ゲスト
(ka0000)
【MN】打ち上げで会いましょう
マスター:三田村 薫

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/30 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●
某イタリアンバル。
赤毛の男は煙草の箱に手を伸ばしては引っ込めていた。原因は今膝に乗っている茶髪の少女である。
「吸っても良いわよ」
「お前の親父にどやされるんだよ」
と、ヴィルジーリオは肩を竦めた。
「アウグスタから煙草の匂いがしたらお前の口を縫うぞって脅されてるんだ、俺は」
「パパの脅し文句ってほんと笑っちゃうわよね」
「言われる方は笑い事じゃねぇな」
と、言いながらもヴィルジーリオ(kz0278)はくつくつと笑った。
過日、ドラマ「ファナティックブラッド」の中の連作短編【金糸篇】が最終話まで放映された。今日はその打ち上げだ。とは言え、【金糸篇】の出演者に限らず方々に声を掛けている。
この短編で主演をつとめたアウグスタ(kz0275)は作中と同じ、実年齢八歳の少女であるが、迎えの来ない歪虚ではない。オフィス職員役のC.J.(kz0273)と、園芸エルフ役のサンドラの間の一人娘である。
司祭役のヴィルジーリオも、無表情な天然ボケではない。実際には箸が転げても笑ってしまうようなタイプなので、彼が出したNGは台詞忘れよりも「笑ってしまった」方が多いのである。
「あ、ヴィルさん、アウグスタ。早かったね。パパとママはどうしたの?」
と、やって来たのはもう一人の司祭役のアルトゥーロだ。劇中では二十七歳だったが、実際には十七歳。二十代に見えるメイクをした上で撮影に臨んでいた。
「お疲れさん。こいつのパパは別の仕事だ。もうすぐ来る。ママは化粧直しだ」
「アルくんもおつかれさま!」
「お疲れ様でーす!」
チーム女子がやってくる。平坂、ザイラ、潤、ナンシーの四人組だ。
「ザイラ!」
アウグスタが赤毛の膝から降りて、ザイラに飛びついた。特に親しかった共演者の一人だ。
「こんばんは、アウグスタ。元気そうで何よりだわ」
ザイラがアウグスタを抱き上げる。これを見る度に平坂が泣き出すので、潤がスッと彼女の首を反対側に向けるのが恒例になっている。
「みこちゃんは見ちゃ駄目」
「何でですか! 聖母子像ですよ! 私だって見たい!」
「母は私だ」
そこに、トイレに行っていたサンドラが戻って来る。
「でもザイラなら許してやる。司祭、煙草はしまえ」
「仕方ありませんね」
司祭ムーブで煙草を片付けるヴィルジーリオ。
「おーし! 間に合った! アウグスタ! パパだよ!」
ドアベルを鳴らしながら、C.J.が入店した。後から学生トリオ、ヴィクター、マシューも続いている。
「ほら、アウグスタ、パパよ」
「パパいらっしゃーい!」
ザイラに抱き上げられたまま手を振るアウグスタ。飛びついてくれると思っていたパパ呆然。
「パパ元気出して」
エドがその肩をぽんぽんと叩いた。
やがて、他の共演者も集まった。今日は貸し切りで、結構な人数が入れるようになっている。
「集まった? もう乾杯する?」
アウグスタがそわそわしながら周りを見渡した。
「じゃあ、ガシーが乾杯の音頭取ってくれよ」
エドが笑いながらアウグスタに言うアウグスタは林檎ジュースの入ったグラスを持って立ち上がった。
「えっとね、私、正直こんなにたくさんの人とお芝居ができるなんて思ってなかったわ。辛いこと、苦しいこといっぱいあったけどとっても楽しかった! 【金糸篇】がちゃんと放送されたのは皆のおかげだと思うの。だから、この言葉で乾杯するわ」
グラスを持ち上げる。アウグスタは満面の笑みで声を張り上げた。
「迎えに来てくれてありがとう! かんぱーい!」
「乾杯!」
●
「あの大蜘蛛をおうちに持って帰りたかったんだけどね」
アウグスタはサラダをもりもり食べながらエドに話して聞かせる。作中の大蜘蛛はほぼCGだったが、なんとなくこんな感じ、というのをわかりやすくするために一つ模型が作成されていたのだ。原寸大で。
「お前の家は豪邸なの?」
「あの大蜘蛛は置けないわ。だから最後のお別れをしてきたんだけど、小道具さんが小蜘蛛を一個くれたの」
「お、良かったな」
「ハロウィン回で使った血まみれの子なんだけどね」
「おい小道具」
「でもあの小蜘蛛可愛かったでしょう。主を守ってたのよね」
「ウ、ウン……」
「私最初は蜘蛛に乗るのって嫌だなって思ったんだけど、台本読んで実際にやってみたら蜘蛛が平気になってきて」
「お、良かったな」
「小さい蜘蛛だとちょっと物足りないの」
「ウ、ウン……」
せめて小型犬くらいの大きさの蜘蛛いないのかしら。首を傾げて懐かしそうにしているアウグスタに、
(勘弁してくれ……)
エドは苦い顔をグラスで隠すのだった。
●
「ジョンくんは後ろから見た顎のラインが本当に綺麗なんですよ~~~」
ジョンの後頭部を押さえて自分の反対側を向かせたグスターヴォが蕩々と語った。
「ね、ジョンくん。私は当時も言ったと思うけど」
「ハイ……」
ジョンの目から光が消えている。サスペンス回で犯人役だったグスターヴォだが、作中の方がまともに見える様なカッ飛んだ発想の持ち主だった。演壇の上に後ろから倒されるシーンがあったが、それを撮った後で、唐突に「君、顎のライン綺麗ですね!」とジョンに言い放った。一緒にいたCJ、目が点である。
「ほーら綺麗綺麗」
「高速でさするのやめてください!」
「磨いたらより綺麗になるんじゃないですかね!」
「なるわけねーだろ!」
「肌綺麗~!」
「諦めろジョン。そいつは俺に『良いですねこの衣装! 細腰に見えますよ! セクシー!!!』って叫びながら三日くらい俺の腰にしがみついてぶら下がっていた」
「ぶら下が……?」
ヴィルジーリオ百七十八センチ、グスターヴォ百八十五センチである。どうやってぶら下がったと言うのか。アウグスタではあるまいし。
「あの、もしかしてだけど、前にヴィルさんがグスターヴォさんを引きずってたのってそれですか?」
マシューが目をぱちくりさせながら尋ねると、ヴィルジーリオは苦笑いしながら頷いた。
「そいつ、俺のオールバックも『直してあげますよ!!!!』って高速で迫って直してくれたりして超怖かった」
ヴィクターもしみじみと言う。
「なんなんだお前は」
サンドラが腕を組んでドン引きしている。
「あ、ちなみにサンドラさんの旦那さんは目が綺麗だな~って」
「えっ」
「ちょっと緩い体型でお腹周り柔らかそうですよね」
「誰かこいつを黙らせろ!!!!」
何もしなくても周りを阿鼻叫喚に巻き込む男・グスターヴォ。
師匠が構ってくれなくて嫉妬し続けていた作中のグスターヴォの方がまともに見えてしまうのだった。
「え~作中の彼は気持ち悪かったですよ~私の方がさっぱりしていませんか?」
「いい加減にしてくれ」
●
某イタリアンバル。
赤毛の男は煙草の箱に手を伸ばしては引っ込めていた。原因は今膝に乗っている茶髪の少女である。
「吸っても良いわよ」
「お前の親父にどやされるんだよ」
と、ヴィルジーリオは肩を竦めた。
「アウグスタから煙草の匂いがしたらお前の口を縫うぞって脅されてるんだ、俺は」
「パパの脅し文句ってほんと笑っちゃうわよね」
「言われる方は笑い事じゃねぇな」
と、言いながらもヴィルジーリオ(kz0278)はくつくつと笑った。
過日、ドラマ「ファナティックブラッド」の中の連作短編【金糸篇】が最終話まで放映された。今日はその打ち上げだ。とは言え、【金糸篇】の出演者に限らず方々に声を掛けている。
この短編で主演をつとめたアウグスタ(kz0275)は作中と同じ、実年齢八歳の少女であるが、迎えの来ない歪虚ではない。オフィス職員役のC.J.(kz0273)と、園芸エルフ役のサンドラの間の一人娘である。
司祭役のヴィルジーリオも、無表情な天然ボケではない。実際には箸が転げても笑ってしまうようなタイプなので、彼が出したNGは台詞忘れよりも「笑ってしまった」方が多いのである。
「あ、ヴィルさん、アウグスタ。早かったね。パパとママはどうしたの?」
と、やって来たのはもう一人の司祭役のアルトゥーロだ。劇中では二十七歳だったが、実際には十七歳。二十代に見えるメイクをした上で撮影に臨んでいた。
「お疲れさん。こいつのパパは別の仕事だ。もうすぐ来る。ママは化粧直しだ」
「アルくんもおつかれさま!」
「お疲れ様でーす!」
チーム女子がやってくる。平坂、ザイラ、潤、ナンシーの四人組だ。
「ザイラ!」
アウグスタが赤毛の膝から降りて、ザイラに飛びついた。特に親しかった共演者の一人だ。
「こんばんは、アウグスタ。元気そうで何よりだわ」
ザイラがアウグスタを抱き上げる。これを見る度に平坂が泣き出すので、潤がスッと彼女の首を反対側に向けるのが恒例になっている。
「みこちゃんは見ちゃ駄目」
「何でですか! 聖母子像ですよ! 私だって見たい!」
「母は私だ」
そこに、トイレに行っていたサンドラが戻って来る。
「でもザイラなら許してやる。司祭、煙草はしまえ」
「仕方ありませんね」
司祭ムーブで煙草を片付けるヴィルジーリオ。
「おーし! 間に合った! アウグスタ! パパだよ!」
ドアベルを鳴らしながら、C.J.が入店した。後から学生トリオ、ヴィクター、マシューも続いている。
「ほら、アウグスタ、パパよ」
「パパいらっしゃーい!」
ザイラに抱き上げられたまま手を振るアウグスタ。飛びついてくれると思っていたパパ呆然。
「パパ元気出して」
エドがその肩をぽんぽんと叩いた。
やがて、他の共演者も集まった。今日は貸し切りで、結構な人数が入れるようになっている。
「集まった? もう乾杯する?」
アウグスタがそわそわしながら周りを見渡した。
「じゃあ、ガシーが乾杯の音頭取ってくれよ」
エドが笑いながらアウグスタに言うアウグスタは林檎ジュースの入ったグラスを持って立ち上がった。
「えっとね、私、正直こんなにたくさんの人とお芝居ができるなんて思ってなかったわ。辛いこと、苦しいこといっぱいあったけどとっても楽しかった! 【金糸篇】がちゃんと放送されたのは皆のおかげだと思うの。だから、この言葉で乾杯するわ」
グラスを持ち上げる。アウグスタは満面の笑みで声を張り上げた。
「迎えに来てくれてありがとう! かんぱーい!」
「乾杯!」
●
「あの大蜘蛛をおうちに持って帰りたかったんだけどね」
アウグスタはサラダをもりもり食べながらエドに話して聞かせる。作中の大蜘蛛はほぼCGだったが、なんとなくこんな感じ、というのをわかりやすくするために一つ模型が作成されていたのだ。原寸大で。
「お前の家は豪邸なの?」
「あの大蜘蛛は置けないわ。だから最後のお別れをしてきたんだけど、小道具さんが小蜘蛛を一個くれたの」
「お、良かったな」
「ハロウィン回で使った血まみれの子なんだけどね」
「おい小道具」
「でもあの小蜘蛛可愛かったでしょう。主を守ってたのよね」
「ウ、ウン……」
「私最初は蜘蛛に乗るのって嫌だなって思ったんだけど、台本読んで実際にやってみたら蜘蛛が平気になってきて」
「お、良かったな」
「小さい蜘蛛だとちょっと物足りないの」
「ウ、ウン……」
せめて小型犬くらいの大きさの蜘蛛いないのかしら。首を傾げて懐かしそうにしているアウグスタに、
(勘弁してくれ……)
エドは苦い顔をグラスで隠すのだった。
●
「ジョンくんは後ろから見た顎のラインが本当に綺麗なんですよ~~~」
ジョンの後頭部を押さえて自分の反対側を向かせたグスターヴォが蕩々と語った。
「ね、ジョンくん。私は当時も言ったと思うけど」
「ハイ……」
ジョンの目から光が消えている。サスペンス回で犯人役だったグスターヴォだが、作中の方がまともに見える様なカッ飛んだ発想の持ち主だった。演壇の上に後ろから倒されるシーンがあったが、それを撮った後で、唐突に「君、顎のライン綺麗ですね!」とジョンに言い放った。一緒にいたCJ、目が点である。
「ほーら綺麗綺麗」
「高速でさするのやめてください!」
「磨いたらより綺麗になるんじゃないですかね!」
「なるわけねーだろ!」
「肌綺麗~!」
「諦めろジョン。そいつは俺に『良いですねこの衣装! 細腰に見えますよ! セクシー!!!』って叫びながら三日くらい俺の腰にしがみついてぶら下がっていた」
「ぶら下が……?」
ヴィルジーリオ百七十八センチ、グスターヴォ百八十五センチである。どうやってぶら下がったと言うのか。アウグスタではあるまいし。
「あの、もしかしてだけど、前にヴィルさんがグスターヴォさんを引きずってたのってそれですか?」
マシューが目をぱちくりさせながら尋ねると、ヴィルジーリオは苦笑いしながら頷いた。
「そいつ、俺のオールバックも『直してあげますよ!!!!』って高速で迫って直してくれたりして超怖かった」
ヴィクターもしみじみと言う。
「なんなんだお前は」
サンドラが腕を組んでドン引きしている。
「あ、ちなみにサンドラさんの旦那さんは目が綺麗だな~って」
「えっ」
「ちょっと緩い体型でお腹周り柔らかそうですよね」
「誰かこいつを黙らせろ!!!!」
何もしなくても周りを阿鼻叫喚に巻き込む男・グスターヴォ。
師匠が構ってくれなくて嫉妬し続けていた作中のグスターヴォの方がまともに見えてしまうのだった。
「え~作中の彼は気持ち悪かったですよ~私の方がさっぱりしていませんか?」
「いい加減にしてくれ」
解説
●目的
打ち上げ飲み会に参加する。
●設定
あなたたちはドラマ「ファナティックブラッド」の出演者です。以上。
覚醒者とかそう言うものはないです。
ただ厳密にここがどこなのかはふんわりでお願いします。
●場所
シャレオツなイタリアンバルです。
●参加条件
特になし。【金糸篇】関係なくてもアウグスタ知らなくてもなんなら初めて三田村のシナリオ入るよって方も歓迎です。
役者さんロルを回してくれればオッケー!
●NPC
三田村担当のNPCはほぼいます。
ナナ・ナイン(kz0081)は明日のライブ準備の為に欠席です。
●特記事項
CJとサンドラが夫婦でその娘がアウグスタです。
ヴィル司がゲラゲラ笑います。
アルトゥーロは老けメイクされた17歳です。
学生トリオは仲良しです。
グスターヴォは明るく優しく発想がカッ飛んだ40代です。
●その他
未成年の飲酒と喫煙は駄目絶対です。成人は20歳とします。
夢シナリオなので「未成年役でしたが役者は成人です」と明記してくれればOKです。
暴力は一律禁止です。
打ち上げ飲み会に参加する。
●設定
あなたたちはドラマ「ファナティックブラッド」の出演者です。以上。
覚醒者とかそう言うものはないです。
ただ厳密にここがどこなのかはふんわりでお願いします。
●場所
シャレオツなイタリアンバルです。
●参加条件
特になし。【金糸篇】関係なくてもアウグスタ知らなくてもなんなら初めて三田村のシナリオ入るよって方も歓迎です。
役者さんロルを回してくれればオッケー!
●NPC
三田村担当のNPCはほぼいます。
ナナ・ナイン(kz0081)は明日のライブ準備の為に欠席です。
●特記事項
CJとサンドラが夫婦でその娘がアウグスタです。
ヴィル司がゲラゲラ笑います。
アルトゥーロは老けメイクされた17歳です。
学生トリオは仲良しです。
グスターヴォは明るく優しく発想がカッ飛んだ40代です。
●その他
未成年の飲酒と喫煙は駄目絶対です。成人は20歳とします。
夢シナリオなので「未成年役でしたが役者は成人です」と明記してくれればOKです。
暴力は一律禁止です。
マスターより
こんにちは三田村です。
色んなところでの決戦、お疲れ様でした。
イベントEXって初めて出すんですけど、毎度の事ながらNPCに絡む必要はないので、お友達と役者パロみたいな感じでお誘い合わせで来て頂ければと思います。
とは言え、売りはアウグスタを膝に乗せられるぞ……ってところですね!
もちろんその他のNPCに絡んで頂くのも大歓迎です。
ご参加お待ちしています。
色んなところでの決戦、お疲れ様でした。
イベントEXって初めて出すんですけど、毎度の事ながらNPCに絡む必要はないので、お友達と役者パロみたいな感じでお誘い合わせで来て頂ければと思います。
とは言え、売りはアウグスタを膝に乗せられるぞ……ってところですね!
もちろんその他のNPCに絡んで頂くのも大歓迎です。
ご参加お待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/29 00:47