ゲスト
(ka0000)
ユグディライダー
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/06/30 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/09 22:00
オープニング
●ヘザー・オン・ザ・モーターサイクル
「このスピード! 猛るエギゾースト!
今の私に恐れるものは何もないッ!」
イルダーナからガンナ・エントラータへ、
エンジン音を響かせ風となったヘザー・スクロヴェーニが駆ける。
街道を往復すること、これまでに五回。
用などない。
今の彼女にとって走ることこそが全て。
ヘザーはなけなしの財産をはたいて購入した魔導バイクにご執心だった。
二つの都市を繋ぐ街道から、少し離れたところにある高原がヘザーのお気に入りの場所だった。
ヘルメットを取ると、心地よい風が吹き抜け、ヘザーの金色の髪が広がる。
その日は梅雨の晴れ間。鬱陶しい雨が続いた後の、五月のように爽やかな日だった。
ヘザーは柔らかな草の上に寝転がり、いつしか静かな寝息を立て始めた。
突如。
草原が、がさがさと揺れた。
何かが草叢の中で動いている。寝ているヘザーの横を素通りして、近くに止めてあるバイクの所へ。
そこでひょっこり顔を出した。
それは俗にハチワレ、キジトラ、クロと呼ばれた三種の毛色だった。
……紛れもなく猫の顔だったが、
果たしてかれらはそうではなかった。
草原の中から立ち上がる三つのシルエット。
人としては小柄だが、しかし、それは人のように立って歩いていた。
かれらは、ユグディラと呼ばれていた。
三匹がバイクに群がる。
タイヤの匂いをかいだりシートに座ったりハンドルを動かしたりしてみる。
ヘザーはそんなことに気が着く由も無く眠ったままだ。
ユグディラたちはバイクを見るのは初めてではなかった。ヘザーが乗っているのを、何度も目にしていた。
好奇心旺盛な若いユグディラたちはそれが何なのかわからなかったが、とにかくそのスピード、叫ぶエンジン音の存在感、走りぬけるスリルとサスペンス……それらはユグディラたちの心を掴んで離さず猫まっしぐらだった。
ユグディラたちは匂いをかいだり額を擦り付けたりねこぱんちをかましたりした挙句、バイクがそれらに応えるように、エンジン音を発した。
猫のような動きで一瞬のうちに離れる猫達。いやユグディラ達。
エンジンのかかったバイクに恐る恐る近づいた。
とりあえず、ねこぱんちをかますハチワレ。
何をしとんねんと言わんばかりにそれを抑えるクロ。
ともかくかれらはヘザーが乗っていたのを見ていたので、それを真似て動かそうとしてみた。
キジトラがシートに跳び乗った。……そこで愕然とした。
虚空を泳ぐ四つの肉球。
ハンドルにもフットペダルにも全然届かない。
仕方なく降りるキジトラ。
三匹は頭をつき合わせて相談する。
にゃーにゃー言い合って結論が出たのか、三匹は顔を見合わせ、頷いた。
交差する視線。野獣の瞳だ。
心をアツくさせるメロディが流れるような空気を、三匹が共有する。
そして――
三匹が、空を翔けた!
空中でドッキングする、三つのシルエット。
三は一となり、バイクの上に降臨する!
キジトラがハンドルを握り、
右にぶら下がったハチワレが右のフットペダルを、
左にぶら下がったクロが左のフットペダルを操作する。
猫特有のフレキシブルな体を組み合わせることにより、リーチを補填。
……是、即ち!
三身合体! ユグディライダァァァァァァァァァァ!!!
(注:地の文です)
「何だ?! 今アツいミュージックが流れなかったか?!」
ヘザーが起きた。
眼前では、猫がバイクに乗っている。
再確認。
猫がバイクに乗っている。
「なんだ……猫か………………。
ってえええええええええええええええええええええええええええええええええ?!」
驚いたユグディラがスロットルを廻す。
バイクは逃げるように走り去って行った……!
「行かないでええええええええええええええええええええええええええええええ?!」
●テンプレ
「あ……ありのままに、今起こった事を話すぞッ!
『私はバイクでツーリングしていたと思ったら
猫が盗んだバイクで走り出していた』
な……何を言っているか 解らないとは思うが……」
「解ったもういい」
ヘザーはあまりの事に寝ていた事を忘れてしまっていた。
「つまりバイクを盗まれたのだな。粗忽者が」
ちょっと尊大なハンターオフィスの職員が呆れた顔で言った。
「それと猫じゃなくてそれはユグディラであろう」
「はっ……そうかっ!」
「猫がバイクに乗れるか、たわけ」
「とにかく、世界の危機だ!
ありったけの戦力を集めてくれ。
騎士団と聖堂だけでなく、帝国と同盟にも声をかけてくれ。辺境部族の召集も忘れずにな!」
「はいはいわかったわかった」
尊大な職員は『とりあえず暇そうな奴らに声をかけておくか……』とだけ、思った。
「このスピード! 猛るエギゾースト!
今の私に恐れるものは何もないッ!」
イルダーナからガンナ・エントラータへ、
エンジン音を響かせ風となったヘザー・スクロヴェーニが駆ける。
街道を往復すること、これまでに五回。
用などない。
今の彼女にとって走ることこそが全て。
ヘザーはなけなしの財産をはたいて購入した魔導バイクにご執心だった。
二つの都市を繋ぐ街道から、少し離れたところにある高原がヘザーのお気に入りの場所だった。
ヘルメットを取ると、心地よい風が吹き抜け、ヘザーの金色の髪が広がる。
その日は梅雨の晴れ間。鬱陶しい雨が続いた後の、五月のように爽やかな日だった。
ヘザーは柔らかな草の上に寝転がり、いつしか静かな寝息を立て始めた。
突如。
草原が、がさがさと揺れた。
何かが草叢の中で動いている。寝ているヘザーの横を素通りして、近くに止めてあるバイクの所へ。
そこでひょっこり顔を出した。
それは俗にハチワレ、キジトラ、クロと呼ばれた三種の毛色だった。
……紛れもなく猫の顔だったが、
果たしてかれらはそうではなかった。
草原の中から立ち上がる三つのシルエット。
人としては小柄だが、しかし、それは人のように立って歩いていた。
かれらは、ユグディラと呼ばれていた。
三匹がバイクに群がる。
タイヤの匂いをかいだりシートに座ったりハンドルを動かしたりしてみる。
ヘザーはそんなことに気が着く由も無く眠ったままだ。
ユグディラたちはバイクを見るのは初めてではなかった。ヘザーが乗っているのを、何度も目にしていた。
好奇心旺盛な若いユグディラたちはそれが何なのかわからなかったが、とにかくそのスピード、叫ぶエンジン音の存在感、走りぬけるスリルとサスペンス……それらはユグディラたちの心を掴んで離さず猫まっしぐらだった。
ユグディラたちは匂いをかいだり額を擦り付けたりねこぱんちをかましたりした挙句、バイクがそれらに応えるように、エンジン音を発した。
猫のような動きで一瞬のうちに離れる猫達。いやユグディラ達。
エンジンのかかったバイクに恐る恐る近づいた。
とりあえず、ねこぱんちをかますハチワレ。
何をしとんねんと言わんばかりにそれを抑えるクロ。
ともかくかれらはヘザーが乗っていたのを見ていたので、それを真似て動かそうとしてみた。
キジトラがシートに跳び乗った。……そこで愕然とした。
虚空を泳ぐ四つの肉球。
ハンドルにもフットペダルにも全然届かない。
仕方なく降りるキジトラ。
三匹は頭をつき合わせて相談する。
にゃーにゃー言い合って結論が出たのか、三匹は顔を見合わせ、頷いた。
交差する視線。野獣の瞳だ。
心をアツくさせるメロディが流れるような空気を、三匹が共有する。
そして――
三匹が、空を翔けた!
空中でドッキングする、三つのシルエット。
三は一となり、バイクの上に降臨する!
キジトラがハンドルを握り、
右にぶら下がったハチワレが右のフットペダルを、
左にぶら下がったクロが左のフットペダルを操作する。
猫特有のフレキシブルな体を組み合わせることにより、リーチを補填。
……是、即ち!
三身合体! ユグディライダァァァァァァァァァァ!!!
(注:地の文です)
「何だ?! 今アツいミュージックが流れなかったか?!」
ヘザーが起きた。
眼前では、猫がバイクに乗っている。
再確認。
猫がバイクに乗っている。
「なんだ……猫か………………。
ってえええええええええええええええええええええええええええええええええ?!」
驚いたユグディラがスロットルを廻す。
バイクは逃げるように走り去って行った……!
「行かないでええええええええええええええええええええええええええええええ?!」
●テンプレ
「あ……ありのままに、今起こった事を話すぞッ!
『私はバイクでツーリングしていたと思ったら
猫が盗んだバイクで走り出していた』
な……何を言っているか 解らないとは思うが……」
「解ったもういい」
ヘザーはあまりの事に寝ていた事を忘れてしまっていた。
「つまりバイクを盗まれたのだな。粗忽者が」
ちょっと尊大なハンターオフィスの職員が呆れた顔で言った。
「それと猫じゃなくてそれはユグディラであろう」
「はっ……そうかっ!」
「猫がバイクに乗れるか、たわけ」
「とにかく、世界の危機だ!
ありったけの戦力を集めてくれ。
騎士団と聖堂だけでなく、帝国と同盟にも声をかけてくれ。辺境部族の召集も忘れずにな!」
「はいはいわかったわかった」
尊大な職員は『とりあえず暇そうな奴らに声をかけておくか……』とだけ、思った。
解説
依頼詳細:
ユグディラに盗まれたヘザー・スクロヴェーニの魔導バイクを奪還せよ!
舞台:
グラズヘイム王国王都イルダーナ~ブリギッド街道~港町ガンナ・エントラータ
(街中含む)
その他所構わず突っ走るユグディライダーを追え。
ユグディラとは:
猫に似た幻獣。
人語を解するが、人語を喋ることはできない。その個体がよほど特定の人間と意思疎通したくなった場合、テレパシーによってイメージを伝える。
幻術(分類的には魔術)の力を持っている。一度に大人数にかけたり、精神崩壊させたりできるほどの強力なものではないが、普段身を守る程度の力にはなる。ただし常に幻術が成功するわけでもなく、また幻術を行使するには自分が万全の状態でなければならない為、危険な事態に陥ってしまった時には既に手遅れという状況にもなりがち。
なお、このシナリオに登場するユグディラたちは、天才的なバイクの才能を持っており、初めて触れたにもかかわらず超絶技巧を用いて乗りこなすことが可能。
※なお、依頼は必ずしも受ける必要はありません。
ただ単にレースをしたい、もしくはユグディラをもふりたい等、好きな形で事件に関わることができます。
ただし、プレイング内容によって描写量は左右されることがありますので、ご了承ください。
ユグディラに盗まれたヘザー・スクロヴェーニの魔導バイクを奪還せよ!
舞台:
グラズヘイム王国王都イルダーナ~ブリギッド街道~港町ガンナ・エントラータ
(街中含む)
その他所構わず突っ走るユグディライダーを追え。
ユグディラとは:
猫に似た幻獣。
人語を解するが、人語を喋ることはできない。その個体がよほど特定の人間と意思疎通したくなった場合、テレパシーによってイメージを伝える。
幻術(分類的には魔術)の力を持っている。一度に大人数にかけたり、精神崩壊させたりできるほどの強力なものではないが、普段身を守る程度の力にはなる。ただし常に幻術が成功するわけでもなく、また幻術を行使するには自分が万全の状態でなければならない為、危険な事態に陥ってしまった時には既に手遅れという状況にもなりがち。
なお、このシナリオに登場するユグディラたちは、天才的なバイクの才能を持っており、初めて触れたにもかかわらず超絶技巧を用いて乗りこなすことが可能。
※なお、依頼は必ずしも受ける必要はありません。
ただ単にレースをしたい、もしくはユグディラをもふりたい等、好きな形で事件に関わることができます。
ただし、プレイング内容によって描写量は左右されることがありますので、ご了承ください。
マスターより
坂上テンゼンに候。
ご了承下さいと打ったらゴリ幼少下さいと変換されまして候。
基本的には暴走するユグディラを何とかしようとして翻弄されたり活躍したり爆発したりボケたり突っ込んだりして最終的にはなんやかんやでなんとかなる脱力系ぐだぐだシナリオです。
※諸注意
このシナリオではギャグ漫画ばりに通常起こりえないデタラメなことが起こる可能性があります。
用法・用量を守って正しくご使用ください。
ご了承下さいと打ったらゴリ幼少下さいと変換されまして候。
基本的には暴走するユグディラを何とかしようとして翻弄されたり活躍したり爆発したりボケたり突っ込んだりして最終的にはなんやかんやでなんとかなる脱力系ぐだぐだシナリオです。
※諸注意
このシナリオではギャグ漫画ばりに通常起こりえないデタラメなことが起こる可能性があります。
用法・用量を守って正しくご使用ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/06 21:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/06/29 20:27:55 |
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質問板………? ヘザー・スクロヴェーニ(kz0061) 人間(クリムゾンウェスト)|26才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 |
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もしかしたら相談卓 紅薔薇(ka4766) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/06/29 21:22:58 |