ゲスト
(ka0000)
【不動】プロジェクト・ヘクス 跳戦者たち
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/28 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/09 22:00
オープニング
刻令術。
無機物のヨリシロを生物の如く動かす技術。
その多くが遥か昔に失われた技術であり、
現在では魔術師協会によって、禁術指定を受けていた。
アダム・マンスフィールドは、非公式にその研究に打ち込む人物だった。
「刻令術を使って既存の兵器を強く出来ないか」
ある時、ヘクス・シャルシェレット(kz0015)が、アダムに提案した。
現在辺境ではマギア砦が怠惰の軍勢の攻撃を受けて陥落。
戦火は、いまだ広がる気配を見せていた。
アダムは先のCAM機動実験にも望んでいた。
刻令術でゴーレムを動かす要領で、CAMを動かそうと考えたのだった。
しかし、その結果は失敗に終わった。
現在の刻令術ではCAMをヨリシロとして動かすことは出来たが、
リアルブルーが誇る対歪虚戦の切り札として運用することは、できなかった。
「成果無しだと君、ヤバいんじゃない?」
実験の責任者であるヘクスが、アダムに言った言葉。
禁術まで持ち出して成果なしで終わった、結果。
今回の提案は、名誉挽回の意味も含ませていた。
「出来る?」
ヘクスの問いに、アダムは現在刻令術で出来ることを並べた。
――ヨリシロの動作。
――関節、ギア、引き金、タービン、歯車など部品に限局しての動作。
それだけだった。
それだけだったが、ヘクスは満足げに、うなづいた。
ヘクスが提案したものは、投石機だった。
通常の投石器は、人力で紐を引いたり、錘や弾力を用いて弾を飛ばすが、その必要な動作に刻令術を用いるという。
「それで飛ばすのは」
アダムは聞いた。
「覚醒者」
ヘクスは、応えた。
投石機によって投げ飛ばされた覚醒者――肩書きで言えばハンター――が怠惰に取り付き、白兵攻撃を仕掛けるという戦法。
飛ばされる人間は帆を纏い、上空に放り出されたらそれを広げ、滑空する仕組みだ。
「怠惰が本気になる前に頭上から強襲することによって早期撃破を図るんだ」
ヘクス・シャルシェレットは、言った。
理に叶った提案だった。
怠惰はその巨体から、頭上から強襲される機会は少ない。
「可能だ」
危険性や作戦成功率は考えずに、実現可能かどうかだけを、アダムは、応えた。
「……ぶふぉっ!」
噴き出した。
ヘクス、しばし腹を抱えて爆笑。
そして、言った。
「やだなあもう冗談だよ。敵陣のど真ん中に投げ飛ばすとか、そんな鬼畜なことさすがにやんない」
息を整えた。
「飛ばすものは変わらないよ。色々なものを飛ばせればいいだろうけど。単純に人員コストの削減とか、発射間隔を短くしたりとか、できるんじゃない」
現在の刻令術は一度命令を施せば一連の動作を繰り返し付けるもの。
術を掛けなおすまでは、ヨリシロの核が枯れるまで自動で動作し続ける。
運用次第では画期的な改造になるかもしれない。
「わかった。やってみよう」
アダムは、応えた。
そして、現在――
マギア砦を制圧した怠惰の軍勢は、南へ向けて進軍を開始。
その先には、CAM起動実験場――通称『ホープ』がある。
対する人類はホープ北部に流れるナナミ河に防衛線を構築し、迎撃の構えを見せている。
両軍は防衛線にて激突、河を挟んでの戦いが始まっていた。
その一方で、人類は怠惰を包囲するべく動いていた。
その部隊の中の一つに、アダムの発明した『刻令術式投石機』は投入されていた。
先行する部隊により安全が確保されたエリアで、アダムが術を施す。
術を施された投石機は、獲物を求めるように、独りでに動き出した。
既にヴィオラ・フルブライト(kz0007)率いる部隊が攻撃を開始していた。
それに遅れ、投石機は戦場に投入される。
敵は射撃で応戦してきた。
こちらも射撃攻撃を開始。
戦線は膠着し、撃ち合いが続いた。
『刻令術式投石機』は一定の効果を挙げていた。
おおむねヘクスの考えたとおりの効果を発揮し、CAMなどとは次元が違うが、これはこれで人類の戦力向上に繋がったと評価される可能性はあった。
とはいえ、劇的な効果とまではいかず、趨勢を決するには未だ決め手に欠けていた。
「突撃する機会さえ掴めれば……」
ヴィオラは歯噛みする。
敵の攻撃は激しく、近寄る隙を与えなかった。
さて、この投石機には、弾を設置する兵が一基につき一人ついていたが、突如、そこに駆け寄ってくる者があった。
ヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)だった。
「おいっ!」
ヘザーは設置係に言った。
「そいつで私を飛ばせるかああああ!!!」
無機物のヨリシロを生物の如く動かす技術。
その多くが遥か昔に失われた技術であり、
現在では魔術師協会によって、禁術指定を受けていた。
アダム・マンスフィールドは、非公式にその研究に打ち込む人物だった。
「刻令術を使って既存の兵器を強く出来ないか」
ある時、ヘクス・シャルシェレット(kz0015)が、アダムに提案した。
現在辺境ではマギア砦が怠惰の軍勢の攻撃を受けて陥落。
戦火は、いまだ広がる気配を見せていた。
アダムは先のCAM機動実験にも望んでいた。
刻令術でゴーレムを動かす要領で、CAMを動かそうと考えたのだった。
しかし、その結果は失敗に終わった。
現在の刻令術ではCAMをヨリシロとして動かすことは出来たが、
リアルブルーが誇る対歪虚戦の切り札として運用することは、できなかった。
「成果無しだと君、ヤバいんじゃない?」
実験の責任者であるヘクスが、アダムに言った言葉。
禁術まで持ち出して成果なしで終わった、結果。
今回の提案は、名誉挽回の意味も含ませていた。
「出来る?」
ヘクスの問いに、アダムは現在刻令術で出来ることを並べた。
――ヨリシロの動作。
――関節、ギア、引き金、タービン、歯車など部品に限局しての動作。
それだけだった。
それだけだったが、ヘクスは満足げに、うなづいた。
ヘクスが提案したものは、投石機だった。
通常の投石器は、人力で紐を引いたり、錘や弾力を用いて弾を飛ばすが、その必要な動作に刻令術を用いるという。
「それで飛ばすのは」
アダムは聞いた。
「覚醒者」
ヘクスは、応えた。
投石機によって投げ飛ばされた覚醒者――肩書きで言えばハンター――が怠惰に取り付き、白兵攻撃を仕掛けるという戦法。
飛ばされる人間は帆を纏い、上空に放り出されたらそれを広げ、滑空する仕組みだ。
「怠惰が本気になる前に頭上から強襲することによって早期撃破を図るんだ」
ヘクス・シャルシェレットは、言った。
理に叶った提案だった。
怠惰はその巨体から、頭上から強襲される機会は少ない。
「可能だ」
危険性や作戦成功率は考えずに、実現可能かどうかだけを、アダムは、応えた。
「……ぶふぉっ!」
噴き出した。
ヘクス、しばし腹を抱えて爆笑。
そして、言った。
「やだなあもう冗談だよ。敵陣のど真ん中に投げ飛ばすとか、そんな鬼畜なことさすがにやんない」
息を整えた。
「飛ばすものは変わらないよ。色々なものを飛ばせればいいだろうけど。単純に人員コストの削減とか、発射間隔を短くしたりとか、できるんじゃない」
現在の刻令術は一度命令を施せば一連の動作を繰り返し付けるもの。
術を掛けなおすまでは、ヨリシロの核が枯れるまで自動で動作し続ける。
運用次第では画期的な改造になるかもしれない。
「わかった。やってみよう」
アダムは、応えた。
そして、現在――
マギア砦を制圧した怠惰の軍勢は、南へ向けて進軍を開始。
その先には、CAM起動実験場――通称『ホープ』がある。
対する人類はホープ北部に流れるナナミ河に防衛線を構築し、迎撃の構えを見せている。
両軍は防衛線にて激突、河を挟んでの戦いが始まっていた。
その一方で、人類は怠惰を包囲するべく動いていた。
その部隊の中の一つに、アダムの発明した『刻令術式投石機』は投入されていた。
先行する部隊により安全が確保されたエリアで、アダムが術を施す。
術を施された投石機は、獲物を求めるように、独りでに動き出した。
既にヴィオラ・フルブライト(kz0007)率いる部隊が攻撃を開始していた。
それに遅れ、投石機は戦場に投入される。
敵は射撃で応戦してきた。
こちらも射撃攻撃を開始。
戦線は膠着し、撃ち合いが続いた。
『刻令術式投石機』は一定の効果を挙げていた。
おおむねヘクスの考えたとおりの効果を発揮し、CAMなどとは次元が違うが、これはこれで人類の戦力向上に繋がったと評価される可能性はあった。
とはいえ、劇的な効果とまではいかず、趨勢を決するには未だ決め手に欠けていた。
「突撃する機会さえ掴めれば……」
ヴィオラは歯噛みする。
敵の攻撃は激しく、近寄る隙を与えなかった。
さて、この投石機には、弾を設置する兵が一基につき一人ついていたが、突如、そこに駆け寄ってくる者があった。
ヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)だった。
「おいっ!」
ヘザーは設置係に言った。
「そいつで私を飛ばせるかああああ!!!」
解説
『撃滅戦』
状況:
ヘザーが投石機で跳ぼうとしている。
PC達は攻撃部隊の一員としてその場に居合わせた。
一緒に跳ぶか、自分達だけで跳ぶか……あと一応思い止まらせるという選択肢も、なくはない。
もちろん馬に騎乗したまま跳ぶことはできない。ペットも一緒に跳ぶことはできない。
刻令術式投石機は全部で三基。
敵は前進の姿勢を見せておらず、射撃攻撃の構えを見せている。
目的:
怠惰への包囲攻撃に参加し、一定の戦果を上げる
作戦詳細:
防衛線に攻撃を仕掛けている怠惰の軍に対して、アダム・マンスフィールド作の兵器『刻令術式投石機』を用いて頭上より強襲。強襲に成功後は敵陣をかく乱しつつ離脱する。
……というようなことをヘザーは考えている。独断である。
敵:
怠惰一般兵(詳細は特設ページを参照)
投石や弓、スリングなどによる射撃を仕掛けてきている。
状況に応じて応戦するだろう。
指揮官ヤクシー、十三魔はいずれも確認できず。
友軍:
この戦場の主な戦力はヴィオラ・フルブライト率いる聖堂戦士団、ハンターなど。
作戦が成功すれば聖堂戦士団が突撃し、戦いが有利に運ぶようになる可能性がある。
同行:
ヘザー・スクロヴェーニ
(ヴィオラは別行動)
戦場:
ナナミ河以南平地
捕捉:
突発的な状況から始まるため、事前に装備以外のものを用意したり、ヘザー以外のNPCに接触する事はできない。
危険なため、生き残る手段はよく考えておくこと。
状況:
ヘザーが投石機で跳ぼうとしている。
PC達は攻撃部隊の一員としてその場に居合わせた。
一緒に跳ぶか、自分達だけで跳ぶか……あと一応思い止まらせるという選択肢も、なくはない。
もちろん馬に騎乗したまま跳ぶことはできない。ペットも一緒に跳ぶことはできない。
刻令術式投石機は全部で三基。
敵は前進の姿勢を見せておらず、射撃攻撃の構えを見せている。
目的:
怠惰への包囲攻撃に参加し、一定の戦果を上げる
作戦詳細:
防衛線に攻撃を仕掛けている怠惰の軍に対して、アダム・マンスフィールド作の兵器『刻令術式投石機』を用いて頭上より強襲。強襲に成功後は敵陣をかく乱しつつ離脱する。
……というようなことをヘザーは考えている。独断である。
敵:
怠惰一般兵(詳細は特設ページを参照)
投石や弓、スリングなどによる射撃を仕掛けてきている。
状況に応じて応戦するだろう。
指揮官ヤクシー、十三魔はいずれも確認できず。
友軍:
この戦場の主な戦力はヴィオラ・フルブライト率いる聖堂戦士団、ハンターなど。
作戦が成功すれば聖堂戦士団が突撃し、戦いが有利に運ぶようになる可能性がある。
同行:
ヘザー・スクロヴェーニ
(ヴィオラは別行動)
戦場:
ナナミ河以南平地
捕捉:
突発的な状況から始まるため、事前に装備以外のものを用意したり、ヘザー以外のNPCに接触する事はできない。
危険なため、生き残る手段はよく考えておくこと。
マスターより
坂上テンゼンに候。
冗談みたいな冗談じゃない話ですが……
成功率とか……堅実さとかじゃない……
敢えて危険な作戦に挑戦する奴らを見たい!
命の要らない奴だけ来てくれ!
冗談みたいな冗談じゃない話ですが……
成功率とか……堅実さとかじゃない……
敢えて危険な作戦に挑戦する奴らを見たい!
命の要らない奴だけ来てくれ!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/09 15:41
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/24 23:42:05 |
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プロジェクト成功の為に☆ アルヴィン = オールドリッチ(ka2378) エルフ|26才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/02/28 17:52:31 |
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![]() |
ヘザー嬢に質問? アルヴィン = オールドリッチ(ka2378) エルフ|26才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/02/27 20:02:20 |