ゲスト
(ka0000)
【偽夜】神狩り(カミガカリ)
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/08 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/04/17 09:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
「やぁ、退屈ですね」
青空が広がるのどかな街並みを見下ろして、灰色の騎士はにこやかにほほ笑み、城主エカテリーナに声をかけた。
城主エカテリーナは大戦争の前からの知り合いだ。若くしてあらゆる知識を手に入れることに成功し、世の中を裏から操ることにかけては父をも上回るかもしれないと噂される程であった。
そんな彼女がせっかく、波乱を楽しめると思って成り上がり、城主を追い出したというのに世の中は大悪魔の軍勢を打ち払って以後、すっかりのどかになってしまい、胸躍るような戦いも、権謀術数の陰謀劇も無くなってしまった。
きっと退屈で死んでいるんじゃないかと、陰謀仲間の同僚を見舞に来たのであったが、あいにくながらエカテリーナは至っていつもと変わりなかった。
「あら、騎士様。御機嫌よう」
縦に巻いた豊かな茶の髪を揺らして、エカテリーナは丁寧に挨拶をした。その周りには膨大な書物が塔のように積み上げられ、また大きな羊皮紙には複雑な術式が描かれているところを見る限り、彼女は何か面白いことを考えているようだった。
「これはまた難解なお仕事のご様子ですね。召喚魔法陣でズゥンビの群れでも呼び出すんですか?」
「それはとうの昔にやりましたわ。うふふ、私も貴方様と同じですわ。退屈で退屈で……運命の女神を恨んでいたところですの」
エカテリーナはそう言うと、北からやってきた古い書物の挿絵を開けて見せた。そこには大木の根にかしずく三人の機織り女の絵が描いてあった。
「これが運命の女神。魂の罪業を書き留めるウルド。そしてそれを大いなる父に伝えるスクルド。そこから新たなる運命を導き出すヴェルダンディ。この3人の女神が主神、大いなる父に仕え、人間の運命を司る3女神と言われていますの」
エカテリーナがこのように事細かに説明するのは、彼女が知識をひらけかすのが好きだからではない。
灰色の騎士ははにかんだ笑みを浮かべた。
彼女がそう説明するのは。片棒を担がせようとしている時だ。
「私、一度この女神様にお会いしようと思いますの」
「なるほど。神の知恵、人の運命すら手に入れようと?」
灰色の騎士の言葉にエカテリーナは上品かつ淑やかな微笑みを浮かべた。
「そんな業突く張りに見えるかしら? 女神様はほら、私達人間など些末なものとお考えになっているでしょう? だから人間の気持ちを少し理解する機会を作れないかしら、と思っておりますの?」
身体的事情から望んだ物を取り上げられる人。
人に期待をかけられて、大義の為に外道に染まった人。
最愛の人のために狂気に陥った人。
差別を受け満足に食べることすら叶わない子供。
自然を壊されたことに反論するも封殺された賢人。
望まぬ巨大な力に振り回された少女。
望みながらも才能を認められず夢を見続けたまま落ちぶれる娘。
「そんな世の中の痛みを少しでも女神様に知ってもらえたら……とね」
「でもその魔法陣は召喚術式ですよね? なんの関係が?」
灰色の騎士は魔法には詳しくはなかったが、それでも長年の経験で、エカテリーナが作っていた魔法陣がどういったものであるか、ある程度は判別できた。詳しいことは全く分からないが。
「そう。女神様をここにお呼びいたしますの。依代となる石像をお作りいたしましてね、その分魂(ワケミタマ)を漂着させますの。魂の一部でもここにあれば、私たちの言葉を受け取ってくださいますでしょう?」
灰色の騎士は、ははぁと唸った。
彼女は3柱の女神のどれかを石像に下ろそうというのだ。神下ろしなど異国の霊媒師などがやる技だが、それを彼女は自分の魔術知識と技術でやってしまおうというのだろう。
「狙いはどの女神様で?」
「ウルド様ですわ。過去をご存知の女神様ですもの。一番人間のことをよくご存じだと思いますの」
「神罰は怖そうですよー。文字通り神様に因縁つける訳ですからね。ソドムとゴモラじゃ済まないかもしれませんよ」
「うふふ、その時は……ね?」
エカテリーナは困ったように微笑んだ。淑女の穏やかな微笑みが「皆まで言わせるな」と言っていた。
灰色の騎士は、自分に何を求められているのかようやく理解した。
『神狩り』になれ、というのだ。
エカテリーナの魔術は並ぶ物がなきほどの腕前だ。城主の座についてそれを補佐する道具や触媒も数多手に入れられるようになった。女神がどれほどの神力をもっているのかわからないが、少なくとも降神することに成功したら、もう女神と言えども逃げ場はないだろう。
「恐ろしいこと考えますね。ははは、世界の大罪人ですよ」
しかし、一人では手に余るだろう。
灰色の騎士はしばらく考え、ああ、それなら。と提案した。
「この世には古龍をも屠った者や、大悪魔を退けた者、異世界を旅した人間などいますね。彼らにもこの業を手伝ってもらいますか? 神狩りの名をかけて」
「あら、素敵!」
エカテリーナは口の前で、手をぽんと合わせて大いに喜んだ。その眼の輝きはまるで少女のようだ。
「それじゃお願いしますわね」
神狩りヲ求ム。
それは様々なネットワークを通じて各地を冒険する者たちへと伝えられた。
運命と抗う戦いが始まろうとしている。
「やぁ、退屈ですね」
青空が広がるのどかな街並みを見下ろして、灰色の騎士はにこやかにほほ笑み、城主エカテリーナに声をかけた。
城主エカテリーナは大戦争の前からの知り合いだ。若くしてあらゆる知識を手に入れることに成功し、世の中を裏から操ることにかけては父をも上回るかもしれないと噂される程であった。
そんな彼女がせっかく、波乱を楽しめると思って成り上がり、城主を追い出したというのに世の中は大悪魔の軍勢を打ち払って以後、すっかりのどかになってしまい、胸躍るような戦いも、権謀術数の陰謀劇も無くなってしまった。
きっと退屈で死んでいるんじゃないかと、陰謀仲間の同僚を見舞に来たのであったが、あいにくながらエカテリーナは至っていつもと変わりなかった。
「あら、騎士様。御機嫌よう」
縦に巻いた豊かな茶の髪を揺らして、エカテリーナは丁寧に挨拶をした。その周りには膨大な書物が塔のように積み上げられ、また大きな羊皮紙には複雑な術式が描かれているところを見る限り、彼女は何か面白いことを考えているようだった。
「これはまた難解なお仕事のご様子ですね。召喚魔法陣でズゥンビの群れでも呼び出すんですか?」
「それはとうの昔にやりましたわ。うふふ、私も貴方様と同じですわ。退屈で退屈で……運命の女神を恨んでいたところですの」
エカテリーナはそう言うと、北からやってきた古い書物の挿絵を開けて見せた。そこには大木の根にかしずく三人の機織り女の絵が描いてあった。
「これが運命の女神。魂の罪業を書き留めるウルド。そしてそれを大いなる父に伝えるスクルド。そこから新たなる運命を導き出すヴェルダンディ。この3人の女神が主神、大いなる父に仕え、人間の運命を司る3女神と言われていますの」
エカテリーナがこのように事細かに説明するのは、彼女が知識をひらけかすのが好きだからではない。
灰色の騎士ははにかんだ笑みを浮かべた。
彼女がそう説明するのは。片棒を担がせようとしている時だ。
「私、一度この女神様にお会いしようと思いますの」
「なるほど。神の知恵、人の運命すら手に入れようと?」
灰色の騎士の言葉にエカテリーナは上品かつ淑やかな微笑みを浮かべた。
「そんな業突く張りに見えるかしら? 女神様はほら、私達人間など些末なものとお考えになっているでしょう? だから人間の気持ちを少し理解する機会を作れないかしら、と思っておりますの?」
身体的事情から望んだ物を取り上げられる人。
人に期待をかけられて、大義の為に外道に染まった人。
最愛の人のために狂気に陥った人。
差別を受け満足に食べることすら叶わない子供。
自然を壊されたことに反論するも封殺された賢人。
望まぬ巨大な力に振り回された少女。
望みながらも才能を認められず夢を見続けたまま落ちぶれる娘。
「そんな世の中の痛みを少しでも女神様に知ってもらえたら……とね」
「でもその魔法陣は召喚術式ですよね? なんの関係が?」
灰色の騎士は魔法には詳しくはなかったが、それでも長年の経験で、エカテリーナが作っていた魔法陣がどういったものであるか、ある程度は判別できた。詳しいことは全く分からないが。
「そう。女神様をここにお呼びいたしますの。依代となる石像をお作りいたしましてね、その分魂(ワケミタマ)を漂着させますの。魂の一部でもここにあれば、私たちの言葉を受け取ってくださいますでしょう?」
灰色の騎士は、ははぁと唸った。
彼女は3柱の女神のどれかを石像に下ろそうというのだ。神下ろしなど異国の霊媒師などがやる技だが、それを彼女は自分の魔術知識と技術でやってしまおうというのだろう。
「狙いはどの女神様で?」
「ウルド様ですわ。過去をご存知の女神様ですもの。一番人間のことをよくご存じだと思いますの」
「神罰は怖そうですよー。文字通り神様に因縁つける訳ですからね。ソドムとゴモラじゃ済まないかもしれませんよ」
「うふふ、その時は……ね?」
エカテリーナは困ったように微笑んだ。淑女の穏やかな微笑みが「皆まで言わせるな」と言っていた。
灰色の騎士は、自分に何を求められているのかようやく理解した。
『神狩り』になれ、というのだ。
エカテリーナの魔術は並ぶ物がなきほどの腕前だ。城主の座についてそれを補佐する道具や触媒も数多手に入れられるようになった。女神がどれほどの神力をもっているのかわからないが、少なくとも降神することに成功したら、もう女神と言えども逃げ場はないだろう。
「恐ろしいこと考えますね。ははは、世界の大罪人ですよ」
しかし、一人では手に余るだろう。
灰色の騎士はしばらく考え、ああ、それなら。と提案した。
「この世には古龍をも屠った者や、大悪魔を退けた者、異世界を旅した人間などいますね。彼らにもこの業を手伝ってもらいますか? 神狩りの名をかけて」
「あら、素敵!」
エカテリーナは口の前で、手をぽんと合わせて大いに喜んだ。その眼の輝きはまるで少女のようだ。
「それじゃお願いしますわね」
神狩りヲ求ム。
それは様々なネットワークを通じて各地を冒険する者たちへと伝えられた。
運命と抗う戦いが始まろうとしている。
解説
目的
降臨した女神ウルドに「人間の業」を理解させることが主目的です。
悲しい別れ、狂おしいほどの愛、無上の喜び、この世全てを恨むような怒り。
神様は人間のそんな情を理解させることです。皆様の心にある叫びを直接伝えてください。
そしてその結果は間違いなく「神の断罪」へとつながります。(絶対に戦闘になります)
神が我々を裁きにきますし、皆様が名ばかりの神を打ち砕く時です。
世界観
中世ファンタジーの世界です。
参加者は設定を適当に決めてもらっても構いません。装備している銃器などは異世界で手に入れたものとして利用できます。
スキルも選択したものは自由に使えるほか、必殺技を設定することもできます。効果は雰囲気に合わせてこちらで設定します。
舞台
とある朽ちた神殿。天井なども壊れたボロボロのパルテノン神殿みたいなものを想像してください。
エカテリーナによる魔法陣が敷かれ、中央に女神像があります。神が下りると石像はウルドとなり、人間の女性のように変化します。
ウルド及び参加者は魔法陣の外には出られません。
時間は真夜中。新月の夜とします。
NPC
ウルド 逆回りする時計と歯車でできた羽を持ち、罪業を記した閻魔帳みたいなものを符にして様々な魔法を行使します。
何万何億もの人間の生を見てきた神のため、冷徹で厳格な精神の持ち主です。
エカテリーナ とある豊かな国の城主であり稀代の策略家であり魔術師です。見た目は上品でやや天然の入ったお姉さんです。
灰色の騎士 名前不明。だいたい「灰」と呼ばれています。エカテリーナと同じ国の国王直属の騎士団の一角です。
戦っているところを誰も見たことありませんが強いらしいです。
降臨した女神ウルドに「人間の業」を理解させることが主目的です。
悲しい別れ、狂おしいほどの愛、無上の喜び、この世全てを恨むような怒り。
神様は人間のそんな情を理解させることです。皆様の心にある叫びを直接伝えてください。
そしてその結果は間違いなく「神の断罪」へとつながります。(絶対に戦闘になります)
神が我々を裁きにきますし、皆様が名ばかりの神を打ち砕く時です。
世界観
中世ファンタジーの世界です。
参加者は設定を適当に決めてもらっても構いません。装備している銃器などは異世界で手に入れたものとして利用できます。
スキルも選択したものは自由に使えるほか、必殺技を設定することもできます。効果は雰囲気に合わせてこちらで設定します。
舞台
とある朽ちた神殿。天井なども壊れたボロボロのパルテノン神殿みたいなものを想像してください。
エカテリーナによる魔法陣が敷かれ、中央に女神像があります。神が下りると石像はウルドとなり、人間の女性のように変化します。
ウルド及び参加者は魔法陣の外には出られません。
時間は真夜中。新月の夜とします。
NPC
ウルド 逆回りする時計と歯車でできた羽を持ち、罪業を記した閻魔帳みたいなものを符にして様々な魔法を行使します。
何万何億もの人間の生を見てきた神のため、冷徹で厳格な精神の持ち主です。
エカテリーナ とある豊かな国の城主であり稀代の策略家であり魔術師です。見た目は上品でやや天然の入ったお姉さんです。
灰色の騎士 名前不明。だいたい「灰」と呼ばれています。エカテリーナと同じ国の国王直属の騎士団の一角です。
戦っているところを誰も見たことありませんが強いらしいです。
マスターより
エイプリルフールなら大きな嘘をやってみましょうよ。ということで
限定的ですが神様とバトルです。
強力ですよ。とりあえず神の手で存在抹消させられるくらいはあります。
なんてったってエイプリルフールのホラ話です。「誰も帰ってこなかった」で締めくくっても胸は痛みませんので。
思いっきり人間の業というものを見せてやりましょう。
限定的ですが神様とバトルです。
強力ですよ。とりあえず神の手で存在抹消させられるくらいはあります。
なんてったってエイプリルフールのホラ話です。「誰も帰ってこなかった」で締めくくっても胸は痛みませんので。
思いっきり人間の業というものを見せてやりましょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/16 01:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/07 09:06:29 |
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作戦相談卓 リリティア・オルベール(ka3054) 人間(リアルブルー)|19才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/04/07 09:11:25 |