にご協力いたします。それともうひとつ」
メリンダが、覚えのある香りの薬を入れた包みを差し出した。
「崑崙基地でこの薬の分析を依頼していただきたいのです。……あの人がまだあの基地にいればですが……」
メリンダは珍しく、歯切れの悪い口調で語るのだった。
●空の彼方へ
崑崙基地へ降り立ったハンターを出迎えたのは、ネイビーブルーの制服を着こんだ強化人間のアスタリスク(kz0234)だった。
「お待ちしておりました。これは、お久しぶりですフィンツィさん」
人懐こい笑顔に、おかしなところはない。
同行していた商人――正確には会頭秘書であるフィンツィが、アスタリスクの言葉に穏やかに頷く。
「今回は私共の積み荷の件で、ご迷惑をおかけします」
「いえ。こちらこそご足労頂き申し訳ありません。さっそく参りましょう」
ハンターたちは何気ない様子で、彼の後についていった。
解説
●このシナリオについて
シリーズ第4話になります。
途中参加の方がいらっしゃった場合は、同行者かNPCから声がかかったとします。
長いOPですが、色々な要素が入っており、本シナリオの解決よりもシリーズ全体のための情報も含まれます。
本シナリオの問題解決に影響のない範囲で指摘があれば、今後の展開に影響する可能性があります。
●依頼内容
崑崙基地の輸出用倉庫エリアにとらわれている、マネッティ曹長の確保。
その付近にいることは、監視カメラ等で判明ずみ。顔写真は配布。
目的の大型コンテナ周辺には覚醒者の用心棒が4人。コンテナ内部にも数名(含む一般人)いると思われる。
コンテナは幅20m、奥行き30m、高さ10m。窓がなく、出入口は長辺側に4カ所。
エリアにはおよそ5mほどの間隔で多くのコンテナが並んでいる。
作戦案は2つ。
1.アスタリスクの警備隊が保安検査の名目でエリアに入り、その隙にハンターがコンテナに接近(敵が先に何らかの行動をする恐れあり)
2.フィンツィの案内でコンテナに接近して急襲(警戒している敵とまともにぶつかることになる)
他に案があれば相談の上で決定してください。役割の変更なども可能です。指定がなければどちらかになります。
●NPCについて/本シナリオに直接影響のないことでも会話可能です
・メリンダは崑崙へ同行しません。何か話があれば、面談時に可能です。
・昨今の事情から、メリンダは強化人間であるアスタリスクを頼っていいのか迷っていたようです。
・メリンダが持っていた薬は、フィンツィが提供したものです。
・フィンツィの正体は既出の通り。本気で隠すつもりもないようですが、表向きはあくまでも商人です。
・ヴァネッサと、とらわれていた4人に確認したいことがあれば、出発前に面談可能です。
・メリンダとヴァネッサは現状では互いを完全に信用しているわけではありません。OPの状況でハンターが取り持つことはできます。
シリーズ第4話になります。
途中参加の方がいらっしゃった場合は、同行者かNPCから声がかかったとします。
長いOPですが、色々な要素が入っており、本シナリオの解決よりもシリーズ全体のための情報も含まれます。
本シナリオの問題解決に影響のない範囲で指摘があれば、今後の展開に影響する可能性があります。
●依頼内容
崑崙基地の輸出用倉庫エリアにとらわれている、マネッティ曹長の確保。
その付近にいることは、監視カメラ等で判明ずみ。顔写真は配布。
目的の大型コンテナ周辺には覚醒者の用心棒が4人。コンテナ内部にも数名(含む一般人)いると思われる。
コンテナは幅20m、奥行き30m、高さ10m。窓がなく、出入口は長辺側に4カ所。
エリアにはおよそ5mほどの間隔で多くのコンテナが並んでいる。
作戦案は2つ。
1.アスタリスクの警備隊が保安検査の名目でエリアに入り、その隙にハンターがコンテナに接近(敵が先に何らかの行動をする恐れあり)
2.フィンツィの案内でコンテナに接近して急襲(警戒している敵とまともにぶつかることになる)
他に案があれば相談の上で決定してください。役割の変更なども可能です。指定がなければどちらかになります。
●NPCについて/本シナリオに直接影響のないことでも会話可能です
・メリンダは崑崙へ同行しません。何か話があれば、面談時に可能です。
・昨今の事情から、メリンダは強化人間であるアスタリスクを頼っていいのか迷っていたようです。
・メリンダが持っていた薬は、フィンツィが提供したものです。
・フィンツィの正体は既出の通り。本気で隠すつもりもないようですが、表向きはあくまでも商人です。
・ヴァネッサと、とらわれていた4人に確認したいことがあれば、出発前に面談可能です。
・メリンダとヴァネッサは現状では互いを完全に信用しているわけではありません。OPの状況でハンターが取り持つことはできます。
マスターより
港の騒ぎは空の彼方の崑崙へ。樹シロカです。
NPCが入り乱れて色々面倒な上に、またひとり増えてますね。
でも彼を助けたら、何かいいことがあるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。
また、メリンダに託された薬はまだハンターが持っています。
一応補足すると、クリムゾンウェストの技術では成分分析までは難しいでしょう。
ほかに何か確認事項がありましたら、例のごとく出発24時間前までの分をMSの確認期限とします。
それ以降はプレイング提出のご都合もあるかと思いますので、申し訳ありません。
では皆様のご参加、お待ちしております。
NPCが入り乱れて色々面倒な上に、またひとり増えてますね。
でも彼を助けたら、何かいいことがあるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。
また、メリンダに託された薬はまだハンターが持っています。
一応補足すると、クリムゾンウェストの技術では成分分析までは難しいでしょう。
ほかに何か確認事項がありましたら、例のごとく出発24時間前までの分をMSの確認期限とします。
それ以降はプレイング提出のご都合もあるかと思いますので、申し訳ありません。
では皆様のご参加、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/21 02:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/08/02 22:56:33 |
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曹長奪還作戦(相談卓) トルステン=L=ユピテル(ka3946) 人間(リアルブルー)|18才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/08/04 18:10:35 |
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質問ダヨー パトリシア=K=ポラリス(ka5996) 人間(リアルブルー)|19才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2018/08/04 15:01:10 |