ゲスト
(ka0000)
【血断】終末の79
マスター:三田村 薫

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/06/08 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/06/22 12:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●エスカトロジー
邪神からの提案と、それに伴う未来予想がクリムゾンウェストに知られ、人々は惑っている。
一つ、邪神を封印する。
一つ、邪神を討伐する。
一つ、邪神に恭順する。
戦うことになれば、甚大な被害が出るだろう。ハンターになった孫は死ぬかもしれないし、ハンターを志す妹は体の一部を失うかもしれないし、ハンターに復帰した父は死体すら残らないかもしれない。
そんなことを考えすぎて迷走した人々もあった。世界の終わりを確信した人たちだ。
「皆死ぬのですよ」
だから、一緒に終わりを待ちましょうね。
そう言って、表面上はひどく穏やかに生活している人々は、結論を待って落ち着かない町の中で明らかに浮いていた。まるで邪神なんていないかのように振る舞うようにも見える。だが、誰も責められなかった。いや、責めた人もあった。けれども、彼らは穏やかに微笑むばかり。
「争いごとはよくありません。終わりの日まで、平和に暮らしたいじゃありませんか」
一緒に頑張ろう、で頑張れない人はいるのだ。
●破滅が歌ってやってくる
「終わり」はすぐにやって来た。彼らの言うものとは少し違ったけれど。
それは巨大な竜でもなければ、神でもない。ただの女の子だったから。
身長百五十七センチ。桃色の髪に桃色の瞳。カラフルな衣装に貼り付けたような笑顔。
彼女を知る者は言うだろう。
あれこそが災厄の十三魔が一人、ナナ・ナイン(kz0081)である、と。
●ハンターオフィスにて
「タイミングが悪いよなぁ! 今帰って来なくたって良いじゃんか!」
ハンターオフィスの職員・C.J.(kz0273)は頭をがりがりと掻きながら概要を説明した。
「いや、もう戻って来ちゃったもんはしょうがねぇ……ナナそのものが歩く爆弾みたいなところがある。それで急いで欲しいのはもちろんなんだけど、彼女が出た町、終末思想に染まって、終わりを受け入れてしまった集団があってね。どうもその人たちが無抵抗に殺されているらしいんだ。いくら受け入れててもそんなの許して良いはずがない」
ナナ・ナインは、「殺せる奴から殺していく」タイプだ。抵抗された方が張り合いがあるとか、いかにして戦略的に殺そうか考えると燃えるとか、そう言う天邪鬼なところは一切ない。
死を受け入れて殺されるのであれば、ナナは喜んでその集団から殺していくだろう。
「ただ、過去の報告書読む限りだと、すぐに殺せない相手がたくさん出ると退屈になって帰って行くみたい。撃退ならそこが狙い目かな……どっちにしろ防御は固めていってくれ。気をつけてね」
●命を捨てて歌い出せ
祈っている人の胸を、ナナの細い手が 貫いた。誰も止めに入らないし、誰も泣いたりしない。自分にもたらされる「終わり」を、頭を垂れて待つばかりだ。
終わりを受け入れている人々は皆、歌をうたっている。祈りの歌だ。何を祈ると言うのか。安らかな終わりを、穏やかな眠りを祈っているのだろうか。
だが、逃げ出している人たちは違う。次々と、知った顔が殺されていくのを見て、叫んでいる、泣いている。けれど誰も助けに行けない。逃げる人たちは皆、死にたくない人たちばかりだから。
「ねえ☆ 何歌ってるの☆」
返事も聞かずにナナは一人の首をもぎ取った。貼り付けた様な笑みが、血に染まっていく。趣味の悪いくす玉の様に、血液を垂れ流している。倒れた首から下が血と一緒に吐き出すものは、今日食べたものだろうか。終末を待ち続けて食べたものは何だったのだろう。
「ノーフェースだったらどんな脚本にするのかな~☆ どこ行っちゃか知らないけど☆」
喧噪に取り巻かれた歌が、少しずつ小さくなっていく。歌う人が死んでいく。
蝋燭を一本ずつ消して、少しずつ暗くするように。
鐘を鳴らすように、落ちた頭が石畳を叩く鈍い音が大きく聞こえた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●エスカトロジー
邪神からの提案と、それに伴う未来予想がクリムゾンウェストに知られ、人々は惑っている。
一つ、邪神を封印する。
一つ、邪神を討伐する。
一つ、邪神に恭順する。
戦うことになれば、甚大な被害が出るだろう。ハンターになった孫は死ぬかもしれないし、ハンターを志す妹は体の一部を失うかもしれないし、ハンターに復帰した父は死体すら残らないかもしれない。
そんなことを考えすぎて迷走した人々もあった。世界の終わりを確信した人たちだ。
「皆死ぬのですよ」
だから、一緒に終わりを待ちましょうね。
そう言って、表面上はひどく穏やかに生活している人々は、結論を待って落ち着かない町の中で明らかに浮いていた。まるで邪神なんていないかのように振る舞うようにも見える。だが、誰も責められなかった。いや、責めた人もあった。けれども、彼らは穏やかに微笑むばかり。
「争いごとはよくありません。終わりの日まで、平和に暮らしたいじゃありませんか」
一緒に頑張ろう、で頑張れない人はいるのだ。
●破滅が歌ってやってくる
「終わり」はすぐにやって来た。彼らの言うものとは少し違ったけれど。
それは巨大な竜でもなければ、神でもない。ただの女の子だったから。
身長百五十七センチ。桃色の髪に桃色の瞳。カラフルな衣装に貼り付けたような笑顔。
彼女を知る者は言うだろう。
あれこそが災厄の十三魔が一人、ナナ・ナイン(kz0081)である、と。
●ハンターオフィスにて
「タイミングが悪いよなぁ! 今帰って来なくたって良いじゃんか!」
ハンターオフィスの職員・C.J.(kz0273)は頭をがりがりと掻きながら概要を説明した。
「いや、もう戻って来ちゃったもんはしょうがねぇ……ナナそのものが歩く爆弾みたいなところがある。それで急いで欲しいのはもちろんなんだけど、彼女が出た町、終末思想に染まって、終わりを受け入れてしまった集団があってね。どうもその人たちが無抵抗に殺されているらしいんだ。いくら受け入れててもそんなの許して良いはずがない」
ナナ・ナインは、「殺せる奴から殺していく」タイプだ。抵抗された方が張り合いがあるとか、いかにして戦略的に殺そうか考えると燃えるとか、そう言う天邪鬼なところは一切ない。
死を受け入れて殺されるのであれば、ナナは喜んでその集団から殺していくだろう。
「ただ、過去の報告書読む限りだと、すぐに殺せない相手がたくさん出ると退屈になって帰って行くみたい。撃退ならそこが狙い目かな……どっちにしろ防御は固めていってくれ。気をつけてね」
●命を捨てて歌い出せ
祈っている人の胸を、ナナの細い手が 貫いた。誰も止めに入らないし、誰も泣いたりしない。自分にもたらされる「終わり」を、頭を垂れて待つばかりだ。
終わりを受け入れている人々は皆、歌をうたっている。祈りの歌だ。何を祈ると言うのか。安らかな終わりを、穏やかな眠りを祈っているのだろうか。
だが、逃げ出している人たちは違う。次々と、知った顔が殺されていくのを見て、叫んでいる、泣いている。けれど誰も助けに行けない。逃げる人たちは皆、死にたくない人たちばかりだから。
「ねえ☆ 何歌ってるの☆」
返事も聞かずにナナは一人の首をもぎ取った。貼り付けた様な笑みが、血に染まっていく。趣味の悪いくす玉の様に、血液を垂れ流している。倒れた首から下が血と一緒に吐き出すものは、今日食べたものだろうか。終末を待ち続けて食べたものは何だったのだろう。
「ノーフェースだったらどんな脚本にするのかな~☆ どこ行っちゃか知らないけど☆」
喧噪に取り巻かれた歌が、少しずつ小さくなっていく。歌う人が死んでいく。
蝋燭を一本ずつ消して、少しずつ暗くするように。
鐘を鳴らすように、落ちた頭が石畳を叩く鈍い音が大きく聞こえた。
解説
●目的
1.ナナ・ナインの撃退
2.殺され続ける終末思想集団の救出
3.混乱している住民の避難誘導
●現場情報
ほぼ正方形の地図を描ける町。
ナナが現れたのは、中心から少し南西にある広場。ハンターたちは北側から入ることになる。
広場には聖歌を歌い続ける終末思想集団と、既に殺された人間の遺体が見える。
●敵情報
ナナ・ナイン
基本的に両腕を使った、殴打、刺突攻撃を行なう。
また以前ハンターと交戦した際には、広範囲に音の刃を放つ攻撃を使用することが確認されている。
「戦闘」よりも「殺戮」を望むので、ハンターたちとの交戦状況によっては自ら「飽きた」として撤退する可能性がある。
ナナ人形(小)×30
体長50cm程度の小さな人形。攻撃手段はナナと同じ。
●終末思想集団について
スタート時点で残り30人。ナナを妨害できなければ1ラウンドに1人ずつ殺される。
また、ハンターたちに対する範囲攻撃に巻き込まれる可能性は充分にある。
自発的に逃げないし説得しても聞くかどうかは怪しい。
主な構成は中年から高年の男女。
●混乱している住民について
混乱して逃げ惑ってはいるが、一部理性的な住民達は北東の公民館を避難場所にしようとして目指している。呼びかけてもいるが手が回っていない。
開始3ラウンド後に、終末思想集団退避の手伝いを申し出る住民が出る。
1.ナナ・ナインの撃退
2.殺され続ける終末思想集団の救出
3.混乱している住民の避難誘導
●現場情報
ほぼ正方形の地図を描ける町。
ナナが現れたのは、中心から少し南西にある広場。ハンターたちは北側から入ることになる。
広場には聖歌を歌い続ける終末思想集団と、既に殺された人間の遺体が見える。
●敵情報
ナナ・ナイン
基本的に両腕を使った、殴打、刺突攻撃を行なう。
また以前ハンターと交戦した際には、広範囲に音の刃を放つ攻撃を使用することが確認されている。
「戦闘」よりも「殺戮」を望むので、ハンターたちとの交戦状況によっては自ら「飽きた」として撤退する可能性がある。
ナナ人形(小)×30
体長50cm程度の小さな人形。攻撃手段はナナと同じ。
●終末思想集団について
スタート時点で残り30人。ナナを妨害できなければ1ラウンドに1人ずつ殺される。
また、ハンターたちに対する範囲攻撃に巻き込まれる可能性は充分にある。
自発的に逃げないし説得しても聞くかどうかは怪しい。
主な構成は中年から高年の男女。
●混乱している住民について
混乱して逃げ惑ってはいるが、一部理性的な住民達は北東の公民館を避難場所にしようとして目指している。呼びかけてもいるが手が回っていない。
開始3ラウンド後に、終末思想集団退避の手伝いを申し出る住民が出る。
マスターより
こんにちは三田村です。
ナナのように「殺せる奴から殺していく」タイプは新鮮だったりします
ということで災厄の十三魔ナナ・ナイン。三田村がお預かりして展開と相成りました。どうぞよろしくお願いします。
ナナのように「殺せる奴から殺していく」タイプは新鮮だったりします
ということで災厄の十三魔ナナ・ナイン。三田村がお預かりして展開と相成りました。どうぞよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/06/17 01:59
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/06/05 07:47:03 |
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【相談卓】79、終末論者対策室 ユメリア(ka7010) エルフ|20才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/06/08 11:17:01 |