ゲスト
(ka0000)
絶望を越えていく
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2016/01/09 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/01/18 07:30
オープニング
●或るハンターの独白
自分は強いと思っていたし、周りも認めてくれていた。
だが、世界は易しく出来ていなかった――。
かつて聖地奪還作戦と呼ばれる戦いで、自分は『怠惰』の歪虚と戦った。
自信はあった。努力は重ねていたし、実戦経験も積んでいた。
しかし結局は、圧倒的な力の差を見せ付けられ敗北し、重傷を負った。
命からがら逃げ出し、それからは荒野をしばらく彷徨うことになった。
大局としては人類の勝利ではあったが――
自分は敗北を屈し自信を挫かれた。
自分は強さだけが取り柄だったし、それを頼りに生きていくつもりだった。
常に今より強くあろうとしていた。
だが、圧倒的な現実を見せ付けられた。
信じられなかった――自分が弱いなどと。
それからは生きる指針を無くしてしまっていた。だがそれでも無様に生き続ける道を選んだ。
生きると言っても死んではいないという程度にすぎないような無秩序な生を送った。
同じような奴らと徒党を組み、弱いものから略奪し、後先を考えない。
まともに生きるなど馬鹿馬鹿しい。これからは好き放題やるのだ……そんな風に考えていた。
そんな日々は長くは続かなかった。
悪名が伝わり、依頼を受けたハンター達が派遣されてきた。
返り討ちにしてやろうと息巻いたが、敵うはずもなかった。
当然だ。戦うことを止めてしまった自分と、人類の勝利を信じ強大な歪虚と戦い続ける事を選んでいるかれらとでは。
ハンター達は勝利しても高慢に振舞うことはなかった。
そればかりか、自分達にも弱さはあると告げた。それでも目標を持ち、それに向かって努力し続けているのだと語った。
またもや自分の弱さを思い知らされた。
それから……色々な事を考えた。
短くはない時間が流れた。
そうして今、ようやくわかった事がある…………。
どうやら、『自分は弱い』という事を認める所から始めねばならないらしい。
自分は苦労した……努力した……
だが、そんなことは誰もがしているのだ。
世界は自分のためにあるのではない。
世界に自分が認められるためには、自分は何者かにならねばならない。
現実を知り、自分に絶望した。
だが、その絶望を越えていかねばならない。
そうして生きていくしかないのだ。
結局自分は、この世界で生きることを、自らの手で選んだ。
●金毛の巨猪
その猪は身の丈十八尺を越え獰猛にして俊敏、金色の毛を纏い眼は血のように赤いと言う――。
ハンターオフィスの職員は謡うように語った。
場所は王国北東部山岳地帯の一地方。
鉱山もあるこの地方で住民から目撃報告があった。
先にもハンターが派遣されたが敵わず逃げ帰ってきたという。
雑魔ではあるが強力な固体らしい。
――強力な敵に挑み打ち勝つ必要があると感じていた一人の男が、その討伐依頼を受けた。
自分は強いと思っていたし、周りも認めてくれていた。
だが、世界は易しく出来ていなかった――。
かつて聖地奪還作戦と呼ばれる戦いで、自分は『怠惰』の歪虚と戦った。
自信はあった。努力は重ねていたし、実戦経験も積んでいた。
しかし結局は、圧倒的な力の差を見せ付けられ敗北し、重傷を負った。
命からがら逃げ出し、それからは荒野をしばらく彷徨うことになった。
大局としては人類の勝利ではあったが――
自分は敗北を屈し自信を挫かれた。
自分は強さだけが取り柄だったし、それを頼りに生きていくつもりだった。
常に今より強くあろうとしていた。
だが、圧倒的な現実を見せ付けられた。
信じられなかった――自分が弱いなどと。
それからは生きる指針を無くしてしまっていた。だがそれでも無様に生き続ける道を選んだ。
生きると言っても死んではいないという程度にすぎないような無秩序な生を送った。
同じような奴らと徒党を組み、弱いものから略奪し、後先を考えない。
まともに生きるなど馬鹿馬鹿しい。これからは好き放題やるのだ……そんな風に考えていた。
そんな日々は長くは続かなかった。
悪名が伝わり、依頼を受けたハンター達が派遣されてきた。
返り討ちにしてやろうと息巻いたが、敵うはずもなかった。
当然だ。戦うことを止めてしまった自分と、人類の勝利を信じ強大な歪虚と戦い続ける事を選んでいるかれらとでは。
ハンター達は勝利しても高慢に振舞うことはなかった。
そればかりか、自分達にも弱さはあると告げた。それでも目標を持ち、それに向かって努力し続けているのだと語った。
またもや自分の弱さを思い知らされた。
それから……色々な事を考えた。
短くはない時間が流れた。
そうして今、ようやくわかった事がある…………。
どうやら、『自分は弱い』という事を認める所から始めねばならないらしい。
自分は苦労した……努力した……
だが、そんなことは誰もがしているのだ。
世界は自分のためにあるのではない。
世界に自分が認められるためには、自分は何者かにならねばならない。
現実を知り、自分に絶望した。
だが、その絶望を越えていかねばならない。
そうして生きていくしかないのだ。
結局自分は、この世界で生きることを、自らの手で選んだ。
●金毛の巨猪
その猪は身の丈十八尺を越え獰猛にして俊敏、金色の毛を纏い眼は血のように赤いと言う――。
ハンターオフィスの職員は謡うように語った。
場所は王国北東部山岳地帯の一地方。
鉱山もあるこの地方で住民から目撃報告があった。
先にもハンターが派遣されたが敵わず逃げ帰ってきたという。
雑魔ではあるが強力な固体らしい。
――強力な敵に挑み打ち勝つ必要があると感じていた一人の男が、その討伐依頼を受けた。
解説
NPC
ヤーグ・アルシュガル
23歳 クリムゾンウエスト人 闘狩人
経歴はOPで独白した通り。真面目ゆえに挫折したが、再起を決意した。
シナリオの流れ
・夜、山中で焚き火を囲む
雑魔を探して山中に入り、そこで野宿するところから物語は始まる。
ハンター達は焚き火を囲んで言葉を交わす。
・探索
険しい山の中に分け入り、黄金の猪を探す。
・戦闘
雑魔を倒す。
●敵データ
金毛の巨猪
サイズ3
雑魔となるに伴い体色と体格が変貌した野生の猪。牙などによる攻撃の他、瘴気を放って周囲2スクエアに及ぶ範囲攻撃をしてくる。
なお、確認されたのは一体だけで、他に目撃情報は無し。
●戦場
足場の不安定な山林。人の身では動き辛いが、獣ならば意に介さないだろう。
ヤーグ・アルシュガル
23歳 クリムゾンウエスト人 闘狩人
経歴はOPで独白した通り。真面目ゆえに挫折したが、再起を決意した。
シナリオの流れ
・夜、山中で焚き火を囲む
雑魔を探して山中に入り、そこで野宿するところから物語は始まる。
ハンター達は焚き火を囲んで言葉を交わす。
・探索
険しい山の中に分け入り、黄金の猪を探す。
・戦闘
雑魔を倒す。
●敵データ
金毛の巨猪
サイズ3
雑魔となるに伴い体色と体格が変貌した野生の猪。牙などによる攻撃の他、瘴気を放って周囲2スクエアに及ぶ範囲攻撃をしてくる。
なお、確認されたのは一体だけで、他に目撃情報は無し。
●戦場
足場の不安定な山林。人の身では動き辛いが、獣ならば意に介さないだろう。
マスターより
坂上テンゼンに候。
このシナリオは演出重視でゲーム性が薄く、かつNPCを中心に描く可能性があります。
NPCの人生における1シーンに出演したいという方、PCに語らせたい方に向いていますが、高度な戦術を楽しみたい方には向きません。
前半にNPCを交えて言葉を交わすシーンがあります。展開次第ではその後の戦闘でNPCと連携が発生しやすくなったり内容に応じた称号が手に入ったりするかもしれません(確定していることは何もありません。だってプレイング次第なんだもの)。
なお、過去作『愉愚泥羅疾風録』の後日談です。
それでは皆様の真心あふるるプレイングをお待ちしております。
このシナリオは演出重視でゲーム性が薄く、かつNPCを中心に描く可能性があります。
NPCの人生における1シーンに出演したいという方、PCに語らせたい方に向いていますが、高度な戦術を楽しみたい方には向きません。
前半にNPCを交えて言葉を交わすシーンがあります。展開次第ではその後の戦闘でNPCと連携が発生しやすくなったり内容に応じた称号が手に入ったりするかもしれません(確定していることは何もありません。だってプレイング次第なんだもの)。
なお、過去作『愉愚泥羅疾風録』の後日談です。
それでは皆様の真心あふるるプレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/16 17:58
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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絶望を越えて ミコト=S=レグルス(ka3953) 人間(リアルブルー)|16才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/01/05 21:52:34 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/04 19:21:23 |