ゲスト
(ka0000)
氷結の檻 ~騎士アーリア~
マスター:天田洋介

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,800
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/09/30 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/10/14 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
グラズヘイム王国の南部に広がる伯爵地【ニュー・ウォルター】を覆っていた暗い闇は、振り払われた。
黒伯爵を名乗る歪虚軍長アスタロトが率いていた敵は壊滅。討伐が一段落して、少なくとも戦の状況からは脱したといえる。
差し迫る危機は去ったものの、懸案はあった。畑が荒らされただけでなく、灌漑関連の破壊が顕著。そして各地では戦いの残照が残っていた。
大商人カミネテへの尋問は、マール城の地下で毎日行われる。
「そんなのを聞いてどうする?」
部屋を訪れたアーリアは、やつれたカミネテに「歪虚ナアマとの戦いが聞きたい」と強くねだられた。何かの切っ掛けになればと思い、話してやると、カミネテの表情から憑き物が消えていく。
唐突にカミネテは自身の生い立ちを語りだす。
「――そう、ガキの頃は毎日が腹減りとの戦いでさ。パンを盗んだのがばれて酷く殴られたよ。殺されると思ったな。もっとも一年後には、やり返してやったけどさ。あの馬鹿面の家族もろともに――」
とはいえ反省の色は微塵もない。これまでしてきた悪行を愉快そうに、そして偽善の仮面についてを淡々と独白していった。
ナアマとの繋がりは、かなり若い頃からだったようだ。恋人のように暮らしたときもあり、やがて心が離れても、腐れ縁は続いたようである。
「いつの間にか女王様にかしづく臣下って感じになっちゃってさ。でもまあ、それでもいいかなって。大金持ちになれたんだからな。だがアスタロトはいけねぇ……、黒伯爵だって? 笑わせんなよ! 元は俺と一緒の人間じゃねぇか! それにアーリアさんよ。あんたに教えてあげたいことがあるんだ」
「いいから話せ。洗いざらいな」
「ナアマという女は、酷く執着するのさ。で、これは俺の想像も多分に混じっているんだが、あんたは奴との戦いで手加減されたのさ。だから、こうしてのうのうと生きていられるんだよ」
「それは興味深い話だ」
「……ふんっ。少しは顔色でも変えやがれよ。からかいがいがないってもんだ……。あんた、歳を重ねたせいか、兄のアスタロトに大分似てきたのを自覚しているかい?」
「だから、どうした?」
「鈍いやつだな。ナアマはあんたの姿に、アスタロトを映して眺めているんだ」
「つまり……、ナアマは俺を攫って、ペットにでもしようとしている。そういうことか? ドスガでの戦いでは、それが無理だったので見逃したと?」
「傲慢のアイテルカイトの趣向も、あるんだろうけどな。胸くそ悪ぃだろ? もっと嫌がれよ」
「あいにくと、そんな些末に心動かされていたのなら、領主など務まらぬよ」
アーリアはカミネテが背中を向けてふて腐れたのを切っ掛けにして、その場から離れる。
(自らを囮にしたこの前の作戦は、ナアマにとっても好都合だったのだろう。だからこそ、まんまと引っかかってくれたのか……)
階段を登り詰めて庭にでたアーリアが、秋空を見あげた。
ドスガから逃亡したナアマの行方はようとして知れない。だが、カミネテのいうことが本当であるのなら、いつか目の前に現れるだろう。
問題はナアマの背中から生えている翼である。追い詰めても、逃げられてしまう公算が高かった。できることならば事前に封じ込めたい。
とはいえ、カミネテが引きこもっていたカタコンベのような場所に、のこのことやっててくるとは考えにくかった。
(……雨、はどうだ? 普通ではなく、大嵐の暴雨ならば、さすがの飛行能力も半減するだろう)
その日からアーリアは、自身の予定が外部へ漏れさせるように工作する。城塞都市マール外の領地視察回数を増やして、大嵐に遭遇する機会を得ようとした。
依頼したハンターには護衛として。または視察の様子を外側から監視してもらう。
やがてアーリアが望んでいた偶然が重なった。田舎町の視察時、大嵐に遭遇。宿へは泊まらずに、洞窟内で一夜を過ごすこととなる。
馬車や荷馬車は二十両。一行の人数は五十人弱。そのうちの何人かがハンターである。
急激に肌寒くなっていく夜半に、誰もが予感する。これは冷気の根、もしくはスノーラの影響ではないかと。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
グラズヘイム王国の南部に広がる伯爵地【ニュー・ウォルター】を覆っていた暗い闇は、振り払われた。
黒伯爵を名乗る歪虚軍長アスタロトが率いていた敵は壊滅。討伐が一段落して、少なくとも戦の状況からは脱したといえる。
差し迫る危機は去ったものの、懸案はあった。畑が荒らされただけでなく、灌漑関連の破壊が顕著。そして各地では戦いの残照が残っていた。
大商人カミネテへの尋問は、マール城の地下で毎日行われる。
「そんなのを聞いてどうする?」
部屋を訪れたアーリアは、やつれたカミネテに「歪虚ナアマとの戦いが聞きたい」と強くねだられた。何かの切っ掛けになればと思い、話してやると、カミネテの表情から憑き物が消えていく。
唐突にカミネテは自身の生い立ちを語りだす。
「――そう、ガキの頃は毎日が腹減りとの戦いでさ。パンを盗んだのがばれて酷く殴られたよ。殺されると思ったな。もっとも一年後には、やり返してやったけどさ。あの馬鹿面の家族もろともに――」
とはいえ反省の色は微塵もない。これまでしてきた悪行を愉快そうに、そして偽善の仮面についてを淡々と独白していった。
ナアマとの繋がりは、かなり若い頃からだったようだ。恋人のように暮らしたときもあり、やがて心が離れても、腐れ縁は続いたようである。
「いつの間にか女王様にかしづく臣下って感じになっちゃってさ。でもまあ、それでもいいかなって。大金持ちになれたんだからな。だがアスタロトはいけねぇ……、黒伯爵だって? 笑わせんなよ! 元は俺と一緒の人間じゃねぇか! それにアーリアさんよ。あんたに教えてあげたいことがあるんだ」
「いいから話せ。洗いざらいな」
「ナアマという女は、酷く執着するのさ。で、これは俺の想像も多分に混じっているんだが、あんたは奴との戦いで手加減されたのさ。だから、こうしてのうのうと生きていられるんだよ」
「それは興味深い話だ」
「……ふんっ。少しは顔色でも変えやがれよ。からかいがいがないってもんだ……。あんた、歳を重ねたせいか、兄のアスタロトに大分似てきたのを自覚しているかい?」
「だから、どうした?」
「鈍いやつだな。ナアマはあんたの姿に、アスタロトを映して眺めているんだ」
「つまり……、ナアマは俺を攫って、ペットにでもしようとしている。そういうことか? ドスガでの戦いでは、それが無理だったので見逃したと?」
「傲慢のアイテルカイトの趣向も、あるんだろうけどな。胸くそ悪ぃだろ? もっと嫌がれよ」
「あいにくと、そんな些末に心動かされていたのなら、領主など務まらぬよ」
アーリアはカミネテが背中を向けてふて腐れたのを切っ掛けにして、その場から離れる。
(自らを囮にしたこの前の作戦は、ナアマにとっても好都合だったのだろう。だからこそ、まんまと引っかかってくれたのか……)
階段を登り詰めて庭にでたアーリアが、秋空を見あげた。
ドスガから逃亡したナアマの行方はようとして知れない。だが、カミネテのいうことが本当であるのなら、いつか目の前に現れるだろう。
問題はナアマの背中から生えている翼である。追い詰めても、逃げられてしまう公算が高かった。できることならば事前に封じ込めたい。
とはいえ、カミネテが引きこもっていたカタコンベのような場所に、のこのことやっててくるとは考えにくかった。
(……雨、はどうだ? 普通ではなく、大嵐の暴雨ならば、さすがの飛行能力も半減するだろう)
その日からアーリアは、自身の予定が外部へ漏れさせるように工作する。城塞都市マール外の領地視察回数を増やして、大嵐に遭遇する機会を得ようとした。
依頼したハンターには護衛として。または視察の様子を外側から監視してもらう。
やがてアーリアが望んでいた偶然が重なった。田舎町の視察時、大嵐に遭遇。宿へは泊まらずに、洞窟内で一夜を過ごすこととなる。
馬車や荷馬車は二十両。一行の人数は五十人弱。そのうちの何人かがハンターである。
急激に肌寒くなっていく夜半に、誰もが予感する。これは冷気の根、もしくはスノーラの影響ではないかと。
解説
ナアマとの決戦です。彼女を倒せば、ナアマ陣営は瓦解することでしょう。
※PL情報
あまりの暴風雨を嫌がったナアマは、何体もの巨大スノーラと冷気の根を組み合わせて、アーリアをドーム状の氷の檻へ閉じこめようとします。
ドーム球場のような氷の城をイメージしてください。氷の柱が梁状に巡らされていて、高い位置にも足場がかなりあります。
アーリアは自身が囮なのを自覚していますので、無闇に前へでることはないでしょう。
ナアマは強力な範囲攻撃を所持しています。
ドーム内にはスノーラがたくさんいることでしょう。また地面から氷の壁が現れて、迷路状になったりすることがあります。
常識的な必要経費はアーリア持ちです。
質問があれば、ハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
※PL情報
あまりの暴風雨を嫌がったナアマは、何体もの巨大スノーラと冷気の根を組み合わせて、アーリアをドーム状の氷の檻へ閉じこめようとします。
ドーム球場のような氷の城をイメージしてください。氷の柱が梁状に巡らされていて、高い位置にも足場がかなりあります。
アーリアは自身が囮なのを自覚していますので、無闇に前へでることはないでしょう。
ナアマは強力な範囲攻撃を所持しています。
ドーム内にはスノーラがたくさんいることでしょう。また地面から氷の壁が現れて、迷路状になったりすることがあります。
常識的な必要経費はアーリア持ちです。
質問があれば、ハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
最終決戦です。要望があれば、後日談シナリオをだします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/10/17 21:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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最終決戦 ひりょ・ムーンリーフ(ka3744) 人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/09/30 18:46:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/30 18:38:55 |