ゲスト
(ka0000)
【禁断】遺跡とゴーレムと謎の学者
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/08 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/05/17 07:30
オープニング
●原因不明の怪事件
冒険都市リゼリオ。多くのハンターとそれを支える住民たちによって成り立っている街。今その街で奇妙な事件が起きていた。
それは最初は事件とさえ思われていなかった。とある夜更けに病院に担ぎ込まれた1人の中年男性。とんでもなく酒臭かった彼は、体の限界を超えて酒を飲んだために昏倒したんだと思われた。
その次に運び込まれてきたのは仕事中に倒れた若い男。倉庫の荷卸しなど力仕事をしていたようなのだが、検査したところ軽い脱水症状と栄養不足であることが分かり、働き過ぎということで特に不思議がられることもなかった。
誰かが倒れて病院に担ぎ込まれてくるのはおかしなことではない。だが、それが毎日続けば流石におかしいと気づくものが出てくる。しかも最初に運ばれてきた男性は未だに目を覚ます様子がないのだから。
目覚めない意識不明者が10人に達しようとした時、いよいよただ事ではないと本格的な調査が行われ、倒れた患者達を改めて検査した結果、体内に保有されているマテリアルが枯渇状態にあることが判明した。
マテリアルは生命の源とも言えるもの。それが枯渇しているならば目を覚まさないのも納得がいく。一種の休眠状態になっているのだととある医者は結論付けた。
しかもそのマテリアルの回復機能にも異常をきたしているようで、患者達がいつ目覚めるかは検討もつかないのだという。
これが何らかの病気なのか、それとも歪虚による攻撃なのか、はたまたなんらかの事件なのか。調査した者達には全く判断がつかなかった。
ともかくこの事件については引き続き調査が続けられる一方で、意識不明の患者達を治す方法も探すことになる。
しかし人のマテリアルが枯渇して、回復機能も異常をきたす症例はこれまでに確認されていない。そこで1人の専門家を頼ることになった。
その専門家の名前はスカイ・ナチュレ。彼はマテリアル研究の分野で名の知れた学者で、特に人や動植物の持つ生命に関するマテリアルについて精通した人物だ。
今回の事件に関してはまさにうってつけの人物と、彼に協力を仰ぐ為に使いが出されたのだがあいにくの留守であった。
彼はよくフィールドワークに出かける行動派なようで、今は辺境にあるとある遺跡の調査に出かけてしまったらしい。
患者の容体は安定しているし命には別状はないので急いでいるわけではない。だが、遺跡の調査は下手すると数ヵ月、長いと数年かかることもざらだ。流石にそんなには待っていられない。
なのでスカイ博士を呼び戻すべく、使いの者は遠路はるばる辺境にあるという遺跡まで向かうことになったのだった。
●ハンターオフィス
「と、言うのがこれまでの経緯です」
ハンターオフィスにあるミーティングルームにて、オフィス職員の1人がそう口にした。
集められたハンター達は、今リゼリオの街で起きている事件の概要、そしてその事件の被害者の回復の為にスカイ博士の協力が必要なことまでは理解できた。
「ここからが本題です。スカイ博士を訪ねて遺跡へと向かった使いの者は、結論としてスカイ博士に会うことができませんでした」
理由はこちらです。そう言ってオフィス職員が手元のパネルを操作すると、大型スクリーンに1枚の写真が表示される。
そこに写っていたのは四角形にカットされた石が積み上げられた建造物で、あちこちが削れていたり苔むしていたりしている。
そしてまさに遺跡といったその建物の入り口らしき前に、何やら人型の岩が仁王立ちしていた。
「ゴーレムをご存知でしょうか? 彼らは主に遺跡を守る番人として配置されている、魔法仕掛けの自動人形なんです」
ゴーレムは純粋な生物ではなく、勿論歪虚でもない。人工生命ともまた違う、一種の疑似生命体。主の命令を遵守し自立行動するロボットなのである。
その製造方法や制御方法は今でも解明されておらず、恐らく太古の昔に失われた技術なのだろうとその業界では有名な研究対象だ。
そのゴーレムが何でまたスカイ博士がいるはずの遺跡の前に陣取っているかは、全くの不明である。
「そもそもその遺跡はスカイ博士が訪れる前に事前調査がされていたのですが、その時には何の問題もなくあのようなゴーレムも確認されていなかったそうです」
であれば、別の場所から持ち込まれたのか。それとも調査時には見つからずに何らかの理由で起動してしまったのか。
いずれにしてもそのゴーレムが遺跡に近づく者を攻撃してくる為、遺跡に入ることはおろかスカイ博士の安否確認すらできなかったのだそうだ。
「そういった訳でして、皆さんにはあのゴーレムを突破して遺跡に入り、スカイ博士を確保して無事連れ帰って欲しいのです」
オフィス職員は今回の依頼内容を簡潔に述べる。ハンターからしてみれば、依頼としては単純で分かりやすい仕事だ。
唯一の懸念は、スカイ博士が遺跡の何処にいるのか。そもそも遺跡の中に本当にいるのかといったところだろうか。
「それも含めて調査をお願いします。皆さんのご武運をお祈りしております」
ぺこりと頭を下げるオフィス職員。ハンター達は互いに視線を交わし、現地に向かうべく席を立った。
●少女と白猫
依頼を受けたハンター達がその遺跡に訪れる数時間前。
雑木林に囲まれた遺跡を見渡せる小高い丘の上に、小さな人影が立っていた。
遺跡の入り口にはぴくりとも動かない石で出来たゴーレムが1体。ゴーレムと知らなければ本当にただの石像としか見えない。
小さな人影は暫くの間じっとその場で待っていると、その足元に白い毛並みの猫が駆け寄ってきた。
白猫はひょいと小さな人影の肩に飛び乗ると、その茜色の髪に軽く体を擦りつける。
「分かった。行こう」
少女はそう一言呟き、遺跡へ向けて歩き出した。
冒険都市リゼリオ。多くのハンターとそれを支える住民たちによって成り立っている街。今その街で奇妙な事件が起きていた。
それは最初は事件とさえ思われていなかった。とある夜更けに病院に担ぎ込まれた1人の中年男性。とんでもなく酒臭かった彼は、体の限界を超えて酒を飲んだために昏倒したんだと思われた。
その次に運び込まれてきたのは仕事中に倒れた若い男。倉庫の荷卸しなど力仕事をしていたようなのだが、検査したところ軽い脱水症状と栄養不足であることが分かり、働き過ぎということで特に不思議がられることもなかった。
誰かが倒れて病院に担ぎ込まれてくるのはおかしなことではない。だが、それが毎日続けば流石におかしいと気づくものが出てくる。しかも最初に運ばれてきた男性は未だに目を覚ます様子がないのだから。
目覚めない意識不明者が10人に達しようとした時、いよいよただ事ではないと本格的な調査が行われ、倒れた患者達を改めて検査した結果、体内に保有されているマテリアルが枯渇状態にあることが判明した。
マテリアルは生命の源とも言えるもの。それが枯渇しているならば目を覚まさないのも納得がいく。一種の休眠状態になっているのだととある医者は結論付けた。
しかもそのマテリアルの回復機能にも異常をきたしているようで、患者達がいつ目覚めるかは検討もつかないのだという。
これが何らかの病気なのか、それとも歪虚による攻撃なのか、はたまたなんらかの事件なのか。調査した者達には全く判断がつかなかった。
ともかくこの事件については引き続き調査が続けられる一方で、意識不明の患者達を治す方法も探すことになる。
しかし人のマテリアルが枯渇して、回復機能も異常をきたす症例はこれまでに確認されていない。そこで1人の専門家を頼ることになった。
その専門家の名前はスカイ・ナチュレ。彼はマテリアル研究の分野で名の知れた学者で、特に人や動植物の持つ生命に関するマテリアルについて精通した人物だ。
今回の事件に関してはまさにうってつけの人物と、彼に協力を仰ぐ為に使いが出されたのだがあいにくの留守であった。
彼はよくフィールドワークに出かける行動派なようで、今は辺境にあるとある遺跡の調査に出かけてしまったらしい。
患者の容体は安定しているし命には別状はないので急いでいるわけではない。だが、遺跡の調査は下手すると数ヵ月、長いと数年かかることもざらだ。流石にそんなには待っていられない。
なのでスカイ博士を呼び戻すべく、使いの者は遠路はるばる辺境にあるという遺跡まで向かうことになったのだった。
●ハンターオフィス
「と、言うのがこれまでの経緯です」
ハンターオフィスにあるミーティングルームにて、オフィス職員の1人がそう口にした。
集められたハンター達は、今リゼリオの街で起きている事件の概要、そしてその事件の被害者の回復の為にスカイ博士の協力が必要なことまでは理解できた。
「ここからが本題です。スカイ博士を訪ねて遺跡へと向かった使いの者は、結論としてスカイ博士に会うことができませんでした」
理由はこちらです。そう言ってオフィス職員が手元のパネルを操作すると、大型スクリーンに1枚の写真が表示される。
そこに写っていたのは四角形にカットされた石が積み上げられた建造物で、あちこちが削れていたり苔むしていたりしている。
そしてまさに遺跡といったその建物の入り口らしき前に、何やら人型の岩が仁王立ちしていた。
「ゴーレムをご存知でしょうか? 彼らは主に遺跡を守る番人として配置されている、魔法仕掛けの自動人形なんです」
ゴーレムは純粋な生物ではなく、勿論歪虚でもない。人工生命ともまた違う、一種の疑似生命体。主の命令を遵守し自立行動するロボットなのである。
その製造方法や制御方法は今でも解明されておらず、恐らく太古の昔に失われた技術なのだろうとその業界では有名な研究対象だ。
そのゴーレムが何でまたスカイ博士がいるはずの遺跡の前に陣取っているかは、全くの不明である。
「そもそもその遺跡はスカイ博士が訪れる前に事前調査がされていたのですが、その時には何の問題もなくあのようなゴーレムも確認されていなかったそうです」
であれば、別の場所から持ち込まれたのか。それとも調査時には見つからずに何らかの理由で起動してしまったのか。
いずれにしてもそのゴーレムが遺跡に近づく者を攻撃してくる為、遺跡に入ることはおろかスカイ博士の安否確認すらできなかったのだそうだ。
「そういった訳でして、皆さんにはあのゴーレムを突破して遺跡に入り、スカイ博士を確保して無事連れ帰って欲しいのです」
オフィス職員は今回の依頼内容を簡潔に述べる。ハンターからしてみれば、依頼としては単純で分かりやすい仕事だ。
唯一の懸念は、スカイ博士が遺跡の何処にいるのか。そもそも遺跡の中に本当にいるのかといったところだろうか。
「それも含めて調査をお願いします。皆さんのご武運をお祈りしております」
ぺこりと頭を下げるオフィス職員。ハンター達は互いに視線を交わし、現地に向かうべく席を立った。
●少女と白猫
依頼を受けたハンター達がその遺跡に訪れる数時間前。
雑木林に囲まれた遺跡を見渡せる小高い丘の上に、小さな人影が立っていた。
遺跡の入り口にはぴくりとも動かない石で出来たゴーレムが1体。ゴーレムと知らなければ本当にただの石像としか見えない。
小さな人影は暫くの間じっとその場で待っていると、その足元に白い毛並みの猫が駆け寄ってきた。
白猫はひょいと小さな人影の肩に飛び乗ると、その茜色の髪に軽く体を擦りつける。
「分かった。行こう」
少女はそう一言呟き、遺跡へ向けて歩き出した。
解説
【依頼内容】
遺跡内を捜索し、スカイ博士を確保して安全に連れ帰る
【現場情報】
辺境にある元歪虚支配下にあった遺跡。
あたりは雑木林に囲まれているが、遺跡の周囲10mほどだけは木も生えていない平坦な地形になっている。
遺跡は10m四方ほどの四角い建造物。入り口はゴーレムの立つ一ヵ所のみ。どうやら地上部分はただの玄関口で遺跡は地下に続いているらしい。
地下の遺跡は碁盤目状の通路(幅2m)と多数の部屋がある。罠などは全て解除されたらしいが、ゴーレムの件があるので油断禁物。
【敵情報】
ゴーレム 1体
全長4mほどの石の巨人。武器などは持っていない。
遺跡の入り口に陣取っており、遺跡に近づかない限りは動かないし攻撃もしてこない。
殴る蹴るの近接攻撃の他、遠距離攻撃をしてくる相手には指の先からマシンガンの如く石礫を発射して攻撃してくる。
【人物情報】
スカイ・ナチュレ
今回の依頼で捜索の対象となっている人物。非覚醒者。
有名なマテリアル学者で、結構な研究馬鹿だともっぱらの噂。
※PL情報
【少女と白猫】
シャルとだけ名乗る茜色の髪に褐色の肌をした少女。それとそのペットの白猫セイン。
少女は覚醒者でクラスは疾影士と思われる。大剣をメインに時折鋼糸も使う。
何らかの目的の為にこの遺跡に訪れているらしい。
遺跡内を捜索し、スカイ博士を確保して安全に連れ帰る
【現場情報】
辺境にある元歪虚支配下にあった遺跡。
あたりは雑木林に囲まれているが、遺跡の周囲10mほどだけは木も生えていない平坦な地形になっている。
遺跡は10m四方ほどの四角い建造物。入り口はゴーレムの立つ一ヵ所のみ。どうやら地上部分はただの玄関口で遺跡は地下に続いているらしい。
地下の遺跡は碁盤目状の通路(幅2m)と多数の部屋がある。罠などは全て解除されたらしいが、ゴーレムの件があるので油断禁物。
【敵情報】
ゴーレム 1体
全長4mほどの石の巨人。武器などは持っていない。
遺跡の入り口に陣取っており、遺跡に近づかない限りは動かないし攻撃もしてこない。
殴る蹴るの近接攻撃の他、遠距離攻撃をしてくる相手には指の先からマシンガンの如く石礫を発射して攻撃してくる。
【人物情報】
スカイ・ナチュレ
今回の依頼で捜索の対象となっている人物。非覚醒者。
有名なマテリアル学者で、結構な研究馬鹿だともっぱらの噂。
※PL情報
【少女と白猫】
シャルとだけ名乗る茜色の髪に褐色の肌をした少女。それとそのペットの白猫セイン。
少女は覚醒者でクラスは疾影士と思われる。大剣をメインに時折鋼糸も使う。
何らかの目的の為にこの遺跡に訪れているらしい。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
シリーズシナリオ【禁断】の第3話です。
謎の少女と白猫は三度ハンター達の前に姿を現します。
前回、前々回とハンター達と相対することとなった彼女に対して、今回は取るべき行動とは?
宜しければ皆様のご参加をお待ちしております。
シリーズシナリオ【禁断】の第3話です。
謎の少女と白猫は三度ハンター達の前に姿を現します。
前回、前々回とハンター達と相対することとなった彼女に対して、今回は取るべき行動とは?
宜しければ皆様のご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/14 17:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談場所! ネムリア・ガウラ(ka4615) エルフ|14才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/05/08 07:29:01 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/07 10:16:00 |