ゲスト
(ka0000)
切って落とされた火蓋 ~騎士アーリア~
マスター:天田洋介

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,800
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/15 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/29 12:00
オープニング
グラズヘイム王国の南部に広がる伯爵地【ニュー・ウォルター】を覆っていた暗い闇は、振り払われた。
黒伯爵を名乗る歪虚軍長アスタロトが率いていた敵は壊滅。討伐が一段落して、少なくとも戦の状況からは脱したといえる。
差し迫る危機は去ったものの、懸案は残った。畑が荒らされただけでなく、灌漑関連の破壊が顕著。そして各地では戦いの残照が残っていた。
領主アーリアは、ハンター一行による内陸の街ドスガの報告を強く受けとめた。
傲慢のアイテルカイト『ナアマ』がドスガ上空に現れたとの噂は、すでに伯爵地の隅々まで駆け巡っている。ただ多くの領民は疑心暗鬼に留まっていた。ドスガに住んでいても逃げることなく、また商品の売買のために出入りする者は今もかなりの人数にのぼる。
ある日、地下牢を訪ねたアーリアは、格子越しにやつれた男の顔を見下ろした。
「詳しく話せ。そうすれば刑の減免を考えるのも、やぶさかではない」
アーリアが話しかけたのは、数日前に自ら出頭してきた歪虚崇拝者の一人だ。アスタロトを崇拝していた派の生き残りで、アーリアとの面会を強く要望していた。
「ナアマは戦力を増強中なのです。そのために、これまで対立してきたアスタロト派を抱き込もうと……。首を縦に振らなかった者達は殺されていきました。寝返った者達が集められた先は、想像がつくはずです」
「ドスガか?」
アーリアの返答に歪虚崇拝者がやつれた表情で「そうです」と呟く。
一通りの話を聞いた上で、アーリアは地下牢から立ち去った。似たような情報は他の方面からも伝わってきている。
(わざと流された、欺瞞情報の可能性が高い。しかし、ドスガがナアマを中心とした歪虚の根城なのは紛うことなき事実だ……)
決断したアーリアは、騎士団と一般兵を合わせた派兵を決める。その中には急いで招き集めたハンター達の姿もあった。
自ら指揮を執っての行軍の末、ドスガへと辿り着く。そのとき、上空に一つの人影が浮かびあがった。
「あれがそうか」
アーリアはハンター達からの報告を思いだす。艶めかし姿のその女性が、ナアマだと確信した。
「皆の者、妾はナアマ。この声を耳にして魂を震わせるとよい。ここに宣言する。伯爵地【ニュー・ウォルター】は今日でお終いじゃ。わざわざ大軍を率いておいでになったアーリア伯も、これを認めるところであろうぞ」
街中に響く声でナアマが民衆を惑わす。
(どうしたことだ?)
馬上のアーリアは、大通りを見渡した。それまで普通だったドスガの民の様子がおかしく感じられる。ナアマの誘惑に引っ張られていくような、そんな印象を持つ。
ナアマが消えた次の瞬間、空には別の何かが点々と浮かびあがる。
それは光を纏う大量の矢だ。今まさにアーリア軍へとに降り注ごうとしていた。
黒伯爵を名乗る歪虚軍長アスタロトが率いていた敵は壊滅。討伐が一段落して、少なくとも戦の状況からは脱したといえる。
差し迫る危機は去ったものの、懸案は残った。畑が荒らされただけでなく、灌漑関連の破壊が顕著。そして各地では戦いの残照が残っていた。
領主アーリアは、ハンター一行による内陸の街ドスガの報告を強く受けとめた。
傲慢のアイテルカイト『ナアマ』がドスガ上空に現れたとの噂は、すでに伯爵地の隅々まで駆け巡っている。ただ多くの領民は疑心暗鬼に留まっていた。ドスガに住んでいても逃げることなく、また商品の売買のために出入りする者は今もかなりの人数にのぼる。
ある日、地下牢を訪ねたアーリアは、格子越しにやつれた男の顔を見下ろした。
「詳しく話せ。そうすれば刑の減免を考えるのも、やぶさかではない」
アーリアが話しかけたのは、数日前に自ら出頭してきた歪虚崇拝者の一人だ。アスタロトを崇拝していた派の生き残りで、アーリアとの面会を強く要望していた。
「ナアマは戦力を増強中なのです。そのために、これまで対立してきたアスタロト派を抱き込もうと……。首を縦に振らなかった者達は殺されていきました。寝返った者達が集められた先は、想像がつくはずです」
「ドスガか?」
アーリアの返答に歪虚崇拝者がやつれた表情で「そうです」と呟く。
一通りの話を聞いた上で、アーリアは地下牢から立ち去った。似たような情報は他の方面からも伝わってきている。
(わざと流された、欺瞞情報の可能性が高い。しかし、ドスガがナアマを中心とした歪虚の根城なのは紛うことなき事実だ……)
決断したアーリアは、騎士団と一般兵を合わせた派兵を決める。その中には急いで招き集めたハンター達の姿もあった。
自ら指揮を執っての行軍の末、ドスガへと辿り着く。そのとき、上空に一つの人影が浮かびあがった。
「あれがそうか」
アーリアはハンター達からの報告を思いだす。艶めかし姿のその女性が、ナアマだと確信した。
「皆の者、妾はナアマ。この声を耳にして魂を震わせるとよい。ここに宣言する。伯爵地【ニュー・ウォルター】は今日でお終いじゃ。わざわざ大軍を率いておいでになったアーリア伯も、これを認めるところであろうぞ」
街中に響く声でナアマが民衆を惑わす。
(どうしたことだ?)
馬上のアーリアは、大通りを見渡した。それまで普通だったドスガの民の様子がおかしく感じられる。ナアマの誘惑に引っ張られていくような、そんな印象を持つ。
ナアマが消えた次の瞬間、空には別の何かが点々と浮かびあがる。
それは光を纏う大量の矢だ。今まさにアーリア軍へとに降り注ごうとしていた。
解説
OP直後からのホットスタートです。光の矢によるゲリラ的攻撃の後、ナアマが率いる雑魔や歪虚崇拝者との戦闘が本格化します。
アーリアがハンターのみなさんに望むのは、民衆の説得と郊外への誘導です。幸いアーリア軍がドスガの城塞門の一つを制圧していますので、そこが逃げ道として使えます。
戦闘開始が昼の二時頃。夕暮れを合図にしてドスガから撤退します。それまでにできるだけドスガにいる領民を逃がして下さい。
※PL情報
ドスガでは雑魔から抽出された暗示効果のある飲み薬が、長く流通していました。ナアマの言葉を信じてしまうのか、それとも正気に戻るのか、大きく揺れている領民はかなりの人数にのぼります。(そうでない領民の大半は、すでにドスガから退去済み。説得が効かないほどに洗脳されている領民もそれなりにいます)
カミネテは、自警団や歪虚崇拝者で組織したゲリラ軍の指揮を執っているようです。
常識的な必要経費はアーリア持ちです。
質問があれば、ハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
アーリアがハンターのみなさんに望むのは、民衆の説得と郊外への誘導です。幸いアーリア軍がドスガの城塞門の一つを制圧していますので、そこが逃げ道として使えます。
戦闘開始が昼の二時頃。夕暮れを合図にしてドスガから撤退します。それまでにできるだけドスガにいる領民を逃がして下さい。
※PL情報
ドスガでは雑魔から抽出された暗示効果のある飲み薬が、長く流通していました。ナアマの言葉を信じてしまうのか、それとも正気に戻るのか、大きく揺れている領民はかなりの人数にのぼります。(そうでない領民の大半は、すでにドスガから退去済み。説得が効かないほどに洗脳されている領民もそれなりにいます)
カミネテは、自警団や歪虚崇拝者で組織したゲリラ軍の指揮を執っているようです。
常識的な必要経費はアーリア持ちです。
質問があれば、ハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
じっくりと描きたくて、EXにさせてもらいました。郊外へと領民を逃がすのに注力してください。それから先の撤退はアーリア軍が守りますので大丈夫です。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/30 04:44
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/04/14 08:46:07 |
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てきのせんせいこうげき! カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/04/15 01:15:52 |