ゲスト
(ka0000)
【龍奏】恋しき帝都、陛下への想い
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/04/20 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/04/29 19:00
オープニング
龍園の東側にあるザムラ・ガラン遺跡。その外で疲れたようにハンマーを下したゼナイドは、カム・ラディ遺跡解放後に合流した第十師団3階層のジュリとハンターと共に本隊が戦闘を開始するのを待っていた。
「ここが例の遺跡……」
ふぅ。そう息を吐いたゼナイドは、ハンマーの上に腰を下ろすと優雅にも見える動作で足を組んだ。それを見ていたジュリが不思議そうに首を傾げる。
「大丈夫ッスか? なんだか元気がないようッスけど……」
確かにこの地には負のマテリアルの気配がする。それはこの遺跡を陣取っている歪虚の影響が強いのだが、ゼナイドが不調を訴えるほどは強くないはずだ。
その証拠に、彼女と同種のエルフであるジュリはピンピンしている。
「連戦が影響してるッスかね? 負のマテリアルの影響はここに来てそう経ってないッスから、あっしは大丈夫ですけどゼナイド様はずっとッスもんね……」
エルフにとって負のマテリアルは普通の人間よりも受ける影響が強い。
以前北狄侵攻の際、エルフであるジュリを使って彼の地に漂う負のマテリアルの影響を調べたのでその効果は折り紙付きだ。とは言え、ここは北狄とは違う。
そうなると考えられるのは連戦で疲れが出た、だが……。
「わたくしに限ってそれはありませんわ。自分で言うのもなんですけど、一年戦い通しでも生き抜く自信がありますもの。でもそんなわたくしでもエネルギーが不足すれば元気くらいなくなりますわ……」
「エネルギーッスか? それは体力じゃないんッスか???」
だいたいの生き物は「エネルギー切れ=体力切れ」となる。しかし今の口ぶりから察するにゼナイドのエネルギーは体力とは別物らしい。
「ゼナイド様クラスになると何か特別なドーピングでもしてるッスか?」
「ドーピングとか失礼なこと言わないでくださいな。と言うか貴女……一度アネリブーベに戻っているならマンゴルトから受け取ってませんの?」
「な、何をッスか?!」
突然の方向変換にジュリがビビッて後じさりをする。
そこにジト目を注ぎながら、ゼナイドが無言で手を差し出した。
「わたくしのエネルギーの源ですわよ。マンゴルトであればわかっているはずですもの」
そうは言われても、ジュリはマンゴルトにゼナイドの補佐に行くようにと言われただけで、他に何か渡された記憶はない。あるとすれば、
「あ! これならあるッス!」
思い出したように服の中から取り出したのは……下着?
「マンゴルト様がそろそろ予備がなくなるだろうから持って行ってあげる様にって言ってたッス! なんか紐にも見えるッスけど……って、ゼナイド様。プルプル震えてどうしたッスか?」
「どうしたもこうしたも……貴女、わたくしをなんだと思ってるのかしら? そう言えば貴女、わたくしの初めて会ったとき言いましたわね。おばさん、って」
じりじり後退するジュリ。そんな彼女ににじり寄るべく立ち上がったゼナイドは徐々に彼女との距離を詰めると、勢いよく下着を奪い取った。
「わたくしが言っているのはこっちではありませんわよ! わたくしが言っているのはわたくしのエネルギーの源!! ヴィルヘルミナ陛下の事ですわ!!!」
あぁ。とジュリだけでなく後方からも納得の声が響く。
だがそうなると理解できないのは彼女が手を出したことだ。
「流石にあっしも陛下を持ち歩くことはできないッスよ?」
「わかってますわよ! ですからありますでしょ! 陛下のご尊顔を賜れる貴重な品がっ!! ポートレイトと言う究極にして至極の逸品がっ!!!」
再び漏れた納得の声。しかし悲しいかな。
ジュリはポートレイトを持っていない。そしてそれに代わる品物も持っていない。
「ご、ごめんなさいッス……あっし、もしかして最下層に逆戻りッスか?」
ヒクッと口元を引き攣らせた彼女にゼナイドの口角が下がる。
「……貴女には次の配属先が決まってますのよ。それに貴重な戦力を最下層に落とすようなことはしませんわ」
第十師団の最下層は兵士として使えない者が落とされる場所だ。
中には独自の技術力を持って最下層でありながら上層階の者と似たような待遇を受ける者もいる。それでも戦闘ができる者に比べれば位は下だ。
ジュリはここ最近で目まぐるしい功績を上げている。そんな彼女を欲しいと言う部隊が出たのだ。そしてゼナイドも彼女の移籍を容認している。
「それじゃあ、お咎めなしッスか?!」
ゼナイド様にしては珍しい! そう声を上げた直後、遺跡の方から戦闘音らしき音が響き始めた。これにジュリが自前のナイフを取り出す。が、ゼナイドは再びハンマーの上に腰を下ろすと不機嫌そうに足を組んでしまった。
「えっと……ゼナイド様はいかないんッスか?」
「ポートレイトがないとやる気が出ませんの。あー、陛下のご尊顔が見たいですわー! 誰か持っていませんのー!」
後半はやや棒読みだがゼナイドの気持ちもわからなくもない。
それでも戦闘は開始されている。そう遅くない間にこちらにも敵が流れてくるはずだ。
ジュリは慌てたようにハンターを振り返ると言った。
「だ、誰か陛下のポートレイト持ってないッスか?! このままじゃゼナイド様が無能になってしまう――はぅ!? 本隊から戦闘開始の連絡が来てるッス! はぅぅううう!!!」
「ここが例の遺跡……」
ふぅ。そう息を吐いたゼナイドは、ハンマーの上に腰を下ろすと優雅にも見える動作で足を組んだ。それを見ていたジュリが不思議そうに首を傾げる。
「大丈夫ッスか? なんだか元気がないようッスけど……」
確かにこの地には負のマテリアルの気配がする。それはこの遺跡を陣取っている歪虚の影響が強いのだが、ゼナイドが不調を訴えるほどは強くないはずだ。
その証拠に、彼女と同種のエルフであるジュリはピンピンしている。
「連戦が影響してるッスかね? 負のマテリアルの影響はここに来てそう経ってないッスから、あっしは大丈夫ですけどゼナイド様はずっとッスもんね……」
エルフにとって負のマテリアルは普通の人間よりも受ける影響が強い。
以前北狄侵攻の際、エルフであるジュリを使って彼の地に漂う負のマテリアルの影響を調べたのでその効果は折り紙付きだ。とは言え、ここは北狄とは違う。
そうなると考えられるのは連戦で疲れが出た、だが……。
「わたくしに限ってそれはありませんわ。自分で言うのもなんですけど、一年戦い通しでも生き抜く自信がありますもの。でもそんなわたくしでもエネルギーが不足すれば元気くらいなくなりますわ……」
「エネルギーッスか? それは体力じゃないんッスか???」
だいたいの生き物は「エネルギー切れ=体力切れ」となる。しかし今の口ぶりから察するにゼナイドのエネルギーは体力とは別物らしい。
「ゼナイド様クラスになると何か特別なドーピングでもしてるッスか?」
「ドーピングとか失礼なこと言わないでくださいな。と言うか貴女……一度アネリブーベに戻っているならマンゴルトから受け取ってませんの?」
「な、何をッスか?!」
突然の方向変換にジュリがビビッて後じさりをする。
そこにジト目を注ぎながら、ゼナイドが無言で手を差し出した。
「わたくしのエネルギーの源ですわよ。マンゴルトであればわかっているはずですもの」
そうは言われても、ジュリはマンゴルトにゼナイドの補佐に行くようにと言われただけで、他に何か渡された記憶はない。あるとすれば、
「あ! これならあるッス!」
思い出したように服の中から取り出したのは……下着?
「マンゴルト様がそろそろ予備がなくなるだろうから持って行ってあげる様にって言ってたッス! なんか紐にも見えるッスけど……って、ゼナイド様。プルプル震えてどうしたッスか?」
「どうしたもこうしたも……貴女、わたくしをなんだと思ってるのかしら? そう言えば貴女、わたくしの初めて会ったとき言いましたわね。おばさん、って」
じりじり後退するジュリ。そんな彼女ににじり寄るべく立ち上がったゼナイドは徐々に彼女との距離を詰めると、勢いよく下着を奪い取った。
「わたくしが言っているのはこっちではありませんわよ! わたくしが言っているのはわたくしのエネルギーの源!! ヴィルヘルミナ陛下の事ですわ!!!」
あぁ。とジュリだけでなく後方からも納得の声が響く。
だがそうなると理解できないのは彼女が手を出したことだ。
「流石にあっしも陛下を持ち歩くことはできないッスよ?」
「わかってますわよ! ですからありますでしょ! 陛下のご尊顔を賜れる貴重な品がっ!! ポートレイトと言う究極にして至極の逸品がっ!!!」
再び漏れた納得の声。しかし悲しいかな。
ジュリはポートレイトを持っていない。そしてそれに代わる品物も持っていない。
「ご、ごめんなさいッス……あっし、もしかして最下層に逆戻りッスか?」
ヒクッと口元を引き攣らせた彼女にゼナイドの口角が下がる。
「……貴女には次の配属先が決まってますのよ。それに貴重な戦力を最下層に落とすようなことはしませんわ」
第十師団の最下層は兵士として使えない者が落とされる場所だ。
中には独自の技術力を持って最下層でありながら上層階の者と似たような待遇を受ける者もいる。それでも戦闘ができる者に比べれば位は下だ。
ジュリはここ最近で目まぐるしい功績を上げている。そんな彼女を欲しいと言う部隊が出たのだ。そしてゼナイドも彼女の移籍を容認している。
「それじゃあ、お咎めなしッスか?!」
ゼナイド様にしては珍しい! そう声を上げた直後、遺跡の方から戦闘音らしき音が響き始めた。これにジュリが自前のナイフを取り出す。が、ゼナイドは再びハンマーの上に腰を下ろすと不機嫌そうに足を組んでしまった。
「えっと……ゼナイド様はいかないんッスか?」
「ポートレイトがないとやる気が出ませんの。あー、陛下のご尊顔が見たいですわー! 誰か持っていませんのー!」
後半はやや棒読みだがゼナイドの気持ちもわからなくもない。
それでも戦闘は開始されている。そう遅くない間にこちらにも敵が流れてくるはずだ。
ジュリは慌てたようにハンターを振り返ると言った。
「だ、誰か陛下のポートレイト持ってないッスか?! このままじゃゼナイド様が無能になってしまう――はぅ!? 本隊から戦闘開始の連絡が来てるッス! はぅぅううう!!!」
解説
●目的
ザムラ・ガラン遺跡から漏れてきた敵の討伐
●概要
ザムラ・ガラン遺跡奪還戦の本隊が討ちもらした敵の討伐が主です。
今作戦はゼナイドとジュリも戦闘に加わる事ができます。
ただしゼナイドに関してはポートレイトを要求していますので、それを見せないと動かない可能性があります。
一応師団長なので彼女が戦力として加わったほうが戦いやすいのは事実ですが、どうするかは皆さんにお任せします。
●戦場
見通しの良い遺跡外部。
僅かな雪と結晶化した地面がある他は目立った障害物はない。
●敵戦力
『ワイバーン(緑)』
緑鱗のワイバーン。
高度な知能は存在しない。
【攻撃手段】
・風炎‥‥火炎放射器のような直線範囲の炎を吐く(射程5・使用回数不明)
・高速接近‥‥貯めを使ってからの突進(予備動作あり)
・引っかく、噛む、飛び掛る。など
『リザードマン』(数不明)
二足歩行のトカゲ。
ちょっと耐久地の高いスケルトンで武器を持っている他、一応尻尾がある。
武器は剣と槍。突いたり切ったりしてくる。基本雑魚。
●友軍戦力
『ゼナイド』
第十師団長。闘狩人。
高飛車で傲慢な性格だが、実力は確かなもので明らかに重量オーバーなハンマーを軽々扱う。
現在ポートレイトが見たいと駄々コネ中。
『ジュリ』
第十師団三階層囚人兵(タングラムの元舎弟)。疾影士。
戦闘力自体は高く、覚醒者としても優秀。
但し頭が弱い。
※ご質問にはゼナイドが答えます(出発24時間前まで)
ザムラ・ガラン遺跡から漏れてきた敵の討伐
●概要
ザムラ・ガラン遺跡奪還戦の本隊が討ちもらした敵の討伐が主です。
今作戦はゼナイドとジュリも戦闘に加わる事ができます。
ただしゼナイドに関してはポートレイトを要求していますので、それを見せないと動かない可能性があります。
一応師団長なので彼女が戦力として加わったほうが戦いやすいのは事実ですが、どうするかは皆さんにお任せします。
●戦場
見通しの良い遺跡外部。
僅かな雪と結晶化した地面がある他は目立った障害物はない。
●敵戦力
『ワイバーン(緑)』
緑鱗のワイバーン。
高度な知能は存在しない。
【攻撃手段】
・風炎‥‥火炎放射器のような直線範囲の炎を吐く(射程5・使用回数不明)
・高速接近‥‥貯めを使ってからの突進(予備動作あり)
・引っかく、噛む、飛び掛る。など
『リザードマン』(数不明)
二足歩行のトカゲ。
ちょっと耐久地の高いスケルトンで武器を持っている他、一応尻尾がある。
武器は剣と槍。突いたり切ったりしてくる。基本雑魚。
●友軍戦力
『ゼナイド』
第十師団長。闘狩人。
高飛車で傲慢な性格だが、実力は確かなもので明らかに重量オーバーなハンマーを軽々扱う。
現在ポートレイトが見たいと駄々コネ中。
『ジュリ』
第十師団三階層囚人兵(タングラムの元舎弟)。疾影士。
戦闘力自体は高く、覚醒者としても優秀。
但し頭が弱い。
※ご質問にはゼナイドが答えます(出発24時間前まで)
マスターより
こんにちは、朝臣あむです。
今回は【龍奏】タグ付きのシナリオをお届けします。
新たな試練を与えられた皆様のお手伝いが出来るよう頑張ります。
ちなみにタイトルとOPはギャグテイストですがちゃんとした戦闘シナリオになる予定です!
では皆さまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
今回は【龍奏】タグ付きのシナリオをお届けします。
新たな試練を与えられた皆様のお手伝いが出来るよう頑張ります。
ちなみにタイトルとOPはギャグテイストですがちゃんとした戦闘シナリオになる予定です!
では皆さまのご参加とプレイングを心よりお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/04/28 18:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013) 人間(リアルブルー)|34才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/04/19 22:51:46 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/04/16 23:38:59 |