ゲスト
(ka0000)
故郷を求めて
マスター:サトー

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2015/02/10 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/19 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「貴方方の故郷は、どのようなところなんだい?」
皆に語りかけたのは、一人の女性。
名をトリステ・ミシオン。まだ23になったばかりの覚醒者。
墨を垂らしたような黒の長髪を後ろで一つに束ねた女性は、焚き火を囲む者達に、ふとそんな質問をした。
ここは同盟のとある街道。旅人達が野宿に使うちょっとした広場。
日の落ちた中、名前も国も顔も知らない初対面の者達が集う広場。
分かっているのは、その格好から『お互いがハンターである』ということだけ。
――一期一会。
今日まで出会ったことはなく、明日以降も出会うとは限らない、一夜限りの邂逅。
それは旅人であるトリステにとって、馴染みのあることであり、旅の楽しみでもあった。
「とはいえ、まずは自分の身の上から話すのが礼儀だね」
トリステは語る。
自身が人間とエルフとの間に生まれた混血児であること。
父の故郷である町にて生まれた頃から暮らしていたが、二ヶ月ほど前から旅に出ていること。
旅の目的は、ジェオルジのどこかにあるという、母の故郷であるエルフの村を探すこと。
ある日の夕飯の買い出しの途中、不意に思い立ち、その足で町を出たこと。
「故郷の話は大きくなってから」と頑なに口を閉ざしていた母は、語る前にこの世を去ったこと。
父も一年前に亡くなっていること。
「尤も、人間の形質を受け継いだ私が、エルフの村を探し当てたところで受け入れられるとは限らないがね」
混血児は、親のどちらかの形質を受け継ぐもの。トリステの場合は人間である父の方だったため、外見にエルフの特徴は一切見られない。
「いつも夜眠るときに思うんだ。母の故郷はどんなところなんだろうって。
母の子供の頃は、どんなだったんだろう。どう育って、なぜ村を出て、故郷にどんな想いを抱いて生きてきたんだろうってさ」
トリステの想像は夜ごと膨らんだ。一人旅の心細さも、そんな妄想が和らげてくれた。
時に危険な旅路も、自身のルーツへの想いが鼓舞してくれた。
トリステは鋭い眦を下げて、焚き木に踊る炎を見つめる。
焚き火の周りには、20を超える者達が輪を作り、簡素な食事の最中。
トリステは豆のスープを口に運び、その温かさにかさついた唇を引き結び、目を細めた。
「どうかな? この中にはリアルブルーの人もいるんじゃないか? 私の知らない世界を、皆の故郷を、その想いを教えておくれよ」
「貴方方の故郷は、どのようなところなんだい?」
皆に語りかけたのは、一人の女性。
名をトリステ・ミシオン。まだ23になったばかりの覚醒者。
墨を垂らしたような黒の長髪を後ろで一つに束ねた女性は、焚き火を囲む者達に、ふとそんな質問をした。
ここは同盟のとある街道。旅人達が野宿に使うちょっとした広場。
日の落ちた中、名前も国も顔も知らない初対面の者達が集う広場。
分かっているのは、その格好から『お互いがハンターである』ということだけ。
――一期一会。
今日まで出会ったことはなく、明日以降も出会うとは限らない、一夜限りの邂逅。
それは旅人であるトリステにとって、馴染みのあることであり、旅の楽しみでもあった。
「とはいえ、まずは自分の身の上から話すのが礼儀だね」
トリステは語る。
自身が人間とエルフとの間に生まれた混血児であること。
父の故郷である町にて生まれた頃から暮らしていたが、二ヶ月ほど前から旅に出ていること。
旅の目的は、ジェオルジのどこかにあるという、母の故郷であるエルフの村を探すこと。
ある日の夕飯の買い出しの途中、不意に思い立ち、その足で町を出たこと。
「故郷の話は大きくなってから」と頑なに口を閉ざしていた母は、語る前にこの世を去ったこと。
父も一年前に亡くなっていること。
「尤も、人間の形質を受け継いだ私が、エルフの村を探し当てたところで受け入れられるとは限らないがね」
混血児は、親のどちらかの形質を受け継ぐもの。トリステの場合は人間である父の方だったため、外見にエルフの特徴は一切見られない。
「いつも夜眠るときに思うんだ。母の故郷はどんなところなんだろうって。
母の子供の頃は、どんなだったんだろう。どう育って、なぜ村を出て、故郷にどんな想いを抱いて生きてきたんだろうってさ」
トリステの想像は夜ごと膨らんだ。一人旅の心細さも、そんな妄想が和らげてくれた。
時に危険な旅路も、自身のルーツへの想いが鼓舞してくれた。
トリステは鋭い眦を下げて、焚き木に踊る炎を見つめる。
焚き火の周りには、20を超える者達が輪を作り、簡素な食事の最中。
トリステは豆のスープを口に運び、その温かさにかさついた唇を引き結び、目を細めた。
「どうかな? この中にはリアルブルーの人もいるんじゃないか? 私の知らない世界を、皆の故郷を、その想いを教えておくれよ」
解説
目的:
故郷のことを、それに対する想いを語らい合うだけです。
故郷がある者、故郷を失った者。
故郷を捨てた者、故郷から引き離された者。
故郷に戻りたくない者、故郷へ戻れない者。
故郷への郷愁、故郷への厭忌。
一途さと忘却と諦観。
様々な立場、想いを抱く方がおられるかと思いますが、その想いをちょっと外に吐き出してみる、そんな「語り」だけのシナリオになります。
故郷のことを、それに対する想いを語らい合うだけです。
故郷がある者、故郷を失った者。
故郷を捨てた者、故郷から引き離された者。
故郷に戻りたくない者、故郷へ戻れない者。
故郷への郷愁、故郷への厭忌。
一途さと忘却と諦観。
様々な立場、想いを抱く方がおられるかと思いますが、その想いをちょっと外に吐き出してみる、そんな「語り」だけのシナリオになります。
マスターより
お疲れさまでございます。
このシナリオはハンターズソサエティからの正式な依頼ではない為、金銭報酬はございません。ご注意ください。
相談は特に必要もないかと思われますが、期間は3日間となっておりますので、重ねてご注意ください。
おやすみなさい。
このシナリオはハンターズソサエティからの正式な依頼ではない為、金銭報酬はございません。ご注意ください。
相談は特に必要もないかと思われますが、期間は3日間となっておりますので、重ねてご注意ください。
おやすみなさい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/18 10:49