ゲスト
(ka0000)
【陶曲】求めよ、さらば与えられん・3
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/15 22:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
太陽は西に傾きつつあった。
あと2時間もすれば、完全に沈むだろう。
「その前に決着をつける……ですか」
同盟軍中尉メリンダ・ドナーティ(kz0041)は、通信機から伝えられる命令に息を呑みこむ。
ポルトワールからほど近い街道沿いの駐屯地は、今や歪虚の巣と化していた。
中にいるのはかつての同盟軍大佐である契約者ネスタ。そして彼と行動を共にしている、金属製の骸骨という見た目をした歪虚達だ。
駐屯地の兵士を人質に立てこもっていたが、ハンター達の強行作戦により人質は奪還されている。
このまま駐屯地に籠っている理由がほかになければ、夜陰に乗じて脱出する可能性がある。
駐屯地の前では同盟陸軍が展開、監視と攻撃に当たっているが、メリンダ含め一般人ばかりである。
今のところどうにか踏ん張っているが、仮に大佐が歪虚を率いて突進してくれば、押さえることはできないだろう。
逃げてくれれば同盟陸軍に被害は出ないかもしれないが、この先どこでどんな災厄となるかわからない。
投光器もあるが、敵がその気になれば簡単に破壊できるだろう。
闇の中、目前で灯を奪われたときの心理的なショックは計り知れない。
急ぐ必要があるのは確かだった。
これまでは大佐の「良心」や「動機」を前提としていたが、契約者と変じた以上、一般兵であることはウィークポイントでしかないのだ。
「ですが……ですが、人員が充分とは言えません」
メリンダは乾いた喉から声を絞り出す。
今回の作戦に参加したハンターには負傷者が出ている。
引き続き突入を依頼するには、回復のための時間が必要だった。
だが続く言葉に、メリンダはさらに驚くことになる。
『増援は既にポルトワールを出発している。イザイア・バッシ(kz0104)名誉大将が同行されているので、指示を仰ぐように』
メリンダは、雑音で内容を聞き間違えたのかと思った。
だが二度ほど深く呼吸し、勤めて冷静に囁く。
「流石に危険すぎます。すぐに連絡してお止めしてください」
『名誉大将たってのご希望だ。今回の責任は自分にある、と仰っている』
――犠牲者が増えるだけではないですか!
それを言葉にすることはできない。
メリンダがいるのは、同盟軍の陣中なのだ。
通信を終えたメリンダに、アスタリスク(kz0234)が声をかける。
「どうかしましたか」
「いえ、すみません。詳しくは皆様ご一緒に説明しますね」
メリンダはなるべくいつも通りにふるまおうとする。
「そういえば、お怪我されたと聞きましたが」
アスタリスクの服はところどころ傷んでいたが、黒い生地は血の色を紛らわせる。
「問題ありません。覚醒者というのは結構便利なのですよ」
そこでアスタリスクは穏やかな笑みを収める。
「逆に言えば、時間をかければ『敵』も回復している可能性があります」
「そう、ですね……」
「ただネスタ大佐はそうはいかないでしょう」
メリンダも知識としては知っていた。
契約者に関する情報は少ないが、それでも軍隊ではある程度の情報が得られる。
覚醒者ではない一般人が契約者になることはまれだと言われている。それは体が「もたない」からだ。
それなりに高位と思われる歪虚が、弱くすぐに使い物にならなくなる存在を傍に置く理由がない。それが「普通」だった。
だからこそ、彼らの言う「あのお方」が誰なのか、何の目的をもっているのか、見当がつけられないのだ。
――いや、おそらく予測はついている。信じがたい存在の、荒唐無稽すぎる理由が――。
冷たい風が、街道を吹き抜けていく。
それは静まり返った駐屯地の建物から吹き出してくるように思えた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
太陽は西に傾きつつあった。
あと2時間もすれば、完全に沈むだろう。
「その前に決着をつける……ですか」
同盟軍中尉メリンダ・ドナーティ(kz0041)は、通信機から伝えられる命令に息を呑みこむ。
ポルトワールからほど近い街道沿いの駐屯地は、今や歪虚の巣と化していた。
中にいるのはかつての同盟軍大佐である契約者ネスタ。そして彼と行動を共にしている、金属製の骸骨という見た目をした歪虚達だ。
駐屯地の兵士を人質に立てこもっていたが、ハンター達の強行作戦により人質は奪還されている。
このまま駐屯地に籠っている理由がほかになければ、夜陰に乗じて脱出する可能性がある。
駐屯地の前では同盟陸軍が展開、監視と攻撃に当たっているが、メリンダ含め一般人ばかりである。
今のところどうにか踏ん張っているが、仮に大佐が歪虚を率いて突進してくれば、押さえることはできないだろう。
逃げてくれれば同盟陸軍に被害は出ないかもしれないが、この先どこでどんな災厄となるかわからない。
投光器もあるが、敵がその気になれば簡単に破壊できるだろう。
闇の中、目前で灯を奪われたときの心理的なショックは計り知れない。
急ぐ必要があるのは確かだった。
これまでは大佐の「良心」や「動機」を前提としていたが、契約者と変じた以上、一般兵であることはウィークポイントでしかないのだ。
「ですが……ですが、人員が充分とは言えません」
メリンダは乾いた喉から声を絞り出す。
今回の作戦に参加したハンターには負傷者が出ている。
引き続き突入を依頼するには、回復のための時間が必要だった。
だが続く言葉に、メリンダはさらに驚くことになる。
『増援は既にポルトワールを出発している。イザイア・バッシ(kz0104)名誉大将が同行されているので、指示を仰ぐように』
メリンダは、雑音で内容を聞き間違えたのかと思った。
だが二度ほど深く呼吸し、勤めて冷静に囁く。
「流石に危険すぎます。すぐに連絡してお止めしてください」
『名誉大将たってのご希望だ。今回の責任は自分にある、と仰っている』
――犠牲者が増えるだけではないですか!
それを言葉にすることはできない。
メリンダがいるのは、同盟軍の陣中なのだ。
通信を終えたメリンダに、アスタリスク(kz0234)が声をかける。
「どうかしましたか」
「いえ、すみません。詳しくは皆様ご一緒に説明しますね」
メリンダはなるべくいつも通りにふるまおうとする。
「そういえば、お怪我されたと聞きましたが」
アスタリスクの服はところどころ傷んでいたが、黒い生地は血の色を紛らわせる。
「問題ありません。覚醒者というのは結構便利なのですよ」
そこでアスタリスクは穏やかな笑みを収める。
「逆に言えば、時間をかければ『敵』も回復している可能性があります」
「そう、ですね……」
「ただネスタ大佐はそうはいかないでしょう」
メリンダも知識としては知っていた。
契約者に関する情報は少ないが、それでも軍隊ではある程度の情報が得られる。
覚醒者ではない一般人が契約者になることはまれだと言われている。それは体が「もたない」からだ。
それなりに高位と思われる歪虚が、弱くすぐに使い物にならなくなる存在を傍に置く理由がない。それが「普通」だった。
だからこそ、彼らの言う「あのお方」が誰なのか、何の目的をもっているのか、見当がつけられないのだ。
――いや、おそらく予測はついている。信じがたい存在の、荒唐無稽すぎる理由が――。
冷たい風が、街道を吹き抜けていく。
それは静まり返った駐屯地の建物から吹き出してくるように思えた。
解説
●このシナリオについて
前回のシナリオから時系列的に連続しています。
グラシナご参加の場合は、此方が早い(=前回のシナリオの時期)と解釈します。
前回セットしたスキルは回数半減とします。負傷は回復済み(増援が回復薬を持ち込んだとします)。
また今回からご参加いただく方は、バッシ名誉大将と共に到着となります。
●目的
駐屯地に籠った歪虚の殲滅/全員建物の2階にいると思われる
・ネスタ大佐/元は一般人の契約者。陸軍の地位向上と、一般兵士を無駄に死なせない軍の運用を目指していた。近接・射撃攻撃。
・白スケルトン×2/金属製の骸骨のような姿。黒ずくめの軍服を着ているが、かなり傷んでおり、本体が見える状態。
近接・射撃に優れる。常にネスタ大佐の傍にいる。知能はあるようだが、会話は成り立たない。
・金スケルトン×1/白より少し小さい。周囲10SCの空間内の味方魔法防御力を常時大幅アップ。
触れた人間に変身する能力、半径500mの通信を遮断する能力あり。行使できるのはどちらかひとつで、使用中は動けない。
金属製に見えるが触手のように両腕を伸ばして攻撃することができる。人間との会話可能。
●作戦/いずれかを相談の上決定。特に指示がなければAとする。
A/建物に潜入して対戦する。確実に敵と遭遇できるが、内部は砲撃で破壊されており危険が大きい。
B/敵を外へ引き出して戦闘。確実に引き出すには何らかの方策が必要。Aより危険度↓難易度↑
●NPC
・バッシ名誉大将/ネスタ大佐と志を同じくしていた。
今回の暴走に責任を感じており、説得できないかと考えている(自分の命を賭けてもと考えている節もある)
・アスタリスク/同盟軍傭兵部隊所属。格闘士。防御に秀でるがメイン攻撃はほぼ近接のみ。射撃は命中率高いが攻撃力低め。
・サリム/アスタリスクの部下。機導師。
・メリンダ/同盟軍所属。一般人。成り行き上同行しているが本来の仕事は報道官。
前回のシナリオから時系列的に連続しています。
グラシナご参加の場合は、此方が早い(=前回のシナリオの時期)と解釈します。
前回セットしたスキルは回数半減とします。負傷は回復済み(増援が回復薬を持ち込んだとします)。
また今回からご参加いただく方は、バッシ名誉大将と共に到着となります。
●目的
駐屯地に籠った歪虚の殲滅/全員建物の2階にいると思われる
・ネスタ大佐/元は一般人の契約者。陸軍の地位向上と、一般兵士を無駄に死なせない軍の運用を目指していた。近接・射撃攻撃。
・白スケルトン×2/金属製の骸骨のような姿。黒ずくめの軍服を着ているが、かなり傷んでおり、本体が見える状態。
近接・射撃に優れる。常にネスタ大佐の傍にいる。知能はあるようだが、会話は成り立たない。
・金スケルトン×1/白より少し小さい。周囲10SCの空間内の味方魔法防御力を常時大幅アップ。
触れた人間に変身する能力、半径500mの通信を遮断する能力あり。行使できるのはどちらかひとつで、使用中は動けない。
金属製に見えるが触手のように両腕を伸ばして攻撃することができる。人間との会話可能。
●作戦/いずれかを相談の上決定。特に指示がなければAとする。
A/建物に潜入して対戦する。確実に敵と遭遇できるが、内部は砲撃で破壊されており危険が大きい。
B/敵を外へ引き出して戦闘。確実に引き出すには何らかの方策が必要。Aより危険度↓難易度↑
●NPC
・バッシ名誉大将/ネスタ大佐と志を同じくしていた。
今回の暴走に責任を感じており、説得できないかと考えている(自分の命を賭けてもと考えている節もある)
・アスタリスク/同盟軍傭兵部隊所属。格闘士。防御に秀でるがメイン攻撃はほぼ近接のみ。射撃は命中率高いが攻撃力低め。
・サリム/アスタリスクの部下。機導師。
・メリンダ/同盟軍所属。一般人。成り行き上同行しているが本来の仕事は報道官。
マスターより
いつもお世話になっております、樹です。
色んな意味で時間が限られています。
これが最後の機会でしょう。大佐に引導を渡していただけますよう、お願いします。
尚、名誉大将は高齢の一般人です。攻撃を受けたらあっという間に倒れますので、ご注意ください。冷や水注意。
【陶曲】グランドシナリオと重体期間は被らないと思いますが、時系列を気にされる場合はご注意ください。
なお前回参加で今回不参加のPC様がおいでの場合は、人質になっていた兵士をポルトワールまで送り届けるために離脱したのだと考えます。
※ご質問には原則としてNPCが分かる範囲でお答えしますが、出発24時間前までをMS確認期限とします。ご了承ください。
色んな意味で時間が限られています。
これが最後の機会でしょう。大佐に引導を渡していただけますよう、お願いします。
尚、名誉大将は高齢の一般人です。攻撃を受けたらあっという間に倒れますので、ご注意ください。冷や水注意。
【陶曲】グランドシナリオと重体期間は被らないと思いますが、時系列を気にされる場合はご注意ください。
なお前回参加で今回不参加のPC様がおいでの場合は、人質になっていた兵士をポルトワールまで送り届けるために離脱したのだと考えます。
※ご質問には原則としてNPCが分かる範囲でお答えしますが、出発24時間前までをMS確認期限とします。ご了承ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/14 01:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2019/03/31 22:33:04 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/03/31 20:20:19 |
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相談所 カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/04/01 21:22:18 |