ゲスト
(ka0000)
ユグディ槍士(ランサー) 南海の侵略者
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在7人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在5 / 0~25
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/08/10 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/08/19 22:00
オープニング
●ユグディラの島、ある夏の日
ここはグラズヘイム王国南方に浮かぶ、ユグディラの島。
ある浜辺では、ユグディラ達は木陰でハンモックにぶら下がって午睡を楽しんだり、陽気に歌ったり、愛を囁いたりしていた。
かれらは、一年で最も自然が生命力を発揮する季節――夏を満喫していた。
だが、空気を読めない輩は何時、何処であろうと存在するもので――
ザパァァァァァァン!
ズゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴ
「「「「「ニャー!!!」」」」」
浜辺を削り取るように上陸した、いくつもの巨大な影。
異常を察知したユグディラ達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
●南海の侵略者
複数の鯨型『憤怒』。
それはある個体によって統率されており、本来世の中に暴力を撒き散らすしかできないこれらは、まるで艦隊のように動いていた。
それらに鎖で繋がれ、曳かれている一隻の――艦。
その甲板から一人の歪虚が島を眺めていた。
「この島を第二のイスルダにする」
傲慢特有の全てを見下した声。
「いや……イスルダ以上に繁栄した共同体に。
ベリアルはしくじったが、為政者としての手腕はこの私が上だ。
千年王国の栄誉は、いずれグラズヘイム王国でなく、私が創る歪虚国家のものとなる」
「さっすがツェデク様! ツェデク様こそ歪虚の救世主やでぇ」
斑模様の道化者の服を着て歪んだ笑みを浮かべた不細工な人形みたいな歪虚がはやし立てた。それと同じ姿をしたものが三体おり、それぞれラッパ、太鼓、シンバルをやかましく鳴らした。
「ピラーン、角笛を鳴らせ!」
ツェデクと呼ばれた――おそらくは人間出身と思われる、知的階級特有の印象が伺える――は、四体いる歪虚に呼びかけた。
「アイアイサー!」
歪虚の一体が応えた。同時に他の三体は動きを止め、床に倒れこんだ。楽器が散乱してけたたましい音をたてる。
おもちゃの兵隊である。
不細工な人形が角笛を鳴らすと、戦艦の中から甲板へ、次々と歪虚が上がってくる。
それだけではない。艦は一隻ではなかった。鯨歪虚に曳かれるのとは別に、集まってくるいくつもの艦がある。いずれも船上は歪虚で埋め尽くされており、ツェデクに恭順の意を示している。
「メイド長はいるか?」
「こちらに……」
ツェデクが呼ぶと給仕姿の歪虚が進み出た。複雑な仮面を付けており、メイド服以外は人間性を感じさせない。
「鯨どもを陸に上げる準備をしておけ。指示は追って知らせる」
「御意に、ご主人様」
一方――
●ユグディラの勇士達
ここは、島の自警団が使っている武術訓練場。
「ゴギャアアーーーッ!」
雄雄しい雄叫びとともに、ユグディラが槍で突きかかる。
ユグディラにしてはかなりの巨体だ。
風を切る凄まじい勢いの突きを、黒い毛のユグディラが避ける。
巨漢はさらに突きかかる。二度、三度と繰り返された突きを黒いユグディラは避け、距離をとった。
巨体が距離を詰めようと一歩踏み込んだ瞬間、黒が一瞬消えた。
次の瞬間、巨体の顎を黒の槍が捕らえていた。
勝負を決した二人は、別れて一礼する。
実戦形式の訓練である。槍も訓練用の、先を布で覆ったものだ。
勝利を収めたのは、漆黒の毛色に琥珀色の瞳、すらりと伸びた背に逞しい体つきをした、クロヒョウのようなユグディラだった。
クロヒョウのような彼(以下クロヒョウと記す)は島でも名うての槍の名手であり、ユグディラ達の中では古今無双の勇者と扱われている。
敗北を喫したものの猛攻を見せた巨漢のユグディラもまた強者として名高い。それ以上に、顔の凶悪さで名高い。猫とは何だったのかと思わせる凶悪さ。キラー・ザ・フィッシャーとかヘルキャット・プレデターとかいう名前が似合いそうなユグディラだ。
二人が互いの健闘を称え合っていると、突如慌てた様子のユグディラが駆け込んできた。
訓練のため集まっていたユグディラが聞くと、駆け込んできたユグディラは幻術とボディランゲージで、見てきた事を伝えた。
海岸に現れた、歪虚の一団のことを……。
すぐにユグディラ島自警団に非常召集がかけられた。
訓練の最中だったクロヒョウたちもすぐに準備し、召集に応じた。
現場へと向かう自警団員たちは一箇所に集合し、出発の指示を待った。
「フシャアアア……」
巨体のユグディラ(以下キラーと記す)が凶悪な表情で息巻いていた。
戦いを前にして武者震いしているようだった。
「meow.」
逸るような彼を、クロヒョウの流麗な鳴き声が諫めた。
彼らはユグディラだ。いくらユグディラの中で強いといっても、戦いを重ねた覚醒者のハンターに匹敵するほどではない。歪虚の大軍を相手にするには、あまりに力の差があった。
それでも、退くわけには行かない。
退けない戦いだった。
この島を守る。
それが、彼等の願いであったから。
「meow.」
――いくぜ相棒。
「オ゙ヷァァ」
――任せな。
槍を強く握り、感触を確かめる。
得物、技術、仲間との絆――
少なくとも、戦うのには万全の状態だ。
やがて出撃の指示が下される。
自警団員たちは征く。
その先頭に、クロヒョウとキラーの姿はあった。
ここはグラズヘイム王国南方に浮かぶ、ユグディラの島。
ある浜辺では、ユグディラ達は木陰でハンモックにぶら下がって午睡を楽しんだり、陽気に歌ったり、愛を囁いたりしていた。
かれらは、一年で最も自然が生命力を発揮する季節――夏を満喫していた。
だが、空気を読めない輩は何時、何処であろうと存在するもので――
ザパァァァァァァン!
ズゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴ
「「「「「ニャー!!!」」」」」
浜辺を削り取るように上陸した、いくつもの巨大な影。
異常を察知したユグディラ達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
●南海の侵略者
複数の鯨型『憤怒』。
それはある個体によって統率されており、本来世の中に暴力を撒き散らすしかできないこれらは、まるで艦隊のように動いていた。
それらに鎖で繋がれ、曳かれている一隻の――艦。
その甲板から一人の歪虚が島を眺めていた。
「この島を第二のイスルダにする」
傲慢特有の全てを見下した声。
「いや……イスルダ以上に繁栄した共同体に。
ベリアルはしくじったが、為政者としての手腕はこの私が上だ。
千年王国の栄誉は、いずれグラズヘイム王国でなく、私が創る歪虚国家のものとなる」
「さっすがツェデク様! ツェデク様こそ歪虚の救世主やでぇ」
斑模様の道化者の服を着て歪んだ笑みを浮かべた不細工な人形みたいな歪虚がはやし立てた。それと同じ姿をしたものが三体おり、それぞれラッパ、太鼓、シンバルをやかましく鳴らした。
「ピラーン、角笛を鳴らせ!」
ツェデクと呼ばれた――おそらくは人間出身と思われる、知的階級特有の印象が伺える――は、四体いる歪虚に呼びかけた。
「アイアイサー!」
歪虚の一体が応えた。同時に他の三体は動きを止め、床に倒れこんだ。楽器が散乱してけたたましい音をたてる。
おもちゃの兵隊である。
不細工な人形が角笛を鳴らすと、戦艦の中から甲板へ、次々と歪虚が上がってくる。
それだけではない。艦は一隻ではなかった。鯨歪虚に曳かれるのとは別に、集まってくるいくつもの艦がある。いずれも船上は歪虚で埋め尽くされており、ツェデクに恭順の意を示している。
「メイド長はいるか?」
「こちらに……」
ツェデクが呼ぶと給仕姿の歪虚が進み出た。複雑な仮面を付けており、メイド服以外は人間性を感じさせない。
「鯨どもを陸に上げる準備をしておけ。指示は追って知らせる」
「御意に、ご主人様」
一方――
●ユグディラの勇士達
ここは、島の自警団が使っている武術訓練場。
「ゴギャアアーーーッ!」
雄雄しい雄叫びとともに、ユグディラが槍で突きかかる。
ユグディラにしてはかなりの巨体だ。
風を切る凄まじい勢いの突きを、黒い毛のユグディラが避ける。
巨漢はさらに突きかかる。二度、三度と繰り返された突きを黒いユグディラは避け、距離をとった。
巨体が距離を詰めようと一歩踏み込んだ瞬間、黒が一瞬消えた。
次の瞬間、巨体の顎を黒の槍が捕らえていた。
勝負を決した二人は、別れて一礼する。
実戦形式の訓練である。槍も訓練用の、先を布で覆ったものだ。
勝利を収めたのは、漆黒の毛色に琥珀色の瞳、すらりと伸びた背に逞しい体つきをした、クロヒョウのようなユグディラだった。
クロヒョウのような彼(以下クロヒョウと記す)は島でも名うての槍の名手であり、ユグディラ達の中では古今無双の勇者と扱われている。
敗北を喫したものの猛攻を見せた巨漢のユグディラもまた強者として名高い。それ以上に、顔の凶悪さで名高い。猫とは何だったのかと思わせる凶悪さ。キラー・ザ・フィッシャーとかヘルキャット・プレデターとかいう名前が似合いそうなユグディラだ。
二人が互いの健闘を称え合っていると、突如慌てた様子のユグディラが駆け込んできた。
訓練のため集まっていたユグディラが聞くと、駆け込んできたユグディラは幻術とボディランゲージで、見てきた事を伝えた。
海岸に現れた、歪虚の一団のことを……。
すぐにユグディラ島自警団に非常召集がかけられた。
訓練の最中だったクロヒョウたちもすぐに準備し、召集に応じた。
現場へと向かう自警団員たちは一箇所に集合し、出発の指示を待った。
「フシャアアア……」
巨体のユグディラ(以下キラーと記す)が凶悪な表情で息巻いていた。
戦いを前にして武者震いしているようだった。
「meow.」
逸るような彼を、クロヒョウの流麗な鳴き声が諫めた。
彼らはユグディラだ。いくらユグディラの中で強いといっても、戦いを重ねた覚醒者のハンターに匹敵するほどではない。歪虚の大軍を相手にするには、あまりに力の差があった。
それでも、退くわけには行かない。
退けない戦いだった。
この島を守る。
それが、彼等の願いであったから。
「meow.」
――いくぜ相棒。
「オ゙ヷァァ」
――任せな。
槍を強く握り、感触を確かめる。
得物、技術、仲間との絆――
少なくとも、戦うのには万全の状態だ。
やがて出撃の指示が下される。
自警団員たちは征く。
その先頭に、クロヒョウとキラーの姿はあった。
解説
(注)このシナリオは結末が既に決まっている物語です。状況の解決ではなく、結末に至るまでの過程を演出し、物語を盛り上げるのが目的となります。
・リプレイの結末
クロヒョウが、ツェデクを倒す。
・登場人物
クロヒョウ
キラー・ザ・フィッシャー(キラー)
二人ともユグディラとしては高い戦闘力を持つが、ハンターには及ばない。そのくせ、支援系スキルを持っていない。直接戦闘要員。
☆参加者の皆さんは以下から参加枠を選んで下さい。
1.歪虚と戦う
ユグディラと共闘、或いは自分なりの理由で歪虚と戦います。今回依頼はありませんのでバカンス等の理由でユグディラ島に来ていることになります
2.敵側で出てくる
『メイド長』に強制された、あるいは人質を取られたなどの理由で敵に協力させられています
ただし必ず負けます。途中で正気に返るなどの展開もありです
3.その他
敵に捕まって人質になった、帰りを待つヒロイン等戦わない役所です。MSが想定していないので、出番は少なくなるかもしれません。
また、戦闘区域は二つから選んで下さい。
A.海岸
ユグディラ島の海岸で鯨型歪虚や上陸しようとする歪虚兵と戦います。全てのユニットが使用可能です。
B.船上
海岸の敵をA班に任せ、敵の本拠地に突入します。ユニットはサイズ1のみ
クロヒョウとキラーもこちらに居ます。
敵
・歪虚兵
雑魚の歪虚。両方の戦場にいる。
・鯨型憤怒×5
サイズ3。陸上でも戦え、歩行ができて、ビームも撃てる鯨。海岸のみ。
・『メイド長』
強制に特化した個体。非常に広範囲かつ強力な範囲強制能力を持つ。とはいえ、抵抗が絶対出来ないほどではない。戦闘能力は皆無。一体だけだが、両方の戦場に登場。
・ピラーン
嫉妬。道化者だが組織のナンバー2。船上で登場。嫉妬の能力を使用する。
・ツェデク
傲慢。ホロウレイドの戦いで散った騎士の一人。それなりの地位についていたものと思われる。
イスルダ島奪還作戦の生き残り
・リプレイの結末
クロヒョウが、ツェデクを倒す。
・登場人物
クロヒョウ
キラー・ザ・フィッシャー(キラー)
二人ともユグディラとしては高い戦闘力を持つが、ハンターには及ばない。そのくせ、支援系スキルを持っていない。直接戦闘要員。
☆参加者の皆さんは以下から参加枠を選んで下さい。
1.歪虚と戦う
ユグディラと共闘、或いは自分なりの理由で歪虚と戦います。今回依頼はありませんのでバカンス等の理由でユグディラ島に来ていることになります
2.敵側で出てくる
『メイド長』に強制された、あるいは人質を取られたなどの理由で敵に協力させられています
ただし必ず負けます。途中で正気に返るなどの展開もありです
3.その他
敵に捕まって人質になった、帰りを待つヒロイン等戦わない役所です。MSが想定していないので、出番は少なくなるかもしれません。
また、戦闘区域は二つから選んで下さい。
A.海岸
ユグディラ島の海岸で鯨型歪虚や上陸しようとする歪虚兵と戦います。全てのユニットが使用可能です。
B.船上
海岸の敵をA班に任せ、敵の本拠地に突入します。ユニットはサイズ1のみ
クロヒョウとキラーもこちらに居ます。
敵
・歪虚兵
雑魚の歪虚。両方の戦場にいる。
・鯨型憤怒×5
サイズ3。陸上でも戦え、歩行ができて、ビームも撃てる鯨。海岸のみ。
・『メイド長』
強制に特化した個体。非常に広範囲かつ強力な範囲強制能力を持つ。とはいえ、抵抗が絶対出来ないほどではない。戦闘能力は皆無。一体だけだが、両方の戦場に登場。
・ピラーン
嫉妬。道化者だが組織のナンバー2。船上で登場。嫉妬の能力を使用する。
・ツェデク
傲慢。ホロウレイドの戦いで散った騎士の一人。それなりの地位についていたものと思われる。
イスルダ島奪還作戦の生き残り
マスターより
坂上テンゼンに候。
「夏休み劇場版」のようなノリでお送りします。
王国ストーリーラインとも全体連動ともまったく関係のない戦いです。
戦闘がありますがノリはこれまでの「ユグディラシリーズ」のイベシナに近い感じです。
なお、主人公各のユグディラ二人は拙作「【猫譚】ユグディラの島で ~哀愁の羊娘~」から再登場願いました。
MSとの同調が問われるシナリオです!
といっても気軽に参加して下さい。カオス上等。
よろしくお願いいたします。
「夏休み劇場版」のようなノリでお送りします。
王国ストーリーラインとも全体連動ともまったく関係のない戦いです。
戦闘がありますがノリはこれまでの「ユグディラシリーズ」のイベシナに近い感じです。
なお、主人公各のユグディラ二人は拙作「【猫譚】ユグディラの島で ~哀愁の羊娘~」から再登場願いました。
MSとの同調が問われるシナリオです!
といっても気軽に参加して下さい。カオス上等。
よろしくお願いいたします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/16 18:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/08/10 19:07:02 |
|
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打合せ等はこちら! 仁川 リア(ka3483) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/08/10 19:11:54 |