ゲスト
(ka0000)
真夏の夜の怪談話
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/04 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/13 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
ある蒸し暑い夜……。
特に依頼も受けていないハンター達が、暇に任せて、怪談をやろうということになった。
誰がセッティングしたのか、街中で済ませればいいものを、わざわざ郊外の打ち捨てられた小屋を見繕うまでの念入りさ。
付近には人が住んでいない。かつての戦いで戦場となり、人が離れていったのだ……ゆえに生活音は一切無い。
語っている間は蝋燭を灯すのだが、それ以外には本当に何の灯りもない。
それも一人語るごとに、一本ずつ消え、段々と、真の闇に近づいていく……。
「これは私の友達の友達が実際に体験した話なのだが……」
ヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)は、低い声で語り始めた。彫りの深い顔が下から蝋燭で照らされ、見る者に不安にさせる形相を演出していた。
「彼の名前をここでは仮にジュスタンとしよう。アークエルスにある彼の家に、四人の詩人が入れ替わりに出入りしていた。
それぞれアレックス、バルトロメオ、シャルル、デイヴィッドという名前だった。
ジュスタンは食事をする時、同時に来客があった時でも彼らの中の一人とだけ、共に食事をした。四人の詩人は食卓ではけして顔を合わせなかった。
この四人、食事の時に使われるナプキンが同じだった。
しかしジュスタンは、その事を告げはしなかった。
そのナプキンが、だんだんと、汚れてきた。
――アレックス、あなたのナプキンはこれよ。汚れてるけどごめんなさいね。
食事のとき、ジュスタンの妻はこう言ってナプキンを渡した。
――バルトロメオ、ナプキンよ。まあ、なんて汚れてるんでしょう! 今週は洗濯屋が来なかったの。
そう言って、同じナプキンをジュスタンの妻は渡した。
――シャルル、いつも同じナプキンばかりあげていて、本当に恥ずかしいわ。でも、どうしたものか、洗濯屋が洗濯物を届けてくれないの。
そしてまた、同じナプキンを渡した。
――デイヴィッド、私またあなたにこのナプキンをあげなければなりませんの。今日はこれの他には何もないんです。
そうして、同じナプキンを渡したのだった。
こうして誤魔化しながら何度も何度も同じナプキンを渡していたんだ。
さて、ジュスタンも妻も他の詩人も知らなかったことだが、デイヴィッドが肺結核にかかっていた。
ナプキンを介して、他の詩人達にも病が伝染していったのだが、ジュスタンはその時そんな事は思いもよらなかった。
やがてデイヴィッドが死んだ。
他の三人も、肺結核が感染して死んだ。
人々は彼らの早い死を、詩才と引き換えに命を縮めたのだと噂した。
彼らが死ぬ前にすばらしい詩を遺したためだった。
こうして誰ひとり真相を知ることはなかった。
さて、四人が死んでしまったので例のナプキンは要らなくなっていた。
ちなみに、未だに洗っていなかった。
ジュスタンの妻が捨てようと思って、ふいにナプキンを広げると――
そこには、こびりついた汚れや黴、様々な色彩によって、奇跡的にデイヴィッドの顔がありありと描かれていた。
それだけではなかった。アレックス、バルトロメオ、シャルルの顔も、同じように描かれていた。
そして………………
『『『『お前の貧乏が俺達を殺したんだ!!!!』』』』
ナプキンに描かれた四人の顔が、そう叫んだという……」
ヘザーはそれまで静かに語り、間をおいてから突然大声を出すというやり方で話を語り終えた後、自分の前の蝋燭を吹き消した。
暗い部屋が、さらに暗くなった。
すべての蝋燭が消えた時、何が起こるのか……。
ある蒸し暑い夜……。
特に依頼も受けていないハンター達が、暇に任せて、怪談をやろうということになった。
誰がセッティングしたのか、街中で済ませればいいものを、わざわざ郊外の打ち捨てられた小屋を見繕うまでの念入りさ。
付近には人が住んでいない。かつての戦いで戦場となり、人が離れていったのだ……ゆえに生活音は一切無い。
語っている間は蝋燭を灯すのだが、それ以外には本当に何の灯りもない。
それも一人語るごとに、一本ずつ消え、段々と、真の闇に近づいていく……。
「これは私の友達の友達が実際に体験した話なのだが……」
ヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)は、低い声で語り始めた。彫りの深い顔が下から蝋燭で照らされ、見る者に不安にさせる形相を演出していた。
「彼の名前をここでは仮にジュスタンとしよう。アークエルスにある彼の家に、四人の詩人が入れ替わりに出入りしていた。
それぞれアレックス、バルトロメオ、シャルル、デイヴィッドという名前だった。
ジュスタンは食事をする時、同時に来客があった時でも彼らの中の一人とだけ、共に食事をした。四人の詩人は食卓ではけして顔を合わせなかった。
この四人、食事の時に使われるナプキンが同じだった。
しかしジュスタンは、その事を告げはしなかった。
そのナプキンが、だんだんと、汚れてきた。
――アレックス、あなたのナプキンはこれよ。汚れてるけどごめんなさいね。
食事のとき、ジュスタンの妻はこう言ってナプキンを渡した。
――バルトロメオ、ナプキンよ。まあ、なんて汚れてるんでしょう! 今週は洗濯屋が来なかったの。
そう言って、同じナプキンをジュスタンの妻は渡した。
――シャルル、いつも同じナプキンばかりあげていて、本当に恥ずかしいわ。でも、どうしたものか、洗濯屋が洗濯物を届けてくれないの。
そしてまた、同じナプキンを渡した。
――デイヴィッド、私またあなたにこのナプキンをあげなければなりませんの。今日はこれの他には何もないんです。
そうして、同じナプキンを渡したのだった。
こうして誤魔化しながら何度も何度も同じナプキンを渡していたんだ。
さて、ジュスタンも妻も他の詩人も知らなかったことだが、デイヴィッドが肺結核にかかっていた。
ナプキンを介して、他の詩人達にも病が伝染していったのだが、ジュスタンはその時そんな事は思いもよらなかった。
やがてデイヴィッドが死んだ。
他の三人も、肺結核が感染して死んだ。
人々は彼らの早い死を、詩才と引き換えに命を縮めたのだと噂した。
彼らが死ぬ前にすばらしい詩を遺したためだった。
こうして誰ひとり真相を知ることはなかった。
さて、四人が死んでしまったので例のナプキンは要らなくなっていた。
ちなみに、未だに洗っていなかった。
ジュスタンの妻が捨てようと思って、ふいにナプキンを広げると――
そこには、こびりついた汚れや黴、様々な色彩によって、奇跡的にデイヴィッドの顔がありありと描かれていた。
それだけではなかった。アレックス、バルトロメオ、シャルルの顔も、同じように描かれていた。
そして………………
『『『『お前の貧乏が俺達を殺したんだ!!!!』』』』
ナプキンに描かれた四人の顔が、そう叫んだという……」
ヘザーはそれまで静かに語り、間をおいてから突然大声を出すというやり方で話を語り終えた後、自分の前の蝋燭を吹き消した。
暗い部屋が、さらに暗くなった。
すべての蝋燭が消えた時、何が起こるのか……。
解説
暇つぶしに怪談をやります。
怪談→リアクション→怪談……の流れで続いていきます。
プレイングに話したい怪談の内容を書いてください。要点のみでも結構です。
余裕があれば怖い時のリアクションも。指定がない時は怖がります。
PC同士の絡みがあるかもしれません。
※報酬がありません
怪談→リアクション→怪談……の流れで続いていきます。
プレイングに話したい怪談の内容を書いてください。要点のみでも結構です。
余裕があれば怖い時のリアクションも。指定がない時は怖がります。
PC同士の絡みがあるかもしれません。
※報酬がありません
マスターより
坂上テンゼンに候。
暇なハンター達の日常を描く一コマのようなシナリオです。
怖くする必要はないですよ?
暇なハンター達の日常を描く一コマのようなシナリオです。
怖くする必要はないですよ?
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/11 03:04
参加者一覧
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百物語に向けて? 浅黄 小夜(ka3062) 人間(リアルブルー)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/08/04 14:04:13 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/01 20:38:00 |