ゲスト
(ka0000)
【血断】絶滅不安
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/07/10 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/07/24 09:00
オープニング
●リゼリオ
ハンター達の本拠地であるハンターズソサエティ本部が置かれているリゼリオは、邪神との決戦における最重要拠点の一つであり、世界のどこよりも“安全”と認識されても不思議ではないだろう。
「えーと。難民申請の方は、こちらです~!」
受付嬢の一人が大声で告げる。
この街が“安全”ではないかと思う事で、近隣遠方問わず、人が避難してきたのだ。
その勢いは日に日に増え――ついには街中に入りきれずに街周辺や郊外にまで広がっていく。
「まぁ、こんなもんじゃな」
「こんなにも人が集まると逆に怖いですね」
お爺さんとおっさんの二人がそんな感想を呟きながら、馬車で古屋敷へと向かう。
先に住居を確保していたオキナと、偶然にも知り合いとなったルストという名の技術者の二人だ。
「オキナさん、ありがとうございます」
「なに、困ったときはお互い様じゃ。ちょうど、同居人もギルドで缶詰状態じゃしの」
ルストは技術者としてリゼリオの街中で働いていた。
普段は宿に泊まっていたのだが、この状況に宿が全て埋まり、泊まる場所を探していたのだ。
「同居人がいらっしゃったんですね?」
「まぁ……“仲間”とも“弟子”ともいえるがの」
「機会があれば、お会いしたいものです」
暫くは屋敷に帰って来ないだろうから、機会が訪れるかどうか分からないが。
オキナは頷くと、話題を変えるように周囲の光景を一瞥してから言った。
「それにしても酷いものじゃな。これでは暴徒化する可能性もあるぞい」
「……“選択肢”についてですか?」
ルストは首を傾げた。
邪神との決戦に向けて、慌ただしい日が続いているが、どこからか、別の話が出てきたのだ。
「『邪神に恭順すれば救われる』とな……まぁ、全ての情報が等しく全員に伝わる訳ではないからのぅ」
「大きな騒ぎにならなければいいですが。屋敷の方は大丈夫でしょうか?」
万が一、暴徒が屋敷に押し寄せたらと思うと恐ろしい。
オキナは簡単に返り討ちにするだろうが、多くの市民はそのような力は持っていないので、不安な日々を過ごしているかもしれない。
●暴徒
百人以上の集団が列を成してプラカードを掲げ、叫んでいた。
彼ら彼女らの主張は至ってシンプルだ。
『今からでも邪神に恭順する道を選べ』『安全を確保せよ』『ハンターズソサエティは情報を全て開示せよ』
最初は小さいデモ活動から始まったそれは、多くの避難民も巻き込んで、更に巨大化していった。
大通りを占拠して進むデモ隊に対し、徹底抗戦を叫ぶ別の市民団体が立ち塞がり、治安は日に日に悪くなる。
衛兵がその都度、治めに出てくるが人口が膨れ上がった為、焼け石に水だ。
「覚醒者共は、自分達だけが助かろうとしている!」
「情報を隠しているハンターズソサエティは信用できない!」
「安全の確保を最優先すべき! 恭順せよ!」
死への恐怖から、過去や未来を失う事への恐怖へと煽動していくデモは、ついに一線を越えた。
避難してきた貧困層を巻き込んで、一部が暴徒と化して、暴れ出したのだ。
これに対し、衛兵が実力行使に出る――反発したデモ隊が更に声を荒げ、状況は最悪の方向へと進もうとしていた。
流石に、ギルド本部前まで暴徒は押し寄せていないが、喧騒は十分に響いていた。
紡伎 希(kz0174)はムスっとした表情で外の景色を眺め、大きく溜息をつくと、仮面の剣士に告げる。
「こんな状態になっていますので……外出する際はお気をつけ下さいね」
「……は、い」
擦れたような声で剣士は返した。
発声できるようになってきたのは良い事だが、取り巻く周囲の状況は悪化の一方だ。
「それにしても、流石ですね……短時間でのこの戦績」
希は剣士が達成した依頼書の数々を確認して呟いた。
傷は完全には癒えていないはずなのだが“東方最強”と呼ばれていただけあって、その実力は頼もしい限りだった。
剣士はジッとしたまま依頼の結果の事務手続きを待っていたが、急に視線を窓の外へと向けた。
――暴徒ではない。もっと違う方向の、何かを。
「どうしたのですか?」
尋ねたその時だった。
部屋に別の受付嬢が飛び込んできたのだ。
「大変だよ、希ちゃん! 恭順派と抗戦派が衝突して、避難民街が大混乱しているって!」
「これはハンター達の出番でしょうか?」
「そうなんだけど、それだけじゃなくて、来ちゃったよ!」
受付嬢が指さしたのは、剣士が見つめていた方角だった。
何が来たというのか。一瞬、そう思った希だったが、ズドンと胸に強烈なプレッシャーが襲った。
嫌な予感がする。今までにない以上、恐ろしいほどの緊張。
「まさか……邪神の眷属が?」
ここはリゼリオだ。主戦場から離れている。
だが、邪神の眷属の出現は全世界どこにでもだ。偶然にもこの地に現れた存在が居ても可笑しくはない。
「市民への対応と邪神眷属への対応……二つ同時に……」
優先すべきなのは敵を倒す事であるが、街の状況を放置しておく訳にもいかない。
しかし、具体的にどうすればいいか、希には分からなかった。
「示せ、ば、良い、戦いを」
助言するかのように剣士は言うと鞘を掴んだ。
「ネムレスさん?」
「戦って、いる、姿を。命を懸けて、誰かの、為に、戦う姿を」
恐らくは暴徒の全員が恭順派ではないはずだ。
誰かが扇動し、それに乗っかっているのだろう。だから、そんな扇動に惑わされないで、自分で見て感じて、何をすべきか、気がつかせるしかない。
「でも、どうやって? 流石に戦場に連れていく訳にもいきませんし」
「私がモニターの中継をやるわ」
受付嬢が頼もしくいうと、リアルブルー製のカメラを剣士へと投げた。
剣士はそのカメラを掴むと、何事も無かったかのように腕に括りつける。
「十数人、程度、ハンターを。眷属と、戦う」
仮面の剣士はそう告げると静かな物腰で部屋から出て行った。
あの人がいるのであれば、戦いで負ける事はない――そんな気がするが、敵も強力だ。油断はできない。
「よし、行きます! 私も!」
希が気合を入れて宣言した。
避難民街でモニターを設置する必要があるからだ。
ハンター達の本拠地であるハンターズソサエティ本部が置かれているリゼリオは、邪神との決戦における最重要拠点の一つであり、世界のどこよりも“安全”と認識されても不思議ではないだろう。
「えーと。難民申請の方は、こちらです~!」
受付嬢の一人が大声で告げる。
この街が“安全”ではないかと思う事で、近隣遠方問わず、人が避難してきたのだ。
その勢いは日に日に増え――ついには街中に入りきれずに街周辺や郊外にまで広がっていく。
「まぁ、こんなもんじゃな」
「こんなにも人が集まると逆に怖いですね」
お爺さんとおっさんの二人がそんな感想を呟きながら、馬車で古屋敷へと向かう。
先に住居を確保していたオキナと、偶然にも知り合いとなったルストという名の技術者の二人だ。
「オキナさん、ありがとうございます」
「なに、困ったときはお互い様じゃ。ちょうど、同居人もギルドで缶詰状態じゃしの」
ルストは技術者としてリゼリオの街中で働いていた。
普段は宿に泊まっていたのだが、この状況に宿が全て埋まり、泊まる場所を探していたのだ。
「同居人がいらっしゃったんですね?」
「まぁ……“仲間”とも“弟子”ともいえるがの」
「機会があれば、お会いしたいものです」
暫くは屋敷に帰って来ないだろうから、機会が訪れるかどうか分からないが。
オキナは頷くと、話題を変えるように周囲の光景を一瞥してから言った。
「それにしても酷いものじゃな。これでは暴徒化する可能性もあるぞい」
「……“選択肢”についてですか?」
ルストは首を傾げた。
邪神との決戦に向けて、慌ただしい日が続いているが、どこからか、別の話が出てきたのだ。
「『邪神に恭順すれば救われる』とな……まぁ、全ての情報が等しく全員に伝わる訳ではないからのぅ」
「大きな騒ぎにならなければいいですが。屋敷の方は大丈夫でしょうか?」
万が一、暴徒が屋敷に押し寄せたらと思うと恐ろしい。
オキナは簡単に返り討ちにするだろうが、多くの市民はそのような力は持っていないので、不安な日々を過ごしているかもしれない。
●暴徒
百人以上の集団が列を成してプラカードを掲げ、叫んでいた。
彼ら彼女らの主張は至ってシンプルだ。
『今からでも邪神に恭順する道を選べ』『安全を確保せよ』『ハンターズソサエティは情報を全て開示せよ』
最初は小さいデモ活動から始まったそれは、多くの避難民も巻き込んで、更に巨大化していった。
大通りを占拠して進むデモ隊に対し、徹底抗戦を叫ぶ別の市民団体が立ち塞がり、治安は日に日に悪くなる。
衛兵がその都度、治めに出てくるが人口が膨れ上がった為、焼け石に水だ。
「覚醒者共は、自分達だけが助かろうとしている!」
「情報を隠しているハンターズソサエティは信用できない!」
「安全の確保を最優先すべき! 恭順せよ!」
死への恐怖から、過去や未来を失う事への恐怖へと煽動していくデモは、ついに一線を越えた。
避難してきた貧困層を巻き込んで、一部が暴徒と化して、暴れ出したのだ。
これに対し、衛兵が実力行使に出る――反発したデモ隊が更に声を荒げ、状況は最悪の方向へと進もうとしていた。
流石に、ギルド本部前まで暴徒は押し寄せていないが、喧騒は十分に響いていた。
紡伎 希(kz0174)はムスっとした表情で外の景色を眺め、大きく溜息をつくと、仮面の剣士に告げる。
「こんな状態になっていますので……外出する際はお気をつけ下さいね」
「……は、い」
擦れたような声で剣士は返した。
発声できるようになってきたのは良い事だが、取り巻く周囲の状況は悪化の一方だ。
「それにしても、流石ですね……短時間でのこの戦績」
希は剣士が達成した依頼書の数々を確認して呟いた。
傷は完全には癒えていないはずなのだが“東方最強”と呼ばれていただけあって、その実力は頼もしい限りだった。
剣士はジッとしたまま依頼の結果の事務手続きを待っていたが、急に視線を窓の外へと向けた。
――暴徒ではない。もっと違う方向の、何かを。
「どうしたのですか?」
尋ねたその時だった。
部屋に別の受付嬢が飛び込んできたのだ。
「大変だよ、希ちゃん! 恭順派と抗戦派が衝突して、避難民街が大混乱しているって!」
「これはハンター達の出番でしょうか?」
「そうなんだけど、それだけじゃなくて、来ちゃったよ!」
受付嬢が指さしたのは、剣士が見つめていた方角だった。
何が来たというのか。一瞬、そう思った希だったが、ズドンと胸に強烈なプレッシャーが襲った。
嫌な予感がする。今までにない以上、恐ろしいほどの緊張。
「まさか……邪神の眷属が?」
ここはリゼリオだ。主戦場から離れている。
だが、邪神の眷属の出現は全世界どこにでもだ。偶然にもこの地に現れた存在が居ても可笑しくはない。
「市民への対応と邪神眷属への対応……二つ同時に……」
優先すべきなのは敵を倒す事であるが、街の状況を放置しておく訳にもいかない。
しかし、具体的にどうすればいいか、希には分からなかった。
「示せ、ば、良い、戦いを」
助言するかのように剣士は言うと鞘を掴んだ。
「ネムレスさん?」
「戦って、いる、姿を。命を懸けて、誰かの、為に、戦う姿を」
恐らくは暴徒の全員が恭順派ではないはずだ。
誰かが扇動し、それに乗っかっているのだろう。だから、そんな扇動に惑わされないで、自分で見て感じて、何をすべきか、気がつかせるしかない。
「でも、どうやって? 流石に戦場に連れていく訳にもいきませんし」
「私がモニターの中継をやるわ」
受付嬢が頼もしくいうと、リアルブルー製のカメラを剣士へと投げた。
剣士はそのカメラを掴むと、何事も無かったかのように腕に括りつける。
「十数人、程度、ハンターを。眷属と、戦う」
仮面の剣士はそう告げると静かな物腰で部屋から出て行った。
あの人がいるのであれば、戦いで負ける事はない――そんな気がするが、敵も強力だ。油断はできない。
「よし、行きます! 私も!」
希が気合を入れて宣言した。
避難民街でモニターを設置する必要があるからだ。
解説
●目的
邪神眷属討伐
暴徒鎮静化
●内容
リゼリオ郊外に出現した邪神眷属を残らず殲滅する。
避難民街で暴徒と化している集団を鎮静化させる。
●目標
リゼリオ郊外に邪神眷属が多数出現しており、ハンター達はカメラで撮られている中、敵を討伐する。
また、避難民街で暴れている暴徒の動きを制し、邪神と戦うハンター達の映像をモニターで見せつつ、説得させる。
※参加者は『眷属討伐』か『暴徒鎮静化』のいずれかを選択して下さい。
選択が不明の場合、ランダムで決定させて頂きます。
●地形
リゼリオ郊外は平地。
避難民街はスラム化している。
●味方勢力
紡伎 希(kz0174)
人物の詳細はNPCページ参照の事。
避難民街の中心部でモニターを設置・管理する。
ネムレス
直剣と盾で武装している仮面の剣士。駆け出しハンターだが、めちゃくちゃ強い。
正体については、過去依頼で関わった事があれば分かってもいいし分からなくてもいい。
(ご都合的でありますが、依頼主旨と異なる為、PC以外に正体がバレる事はありません)
●敵勢力
邪神眷属(枯羽型シェオル・ノド) 20体
人間や精霊が変質したもので、非常に高い再生能力を持ち、枯れ手のような翼を持つ。サイズ1。
大規模作戦時では、近似種が『1体を倒すのに複数人のハンターで挑む事を推奨』とされていた強力な存在。
負のマテリアルで形成した武器で戦闘を行う他、様々なバッドステータスを付与させてこようとする。
挑む際は危険フラグ相当となる。
●その他
暴徒の中に覚醒者はいませんし、扇動を首謀した者もいません。
質問卓には希が対応します。
邪神眷属討伐
暴徒鎮静化
●内容
リゼリオ郊外に出現した邪神眷属を残らず殲滅する。
避難民街で暴徒と化している集団を鎮静化させる。
●目標
リゼリオ郊外に邪神眷属が多数出現しており、ハンター達はカメラで撮られている中、敵を討伐する。
また、避難民街で暴れている暴徒の動きを制し、邪神と戦うハンター達の映像をモニターで見せつつ、説得させる。
※参加者は『眷属討伐』か『暴徒鎮静化』のいずれかを選択して下さい。
選択が不明の場合、ランダムで決定させて頂きます。
●地形
リゼリオ郊外は平地。
避難民街はスラム化している。
●味方勢力
紡伎 希(kz0174)
人物の詳細はNPCページ参照の事。
避難民街の中心部でモニターを設置・管理する。
ネムレス
直剣と盾で武装している仮面の剣士。駆け出しハンターだが、めちゃくちゃ強い。
正体については、過去依頼で関わった事があれば分かってもいいし分からなくてもいい。
(ご都合的でありますが、依頼主旨と異なる為、PC以外に正体がバレる事はありません)
●敵勢力
邪神眷属(枯羽型シェオル・ノド) 20体
人間や精霊が変質したもので、非常に高い再生能力を持ち、枯れ手のような翼を持つ。サイズ1。
大規模作戦時では、近似種が『1体を倒すのに複数人のハンターで挑む事を推奨』とされていた強力な存在。
負のマテリアルで形成した武器で戦闘を行う他、様々なバッドステータスを付与させてこようとする。
挑む際は危険フラグ相当となる。
●その他
暴徒の中に覚醒者はいませんし、扇動を首謀した者もいません。
質問卓には希が対応します。
マスターより
●挨拶
おはようございます! AdivMSの赤山です。
今回、リゼリオ本拠地での防衛戦となります!
『【東幕】仮面の剣士』依頼結果によって、ネムレスさんがこちらに参戦です! 強力な敵がいる中、心強い味方となりました。といっても、彼とて無敵ではありませんが。
●攻略のヒント
“魅せる”事は大事だと思います。
また、暴徒を放置させる訳にもいかないので、この辺り、戦力の割り振りは重要なポイントの一つになるでしょう!
おはようございます! AdivMSの赤山です。
今回、リゼリオ本拠地での防衛戦となります!
『【東幕】仮面の剣士』依頼結果によって、ネムレスさんがこちらに参戦です! 強力な敵がいる中、心強い味方となりました。といっても、彼とて無敵ではありませんが。
●攻略のヒント
“魅せる”事は大事だと思います。
また、暴徒を放置させる訳にもいかないので、この辺り、戦力の割り振りは重要なポイントの一つになるでしょう!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/07/16 01:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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質問卓 アルマ・A・エインズワース(ka4901) エルフ|26才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/07/08 18:22:18 |
|
![]() |
相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/07/10 03:27:52 |
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![]() |
眷属討伐用相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/07/09 23:08:05 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/07/08 21:25:51 |