ゲスト
(ka0000)
【東幕】恩讐越想
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/03/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/03/26 22:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
※このシナリオは(赤山比で)難易度が“超”高く設定されています。貴方の大事な装備アイテムの損失、重体や再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
なお、登場するNPCも、皆様と同様、重体や再起不能、死亡判定があり、容赦なく判定されます。
●戦士、立つ
とある療養室のベッドで、長い黒髪が特徴的なスレンダーな女性がリアルブルー製のライフルを丹念に確認していた。
静寂に包まれた中、ガチャンと機構を動かす音が響く。
「悪いけど、止めても無駄よ。私はね、根に持つタイプなの」
ベッド脇で簡易椅子に座っている息子に呼びかけた。
「……母さんがどうしても行くなら、止めないよ」
「親友を殺されて、このまま黙って死ぬなんて私にはできない」
元強化人間であった星加 籃奈(kz0247)とその息子である孝純の二人の元に届いた、ある女性の戦死連絡。
最期の時をゆっくりとベッドで待っていた籃奈にとって、その知らせは衝撃的であった。
「知ってるよ。母さんも、父さんも『戦士』なんだって」
諦めたように孝純は言う。
家庭の事が二の次ではない。やらなければならない想いがある。それだけだと。
それに、“最後のお別れ”は既に済ましているつもりだった。母親が戦場に行って帰ってこなくとも、孝純には、その覚悟ができている。
いや、むしろ、ベッドの上で枯れるように最期を迎えるよりも、母親が望むのであれば、戦って最期を迎える事を尊重したい。
「……ありがとう、孝純」
「最期の出撃なんだから、ちゃんと勝ってきてよ」
「当然だ」
ライフルをベッドサイドテーブルに置くと、息子に腕を伸ばした。
ギュっと力強く抱き締める――これが、親子の分かれとなるから。
「僕は出先機関を片付けてくるから、リゼリオまでは一緒だよ」
「あぁ……孝純。最後に、至らない母親からのお願いを聞いてくれるか?」
「母さんは、僕にとって最高の母親だよ」
頷きながら笑顔で応えた愛する息子に籃奈はゆっくりと告げる。
「生きて。父さんや母さん、牡丹の分も……。孝純には、その為の力も、想いも、あるのだから」
●アルテミス小隊、東方へ
東方での大事件の知らせはアルテミス小隊にも届いていた。
「…………」
思い詰めた表情で、紡伎 希(kz0174)は戦闘結果の内容を記した報告書を見つめていた。
何か、言葉を発せようとするが、その都度、言葉にならず、閉じる。
そんな事を随分と長い時間、繰り返していた。
騎士ノセヤは、希の姿を見守る――戦死者名簿の中に、彼女と関わりが深い人物が多数含まれていたのは知っていたから。
(……こんな時は、なんて声を掛ければいいんですかね、ソルラ先輩……)
心の中でノセヤは今は亡き先輩の姿を思い浮かべながら呟く。
その時、部屋の隅に置かれていた巨大な棺桶のような鞘がカタっと動いた気がした。
「……私は、私は、決して絶望しません」
小さく、それでも力強く、希は言葉を発した。
ノセヤは内心、ホッとする。落ち込んだまま塞ぎ込んだらどうしようかと思っていたからだ。
「現状、王国は他国へ援助を出していられる状況ではありません。しかし、辺境のドワーフ王が東方に出向いたという情報もありますので、王国としても何もしない訳にはいきません」
「……つまり、東方に兵を出すという事でしょうか?」
「正規兵を送り込むのは流石に無理がありますが、東方に義理がある者や一部の鬼達は志願しているので、彼らと共にアルテミス小隊として出撃して欲しいのです」
要は外交上の問題という事だろう。
ただ、スメラギ(kz0158)と交流があるシスティーナ・グラハム(kz0020)女王の事だ。
国内に影響を大きく及ぼさないようにしつつ、派兵の手段を考えたかもしれない。
「リゼリオで義勇兵らと共に部隊を編成。憤怒討伐への出撃を命じる」
「畏まりました。アルテミス小隊、出撃致します」
決意と共に希はノセヤからの命令に答えた。
●憤怒本陣最深部
玉座の間に押し込められたような形で狐卯猾が佇んでいた。
予想通り、ハンターや幕府軍などの人間達が押し寄せてきている。
「良い動きね。でも、今更よ。ここをしのぎ切れば、もう障害は無い」
幕府軍にまとまった兵力はないはずだ。
つまり、攻めてきているのは烏合の衆であり、東方に僅かに残された戦力に過ぎない。
返り討ちにすれば、暫くは、静かになるだろう。その隙に負のマテリアルを回復すればいいのだ。
「力が回復すれば、人間共の及ばない所でゲートを開く方法を模索すればいいだけ」
例えば、憤怒本陣の南に広がる広大な大地……とか。
機会はいくらでもあるのだと自身を落ち着かせる。
「一先ずは、人間共を追い払う方法ね」
そう言いながら、狐卯猾は周囲の壁や床に魔法陣を描き始めた。
ここは憤怒本陣である。地形の利は憤怒側にあるのだ。
溢れ出てくる負のマテリアルを用いて“凶術”を組む。
「……私にも影響はあるけど、ここまで来たのだから、憤怒らしく“殴り合い”なんてどうかしらね」
前回の戦いでは厄介な術に押され気味になった。
だから、それらを防ぐ手段として、“凶術”を使う事にしたのだ。
「それに私には“力”がある。負けるはずがないわ!」
強大な邪神の力と吸収した虚博の能力があれば、ハンターに負けるはずがない。
自信満々に叫ぶ狐卯猾であった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
※このシナリオは(赤山比で)難易度が“超”高く設定されています。貴方の大事な装備アイテムの損失、重体や再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
なお、登場するNPCも、皆様と同様、重体や再起不能、死亡判定があり、容赦なく判定されます。
●戦士、立つ
とある療養室のベッドで、長い黒髪が特徴的なスレンダーな女性がリアルブルー製のライフルを丹念に確認していた。
静寂に包まれた中、ガチャンと機構を動かす音が響く。
「悪いけど、止めても無駄よ。私はね、根に持つタイプなの」
ベッド脇で簡易椅子に座っている息子に呼びかけた。
「……母さんがどうしても行くなら、止めないよ」
「親友を殺されて、このまま黙って死ぬなんて私にはできない」
元強化人間であった星加 籃奈(kz0247)とその息子である孝純の二人の元に届いた、ある女性の戦死連絡。
最期の時をゆっくりとベッドで待っていた籃奈にとって、その知らせは衝撃的であった。
「知ってるよ。母さんも、父さんも『戦士』なんだって」
諦めたように孝純は言う。
家庭の事が二の次ではない。やらなければならない想いがある。それだけだと。
それに、“最後のお別れ”は既に済ましているつもりだった。母親が戦場に行って帰ってこなくとも、孝純には、その覚悟ができている。
いや、むしろ、ベッドの上で枯れるように最期を迎えるよりも、母親が望むのであれば、戦って最期を迎える事を尊重したい。
「……ありがとう、孝純」
「最期の出撃なんだから、ちゃんと勝ってきてよ」
「当然だ」
ライフルをベッドサイドテーブルに置くと、息子に腕を伸ばした。
ギュっと力強く抱き締める――これが、親子の分かれとなるから。
「僕は出先機関を片付けてくるから、リゼリオまでは一緒だよ」
「あぁ……孝純。最後に、至らない母親からのお願いを聞いてくれるか?」
「母さんは、僕にとって最高の母親だよ」
頷きながら笑顔で応えた愛する息子に籃奈はゆっくりと告げる。
「生きて。父さんや母さん、牡丹の分も……。孝純には、その為の力も、想いも、あるのだから」
●アルテミス小隊、東方へ
東方での大事件の知らせはアルテミス小隊にも届いていた。
「…………」
思い詰めた表情で、紡伎 希(kz0174)は戦闘結果の内容を記した報告書を見つめていた。
何か、言葉を発せようとするが、その都度、言葉にならず、閉じる。
そんな事を随分と長い時間、繰り返していた。
騎士ノセヤは、希の姿を見守る――戦死者名簿の中に、彼女と関わりが深い人物が多数含まれていたのは知っていたから。
(……こんな時は、なんて声を掛ければいいんですかね、ソルラ先輩……)
心の中でノセヤは今は亡き先輩の姿を思い浮かべながら呟く。
その時、部屋の隅に置かれていた巨大な棺桶のような鞘がカタっと動いた気がした。
「……私は、私は、決して絶望しません」
小さく、それでも力強く、希は言葉を発した。
ノセヤは内心、ホッとする。落ち込んだまま塞ぎ込んだらどうしようかと思っていたからだ。
「現状、王国は他国へ援助を出していられる状況ではありません。しかし、辺境のドワーフ王が東方に出向いたという情報もありますので、王国としても何もしない訳にはいきません」
「……つまり、東方に兵を出すという事でしょうか?」
「正規兵を送り込むのは流石に無理がありますが、東方に義理がある者や一部の鬼達は志願しているので、彼らと共にアルテミス小隊として出撃して欲しいのです」
要は外交上の問題という事だろう。
ただ、スメラギ(kz0158)と交流があるシスティーナ・グラハム(kz0020)女王の事だ。
国内に影響を大きく及ぼさないようにしつつ、派兵の手段を考えたかもしれない。
「リゼリオで義勇兵らと共に部隊を編成。憤怒討伐への出撃を命じる」
「畏まりました。アルテミス小隊、出撃致します」
決意と共に希はノセヤからの命令に答えた。
●憤怒本陣最深部
玉座の間に押し込められたような形で狐卯猾が佇んでいた。
予想通り、ハンターや幕府軍などの人間達が押し寄せてきている。
「良い動きね。でも、今更よ。ここをしのぎ切れば、もう障害は無い」
幕府軍にまとまった兵力はないはずだ。
つまり、攻めてきているのは烏合の衆であり、東方に僅かに残された戦力に過ぎない。
返り討ちにすれば、暫くは、静かになるだろう。その隙に負のマテリアルを回復すればいいのだ。
「力が回復すれば、人間共の及ばない所でゲートを開く方法を模索すればいいだけ」
例えば、憤怒本陣の南に広がる広大な大地……とか。
機会はいくらでもあるのだと自身を落ち着かせる。
「一先ずは、人間共を追い払う方法ね」
そう言いながら、狐卯猾は周囲の壁や床に魔法陣を描き始めた。
ここは憤怒本陣である。地形の利は憤怒側にあるのだ。
溢れ出てくる負のマテリアルを用いて“凶術”を組む。
「……私にも影響はあるけど、ここまで来たのだから、憤怒らしく“殴り合い”なんてどうかしらね」
前回の戦いでは厄介な術に押され気味になった。
だから、それらを防ぐ手段として、“凶術”を使う事にしたのだ。
「それに私には“力”がある。負けるはずがないわ!」
強大な邪神の力と吸収した虚博の能力があれば、ハンターに負けるはずがない。
自信満々に叫ぶ狐卯猾であった。
解説
●目的
憤怒王分体狐卯猾討伐
●内容
憤怒本陣に追い詰めた憤怒王分体狐卯猾を討伐する
●状況
スメラギ(kz0158)の結界により、狐卯猾はそのままの姿だと本陣からの脱出ができない
また、結界の副次的な効果によって、狐卯猾はサイズダウンしている
狐卯猾の直掩として多数の憤怒歪虚は、アルテミス小隊や義勇兵らが対応しており、ハンター達は狐卯猾戦に専念できる
●地形
憤怒本陣深部は洞窟状になっている
狐卯猾はその一番奥に引っ込んでおり、背面と側面は壁の為、回り込めない
天井もあるので、狐卯猾は『大空形態』時に浮遊する事ができない
●凶術
ハンター達の襲撃に対し、狐卯猾は“凶術”を張って待ち構えている
“凶術”の正体は不明だが、既存のハンタースキルで解除できるものではなく、また、その効果は狐卯猾自身にも及ぶ
効果は狐卯猾が倒されるまで継続する
●味方勢力
アルテミス小隊(義勇兵含む)
全員が覚醒者。クラスも種族も様々であり、十数名から成る
基本的には狐卯猾の直掩と戦闘している
紡伎 希(kz0174)
詳細はNPCページ参照。アルテミス小隊を率いる
【魔装】の類は身に着けていない
星加 籃奈(kz0247)
詳細はNPCページ参照。義勇兵の一人として参戦
元強化人間。特殊な環境にいた事もあり、余命幾ばくも無い
●敵勢力
狐卯猾 サイズ4
前回の戦いでダメージを負ったまま
サイズダウンしているが、他能力は健在
特殊能力については【東幕】連動ページ内も参照の事
また、狐卯猾自身の能力として下記の依頼報告書の参照も強く推奨する
・【詩天】後詰の陣にて
・【東幕】幕引きは誰ぞ
・【東幕】憤怒溶岩
・【東幕】御登箭領防衛戦
・【東幕】誓いの記し
・【東幕】篝火狐鳴
●アルテミス小隊
アルテミス小隊登録ハンターには特別ルールがありますので、別途『小隊員への協力要請表明卓』を確認して下さい
●質問卓
希も籃奈も討伐隊を率いる訳ではないので質問には答えられません
憤怒王分体狐卯猾討伐
●内容
憤怒本陣に追い詰めた憤怒王分体狐卯猾を討伐する
●状況
スメラギ(kz0158)の結界により、狐卯猾はそのままの姿だと本陣からの脱出ができない
また、結界の副次的な効果によって、狐卯猾はサイズダウンしている
狐卯猾の直掩として多数の憤怒歪虚は、アルテミス小隊や義勇兵らが対応しており、ハンター達は狐卯猾戦に専念できる
●地形
憤怒本陣深部は洞窟状になっている
狐卯猾はその一番奥に引っ込んでおり、背面と側面は壁の為、回り込めない
天井もあるので、狐卯猾は『大空形態』時に浮遊する事ができない
●凶術
ハンター達の襲撃に対し、狐卯猾は“凶術”を張って待ち構えている
“凶術”の正体は不明だが、既存のハンタースキルで解除できるものではなく、また、その効果は狐卯猾自身にも及ぶ
効果は狐卯猾が倒されるまで継続する
●味方勢力
アルテミス小隊(義勇兵含む)
全員が覚醒者。クラスも種族も様々であり、十数名から成る
基本的には狐卯猾の直掩と戦闘している
紡伎 希(kz0174)
詳細はNPCページ参照。アルテミス小隊を率いる
【魔装】の類は身に着けていない
星加 籃奈(kz0247)
詳細はNPCページ参照。義勇兵の一人として参戦
元強化人間。特殊な環境にいた事もあり、余命幾ばくも無い
●敵勢力
狐卯猾 サイズ4
前回の戦いでダメージを負ったまま
サイズダウンしているが、他能力は健在
特殊能力については【東幕】連動ページ内も参照の事
また、狐卯猾自身の能力として下記の依頼報告書の参照も強く推奨する
・【詩天】後詰の陣にて
・【東幕】幕引きは誰ぞ
・【東幕】憤怒溶岩
・【東幕】御登箭領防衛戦
・【東幕】誓いの記し
・【東幕】篝火狐鳴
●アルテミス小隊
アルテミス小隊登録ハンターには特別ルールがありますので、別途『小隊員への協力要請表明卓』を確認して下さい
●質問卓
希も籃奈も討伐隊を率いる訳ではないので質問には答えられません
マスターより
●挨拶
こんばんわ。AdivMSの赤山です。もはや、言葉は不要でしょう。
想いすべてが込められたプレイングをお待ちしております。
●攻略のヒント
『【東幕】篝火狐鳴』の反省を活かしていただければと思います。
言うまでもない事ですが、依頼の失敗は、NPCも含め、重大な結果となりますので心してください。
こんばんわ。AdivMSの赤山です。もはや、言葉は不要でしょう。
想いすべてが込められたプレイングをお待ちしております。
●攻略のヒント
『【東幕】篝火狐鳴』の反省を活かしていただければと思います。
言うまでもない事ですが、依頼の失敗は、NPCも含め、重大な結果となりますので心してください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/03/27 07:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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☆小隊員への協力要請表明卓☆ 紡伎 希(kz0174) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/03/12 20:27:20 |
|
![]() |
狐卯猾、追撃戦 銀 真白(ka4128) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/03/12 20:18:53 |
|
![]() |
情報まとめ 銀 真白(ka4128) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/03/10 13:28:00 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/03/11 18:11:03 |