ゲスト
(ka0000)
戦場の施療院、医療者達の戦い
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/14 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/11/23 07:30
オープニング
「怪我人、3人到着しました!」
「クレイル、場所の案内してください」
「もう待合もいっぱいっすよォ!!」
青年は悲鳴を上げつつ、それでもテキパキと包帯や体温計、問診表を持って駆けだしていく。
北伐が進行してからというもの、この施療院は連日の大賑わいだった。悪名高い災厄の十三魔は続々登場するわ、歪虚王は姿を現すわ、他にもいろいろ出てくるわ、そもそも極寒の大地でもあり、負のマテリアルで満ちた大地に各国の浄化術で無理やりルート開拓しているものだから、兵士達だって次々体調を崩す。
各国に戻るのにも時間がかかる。
従軍する医療部隊は前線を維持する兵士や、生死にかかわる重体患者だけで手いっぱいだ。命に関わるレベルではないが前線に復帰は見込めない、そんな兵士たちの治療はあちこちの病院、施療院、教会へと振り分けられる。しかし振り分けにも手配というものが必要なわけで『とりあえず』収容される場所というものがあるものだ。
その1つがこの施療院。
今は負傷者でごったがえしていた。
「はーい、点滴しますからねー」
「ユーリぃぃぃぃ。それ、違う!!」
「あらー?」
「マクレーン。消毒薬足りてないから下から持って来て!」
「ミルドレッドさん。重体患者部屋で一人大出血です」
「ルーフィを回して必要な薬草を準備してあげて。ユーリのヒールは夕刻まで残しておきたいわ」
「ぐぇ。薬草煎じるところからしなきゃなりませんって。ヒール使いましょうよ」
「午後から20名到着するのよ。そっちだけでも使い切ってしまうのよ! マクレーン、あなたの技術でなんとかしてあげて!」
とまあ、治療者は不眠不休で走り回り続ける始末である。
いつになったらひと段落つくのか、もはやそんなことを考える余裕もない。とにかく目の前で苦しむ患者を救う以外にどうにかする道はない。
「やった。やった。神のお助けですよぉ」
施療者の中でもとりわけ能天気なユーリがガチャガチャとガラス瓶がぶつかる音を立てながら、大きな箱を台車で滑り込ませてくる。
「また誰かが入り口に?」
「はい、今日は消毒薬ですねっ。それにパンと着替えも! あとあと、これを毎日置いてくれたのは銀髪のかわい子ちゃんという噂も聞いてきました!」
幸いと備品等はこうして差し入れてくれる分だけ助かってはいる。決して顔を見せないので気になるが、それより火の車の現場の対応の方が何より大事だった。
ミルドレッドは小さくエクラの印を切って、神に感謝をささげると、それをすぐに倉庫にしまうように指示した。
「あと、お手紙もあります。これはきっと、ラブレター!!」
「なにぃ、俺、俺宛てか!」
「マクレーン兄さん、そんなわけないだろ。僕だよ!」
そんなジョークに苦笑いを浮かべつつ、ミルドレッドはユーリが持っていた手紙を受け取り封を開けて、しばらく目を丸くした。
「なんて書いているんですか」
「これ……ハンターズソサエティへの依頼用紙だわ」
そしてコロンと落ちてくるのは綺麗な宝石が一つ。換金して依頼費用にあててくれ、というのは添え手紙がなくとも理解ができる。
「本当に神様、いるんですねー」
「この手紙の差し出し主、きっと僕を見て……」
「お、お話し中ごめんなさい。今通信がありまして、3名新たに受け入れしてほしいとの要請が……」
みんながジーンとしている間に、汚れた白衣を着込んだルーフィが短電話を持って顔をのぞかせた。
「受け入れたの!?」
「はい」
「うううう、分かったよ。やる! やってやる!! こっちにゃハンターがついているんだ」
クレイルが絶叫したが、ルーフィの真摯な瞳にうたれてマクレーンは自棄になって叫んだ。あの綺麗な瞳に見つめられたらもう勘弁してくれなんて言えなくなる。
「仕方ないわね……ユーリ。これを持ってハンターオフィスへ行って来て。
依頼内容は、負傷兵の治療補助および看護。いいわね」
ミルドレッドの言葉にユーリはまっすぐに伸ばした手をこめかみあたりに添えて、背を伸ばした。
「いえっ・さー☆」
こんな修羅場な施療院を助けてくれる御方、大募集であります。
「クレイル、場所の案内してください」
「もう待合もいっぱいっすよォ!!」
青年は悲鳴を上げつつ、それでもテキパキと包帯や体温計、問診表を持って駆けだしていく。
北伐が進行してからというもの、この施療院は連日の大賑わいだった。悪名高い災厄の十三魔は続々登場するわ、歪虚王は姿を現すわ、他にもいろいろ出てくるわ、そもそも極寒の大地でもあり、負のマテリアルで満ちた大地に各国の浄化術で無理やりルート開拓しているものだから、兵士達だって次々体調を崩す。
各国に戻るのにも時間がかかる。
従軍する医療部隊は前線を維持する兵士や、生死にかかわる重体患者だけで手いっぱいだ。命に関わるレベルではないが前線に復帰は見込めない、そんな兵士たちの治療はあちこちの病院、施療院、教会へと振り分けられる。しかし振り分けにも手配というものが必要なわけで『とりあえず』収容される場所というものがあるものだ。
その1つがこの施療院。
今は負傷者でごったがえしていた。
「はーい、点滴しますからねー」
「ユーリぃぃぃぃ。それ、違う!!」
「あらー?」
「マクレーン。消毒薬足りてないから下から持って来て!」
「ミルドレッドさん。重体患者部屋で一人大出血です」
「ルーフィを回して必要な薬草を準備してあげて。ユーリのヒールは夕刻まで残しておきたいわ」
「ぐぇ。薬草煎じるところからしなきゃなりませんって。ヒール使いましょうよ」
「午後から20名到着するのよ。そっちだけでも使い切ってしまうのよ! マクレーン、あなたの技術でなんとかしてあげて!」
とまあ、治療者は不眠不休で走り回り続ける始末である。
いつになったらひと段落つくのか、もはやそんなことを考える余裕もない。とにかく目の前で苦しむ患者を救う以外にどうにかする道はない。
「やった。やった。神のお助けですよぉ」
施療者の中でもとりわけ能天気なユーリがガチャガチャとガラス瓶がぶつかる音を立てながら、大きな箱を台車で滑り込ませてくる。
「また誰かが入り口に?」
「はい、今日は消毒薬ですねっ。それにパンと着替えも! あとあと、これを毎日置いてくれたのは銀髪のかわい子ちゃんという噂も聞いてきました!」
幸いと備品等はこうして差し入れてくれる分だけ助かってはいる。決して顔を見せないので気になるが、それより火の車の現場の対応の方が何より大事だった。
ミルドレッドは小さくエクラの印を切って、神に感謝をささげると、それをすぐに倉庫にしまうように指示した。
「あと、お手紙もあります。これはきっと、ラブレター!!」
「なにぃ、俺、俺宛てか!」
「マクレーン兄さん、そんなわけないだろ。僕だよ!」
そんなジョークに苦笑いを浮かべつつ、ミルドレッドはユーリが持っていた手紙を受け取り封を開けて、しばらく目を丸くした。
「なんて書いているんですか」
「これ……ハンターズソサエティへの依頼用紙だわ」
そしてコロンと落ちてくるのは綺麗な宝石が一つ。換金して依頼費用にあててくれ、というのは添え手紙がなくとも理解ができる。
「本当に神様、いるんですねー」
「この手紙の差し出し主、きっと僕を見て……」
「お、お話し中ごめんなさい。今通信がありまして、3名新たに受け入れしてほしいとの要請が……」
みんながジーンとしている間に、汚れた白衣を着込んだルーフィが短電話を持って顔をのぞかせた。
「受け入れたの!?」
「はい」
「うううう、分かったよ。やる! やってやる!! こっちにゃハンターがついているんだ」
クレイルが絶叫したが、ルーフィの真摯な瞳にうたれてマクレーンは自棄になって叫んだ。あの綺麗な瞳に見つめられたらもう勘弁してくれなんて言えなくなる。
「仕方ないわね……ユーリ。これを持ってハンターオフィスへ行って来て。
依頼内容は、負傷兵の治療補助および看護。いいわね」
ミルドレッドの言葉にユーリはまっすぐに伸ばした手をこめかみあたりに添えて、背を伸ばした。
「いえっ・さー☆」
こんな修羅場な施療院を助けてくれる御方、大募集であります。
解説
北伐で負傷した兵士の治療をお願いします。
治療しある程度回復した兵士達は所属する本国へと移送されたり、より重症の場合はより高度な治療を受けられる施設へと移送されます。
皆さんの受け持つ期間がこの施療院における一番の山場らしいです。
●施療院について
収容人数50人程度。現在100人程度が収容されています。とっくに飽和しており、廊下などで雑魚寝して治療を待ってる兵士で溢れかえっています。
医療道具は応急手当に毛が生えた程度です。
薬草や包帯など入手が簡単なもののみ、毎日備品は誰かが入り口においてくれます。
リアルブルーの高度な医療品などはありません。
●負傷兵
軽傷から重傷まで様々います。ただし重体で自分で歩けないような人はいません。(基本ここに来るまでに重体患者だけは優先で治療を受けているため)
また北荻エリアのマテリアル汚染により精神的に体調を崩している人もいます。
探せば探すだけ色んな症状の患者がいるとします。
また回復し退院した場合、新たな患者がやって来ます。
●施療関係者
重要所だけ紹介するとミルドレッドが管理者、ユーリが唯一の聖導士です。
みんな忙しくしていますので、触れなければ登場すらしません。
●プレイングについて
基本、関係者も手いっぱいなので、参加者に一々説明する時間もありません。
各自の行動の許可や確認(ミルドレッドさんにこれしていいですか? と聞く等)基本不要です。
救おうと思ったことは誰も止めませんので是非してあげてください。そういう意味で積極性がとても求められる現場です。
同時に自由度も高いので、何をしていいのかわからないこともあるかと思います。
その場合にはNPCや他の参加者に相談してできることを膨らませてみましょう。
治療しある程度回復した兵士達は所属する本国へと移送されたり、より重症の場合はより高度な治療を受けられる施設へと移送されます。
皆さんの受け持つ期間がこの施療院における一番の山場らしいです。
●施療院について
収容人数50人程度。現在100人程度が収容されています。とっくに飽和しており、廊下などで雑魚寝して治療を待ってる兵士で溢れかえっています。
医療道具は応急手当に毛が生えた程度です。
薬草や包帯など入手が簡単なもののみ、毎日備品は誰かが入り口においてくれます。
リアルブルーの高度な医療品などはありません。
●負傷兵
軽傷から重傷まで様々います。ただし重体で自分で歩けないような人はいません。(基本ここに来るまでに重体患者だけは優先で治療を受けているため)
また北荻エリアのマテリアル汚染により精神的に体調を崩している人もいます。
探せば探すだけ色んな症状の患者がいるとします。
また回復し退院した場合、新たな患者がやって来ます。
●施療関係者
重要所だけ紹介するとミルドレッドが管理者、ユーリが唯一の聖導士です。
みんな忙しくしていますので、触れなければ登場すらしません。
●プレイングについて
基本、関係者も手いっぱいなので、参加者に一々説明する時間もありません。
各自の行動の許可や確認(ミルドレッドさんにこれしていいですか? と聞く等)基本不要です。
救おうと思ったことは誰も止めませんので是非してあげてください。そういう意味で積極性がとても求められる現場です。
同時に自由度も高いので、何をしていいのかわからないこともあるかと思います。
その場合にはNPCや他の参加者に相談してできることを膨らませてみましょう。
マスターより
北伐のシナリオをみているとですね、一般兵の皆さまきっと大変だよねと思うのです。
そういうわけであなたの癒しをお待ちしております。
怪我人、病人、北伐が辛くて仮病になった人、どんな症状の人もいます。
是非是非たくさんの人を助けてあげてくださいね。
なお、ヒールなどは回数限定なのでご注意ください。
患者は回復した分だけ新たに運ばれてきます……。
OP中にいるルーフィは以前「勇者なき村」に登場しました。この通り今は薬草士として看護手伝いしています。
皆様のご縁の成果、ですね。
そういうわけであなたの癒しをお待ちしております。
怪我人、病人、北伐が辛くて仮病になった人、どんな症状の人もいます。
是非是非たくさんの人を助けてあげてくださいね。
なお、ヒールなどは回数限定なのでご注意ください。
患者は回復した分だけ新たに運ばれてきます……。
OP中にいるルーフィは以前「勇者なき村」に登場しました。この通り今は薬草士として看護手伝いしています。
皆様のご縁の成果、ですね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/18 20:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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施療院26時【相談卓】 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/11/14 02:04:40 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/10 20:59:47 |