ゲスト
(ka0000)
【血断】紅獄のヘルダイバー
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/07/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/03 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●REBOOT COAD
REBOOT>KANADE...ERROR
SEARCH>MEMORY...NOT FOUND
BOOT>SECURE MODE...(100%)
READY? _
●HELL DIVERS
「……あった」
電光掲示板に流れる文字を記憶に重ね、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は途方にくれたようなか細い声でつぶやいた。
――「Inferno」HEAVENS DOOR LIVE TOUR in LH044
その近代的なイベントホールのロビーを見間違えることはない。
LH044――かつて2度仲間を失った、ルミにとっての運命の分岐点。
一年前、グラウンド・ゼロに展開されていた記憶の異界『LH044ライブ会場』。
管理者歪虚であったカナデが力尽きたことで完全な消滅をしたと思われていたが、邪神のシステムが明らかになっていくうちにルミは新たな疑問を持ち始める。
あの時の異界が、あくまで邪神に吸収された世界を「再現」しているだけなのだとしたら――
いくつもの世界を越えて、たくさんの滅びを見た。
その一方で、箱舟に希望を乗せたような、穏やかな滅びへ向かう世界もあった。
そして“その世界”は姿を現した。
見つけたかった。
見つけたくなかった。
思わず抱いた肩を小さく震わせると、アンナ=リーナ・エスト(kz0108)がその背を優しく押した。
「行こう。ここがゴールじゃないだろう」
「……うん」
時折聞こえる雄たけびのような歓声がビリビリと会場全体を震わせる。
既にライブが始まっているのだろうか。
だとしたら急がなければ。
もうすぐ、あの時間がやってくる。
――爆発音と共に会場が再びビリビリと振えた。
明らかに物理的な振動。
甲虫型のVOIDがコロニー、そしてイベントホールへ襲撃を始めたのだ。
「急がないと!」
ルミは慌ててホールへ続く扉へと駆ける。
だが彼女が手を掛けるより先に、世界を隔てる分厚い出入口が、けたたましい破砕音を伴って吹き飛んでいた。
「きゃっ!?」
扉と共に吹き飛ぶルミ。
アンナが咄嗟に飛び上がって、彼女の身体を抱える。
その瞬間、ホールからロビーに向かって大量の人の波が押し寄せた。
――否、それは人ではない。
狭い出入口に詰まらん勢いで押し寄せる人型の狂気とシェオル型歪虚の波だった。
「こいつらは……?」
目の前の光景に、アンナは目を見張る。
彼女もまた“あの日”このコロニーに居た人間だ。
だからこそ、こんな歪虚はいなかったことだけは断言できる。
歪虚たちはうめき声のような雄たけびをしきりに発しながら我先にとロビーへ繰り出していた。
そしてハンター達の存在に気づくと、当たり前のように襲い掛かる。
アンナは背負っていたパイルバンカーを構えるとすぐさまトリガーを引く。
飛び掛かってきたシェオルが杭の衝撃で弾き飛ばされた。
「わかってはいたが、幻影の類ではないんだな」
苦い表情で奥歯を噛みしめるアンナ。
だが戦えない相手ではない。
ここを切り抜ける、と――気持ちを切り替えた途端に、頭の中に割れんばかりの“音”が響き渡った。
「うっ……くっ……!?」
頭蓋骨の内側で鐘を鳴らされているかのような強烈な音の波。
それは人間の悲鳴?
叫び?
脳を締め付けるような強烈なそれに、意味がないにも関わらず耳を押さえて頭を振り乱す。
「あの時のと違う……!?」
この状況をルミは知っている。
以前にも現れた、この世界を司る歪虚の力だ。
しかし彼女はまったく違うものだと断言する。
なぜなら、耳を澄ませてもこの音にメロディーもリズムも感じられない。
純然たるノイズ――現に記憶障害は発生していなかった。
「ルミ……今、何か言ったか!?」
「え!? ごめん……聞こえない!」
代わりに聴覚を司る脳が膨大な音の情報をさばききれていないのか、互いの言葉が満足に認識できない。
本当にただの耳障りな“雑音(ノイズ)”でしかない。
「あの時と違う……なんで……?」
疑問が胸の内から零れて、代わりにその隙間を不安が埋める。
なんで、だって?
そんなの『異界の管理者に何かあったから』じゃないの?
「……ステージに行こう! 原因が分かるはず!」
今度はルミの言葉が聞こえたのか、アンナはアイコンタクトで頷く。
音にレ〇プされる身体に鞭を打って、アンナはパイルの銃床で狂気を殴り倒す。
彼女の後に続いて、ルミも自らの楽器を握りしめた。
待ってて、カナデ。
●KANADE
空が見えない。
ずっとずっと雲の上を、どこまでも駆け上がっていたような気がするのに。
青い空が私たちの世界だった。
地獄から旅立った少女たちが、もがきあがいて天国の扉を叩く。
それが私たち――HEAVENS DOOR。
だとしたらここは地獄?
ちがう。
少なくともここが暖かい希望で創られたはずだったのを私は知っている。
……私?
私は『HEAVENS DOOR』……ちがう。
それは“私”じゃない。
私は……だれ?
わからない……でも、ここはあったかいな。
お母さんのお腹の中みたい。
お腹の中の記憶なんてないけれど、そんな気がする。
このままずっと、眠っていたい。
●紅天のカルチェレ
ノイズボイスが響く会場で、ステージに4色のスポットライトがあたる。
ステージ上では2体のシェオル・ノドがセットや楽器を壊し、暴れまわる。
放たれた魔弾がワイヤーを断ち切り、吊り下げられた証明が落下しした。
激しい音を立てて転がったライトの光が闇の中に巨大な影を映し出した。
マテリアルの触手を木の根や枝のように張り巡らせて、ステージに寄生する巻貝。
静かに佇むその殻内に、ぼんやりと輝く少女の姿が胎動する。
脚を抱えて安らかな寝顔を浮かべる彼女は、ひたすらに蒼い空の夢を見る。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●REBOOT COAD
REBOOT>KANADE...ERROR
SEARCH>MEMORY...NOT FOUND
BOOT>SECURE MODE...(100%)
READY? _
●HELL DIVERS
「……あった」
電光掲示板に流れる文字を記憶に重ね、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は途方にくれたようなか細い声でつぶやいた。
――「Inferno」HEAVENS DOOR LIVE TOUR in LH044
その近代的なイベントホールのロビーを見間違えることはない。
LH044――かつて2度仲間を失った、ルミにとっての運命の分岐点。
一年前、グラウンド・ゼロに展開されていた記憶の異界『LH044ライブ会場』。
管理者歪虚であったカナデが力尽きたことで完全な消滅をしたと思われていたが、邪神のシステムが明らかになっていくうちにルミは新たな疑問を持ち始める。
あの時の異界が、あくまで邪神に吸収された世界を「再現」しているだけなのだとしたら――
いくつもの世界を越えて、たくさんの滅びを見た。
その一方で、箱舟に希望を乗せたような、穏やかな滅びへ向かう世界もあった。
そして“その世界”は姿を現した。
見つけたかった。
見つけたくなかった。
思わず抱いた肩を小さく震わせると、アンナ=リーナ・エスト(kz0108)がその背を優しく押した。
「行こう。ここがゴールじゃないだろう」
「……うん」
時折聞こえる雄たけびのような歓声がビリビリと会場全体を震わせる。
既にライブが始まっているのだろうか。
だとしたら急がなければ。
もうすぐ、あの時間がやってくる。
――爆発音と共に会場が再びビリビリと振えた。
明らかに物理的な振動。
甲虫型のVOIDがコロニー、そしてイベントホールへ襲撃を始めたのだ。
「急がないと!」
ルミは慌ててホールへ続く扉へと駆ける。
だが彼女が手を掛けるより先に、世界を隔てる分厚い出入口が、けたたましい破砕音を伴って吹き飛んでいた。
「きゃっ!?」
扉と共に吹き飛ぶルミ。
アンナが咄嗟に飛び上がって、彼女の身体を抱える。
その瞬間、ホールからロビーに向かって大量の人の波が押し寄せた。
――否、それは人ではない。
狭い出入口に詰まらん勢いで押し寄せる人型の狂気とシェオル型歪虚の波だった。
「こいつらは……?」
目の前の光景に、アンナは目を見張る。
彼女もまた“あの日”このコロニーに居た人間だ。
だからこそ、こんな歪虚はいなかったことだけは断言できる。
歪虚たちはうめき声のような雄たけびをしきりに発しながら我先にとロビーへ繰り出していた。
そしてハンター達の存在に気づくと、当たり前のように襲い掛かる。
アンナは背負っていたパイルバンカーを構えるとすぐさまトリガーを引く。
飛び掛かってきたシェオルが杭の衝撃で弾き飛ばされた。
「わかってはいたが、幻影の類ではないんだな」
苦い表情で奥歯を噛みしめるアンナ。
だが戦えない相手ではない。
ここを切り抜ける、と――気持ちを切り替えた途端に、頭の中に割れんばかりの“音”が響き渡った。
「うっ……くっ……!?」
頭蓋骨の内側で鐘を鳴らされているかのような強烈な音の波。
それは人間の悲鳴?
叫び?
脳を締め付けるような強烈なそれに、意味がないにも関わらず耳を押さえて頭を振り乱す。
「あの時のと違う……!?」
この状況をルミは知っている。
以前にも現れた、この世界を司る歪虚の力だ。
しかし彼女はまったく違うものだと断言する。
なぜなら、耳を澄ませてもこの音にメロディーもリズムも感じられない。
純然たるノイズ――現に記憶障害は発生していなかった。
「ルミ……今、何か言ったか!?」
「え!? ごめん……聞こえない!」
代わりに聴覚を司る脳が膨大な音の情報をさばききれていないのか、互いの言葉が満足に認識できない。
本当にただの耳障りな“雑音(ノイズ)”でしかない。
「あの時と違う……なんで……?」
疑問が胸の内から零れて、代わりにその隙間を不安が埋める。
なんで、だって?
そんなの『異界の管理者に何かあったから』じゃないの?
「……ステージに行こう! 原因が分かるはず!」
今度はルミの言葉が聞こえたのか、アンナはアイコンタクトで頷く。
音にレ〇プされる身体に鞭を打って、アンナはパイルの銃床で狂気を殴り倒す。
彼女の後に続いて、ルミも自らの楽器を握りしめた。
待ってて、カナデ。
●KANADE
空が見えない。
ずっとずっと雲の上を、どこまでも駆け上がっていたような気がするのに。
青い空が私たちの世界だった。
地獄から旅立った少女たちが、もがきあがいて天国の扉を叩く。
それが私たち――HEAVENS DOOR。
だとしたらここは地獄?
ちがう。
少なくともここが暖かい希望で創られたはずだったのを私は知っている。
……私?
私は『HEAVENS DOOR』……ちがう。
それは“私”じゃない。
私は……だれ?
わからない……でも、ここはあったかいな。
お母さんのお腹の中みたい。
お腹の中の記憶なんてないけれど、そんな気がする。
このままずっと、眠っていたい。
●紅天のカルチェレ
ノイズボイスが響く会場で、ステージに4色のスポットライトがあたる。
ステージ上では2体のシェオル・ノドがセットや楽器を壊し、暴れまわる。
放たれた魔弾がワイヤーを断ち切り、吊り下げられた証明が落下しした。
激しい音を立てて転がったライトの光が闇の中に巨大な影を映し出した。
マテリアルの触手を木の根や枝のように張り巡らせて、ステージに寄生する巻貝。
静かに佇むその殻内に、ぼんやりと輝く少女の姿が胎動する。
脚を抱えて安らかな寝顔を浮かべる彼女は、ひたすらに蒼い空の夢を見る。
解説
▼目的
異界「LH044ライブ会場」を突破する
▼概要
再び訪れたその異界は阿鼻叫喚の地獄絵図でした
あまりの様変わりにルミは管理者歪虚であったカナデになにかあったのではと推察しています
彼女と共にこの地獄のような異界を突き進み無事突破してください
それを為すためには「ニンア=ナンナ・カルチェレ」を撃破する必要がありますが、大量の歪虚がそれを阻みます
さらに同個体はこの世界のイレギュラー・カナデを取り込み管理者としての優位性を得ているようです
▼敵勢力
「ニンア=ナンナ・カルチェレ」
サイズ2
かつてこの異界に現れた歪虚の亜種
管理者歪虚の片割れ
カナデと一体化しているため撃破=カナデの撃破ともなる
異界内のすべての存在に対して[行動阻害]と[口頭伝達阻害(確率で周りの会話が聞こえなくなる状態)]を与えるノイズを発生させている
発動は毎ファーストアクション
強度は不明だがとても高い
脳内に直接響くため耳を塞いでも意味はない
自分から攻撃はしないが、攻撃を受けると周囲に衝撃波を発する
「狂気歪虚」
甲虫型(サイズ1~2)
擬人型(サイズ1)
攻撃は白兵
「シェオル・ノド」
サイズ1
攻撃は白兵や魔弾
▼味方情報
「ルミ」 魔術師×奏唱士
邪神内の異界の存在を知って胸騒ぎと共に出撃した
戦場経験は乏しいが奏唱士としての実力は高い
「アンナ」 機導師×機導師
スキルで中距離戦もこなすインファイター
ルミのフォローを中心に行動する
「カナデ」
自我を保ったシェオル型歪虚
ルミのリアルブルー時代の親友であり、この異界の管理者歪虚の片割れ
意識を失った状態でカルチェレに取り込まれている
▼サポート枠
戦場を共にして戦っているものとして構いません
ただし主参加者の戦闘には支援スキルの使用含めて直接関与できないものとします
周りの歪虚の対応や退路確保、主参加者たちが失敗を判断した後の撤退支援・負傷者運搬などが可能です
異界「LH044ライブ会場」を突破する
▼概要
再び訪れたその異界は阿鼻叫喚の地獄絵図でした
あまりの様変わりにルミは管理者歪虚であったカナデになにかあったのではと推察しています
彼女と共にこの地獄のような異界を突き進み無事突破してください
それを為すためには「ニンア=ナンナ・カルチェレ」を撃破する必要がありますが、大量の歪虚がそれを阻みます
さらに同個体はこの世界のイレギュラー・カナデを取り込み管理者としての優位性を得ているようです
▼敵勢力
「ニンア=ナンナ・カルチェレ」
サイズ2
かつてこの異界に現れた歪虚の亜種
管理者歪虚の片割れ
カナデと一体化しているため撃破=カナデの撃破ともなる
異界内のすべての存在に対して[行動阻害]と[口頭伝達阻害(確率で周りの会話が聞こえなくなる状態)]を与えるノイズを発生させている
発動は毎ファーストアクション
強度は不明だがとても高い
脳内に直接響くため耳を塞いでも意味はない
自分から攻撃はしないが、攻撃を受けると周囲に衝撃波を発する
「狂気歪虚」
甲虫型(サイズ1~2)
擬人型(サイズ1)
攻撃は白兵
「シェオル・ノド」
サイズ1
攻撃は白兵や魔弾
▼味方情報
「ルミ」 魔術師×奏唱士
邪神内の異界の存在を知って胸騒ぎと共に出撃した
戦場経験は乏しいが奏唱士としての実力は高い
「アンナ」 機導師×機導師
スキルで中距離戦もこなすインファイター
ルミのフォローを中心に行動する
「カナデ」
自我を保ったシェオル型歪虚
ルミのリアルブルー時代の親友であり、この異界の管理者歪虚の片割れ
意識を失った状態でカルチェレに取り込まれている
▼サポート枠
戦場を共にして戦っているものとして構いません
ただし主参加者の戦闘には支援スキルの使用含めて直接関与できないものとします
周りの歪虚の対応や退路確保、主参加者たちが失敗を判断した後の撤退支援・負傷者運搬などが可能です
マスターより
おはようございます。
最近解説文がOP本文を浸食してます、のどかです。
狂獄再び――しかし状況は以前よりも混迷の一途を辿っています。
この再会はヘルorヘヴン?
例のごとく、エンディングは結構なパターンを考えています。
どこへ向かうかはみなさんの行動とその結果次第です。
参考依頼は「【反影】蒼天のヘヴンズドア」シリーズ3作となります。
質問は別途卓を立ててルミちゃんまでどうぞ。
ご参加をお待ちしております。
最近解説文がOP本文を浸食してます、のどかです。
狂獄再び――しかし状況は以前よりも混迷の一途を辿っています。
この再会はヘルorヘヴン?
例のごとく、エンディングは結構なパターンを考えています。
どこへ向かうかはみなさんの行動とその結果次第です。
参考依頼は「【反影】蒼天のヘヴンズドア」シリーズ3作となります。
質問は別途卓を立ててルミちゃんまでどうぞ。
ご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/03 01:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/07/25 12:40:56 |
|
![]() |
質問するぜ! ジャック・J・グリーヴ(ka1305) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/07/24 20:53:32 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/07/21 11:12:21 |