ゲスト
(ka0000)
この日に向けてっ!
マスター:石田まきば

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在50人 / 1~50人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/30 22:00
オープニング
●外見と実年齢の間にある深い崖を直視する日……の、準備
ぎゅっ、と手の中にあるパンフレットを握りしめ、壁かけカレンダーに書きこんであるカウントダウンの数字を見つめるのはフクカンだ。
「今年もこの日が近づいてきました……っ!」
このために、準備を整えるために。どれだけ過密なスケジュールをこなしたことか。
いくらオフィスは日陰になっているとはいっても、やっぱり夏は暑い、窓を開ければ温い空気が流れ込み、涼しいと言うのは難しい。
汗が書類に垂れると文字がにじむし、デバイスに落ちれば動作不良の原因になりかねないし……ああ、思い出すだけでちょっとユウウツだ。
勿論、顔役であり上司であり憧れのタングラムさまの部屋も暑い。
時々なぜか涼しくなっている気もするけれど、そういう時は大抵自分が気絶した後のことなのであまり覚えていない。そういう日は片付けた筈の仕事が更に増やされていて、更に自分の部屋に帰るのが遅くなって……
「いいえ、でもっ」
そんなつらく苦しい日々ももうすぐ――いや、終わらなくてもいいけど、だってタングラムさまの為だしそれならどんなことだって――一区切りつけられる。
8月16日は、タングラムの誕生日だ。
今年もこの日がやってくる。
「そう、今年こそ、二人そろってお休みを頂くんです!」
「おや? もうそんな時期になったんだね」
「! シャイネさん!」
ひょこりとAPVに顔を出したのは馴染みの吟遊詩人である。
「用事の方はもう大丈夫なんですか?」
「うん、野暮用だったから……心配するようなことは何もないよ?」
冷えたアイスティーを出しながら聞けばさらりとした答えが返ってくる。
「今お手すきですか? ……相談に乗ってもらいたくて」
自分のグラスも手にとって正面に座り、これ幸いにと切り出した。
「その……タングラムさまの誕生日プレゼント、決めかねてまして……」
頬を染めながら目を伏せがちにしているフクカンを、シャイネの赤い瞳がきらりと見つめる。面白い獲物を見つけた、というような目だがフクカンは自分の事に必死すぎて気付いていない。
「いつも、買ってきたものをこっそり届けていたんじゃなかったかい?」
可愛らしいと思っていたんだよねとくすくす笑う。
「そうなんですけど、今回は、最初っから温泉に行きましょうって、お誘いしてるんですっ!」
「ふふ、2人でデートなんだね、それはおめでたいじゃないか」
その様子だと快諾してくれたんだろう? 微笑みが深くなる。
「で、で、ででででデートなんて、そ、そそそそそそんなっ」
「でも、そうか、なるほどね……」
顎に手を置いて考え込む仕草のシャイネ。
「直接渡したいって思ってるんだね?」
「はい、でも何がいいかわからなくて」
いつもならこっそり私物に混ぜたり、こっそり棚に入れたりして紛れ込ませるだけなので、迷う事はなかったのだけれど。
「プレゼントって改めて考えたら、わからなくなってしまって……! でも、いつもと同じではいけないとも思うんですっ!」
思っていたことを全て出せた、そう思ったら少しだけすっきりする。
「2人きりの温泉旅行で手渡しできるもの、って言うと……」
ぼふんっ!?
「タングラムさまのうなじ……匂いたつうなじ……ふにゃぁぁぁぁぁ」
「……フクカン君」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
「君、本当に二人で大丈夫かい?」
「ど、どどどどどどういうことでしょう、うなじ、じりじり、りょこう、うなじ、じんとにっく、くらくら、……ら、らめえぇぇぇ!」
ぷしゅー……
「行くって、前にも行ったって言うAPV温泉なんだよね?」
「ふぁ、ふぁい」
「僕にいい考えがあるんだけど、任せてもらえるかな? 決して悪いようにはしないから」
緊張してしまう君のその対策になるだろうし、うまくすればプレゼントの事も良い結果が期待できるんじゃないかな――
そしてフクカンは、シャイネの案に素直に従ったのである。
●APV温泉概要~パンフレットより抜粋~
当施設のご案内をさせていただきます。
『APV温泉』の名の通り、主に温泉を特色としたサービスの提供をしております。
【男湯】、【女湯】、【混浴】と別れておりますので、施設内の案内を元にご利用くださいませ。
設立当時にご協力いただいたハンターの方々が作成した設計図を元に作られておりますので、仕切りや脱衣所の壁には、リアルブルーの頑丈な設計技術が取り入れられております。
温泉マナーとして、「着衣入浴の禁止」「タオルを湯船に付けるのは禁止」とさせていただいておりますが、【混浴】でのみ、水着の着用やタオルを巻いての入浴を許可しております。公的良俗のため、ぜひともご協力をよろしくお願いいたします。
着衣のままでも楽しめる設備といたしまして、別途【足湯】のご用意もございます。
足湯の形状は様々で、お一人様でも、大人数様でも共に楽しめるよう工夫を凝らしてございます。
気に入りの、居心地の良い一席を探してみるのは如何でしょうか。
通年、温泉と同じ湯を流しておりますが、夏季限定で、温泉ではなく水を張っている場所もございます。
季節柄非常に冷たいと言うほどの物ではありませんが、少しでも涼を感じていただけたらと思います。
また【食事】の提供もさせていただいております。
【足湯】の近く、ベンチに囲まれている建物が該当しております。
温泉の熱い湯気を利用した蒸し料理を中心に提供させていただいております。
特に「温泉芋」は甘みが強く感じられると好評をいただき、今では一番の名物となっております。
他にも野菜やヴルスト、羊肉などお食事向きのもの、甘い餡を入れた饅頭もご用意しております。
お飲物は冷えたお酒やジュースを取り揃えてございます。帝国の技術を駆使した魔導冷蔵庫がございますので、いつでも冷えた状態で提供することが可能となっております。
冷えた羊乳や果実のジュース、濃い目の紅茶を湯上りに一杯、が通とされているようです。
ビールもございますが、未成年の方はお間違えのないようご注意くださいませ。
当施設は宿泊施設を併設しておりません。
ご宿泊の際は近隣都市への移動も考慮し、飲み過ぎには十分にご注意いただければと思います。
以上で御座います。
それでは当施設にて、どうぞ和やかなひとときをお楽しみくださいませ。
ぎゅっ、と手の中にあるパンフレットを握りしめ、壁かけカレンダーに書きこんであるカウントダウンの数字を見つめるのはフクカンだ。
「今年もこの日が近づいてきました……っ!」
このために、準備を整えるために。どれだけ過密なスケジュールをこなしたことか。
いくらオフィスは日陰になっているとはいっても、やっぱり夏は暑い、窓を開ければ温い空気が流れ込み、涼しいと言うのは難しい。
汗が書類に垂れると文字がにじむし、デバイスに落ちれば動作不良の原因になりかねないし……ああ、思い出すだけでちょっとユウウツだ。
勿論、顔役であり上司であり憧れのタングラムさまの部屋も暑い。
時々なぜか涼しくなっている気もするけれど、そういう時は大抵自分が気絶した後のことなのであまり覚えていない。そういう日は片付けた筈の仕事が更に増やされていて、更に自分の部屋に帰るのが遅くなって……
「いいえ、でもっ」
そんなつらく苦しい日々ももうすぐ――いや、終わらなくてもいいけど、だってタングラムさまの為だしそれならどんなことだって――一区切りつけられる。
8月16日は、タングラムの誕生日だ。
今年もこの日がやってくる。
「そう、今年こそ、二人そろってお休みを頂くんです!」
「おや? もうそんな時期になったんだね」
「! シャイネさん!」
ひょこりとAPVに顔を出したのは馴染みの吟遊詩人である。
「用事の方はもう大丈夫なんですか?」
「うん、野暮用だったから……心配するようなことは何もないよ?」
冷えたアイスティーを出しながら聞けばさらりとした答えが返ってくる。
「今お手すきですか? ……相談に乗ってもらいたくて」
自分のグラスも手にとって正面に座り、これ幸いにと切り出した。
「その……タングラムさまの誕生日プレゼント、決めかねてまして……」
頬を染めながら目を伏せがちにしているフクカンを、シャイネの赤い瞳がきらりと見つめる。面白い獲物を見つけた、というような目だがフクカンは自分の事に必死すぎて気付いていない。
「いつも、買ってきたものをこっそり届けていたんじゃなかったかい?」
可愛らしいと思っていたんだよねとくすくす笑う。
「そうなんですけど、今回は、最初っから温泉に行きましょうって、お誘いしてるんですっ!」
「ふふ、2人でデートなんだね、それはおめでたいじゃないか」
その様子だと快諾してくれたんだろう? 微笑みが深くなる。
「で、で、ででででデートなんて、そ、そそそそそそんなっ」
「でも、そうか、なるほどね……」
顎に手を置いて考え込む仕草のシャイネ。
「直接渡したいって思ってるんだね?」
「はい、でも何がいいかわからなくて」
いつもならこっそり私物に混ぜたり、こっそり棚に入れたりして紛れ込ませるだけなので、迷う事はなかったのだけれど。
「プレゼントって改めて考えたら、わからなくなってしまって……! でも、いつもと同じではいけないとも思うんですっ!」
思っていたことを全て出せた、そう思ったら少しだけすっきりする。
「2人きりの温泉旅行で手渡しできるもの、って言うと……」
ぼふんっ!?
「タングラムさまのうなじ……匂いたつうなじ……ふにゃぁぁぁぁぁ」
「……フクカン君」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
「君、本当に二人で大丈夫かい?」
「ど、どどどどどどういうことでしょう、うなじ、じりじり、りょこう、うなじ、じんとにっく、くらくら、……ら、らめえぇぇぇ!」
ぷしゅー……
「行くって、前にも行ったって言うAPV温泉なんだよね?」
「ふぁ、ふぁい」
「僕にいい考えがあるんだけど、任せてもらえるかな? 決して悪いようにはしないから」
緊張してしまう君のその対策になるだろうし、うまくすればプレゼントの事も良い結果が期待できるんじゃないかな――
そしてフクカンは、シャイネの案に素直に従ったのである。
●APV温泉概要~パンフレットより抜粋~
当施設のご案内をさせていただきます。
『APV温泉』の名の通り、主に温泉を特色としたサービスの提供をしております。
【男湯】、【女湯】、【混浴】と別れておりますので、施設内の案内を元にご利用くださいませ。
設立当時にご協力いただいたハンターの方々が作成した設計図を元に作られておりますので、仕切りや脱衣所の壁には、リアルブルーの頑丈な設計技術が取り入れられております。
温泉マナーとして、「着衣入浴の禁止」「タオルを湯船に付けるのは禁止」とさせていただいておりますが、【混浴】でのみ、水着の着用やタオルを巻いての入浴を許可しております。公的良俗のため、ぜひともご協力をよろしくお願いいたします。
着衣のままでも楽しめる設備といたしまして、別途【足湯】のご用意もございます。
足湯の形状は様々で、お一人様でも、大人数様でも共に楽しめるよう工夫を凝らしてございます。
気に入りの、居心地の良い一席を探してみるのは如何でしょうか。
通年、温泉と同じ湯を流しておりますが、夏季限定で、温泉ではなく水を張っている場所もございます。
季節柄非常に冷たいと言うほどの物ではありませんが、少しでも涼を感じていただけたらと思います。
また【食事】の提供もさせていただいております。
【足湯】の近く、ベンチに囲まれている建物が該当しております。
温泉の熱い湯気を利用した蒸し料理を中心に提供させていただいております。
特に「温泉芋」は甘みが強く感じられると好評をいただき、今では一番の名物となっております。
他にも野菜やヴルスト、羊肉などお食事向きのもの、甘い餡を入れた饅頭もご用意しております。
お飲物は冷えたお酒やジュースを取り揃えてございます。帝国の技術を駆使した魔導冷蔵庫がございますので、いつでも冷えた状態で提供することが可能となっております。
冷えた羊乳や果実のジュース、濃い目の紅茶を湯上りに一杯、が通とされているようです。
ビールもございますが、未成年の方はお間違えのないようご注意くださいませ。
当施設は宿泊施設を併設しておりません。
ご宿泊の際は近隣都市への移動も考慮し、飲み過ぎには十分にご注意いただければと思います。
以上で御座います。
それでは当施設にて、どうぞ和やかなひとときをお楽しみくださいませ。
解説
*目的
APV温泉でタングラムさまの誕生日祝いをするんです!
一緒にお祭り騒ぎ、してくれませんか?
*概要
もうすぐ、タングラムの誕生日(出発日8月16日)
今年はタングラムとフクカン、揃って休みを取れるように……と、
可能な限り仕事を前倒して片付けたみたいです
そこまでしたのに、2人きりでの旅行は恥ずかしい……!
賑やかし、お願いできませんか?
*場所
APV温泉
設備についてはオープニング本文『パンフレットから抜粋』をご確認ください
誕生日パーティのために、騒いでも大丈夫、と言う許可を事前にとってあります(フクカン権限)
温泉を楽しむも、パーティで騒ぐも、宴会するのも問題ありません
※ 遊具はありません
*誕生日プレゼント募金
今年は直接プレゼントを渡すので、いつもと違った趣向を凝らしたいとのこと
今の所、生活補助系の雑貨アイテムを……と考えているようです
フクカンだけの初期予算だと、氷のいらない保冷カップ(機導術の粋が詰まってるんですよ!)一個分ですが、資金が増えるとランクアップします
有志ハンターの皆様は、1000G単位で下記のようにプレイングのどこかに記載してください
例 【募金】2000 → 結果反映時に2000G徴収いたします
※ 強制ではありません
*NPC
フクカン
APVの職員だけれど、APV温泉の設立にも関わっているため、それなりに顔がきく立場だったりする
タングラムの為の誕生日ケーキと好みそうなシャンパンはこっそり手配しました
シャイネ
フクカンの手伝い、と称して色々観察・満喫する気満々の吟遊詩人
タングラムのための誕生日プレゼント募金を考案した策士
気疲れしたので休養ついで……らしい
タングラム
言わずと知れたAPVの顔役
東方に出張しているわけではなかった
永遠の15歳(外見)
*注意
白紙はリプレイに描写できません、ご注意くださいませ
参加したらとりあえず『温泉芋食べるよ』とでも送信しておきましょう
APV温泉でタングラムさまの誕生日祝いをするんです!
一緒にお祭り騒ぎ、してくれませんか?
*概要
もうすぐ、タングラムの誕生日(出発日8月16日)
今年はタングラムとフクカン、揃って休みを取れるように……と、
可能な限り仕事を前倒して片付けたみたいです
そこまでしたのに、2人きりでの旅行は恥ずかしい……!
賑やかし、お願いできませんか?
*場所
APV温泉
設備についてはオープニング本文『パンフレットから抜粋』をご確認ください
誕生日パーティのために、騒いでも大丈夫、と言う許可を事前にとってあります(フクカン権限)
温泉を楽しむも、パーティで騒ぐも、宴会するのも問題ありません
※ 遊具はありません
*誕生日プレゼント募金
今年は直接プレゼントを渡すので、いつもと違った趣向を凝らしたいとのこと
今の所、生活補助系の雑貨アイテムを……と考えているようです
フクカンだけの初期予算だと、氷のいらない保冷カップ(機導術の粋が詰まってるんですよ!)一個分ですが、資金が増えるとランクアップします
有志ハンターの皆様は、1000G単位で下記のようにプレイングのどこかに記載してください
例 【募金】2000 → 結果反映時に2000G徴収いたします
※ 強制ではありません
*NPC
フクカン
APVの職員だけれど、APV温泉の設立にも関わっているため、それなりに顔がきく立場だったりする
タングラムの為の誕生日ケーキと好みそうなシャンパンはこっそり手配しました
シャイネ
フクカンの手伝い、と称して色々観察・満喫する気満々の吟遊詩人
タングラムのための誕生日プレゼント募金を考案した策士
気疲れしたので休養ついで……らしい
タングラム
言わずと知れたAPVの顔役
東方に出張しているわけではなかった
永遠の15歳(外見)
*注意
白紙はリプレイに描写できません、ご注意くださいませ
参加したらとりあえず『温泉芋食べるよ』とでも送信しておきましょう
マスターより
こんにちは、それともこんばんは、石田まきばです。
タングラムの誕生日祝い、今年もやります。
お盆休みは皆様いかがお過ごしでしょうか、大規模第2フェーズの行動入力期間と重複しておりますが、誕生日重視の為この日程になっております、ご了承くださいませ。
なお(NPC目線で)タングラムの誕生日が主目的になってはいますが……カップル、グループ、おひとり様、お好きなようにお過ごしください。
お誘いあわせの場合、全体の人数が多いため迷子防止にご注意を。
小隊タグ等ご活用ください。
はじめての50人シナリオなので、リプレイの納期を延長しています、申し訳ありませんがご了承くださいませ。
それでは、よろしくお願い致します。
タングラムの誕生日祝い、今年もやります。
お盆休みは皆様いかがお過ごしでしょうか、大規模第2フェーズの行動入力期間と重複しておりますが、誕生日重視の為この日程になっております、ご了承くださいませ。
なお(NPC目線で)タングラムの誕生日が主目的になってはいますが……カップル、グループ、おひとり様、お好きなようにお過ごしください。
お誘いあわせの場合、全体の人数が多いため迷子防止にご注意を。
小隊タグ等ご活用ください。
はじめての50人シナリオなので、リプレイの納期を延長しています、申し訳ありませんがご了承くださいませ。
それでは、よろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/29 05:35