ゲスト
(ka0000)
【東幕】憤怒溶岩
マスター:赤山優牙
このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/26 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/10/10 07:30
オープニング
●天ノ都―龍尾城―大広間
元武家の堕落者、突撃将軍“拷陀”が構築した拠点を奪取した幕府軍は浄化に追われていた。
幾度となく浄化を行っても汚染が繰り返される状況をハンターが調査に行ったその日、拠点中央に突如として火口が出現。
負のマテリアルに汚染された溶岩が溢れ出したのだ。
龍尾城の大広間には武家が集合していた。
既に戦の準備が出来ている者、着の身着のまま慌てて来た者、様々だ。
「南方大陸は噴火により滅んだとか……」
「この地もそうなってしまうのか」
「転移門が無事なうちに少しでも同胞を逃がすべきだ」
そんな声も聞こえてくる。
憤怒火口から溶岩が流れ出し、見張りの話によるとその後、大きな噴火があったという。
その噴火ですら、まだ“本番”ではない可能性があるのだ。
南方大陸を滅ぼした噴火は超大規模なものであり、文明は一瞬にして滅ぼされたらしい。それが事実であれば、今、話し合っている暇は無いかもしれない。
「まずは状況を確認しましょう」
冷静に宣言したのはエトファリカ征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)だった。
拠点があった辺りは元々、火山活動があった場所ではない。噴火とは無縁だった以上、そして、憤怒歪虚が構築した拠点である事を考慮すれば、憤怒歪虚の術式だと紫草は推測していた。
東方全土を一瞬にして灰燼と化すような術式があれば、先の憤怒王復活の際に使っていただろう。
大広間の端に控えていた武士が発言する。
「物見の報告によると、負のマテリアルに汚染された溶岩から、多数の憤怒歪虚や雑魔が出現しているとか」
その情報に広間に再びどよめきが起こる。
ここまで大きな犠牲を払って、弱体化させてきた憤怒勢力が盛り返す事を意味するからだ。
「……こ、これは、幕府の責任だ!」
事の重大さに気が付いた公家の一人が叫ぶ。
全員の視線が集中した。その者は、公家の代表ともいえる左大臣 足柄天晴の代理……らしい。
「先の憤怒王復活にしても然り、今回も拠点の浄化を朝廷に任せておけばよかったものを!」
「言わせておけば、符遊びしているもやしに言われたくないのぉ!」
血気盛んな武士の一人が言い返した。
「そういう貴公は、戦場ではいつも後ろだな」
公家寄りの武家である者からの言葉に、広間の中で騒ぎが起こる。
幕府と公家の関係は亀裂が入ったままだ。公家から見れば、今回の一件、幕府の落ち度に映るのだろう。
この状況では一丸となって何かを成す事は出来ない――紫草は心の中でそう呟いた。
思い返せば、滅亡の危機に瀕していた昔が懐かしい。あの時は全員が一つだった。生きるのも死ぬのも。
ふぅと小さくため息を漏らしてから、紫草は立ち上がると、力いっぱい、床を叩き踏む。
突然の大きな音に一瞬、大広間が静まり、その音の主が大将軍が発したものと分かると、全員が畏まった。
「先も言った通り、まずは状況の確認です」
内も外も厄介な事ですと思いながら紫草は宣言したのだった。
●憤怒火口に近い村
溢れ出た溶岩から雑魔や歪虚が形作られ、翼を持つ存在は飛び立ち、手や足があるものは大地を疾走する。
東方広くに散らばっていく憤怒。そんな中、憤怒火口に程近い村は危機に瀕していた。
「避難を急げ! もうすぐ、そこに迫っているぞ!」
幕府軍の武士が叫んだ。
押し寄せる溶岩を止める手段はなく、村は飲み込まれようとしていた。
その行く手を新たに出現した憤怒が邪魔をしてくる。
「もう一踏ん張りだ。応援は必ず来る!」
槍を振り回し、迫る雑魔を牽制する。
いつまで保つか分からない。だが、避難が完了するまで逃げ出す訳にもいかない。
100人程の小さい村の半数程は逃げ延びたが、足の遅い者や高齢者、怪我人病人の避難は遅れているのだ。
「も、もうダメです。うちらも逃げましょう!」
「馬鹿者! 見捨てていけるものか!」
弱音を吐く部下に武士は怒る。
民を守るのが武家の役目なのだ。ここで逃げようならば、これまでの戦いで死んでいった者達に、顔向けできない。
その時、流れてくる溶岩の動きが緩やかになった。原因が何か分からないがチャンスではあるはずだ。
「よし! 一隊は我に続け! 憤怒を押し返すぞ!」
武士は穂先を高々と掲げた。
奮戦を続ける武士の一団を高台の上で、一人の美女が眺めていた。
狐耳のようにぴょんと立っている髪型が特徴的な人型の憤怒歪虚“狐卯猾(こうかつ)”であった。
「早くしないと全滅しちゃうわよ。全く、人間はとろいんだから」
冷めた目でそう呟いた。
そして、サッと手をかざして負のマテリアルを操る――溶岩の流れを一時的に止めていた結界が解かれ、再び溶岩が流れ出す。
「おまけにやってきそうなのはハンターじゃない。てっきり、幕府軍かと思えば……」
遠くの方からハンター達が向かってくるのが見えた。
恐らく、動きの遅い幕府軍よりも早く対応できるからだろう。
「……全く仕方ないわね。でも、いいわ。行う事は同じだから」
予定と若干違うが、行う事は同じだ。
愚かな人間共に憤怒との戦いが終わっていない事を知らせるのだ。
「そうでしょう、“元”憤怒王の蓬生お兄さん」
ニヤリと狐卯猾は笑った。
元武家の堕落者、突撃将軍“拷陀”が構築した拠点を奪取した幕府軍は浄化に追われていた。
幾度となく浄化を行っても汚染が繰り返される状況をハンターが調査に行ったその日、拠点中央に突如として火口が出現。
負のマテリアルに汚染された溶岩が溢れ出したのだ。
龍尾城の大広間には武家が集合していた。
既に戦の準備が出来ている者、着の身着のまま慌てて来た者、様々だ。
「南方大陸は噴火により滅んだとか……」
「この地もそうなってしまうのか」
「転移門が無事なうちに少しでも同胞を逃がすべきだ」
そんな声も聞こえてくる。
憤怒火口から溶岩が流れ出し、見張りの話によるとその後、大きな噴火があったという。
その噴火ですら、まだ“本番”ではない可能性があるのだ。
南方大陸を滅ぼした噴火は超大規模なものであり、文明は一瞬にして滅ぼされたらしい。それが事実であれば、今、話し合っている暇は無いかもしれない。
「まずは状況を確認しましょう」
冷静に宣言したのはエトファリカ征夷大将軍である立花院 紫草(kz0126)だった。
拠点があった辺りは元々、火山活動があった場所ではない。噴火とは無縁だった以上、そして、憤怒歪虚が構築した拠点である事を考慮すれば、憤怒歪虚の術式だと紫草は推測していた。
東方全土を一瞬にして灰燼と化すような術式があれば、先の憤怒王復活の際に使っていただろう。
大広間の端に控えていた武士が発言する。
「物見の報告によると、負のマテリアルに汚染された溶岩から、多数の憤怒歪虚や雑魔が出現しているとか」
その情報に広間に再びどよめきが起こる。
ここまで大きな犠牲を払って、弱体化させてきた憤怒勢力が盛り返す事を意味するからだ。
「……こ、これは、幕府の責任だ!」
事の重大さに気が付いた公家の一人が叫ぶ。
全員の視線が集中した。その者は、公家の代表ともいえる左大臣 足柄天晴の代理……らしい。
「先の憤怒王復活にしても然り、今回も拠点の浄化を朝廷に任せておけばよかったものを!」
「言わせておけば、符遊びしているもやしに言われたくないのぉ!」
血気盛んな武士の一人が言い返した。
「そういう貴公は、戦場ではいつも後ろだな」
公家寄りの武家である者からの言葉に、広間の中で騒ぎが起こる。
幕府と公家の関係は亀裂が入ったままだ。公家から見れば、今回の一件、幕府の落ち度に映るのだろう。
この状況では一丸となって何かを成す事は出来ない――紫草は心の中でそう呟いた。
思い返せば、滅亡の危機に瀕していた昔が懐かしい。あの時は全員が一つだった。生きるのも死ぬのも。
ふぅと小さくため息を漏らしてから、紫草は立ち上がると、力いっぱい、床を叩き踏む。
突然の大きな音に一瞬、大広間が静まり、その音の主が大将軍が発したものと分かると、全員が畏まった。
「先も言った通り、まずは状況の確認です」
内も外も厄介な事ですと思いながら紫草は宣言したのだった。
●憤怒火口に近い村
溢れ出た溶岩から雑魔や歪虚が形作られ、翼を持つ存在は飛び立ち、手や足があるものは大地を疾走する。
東方広くに散らばっていく憤怒。そんな中、憤怒火口に程近い村は危機に瀕していた。
「避難を急げ! もうすぐ、そこに迫っているぞ!」
幕府軍の武士が叫んだ。
押し寄せる溶岩を止める手段はなく、村は飲み込まれようとしていた。
その行く手を新たに出現した憤怒が邪魔をしてくる。
「もう一踏ん張りだ。応援は必ず来る!」
槍を振り回し、迫る雑魔を牽制する。
いつまで保つか分からない。だが、避難が完了するまで逃げ出す訳にもいかない。
100人程の小さい村の半数程は逃げ延びたが、足の遅い者や高齢者、怪我人病人の避難は遅れているのだ。
「も、もうダメです。うちらも逃げましょう!」
「馬鹿者! 見捨てていけるものか!」
弱音を吐く部下に武士は怒る。
民を守るのが武家の役目なのだ。ここで逃げようならば、これまでの戦いで死んでいった者達に、顔向けできない。
その時、流れてくる溶岩の動きが緩やかになった。原因が何か分からないがチャンスではあるはずだ。
「よし! 一隊は我に続け! 憤怒を押し返すぞ!」
武士は穂先を高々と掲げた。
奮戦を続ける武士の一団を高台の上で、一人の美女が眺めていた。
狐耳のようにぴょんと立っている髪型が特徴的な人型の憤怒歪虚“狐卯猾(こうかつ)”であった。
「早くしないと全滅しちゃうわよ。全く、人間はとろいんだから」
冷めた目でそう呟いた。
そして、サッと手をかざして負のマテリアルを操る――溶岩の流れを一時的に止めていた結界が解かれ、再び溶岩が流れ出す。
「おまけにやってきそうなのはハンターじゃない。てっきり、幕府軍かと思えば……」
遠くの方からハンター達が向かってくるのが見えた。
恐らく、動きの遅い幕府軍よりも早く対応できるからだろう。
「……全く仕方ないわね。でも、いいわ。行う事は同じだから」
予定と若干違うが、行う事は同じだ。
愚かな人間共に憤怒との戦いが終わっていない事を知らせるのだ。
「そうでしょう、“元”憤怒王の蓬生お兄さん」
ニヤリと狐卯猾は笑った。
解説
●目的
村人の避難
●内容
押し寄せる溶岩と出現した憤怒を抑えつつ村人の避難を完了させる
●状況(イメージ)
MAP上が北(天ノ都側)、MAP下が南(憤怒火口)
1マスはおおよそ50~75スクエアとする
ABCDEFGHI
1林□□☆□□道□川
2林□□□□□道川川
3林川川川川川橋川□
4川川□□□□道□□
5林林林村村村道□□
6林林林村村村道□□
7火火火■村村道台台
8火火■■■■道台台
9火■■■■■■台台
☆:ハンター初期位置
道:街道
川:川(数日前からの嵐で増水している)
橋:街道に架かる橋
村:村の敷地
林:広葉樹林帯
台:高台
火:火災
■:憤怒溶岩
□:平地
●味方勢力(村の記号内に居る)
武士の一団
幕府軍に所属する武士や兵士
溶岩近くで憤怒歪虚や雑魔との戦闘を行っている
村人ら
逃げ遅れた50人ほどの村人
歩行速度は極めて遅い(移動力1以下)
戦闘能力・耐久能力は皆無なので、襲われたら危険
●敵勢力(憤怒溶岩の記号内に居る)
憤怒雑魔(岩狐)
岩石の身体を持ち狐の姿をしている。サイズ1
体当たりしたり岩石を飛ばしたりしてくる
憤怒歪虚(憤泥)
泥状の溶岩を被った人型の何か。サイズ2
岩棒と岩盾で武装しており、炎を吐く事もできる
●狐卯猾(高台の記号内に居る)
全能力的には、蓬生には及ばないものの、強力な歪虚である事には変わらない。便宜上、蓬生の“妹”にあたる
人間体では一見、冷酷な美女。狐耳のようにぴょんと立っている髪型が可愛いポイント
魔法的な能力などに秀でていると思われ『【東幕】幕引きは誰ぞ』の依頼により以下の能力が解明済み
【零度の怒り】:精神汚染(怒り)と回復力低下をもたらす負のマテリアルの波動を周囲に放つ。また、騎乗生物は別判定となる。
【獄火の竜巻】:狐卯猾の全周を巻き込む猛烈な炎の竜巻を発生させる
【???】:魔法を重ね掛けできるようにも見えたが、現時点では詳細不明
※村や近くの街道までこれば、高台の上に狐卯猾が居る事は分かる。
村人の避難
●内容
押し寄せる溶岩と出現した憤怒を抑えつつ村人の避難を完了させる
●状況(イメージ)
MAP上が北(天ノ都側)、MAP下が南(憤怒火口)
1マスはおおよそ50~75スクエアとする
ABCDEFGHI
1林□□☆□□道□川
2林□□□□□道川川
3林川川川川川橋川□
4川川□□□□道□□
5林林林村村村道□□
6林林林村村村道□□
7火火火■村村道台台
8火火■■■■道台台
9火■■■■■■台台
☆:ハンター初期位置
道:街道
川:川(数日前からの嵐で増水している)
橋:街道に架かる橋
村:村の敷地
林:広葉樹林帯
台:高台
火:火災
■:憤怒溶岩
□:平地
●味方勢力(村の記号内に居る)
武士の一団
幕府軍に所属する武士や兵士
溶岩近くで憤怒歪虚や雑魔との戦闘を行っている
村人ら
逃げ遅れた50人ほどの村人
歩行速度は極めて遅い(移動力1以下)
戦闘能力・耐久能力は皆無なので、襲われたら危険
●敵勢力(憤怒溶岩の記号内に居る)
憤怒雑魔(岩狐)
岩石の身体を持ち狐の姿をしている。サイズ1
体当たりしたり岩石を飛ばしたりしてくる
憤怒歪虚(憤泥)
泥状の溶岩を被った人型の何か。サイズ2
岩棒と岩盾で武装しており、炎を吐く事もできる
●狐卯猾(高台の記号内に居る)
全能力的には、蓬生には及ばないものの、強力な歪虚である事には変わらない。便宜上、蓬生の“妹”にあたる
人間体では一見、冷酷な美女。狐耳のようにぴょんと立っている髪型が可愛いポイント
魔法的な能力などに秀でていると思われ『【東幕】幕引きは誰ぞ』の依頼により以下の能力が解明済み
【零度の怒り】:精神汚染(怒り)と回復力低下をもたらす負のマテリアルの波動を周囲に放つ。また、騎乗生物は別判定となる。
【獄火の竜巻】:狐卯猾の全周を巻き込む猛烈な炎の竜巻を発生させる
【???】:魔法を重ね掛けできるようにも見えたが、現時点では詳細不明
※村や近くの街道までこれば、高台の上に狐卯猾が居る事は分かる。
マスターより
●挨拶
おはようございます。AdivMSの赤山です。
【東幕】連動となります! ようやく、拷陀を倒して一段落したと思ったら、この状況!
新しい戦いの幕が開いているのか、それとも、“前座”なのか。【東幕】連動にこれまでご参加頂いた方も、まだ参加されていない方も、大歓迎であります!
●攻略のヒント
少なくとも、参加者同士での役割分担は必須だと思います。
また、狐卯猾は極めて危険な歪虚です。挑む際は、危険フラグ相当と思って下さい!
おはようございます。AdivMSの赤山です。
【東幕】連動となります! ようやく、拷陀を倒して一段落したと思ったら、この状況!
新しい戦いの幕が開いているのか、それとも、“前座”なのか。【東幕】連動にこれまでご参加頂いた方も、まだ参加されていない方も、大歓迎であります!
●攻略のヒント
少なくとも、参加者同士での役割分担は必須だと思います。
また、狐卯猾は極めて危険な歪虚です。挑む際は、危険フラグ相当と思って下さい!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/08 19:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
総合相談所 エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/09/25 23:00:12 |
||
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/23 10:32:31 |
||
【行動指針】 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/09/25 23:25:42 |