ゲスト
(ka0000)
【王戦】我らが偉大なる王のために
マスター:坂上テンゼン

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/09 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/23 12:00
オープニング
●浮遊大陸、イヴの資材保管庫改め『レッドバックの工房』
「ルクシュヴァリエに興味はないか」
レッドバック(kz0217)がアドナヴァから突如、話を振られた。
アドナヴァは今やイヴの配下となったレッドバックとイヴの間の連絡役だ。いかにもイヴの信奉者といった服装と容姿の若者の姿をしている。
机に向かい作業に没頭していたレッドバックは、一瞬手を取め、アドナヴァに視線を向けた。
「奇跡だ……!」
助手のパダギエが仰天していた。
話しかけて反応が返ってくればまだ善い方で、返ってきてもそれは六分待った後だったりすることが普通だったりするレッドバックがこの反応なのは、彼からすれば奇跡に見えた。
とはいえレッドバックは視線を向けただけで、また作業に戻った。だが、わずかにアドナヴァに意識を向けたままだ。
「ルクシュヴァリエの保管場所を突き止めたと間者から連絡があった」
「諜報活動とは傲慢らしからぬ事をする。そんなにしてまでイヴ様に気に入られたいのか」
レッドバックは返答する。少なくとも興味があることを示していた。
「……この程度の事を知るのは雑作もない」
目を反らして内心を言い当てられたことを隠しつつアドナヴァは言った。
「我々で強奪してはどうか?」
「ふむ……」
レッドバックはしばし考えてから言った。
「策があるのか?」
「奇跡中の奇跡だ……!」
パダギエは二度仰天した。
●作戦会議
「強制と変容を使えば侵入など雑作もない」
「それは駄目だ」
「何故だ?」
アドナヴァは最初の一言を一蹴された。
「奴らは傲慢の能力などとうに把握している。今更そんなものツナ缶よりも役に立たん」
「我ら傲慢の高貴なる能力だぞ?」
「それだから駄目なのだ。人間は進歩する。進歩するものに進歩しないものは勝てん」
「むう……」
ともすれば傲慢全体を否定する言葉であったが、アドナヴァも人間の力を理解しないわけではなかった。ベリアルが敗れ、メフィストが敗れた。傲慢とはいえ事実は認めざるを得ない。
「では、やはり空からか? 我らは頭上を制している。地の利を活かす」
「いや、それも違うな」
浮遊大陸が浮かんだことは王国全体を威圧するものであったが、それは同時に警戒を促すことを意味している。
「奴らの目は頭上に向いている。裏をかくには──」
「地中からか?」
「──地中から攻める」
言葉を遮ろうとしたがレッドバックは構わず続けた。
「地下トンネルを掘るのだ。亜人を支配し労働力として使え」
「何という地道な……」
「原始的な方法が最適解であることは時にある」
「……認めよう。一度トンネルを掘ってしまえば有効だ。
それで、ルクシュヴァリエなのだが、私にも動かせるのか?」
「精神没入型の刻令ゴーレムと聞く。コアにマテリアルを流すことで精神を機体に投影すると。
私の専門分野を知った上でそれを聞くか」
「おお……では」
レッドバックは兵器やスキルの開発・研究を行っているが、それはつまりマテリアルの研究ということでもある。
「仮に正のマテリアルしか受け付けなかったとしても、それを誤魔化す手段はある。原理としては動かせない理由はない。後は君の技術次第だ」
(おお……今日ドクター喋りすぎじゃね? 会話の内容は俺にはついていけんけれども)
パダギエは目をキラキラさせながら二人の会話に耳を傾けていた。
●アドナヴァの手記より
……それにしても腹立たしい。
金属を生み出しておきながらそれを奪われてしまったベリアルも不甲斐ないが、それを自分のものとしてしまった人間どもはそれ以上に許し難い。
歪虚を忌み嫌いながら、歪虚由来のものを利用し、あまつさえそれを王国の新たなる力だと騒ぎ立てる。
恥はないのか。それとも毒をもって毒を制するとでも言うのか。
ならば人間どもよ、お前たちはベリアルの落ち度を利用したつもりなのかもしれんが、今度はこちらがそれを利用してやろうではないか。
歪虚由来のものが歪虚に使えぬ道理はない。
このアドナヴァが、お前たちが生み出したもので、お前たちを苦しめてやろう。
全てはイヴ様のために!
●地上、ガンナ・エントラータより離れた荒野
「……頃合か」
レッドバックは時計を眺めてひとりごちた。
第六商会の隠し倉庫に、ハンター向けに配備される予定のルクシュヴァリエが保管されているという。
その地下に向けて、アドナヴァは数だけは多いコボルドを強制で支配し、急ピッチでトンネルを掘らせた。
その後アドナヴァ本人が侵入し、間もなく強奪する手はずとなっている。
レッドバックはその支援のための戦力を街に向けて差し向けようとしていた。
通信機が鳴った。スピーカーの向こうから、アドナヴァが準備が整ったことを告げた。
レッドバックは了解の意を告げ、切った。そして言った。
「賛美歌を高らかに歌え! 我等が偉大なる王のために!」
その瞬間、それに応えるように大音量で賛美歌が流れ出した。
それを流しているのは、周囲に林立している石像群である。
それらは重力を無視するかのようにふわりと浮き上がった。
「さあ、征け。我等が主の到来を示せ!」
レッドバックの指示とともに、石像群は街へ向けて飛来していく。
──同じ頃。
アドナヴァはトンネルを開通させ、倉庫内部に到達。
亜人達を雪崩れ込ませ、混乱の中ルクシュヴァリエの一機を探し当て、その搭乗席に取り付いた。
そして内部を見て動かすにはどうすればよいかを瞬時に判断。
結果、機体が自分の体となっていく感覚を覚え──
──暗黒に堕ちた騎士が、立ち上がった。
「この機体は頂いていく!」
アドナヴァは高揚して叫んだ。
「我等が偉大なる王のために!」
「ルクシュヴァリエに興味はないか」
レッドバック(kz0217)がアドナヴァから突如、話を振られた。
アドナヴァは今やイヴの配下となったレッドバックとイヴの間の連絡役だ。いかにもイヴの信奉者といった服装と容姿の若者の姿をしている。
机に向かい作業に没頭していたレッドバックは、一瞬手を取め、アドナヴァに視線を向けた。
「奇跡だ……!」
助手のパダギエが仰天していた。
話しかけて反応が返ってくればまだ善い方で、返ってきてもそれは六分待った後だったりすることが普通だったりするレッドバックがこの反応なのは、彼からすれば奇跡に見えた。
とはいえレッドバックは視線を向けただけで、また作業に戻った。だが、わずかにアドナヴァに意識を向けたままだ。
「ルクシュヴァリエの保管場所を突き止めたと間者から連絡があった」
「諜報活動とは傲慢らしからぬ事をする。そんなにしてまでイヴ様に気に入られたいのか」
レッドバックは返答する。少なくとも興味があることを示していた。
「……この程度の事を知るのは雑作もない」
目を反らして内心を言い当てられたことを隠しつつアドナヴァは言った。
「我々で強奪してはどうか?」
「ふむ……」
レッドバックはしばし考えてから言った。
「策があるのか?」
「奇跡中の奇跡だ……!」
パダギエは二度仰天した。
●作戦会議
「強制と変容を使えば侵入など雑作もない」
「それは駄目だ」
「何故だ?」
アドナヴァは最初の一言を一蹴された。
「奴らは傲慢の能力などとうに把握している。今更そんなものツナ缶よりも役に立たん」
「我ら傲慢の高貴なる能力だぞ?」
「それだから駄目なのだ。人間は進歩する。進歩するものに進歩しないものは勝てん」
「むう……」
ともすれば傲慢全体を否定する言葉であったが、アドナヴァも人間の力を理解しないわけではなかった。ベリアルが敗れ、メフィストが敗れた。傲慢とはいえ事実は認めざるを得ない。
「では、やはり空からか? 我らは頭上を制している。地の利を活かす」
「いや、それも違うな」
浮遊大陸が浮かんだことは王国全体を威圧するものであったが、それは同時に警戒を促すことを意味している。
「奴らの目は頭上に向いている。裏をかくには──」
「地中からか?」
「──地中から攻める」
言葉を遮ろうとしたがレッドバックは構わず続けた。
「地下トンネルを掘るのだ。亜人を支配し労働力として使え」
「何という地道な……」
「原始的な方法が最適解であることは時にある」
「……認めよう。一度トンネルを掘ってしまえば有効だ。
それで、ルクシュヴァリエなのだが、私にも動かせるのか?」
「精神没入型の刻令ゴーレムと聞く。コアにマテリアルを流すことで精神を機体に投影すると。
私の専門分野を知った上でそれを聞くか」
「おお……では」
レッドバックは兵器やスキルの開発・研究を行っているが、それはつまりマテリアルの研究ということでもある。
「仮に正のマテリアルしか受け付けなかったとしても、それを誤魔化す手段はある。原理としては動かせない理由はない。後は君の技術次第だ」
(おお……今日ドクター喋りすぎじゃね? 会話の内容は俺にはついていけんけれども)
パダギエは目をキラキラさせながら二人の会話に耳を傾けていた。
●アドナヴァの手記より
……それにしても腹立たしい。
金属を生み出しておきながらそれを奪われてしまったベリアルも不甲斐ないが、それを自分のものとしてしまった人間どもはそれ以上に許し難い。
歪虚を忌み嫌いながら、歪虚由来のものを利用し、あまつさえそれを王国の新たなる力だと騒ぎ立てる。
恥はないのか。それとも毒をもって毒を制するとでも言うのか。
ならば人間どもよ、お前たちはベリアルの落ち度を利用したつもりなのかもしれんが、今度はこちらがそれを利用してやろうではないか。
歪虚由来のものが歪虚に使えぬ道理はない。
このアドナヴァが、お前たちが生み出したもので、お前たちを苦しめてやろう。
全てはイヴ様のために!
●地上、ガンナ・エントラータより離れた荒野
「……頃合か」
レッドバックは時計を眺めてひとりごちた。
第六商会の隠し倉庫に、ハンター向けに配備される予定のルクシュヴァリエが保管されているという。
その地下に向けて、アドナヴァは数だけは多いコボルドを強制で支配し、急ピッチでトンネルを掘らせた。
その後アドナヴァ本人が侵入し、間もなく強奪する手はずとなっている。
レッドバックはその支援のための戦力を街に向けて差し向けようとしていた。
通信機が鳴った。スピーカーの向こうから、アドナヴァが準備が整ったことを告げた。
レッドバックは了解の意を告げ、切った。そして言った。
「賛美歌を高らかに歌え! 我等が偉大なる王のために!」
その瞬間、それに応えるように大音量で賛美歌が流れ出した。
それを流しているのは、周囲に林立している石像群である。
それらは重力を無視するかのようにふわりと浮き上がった。
「さあ、征け。我等が主の到来を示せ!」
レッドバックの指示とともに、石像群は街へ向けて飛来していく。
──同じ頃。
アドナヴァはトンネルを開通させ、倉庫内部に到達。
亜人達を雪崩れ込ませ、混乱の中ルクシュヴァリエの一機を探し当て、その搭乗席に取り付いた。
そして内部を見て動かすにはどうすればよいかを瞬時に判断。
結果、機体が自分の体となっていく感覚を覚え──
──暗黒に堕ちた騎士が、立ち上がった。
「この機体は頂いていく!」
アドナヴァは高揚して叫んだ。
「我等が偉大なる王のために!」
解説
敵戦力:
アドナヴァ搭乗ルクシュヴァリエ
ルクシュヴァリエ固有のスキルの他、スキルトレースにより傲慢と疾影士のスキルを使う。
戦闘よりも逃亡を優先させるが、状況に応じて臨機応変に対応する。
空飛ぶ石像(大型)x4
サイズ3。慣性を無視した飛行をする。
これまでイヴ勢力との戦闘で確認されたものと同じものだが、CAM程度の大きさがあり、パワーもそれ相応のものがある様子。
やはり賛美歌は垂れ流す。
長距離射撃と短距離でのビームを使用する。側面から腕が生えて防御も行う模様。
逃亡するルクシュヴァリエを援護するため、街の外側から飛来する。
戦場:
ガンナ・エントラータ郊外。市街地から街道をいくらか進んだ地点の荒野。逃走するルクシュヴァリエを左右から挟み撃ちする形で行く手を阻む。
勝利条件:
ルクシュヴァリエを戦闘不能に追い込み、その他の敵を全滅させる
敗北条件:
全滅
ルクシュヴァリエに一定以上の距離を開けられる。こうなると煙幕が発生され追跡が不能になる
ルクシュヴァリエを修理不可能なまでに破壊する
アドナヴァ搭乗ルクシュヴァリエ
ルクシュヴァリエ固有のスキルの他、スキルトレースにより傲慢と疾影士のスキルを使う。
戦闘よりも逃亡を優先させるが、状況に応じて臨機応変に対応する。
空飛ぶ石像(大型)x4
サイズ3。慣性を無視した飛行をする。
これまでイヴ勢力との戦闘で確認されたものと同じものだが、CAM程度の大きさがあり、パワーもそれ相応のものがある様子。
やはり賛美歌は垂れ流す。
長距離射撃と短距離でのビームを使用する。側面から腕が生えて防御も行う模様。
逃亡するルクシュヴァリエを援護するため、街の外側から飛来する。
戦場:
ガンナ・エントラータ郊外。市街地から街道をいくらか進んだ地点の荒野。逃走するルクシュヴァリエを左右から挟み撃ちする形で行く手を阻む。
勝利条件:
ルクシュヴァリエを戦闘不能に追い込み、その他の敵を全滅させる
敗北条件:
全滅
ルクシュヴァリエに一定以上の距離を開けられる。こうなると煙幕が発生され追跡が不能になる
ルクシュヴァリエを修理不可能なまでに破壊する
マスターより
坂上テンゼンに候。
新型機といえば強奪、これはもう逆らえぬ流れ。
王道の展開にどうぞご参加ください。
新型機といえば強奪、これはもう逆らえぬ流れ。
王道の展開にどうぞご参加ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/18 11:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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強奪阻止ですよ!!(相談所 ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/05/08 21:35:21 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/05/05 00:19:35 |