ゲスト
(ka0000)
小さな森の幻獣学者
マスター:sagitta

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/10 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/07/19 22:00
オープニング
●森の中の小屋
冒険都市リゼリオにほど近い小さな森。さほど深い森ではないが、多くの動物と植物がくらす、豊かな森だ。森の中には小規模なエルフの集落もあり、素朴な暮らしを営んでいる。ときどきは、ジェオルジの村にすむ人間達との交流もあるらしい。
その森の外れ。エルフの集落からも少し離れた、背の高い木々が重なりあうやや薄暗いところに、周囲の木と一体化してしまったような、古びた小屋があった。
「ふーむ、やっぱり興味深い……」
小屋から聞こえるのは、若い女性のものとおぼしき独り言。
小屋にすんでいるのは、ひとりの人間だった。まだ少女と言ってもいいような、幼さを残した外見。分厚いめがねをかけ、彼女には少しばかり丈の長すぎるぼろぼろの白衣を羽織って、なにやら熱心に虫眼鏡をのぞき込んでいる。デスクの上に広げられているのは、良識ある大人なら眉をひそめてしまうようなものだ。
糞、である。それも、少女の顔と同じくらい、という超ビッグサイズの。
もちろん、人間のものではない。不思議なことに不快な臭いもしない。
彼女は、その幼い外見に似合わず、学者だった。動物行動学者のリン・カーソン博士と言えば、リアルブルーではそこそこ名の知られた存在だ。
そう、リンは「来訪者」だ。
二年ほど前にこちらがわに転生したリンは、異世界に来てしまったという事実に一切動揺することなく、迷わずに近くの森へ向かった。こちらの世界の動物を見るためだ。そして、あちらでは見られない不思議な生物――幻獣を目撃し、狂喜した。
以来、リンは森の中にうち捨てられた古い猟師小屋に勝手に住み着き、たったひとりで幻獣の研究を続けているのだ。
●ハンターオフィス
「研究を手伝ってくれるハンターを募集したいのだが」
ふらりと都市のハンターオフィスを訪れたリンは、出し抜けにそう口にした。ふだんは動物とばかりふれあっていてめったに人間と話すことはないので、どうしても話し方がぶっきらぼうになってしまうのが玉に瑕だ。
「森で一度だけ見かけた『翼をもつ猫』の巣を探したい。それで、森の奥に入っていく必要があるのだが、森には危険な生き物もいる。そこで、護衛をお願いしたい」
淡々と説明するリンに若干気圧されつつ、オフィスの受付担当者が熱心にメモをとっていく。
「何よりもたいせつなことがひとつある」
真剣な表情でそう言ったリンに、受付担当の若い女性は思わず息をのんだ。
「たいせつなこと、とは?」
「絶対に……絶対に、動物や植物を傷つけないことだ。傷つけた者は、万死に値する」
「は……はい……」
にこりともしないで言い放ったリンの迫力に、受付担当者は、ただうなずくことしかできなかった。
冒険都市リゼリオにほど近い小さな森。さほど深い森ではないが、多くの動物と植物がくらす、豊かな森だ。森の中には小規模なエルフの集落もあり、素朴な暮らしを営んでいる。ときどきは、ジェオルジの村にすむ人間達との交流もあるらしい。
その森の外れ。エルフの集落からも少し離れた、背の高い木々が重なりあうやや薄暗いところに、周囲の木と一体化してしまったような、古びた小屋があった。
「ふーむ、やっぱり興味深い……」
小屋から聞こえるのは、若い女性のものとおぼしき独り言。
小屋にすんでいるのは、ひとりの人間だった。まだ少女と言ってもいいような、幼さを残した外見。分厚いめがねをかけ、彼女には少しばかり丈の長すぎるぼろぼろの白衣を羽織って、なにやら熱心に虫眼鏡をのぞき込んでいる。デスクの上に広げられているのは、良識ある大人なら眉をひそめてしまうようなものだ。
糞、である。それも、少女の顔と同じくらい、という超ビッグサイズの。
もちろん、人間のものではない。不思議なことに不快な臭いもしない。
彼女は、その幼い外見に似合わず、学者だった。動物行動学者のリン・カーソン博士と言えば、リアルブルーではそこそこ名の知られた存在だ。
そう、リンは「来訪者」だ。
二年ほど前にこちらがわに転生したリンは、異世界に来てしまったという事実に一切動揺することなく、迷わずに近くの森へ向かった。こちらの世界の動物を見るためだ。そして、あちらでは見られない不思議な生物――幻獣を目撃し、狂喜した。
以来、リンは森の中にうち捨てられた古い猟師小屋に勝手に住み着き、たったひとりで幻獣の研究を続けているのだ。
●ハンターオフィス
「研究を手伝ってくれるハンターを募集したいのだが」
ふらりと都市のハンターオフィスを訪れたリンは、出し抜けにそう口にした。ふだんは動物とばかりふれあっていてめったに人間と話すことはないので、どうしても話し方がぶっきらぼうになってしまうのが玉に瑕だ。
「森で一度だけ見かけた『翼をもつ猫』の巣を探したい。それで、森の奥に入っていく必要があるのだが、森には危険な生き物もいる。そこで、護衛をお願いしたい」
淡々と説明するリンに若干気圧されつつ、オフィスの受付担当者が熱心にメモをとっていく。
「何よりもたいせつなことがひとつある」
真剣な表情でそう言ったリンに、受付担当の若い女性は思わず息をのんだ。
「たいせつなこと、とは?」
「絶対に……絶対に、動物や植物を傷つけないことだ。傷つけた者は、万死に値する」
「は……はい……」
にこりともしないで言い放ったリンの迫力に、受付担当者は、ただうなずくことしかできなかった。
解説
動物行動学者のリン博士とともに、森の中での幻獣の探索をお願いします。
リン博士の護衛が必要ですが、いかなる場合においても生き物や森を傷つけてはいけません。あらかじめ、傷つけずに博士の安全を守る方法を考えておいてください。
リン博士は『翼をもつ猫』の巣を求めて森の奥までいくつもりです(森のどういうところに巣があるのか、リン博士もまだ掴んでいません)。森には、狼やイノシシのほか、小型の熊もすんでいることがわかっています。また、危険な幻獣もいるかもしれません。
幻獣が出ると、リン博士は周囲が見えなくなり、身の危険も顧みずに観察に没頭してしまうので、その間の博士の安全も確保しなくてはなりません。
リン博士の護衛が必要ですが、いかなる場合においても生き物や森を傷つけてはいけません。あらかじめ、傷つけずに博士の安全を守る方法を考えておいてください。
リン博士は『翼をもつ猫』の巣を求めて森の奥までいくつもりです(森のどういうところに巣があるのか、リン博士もまだ掴んでいません)。森には、狼やイノシシのほか、小型の熊もすんでいることがわかっています。また、危険な幻獣もいるかもしれません。
幻獣が出ると、リン博士は周囲が見えなくなり、身の危険も顧みずに観察に没頭してしまうので、その間の博士の安全も確保しなくてはなりません。
マスターより
動物の生態とか行動とかって面白いですよね。
ファンタジー世界でも、幻獣の解説とかを見ると「食物連鎖的にはどのあたりにいるのだろう」とか、繁殖はどうやっておこなうのだろう、とかいろいろ考えてしまいます。
きっと、転生者の中にはそういうことばかり気になってしまう人もいるだろうなーと思って、こんなシナリオを作ってみました。
リン博士も、学者の例に漏れず、話したがりのオタク気質なので、ぜひいろいろと聞いてあげてください。
(ちなみに、よくある「めがねを外すと美人」というやつです……)
ファンタジー世界でも、幻獣の解説とかを見ると「食物連鎖的にはどのあたりにいるのだろう」とか、繁殖はどうやっておこなうのだろう、とかいろいろ考えてしまいます。
きっと、転生者の中にはそういうことばかり気になってしまう人もいるだろうなーと思って、こんなシナリオを作ってみました。
リン博士も、学者の例に漏れず、話したがりのオタク気質なので、ぜひいろいろと聞いてあげてください。
(ちなみに、よくある「めがねを外すと美人」というやつです……)
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/07/18 23:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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いざ幻獣探しへ! ルスティロ・イストワール(ka0252) エルフ|20才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/07/09 22:00:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/07 01:11:07 |