ゲスト
(ka0000)
【女神】霧の海の先へ
マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,800
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/04 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/15 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●声
『イズ、貴方はもう諦めるの? こんな所で逃げ帰るの?』
「!?」
彼女がその声に驚き飛び起きる。けれど、そこに声の主はなく、視界にあるのは見慣れぬ光景。
彼女は潜水艇に閉じ込められていたが、この後無事救出される。
そして、彼女の船を狙った海賊と対峙する事となる。
「やっぱり狙いは海図だったの?」
彼女が静かに尋ねる。しかしボスと思しき男は答えない。他二人もそう簡単に口を割るタイプではない筈だ。一人は苦笑し、もう一人はボス共々不甲斐無い結果に終わった事に苛立っているように見える。
「黙ってちゃ判らないでしょ。答えなさいよ」
ハンターの一人が言う。
「知った所で何になる? 言えば我々に協力するとでも言うのか?」
「そんな事ある訳…」
「ないのだろう。ならどうでもいい事だ。さっさと殺せ。でないとまた襲うぞ?」
捕まって尚、瞳の鋭さを失わない男――ハッキリ言ってこの手の男に説得はあまり意味がない。
けれど、このままではもやもやが治まらない。
「だったら質問を変えるわ。あなたはあの海に何を求めたの?」
イズの想い――彼女はこの航海に全てを失ってもいい覚悟と未来をかけた。
もし、この海賊に近寄ったものがあるなら彼女はシルバーバレット同様の処遇も頭に置いている。だが、
「は、浪漫……とでも言って欲しそうな顔だな。だが、残念。我々の目的は所詮は金だ…あの海域は金になる。お前も少しは考えただろう? 大儲けできると」
「え…」
男の言葉にイズはハッとする。今まで海図の謎を解く事で頭が一杯だった。
言わばそれは探求心とこの先にある何かへの好奇心…初めはルコの妻・アリエンヌの事も少しはあったが、今となっては自分の気持ちの方が遥かに勝っている。しかし、冷静に考えれば確かにこのルートが開拓できればメリットは大きい。辺境の治安の悪い陸路を通る事も無くなるし、時間も陸路よりかなり短縮できる事だろう。
「なるほどな。それが狙いだったか」
ハンター達が納得する。
「でこの方達はどうしますか?」
そう尋ねられて、イズはぎゅっと拳を握る。
「……置いてくわ。三人を乗ってきた潜水艇に戻して。旗でも立てとけば誰かが見つけるでしょ」
それは彼女の決断。彼女にしては随分乱暴な決定だが、今までの事を考えれば無理もない。
「やはり甘いな」
男が言う。だが、彼らは知らないのだろう。果てしなく続く地平線を見つめて、何も出来ない時間の恐ろしさを。連絡は入れておくつもりだが、それでも彼等にとっては苦行の時。
●敵
聞こえるのは波の音とオカリナの旋律…ついに彼らはあの海域に舵を取る。
あの雑魔達はあれから一向にこちらには降りてこない。それは単にオカリナの力なのだろう。ぼんやりと輝く船を恐れて、霧の中に身を潜ませている。そんな海だから視界は余り宜しくない。灯りを掲げてもその周囲位しか明るさを保てないし、うすぼんやりしか見えない視界では今どこにいるのかさえ判らなくなってくる。
「大丈夫。この進路で間違いないわ」
イズは何度も甲板に出て風の流れを確認する。目印になるものがない以上、風の流れと時間を頼りに感覚でどのくらい進んだかを割り出していくしかない。その様子をハンターは見守り続ける事数日。港を出てからはなんやかんやでもう十日だ。
「あー、陸が恋しいぜ」
海慣れしていない者にとって長期の航海は身体のみならず心にも疲れを及ぼす。元海賊であっても、現役船員であってもそれはさほど変わらない。そして、景色が変わるならまだしも変わらないとなれば一抹の不安が顔を出す。それは本当にちゃんと進んでいるのだろうか?という疑念。船長を信用していない訳ではないが、それでも彼らも皆人間だ。
「大丈夫ですよね、船長?」
そんな言葉が聞こえ始めて、それを宥め安心させるのも船長の仕事だ。
が、ここはただの海ではない。そんな心の迷いや不安が良からぬものを呼び寄せる。
「え…まさかだよなっ」
双眼鏡で覗く霧の先、徐々に見えてくるシルエットに監視台に上っていた一人が駆けおりてくる。
「何が見えた?」
そこで問うハンターに彼は一言「船」と返して、あわあわと船長の元へ走る。
船…そう、確かにそれは船だった。しかもこちらと同じ帆船である。だが、その帆船は何処か違う。
「え、嘘…もしかして私の推理当たってたの?」
報告を聞き、出てきたハンターが言う。彼女が注目したのはその船のマストだ。ビリビリに破れたように見えるが、よく見るとその一つ一つはあの布の雑魔の様。彼女は直感的にそれが船の帆だったのではと思っていたのだが、あながち間違いではなかったらしい。とすると、あの船自体も昔この海域に挑んだ船の残骸なのかもしれない。
「負のマテリアルだらけですが、あそこには一層強い力を感じます」
異変を察知し、もう一人のハンターが言う。
「おい、あれこちらに近付いてきていないか?」
その言葉に皆がぞっとした。目視出来るこの距離で見てもかなりデカい。という事は実物は更に大きいという事だ。それに加えて、向こうもこちらに気付いたのか、一斉に砲門を開いて…。
ドドドドドーーン
突如響いたのは大砲発射の轟音。思わずこちらは耳を塞ぐ。
「何でいきなり?」
突然の攻撃にイズが言う。
『助けて…寒い、苦しい…海の底は暗いの…』
この海で死んだ者達の声だろうか。船の出現と共にそんな声が耳へと届く。
『殺せ、そして全てを奪え。獲物は何処だ? 仲間を増やせ…我らの仲間を』
一方では悪意のある言葉も飛び交い、こちらの意識をかき乱す。そして、そんな声達に気を取られていると先程放たれた砲弾がここまで届いて、甲板に飛び来たのはしゃれこうべ。身体を丸めて飛んできたようだが、着地と共に立ち上がり手にしている剣と盾を構える。
「そんなっ、こんなの聞いてないわよ!」
イズが慌てて、舵の元に戻り迫りくる船から逃げようと操縦を始める。
だが、果たして間に合うのか? その間にも敵の船はグングンこちらに迫っていた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●声
『イズ、貴方はもう諦めるの? こんな所で逃げ帰るの?』
「!?」
彼女がその声に驚き飛び起きる。けれど、そこに声の主はなく、視界にあるのは見慣れぬ光景。
彼女は潜水艇に閉じ込められていたが、この後無事救出される。
そして、彼女の船を狙った海賊と対峙する事となる。
「やっぱり狙いは海図だったの?」
彼女が静かに尋ねる。しかしボスと思しき男は答えない。他二人もそう簡単に口を割るタイプではない筈だ。一人は苦笑し、もう一人はボス共々不甲斐無い結果に終わった事に苛立っているように見える。
「黙ってちゃ判らないでしょ。答えなさいよ」
ハンターの一人が言う。
「知った所で何になる? 言えば我々に協力するとでも言うのか?」
「そんな事ある訳…」
「ないのだろう。ならどうでもいい事だ。さっさと殺せ。でないとまた襲うぞ?」
捕まって尚、瞳の鋭さを失わない男――ハッキリ言ってこの手の男に説得はあまり意味がない。
けれど、このままではもやもやが治まらない。
「だったら質問を変えるわ。あなたはあの海に何を求めたの?」
イズの想い――彼女はこの航海に全てを失ってもいい覚悟と未来をかけた。
もし、この海賊に近寄ったものがあるなら彼女はシルバーバレット同様の処遇も頭に置いている。だが、
「は、浪漫……とでも言って欲しそうな顔だな。だが、残念。我々の目的は所詮は金だ…あの海域は金になる。お前も少しは考えただろう? 大儲けできると」
「え…」
男の言葉にイズはハッとする。今まで海図の謎を解く事で頭が一杯だった。
言わばそれは探求心とこの先にある何かへの好奇心…初めはルコの妻・アリエンヌの事も少しはあったが、今となっては自分の気持ちの方が遥かに勝っている。しかし、冷静に考えれば確かにこのルートが開拓できればメリットは大きい。辺境の治安の悪い陸路を通る事も無くなるし、時間も陸路よりかなり短縮できる事だろう。
「なるほどな。それが狙いだったか」
ハンター達が納得する。
「でこの方達はどうしますか?」
そう尋ねられて、イズはぎゅっと拳を握る。
「……置いてくわ。三人を乗ってきた潜水艇に戻して。旗でも立てとけば誰かが見つけるでしょ」
それは彼女の決断。彼女にしては随分乱暴な決定だが、今までの事を考えれば無理もない。
「やはり甘いな」
男が言う。だが、彼らは知らないのだろう。果てしなく続く地平線を見つめて、何も出来ない時間の恐ろしさを。連絡は入れておくつもりだが、それでも彼等にとっては苦行の時。
●敵
聞こえるのは波の音とオカリナの旋律…ついに彼らはあの海域に舵を取る。
あの雑魔達はあれから一向にこちらには降りてこない。それは単にオカリナの力なのだろう。ぼんやりと輝く船を恐れて、霧の中に身を潜ませている。そんな海だから視界は余り宜しくない。灯りを掲げてもその周囲位しか明るさを保てないし、うすぼんやりしか見えない視界では今どこにいるのかさえ判らなくなってくる。
「大丈夫。この進路で間違いないわ」
イズは何度も甲板に出て風の流れを確認する。目印になるものがない以上、風の流れと時間を頼りに感覚でどのくらい進んだかを割り出していくしかない。その様子をハンターは見守り続ける事数日。港を出てからはなんやかんやでもう十日だ。
「あー、陸が恋しいぜ」
海慣れしていない者にとって長期の航海は身体のみならず心にも疲れを及ぼす。元海賊であっても、現役船員であってもそれはさほど変わらない。そして、景色が変わるならまだしも変わらないとなれば一抹の不安が顔を出す。それは本当にちゃんと進んでいるのだろうか?という疑念。船長を信用していない訳ではないが、それでも彼らも皆人間だ。
「大丈夫ですよね、船長?」
そんな言葉が聞こえ始めて、それを宥め安心させるのも船長の仕事だ。
が、ここはただの海ではない。そんな心の迷いや不安が良からぬものを呼び寄せる。
「え…まさかだよなっ」
双眼鏡で覗く霧の先、徐々に見えてくるシルエットに監視台に上っていた一人が駆けおりてくる。
「何が見えた?」
そこで問うハンターに彼は一言「船」と返して、あわあわと船長の元へ走る。
船…そう、確かにそれは船だった。しかもこちらと同じ帆船である。だが、その帆船は何処か違う。
「え、嘘…もしかして私の推理当たってたの?」
報告を聞き、出てきたハンターが言う。彼女が注目したのはその船のマストだ。ビリビリに破れたように見えるが、よく見るとその一つ一つはあの布の雑魔の様。彼女は直感的にそれが船の帆だったのではと思っていたのだが、あながち間違いではなかったらしい。とすると、あの船自体も昔この海域に挑んだ船の残骸なのかもしれない。
「負のマテリアルだらけですが、あそこには一層強い力を感じます」
異変を察知し、もう一人のハンターが言う。
「おい、あれこちらに近付いてきていないか?」
その言葉に皆がぞっとした。目視出来るこの距離で見てもかなりデカい。という事は実物は更に大きいという事だ。それに加えて、向こうもこちらに気付いたのか、一斉に砲門を開いて…。
ドドドドドーーン
突如響いたのは大砲発射の轟音。思わずこちらは耳を塞ぐ。
「何でいきなり?」
突然の攻撃にイズが言う。
『助けて…寒い、苦しい…海の底は暗いの…』
この海で死んだ者達の声だろうか。船の出現と共にそんな声が耳へと届く。
『殺せ、そして全てを奪え。獲物は何処だ? 仲間を増やせ…我らの仲間を』
一方では悪意のある言葉も飛び交い、こちらの意識をかき乱す。そして、そんな声達に気を取られていると先程放たれた砲弾がここまで届いて、甲板に飛び来たのはしゃれこうべ。身体を丸めて飛んできたようだが、着地と共に立ち上がり手にしている剣と盾を構える。
「そんなっ、こんなの聞いてないわよ!」
イズが慌てて、舵の元に戻り迫りくる船から逃げようと操縦を始める。
だが、果たして間に合うのか? その間にも敵の船はグングンこちらに迫っていた。
解説
内容
突如現れた巨大船から船を守りつつ、暗黒海域の先を目指す事
ついに踏み入りました暗黒海域
オカリナの力は雑魚と霧にはある程度有効でしたが相手が大物だとそれは別の話
巨大船は容赦なくこちらに向かってきますし、既に敵の侵入を許してしまい大ピンチ
しかし、もう戻る訳にはいきません こうなれば後は突き進むのみ
巨大船からの攻撃を凌ぎつつ、無事この海域を抜け切りその先へ
何が待っているかはご自分の目で確かめて頂きたいと思います
なお、もしここからの参加の方がいらっしゃいましたら
イズ達を追ってきた助っ人という感じで
突入ギリギリに参戦した形で描写させて頂きます
●敵船情報
目視でもかなり大きく大凡イズの船の十倍はあると思われる
帆はビリビリに破れているが、どういう訳か支障がない模様
前回戦った雑魔の一部が柱にかかり、常に靡いている
敵船の甲板は確認できないが、
砲門は周囲にぐるりと設置されておりそこから敵自体が発射されてくることもあるようだ
跳び来た骸骨兵士の数は現時点で16 更に飛んでくる事もあるので注意が必要
骸骨兵士はそれぞれ剣と盾を所持している
●こちらの船について
こちらの船にも僅かながら大砲は有り、使用する事は可能
使用の際はプレイングにてその旨を表明下さい
船自体の操縦に関しては希望がない限り、基本イズとセルクの二人が行います
これは長期戦になった場合のオカリナの力が半減してしまうのを防ぐ為です
ちなみにオカリナの効力はオカリナの石が光っている間は続くらしく、
イズが定期的に吹けば、ずっと吹き続けなくても大丈夫なのようです
その他、設備等に関しては一般的なガレオン船を想像して頂ければと
外板の修理は一応終わっていますが、あくまで簡易修理であり強度はおとります
その他、何かありましたら判る範囲でイズがお答えします
質問卓設置の上、出発日前日までに質問頂ければと思います
突如現れた巨大船から船を守りつつ、暗黒海域の先を目指す事
ついに踏み入りました暗黒海域
オカリナの力は雑魚と霧にはある程度有効でしたが相手が大物だとそれは別の話
巨大船は容赦なくこちらに向かってきますし、既に敵の侵入を許してしまい大ピンチ
しかし、もう戻る訳にはいきません こうなれば後は突き進むのみ
巨大船からの攻撃を凌ぎつつ、無事この海域を抜け切りその先へ
何が待っているかはご自分の目で確かめて頂きたいと思います
なお、もしここからの参加の方がいらっしゃいましたら
イズ達を追ってきた助っ人という感じで
突入ギリギリに参戦した形で描写させて頂きます
●敵船情報
目視でもかなり大きく大凡イズの船の十倍はあると思われる
帆はビリビリに破れているが、どういう訳か支障がない模様
前回戦った雑魔の一部が柱にかかり、常に靡いている
敵船の甲板は確認できないが、
砲門は周囲にぐるりと設置されておりそこから敵自体が発射されてくることもあるようだ
跳び来た骸骨兵士の数は現時点で16 更に飛んでくる事もあるので注意が必要
骸骨兵士はそれぞれ剣と盾を所持している
●こちらの船について
こちらの船にも僅かながら大砲は有り、使用する事は可能
使用の際はプレイングにてその旨を表明下さい
船自体の操縦に関しては希望がない限り、基本イズとセルクの二人が行います
これは長期戦になった場合のオカリナの力が半減してしまうのを防ぐ為です
ちなみにオカリナの効力はオカリナの石が光っている間は続くらしく、
イズが定期的に吹けば、ずっと吹き続けなくても大丈夫なのようです
その他、設備等に関しては一般的なガレオン船を想像して頂ければと
外板の修理は一応終わっていますが、あくまで簡易修理であり強度はおとります
その他、何かありましたら判る範囲でイズがお答えします
質問卓設置の上、出発日前日までに質問頂ければと思います
マスターより
前回もEXにしていればよかった…戦闘シーン大幅cut&修正を入れた奈華里です
第三回ということは多分最終回の女神シリーズ ラストターンは巨大な船との対決です
どう対処するかはハンター様次第ですが、今回『危険』も付けておりますので
心して向かって頂きたいなと 一筋縄では痛い目を見てしまうかもしれません
くれぐれもお気をつけて 危険な旅となりますが、御参加の程お待ちしております(^-^)
第三回ということは多分最終回の女神シリーズ ラストターンは巨大な船との対決です
どう対処するかはハンター様次第ですが、今回『危険』も付けておりますので
心して向かって頂きたいなと 一筋縄では痛い目を見てしまうかもしれません
くれぐれもお気をつけて 危険な旅となりますが、御参加の程お待ちしております(^-^)
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/15 00:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/08/04 14:14:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/08/04 13:13:52 |