ゲスト
(ka0000)
【血断】パイルアップ・スタック
マスター:凪池シリル

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在23 / 0~25
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/01/31 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/02/09 09:00
オープニング
オペレーション・ブラッドアウト。状況開始まであと──
集まる一行は皆固唾を飲んで、その時を待ち構えている。
今ここに集まるのは作戦の中でも開幕、先鋒を担うべく集まった面々。
すべきことは、端的に言えば極めて単純だった。出現する敵を、出てくる端から、その数、体勢が整わないうちに兎に角削り落とせ。
出現する敵に完全に予測がついているわけでは無い。おそらく大量の狂気は出るだろう。だが、未知の敵も現れるだろう。多分、小型の物から順次現れるのではないか、と考えられてはいるが。
それを踏まえて、皆それぞれに準備していた。大量に出てくる小型狂気を蹴散らすために。そのうち出るだろう大型の強力な個体に対応するために。あるいは、未知の敵に何をされても対応できるように。
ある者はCAMに乗り、ある者は幻獣に寄り添い、そしてある者は生身で。
「……予定では、もうすぐだね」
機導師のリッキィが、傍らにいる疾影士のシュンに語りかける。
「君はこの戦い、何が重要と考える?」
問われて、シュンは考えを纏めるその間、ぐるりと周囲の者たちへと視線を巡らせる。
「見誤らねえこと、かな。てめえの力がどんな局面で必要で、どれほどのもんなのか。いざって時に既に消耗してたらしょーもねえ。力を使いこなせず抱えて死ぬのは話にならねえ」
「……成程。うん。そうだね」
答えにゆっくり頷くリッキィの、否定はしないが別解があるという態度に、シュンは視線でそれを問う。
「私は、そうだね。どこまで信じるかだな。自分が必要となるその状況。その前に立つ者。その後を引き受けてくれる人。どこまで信じて託し、どこまで自分が請け負うと覚悟するのか。その見極めだ」
そこまで言って、リッキィは最後に、「無論」、と前置きして、真っ直ぐにシュンの視線を覗き込む。
「何を信じるかと言えば、隣で、共に闘う者も、だね」
にこり微笑んで言うと、シュンは照れくささを誤魔化すように一つ舌打ちして。
「……俺の力が何のために必要かって言ったら、まずお前を守るために決まってんだろ」
視線を逸らしてポツリと言った。リッキィは頷く。
「うん。──……それは何より、信じてるよ」
布陣する人員の中には、リアルブルーの残存戦力、月の転移と共に新たにハンターとなった者も数多くいた。
彼らも、少なくとも小型狂気相手には一人一人が十分な戦力になるはずだった。特に元強化人間であったり軍系の者は、集団統率力や狂気相手への慣れという点では単純な精霊との契約の強さという点では測れない部分もあるだろう。
高瀬 康太(kz0274)も今は、元居た統一宇宙軍の者たちと合流し、共に闘う構えだ。
「敵の中心と思われるのはやはり、狂気型、ですか。お馴染み、等と親しみのあるような言い方はしたくありませんが……しかし、我らがここに来た意義を見せるとき、ではあるのでしょうね」
友軍に言って聞かせるように、しっかりとした声で康太は告げる。
合わせて、いかにも軍人らしく、これまでの恨み辛み、あるいは武勇伝などを語り合い士気を高め合い──やがて。そんな軽口、無駄口、無駄ではない口すらも詰まるほどに、場に緊張が満ちていく。
ミシリと。
何もない空に、避けるような音を聞いただろうか?
現れてくる。歪なクラゲじみた姿。それを一層禍々しくする一つ目。懐かしむ──ほど、最後に見たのはそれほど前でもなかっただろうか。
そして、それはそんな暖かみのある言葉で表すような感情ではない。
──……そう、それは。
(何、だ?)
あっという間に数を増やしつつある小型狂気たち。それらが『出てきている』、その空間。見通すことは出来ないその先に……。
(何が……居るんだ。何が出てくる?)
言いようのない感覚を覚えて、康太は銃を握りなおす。
それはひどく、身体の内側から馴染むような。
だが決して懐かしみたくなどない感覚。
「……五月蠅い」
湧き上がる何かを抑えるように、低く。
「今更怯えも立ち止まりも、迷いもするか……人類を守るために、VOIDは討つ! 今も昔も、僕が戦場に立つ理由はそれだ!」
それから力強く、叫ぶ。
一斉射撃の号令。
オペレーション・ブラッドアウト。戦端はここに、開かれた。
集まる一行は皆固唾を飲んで、その時を待ち構えている。
今ここに集まるのは作戦の中でも開幕、先鋒を担うべく集まった面々。
すべきことは、端的に言えば極めて単純だった。出現する敵を、出てくる端から、その数、体勢が整わないうちに兎に角削り落とせ。
出現する敵に完全に予測がついているわけでは無い。おそらく大量の狂気は出るだろう。だが、未知の敵も現れるだろう。多分、小型の物から順次現れるのではないか、と考えられてはいるが。
それを踏まえて、皆それぞれに準備していた。大量に出てくる小型狂気を蹴散らすために。そのうち出るだろう大型の強力な個体に対応するために。あるいは、未知の敵に何をされても対応できるように。
ある者はCAMに乗り、ある者は幻獣に寄り添い、そしてある者は生身で。
「……予定では、もうすぐだね」
機導師のリッキィが、傍らにいる疾影士のシュンに語りかける。
「君はこの戦い、何が重要と考える?」
問われて、シュンは考えを纏めるその間、ぐるりと周囲の者たちへと視線を巡らせる。
「見誤らねえこと、かな。てめえの力がどんな局面で必要で、どれほどのもんなのか。いざって時に既に消耗してたらしょーもねえ。力を使いこなせず抱えて死ぬのは話にならねえ」
「……成程。うん。そうだね」
答えにゆっくり頷くリッキィの、否定はしないが別解があるという態度に、シュンは視線でそれを問う。
「私は、そうだね。どこまで信じるかだな。自分が必要となるその状況。その前に立つ者。その後を引き受けてくれる人。どこまで信じて託し、どこまで自分が請け負うと覚悟するのか。その見極めだ」
そこまで言って、リッキィは最後に、「無論」、と前置きして、真っ直ぐにシュンの視線を覗き込む。
「何を信じるかと言えば、隣で、共に闘う者も、だね」
にこり微笑んで言うと、シュンは照れくささを誤魔化すように一つ舌打ちして。
「……俺の力が何のために必要かって言ったら、まずお前を守るために決まってんだろ」
視線を逸らしてポツリと言った。リッキィは頷く。
「うん。──……それは何より、信じてるよ」
布陣する人員の中には、リアルブルーの残存戦力、月の転移と共に新たにハンターとなった者も数多くいた。
彼らも、少なくとも小型狂気相手には一人一人が十分な戦力になるはずだった。特に元強化人間であったり軍系の者は、集団統率力や狂気相手への慣れという点では単純な精霊との契約の強さという点では測れない部分もあるだろう。
高瀬 康太(kz0274)も今は、元居た統一宇宙軍の者たちと合流し、共に闘う構えだ。
「敵の中心と思われるのはやはり、狂気型、ですか。お馴染み、等と親しみのあるような言い方はしたくありませんが……しかし、我らがここに来た意義を見せるとき、ではあるのでしょうね」
友軍に言って聞かせるように、しっかりとした声で康太は告げる。
合わせて、いかにも軍人らしく、これまでの恨み辛み、あるいは武勇伝などを語り合い士気を高め合い──やがて。そんな軽口、無駄口、無駄ではない口すらも詰まるほどに、場に緊張が満ちていく。
ミシリと。
何もない空に、避けるような音を聞いただろうか?
現れてくる。歪なクラゲじみた姿。それを一層禍々しくする一つ目。懐かしむ──ほど、最後に見たのはそれほど前でもなかっただろうか。
そして、それはそんな暖かみのある言葉で表すような感情ではない。
──……そう、それは。
(何、だ?)
あっという間に数を増やしつつある小型狂気たち。それらが『出てきている』、その空間。見通すことは出来ないその先に……。
(何が……居るんだ。何が出てくる?)
言いようのない感覚を覚えて、康太は銃を握りなおす。
それはひどく、身体の内側から馴染むような。
だが決して懐かしみたくなどない感覚。
「……五月蠅い」
湧き上がる何かを抑えるように、低く。
「今更怯えも立ち止まりも、迷いもするか……人類を守るために、VOIDは討つ! 今も昔も、僕が戦場に立つ理由はそれだ!」
それから力強く、叫ぶ。
一斉射撃の号令。
オペレーション・ブラッドアウト。戦端はここに、開かれた。
解説
●状況
オペレーション・ブラッドアウト。
その開幕戦となります。
グラウンドゼロに出現を始めた敵を、出てくる端から迎撃してください。
敵の流入速度が現戦力で対応不能と判断したら当作戦は終了、本戦へ引き継ぎとなります。
タイミング毎に出現出来る敵の種類が増え、状況が変化します。
その為作戦状況を以下のように「スタック」として管理します。
・第一スタック
小型狂気のみがどんどん出てきます。このうちにどれだけ数を減らせるかが肝となります。
リアルブルーからの新規勢力がもっとも健全に機能するタイミングでもあります。
・第二スタック
サイズ2の「シェオル型」が登場するようになります。詳細は後述。
それ自体強力な個体ですが、状態異常を発生させるため、抵抗が低い、あるいはトラウマを想起させたものが後退を求める場面もあります。
・第三スタック
サイズ3の人型狂気が出現するようになります。純粋に体力も威力もある大型の強敵との戦いとなりますが、その他何がどうなってるかは正に「それまで次第」でしょう。
体力的に問題なければ、全スタックにすべて存在していることは出来ます。
逆に温存のために「nスタックのみ参戦」と宣言することも可とします。
●敵について
・小型狂気
いつもの。
・シェオル型(シェオル・スペリオルゴースト)
3mほどのデフォルメした人形が闇に覆われた姿で、等身は少年めいている。目前3×3sqに、マテリアル汚染による「3ターン、セットアップ終了時に範囲内の者に【BS:混乱(強度3)】を与える空間を作り出す」能力を持つ。この混乱に掛かったものは周囲を全て敵と誤認し暴れ回り、その姿は「暴走した強化人間」を彷彿とさせる。
また周囲を取り巻く闇からは恐怖・嫌悪・後悔・喪失感といった、「リアルブルーで強化人間が向けられた負の感情」が感じられる。
・大型狂気
サイズ3.人型。巨大レーザー剣による周辺全方位薙ぎ払いと、強力な直線収束レーザー
オペレーション・ブラッドアウト。
その開幕戦となります。
グラウンドゼロに出現を始めた敵を、出てくる端から迎撃してください。
敵の流入速度が現戦力で対応不能と判断したら当作戦は終了、本戦へ引き継ぎとなります。
タイミング毎に出現出来る敵の種類が増え、状況が変化します。
その為作戦状況を以下のように「スタック」として管理します。
・第一スタック
小型狂気のみがどんどん出てきます。このうちにどれだけ数を減らせるかが肝となります。
リアルブルーからの新規勢力がもっとも健全に機能するタイミングでもあります。
・第二スタック
サイズ2の「シェオル型」が登場するようになります。詳細は後述。
それ自体強力な個体ですが、状態異常を発生させるため、抵抗が低い、あるいはトラウマを想起させたものが後退を求める場面もあります。
・第三スタック
サイズ3の人型狂気が出現するようになります。純粋に体力も威力もある大型の強敵との戦いとなりますが、その他何がどうなってるかは正に「それまで次第」でしょう。
体力的に問題なければ、全スタックにすべて存在していることは出来ます。
逆に温存のために「nスタックのみ参戦」と宣言することも可とします。
●敵について
・小型狂気
いつもの。
・シェオル型(シェオル・スペリオルゴースト)
3mほどのデフォルメした人形が闇に覆われた姿で、等身は少年めいている。目前3×3sqに、マテリアル汚染による「3ターン、セットアップ終了時に範囲内の者に【BS:混乱(強度3)】を与える空間を作り出す」能力を持つ。この混乱に掛かったものは周囲を全て敵と誤認し暴れ回り、その姿は「暴走した強化人間」を彷彿とさせる。
また周囲を取り巻く闇からは恐怖・嫌悪・後悔・喪失感といった、「リアルブルーで強化人間が向けられた負の感情」が感じられる。
・大型狂気
サイズ3.人型。巨大レーザー剣による周辺全方位薙ぎ払いと、強力な直線収束レーザー
マスターより
凪池シリルです。
いやあ名リメイクだった。いや元から結構私は好きでしたよ? そんなBGM。
基本は後に行くほど大変ですが、その為に前が頑張るのも重要です。
さあ、貴方はどんな役割を己に見出しますか?
また強化人間ネタかよもういい加減慣れたよ、とはお思いでしょうが。
皆さんはそうでもこの場に元強化人間の方も少なくないし、場合によっては暴走経験者もいるかもしれません。まあそんな状況というわけです。
例によってNPCは「適宜自己判断するので皆さんの作戦が順当に行くなら放置でOK」です。あえて関わりたい人だけどうぞ。
気付けば砂糖パートと殺意パートになってしまったなははは。
いやあ名リメイクだった。いや元から結構私は好きでしたよ? そんなBGM。
基本は後に行くほど大変ですが、その為に前が頑張るのも重要です。
さあ、貴方はどんな役割を己に見出しますか?
また強化人間ネタかよもういい加減慣れたよ、とはお思いでしょうが。
皆さんはそうでもこの場に元強化人間の方も少なくないし、場合によっては暴走経験者もいるかもしれません。まあそんな状況というわけです。
例によってNPCは「適宜自己判断するので皆さんの作戦が順当に行くなら放置でOK」です。あえて関わりたい人だけどうぞ。
気付けば砂糖パートと殺意パートになってしまったなははは。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/02/09 07:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/01/28 00:14:15 |
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相談卓 エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142) 人間(リアルブルー)|30才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/01/31 05:19:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/01/30 01:03:00 |