ゲスト
(ka0000)
【AP】過去より、現在に向けて
マスター:音無奏

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在14人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~25
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/21 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
他人の事ならそいつがどんな決断をしたって構わない。
そうすると決めたのは気持ちを知りようもない他人で、決めたその道を歩くのも自分じゃない。
外野には推し量ることの出来ない葛藤があるのだろう、その気持ちを尊重するという名目の元、他人はいくらでも無関心になれる。
でもそれが自分の話になるとどうしてこうも心苦しくなるのか。
人間は衝動的で、刹那的。一時間前の自分の考えがさっぱり理解出来ないなんてこともざらにある。
一年もあれば最早別人と言ってもいいだろう、自分のはずなのに、自分と異なる考えを持っているのだ。
でも、いつだって後悔は先に立たない。過去にあるものは現在に手を伸ばす事が出来ず、ただ見送る事だけを許されている。
「どうしてそうなった」
過去の自分からの問いかけに、現在の自分は苦さを交えて押し黙る。
未熟ゆえだと、ずる賢い大人がするように煙に撒く事は簡単だったが、異なる考えを持つ自分がそれで納得するはずもない。
自分のはずなのに、なんでお前は違う。きちんと、そうした理由を言葉にしないといけないのだ。
「馬鹿な選択だったとは思うが、後悔はしていない」
仕方なかった、言葉にするとなんと拙い言い訳だろうか。
決断に使った時間は一秒か、それとも一年か。過去の自分も、今の自分も納得できる100点満点の答えがあったらきっと振り返るくらいはしただろう。
でも、そんな答えはいつだって見つからない、決断を迫られれば視野だって狭くなり、振り返れば馬鹿な選択をしている。
「崩れかけた状況を、一人で引き受けることで食い止めた。馬鹿だ、間違いない。でもその時の私はそれが出来ると思った」
「その結果がこれか」
「……ああ」
自分に詰られる夢とはなんとも心苦しい、うららかな春を目前にして見たい夢ではなかった。
やり直しの仮定をする気はない、自分の事だから、弱さも、決断も含めて受け止めないと自分は前に歩けない。
「傲慢さには相応の振る舞いがある、傲慢だった当時の私は、言動相応に力を示す必要があった、受け止めきれなかった対価を払うとしても」
「アホだな」
「……未来のお前の事だ、馬鹿め」
その『傲慢だった過去の自分』に言い放てば、未来を見た分思うところがあるのか、過去の自分は押し黙った。
「対価は払った、それに対して文句がないとは言わない、今見ても言いたい事だらけだ」
だが、とため息をついて現在の自分は言葉を続ける。
「傲慢が直った、枷をつける羽目になったのも私にはお似合いだ。今の仕事に不満がある訳でもない、だから、これでいい」
「……何のためにその姿を見せた」
「そりゃあ、昔の私に言いたい事なんて、『傲慢の果てにこうなる』以外ないからな」
クソみたいな夢だなと呟く過去の自分に、全くだと同意する現在の自分。
それ以上の詰り合いはない、どの道に自傷しかならないのだから。
…………。
「シャルルは、昔の話をするのを嫌がるよね」
「……そりゃあまぁ、昔の自分ってのは、自分のはずなのに、馬鹿で、愚かで、価値観が違う他人だからな」
他人の事ならそいつがどんな決断をしたって構わない。
そうすると決めたのは気持ちを知りようもない他人で、決めたその道を歩くのも自分じゃない。
外野には推し量ることの出来ない葛藤があるのだろう、その気持ちを尊重するという名目の元、他人はいくらでも無関心になれる。
でもそれが自分の話になるとどうしてこうも心苦しくなるのか。
人間は衝動的で、刹那的。一時間前の自分の考えがさっぱり理解出来ないなんてこともざらにある。
一年もあれば最早別人と言ってもいいだろう、自分のはずなのに、自分と異なる考えを持っているのだ。
でも、いつだって後悔は先に立たない。過去にあるものは現在に手を伸ばす事が出来ず、ただ見送る事だけを許されている。
「どうしてそうなった」
過去の自分からの問いかけに、現在の自分は苦さを交えて押し黙る。
未熟ゆえだと、ずる賢い大人がするように煙に撒く事は簡単だったが、異なる考えを持つ自分がそれで納得するはずもない。
自分のはずなのに、なんでお前は違う。きちんと、そうした理由を言葉にしないといけないのだ。
「馬鹿な選択だったとは思うが、後悔はしていない」
仕方なかった、言葉にするとなんと拙い言い訳だろうか。
決断に使った時間は一秒か、それとも一年か。過去の自分も、今の自分も納得できる100点満点の答えがあったらきっと振り返るくらいはしただろう。
でも、そんな答えはいつだって見つからない、決断を迫られれば視野だって狭くなり、振り返れば馬鹿な選択をしている。
「崩れかけた状況を、一人で引き受けることで食い止めた。馬鹿だ、間違いない。でもその時の私はそれが出来ると思った」
「その結果がこれか」
「……ああ」
自分に詰られる夢とはなんとも心苦しい、うららかな春を目前にして見たい夢ではなかった。
やり直しの仮定をする気はない、自分の事だから、弱さも、決断も含めて受け止めないと自分は前に歩けない。
「傲慢さには相応の振る舞いがある、傲慢だった当時の私は、言動相応に力を示す必要があった、受け止めきれなかった対価を払うとしても」
「アホだな」
「……未来のお前の事だ、馬鹿め」
その『傲慢だった過去の自分』に言い放てば、未来を見た分思うところがあるのか、過去の自分は押し黙った。
「対価は払った、それに対して文句がないとは言わない、今見ても言いたい事だらけだ」
だが、とため息をついて現在の自分は言葉を続ける。
「傲慢が直った、枷をつける羽目になったのも私にはお似合いだ。今の仕事に不満がある訳でもない、だから、これでいい」
「……何のためにその姿を見せた」
「そりゃあ、昔の私に言いたい事なんて、『傲慢の果てにこうなる』以外ないからな」
クソみたいな夢だなと呟く過去の自分に、全くだと同意する現在の自分。
それ以上の詰り合いはない、どの道に自傷しかならないのだから。
…………。
「シャルルは、昔の話をするのを嫌がるよね」
「……そりゃあまぁ、昔の自分ってのは、自分のはずなのに、馬鹿で、愚かで、価値観が違う他人だからな」
解説
+概要
過去の自分視点で、今の自分を見つめる夢です。
『現在におけるどの光景を見せるか』『過去の自分はどう思うか』が必須。
Q.過去の自分と今の自分で会話は出来る?
A.可能、ただし見ている光景には影響しません。二人で映像を見てる感じだと思ってください。
見本になったNPCは特に幸せルートを歩いてる訳ではないので、自傷にしかなりませんでしたが、前向きで幸せたっぷりな現在を見せつつ自分相手に惚気をする事も出来ます。
過去の自分と現在の自分は価値観が違う、という事を念頭にどうぞ。
概ね全員個別パートですが、絆の深さと、見せたい光景によってはペア行動も可能とします。
過去の自分視点で、今の自分を見つめる夢です。
『現在におけるどの光景を見せるか』『過去の自分はどう思うか』が必須。
Q.過去の自分と今の自分で会話は出来る?
A.可能、ただし見ている光景には影響しません。二人で映像を見てる感じだと思ってください。
見本になったNPCは特に幸せルートを歩いてる訳ではないので、自傷にしかなりませんでしたが、前向きで幸せたっぷりな現在を見せつつ自分相手に惚気をする事も出来ます。
過去の自分と現在の自分は価値観が違う、という事を念頭にどうぞ。
概ね全員個別パートですが、絆の深さと、見せたい光景によってはペア行動も可能とします。
マスターより
音無です、本当は正月に出す予定だったんですが、唐突な法事でごにょごにょ。
テーマは『過去の自分と現在の自分の対決』です、気が向きましたらどうぞお付き合いくださいませ。
こちらEXシナリオなので普段より字数を振りまけますが、イベシナなので描写は全力でプレイングの腕前次第となります、ユニットは最終手段としてどうぞ。
テーマは『過去の自分と現在の自分の対決』です、気が向きましたらどうぞお付き合いくださいませ。
こちらEXシナリオなので普段より字数を振りまけますが、イベシナなので描写は全力でプレイングの腕前次第となります、ユニットは最終手段としてどうぞ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/22 01:38