ゲスト
(ka0000)
【血断】ポリュペモスの報復
マスター:三田村 薫

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在17人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2019/08/10 15:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/24 15:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
その日、同盟の平原に、高さ十メートル近くはあるだろう、巨大なシェオル型歪虚が現れた。
ハンターオフィスは二十五名をかき集め、彼らは第一陣として出撃した。
しかし、第一陣は「空蒼作戦」の際に転移してきた経験の浅いハンターがほとんどを占めており、小型でも強力なシェオルが、更に巨大化したものに太刀打ちできる筈もなかった。あっという間になぎ倒され、戦況は苦しい物になる。
更に、このシェオルは魔法スキル的な攻撃も使用した。口から炎を吐き出し、それでかなりの損害を受けている。
唯一、機導師のマシューだけが魔導ヘリで参加しており、機銃による攻撃で陽動していたが、それでも限度があった。何しろ、身体が大きいので腕の一振りだけでかなりのリーチがある。ヘリを狙って、回避できたとしても、余波を食らって他が吹き飛ぶ。
「うわっ!」
かなりきわどい回避をしていたが、ついにシェオルの爪の先がヘリコプターに引っかかる。その勢いで、マシュー機は横に吹き飛んだ。
「制御不能。脱出します」
ローターが片方折れている。水平に回転しながらヘリコプターが落ちていった。操縦席からマシューが飛び出すのが見えた。ジェットブーツとアルケミックフライトだろう。
だが、制御できないヘリコプターの傍で、姿勢の制御が少々困難になる飛行状態でいることには別のリスクがあった。
機体ごと回転するローターがその背中を叩き切ったのだ。
悲鳴も上がらなかった。血しぶきを上げながら、彼は機体と一緒に落ちて行く。シェオルはその後を追おうとして──。
「あっちに行かせるな!」
猟撃士ナンシーが荷台から銃撃を浴びせながら怒鳴った。シェオルは振り返る。マシューの姿はトラックから見えない。
「援護します」
魔術師ヴィルジーリオ(kz0278)がブリザードを吹雪かせた。一瞬だけ凍結したが、呆気なく粉砕される。
「駄目か」
うなり声。シェオルがこちらに気付いたのだ。
「来るぞ! 退避しろ!」
今度は符術師ヴィクターが怒鳴った。声が裏返っている。
太い叫び声を上げながら、それはこちらに突進した。その口から、マテリアルの球体を放つ。着弾箇所で爆発した。悲鳴が上がって、巻き込まれたハンターたちが吹き飛ばされる。
「クソ! 怪獣映画かなんかか!?」
今度は三本の光線が放たれた。
「冗談──」
ヴィルジーリオはUターンして加速したが間に合わなかった。光線がバイクに直撃し、彼はバイクごと吹き飛んだ。
●
『ヴィクター!? 俺だよ! 次の出撃準備整ったから戻って来い!』
突然、来ていないはずの疾影士エドからスマホに伝話が入った。どうやら、後続が集まって、その中にいるらしい。
「了解した」
『あのヘリは……』
「マシューだ」
『は?』
「おい、撤退するぞ! 生きてる奴連絡寄越せ!」
「ベイジルが死んだ……」
「助けて! 足が動かない……」
「待って今……ああ!」
「クインシーとエイブがいない!」
阿鼻叫喚だった。最初に派遣された二十五名のハンターの内、十五名と連絡がつかなくなっている。比較的軽傷、あるいは奇跡的に無傷で済んだ十名は、全速力でメガ・シェオルから離れて本陣に戻った。
その間に集められていた第二陣のハンターたちが、交替するように出撃する。
出迎えるようにシェオルは両腕を広げ、天高く咆吼した。
●
「迎えに行かなきゃ」
エドはバイクのエンジンを掛けると、本陣を出発しようとした。それにジョンが声を掛ける。
「迎えに行くって、誰を迎えに行くって言うんだ」
「マシューだよ! 覚醒者ならそんな簡単に死なねぇから! 今探しに行けばまだ生きてるかも!」
「待て、僕も行く」
「行こう」
二人はバイクに乗って、ヘリコプターに向かって走り出した。
「……ヴィクターの奴……泣いてないよな……ナンシーはキレてそうだけど……」
エドがぼそりと呟いた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
その日、同盟の平原に、高さ十メートル近くはあるだろう、巨大なシェオル型歪虚が現れた。
ハンターオフィスは二十五名をかき集め、彼らは第一陣として出撃した。
しかし、第一陣は「空蒼作戦」の際に転移してきた経験の浅いハンターがほとんどを占めており、小型でも強力なシェオルが、更に巨大化したものに太刀打ちできる筈もなかった。あっという間になぎ倒され、戦況は苦しい物になる。
更に、このシェオルは魔法スキル的な攻撃も使用した。口から炎を吐き出し、それでかなりの損害を受けている。
唯一、機導師のマシューだけが魔導ヘリで参加しており、機銃による攻撃で陽動していたが、それでも限度があった。何しろ、身体が大きいので腕の一振りだけでかなりのリーチがある。ヘリを狙って、回避できたとしても、余波を食らって他が吹き飛ぶ。
「うわっ!」
かなりきわどい回避をしていたが、ついにシェオルの爪の先がヘリコプターに引っかかる。その勢いで、マシュー機は横に吹き飛んだ。
「制御不能。脱出します」
ローターが片方折れている。水平に回転しながらヘリコプターが落ちていった。操縦席からマシューが飛び出すのが見えた。ジェットブーツとアルケミックフライトだろう。
だが、制御できないヘリコプターの傍で、姿勢の制御が少々困難になる飛行状態でいることには別のリスクがあった。
機体ごと回転するローターがその背中を叩き切ったのだ。
悲鳴も上がらなかった。血しぶきを上げながら、彼は機体と一緒に落ちて行く。シェオルはその後を追おうとして──。
「あっちに行かせるな!」
猟撃士ナンシーが荷台から銃撃を浴びせながら怒鳴った。シェオルは振り返る。マシューの姿はトラックから見えない。
「援護します」
魔術師ヴィルジーリオ(kz0278)がブリザードを吹雪かせた。一瞬だけ凍結したが、呆気なく粉砕される。
「駄目か」
うなり声。シェオルがこちらに気付いたのだ。
「来るぞ! 退避しろ!」
今度は符術師ヴィクターが怒鳴った。声が裏返っている。
太い叫び声を上げながら、それはこちらに突進した。その口から、マテリアルの球体を放つ。着弾箇所で爆発した。悲鳴が上がって、巻き込まれたハンターたちが吹き飛ばされる。
「クソ! 怪獣映画かなんかか!?」
今度は三本の光線が放たれた。
「冗談──」
ヴィルジーリオはUターンして加速したが間に合わなかった。光線がバイクに直撃し、彼はバイクごと吹き飛んだ。
●
『ヴィクター!? 俺だよ! 次の出撃準備整ったから戻って来い!』
突然、来ていないはずの疾影士エドからスマホに伝話が入った。どうやら、後続が集まって、その中にいるらしい。
「了解した」
『あのヘリは……』
「マシューだ」
『は?』
「おい、撤退するぞ! 生きてる奴連絡寄越せ!」
「ベイジルが死んだ……」
「助けて! 足が動かない……」
「待って今……ああ!」
「クインシーとエイブがいない!」
阿鼻叫喚だった。最初に派遣された二十五名のハンターの内、十五名と連絡がつかなくなっている。比較的軽傷、あるいは奇跡的に無傷で済んだ十名は、全速力でメガ・シェオルから離れて本陣に戻った。
その間に集められていた第二陣のハンターたちが、交替するように出撃する。
出迎えるようにシェオルは両腕を広げ、天高く咆吼した。
●
「迎えに行かなきゃ」
エドはバイクのエンジンを掛けると、本陣を出発しようとした。それにジョンが声を掛ける。
「迎えに行くって、誰を迎えに行くって言うんだ」
「マシューだよ! 覚醒者ならそんな簡単に死なねぇから! 今探しに行けばまだ生きてるかも!」
「待て、僕も行く」
「行こう」
二人はバイクに乗って、ヘリコプターに向かって走り出した。
「……ヴィクターの奴……泣いてないよな……ナンシーはキレてそうだけど……」
エドがぼそりと呟いた。
解説
●目的
メガ・シェオルの撃破
●敵情報
メガ・シェオル
サイズ4(体高10メートル)
四肢を使った殴打や噛み付きによる攻撃を行なう。通常攻撃でも射程が3くらいある。
回避は低いが耐久は高い。
その他スキル的な攻撃は以下の通り(既存スキル名はあくまで便宜上のものとする)。
薙ぎ払い……前方180度を薙ぎ払う。回避を1/2として判定。
ファイアスローワー……前方30度、射程20で炎を噴射する。回避を1/2として判定。
デルタレイ……3本の光線を発射(複数回攻撃不可)。
マテリアルボール……ファイアーボール的に爆発する負の球体マテリアルを射出。射程1~20。直径7スクエア。回避を1/2として判定。
猫背なので実際には7~8メートルくらいに見える。
●NPC
ヴィクター(符)、ナンシー(猟)
PCたちの援護で同行。ヴィクターが運転する魔導トラックの荷台にナンシーが乗る形。
スキルは残っていないが銃撃による陽動を行なう。
ヴィルジーリオ(魔)
受傷8割かつスキル回数が尽きているので留守番。
ブリザードの強度は3だった。
ハンク(魔)
控えとして待機していたため、師匠に替わって出撃。バイク騎乗。
エド(疾)、ジョン(聖)
控えとして待機していたため、マシューを探して墜落機方面に向かっている。バイク騎乗。
今のところメガ・シェオルの攻撃圏内ではない。
マシュー(機)
アプローチ次第で死亡、再起不能、重体のどれかになる。発見時点では意識不明。復活スキル無効。
ただし、どの状態になっても成功度に関わらない。
死亡になるのはメガ・シェオルから攻撃を受けた場合、範囲攻撃に巻き込まれた場合。何もなければ再起不能になる。
戦闘ルール上の「復活」はできないが、今回のシナリオに限り、回復アプローチがあればそれに応じて治療効果があるものとする。
メガ・シェオルの撃破
●敵情報
メガ・シェオル
サイズ4(体高10メートル)
四肢を使った殴打や噛み付きによる攻撃を行なう。通常攻撃でも射程が3くらいある。
回避は低いが耐久は高い。
その他スキル的な攻撃は以下の通り(既存スキル名はあくまで便宜上のものとする)。
薙ぎ払い……前方180度を薙ぎ払う。回避を1/2として判定。
ファイアスローワー……前方30度、射程20で炎を噴射する。回避を1/2として判定。
デルタレイ……3本の光線を発射(複数回攻撃不可)。
マテリアルボール……ファイアーボール的に爆発する負の球体マテリアルを射出。射程1~20。直径7スクエア。回避を1/2として判定。
猫背なので実際には7~8メートルくらいに見える。
●NPC
ヴィクター(符)、ナンシー(猟)
PCたちの援護で同行。ヴィクターが運転する魔導トラックの荷台にナンシーが乗る形。
スキルは残っていないが銃撃による陽動を行なう。
ヴィルジーリオ(魔)
受傷8割かつスキル回数が尽きているので留守番。
ブリザードの強度は3だった。
ハンク(魔)
控えとして待機していたため、師匠に替わって出撃。バイク騎乗。
エド(疾)、ジョン(聖)
控えとして待機していたため、マシューを探して墜落機方面に向かっている。バイク騎乗。
今のところメガ・シェオルの攻撃圏内ではない。
マシュー(機)
アプローチ次第で死亡、再起不能、重体のどれかになる。発見時点では意識不明。復活スキル無効。
ただし、どの状態になっても成功度に関わらない。
死亡になるのはメガ・シェオルから攻撃を受けた場合、範囲攻撃に巻き込まれた場合。何もなければ再起不能になる。
戦闘ルール上の「復活」はできないが、今回のシナリオに限り、回復アプローチがあればそれに応じて治療効果があるものとする。
マスターより
こんにちは三田村です。
相談期間長めにしてあります。
敵の攻撃力は高く当たれば一撃死必至ではありますが、回避は低いので囲んで殴り続ければいつかは倒せます。そう言う意味での「やや難・危険」になります。
ただし的が一つしかないので、範囲攻撃の巻き込み対策や連携は必要になるでしょう。
質問卓は不可です。よろしくお願いします。
ご参加お待ちしています。
相談期間長めにしてあります。
敵の攻撃力は高く当たれば一撃死必至ではありますが、回避は低いので囲んで殴り続ければいつかは倒せます。そう言う意味での「やや難・危険」になります。
ただし的が一つしかないので、範囲攻撃の巻き込み対策や連携は必要になるでしょう。
質問卓は不可です。よろしくお願いします。
ご参加お待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/20 01:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/08/09 18:46:48 |
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相談卓 ユリアン・クレティエ(ka1664) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/08/10 13:10:43 |