ゲスト
(ka0000)
鉄をも溶かす燃える石
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/09 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/18 19:00
オープニング
●火を打つ部族
開拓地『ホープ』が大きな傷を負い、その復興が始まって4ヶ月が過ぎた頃。
ようやく大量に散乱した瓦礫も片付き新たな建物の建築や、日常の営みが回復しつつあった。
しかし、やはり復興というものは途方もない労力と資源を使うもので、ホープに蓄えられていた幾つかの物資は枯渇寸前となるものも増えてきた。
ヴァルカン族の族長、ラナは手にした紙束から目の前にあるがらんとした倉庫の中を見渡して頭を掻く。
「木材に石材、それに鉄。これだけ使えばそりゃあ倉庫も空になるよ」
各国からの支援もあるが如何せん辺境という場所が場所だけに輸送には時間が掛かっている。
辺境内で取り戻した資源採掘場も順次再開はしているものの、まだ雑魔被害なども多くて稼働率は然程高くないのが現状だ。
「族長、駄目ですわ。あっちの倉庫はくず石ばっかりです」
別の倉庫を見に行っていたラナの右腕である男、ラッヅは肩を竦めながら報告をする。
元々ラナ率いるヴァルカン族は物作りを生業とする部族だ。今回も部族会議からの要請でホープ復興の手助けをと言われているのだが、正直これではどうしようもない。
火を打ち物を作ると謳われる彼女等をもってしても、その火を熾す材料さえないのであればお手上げだ。
「とりあえず鉱石はレゲンイリスから運ばせるとして……燃料のほうはどうなってる?」
「俺達の自前の分が幾らかありますけど、今来てる注文だけでも半分打つ前に無くなりますね」
今ある分だけではどう考えても無理だとラッヅは首を横に振る。
「節約すれば足りそうだね」
「その代わりに質が落ちますよ?」
「そいつはいけないねぇ。私らのプライドが許さない」
ラナは額に手を当ててやれやれといわんばかりに首を横に振った。
部族会議にせっつくのは勿論だが、どうやら自分達自身も行動しないといけないようだとラナは考えを改める。
「ウロルペスが採れるところは?」
ウロルペスとは別名燃える石、燃石と呼ばれる高温の熱を発する特殊な石だ。強い衝撃を与えると更に温度を上げ、物によっては鉄をも溶かす温度にまで達する。
その性質から冬の暖房器具や、鍛冶に使う燃料として使われることが多い。ただ、その入手難易度からあまり広くは普及していない。
「ここらだと、北東にある火山付近じゃないですかね」
「火山か……あの辺は竜の住処にもなってるから厄介だね」
ラナはそんなことを言いながらも倉庫の扉を閉め、マントを翻して歩き出す。
「とりあえず、ハンター達に呼びかけてみるかね」
ラナは一言そう口にして、その足をホープにあるハンターオフィスへと向けた。
●ハンターオフィス
あくる日、ハンターオフィスにはいつものように多くのハンター達が出入りしていた。
そしてとある採取依頼の為に、何人かのハンター達が1つの会議室に通される。
「皆さん、お集まり頂きありがとうございます」
オフィス職員はひとまず挨拶を済ませると、慣れた様子で端末を叩いてハンター達の目の前にホログラムウィンドウを表示させる。
「今回の依頼はウロルペスという特殊な石を集める依頼です。ただ、この石は取り扱いを誤ると大変危険なので注意が必要です」
その取り扱い上の注意というのが、大きな衝撃を与えないことである。
燃石と呼ばれるこの石は通常であれば摂氏100度前後ほどを保っているが、その衝撃の強さによっては鉄をも溶かすほどに高温になるのだ。
「なので、採取の際は必ずこの専用の手袋を着用してください」
そう言ってハンター達には1対の厚手のグローブのような手袋が渡される。付けてみた感想は一様に『指が動かしにくい』だろう。
それ以外にも燃石を詰め込む為の特殊な金属製の大箱と、それを運ぶ為の馬車が1台貸し出されることになっている。
「また、燃石が採れる火山地帯には昔から竜が住んでいます。今回の採取場所まで降りてくることはないと思いますが十分にご注意ください」
火山に竜、ある意味でぴったりな組み合わせに思えるが実際にその現場に行くとなればそんな暢気なことは言っていられない。
肺が焼けるような熱さの現場、空からの襲撃への警戒に、そして慎重さを求められる採取作業。
ちょっとした大仕事になりそうだとハンター達は気合を入れなおす。
「ホープ復興の為にも、沢山集めてきてくださいね」
開拓地『ホープ』が大きな傷を負い、その復興が始まって4ヶ月が過ぎた頃。
ようやく大量に散乱した瓦礫も片付き新たな建物の建築や、日常の営みが回復しつつあった。
しかし、やはり復興というものは途方もない労力と資源を使うもので、ホープに蓄えられていた幾つかの物資は枯渇寸前となるものも増えてきた。
ヴァルカン族の族長、ラナは手にした紙束から目の前にあるがらんとした倉庫の中を見渡して頭を掻く。
「木材に石材、それに鉄。これだけ使えばそりゃあ倉庫も空になるよ」
各国からの支援もあるが如何せん辺境という場所が場所だけに輸送には時間が掛かっている。
辺境内で取り戻した資源採掘場も順次再開はしているものの、まだ雑魔被害なども多くて稼働率は然程高くないのが現状だ。
「族長、駄目ですわ。あっちの倉庫はくず石ばっかりです」
別の倉庫を見に行っていたラナの右腕である男、ラッヅは肩を竦めながら報告をする。
元々ラナ率いるヴァルカン族は物作りを生業とする部族だ。今回も部族会議からの要請でホープ復興の手助けをと言われているのだが、正直これではどうしようもない。
火を打ち物を作ると謳われる彼女等をもってしても、その火を熾す材料さえないのであればお手上げだ。
「とりあえず鉱石はレゲンイリスから運ばせるとして……燃料のほうはどうなってる?」
「俺達の自前の分が幾らかありますけど、今来てる注文だけでも半分打つ前に無くなりますね」
今ある分だけではどう考えても無理だとラッヅは首を横に振る。
「節約すれば足りそうだね」
「その代わりに質が落ちますよ?」
「そいつはいけないねぇ。私らのプライドが許さない」
ラナは額に手を当ててやれやれといわんばかりに首を横に振った。
部族会議にせっつくのは勿論だが、どうやら自分達自身も行動しないといけないようだとラナは考えを改める。
「ウロルペスが採れるところは?」
ウロルペスとは別名燃える石、燃石と呼ばれる高温の熱を発する特殊な石だ。強い衝撃を与えると更に温度を上げ、物によっては鉄をも溶かす温度にまで達する。
その性質から冬の暖房器具や、鍛冶に使う燃料として使われることが多い。ただ、その入手難易度からあまり広くは普及していない。
「ここらだと、北東にある火山付近じゃないですかね」
「火山か……あの辺は竜の住処にもなってるから厄介だね」
ラナはそんなことを言いながらも倉庫の扉を閉め、マントを翻して歩き出す。
「とりあえず、ハンター達に呼びかけてみるかね」
ラナは一言そう口にして、その足をホープにあるハンターオフィスへと向けた。
●ハンターオフィス
あくる日、ハンターオフィスにはいつものように多くのハンター達が出入りしていた。
そしてとある採取依頼の為に、何人かのハンター達が1つの会議室に通される。
「皆さん、お集まり頂きありがとうございます」
オフィス職員はひとまず挨拶を済ませると、慣れた様子で端末を叩いてハンター達の目の前にホログラムウィンドウを表示させる。
「今回の依頼はウロルペスという特殊な石を集める依頼です。ただ、この石は取り扱いを誤ると大変危険なので注意が必要です」
その取り扱い上の注意というのが、大きな衝撃を与えないことである。
燃石と呼ばれるこの石は通常であれば摂氏100度前後ほどを保っているが、その衝撃の強さによっては鉄をも溶かすほどに高温になるのだ。
「なので、採取の際は必ずこの専用の手袋を着用してください」
そう言ってハンター達には1対の厚手のグローブのような手袋が渡される。付けてみた感想は一様に『指が動かしにくい』だろう。
それ以外にも燃石を詰め込む為の特殊な金属製の大箱と、それを運ぶ為の馬車が1台貸し出されることになっている。
「また、燃石が採れる火山地帯には昔から竜が住んでいます。今回の採取場所まで降りてくることはないと思いますが十分にご注意ください」
火山に竜、ある意味でぴったりな組み合わせに思えるが実際にその現場に行くとなればそんな暢気なことは言っていられない。
肺が焼けるような熱さの現場、空からの襲撃への警戒に、そして慎重さを求められる採取作業。
ちょっとした大仕事になりそうだとハンター達は気合を入れなおす。
「ホープ復興の為にも、沢山集めてきてくださいね」
解説
【内容】
ウロルペスの採取
【場所】
辺境の北東部にあるとある火山地帯の麓付近。
一帯が黒い火山岩で覆われており、ところどころに大岩が転がる起伏が激しい地形になっている。
周囲に溶岩は流れていないが、気温は50度近くまで上昇しており酷く乾燥している。
【石情報】
ウロルペス(別名:燃える石、燃石)
赤褐色の石で、表面はガラスのようにつるつるとしており光沢がある。かなりの硬度を持っており、少なくとも鉄より硬い。
通常の状態でも100度近い熱を持っており、衝撃を加えるとその温度が上がり強さによっては鉄をも溶かす高温にもなる。
大抵は火山岩の中に拳大ほどの大きさで固まっていることが多い。
【道具情報】
燃石採取用グローブ
特殊な刺繍が施された厚手のグローブ。
短時間であれば数百度の熱も遮断できる。ただ装着すると指がとても動かし辛い。
採掘用ピッケル
火山岩を割る為のピッケル。
両手で使う大きいサイズと、片手で使う小さいサイズがある。
収納用ボックス
燃石を保管する為の特殊な金属箱。
縦横奥行きそれぞれ1mほどの大きさで、その箱が4つほど用意されている。
【敵情報】
火山地帯には多くの竜が住んでいることで知られている。
上位の竜が麓付近に現れることは滅多にないが、ワイバーンなどは獲物を求めて彷徨っていることがあるので注意が必要。
ワイバーン
ドラゴンの亜種とされる翼竜。体長は3~4m程で翼を使い飛行する。
攻撃方法は爪や牙などによる近接攻撃しかないが、速度を乗せた上空からの突撃などはハンターでも致命傷を負いかねないので注意が必要。
【味方情報】
ラナ・ブリギット
辺境に生きるヴァルカン族の族長。
覚醒者でクラスは機導師。魔導ガントレットを使った近接戦闘が得意。
火山地帯の案内と採取を手伝う。戦闘もこなせるのでいざとなったら竜でも殴り飛ばすつもり。
ウロルペスの採取
【場所】
辺境の北東部にあるとある火山地帯の麓付近。
一帯が黒い火山岩で覆われており、ところどころに大岩が転がる起伏が激しい地形になっている。
周囲に溶岩は流れていないが、気温は50度近くまで上昇しており酷く乾燥している。
【石情報】
ウロルペス(別名:燃える石、燃石)
赤褐色の石で、表面はガラスのようにつるつるとしており光沢がある。かなりの硬度を持っており、少なくとも鉄より硬い。
通常の状態でも100度近い熱を持っており、衝撃を加えるとその温度が上がり強さによっては鉄をも溶かす高温にもなる。
大抵は火山岩の中に拳大ほどの大きさで固まっていることが多い。
【道具情報】
燃石採取用グローブ
特殊な刺繍が施された厚手のグローブ。
短時間であれば数百度の熱も遮断できる。ただ装着すると指がとても動かし辛い。
採掘用ピッケル
火山岩を割る為のピッケル。
両手で使う大きいサイズと、片手で使う小さいサイズがある。
収納用ボックス
燃石を保管する為の特殊な金属箱。
縦横奥行きそれぞれ1mほどの大きさで、その箱が4つほど用意されている。
【敵情報】
火山地帯には多くの竜が住んでいることで知られている。
上位の竜が麓付近に現れることは滅多にないが、ワイバーンなどは獲物を求めて彷徨っていることがあるので注意が必要。
ワイバーン
ドラゴンの亜種とされる翼竜。体長は3~4m程で翼を使い飛行する。
攻撃方法は爪や牙などによる近接攻撃しかないが、速度を乗せた上空からの突撃などはハンターでも致命傷を負いかねないので注意が必要。
【味方情報】
ラナ・ブリギット
辺境に生きるヴァルカン族の族長。
覚醒者でクラスは機導師。魔導ガントレットを使った近接戦闘が得意。
火山地帯の案内と採取を手伝う。戦闘もこなせるのでいざとなったら竜でも殴り飛ばすつもり。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
辺境にあるホープの復興はまだまだ時間がかかりそうです。
そしてやはり問題になってくるのは物資の不足。無い袖は触れず、火がなければ鉄を打つこともできません。
多少危険もありますが、復興に必要な資源の確保にご協力ください。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
辺境にあるホープの復興はまだまだ時間がかかりそうです。
そしてやはり問題になってくるのは物資の不足。無い袖は触れず、火がなければ鉄を打つこともできません。
多少危険もありますが、復興に必要な資源の確保にご協力ください。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/15 06:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談掲示板 アーヴィン(ka3383) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/10/09 18:48:23 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/09 09:53:34 |