ゲスト
(ka0000)
魂の叡智たずねて
マスター:四月朔日さくら

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在24人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/02/21 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/03/06 15:00
オープニング
●
「リムネラ様、お忙しいところ申し訳ないのですがお手紙が届いています」
ガーディナ補佐のジークに言われ、リムネラはふっと顔を上げた。
ここのところの疲れはとれきっていないが、それでも補佐たるジークがわざわざ『忙しいところ申し訳ないが』『リムネラへ』と強調して言うのだから、これはかんたんな案件でないことはすぐにわかる。
「ドナタから、デスか?」
「それが、スコール族の族長、ファリフさんからなんです」
「マァ……!」
ファリフが手紙をよこしてくるのはそうそう多くない。本人のフットワークが軽いため、リムネラに用があるときはむしろここまで会いに来ることもあるくらいだ。
それが信書、となると確かに珍しい。しかも渡されたものは綺麗に封蝋で閉じられた羊皮紙で、それだけでも重要性がなんとなく見て取れる。
●
『リムネラへ
こんにちは。今日はファリフ個人としてではなく、辺境の霊闘士を代表する形で手紙を書いているよ。
実は、シバさんが亡くなる寸前、最期の死合いで使った技が、どうやら膨大なマテリアルを放出する、とてつもない技だってことが分かってきたんだ。大巫女様やチューダにも話を聞いてるから、まず間違いないと思う』
――大量のマテリアルの放出、そして最期の時に放たれた――リムネラはかつて大霊堂にいた頃聞いたお伽噺を思い出す。
『それで、ね。確かに危険を伴うのは分かっているんだけど、その技を会得できたら、きっとボクたちの戦力増加に繋がる。そうすれば、歪虚への対抗策も増える。もちろんそれだけじゃないと思うけれど』
ファリフの無邪気な笑顔を思い出し、リムネラは少しだけ眉根を寄せた。
自分よりも幼い少女が『敵を倒す、戦力の増加』という言葉を使うのが、少しばかり胸を痛くさせたのだ。
『それで、フェンリルが言ったんだ。ナーランギなら知ってるんじゃないか……って。ナーランギは大幻獣だし、ボクたちよりも長いこと生きているから、確かに何か知っているかも知れない。
で、ここからが本題なんだけれど……ナーランギのもとに向かうためには、多分もっと多くのハンターの力を借りた方がいいと思うんだ。ボク一人で説得できるような相手じゃないのは分かっているからね』
ナーランギ――大幻獣ナーランギ。幻獣の森を守り続けているその大幻獣は諦念的なところがあったが、ハンターたちの力で少しずつ前を向こうとしているとは聞いている。むろん、すぐに性質が変わるとも思えないが。
『だからお願いしたいのは、ナーランギと一緒に会ってくれるハンターの募集なんだ。これはボク個人ではなく、辺境の――ううん、すべての霊闘士を代表して、お願いしたい』
そして締めくくりには、リムネラもどうか元気で、と書かれていた。
●
手紙を読み終わったあと、リムネラはひとつため息をつく。
「……ナーランギと、会いたい……デス、か」
もともとナーランギは悲観的で、ハンターたちにもなかなか心を開いてくれなかった大幻獣だ。確かに、ファリフひとりで説得はむずかしいだろう。
それに――あのお伽噺が本当だとするならば。
それはとてつもなく苦難の道になるはずだ。
でも、自分に出来ることがあれば、手を差し伸べたい。
リムネラは小さく頷くと、手元にあった紙にさらさらと何かを書き出した。
『急募:幻獣の森にてナーランギの話を聞いてきて下さるハンター』
その紙はすぐに、ハンターオフィスに張り出されることとなった。
「リムネラ様、お忙しいところ申し訳ないのですがお手紙が届いています」
ガーディナ補佐のジークに言われ、リムネラはふっと顔を上げた。
ここのところの疲れはとれきっていないが、それでも補佐たるジークがわざわざ『忙しいところ申し訳ないが』『リムネラへ』と強調して言うのだから、これはかんたんな案件でないことはすぐにわかる。
「ドナタから、デスか?」
「それが、スコール族の族長、ファリフさんからなんです」
「マァ……!」
ファリフが手紙をよこしてくるのはそうそう多くない。本人のフットワークが軽いため、リムネラに用があるときはむしろここまで会いに来ることもあるくらいだ。
それが信書、となると確かに珍しい。しかも渡されたものは綺麗に封蝋で閉じられた羊皮紙で、それだけでも重要性がなんとなく見て取れる。
●
『リムネラへ
こんにちは。今日はファリフ個人としてではなく、辺境の霊闘士を代表する形で手紙を書いているよ。
実は、シバさんが亡くなる寸前、最期の死合いで使った技が、どうやら膨大なマテリアルを放出する、とてつもない技だってことが分かってきたんだ。大巫女様やチューダにも話を聞いてるから、まず間違いないと思う』
――大量のマテリアルの放出、そして最期の時に放たれた――リムネラはかつて大霊堂にいた頃聞いたお伽噺を思い出す。
『それで、ね。確かに危険を伴うのは分かっているんだけど、その技を会得できたら、きっとボクたちの戦力増加に繋がる。そうすれば、歪虚への対抗策も増える。もちろんそれだけじゃないと思うけれど』
ファリフの無邪気な笑顔を思い出し、リムネラは少しだけ眉根を寄せた。
自分よりも幼い少女が『敵を倒す、戦力の増加』という言葉を使うのが、少しばかり胸を痛くさせたのだ。
『それで、フェンリルが言ったんだ。ナーランギなら知ってるんじゃないか……って。ナーランギは大幻獣だし、ボクたちよりも長いこと生きているから、確かに何か知っているかも知れない。
で、ここからが本題なんだけれど……ナーランギのもとに向かうためには、多分もっと多くのハンターの力を借りた方がいいと思うんだ。ボク一人で説得できるような相手じゃないのは分かっているからね』
ナーランギ――大幻獣ナーランギ。幻獣の森を守り続けているその大幻獣は諦念的なところがあったが、ハンターたちの力で少しずつ前を向こうとしているとは聞いている。むろん、すぐに性質が変わるとも思えないが。
『だからお願いしたいのは、ナーランギと一緒に会ってくれるハンターの募集なんだ。これはボク個人ではなく、辺境の――ううん、すべての霊闘士を代表して、お願いしたい』
そして締めくくりには、リムネラもどうか元気で、と書かれていた。
●
手紙を読み終わったあと、リムネラはひとつため息をつく。
「……ナーランギと、会いたい……デス、か」
もともとナーランギは悲観的で、ハンターたちにもなかなか心を開いてくれなかった大幻獣だ。確かに、ファリフひとりで説得はむずかしいだろう。
それに――あのお伽噺が本当だとするならば。
それはとてつもなく苦難の道になるはずだ。
でも、自分に出来ることがあれば、手を差し伸べたい。
リムネラは小さく頷くと、手元にあった紙にさらさらと何かを書き出した。
『急募:幻獣の森にてナーランギの話を聞いてきて下さるハンター』
その紙はすぐに、ハンターオフィスに張り出されることとなった。
解説
幻獣の森に向かい、シバの遺した『技』について、大幻獣ナーランギから聞き出すことが今回の主な目的です。
シバは亡くなる直前、大量のマテリアルを放出して攻撃を与えたという目撃証言がありますが、その詳細についてはまだ分かっていません。
ただ、テトやファリフの見つけた遺品、そして大霊堂にも伝えられていた『お伽噺』に類似の話があったことは把握されています(詳細は鷹羽MSの『魂の礎』参照)。
ただ、上記の通りその詳細は明らかにされておらず、それを見つけるための情報をナーランギが知っているのではないか、と言う結論にたどり着きました。
ナーランギは幻獣の森に住まう、亀に絡みついた蛇の如き姿をした大幻獣で、長きにわたって幻獣の森が歪虚や人間達に知られないように隠し続けていました。
しかし白龍が消滅したことで幻獣の森はその場所が明らかになり、歪虚が目を付けるという状態になりました。もともと悲観的な性格のナーランギはハンターたちにもなかなか心を開いてくれませんでしたが、ハンターたちの懸命な努力あって少しずつではありますが心を開いてくれるようになりました(詳細は【幻森】連動を参照)。
ナーランギは長く生きており、その叡智は人間の及ばぬものになっています。今回の件についても、恐らく何らかの知識を持っているでしょう。
ただ、もとの性格が悲観的・諦念的ですので、そこを注意してください。
では、参加をお待ちしております。
シバは亡くなる直前、大量のマテリアルを放出して攻撃を与えたという目撃証言がありますが、その詳細についてはまだ分かっていません。
ただ、テトやファリフの見つけた遺品、そして大霊堂にも伝えられていた『お伽噺』に類似の話があったことは把握されています(詳細は鷹羽MSの『魂の礎』参照)。
ただ、上記の通りその詳細は明らかにされておらず、それを見つけるための情報をナーランギが知っているのではないか、と言う結論にたどり着きました。
ナーランギは幻獣の森に住まう、亀に絡みついた蛇の如き姿をした大幻獣で、長きにわたって幻獣の森が歪虚や人間達に知られないように隠し続けていました。
しかし白龍が消滅したことで幻獣の森はその場所が明らかになり、歪虚が目を付けるという状態になりました。もともと悲観的な性格のナーランギはハンターたちにもなかなか心を開いてくれませんでしたが、ハンターたちの懸命な努力あって少しずつではありますが心を開いてくれるようになりました(詳細は【幻森】連動を参照)。
ナーランギは長く生きており、その叡智は人間の及ばぬものになっています。今回の件についても、恐らく何らかの知識を持っているでしょう。
ただ、もとの性格が悲観的・諦念的ですので、そこを注意してください。
では、参加をお待ちしております。
マスターより
こんにちは、四月朔日です。
またもやナーランギとの会談をすることになりました。
ただし前回とは状況が異なります。今回はシバの遺した技について尋ねるという事が重要になります。
これからの道筋にも、いろいろな面で影響が出てくる可能性があるでしょう。
では、発想や意見、お待ちしております。
またもやナーランギとの会談をすることになりました。
ただし前回とは状況が異なります。今回はシバの遺した技について尋ねるという事が重要になります。
これからの道筋にも、いろいろな面で影響が出てくる可能性があるでしょう。
では、発想や意見、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/02/28 10:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/02/21 01:23:23 |
|
![]() |
相談卓 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/02/19 00:11:59 |