ゲスト
(ka0000)
パダギエの逆襲
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2019/08/07 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/16 19:00
オープニング
●落ちこぼれの歪虚
「嘘だろ、おい……」
浮遊大陸が消えていく……。
パダギエはそれを見て絶句した。
いずれ帰るつもりで一時的に避難したつもりだった。イヴが負けるとは思っていなかった。信じたくはなかった。
だが、パダギエはわかっていなかったのだ、人間の強さというものを……。
それが歪虚の敗北を意味したわけでは、なかった。
イヴは居なくなったが、王国から歪虚が消えたわけではなかった。
ただ、得体の知れない連中が現れだした、という風にパダギエには見えた。
それらのことをシェオル型と人間達が呼んでいることは、パダギエには知る由もない。
レッドバック以外の傲慢とも反りが合わないパダギエだったが、シェオル型とはさらに気が合いそうになかった。
己の生存を第一に考えてきたパダギエと、犠牲も省みず人間を襲うシェオル型とでは、違いすぎた。
だが、いずれ……
人間はシェオル型をも駆逐する。
あるいは、シェオル型が人間を皆殺しにする。
「はぁ。まったく、どっちもサイアクな未来だぜ!」
前者は自らの滅亡が後に待っているだろうし、後者は歪虚の本能を満たせてはいるが、シェオル型の(あるいは未知のその親玉の)支配する世界など居心地悪いことは考えるまでもない。
そして、その時が来るのは自分にとっては遠くない未来であると感じている。なぜなら……
パダギエという歪虚は長い時を生きた。
いや、生きたという表現は歪虚として適切ではない。長い間、歪虚として在った。
かのメフィストがイヴに見いだされる前から存在していた。
それが今の今まで生きてこれたのは、パダギエが弱かったからに他ならない。レッドバックに出会って改造されるまでは、ずっと小さくて弱い存在だったのだ。
配下にしても役に立たず、他と比較して脅威ではない。下手をすると居ることすら認識されない。さらにパダギエ自身「誰か世界滅ぼしてくんねえかなー」と考えるような歪虚だったのである。
毒にも薬にもならない。そんな存在だ。
だがレッドバックに出会って初めて自分にも出来ることが増え、人間の敵対者となることが出来た。
危険こそ伴っていたが、レッドバックは自らの生存を重視していたし、それには自分の生存も前提だった。
その日々は、歪虚として、それなりに……楽しかったと思う。
今パダギエはひどく後悔している。
このままサイアクな未来を待つことしかできなくなるくらいなら、まだレッドバックと一緒に浮遊大陸で殺された方が良かった。そんな風に考えていた。
待つことには慣れている。きっと、遠くない未来に結論は出る。
それに対して、残された選択肢は多くない。
だが、悪あがきが叶うなら……。
「どうせ死ぬなら楽しんだもん勝ちだよなぁぁぁ!」
●俺はパダギエ
今だからこそ言える!
弱かったからこそ、退屈を憎んでいた。
歪虚として人間に敵対できるようになってからは、それが楽しかった!
だが、それはもうできなくなった。
じゃあ、サイアクな未来をただ待つのか?
そんなのはごめんだ!
俺は弱い! けど頼れる奴はいない!
だから、独りで死ぬしかねえ。
問題はどう死ぬかだ。どんな死に方が一番マシか、それが問題だ!
だったら長いことずっと使わねぇでいた知識も総動員して人間を困らせてやるぜ!
なぜ使わなかったかというと、使い道があると思われて使い潰されるのが嫌だったからだ。
そんなことを考えていたら自分が最初は何者だったのかも思い出した。
俺はパダギエ、嫉妬の歪虚。
最期は勝者を妬みながら死ぬ。
これ以上の最期はねえ!
この世で生きる退屈しのぎに……
このパダギエが遊んでやるぜ、人間共!
●立て札出現
____________
↑
D a n g e r
めっちゃ怖い歪虚の住処
____________
王国の街道から少し外れた通りに、立て札が立っている。
宿場町からそう離れてはおらず、人目にはついた。
……ただの立て札だ。
転移門とかではない。
最近立てられたものだ。
誰もがイタズラだと思って相手にしなかったが、引っこ抜いてもまた新しいものが立てられる。
書かれていることが書かれていることなだけに、不気味に思う者もないではなかった。
依頼こそ出されなかったものの、近隣住民からハンターに相談したものがおり、立て札の存在はハンターの知るところとなった。
やがて、書かれている場所に行ってみようという、酔狂なハンターが現れた……。
「嘘だろ、おい……」
浮遊大陸が消えていく……。
パダギエはそれを見て絶句した。
いずれ帰るつもりで一時的に避難したつもりだった。イヴが負けるとは思っていなかった。信じたくはなかった。
だが、パダギエはわかっていなかったのだ、人間の強さというものを……。
それが歪虚の敗北を意味したわけでは、なかった。
イヴは居なくなったが、王国から歪虚が消えたわけではなかった。
ただ、得体の知れない連中が現れだした、という風にパダギエには見えた。
それらのことをシェオル型と人間達が呼んでいることは、パダギエには知る由もない。
レッドバック以外の傲慢とも反りが合わないパダギエだったが、シェオル型とはさらに気が合いそうになかった。
己の生存を第一に考えてきたパダギエと、犠牲も省みず人間を襲うシェオル型とでは、違いすぎた。
だが、いずれ……
人間はシェオル型をも駆逐する。
あるいは、シェオル型が人間を皆殺しにする。
「はぁ。まったく、どっちもサイアクな未来だぜ!」
前者は自らの滅亡が後に待っているだろうし、後者は歪虚の本能を満たせてはいるが、シェオル型の(あるいは未知のその親玉の)支配する世界など居心地悪いことは考えるまでもない。
そして、その時が来るのは自分にとっては遠くない未来であると感じている。なぜなら……
パダギエという歪虚は長い時を生きた。
いや、生きたという表現は歪虚として適切ではない。長い間、歪虚として在った。
かのメフィストがイヴに見いだされる前から存在していた。
それが今の今まで生きてこれたのは、パダギエが弱かったからに他ならない。レッドバックに出会って改造されるまでは、ずっと小さくて弱い存在だったのだ。
配下にしても役に立たず、他と比較して脅威ではない。下手をすると居ることすら認識されない。さらにパダギエ自身「誰か世界滅ぼしてくんねえかなー」と考えるような歪虚だったのである。
毒にも薬にもならない。そんな存在だ。
だがレッドバックに出会って初めて自分にも出来ることが増え、人間の敵対者となることが出来た。
危険こそ伴っていたが、レッドバックは自らの生存を重視していたし、それには自分の生存も前提だった。
その日々は、歪虚として、それなりに……楽しかったと思う。
今パダギエはひどく後悔している。
このままサイアクな未来を待つことしかできなくなるくらいなら、まだレッドバックと一緒に浮遊大陸で殺された方が良かった。そんな風に考えていた。
待つことには慣れている。きっと、遠くない未来に結論は出る。
それに対して、残された選択肢は多くない。
だが、悪あがきが叶うなら……。
「どうせ死ぬなら楽しんだもん勝ちだよなぁぁぁ!」
●俺はパダギエ
今だからこそ言える!
弱かったからこそ、退屈を憎んでいた。
歪虚として人間に敵対できるようになってからは、それが楽しかった!
だが、それはもうできなくなった。
じゃあ、サイアクな未来をただ待つのか?
そんなのはごめんだ!
俺は弱い! けど頼れる奴はいない!
だから、独りで死ぬしかねえ。
問題はどう死ぬかだ。どんな死に方が一番マシか、それが問題だ!
だったら長いことずっと使わねぇでいた知識も総動員して人間を困らせてやるぜ!
なぜ使わなかったかというと、使い道があると思われて使い潰されるのが嫌だったからだ。
そんなことを考えていたら自分が最初は何者だったのかも思い出した。
俺はパダギエ、嫉妬の歪虚。
最期は勝者を妬みながら死ぬ。
これ以上の最期はねえ!
この世で生きる退屈しのぎに……
このパダギエが遊んでやるぜ、人間共!
●立て札出現
____________
↑
D a n g e r
めっちゃ怖い歪虚の住処
____________
王国の街道から少し外れた通りに、立て札が立っている。
宿場町からそう離れてはおらず、人目にはついた。
……ただの立て札だ。
転移門とかではない。
最近立てられたものだ。
誰もがイタズラだと思って相手にしなかったが、引っこ抜いてもまた新しいものが立てられる。
書かれていることが書かれていることなだけに、不気味に思う者もないではなかった。
依頼こそ出されなかったものの、近隣住民からハンターに相談したものがおり、立て札の存在はハンターの知るところとなった。
やがて、書かれている場所に行ってみようという、酔狂なハンターが現れた……。
解説
・舞台
廃墟をあれそれしたホラーハウス。
建物の規模は貴族の別荘になるくらいの屋敷。
内容はある程度のリクエストに応えます。
もし戦いたい敵のタイプや出くわしたい仕掛けなどあれば、プレイングに書いて下さい。
必ずご希望に添えるとは限りません、また敢えて『歪んで叶えられる場合もあり得ます』
どのみち、パダギエの能力でどうこうできる程度のものなのであんまり大したことは出来ません……
(後述おもちゃの兵隊とホラーハウスの能力を利用して造るものなので)
広さは部屋によってまちまち。よほど狭い所で広範囲スキルを使うと建物倒壊の恐れがあります。
・敵情報
『パダギエ』
嫉妬の歪虚。七眷属ではあるが弱い。しかし、自分が弱いということをよく知っている。
そしてよく喋る。
以下の能力を持つ。
・おもちゃの兵隊
知覚できる範囲内の周囲の無機物を即席の雑魔として動かす事が出来る。
・ホラーハウス
自身のよく知る特定の施設の中を自身の身体のように把握し、活用できる。
今回の舞台はこの能力を適用済み。
・飛行
飛行状態になる。
・その他
シェオル型および他の歪虚とは遭遇しない。
廃墟をあれそれしたホラーハウス。
建物の規模は貴族の別荘になるくらいの屋敷。
内容はある程度のリクエストに応えます。
もし戦いたい敵のタイプや出くわしたい仕掛けなどあれば、プレイングに書いて下さい。
必ずご希望に添えるとは限りません、また敢えて『歪んで叶えられる場合もあり得ます』
どのみち、パダギエの能力でどうこうできる程度のものなのであんまり大したことは出来ません……
(後述おもちゃの兵隊とホラーハウスの能力を利用して造るものなので)
広さは部屋によってまちまち。よほど狭い所で広範囲スキルを使うと建物倒壊の恐れがあります。
・敵情報
『パダギエ』
嫉妬の歪虚。七眷属ではあるが弱い。しかし、自分が弱いということをよく知っている。
そしてよく喋る。
以下の能力を持つ。
・おもちゃの兵隊
知覚できる範囲内の周囲の無機物を即席の雑魔として動かす事が出来る。
・ホラーハウス
自身のよく知る特定の施設の中を自身の身体のように把握し、活用できる。
今回の舞台はこの能力を適用済み。
・飛行
飛行状態になる。
・その他
シェオル型および他の歪虚とは遭遇しない。
マスターより
※このシナリオはあなたのPCがパダギエから好き放題言われる可能性があります。
会った事があるならなおさら。
台詞・アドリブが多めになる可能性が大です。
シリアスになるかギャグになるかはプレイング次第。
情勢から浮いてるシナリオですがよろしくお願いします!
会った事があるならなおさら。
台詞・アドリブが多めになる可能性が大です。
シリアスになるかギャグになるかはプレイング次第。
情勢から浮いてるシナリオですがよろしくお願いします!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/15 16:17