ゲスト
(ka0000)
My fate
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/19 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/06/02 07:30
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●死の匂い漂う女との記憶
――雨が降る。
あたしはあの日、昔仲間だったハンターに脇腹を斬り裂かれていた。
槍で突かれた太腿からもしとどに血が流れるばかり。
なのに5月の雨は少し冷たく意地悪だ。あたしの体温を少しずつ奪っていく。
「も……おわり……か、な」
薄れゆく意識の中で自分とは一体何だったのだろうと思う。
呑んだくれの父と過ごした貧しく不遇な少女時代。
コミックのような幻想世界に跳ばされてもその立場は変わらず――
歪虚という敵と戦うための力も意思もあったのに、誰にもそれを理解されなかった。
どうやらあたしはヒトの思いや痛みがわからないらしい。
実際、依頼がうまくいかなくて苛立った時……八つ当たりで路地裏住まいの老人を殺したり
……依頼中に錯乱した救助対象が邪魔で絞め落としたこともある。
でもそんなこと、些細なことじゃないの。
あたしはいつ殺されてもおかしくない状況で戦ってきた。何度も大きな怪我を負ったこともある。
それでも生きて来られたのはあたしが特別で……一般人が死ぬのはただ、精霊に選ばれない弱者だから。
それに歪虚を倒すのは私達の使命じゃないの?
とるに足らない人間を守るより、あたし達が早く歪虚を倒した方が……この世界にとって幸せなんじゃないの?
そう思いながら猛烈な眠気に襲われた時――
黒いベルトでできた奇妙な服の女があたしの前でしゃがみ込んだ。
頭にはすっぽりと黒いフードを被っている。
(これが死神ってやつ? あたしを迎えに来たってワケ?)
視線だけ女に目をやると、彼女はあたしにこう言った。
「私は不変の剣妃オルクス。……あなたはハンターねぇ? 正のマテリアルの匂いがする」
「……!」
あたしは武器を手にしようとした。でももう手が冷え切っていて動かない。
「見たとこ死にかけてるようだけどぉ……どうしたのぉ? 仲間に見捨てられたぁ?
それとも仲間割れでもして殺されかけたのかしらぁん♪」
どことなく楽しそうにオルクスはあたしの頬を触れる。
そうしているうちにあたしの涙の跡に気づいたのだろう。
彼女はあたしを抱きしめると――「辛いのねぇ。私の力を分けてあげる、あなたが望むなら」と囁いた。
「憎いでしょう、あなたを泣かせた奴のこと……
私と契約するならあなたは永遠に変わらぬ美貌と力を手に入れられるわぁ。
今まで泣いた分、幸せになれるのよぉ。ね、悪い話じゃないと思うの。私達、良い友達になれると思うし、ね?」
そう言う彼女の瞳は優しくて……あたしは思わず頷いた。
そしてオルクス……いや、オルちゃんはあたしにたくさんの幸せをくれた――。
●夢から醒めて
それはエリザベート(kz0123)が天蓋付きのベッドで惰眠を貪っている時のことだった。
突然執事長が「失礼します」と私室の扉を開け、恭しく一礼する。
「どうしたのよ、爺や。まだ食事の時間じゃないじゃないの……」
エリザベートが深紅のベビードールを脱ぎ捨て、ドレスを纏う。
しかし執事長は苦虫を噛み潰したかのような顔で俯いたまま宣告した。
「お嬢様、ハンター達がこの城に攻め入っております。
現在オウレル殿とスケルトン隊が前衛に立ち、執事も戦闘に参加しておりますが……状況は厳しいと」
「なんですって?」
「メイド達の支援もありますが、このままでは他の執事はもちろんのこと、
私とメイド長も戦闘に出なければなりません。お嬢様、バルーン改の起動と……
仕立屋ならびに掃除屋の力も必要になるやもしれませぬ」
「そう、でもそれだけのハンターがいるということは下僕候補がわざわざ来てくれたってことじゃない。
あたしも出るわ、アイアンメイデンを準備して」
「はっ!」
凛然とした顔で足早に去っていく執事長。
エリザベートは舌なめずりをし、階下から聞こえる刃と悲鳴にぞくりと身を震わせた。
今の悲鳴はハンターのもの? それともあたしの手駒?
いずれにせよ。
(ああ、あたしはこの日のために今まで生きていたのかもしれない。
オルちゃんを追うのは簡単だったのに……それでも生きながらえたのは。
あの日の茶会はきっと、あたしと殺し合う価値のある相手を探すためにやったんだ)
エリザベートは真っ白な肩を抱いて笑みをこぼした。
恐れなどない。ただ絶望的な戦いに向かう時の絶頂感、それだけで十分だった。
例え少女期に憧れたあの貴婦人のような破滅に向かったとしてもかまわない。
――かつてハンガリーには女性の血を貪り類まれな美貌を保った貴婦人がいたという。
もっともその罪は重ねるごとに明るみになり、
最期には食事を差し入れるための窓しかない部屋に閉じ込められ無残に死んだというが……私はそうはならない。
全てを破滅させ服従させるか、薔薇のように呆気なく散るか、それだけだ。
「ハンターども……あんた達が悪い魔女のあたしを殺して英雄になるのか、
それともあんた達があたしに敗れて無残な玩具や尖兵になるのか勝負といこうじゃない。
あたしはもうあの惨めなイロナじゃない、
剣妃オルクスに力を賜りし自由で高貴で邪悪な吸血姫エリザベートなんだから……!」
鎖をじゃらりと鳴らし、ヒールの音も高らかに――エリザベートは戦場へ往く。
誰かの運命を断つために。そして己が宿命の結末をつけるために。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●死の匂い漂う女との記憶
――雨が降る。
あたしはあの日、昔仲間だったハンターに脇腹を斬り裂かれていた。
槍で突かれた太腿からもしとどに血が流れるばかり。
なのに5月の雨は少し冷たく意地悪だ。あたしの体温を少しずつ奪っていく。
「も……おわり……か、な」
薄れゆく意識の中で自分とは一体何だったのだろうと思う。
呑んだくれの父と過ごした貧しく不遇な少女時代。
コミックのような幻想世界に跳ばされてもその立場は変わらず――
歪虚という敵と戦うための力も意思もあったのに、誰にもそれを理解されなかった。
どうやらあたしはヒトの思いや痛みがわからないらしい。
実際、依頼がうまくいかなくて苛立った時……八つ当たりで路地裏住まいの老人を殺したり
……依頼中に錯乱した救助対象が邪魔で絞め落としたこともある。
でもそんなこと、些細なことじゃないの。
あたしはいつ殺されてもおかしくない状況で戦ってきた。何度も大きな怪我を負ったこともある。
それでも生きて来られたのはあたしが特別で……一般人が死ぬのはただ、精霊に選ばれない弱者だから。
それに歪虚を倒すのは私達の使命じゃないの?
とるに足らない人間を守るより、あたし達が早く歪虚を倒した方が……この世界にとって幸せなんじゃないの?
そう思いながら猛烈な眠気に襲われた時――
黒いベルトでできた奇妙な服の女があたしの前でしゃがみ込んだ。
頭にはすっぽりと黒いフードを被っている。
(これが死神ってやつ? あたしを迎えに来たってワケ?)
視線だけ女に目をやると、彼女はあたしにこう言った。
「私は不変の剣妃オルクス。……あなたはハンターねぇ? 正のマテリアルの匂いがする」
「……!」
あたしは武器を手にしようとした。でももう手が冷え切っていて動かない。
「見たとこ死にかけてるようだけどぉ……どうしたのぉ? 仲間に見捨てられたぁ?
それとも仲間割れでもして殺されかけたのかしらぁん♪」
どことなく楽しそうにオルクスはあたしの頬を触れる。
そうしているうちにあたしの涙の跡に気づいたのだろう。
彼女はあたしを抱きしめると――「辛いのねぇ。私の力を分けてあげる、あなたが望むなら」と囁いた。
「憎いでしょう、あなたを泣かせた奴のこと……
私と契約するならあなたは永遠に変わらぬ美貌と力を手に入れられるわぁ。
今まで泣いた分、幸せになれるのよぉ。ね、悪い話じゃないと思うの。私達、良い友達になれると思うし、ね?」
そう言う彼女の瞳は優しくて……あたしは思わず頷いた。
そしてオルクス……いや、オルちゃんはあたしにたくさんの幸せをくれた――。
●夢から醒めて
それはエリザベート(kz0123)が天蓋付きのベッドで惰眠を貪っている時のことだった。
突然執事長が「失礼します」と私室の扉を開け、恭しく一礼する。
「どうしたのよ、爺や。まだ食事の時間じゃないじゃないの……」
エリザベートが深紅のベビードールを脱ぎ捨て、ドレスを纏う。
しかし執事長は苦虫を噛み潰したかのような顔で俯いたまま宣告した。
「お嬢様、ハンター達がこの城に攻め入っております。
現在オウレル殿とスケルトン隊が前衛に立ち、執事も戦闘に参加しておりますが……状況は厳しいと」
「なんですって?」
「メイド達の支援もありますが、このままでは他の執事はもちろんのこと、
私とメイド長も戦闘に出なければなりません。お嬢様、バルーン改の起動と……
仕立屋ならびに掃除屋の力も必要になるやもしれませぬ」
「そう、でもそれだけのハンターがいるということは下僕候補がわざわざ来てくれたってことじゃない。
あたしも出るわ、アイアンメイデンを準備して」
「はっ!」
凛然とした顔で足早に去っていく執事長。
エリザベートは舌なめずりをし、階下から聞こえる刃と悲鳴にぞくりと身を震わせた。
今の悲鳴はハンターのもの? それともあたしの手駒?
いずれにせよ。
(ああ、あたしはこの日のために今まで生きていたのかもしれない。
オルちゃんを追うのは簡単だったのに……それでも生きながらえたのは。
あの日の茶会はきっと、あたしと殺し合う価値のある相手を探すためにやったんだ)
エリザベートは真っ白な肩を抱いて笑みをこぼした。
恐れなどない。ただ絶望的な戦いに向かう時の絶頂感、それだけで十分だった。
例え少女期に憧れたあの貴婦人のような破滅に向かったとしてもかまわない。
――かつてハンガリーには女性の血を貪り類まれな美貌を保った貴婦人がいたという。
もっともその罪は重ねるごとに明るみになり、
最期には食事を差し入れるための窓しかない部屋に閉じ込められ無残に死んだというが……私はそうはならない。
全てを破滅させ服従させるか、薔薇のように呆気なく散るか、それだけだ。
「ハンターども……あんた達が悪い魔女のあたしを殺して英雄になるのか、
それともあんた達があたしに敗れて無残な玩具や尖兵になるのか勝負といこうじゃない。
あたしはもうあの惨めなイロナじゃない、
剣妃オルクスに力を賜りし自由で高貴で邪悪な吸血姫エリザベートなんだから……!」
鎖をじゃらりと鳴らし、ヒールの音も高らかに――エリザベートは戦場へ往く。
誰かの運命を断つために。そして己が宿命の結末をつけるために。
解説
目的:エリザベートとその従者の殲滅
戦場:古城の大広間。50×50スクエア。
敵軍情報(射程は全てスクエア表記)
エリザベート(サイズ1)
鎖付きアイアンメイデンを振り回すパワー型吸血鬼
叩きつけ:射程1~5(威力大)
振り回し:全方位攻撃。射程半径5(威力中)
毒付きブン回し:全方位攻撃。射程半径5(威力大、目くらまし効果あり)
閉じ込め:射程1~5(威力特大)
槍状の結晶放出:魔法。射程1~35(威力大)
結晶防御:リアクションで発生。一定以下のダメージを無効化する。
執事長&メイド長(サイズ1)
普段は死体に宿っているが本来は霊体。核を互いに交換して所有している。
体が壊れると他の執事やメイドに転移する。
近接攻撃:執事長は剣で射程1~2、メイド長は肉切包丁で射程1(威力中)
連撃:執事長が2回連続で攻撃。射程1~2(威力中×2)
フライパン投げ:メイド長の投擲攻撃。射程30(威力中~大)
執事&メイド(サイズ1)
各自、執事長とメイド長の破壊力を弱めた程度の能力。両者とも9名いる。
バルーン改(サイズ3)
6本足の兵器。基本的に移動しないがタフ。
毒ガス:自身の周囲半径3に毒(毎ラウンド生命力減少効果あり)を垂れ流す。
砲台:1ラウンドごとに人間捕獲弾(射程25、範囲2×2)を発射。
捕縛されると格納され、バルーン改に一定ダメージが蓄積するまで行動不能に。
放出召喚:雑魔をサイズ1~3までの間でランダムに5体まで召喚。
仕立屋(サイズ2)
嫉妬歪虚。臆病だがエリザベートに従う模様。
鋏攻撃:射程1~3.(威力中)
針攻撃:射程1~20(威力小×3回)
掃除屋(サイズ2)
暴食歪虚。あらゆる菌や毒を含んだ生物兵器。
毒放出:強度高めの毒(生命力毎ラウンド減少型)を撒く。射程半径1~6。
圧し掛かり:射程1(威力大)
戦場:古城の大広間。50×50スクエア。
敵軍情報(射程は全てスクエア表記)
エリザベート(サイズ1)
鎖付きアイアンメイデンを振り回すパワー型吸血鬼
叩きつけ:射程1~5(威力大)
振り回し:全方位攻撃。射程半径5(威力中)
毒付きブン回し:全方位攻撃。射程半径5(威力大、目くらまし効果あり)
閉じ込め:射程1~5(威力特大)
槍状の結晶放出:魔法。射程1~35(威力大)
結晶防御:リアクションで発生。一定以下のダメージを無効化する。
執事長&メイド長(サイズ1)
普段は死体に宿っているが本来は霊体。核を互いに交換して所有している。
体が壊れると他の執事やメイドに転移する。
近接攻撃:執事長は剣で射程1~2、メイド長は肉切包丁で射程1(威力中)
連撃:執事長が2回連続で攻撃。射程1~2(威力中×2)
フライパン投げ:メイド長の投擲攻撃。射程30(威力中~大)
執事&メイド(サイズ1)
各自、執事長とメイド長の破壊力を弱めた程度の能力。両者とも9名いる。
バルーン改(サイズ3)
6本足の兵器。基本的に移動しないがタフ。
毒ガス:自身の周囲半径3に毒(毎ラウンド生命力減少効果あり)を垂れ流す。
砲台:1ラウンドごとに人間捕獲弾(射程25、範囲2×2)を発射。
捕縛されると格納され、バルーン改に一定ダメージが蓄積するまで行動不能に。
放出召喚:雑魔をサイズ1~3までの間でランダムに5体まで召喚。
仕立屋(サイズ2)
嫉妬歪虚。臆病だがエリザベートに従う模様。
鋏攻撃:射程1~3.(威力中)
針攻撃:射程1~20(威力小×3回)
掃除屋(サイズ2)
暴食歪虚。あらゆる菌や毒を含んだ生物兵器。
毒放出:強度高めの毒(生命力毎ラウンド減少型)を撒く。射程半径1~6。
圧し掛かり:射程1(威力大)
マスターより
こんにちは、ことねです。
今回はとてつもなく情報量が多いので友軍情報はこちらに!
友軍情報
オウレル:ハンターの集結を確認した時点で合流する友好的な歪虚。
闘狩人ベースの両手剣使い。スケルトン召喚や自己回復も可能。
フリーデリーケ:範囲型雷撃(敵味方判別可能、半径5スクエア)と
直線型雷撃(射程15スクエア、判別不可)と麻痺付き近接攻撃可能な風属性英霊。
エリザベートさんのシナリオは今回が最後となります。
心の凍り付いた彼女を眠らせるため、皆様のお力を貸してください!
なお、質問は出発日前日の正午までに質問卓を立ててお問い合わせください。
NPCにしてほしいことがありましたらプレイングにお願いします。
今回はとてつもなく情報量が多いので友軍情報はこちらに!
友軍情報
オウレル:ハンターの集結を確認した時点で合流する友好的な歪虚。
闘狩人ベースの両手剣使い。スケルトン召喚や自己回復も可能。
フリーデリーケ:範囲型雷撃(敵味方判別可能、半径5スクエア)と
直線型雷撃(射程15スクエア、判別不可)と麻痺付き近接攻撃可能な風属性英霊。
エリザベートさんのシナリオは今回が最後となります。
心の凍り付いた彼女を眠らせるため、皆様のお力を貸してください!
なお、質問は出発日前日の正午までに質問卓を立ててお問い合わせください。
NPCにしてほしいことがありましたらプレイングにお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/06/01 22:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
質問卓 アルマ・A・エインズワース(ka4901) エルフ|26才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/05/18 16:32:55 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/05/18 17:31:11 |
|
![]() |
相談卓 シェリル・マイヤーズ(ka0509) 人間(リアルブルー)|14才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/05/18 18:58:43 |